JP6933678B2 - グロメットシール構造及びワイヤハーネス - Google Patents

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Description

本発明は、バーリング加工されたパネルの貫通孔にグロメットを密着させてシールするグロメットシール構造と、このグロメットシール構造を採用するワイヤハーネスとに関する。
下記特許文献1のグロメットは、ワイヤハーネスの所定位置に配設されて、自動車のパネルの貫通孔に組み付けられる。グロメットは、貫通孔に組み付けられて、ワイヤハーネス挿通部分におけるパネル外からパネル内への水分の浸入を防止する。下記特許文献1のグロメットは、樹脂製のグロメットインナーと、ゴム製のグロメットアウターとを備えて構成される。グロメットインナーは、貫通孔に嵌合してセンタリング等の位置決め機能を発揮する。グロメットアウターは、貫通孔の周縁及びワイヤハーネスの電線束にそれぞれ密着して防水機能を発揮する。
ワイヤハーネスを配索する際に、電線束はパネルの貫通孔に挿通される。この状態において、下記特許文献1のグロメットはパネルの外側に位置する。そして、この後に電線束をパネルの内側方向に移動させてワイヤハーネスの配索を進めると、グロメットインナーは貫通孔を通過するような状態になった時にグロメットインナーのロックアーム部分が貫通孔に嵌合する。この嵌合時においては、グロメットアウターが貫通孔の周縁(パネル外側の周縁)に密着する。尚、パネルの外側から内側に向けた電線束の上記移動にあっては、電線束の長さ、コネクタの数、コネクタの大きさ等の関係から配索し難い作業であるのは勿論である。
特開2017−208970号公報
上記従来技術にあっては、弾力性のあるグロメットアウターがパネルの貫通孔の周縁に密着することから、単なる被水程度では水分の浸入を阻止することができる。しかしながら、グロメットが例えばエンジンルームに配置されるような場合においては、グロメットアウターの密着力よりも強い力になる高圧洗浄水が当たると水分の浸入が懸念される。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、十分なシール性能を確保することが可能なグロメットシール構造及びワイヤハーネスを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の本発明のグロメットシール構造は、被止水面、該被止水面の反対側に位置する反対面、前記被止水面と前記反対面とを貫通する貫通孔、及び、該貫通孔に形成されるバーリング加工部を有するパネルと、弾力性のある大径筒部及び小径筒部を有するとともに、該小径部に電線又は電線束が挿通され、且つ、前記被止水面に対して前記大径筒部が密着するグロメットと、前記被止水面に固定されて前記グロメットを押圧するブラケットとを備え、前記バーリング加工部は、該バーリング加工部の突出端が前記反対面の側に位置する状態に形成され、前記大径筒部は、前記貫通孔の周縁に密着する第一密着部、該第一密着部の反対側に位置する第一被押圧面、前記バーリング加工部に密着する第二密着部、及び、該第二密着部の反対側に位置する第二被押圧面を有する状態に形成され、前記ブラケットは、前記第一被押圧面を押圧する第一の押圧部、及び、前記第二被押圧面を押圧する第二の押圧部を有する状態に形成され、
該第二の押圧部の第二の押圧面と前記第二被押圧面は、斜めで前記大径筒部の軸回りに沿った環状に形成され、前記グロメット及び前記ブラケットは、前記第一被押圧面及び前記第二被押圧面が連続する状態に配置形成されるとともに、前記第一の押圧部の第一の押圧面及び前記第二の押圧面も連続する状態に配置形成され、前記第二の押圧面は、前記第二被押圧面に対し押圧しながら摺接する前記斜めの面に形成されることを特徴とする。
このような請求項1の特徴を有する本発明によれば、被止水面における貫通孔の周縁及びバーリング加工部(の内周面)の二箇所に対しグロメットを密着させるようにしたシール構造であることから、また、上記二箇所におけるグロメットの密着方向(グロメットを押圧する方向)を異ならせるようにしたシール構造でもあることから、従来例に比べシール性能を十分に確保することができる。すなわち、水分の浸入を防止することができる。
更に、請求項の特徴を有する本発明によれば、各面が連続する状態に配置形成されることから、シール性能を広い範囲で確保することができ、以て防水性を高めることができる。
更に、請求項の特徴を有する本発明によれば、第二の押圧面及び第二被押圧面が斜めで摺接し合う面に形成されることから、バーリング加工部のような部分に対しても押圧力を作用させることができ、以て第二密着部を確実に密着させてシールすることができる。
請求項に記載の本発明は、請求項に記載のグロメットシール構造において、前記大径筒部は、前記第二密着部に連続して前記バーリング加工部の前記突出端に係合する被係合部を有する状態に形成され、前記第二の押圧部は、前記大径筒部の前記軸に向けた前記被係合部の変位を規制する部分にも形成されることを特徴とする。
このような請求項の特徴を有する本発明によれば、被係合部の内側に向けた(上記軸方向に向けた)変位を規制することから、係合状態を維持することができるとともに脱落を防止することができ、以て防水性を更に高めることができる。
また、上記課題を解決するためになされた請求項に記載の本発明のワイヤハーネスは、被止水面、該被止水面の反対側に位置する反対面、前記被止水面と前記反対面とを貫通する貫通孔、及び、該貫通孔に形成されるバーリング加工部を有するパネルの、前記貫通孔に挿通される電線又は電線束と、弾力性のある大径筒部及び小径筒部を有するとともに、該小径部に前記電線又は前記電線束が挿通され、且つ、前記被止水面に対して前記大径筒部が密着するグロメットと、前記被止水面に固定されて前記グロメットを押圧するブラケットとを備え、前記バーリング加工部は、該バーリング加工部の突出端が前記反対面の側に位置する状態に形成され、前記大径筒部は、前記貫通孔の周縁に密着する第一密着部、該第一密着部の反対側に位置する第一被押圧面、前記バーリング加工部に密着する第二密着部、及び、該第二密着部の反対側に位置する第二被押圧面を有する状態に形成され、前記ブラケットは、前記第一被押圧面を押圧する第一の押圧部、及び、前記第二被押圧面を押圧する第二の押圧部を有する状態に形成され、該第二の押圧部の第二の押圧面と前記第二被押圧面は、斜めで前記大径筒部の軸回りに沿った環状に形成され、前記グロメット及び前記ブラケットは、前記第一被押圧面及び前記第二被押圧面が連続する状態に配置形成されるとともに、前記第一の押圧部の第一の押圧面及び前記第二の押圧面も連続する状態に配置形成され、前記第二の押圧面は、前記第二被押圧面に対し押圧しながら摺接する前記斜めの面に形成されることを特徴とする。
このような請求項の特徴を有する本発明によれば、グロメットシール構造を採用したワイヤハーネスになることから、パネルの貫通孔に挿通された部分においてシール性能を十分に確保することができる。
本発明のグロメットシール構造によれば、従来例に比べシール性能を十分に確保することができるという効果を奏する。また、本発明のワイヤハーネスによれば、グロメットシール構造を採用したものであることから、より良いワイヤハーネスを提供することができるという効果を奏する。
本発明のグロメットシール構造及びワイヤハーネスの一実施形態を示す分解斜視図である。 パネルの貫通孔にグロメットを組み付ける直前の状態を示す断面図である。 グロメットに向けてブラケットを移動させた状態を示す断面図である。 ブラケットにてグロメットを押圧し始めた状態を示す断面図である。 パネルの被止水面にブラケットを固定する直前の状態を示す断面図である。 パネルの被止水面にブラケットを固定した状態を示す断面図である。 図6の要部を示す拡大断面図である。
ワイヤハーネスに採用されるグロメットシール構造は、被止水面、貫通孔、及び、バーリング加工部を有するパネルと、弾力性のある大径筒部及び小径筒部を有するグロメットと、被止水面に固定されてグロメットを押圧するブラケットとを備える。グロメットの大径筒部は、貫通孔の周縁に密着する第一密着部と、バーリング加工部に密着する第二密着部とを有する。ブラケットは、グロメットの大径筒部を押圧する第一の押圧部及び第二の押圧部を有する。グロメットの第二密着部に対し反対側の第二被押圧面と、第二の押圧部の第二の押圧面は、斜めで大径筒部の軸回りに沿った環状に形成される。グロメットシール構造は、パネルの貫通孔周縁及びバーリング加工部の二箇所に対しグロメットを密着させるようにしたシール構造である。
以下、図面を参照しながら実施例を説明する。図1は本発明のグロメットシール構造及びワイヤハーネスの一実施形態を示す分解斜視図である。また、図2はパネルの貫通孔にグロメットを組み付ける直前の状態を示す断面図、図3はグロメットに向けてブラケットを移動させた状態を示す断面図、図4はブラケットにてグロメットを押圧し始めた状態を示す断面図、図5はパネルの被止水面にブラケットを固定する直前の状態を示す断面図、図6はパネルの被止水面にブラケットを固定した状態を示す断面図、図7は図6の要部を示す拡大断面図である。
<グロメットシール構造1及びワイヤハーネス2について>
図1において、グロメットシール構造1は、自動車に配索されるワイヤハーネス2と、自動車のパネル3の貫通孔4との挿通部分における水分の浸入を防止するための構造として採用される。別な言い方をすれば、パネル外(室外5)からパネル内(室内6)への水分の浸入を防止するための構造として採用される。グロメットシール構造1は、パネル3と、グロメット7と、ブラケット8とを備えて構成される。グロメットシール構造1におけるグロメット7及びブラケット8は、ワイヤハーネス2を構成する部材でもある。ワイヤハーネス2は、電線束9(又は電線単体)と、この電線束9の幹線から分岐される分岐線の端末に設けられた公知のコネクタ(図示省略)とを備えて構成される。尚、本明細書においては、グロメット7を図示の通りの一部品にしているが、グロメット7をグロメット本体と読み替え、このグロメット本体とブラケット8とで二部品構成にしてもよいものとする。
<パネル3について>
図1及び図2において、パネル3は、自動車の車体を形成する板状(壁状)の部分等であって、室内6側の面が被止水面10、この被止水面10の反対側に位置する面(室外5側の面)が反対面11、これら被止水面10と反対面11とを貫通する部分が貫通孔4、及び、この貫通孔4に形成される部分がバーリング加工部12となるように形成される。パネル3は、金属製である。また、所定の厚みを有する。尚、引用符号13はボルト挿通孔を示す。このボルト挿通孔13は、後述するボルト31の挿通部分として形成される(ボルト挿通孔13は一例であり、この部分にスタッドボルトが立設するような形態であってもよいものとする)。被止水面10は、平滑な面に形成される。このような被止水面10における貫通孔4の周縁は、第一シール面14として設定される。第一シール面14は、環状のシール部分として設定される。このような第一シール面14は、グロメット7が水密に密着するような面に形成される。
貫通孔4は、ワイヤハーネス2における室外5側の部分を挿通することができるような円形の貫通部分に形成される。このような貫通孔4には、バーリング加工部12が連成される。バーリング加工部12は、公知のバーリング加工により形成される部分であって、このバーリング加工部12の突出端15が反対面11の側に位置する状態に形成される。バーリング加工部12は、軸CLを中心にした高さの低い円筒形状に形成される。バーリング加工部12の内周面は、平滑な面に形成される。バーリング加工部12の内周面は、第二シール面16として、また、環状のシール部分として設定される。第二シール面16は、第一シール面14に対し直交するような位置に配置される。尚、上記軸CLは、貫通孔4、グロメット7、及びブラケット8の各中心軸と一致するように図示されるものとする。
<グロメット7について>
図1及び図2において、グロメット7は、パネル外(室外5)からパネル内(室内6)への水分の浸入を防止する部材(貫通孔4と電線束9との間の水分の浸入を防止する部材)であって、例えばゴムや熱可塑性エラストマー等、剛性の低い可撓性の弾性部材(例えば、エチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)等)により図示形状に形成される。すなわち、グロメット7は大径筒部17と小径筒部18を有する図示の略漏斗形状に形成される。
<小径筒部18について>
図1及び図2において、大径筒部17及び小径筒部18のうち、先ず小径筒部18から説明をすると、小径筒部18は電線束9の挿通部分として形成される(引用符号19は挿通空間を示す)。小径筒部18は、電線束9の外形よりも若干小さな内径を有する円筒形状に形成される。小径筒部18は、この外面から電線束9にかけて図示しないテープ巻きが施されるような形状に形成される。小径筒部18は、貫通孔4の中心に位置するように配置形成される。本実施例の小径筒部18は、軸CL方向の長さ(高さ)が大径筒部17よりも大きくなるように(長くなるように)形成される(一例であるものとする)。小径筒部18の端部は、大径筒部17に対し連続するように形成される。尚、本実施例において、小径筒部18は、貫通孔4の中心に位置するように配置形成されているが、小径筒部18は、中心より変位して(ズレて)配置形成されてもよいものとする。
<大径筒部17について>
図1及び図2において、大径筒部17は、小径筒部18が連続する閉塞部20と、この閉塞部20の外周縁に一端が連続する筒部本体21と、筒部本体21の他端に連続するフランジ部22と、筒部本体21の内側に存する挿通空間23とを有して図示形状に形成される。閉塞部20は、大径筒部17の一端と小径筒部18との間を塞ぐような部分に形成される。閉塞部20の反対側に位置するフランジ部22は(筒部本体21の他端に連続するフランジ部22は)、平面視円形(環状)の鍔部分に形成される。フランジ部22は、閉塞部20よりも厚みのある部分に形成される。このようなフランジ部22の、パネル3の被止水面10における第一シール面14に対向する面には、第一密着部24が形成される。また、第一密着部24の厚み方向反対側となる位置には、第一被押圧面25が配置形成される。第一密着部24は、第一シール面14に密着する環状の部分に形成される。また、第一密着部24は、第一シール面14に押し付けられて潰れる部分に形成される。第一密着部24は、面形状であったり公知のリップ形状であったり、シール性能を発揮できる部分であれば特に形状は限定されないものとする。第一被押圧面25は、ブラケット8からの押圧を受ける環状の平面に形成される。
筒部本体21は、大径筒部17の本体部分であって、パネル3の貫通孔4の径(バーリング加工部12の径)に合わせた円筒形状に形成される。筒部本体21の外周面には、第二密着部26と、被係合部27とが形成される。筒部本体21の内周面には、第二被押圧面28が形成される。第二密着部26は、バーリング加工部12の内周面(第二シール面16)に密着する部分に形成される。本実施例の第二密着部26は、第二シール面16に平行な環状の平滑面に形成される(別な言い方をすれば、図面上、軸CLに対し傾きのない面に形成される)。第二密着部26は、第二シール面16に対し押し付けられる部分に形成される。本実施例の第二密着部26は面形状であるが、シール性能を発揮できる部分であれば特に形状は限定されないものとする。第二密着部26は、フランジ部22の第一密着部24に連続するような状態に配置形成される。また、第二密着部26は、第一密着部24との連続位置からバーリング加工部12の突出端15の位置までのびるような状態に配置形成される。被係合部27は、第二密着部26に連続してバーリング加工部12の突出端15に係合する部分に形成される。被係合部27は、断面視爪状の突起部分に形成される。被係合部27は、筒部本体21の全周にわたって配置形成される。
第二被押圧面28は、第二密着部26の反対側に位置するように配置形成される。第二被押圧面28は、筒部本体21の開口部分から閉塞部20にかけて比較的広い範囲で存するように配置形成される。第二被押圧面28は、ブラケット8からの押圧を受ける環状の面に形成される。第二被押圧面28は、斜めで軸CL回りに沿った環状の面に形成される。筒部本体21は、第二被押圧面28が斜めの面になることから、肉厚が次第に厚くなるような形状に形成される。尚、筒部本体21の内周面の径は、ブラケット8の後述する第二の押圧部33の外径よりも若干小さくなるように設定される。筒部本体21は、上記のような径の関係から、第二の押圧部33からの押圧を受けることで潰れが生じ、その潰れが元の状態に戻ろうとする力になって、結果、第二密着部26が第二シール面16に対し押し付けられる。
<ブラケット8について>
図1及び図3において、ブラケット8は、パネル3の被止水面10に固定されて、この時にグロメット7を押圧するような部材として備えられる。ブラケット8は、樹脂製のブラケット本体29と、金属製のカラー30と、このカラー30の位置で締結されるボルト31及びナット32(図6参照)とを備えて構成される。ブラケット本体29は、グロメット7と比べて十分に剛性のある部材であって、軸CLに一番近い側に配置される第二の押圧部33と、この第二の押圧部33に連続する第一の押圧部34と、第一の押圧部34の外側に連続する一対の固定部35とを有する図示形状に形成される。第二の押圧部33は、グロメット7における筒部本体21の内側に差し込まれるような筒状の部分に形成される。第二の押圧部33は、筒を構成する壁が断面視斜めになるような形状に形成される。第二の押圧部33の外周面は、上記差し込みの際に筒部本体21の第二被押圧面28を押圧しながら摺接する斜めの面に形成される。第二の押圧部33の外周面は、第二被押圧面28を押圧する第二の押圧面36として形成される。第二の押圧面36は、第二被押圧面28を面押しする環状の面に形成される。第二の押圧部33の外周面の径(第二の押圧面36の径)は、筒部本体21の内周面の径(第二被押圧面28の径)よりも若干大きくなるように設定される。第二の押圧部33は、この一端がグロメット7の閉塞部20の内面に当接するような長さに形成される。また、第二の押圧部33は、グロメット7の被係合部27が軸CLに向けて変位しないよう規制することができる部分に形成される。第二の押圧部33は、グロメット7の脱落を防止することができる部分に形成される。
第一の押圧部34は、第二の押圧部33の他端に連続してグロメット7のフランジ部22を押圧する部分に形成される。また、第一の押圧部34は、フランジ部22の形状に合わせて、このフランジ部22に対し被さるような部分に形成される。第一の押圧部34には、フランジ部22の第一被押圧面25を押圧する第一の押圧面37が形成される。第一の押圧面37は、第一被押圧面25を面押しする環状の平面に形成される。一対の固定部35は、パネル3の被止水面10に対するブラケット8の固定部分として形成される。一対の固定部35は、平面視略三角形状に形成される。一対の固定部35は、第一の押圧部34の外周面に対し若干下がった位置で連続するように配置形成される。一対の固定部35は、パネル3の被止水面10に対向するように配置形成される。このような一対の固定部35には、カラー30がそれぞれ組み付けられる。一対のカラー30は、一対の固定部35とパネル3の被止水面10との間に微小な隙間が生じるようなサイズに形成される。一対のカラー30には、ボルト31及びナット32の締結の際にワッシャ38の座面になるような座面部39が形成される。
<グロメットシール構造1の作用について>
以下、パネル3の貫通孔4及びバーリング加工部12に対しグロメット7やブラケット8が組み付けられる状態を説明する。その際にグロメットシール構造1の作用についても説明する。
図1において、ワイヤハーネス2の配索作業を開始すると、先ず電線束9がパネル3の貫通孔4及びバーリング加工部12に挿通される。電線束9には、予めグロメット7やブラケット8が組み付けられる。グロメット7は、小径筒部18が電線束9に密着した状態に組み付けられる。ブラケット8は、電線束9に対し移動可能に組み付けられる。貫通孔4及びバーリング加工部12に対する電線束9の挿通方向は、室内6から室外5に向けた方向になる。図2において、ワイヤハーネス2の配索作業を続けると、室内6から室外5に向けた方向に電線束9が移動するようになる。この時、グロメット7は小径筒部18の側から貫通孔4及びバーリング加工部12に挿通される。グロメット7は弾力性を有する部材であることから、貫通孔4及びバーリング加工部12に対して通過する際には、若干内側に縮径するような状態に弾性変形する。そして、グロメット7のフランジ部22が貫通孔4の周縁に当接するとともに、グロメット7の被係合部27がバーリング加工部12の突出端15に係合すると、図3に示す如く、貫通孔4及びバーリング加工部12に対するグロメット7の単体状態での組み付けが完了する。
この後にブラケット8を電線束9及びグロメット7と同じように移動させると、ブラケット8は図4に示す如く、斜めの第二の押圧面36を有する第二の押圧部33がグロメット7の筒部本体21の他端に当接する。ブラケット8を押し込み図5に示す如くの状態にすると、この時、第二の押圧部33がグロメット7の第二被押圧面28を押圧しながら摺接するようになり、グロメット7の第二密着部26がバーリング加工部12の内周面である第二シール面16に対し、より一層強く密着する。また、ブラケット8の第一の押圧部34がグロメット7の第一被押圧面25を押圧し、これによってグロメット7の第一密着部24も貫通孔4の周縁の第一シール面14に対し、より一層強く密着する。最後に、図6に示す如く貫通孔4及びカラー30の位置でボルト31、ナット32及びワッシャ38による締結を行うと、一連の組み付けが完了する。グロメット7は、図7の網掛けにて模式的に示すラップ部分40、41が矢印方向の押圧力42、43により生じ、そのため第一シール面14及び第二シール面16の二箇所に対し強く密着するようになることから、水分の浸入は確実に防止される。
<グロメットシール構造1の効果について>
以上、図1ないし図7を参照しながら説明してきたように、本発明の一実施形態であるグロメットシール構造1によれば、パネル3の被止水面10における貫通孔4の周縁及びバーリング加工部12の二箇所に対しグロメット7を密着させるようにしたシール構造であることから、また、上記二箇所におけるグロメット7の密着方向(グロメット7を押圧する方向)を異ならせるようにしたシール構造でもあることから、従来例に比べシール性能を十分に確保することができるという効果を奏する。すなわち、水分の浸入を防止することができるという効果を奏する。
本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
1…グロメットシール構造、 2…ワイヤハーネス、 3…パネル、 4…貫通孔、 5…室外、 6…室内、 7…グロメット、 8…ブラケット、 9…電線束、 10…被止水面、 11…反対面、 12…バーリング加工部、 13…ボルト挿通孔、 14…第一シール面、 15…突出端、 16…第二シール面、 17…大径筒部、 18…小径筒部、 19…挿通空間、 20…閉塞部、 21…筒部本体、 22…フランジ部、 23…挿通空間、 24…第一密着部、 25…第一被押圧面、 26…第二密着部、 27…被係合部、 28…第二被押圧面、 29…ブラケット本体、 30…カラー、 31…ボルト、 32…ナット、 33…第二の押圧部、 34…第一の押圧部、 35…固定部、 36…第二の押圧面、 37…第一の押圧面、 38…ワッシャ、 39…座面部、 40、41…ラップ部分、 42、43…押圧力、 CL…軸

Claims (3)

  1. 被止水面、該被止水面の反対側に位置する反対面、前記被止水面と前記反対面とを貫通する貫通孔、及び、該貫通孔に形成されるバーリング加工部を有するパネルと、
    弾力性のある大径筒部及び小径筒部を有するとともに、該小径部に電線又は電線束が挿通され、且つ、前記被止水面に対して前記大径筒部が密着するグロメットと、
    前記被止水面に固定されて前記グロメットを押圧するブラケットとを備え、
    前記バーリング加工部は、該バーリング加工部の突出端が前記反対面の側に位置する状態に形成され、
    前記大径筒部は、前記貫通孔の周縁に密着する第一密着部、該第一密着部の反対側に位置する第一被押圧面、前記バーリング加工部に密着する第二密着部、及び、該第二密着部の反対側に位置する第二被押圧面を有する状態に形成され、
    前記ブラケットは、前記第一被押圧面を押圧する第一の押圧部、及び、前記第二被押圧面を押圧する第二の押圧部を有する状態に形成され、
    該第二の押圧部の第二の押圧面と前記第二被押圧面は、斜めで前記大径筒部の軸回りに沿った環状に形成され
    前記グロメット及び前記ブラケットは、前記第一被押圧面及び前記第二被押圧面が連続する状態に配置形成されるとともに、前記第一の押圧部の第一の押圧面及び前記第二の押圧面も連続する状態に配置形成され、
    前記第二の押圧面は、前記第二被押圧面に対し押圧しながら摺接する前記斜めの面に形成される
    ことを特徴とするグロメットシール構造。
  2. 請求項に記載のグロメットシール構造において、
    前記大径筒部は、前記第二密着部に連続して前記バーリング加工部の前記突出端に係合する被係合部を有する状態に形成され、
    前記第二の押圧部は、前記大径筒部の前記軸に向けた前記被係合部の変位を規制する部分にも形成される
    ことを特徴とするグロメットシール構造。
  3. 被止水面、該被止水面の反対側に位置する反対面、前記被止水面と前記反対面とを貫通する貫通孔、及び、該貫通孔に形成されるバーリング加工部を有するパネルの、前記貫通孔に挿通される電線又は電線束と、
    弾力性のある大径筒部及び小径筒部を有するとともに、該小径部に前記電線又は前記電線束が挿通され、且つ、前記被止水面に対して前記大径筒部が密着するグロメットと、
    前記被止水面に固定されて前記グロメットを押圧するブラケットとを備え、
    前記バーリング加工部は、該バーリング加工部の突出端が前記反対面の側に位置する状態に形成され、
    前記大径筒部は、前記貫通孔の周縁に密着する第一密着部、該第一密着部の反対側に位置する第一被押圧面、前記バーリング加工部に密着する第二密着部、及び、該第二密着部の反対側に位置する第二被押圧面を有する状態に形成され、
    前記ブラケットは、前記第一被押圧面を押圧する第一の押圧部、及び、前記第二被押圧面を押圧する第二の押圧部を有する状態に形成され、
    該第二の押圧部の第二の押圧面と前記第二被押圧面は、斜めで前記大径筒部の軸回りに沿った環状に形成され
    前記グロメット及び前記ブラケットは、前記第一被押圧面及び前記第二被押圧面が連続する状態に配置形成されるとともに、前記第一の押圧部の第一の押圧面及び前記第二の押圧面も連続する状態に配置形成され、
    前記第二の押圧面は、前記第二被押圧面に対し押圧しながら摺接する前記斜めの面に形成される
    ことを特徴とするワイヤハーネス。
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