JP2002171647A - グロメット - Google Patents
グロメットInfo
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Abstract
変形を抑制し、かつ、挿入ストロークを短くする。 【解決手段】 拡径筒部の内周面に沿って周方向に間隔
をあけて軸線方向の内突条部40を設けている。また、
外周面にも内突条部と対向位置に周方向に間隔をあけて
軸線方向に延在する複数外の突条部20を突設し、上記
外突条部の突出量を、上記貫通穴への挿通時に該貫通穴
の内面との接触点となる位置で変えて、該接触点から傾
斜壁先端までは突出量を小としている。
Description
詳しくは、自動車に配索するワイヤハーネスに組みつけ
て、車体パネルの貫通穴に装着し、貫通穴の挿通部分に
おけるワイヤハーネスの保護および防水、防塵を図るも
のである。
内へ配索されるワイヤハーネスにはグロメットを装着し
て、エンジンルームと車室とを仕切る車体パネルの貫通
穴にグロメットを取り付けて、貫通穴を通るワイヤハー
ネスの保護およびエンジンルーム側から車室への防水、
防塵、遮音を図っている。
貫通穴にグロメットを一方向より押し込むだけで、グロ
メットの外周に設けた車体係止凹部が貫通穴の周縁に係
止される所謂ワンモーショングロメットが提供されてい
る。
径筒部2と、該小径筒部2に連続する拡径筒部3を備
え、該拡径筒部3の大径先端側に車体係止凹部4を設け
ており、車体係止凹部4の溝4aを挟む両側壁は、大径
先端側が垂直壁4bで、対向する小径側は傾斜壁4cと
なっている。このグロメット1は、小径筒部2から拡径
筒部3の中空部にワイヤハーネスW/Hを通し、小径筒
部2の先端側でテープTにより固着している。
Hへの装着作業は、小径筒部2より挿入し、傾斜壁4c
を内方に潰すように変形させて貫通穴Hを通過させ、通
過後に復帰する傾斜壁4cと垂直壁4bとを車体パネル
Pの両面に密着させて、グロメット1の車体係止凹部4
を車体パネルPの貫通穴Hに装着している。
ングロメットの場合、図10(A)(B)に示すよう
に、グロメット1が貫通穴Hに斜め挿入されると、一方
側の拡径筒部3が過度に押圧され、車体係止凹部4の傾
斜壁4cに達するまでの薄肉の拡径筒部3の外周面を内
側へと変形させて、内方へと撓ませるべき傾斜壁4cを
逆方向の外方へ反り返る方向に屈曲させてしまい、この
傾斜壁4cが車体パネルPに当たって貫通穴Hに挿入で
きなくなる問題がある。
とを一致させて真っすぐに挿入すると上記問題は発生し
ない。しかしながら、グロメット1の貫通穴への挿入作
業は、スペース的な規制による作業姿勢の点から、真っ
すぐに挿入しにくい場合があり、斜め挿入される場合が
多い。また、グロメット1の拡径筒部の肉厚を大として
容易に撓まないようにすると、上記した問題はある程度
解消できるが、その場合には、貫通穴へのグロメットの
挿入力が大となる問題が発生する。逆に、拡径筒部の肉
厚を薄くし過ぎると、拡径筒部の剛性が低くなって挿入
作業時に伸びやすくなるため挿入ストロークが長くなる
問題がある。
ので、挿入力を大とすることなく、斜め挿入されても、
グロメットを車体パネルの貫通穴へ装着できるようにす
ること、および挿入時にグロメットが伸びを低減して挿
入ストロークを短くすることを課題としている。
め、本発明は、小径筒部と、該小径筒部に連続する拡径
筒部を備え、これら小径筒部と拡径筒部に自動車用ワイ
ヤハーネスを貫通させて取り付けた状態で、上記小径筒
部側から車体の貫通穴に挿入し、上記拡径筒部の外周面
に設けた車体係止凹部を車体パネルに係止するグロメッ
トであって、上記拡径筒部の内周面に沿って、周方向に
間隔をあけて軸線方向に延在する複数の内突条部を突設
していることを特徴とするグロメットを提供するもので
ある。
エラストマー等の弾性体より形成している。また、上記
車体係止凹部は拡径筒部の大径端側の垂直壁と、該垂直
壁と対向する小径側の傾斜壁を溝を挟んで備え、傾斜壁
を内方に撓ませて、上記貫通穴を通過させる構成として
いる。
部を設けると、拡径筒部の外径を大とすることなく、貫
通穴へのグロメット挿入作業時に、拡径筒部に大きな伸
びが発生しない程度に剛性を高めることができ、前記し
た斜め挿入時における反りを発生させず、かつ、挿入ス
トロークを低減することができる。また、この拡径筒部
の内周面に設ける突条部を軸線方向に延在させているた
め、貫通穴への挿入作業時における拡径筒部の縮径作動
を阻害せず、逆に、拡径筒部を中心に向かって均等に縮
径できる働きをする。
間隔をあけて軸線方向に延在する複数の外突条部を突設
し、該外突条部の突設位置は上記内突条部と対向する位
置とし、かつ、上記外突条部の突出量を、上記貫通穴へ
の挿通時に該貫通穴の内面との接触点となる位置で変え
て、該接触点から車体係止凹部の傾斜壁先端までは突出
量を小としている。上記拡径筒部の外周面に設ける外突
条部は小径筒部との連続端より上記車体係止凹部の傾斜
壁の突出端まで延在させていることが好ましい。
周面に沿って軸線方向に外突条部を設けると、グロメッ
トを斜め挿入された場合、まず、外突条部が貫通穴の内
周面に当たることで、作業者は斜め挿入していることが
分かり、真っすぐな挿入姿勢にやり直すことができる。
外周面にも外突条部を突設すると、拡径筒部が補強さ
れ、斜め挿入された場合に、車体係止凹部の傾斜壁に達
するまでの薄肉の拡径筒部が、貫通穴の内周面に接触し
た側で外方に反り返る現象を発生させない。よって、従
来のグロメットで発生していた斜め挿入時の問題を解消
することができる。特に、拡径筒部の外周面に設ける外
突条部の高さを低くしても、その内周面側に内突条部を
突設して、外突条部と内突条部とを合わせた肉厚は大と
なり、所要の補強力を得ることができる。よって、拡径
筒部の外周面に設ける外突条部の高さを低くして、グロ
メット全体の外形が大きくなることを抑制できる。
を、上記貫通穴への挿通時に該貫通穴の内面との接触点
となる位置で変えて、該接触点から傾斜壁先端までは突
出量を小としているため、グロメットを車体パネルの貫
通穴に挿入すると、上記接触点に達すると外突条部の突
出量が変わるために節度感を発生させる。この接触点か
らは傾斜壁を内方へと撓ませて押し込む必要があるた
め、節度感が発生した時点より作業者は一気に力を強め
て押し込むことにより、グロメットの貫通穴の挿通作業
を効率よく行うことができる。かつ、上記接触点から
は、外突条部の突出量を小さくしているため、挿入力の
低減を図ることができる。
部となる拡径筒部の外周面には軸線方向の溝を設けてい
ることが好ましい。
部、外周面に外突条部を設けて、部分的に剛性を高めて
いるが、外突条部の間ん窪み部に溝を形成しているた
め、窪み部が非常に撓みやすくなり、拡径筒部の剛性を
高めながら、貫通穴挿入時には縮径方向にスムーズに撓
めることができ、挿入力の低減を図ることができる。即
ち、貫通穴の挿通作業時には、挿入力の低減を挿入スト
ロークの短くできる両方の作用を有する。
参照して説明する。グロメット10はゴムで一体成形し
ており、挿入側前部の第1の小径筒部11と、後部側の
第2の小径筒部12の間に拡径筒部13を連続させた形
状である。拡径筒部13は小径筒部11の連続端より円
錐形状に拡径し、大径先端側を厚肉とし、その外周面に
車体係止凹部14を環状に設けている。
に突出させた垂直壁14aと、溝14bを挟んで対向さ
せた傾斜壁14cとからなる。溝14bは、その奥に前
後方向の肉抜部14d、14eを設けると共に溝底面に
リップ14hを突出させている。
間隔をあけて、小径筒部11と連続する小径側より車体
係止凹部14の傾斜壁14cの先端近傍まで、軸線方向
に延在する複数の広幅の内突条部40を段状に突設して
いる。本実施形態では8本の内突条部40は、周方向に
同一幅Wで軸線方向に延在させ、8本の内突条部40は
同一形状としている。
14の根元位置から傾斜壁14c側にかけて薄肉とする
ための凹部50を設けている。内突条部40の先端40
aは凹部50に達するまでとし、湾曲状に窪む拡径筒部
13の内周面に、小径端側の基端40bから上記先端4
0aまで、内突条部40の内面40cが直線状に連続す
るように突出させている。
方向に間隔をあけて、小径筒部11と連続する小径端P
1より車体係止凹部14の傾斜壁14cの大径側先端P
2にかけて、軸線方向に延在する複数の外突条部20を
突設している。該外突条部20は内突条部と対向する位
置に設け、内突条部40と同一幅として、拡径筒部13
の外周面より段状に突出させている。
ルPの貫通穴30への挿通時に貫通穴内面30aとの接
触点P3となる位置で変えて、該接触点P3から上記傾
斜壁先端のP2位置までは、P3と小径側端P1との間
の突出量H1より小さくしている。さらに、外突条部2
0の外面20aが傾斜壁先端P2と同一高さとなる位置
P4からは、外突条部外面20aをグロメットの軸線方
向Xと平行としてP4から傾斜壁先端のP2まで直線状
に連続させている。このように、各突条部20の突出量
は、小径側P1からP3の小径側では最大高さのH1、
P3からP4までの突出量H2は、H1〉H2として、
外面20aを屈折させている。さらに、P4から傾斜壁
先端のP2までの突出量H3は、H2以下でかつ漸次減
少させている。
の軸線Xに対する傾斜角度を二段のθ1、θ2と変化さ
せ、小径筒部側では最も傾斜角度θ1を大とし、上記接
触点P3で傾斜角度θ2を減少させ、さらに、傾斜壁突
出端と同一位置となると傾斜角度を0として、三段に屈
折させた形状としている。
は軸線方向Xで同一としているため、小径端P1から大
径端P2にかけて放射状に広かった状態で、拡径筒部1
3の内外面に延在する。小径端P1側では内と突条部4
0および外突条部20は隣接する突条部同士を密に配置
し、大径端P2側では内突条部40および外突条部20
の間隔をあけている。そのため、拡径筒部13の外周面
13aからなる三角形状の窪み部21を外側に設けると
共に、内周面13bからなる三角形状の窪み部41を内
側に形成しており、これら内外の窪み部41、21を小
径側から大径側へと広がる方向に設けている。
外面には、その周方向の中心に溝22を設けると共に外
突条部20の根元に外側溝24A、24Bを設けてい
る。外側溝24A、24Bは上記点P4の位置まで延在
させる一方、中心の溝22は上記P3の位置まで延在さ
せている。
の端面部25を設け、該端面部25の中央より前記第2
の小径筒部12を突出させている。
に接続する2本のケーブル挿通筒部26を設けている。
該ケーブル挿通筒部26が、拡径筒部13の外周面の窪
み部21に開口26aを設け、拡径筒部13内を通り、
端面部25より突出させて形成している。この突出部2
6bの先端は閉鎖部26cとし、ケーブルを通す時に切
断部26dで切断して開口としている。
スW/Hに図7に示すように取り付けて、室外側(Y)
と室内側(Z)とを仕切るダッシュパネルからなる車体
パネルPの貫通穴30にグロメット10を装着する。
説明する。室外側(Y)側より第1の小径筒部11を貫
通穴30に押し込む。この時、グロメット10が斜め傾
斜していると外突条部20の一部が貫通穴30の内周面
に当たり接触抵抗が生じる。これにより、作業者はグロ
メット10の挿入姿勢を矯正する。しかも、薄肉の拡径
筒部13の外周面に外突条部20と、内周面に内突条部
40とを多数突設しているため、拡径筒部13の剛性が
高まり、グロメット10が斜め挿入された時に、貫通穴
内周面と圧接した部分の拡径筒部13が折り曲がるよう
に変形することを確実に防止できる。
0を通し、該貫通穴30の内径と同一となる突条部20
の接触点P3に達すると、外突条部20の外面20aと
貫通穴内周面との圧接で節度感を作業者に発生させる。
作業者はこの時点から、グロメット10を一気に押し込
み、外突条部20を押し潰すように貫通穴30に通す。
この時、外突条部20と内突条部40との間に窪み部2
1、41が存在し、しかも窪み21に溝22、24A、
24Bを設けているために、この薄肉な窪み部21、4
1が縮径してくる外突条部20の間に山形状に膨出する
ように変形して撓むため、グロメット10をスムーズに
変形させることができる。かつ、外突条部20の傾斜角
度も緩やかとして拡径筒部13の外周面からの突出量も
少なくしているため、大きな押し込み力を必要とせず、
低挿入力で押し込みができる。
体係止凹部14の傾斜壁14cの先端突出部と同一高さ
に達すると、この位置P4から外突条部外面20aは軸
方向と平行は直線となり、貫通穴30内に真っすぐな状
態で傾斜壁の突出端が貫通するようにガイドする。
0aを貫通穴30の内周面で押圧し、拡径筒部13を縮
径させながら傾斜壁14cの突出端が貫通穴30を通過
させる。 傾斜壁14cが貫通穴30を通過すると、初
期位置に弾性復帰し、傾斜壁14cと垂直壁14aの間
の溝14b内に貫通穴30の周縁部が落し込まれる。こ
の状態で、傾斜壁14cと垂直壁14aの対向面が車体
パネルPの両面に圧接し、かつ、貫通穴30の内周面の
溝底面に突設したリップ14hと圧接して、グロメット
10は車体パネルPの貫通穴30にシール状態で係止さ
れる。
部13の外周面に外突条部20を設けているため、作業
者は斜め挿入姿勢を是正できると共に、薄肉の拡径筒部
を内突条部40と外突条部20とで補強して斜め挿入時
に発生しやすい折り曲がりを防止でき、斜め挿入しても
グロメット10の貫通穴30への挿入が出来なくなるこ
とを防ぐ。さらに、傾斜壁の突出端の近傍では、外突条
部20により真っすぐに傾斜壁14cが貫通穴30を通
るようにガイドしているため、この傾斜壁突出端近傍で
変形を発生させることなく、スムーズに貫通穴30を通
過させることができる。さらにまた、内突条部40と外
突条部20とで拡径筒部13の剛性を保持しているた
め、押し込み時にグロメット10の伸びが抑制でき、挿
入ストロークを短くすることができる。
ず、突条部の個数は8個に限定されず、4個以上〜10
個以下程度であればよく、突条部の厚みとの関係で個数
を適宜に設定できる。また、オプション部品用のケーブ
ル挿通筒部も必ずしも設ける必要はない。さらに、貫通
穴が楕円形状をなし、拡径筒部も断面楕円形状となるグ
ロメットにも適用できることは言うまでもない。
に係わるグロメットは、拡径筒部の内周面に軸線方向に
間隔をあけて内突条部を設けているため、グロメットの
外形を大きくすることなく剛性を高めることができ、車
体貫通穴への斜め押し込み時に、グロメットが反るよう
に変形することを防止出来ると共に、グロメットの伸び
を抑制でき、挿入ストロークを短くすることができる。
突条部を周方向に間隔をあけて突設しているため、グロ
メットが斜め挿入された場合に突条部が貫通穴内周面に
当たることにより作業者は斜め挿入に気が付いて挿入姿
勢を是正できると共に、グロメットの拡径筒部が斜め挿
入で貫通穴内周面に片当たりした場合には、突条部によ
り拡径筒部の剛性を高めているため、拡径筒部に屈曲が
生じて挿入できなくなる自体を発生させない。かつ、外
突条部と内突条部とを同一位置に設けて、隣接する内外
突条部の間に窪み部を形成しているため、剛性を高めな
がら、窪み部で縮径方向への撓みも確保しているため、
貫通穴への挿入作業性低下の目的も阻害しない。
する位置で突条部の外面の傾斜角度を変えて、作業者に
節度感を与えているため、この節度位置から一気にグロ
メットを押し込めば効率のよいグロメットの装着作業を
行うことができる。
図である。
通状態を示す図面である。
挿入作業例を示す図面である。
は(A)の要部拡大断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 小径筒部と、該小径筒部に連続する拡径
筒部を備え、これら小径筒部と拡径筒部に自動車用ワイ
ヤハーネスを貫通させて取り付けた状態で、上記小径筒
部側から車体の貫通穴に挿入し、上記拡径筒部の外周面
に設けた車体係止凹部を車体パネルに係止するグロメッ
トであって、 上記拡径筒部の内周面に沿って、周方向に間隔をあけて
軸線方向に延在する複数の内突条部を突設していること
を特徴とするグロメット。 - 【請求項2】 上記拡径筒部の外周面に沿って、周方向
に間隔をあけて軸線方向に延在する複数の外突条部を突
設し、該外突条部の突設位置は上記内突条部と対向する
位置とし、かつ、 上記外突条部の突出量を、上記貫通穴への挿通時に該貫
通穴の内面との接触点となる位置で変えて、該接触点か
ら車体係止凹部の傾斜壁先端までは突出量を小としてい
る請求項1に記載のグロメット。 - 【請求項3】 上記グロメットの外突条部に挟まれて窪
み部となる拡径筒部の外周面には軸線方向の溝を設けて
いる請求項1または請求項2に記載のグロメット。
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2001
- 2001-01-25 JP JP2001017561A patent/JP3743553B2/ja not_active Expired - Lifetime
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WO2017126350A1 (ja) * | 2016-01-21 | 2017-07-27 | 住友電装株式会社 | グロメット |
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