JP6705692B2 - グロメット - Google Patents
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Description
(1) パネルの貫通孔に挿通されるワイヤハーネスに固定され、前記貫通孔に嵌め込まれてパネルに装着されることで、前記パネルに前記ワイヤハーネスを支持するグロメットであって、
前記貫通孔に固定されるパネル固定部を備えた大径筒部と、
前記大径筒部の軸方向両側に1つずつ配置され、前記貫通孔に通されるワイヤハーネスの外周に密着嵌合する2つの小径筒部と、
前記大径筒部と各小径筒部との間に環状の遮音空間を画成する2つの連結遮蔽壁と、を有し、
前記2つの小径筒部のうち少なくとも一方の小径筒部に、該小径筒部を介した外部から前記遮音空間内への水の浸入を防止する止水部が設けられ、
前記遮音空間の内部に、外周端が、前記大径筒部の内周またはそれに近い位置の前記連結遮蔽壁の内周に連結され、内周端が、前記ワイヤハーネスの外周に密着することで、前記遮音空間を軸方向に分割する遮音壁が設けられ、
前記遮音壁は、環状の波形壁として形成されていること。
(2) 上記(1)の構成のグロメットにおいて、
前記止水部が、前記小径筒部の内周と前記ワイヤハーネスの電線間の隙間及び電線と前記小径筒部の内周との隙間を封止する止水剤により構成されていること。
(3) 上記(1)または(2)の構成のグロメットにおいて、
前記2つの小径筒部のうち少なくとも一方の小径筒部は、前記連結遮蔽壁との間に下方へ延在する筒状部を有し、前記止水部が、前記筒状部により構成されていること。
(4) 上記(3)の構成のグロメットにおいて、
前記筒状部は、周方向にわたる複数の山部と谷部とが軸方向に交互に形成された蛇腹形状に形成されていること。
(5) 上記(1)ないし(4)のいずれかの構成のグロメットにおいて、
前記小径筒部には、内周側が開放されたスリットを有する複数のスリット部が周方向に間隔をあけて設けられていること。
(6) パネルの貫通孔に挿通されるワイヤハーネスに固定され、前記貫通孔に嵌め込まれてパネルに装着されることで、前記パネルに前記ワイヤハーネスを支持するグロメットであって、
前記貫通孔に固定されるパネル固定部を備えた大径筒部と、
前記大径筒部の軸方向両側に1つずつ配置され、前記貫通孔に通されるワイヤハーネスの外周に密着嵌合する2つの小径筒部と、
前記大径筒部と各小径筒部との間に環状の遮音空間を画成する2つの連結遮蔽壁と、を有し、
前記2つの小径筒部のうち少なくとも一方の小径筒部に、該小径筒部を介した外部から前記遮音空間内への水の浸入を防止する止水部が設けられ、
前記小径筒部には、内周側が開放されたスリットを有する複数のスリット部が周方向に間隔をあけて設けられていること。
(7) パネルの貫通孔に挿通されるワイヤハーネスに固定され、前記貫通孔に嵌め込まれてパネルに装着されることで、前記パネルに前記ワイヤハーネスを支持するグロメットであって、
前記貫通孔に固定されるパネル固定部を備えた大径筒部と、
前記大径筒部から軸方向両側に延在し、前記大径筒部から離れるに従い徐々に小径となって、小径となった内周端が、前記ワイヤハーネスの外周に近接または密着して配置され、前記ワイヤハーネスの周囲に遮音空間を画成する2つの連結遮蔽壁と、
少なくとも軸方向一方側の端部が前記連結遮蔽壁の内周端の内側に挿通され、前記ワイヤハーネスの外周に密着嵌合される内筒部と、
前記遮音空間の内部に設けられ、外周端が、前記大径筒部の内周またはそれに近い位置の前記連結遮蔽壁の内周に連結され、内周端が、前記内筒部に連結されることで、前記遮音空間を軸方向に区画する遮音壁と、を有し、
前記内筒部に、該内筒部が密着嵌合する前記ワイヤハーネスの電線間の隙間及び電線と前記内筒部の内周との隙間を止水剤で封止した止水部が設けられ、
前記遮音壁は、環状の波形壁として形成されていること。
(8) 上記(7)の構成のグロメットにおいて、
前記内筒部が、前記2つの連結遮蔽壁の両内周端の間の片側半分の長さに連続して延在しており、前記内筒部の一方側の端部が、一方側の前記連結遮蔽壁の内周端の内側に挿通され、前記内筒部の他方側の端部の開口端が、前記遮音空間内に開放していること。
(9) 上記(7)の構成のグロメットにおいて、
前記内筒部が、前記2つの連結遮蔽壁の両内周端の間の全長にわたり連続して延在しており、前記内筒部の両端部が、各連結遮蔽壁の内周端の内側に挿通されていること。
(10) 上記(7)ないし(9)の構成のグロメットにおいて、
前記止水部が、前記大径筒部のパネル固定部よりも、軸方向において前記パネルの両側のうちの騒音発生側に近い位置に配置されていること。
(11) パネルの貫通孔に挿通されるワイヤハーネスに固定され、前記貫通孔に嵌め込まれてパネルに装着されることで、前記パネルに前記ワイヤハーネスを支持するグロメットであって、
前記貫通孔に固定されるパネル固定部を備えた大径筒部と、
前記大径筒部から軸方向両側に延在し、前記大径筒部から離れるに従い徐々に小径となって、小径となった内周端が、前記ワイヤハーネスの外周に近接または密着して配置され、前記ワイヤハーネスの周囲に遮音空間を区画する2つの連結遮蔽壁と、
少なくとも軸方向一方側の端部が前記連結遮蔽壁の内周端の内側に挿通され、前記ワイヤハーネスの外周に密着嵌合される内筒部と、
前記遮音空間の内部に設けられ、外周端が、前記大径筒部の内周またはそれに近い位置の前記連結遮蔽壁の内周に連結され、内周端が、前記内筒部に連結されることで、前記遮音空間を軸方向に分割する遮音壁と、を有し、
前記連結遮蔽壁の内周端の内側に挿通された前記内筒部の端部に、下方に延在し外部からの水の浸入を防止する延長筒部が設けられ、
前記遮音壁は、環状の波形壁として形成されていること。
上記(2)の構成のグロメットによれば、止水剤によって高い止水効果を得ることができる。
上記(3)の構成のグロメットによれば、止水剤を使用しなくても止水効果を得ることができる。
上記(4)の構成のグロメットによれば、蛇腹形状の筒状部を容易に屈曲させて下方に延在させることができる。
上記(5)の構成のグロメットによれば、成形済みのグロメットから内部金型を抜く際に、各スリット部のスリットが広がるので、内部金型を容易に抜くことができる。
上記(6)の構成のグロメットによれば、成形済みのグロメットから内部金型を抜く際に、各スリット部のスリットが広がるので、内部金型を容易に抜くことができる。
上記(7)の構成のグロメットによれば、ワイヤハーネスの周囲に大きな容量の遮音空間(空気層)を確保することができるので、遮音性を高めることができる。また、遮音空間の内部に遮音壁を設けているので、2つの連結遮蔽壁と遮音壁とを透過して、パネルの一方側の環境から他方側の環境に進行しようとする透過音を減らすことができ、遮音性を一層高めることができる。また、内筒部と連結遮蔽壁の内周端とを密着することにより、少なくとも一部の遮音空間を閉じることができるので、遮音性の向上をさらに図ることができる。また、内筒部に止水部を設けたので、ワイヤハーネスの電線間の隙間を通って、パネルの一方側の環境から他方側の環境に水分が侵入するのを防止することができる。また、電線間の隙間を通っての音の侵入も阻止することができ、遮音性の向上にも寄与することができる。
上記(8)の構成のグロメットによれば、内筒部を軸方向の中間から片側だけに延ばしたので、ワイヤハーネスに組み付ける際のワイヤハーネスの挿通性を向上することができる。
上記(9)の構成のグロメットによれば、内筒部を軸方向の中間から両側に延ばしたので、ワイヤハーネスと内筒部の密着性を向上することができる。
上記(10)の構成のグロメットによれば、最適量の止水剤の使用により高い止水効果を得ることができる。
上記(11)の構成のグロメットによれば、止水剤を使用せずに止水効果を得ることができる。
図1は第1実施形態のグロメットの断面図である。
図1に示すように、このグロメット10は、ゴムやエラストマ等の弾性材料により一体に形成されており、パネルPの貫通孔Paに挿通されるワイヤハーネスWに固定され、貫通孔Paに嵌め込まれてパネルPに装着されることで、パネルPにワイヤハーネスWを支持するものである。
このグロメット10は、溶融した材料を金型内のキャビティに注入し、材料の固化後に金型を離型させることにより、成形品として得られる。金型としては、グロメット10の外周面の形状を成形する外部金型と、内周面の形状を成形する内部金型と、を利用する。
本実施形態のグロメット10を製造する場合は、グロメット10の内部形状を成形する内部金型を、遮音壁20を境にして軸方向に二分割する。一方の分割金型である内部金型TBには、本体部TB1に内筒部21の内部を形成するロッド状の金型部TB2を一体化してある。
図3は第2実施形態のグロメットの断面図である。図1に示した第1実施形態のグロメット10は、内筒部21を、グロメット10の軸方向の全長の半分の長さに形成していた。これに対し本第2実施形態のグロメット110は、内筒部21を、2つのテーパ筒状の連結遮蔽壁15、16の両内周端(小径筒部11、12)の間の全長にわたり連続して延在させている。そして、内筒部21の両端部21a、21bを、各連結遮蔽壁15、16の内周端の小径筒部11、12の内側に環状の隙間25を保って挿通させている。また、パネルPに嵌合させる際の組付け応力を緩和するために、挿入側の連結遮蔽壁16と小径筒部12との間に、S字状に湾曲した環状の湾曲部17を介在させている。その他の構成は第1実施形態と同様であるので、同一構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
この場合も、内部金型TA、TB、TCの離型の際に、グロメット110と内部金型TA、TB、TCの間にエアを吹き込んでグロメット110を膨張させると、より容易にグロメット110から内部金型TA、TB、TCを引き抜くことができる。
図5は第3実施形態のグロメットの断面図、図6は同グロメットの使用状態の断面図である。
図5に示すように、本第3実施形態のグロメット210は、図1に示した第1実施形態のグロメット10の内筒部21の端部21aに延長筒部21cを設けたものである。即ち、連結遮蔽壁15の内周端(小径筒部11)の内側に挿通された内筒部21の端部21a(エンジンルーム等の被水環境に臨む側の端部)に、図6に示すように使用状態で、下方へ曲げられて長く延在することで外部からの水の浸入を防止する延長筒部21cが設けられている。
図7は第4実施形態のグロメットの概略斜視図、図8は同グロメットの使用状態の概略断面図である。
本実施形態のグロメット310を製造する場合は、グロメット310の内部形状を成形する内部金型を、遮音壁20を境にして軸方向に二分割する。一方の分割金型である内部金型TAには、本体部TA1に内筒部21の内部を形成するロッド状の金型部TA2を一体化してある。
グロメットがパネルPに嵌合されると、パネルPは、エンジン側リップ部81aおよび車室側リップ部82aにより、エンジンルーム側と車室側からそれぞれ押圧される。これにより、パネルPの振動が抑制され、パネルPを透過する透過音を低減することができる。
これにより、肉抜き部83がない場合と比較して、エンジン側リップ部81aがエンジンルーム側に湾曲しやすくなり、グロメットをパネルPに嵌め込む際に、パネルPに対するエンジン側リップ部81aの反力が小さくなり、組付けに要する力を低減することができる。
[1] パネル(P)の貫通孔(Pa)に挿通されるワイヤハーネス(W)に固定され、前記貫通孔(Pa)に嵌め込まれてパネル(P)に装着されることで、前記パネル(P)に前記ワイヤハーネス(W)を支持するグロメット(10、110)であって、
前記貫通孔(Pa)に固定されるパネル固定部(係合溝13a)を備えた大径筒部(13)と、
前記大径筒部(13)の軸方向両側に1つずつ配置され、前記貫通孔(Pa)に通されるワイヤハーネス(W)の外周に密着嵌合する2つの小径筒部(11、12)と、
前記大径筒部(13)と各小径筒部(11、12)との間に環状の遮音空間(S)を画成する2つの連結遮蔽壁(15、16)と、を有し、
前記2つの小径筒部(11、12)のうち少なくとも一方の小径筒部(11)に、該小径筒部(11)を介した外部から前記遮音空間(S)内への水の浸入を防止する止水部(30、80)が設けられていることを特徴とするグロメット(10、110、310)。
[2] 前記止水部(30)が、前記小径筒部(11)の内周と前記ワイヤハーネス(W)の電線間の隙間及び電線と前記小径筒部(11)の内周との隙間を封止する止水剤(31)により構成されていることを特徴とする[1]に記載のグロメット(10、110)。
[3] 前記2つの小径筒部(11、12)のうち少なくとも一方の小径筒部(11)は、前記連結遮蔽壁(15)との間に下方へ延在する筒状部(70)を有し、前記止水部(80)が、前記筒状部により構成されていることを特徴とする[1]または[2]に記載のグロメット(310)。
[4] 前記筒状部(70)は、周方向にわたる複数の山部(71)と谷部(72)とが軸方向に交互に形成された蛇腹形状に形成されていることを特徴とする[3]に記載のグロメット(310)。
[5] 前記小径筒部(11、12)には、内周側が開放されたスリット(SL)を有する複数のスリット部(75、76)が周方向に間隔をあけて設けられていることを特徴とする[1]ないし[4]のいずれかに記載のグロメット(310)。
[6] 前記遮音空間(S)の内部に、外周端(20a)が、前記大径筒部(13)の内周またはそれに近い位置の前記連結遮蔽壁(15、16)の内周に連結され、内周端(20b)が、前記ワイヤハーネス(W)の外周に密着することで、前記遮音空間(S)を軸方向に分割する遮音壁(20)が設けられていることを特徴とする上記[1]ないし[5]のいずれかに記載のグロメット(10、110、310)。
[7] パネル(P)の貫通孔(Pa)に挿通されるワイヤハーネス(W)に固定され、前記貫通孔(Pa)に嵌め込まれてパネル(P)に装着されることで、前記パネル(P)に前記ワイヤハーネス(W)を支持するグロメット(10、110)であって、
前記貫通孔(Pa)に固定されるパネル固定部(係合溝13a)を備えた大径筒部(13)と、
前記大径筒部(13)から軸方向両側に延在し、前記大径筒部(13)から離れるに従い徐々に小径となって、小径となった内周端(小径筒部11、12)が、前記ワイヤハーネス(W)の外周に近接または密着して配置され、前記ワイヤハーネス(W)の周囲に遮音空間(S)を画成する2つの連結遮蔽壁(15、16)と、
少なくとも軸方向一方側の端部(21a、21b)が前記連結遮蔽壁(15、16)の内周端(小径筒部11、12)の内側に挿通され、前記ワイヤハーネス(W)の外周に密着嵌合される内筒部(21)と、
前記遮音空間(S)の内部に設けられ、外周端(20a)が、前記大径筒部(13)の内周またはそれに近い位置の前記連結遮蔽壁(15、16)の内周に連結され、内周端(20b)が、前記内筒部(21)に連結されることで、前記遮音空間(S)を軸方向に区画する遮音壁(20)と、を有し、
前記内筒部(21)に、該内筒部(21)が密着嵌合する前記ワイヤハーネス(W)の電線(Wa)間の隙間及び電線(Wa)と前記内筒部(21)の内周との隙間を止水剤(31)で封止した止水部(30)が設けられていることを特徴とするグロメット(10、110)。
[8] 前記内筒部(21)が、前記2つの連結遮蔽壁(15、16)の両内周端(小径筒部11、12)の間の片側半分の長さに連続して延在しており、前記内筒部(21)の一方側の端部(21a)が、一方側の前記連結遮蔽壁(15)の内周端(小径筒部11)の内側に挿通され、前記内筒部(21)の他方側の端部(21b)の開口端(22)が、前記遮音空間(S)内に開放していることを特徴とする上記[7]に記載のグロメット(10)。
[9] 前記内筒部(21)が、前記2つの連結遮蔽壁(15、16)の両内周端(小径筒部11、12)の間の全長にわたり連続して延在しており、前記内筒部(21)の両端部(21a、21b)が、各連結遮蔽壁(15、16)の内周端(小径筒部11、12)の内側に挿通されていることを特徴とする上記[7]に記載のグロメット(110)。
[10] 前記止水部(30)が、前記大径筒部(13)のパネル固定部(係合溝13a)よりも、軸方向において前記パネル(P)の両側のうちの騒音発生側に近い位置に配置されていることを特徴とする上記[7]ないし[9]のいずれかに記載のグロメット(10、110)。
[11] パネル(P)の貫通孔(Pa)に挿通されるワイヤハーネス(W)に固定され、前記貫通孔(Pa)に嵌め込まれてパネル(P)に装着されることで、前記パネル(P)に前記ワイヤハーネス(W)を支持するグロメット(210)であって、
前記貫通孔(Pa)に固定されるパネル固定部(係合溝13a)を備えた大径筒部(13)と、
前記大径筒部(13)から軸方向両側に延在し、前記大径筒部(13)から離れるに従い徐々に小径となって、小径となった内周端(小径筒部11、12)が、前記ワイヤハーネス(W)の外周に近接または密着して配置され、前記ワイヤハーネス(W)の周囲に遮音空間(S)を区画する2つの連結遮蔽壁(15、16)と、
少なくとも軸方向一方側の端部(21a、21b)が前記連結遮蔽壁(15、16)の内周端(小径筒部11、12)の内側に挿通され、前記ワイヤハーネス(W)の外周に密着嵌合される内筒部(21)と、
前記遮音空間(S)の内部に設けられ、外周端(20a)が、前記大径筒部(13)の内周またはそれに近い位置の前記連結遮蔽壁(15、16)の内周に連結され、内周端(13b)が、前記内筒部(21)に連結されることで、前記遮音空間(S)を軸方向に分割する遮音壁(20)と、を有し、
前記連結遮蔽壁(15)の内周端(小径筒部11)の内側に挿通された前記内筒部(21)の端部(21a)に、下方に延在し外部からの水の浸入を防止する延長筒部(20c)が設けられていることを特徴とするグロメット。
11,12 小径筒部(内周端)
13 大径筒部
13a 係合溝(パネル固定部)
15,16 連結遮蔽壁
20 遮音壁
20a 外周端
20b 内周端
21 内筒部
21a、21b 端部
21c 延長筒部
22 開口端
30,60,80 止水部
31 止水剤
70 筒状部
71 山部
72 谷部
75,76 スリット部
S,S1,S2 遮音空間
SL スリット
P パネル
Pa 貫通孔
W ワイヤハーネス
Wa 電線
Claims (11)
- パネルの貫通孔に挿通されるワイヤハーネスに固定され、前記貫通孔に嵌め込まれてパネルに装着されることで、前記パネルに前記ワイヤハーネスを支持するグロメットであって、
前記貫通孔に固定されるパネル固定部を備えた大径筒部と、
前記大径筒部の軸方向両側に1つずつ配置され、前記貫通孔に通されるワイヤハーネスの外周に密着嵌合する2つの小径筒部と、
前記大径筒部と各小径筒部との間に環状の遮音空間を画成する2つの連結遮蔽壁と、を有し、
前記2つの小径筒部のうち少なくとも一方の小径筒部に、該小径筒部を介した外部から前記遮音空間内への水の浸入を防止する止水部が設けられ、
前記遮音空間の内部に、外周端が、前記大径筒部の内周またはそれに近い位置の前記連結遮蔽壁の内周に連結され、内周端が、前記ワイヤハーネスの外周に密着することで、前記遮音空間を軸方向に分割する遮音壁が設けられ、
前記遮音壁は、環状の波形壁として形成されていることを特徴とするグロメット。 - 前記止水部が、前記小径筒部の内周と前記ワイヤハーネスの電線間の隙間及び電線と前記小径筒部の内周との隙間を封止する止水剤により構成されていることを特徴とする請求項1に記載のグロメット。
- 前記2つの小径筒部のうち少なくとも一方の小径筒部は、前記連結遮蔽壁との間に下方へ延在する筒状部を有し、前記止水部が、前記筒状部により構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のグロメット。
- 前記筒状部は、周方向にわたる複数の山部と谷部とが軸方向に交互に形成された蛇腹形状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載のグロメット。
- 前記小径筒部には、内周側が開放されたスリットを有する複数のスリット部が周方向に間隔をあけて設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のグロメット。
- パネルの貫通孔に挿通されるワイヤハーネスに固定され、前記貫通孔に嵌め込まれてパネルに装着されることで、前記パネルに前記ワイヤハーネスを支持するグロメットであって、
前記貫通孔に固定されるパネル固定部を備えた大径筒部と、
前記大径筒部の軸方向両側に1つずつ配置され、前記貫通孔に通されるワイヤハーネスの外周に密着嵌合する2つの小径筒部と、
前記大径筒部と各小径筒部との間に環状の遮音空間を画成する2つの連結遮蔽壁と、を有し、
前記2つの小径筒部のうち少なくとも一方の小径筒部に、該小径筒部を介した外部から前記遮音空間内への水の浸入を防止する止水部が設けられ、
前記小径筒部には、内周側が開放されたスリットを有する複数のスリット部が周方向に間隔をあけて設けられていることを特徴とするグロメット。 - パネルの貫通孔に挿通されるワイヤハーネスに固定され、前記貫通孔に嵌め込まれてパネルに装着されることで、前記パネルに前記ワイヤハーネスを支持するグロメットであって、
前記貫通孔に固定されるパネル固定部を備えた大径筒部と、
前記大径筒部から軸方向両側に延在し、前記大径筒部から離れるに従い徐々に小径となって、小径となった内周端が、前記ワイヤハーネスの外周に近接または密着して配置され、前記ワイヤハーネスの周囲に遮音空間を画成する2つの連結遮蔽壁と、
少なくとも軸方向一方側の端部が前記連結遮蔽壁の内周端の内側に挿通され、前記ワイヤハーネスの外周に密着嵌合される内筒部と、
前記遮音空間の内部に設けられ、外周端が、前記大径筒部の内周またはそれに近い位置の前記連結遮蔽壁の内周に連結され、内周端が、前記内筒部に連結されることで、前記遮音空間を軸方向に区画する遮音壁と、を有し、
前記内筒部に、該内筒部が密着嵌合する前記ワイヤハーネスの電線間の隙間及び電線と前記内筒部の内周との隙間を止水剤で封止した止水部が設けられ、
前記遮音壁は、環状の波形壁として形成されていることを特徴とするグロメット。 - 前記内筒部が、前記2つの連結遮蔽壁の両内周端の間の片側半分の長さに連続して延在しており、前記内筒部の一方側の端部が、一方側の前記連結遮蔽壁の内周端の内側に挿通され、前記内筒部の他方側の端部の開口端が、前記遮音空間内に開放していることを特徴とする請求項7に記載のグロメット。
- 前記内筒部が、前記2つの連結遮蔽壁の両内周端の間の全長にわたり連続して延在しており、前記内筒部の両端部が、各連結遮蔽壁の内周端の内側に挿通されていることを特徴とする請求項7に記載のグロメット。
- 前記止水部が、前記大径筒部のパネル固定部よりも、軸方向において前記パネルの両側のうちの騒音発生側に近い位置に配置されていることを特徴とする請求項7ないし9のいずれか1項に記載のグロメット。
- パネルの貫通孔に挿通されるワイヤハーネスに固定され、前記貫通孔に嵌め込まれてパネルに装着されることで、前記パネルに前記ワイヤハーネスを支持するグロメットであって、
前記貫通孔に固定されるパネル固定部を備えた大径筒部と、
前記大径筒部から軸方向両側に延在し、前記大径筒部から離れるに従い徐々に小径となって、小径となった内周端が、前記ワイヤハーネスの外周に近接または密着して配置され、前記ワイヤハーネスの周囲に遮音空間を区画する2つの連結遮蔽壁と、
少なくとも軸方向一方側の端部が前記連結遮蔽壁の内周端の内側に挿通され、前記ワイヤハーネスの外周に密着嵌合される内筒部と、
前記遮音空間の内部に設けられ、外周端が、前記大径筒部の内周またはそれに近い位置の前記連結遮蔽壁の内周に連結され、内周端が、前記内筒部に連結されることで、前記遮音空間を軸方向に分割する遮音壁と、を有し、
前記連結遮蔽壁の内周端の内側に挿通された前記内筒部の端部に、下方に延在し外部からの水の浸入を防止する延長筒部が設けられ、
前記遮音壁は、環状の波形壁として形成されていることを特徴とするグロメット。
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