JP2011172386A - ドア用グロメット - Google Patents

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Abstract

【課題】ドアハーネスのドアと車体との間に架け渡す部分に取り付けるグロメットにおいて、ドアの開閉に伴うドアハーネスの移動でグロメット等に損傷が生じるのを防止する構成としたグロメットを提供する。
【解決手段】自動車のドアと車体との間に配索されるワイヤハーネスを内部に挿通して、ドアパネルに設けた貫通穴に装着するドア用グロメットであって、ドア内部側へと先端より外方へ突出する固定用ベラを設けている一方、前記ワイヤハーネスを内部に移動自在に挿通するコルゲートチューブあるいはプロテクタからなる保護材の先端側を前記固定用ベラに粘着テープを巻き付けて固定し又はタイバンドで締結する。
【選択図】図3

Description

本発明はドア用グロメットに関し、詳しくは、ゴムまたはエラストマーからなる弾性体で成形され、ドアに配索するワイヤハーネスに外嵌して、ドアと車体とに架け渡すグロメットに関する。
自動車のサイドドア内部に配索するワイヤハーネス、所謂、ドアハーネスはドアパネルの車体対向面側に穿設した貫通穴より引き出し、対向する車体パネルに穿設した貫通穴に引き込み、ドアハーネスの先端に接続したコネクタを車体側に配索するワイヤハーネス端末のコネクタと接続している。
前記ドアハーネスでは、ドアパネルから車体パネルへと架け渡す領域に、従来、図5に示すグロメット100を外装している。該グロメット100はドア側パネルの貫通穴に装着する係止溝110aを設けた円錐形状のドア側係止筒部110と、車体側パネルの貫通穴に装着する係止溝111aを設けた円錐形状の車体側係止筒部111と、前記ドア側係止筒部110と車体側係止筒部111とを連続する蛇腹筒部112を連続した形状としている。
図5に示すように、ドアDRの内部に配索するドアハーネス200の先端側に前記グロメット100を通し、車体側係止筒部111の先端側の小径筒部111bにドアハーネス200をテープT1を巻き付けて固着している。
また、ドア内部に配索して、ドア側係止筒部110に挿入している側は、ドア閉鎖時にドア内部に飛び出す部分のドアハーネス200が図6(A)に示すように屈曲し、該屈曲した部分がドア内部に配置されている他部材130と干渉するため、コルゲートチューブ120等の保護材で外装し、粘着テープT2を巻き付けてドアハーネス200と固着している。該粘着テープT2の巻付位置はドア側係止筒部110の先端開口部に位置している。
前記グロメット100の車体への取り付けは、車体側係止筒部111側よりドアパネルP1に設けた貫通穴H1を通して引き出し、ドア側係止筒部110の係止溝110aを貫通穴H1の周縁に係止し、蛇腹筒部112をドアパネルP1と車体パネルP2との間に架け渡し、車体側係止筒部111を車体パネルP2の貫通穴H2に挿入し、その係止溝111aを貫通穴H2の周縁に係止している。
前記のように配索したドアハーネス200はドアの開閉作動に応じて蛇腹筒部112が収縮すると共に回転して追従する。詳細には、ドア開放時には図6(B)に示すように蛇腹筒部112が伸びると共に、該グロメット100内を通るドアハーネス200も車体側に引っ張られる。そのため、図6(B)に示すように、前記コルゲートチューブ120をドアハーネス200に固着するために巻き付けた粘着テープT2がグロメット100のドア側係止筒部110の内部に進入し、さらに、屈曲する蛇腹筒部112まで進入する。このような、粘着テープT2とグロメット内部との接触がドア開放時に繰り返されることにより、グロメット100に損傷が発生したり、ドアハーネスの電線自体に素線切れ等の損傷が発生しやすい問題がある。
従来、特開平9−163559号公報で、コルゲートチューブの取付部分を備えたグロメットが図7に示すように提案されている。該グロメット210は車体係止溝211aを設けた拡径筒部211の小径端側に蛇腹筒部212を設け、該蛇腹筒部212の先端に拡径した内筒213と外筒214とからなる二重筒部を設けている。内筒213内にワイヤハーネス250を挿通した後にシール剤260を充填して硬化させ、その後、内筒213と外筒214との間にワイヤハーネス250を通すコルゲートチューブ270の先端部分を挿入し、かつ、外筒214の外周面からコルゲートチューブ270の外周面にかけて粘着テープT3を巻き付けて固着している。
前記グロメット210では内部を挿通するワイヤハーネス250が内筒213の内部でシール剤260と共に硬化されているため、グロメット210内でワイヤハーネス250は移動することはできない。よって、前記サイドドアやバックドアにおいて、ドアと車体との間に架け渡すワイヤハーネスに外装し、ドアの開閉に応じて内部でワイヤハーネスを移動させるグロメットには適用することができない。
特開平9−163559号公報
本発明は自動車のサイドドアまたはバックドアと車体との間に架け渡すワイヤハーネスに外装するグロメットにおいて、前記した問題、即ち、ドア内部でワイヤハーネスを保護するために外装したコルゲートチューブ等とワイヤハーネスとを固着する粘着テープが、ドア開放時にドア内部に進入してグロメットの内面側に損傷を発生させたり、グロメットの蛇腹筒部にコルゲートチューブや粘着テープが進入して、ワイヤハーネス内部の電線自体に素線切れを発生させる問題を解決せんとするものである。
前記課題を解決するため、本発明は、自動車のドアと車体との間に配索されるワイヤハーネスを内部に挿通して、ドアパネルに設けた貫通穴に装着するドア用グロメットであって、
ドア内部側へと先端より外方へ突出する固定用ベラを設けている一方、
前記ワイヤハーネスを内部に移動自在に挿通するコルゲートチューブあるいはプロテクタからなる保護材の先端側を前記固定用ベラに粘着テープを巻き付けて固定し又はタイバンドで締結することを特徴とするドア用グロメットを提供している。
前記のように、本発明のグロメットは、コルゲートチューブやプロテクタからなる保護材の内部にワイヤハーネスを移動自在に挿通している一方、該コルゲートチューブやプロテクタからなる保護材はグロメットに突設した固定用ベラに固定し、ドア開閉時に前記保護材の内部でワイヤハーネスは移動するが、保護材はグロメットに対して移動しない構成としていることを特徴としている。
このように保護材はグロメットから外方へ突出した固定用ベラと固定しているため、ドア解放時に、グロメット内に引き込まれるワイヤハーネスと連動して保護材および粘着テープまたはタイバンドがグロメットの内部に進入することは確実に防止できる。
かつ、ドア閉鎖時にグロメットからワイヤハーネスがドア内部に引き出されても保護材の内部を移動するだけであるため、ワイヤハーネスをドア内部の干渉材と干渉させずに保護できる。
詳細には、本発明のグロメットは、小径筒部の一端から拡径筒部が突出し、該拡径筒部の大径側先端が開口していると共に該大径側外周に環状の係止凹部を備え、かつ、該拡径筒部の小径側の内面から前記大径側の中空部に通して前記開口から外方に向けて固定用ベラを突設しており、
前記ワイヤハーネスを内部に移動自在に挿通するコルゲートチューブあるいはプロテクタからなる保護材の先端側を前記拡径筒部内に大径側開口端より挿入し、前記大径側先端より突出した位置の固定用ベラと粘着テープを巻き付けて固定し、またはタイバンドで締結している。
前記のように、コルゲートチューブ等の保護材をグロメットの拡径筒部より外方へ突出した位置で固定用ベラにテープ巻き又はタイバンドで固定している。よって、ドアの開動作時にワイヤハーネスがグロメット内部に引き込まれても、コルゲートチューブ等の保護材および前記粘着テープまたはタイバンドがグロメットの拡径筒部の内部まで進入することはなく、グロメットの内面に発生する損傷やワイヤハーネスの損傷を確実に防止できる。
前記グロメットの拡径筒部の小径側の内面に外径方向に突出する段差状窪みがあり、該段差状窪みから少なくとも一対の前記固定用ベラが突出し、かつ、該段差状窪みには前記固定用ベラより内径側に前記保護材の先端部を内嵌する位置決め溝を設けていることが好ましい。
前記構成とすると、コルゲートチューブまたはプロテクタの先端をグロメットの段差状窪みに突き当てて、その先端部を位置決め溝に内嵌できる。このように、コルゲートチューブまたはプロテクタを位置決め保持した状態で固定用ベラと粘着テープまたはタイバンドで固定すると、該固定用ベラとの固定位置がグロメットの拡径筒部から外方に突出した位置であっても、拡径筒部内でコルゲートチューブまたはプロテクタを安定して位置決め保持でき、拡径筒部の内面との接触を防止できる。
前記拡径筒部の先端開口よりドア内部へと延在する前記コルゲートチューブまたはプロテクタからなる保護材は、ドア内部のワイヤハーネス干渉材の配置位置まで延在させ、かつ、該保護材は前記ワイヤハーネス干渉材と非接触となる形状としていることが好ましい。
前記のように、ドア開閉時にコルゲートチューブやプロテクタからなる保護材の内部でワイヤハーネスが移動するだけで保護材自体は移動や屈曲をしないようにしているが、前記のように、ワイヤハーネスと干渉する可能性がある位置に配置されているワイヤハーネス干渉材の配置位置まで前記保護材を延在させて配置し、かつ、該保護材がワイヤハーネス干渉材と非接触に配置しておくことで、ドア開閉に伴うワイヤハーネスの移動に伴う損傷発生を確実に防止できる。
本発明のグロメットの具体的構成は、サイドドアまたはバックドアのドアパネルの貫通穴に係止する環状の係止凹部を設けたドア側拡径筒部と、車体パネルの貫通穴に係止する環状の係止凹部を設けた車体側拡径筒部とを蛇腹筒部を介して連結し、前記ドアパネルの貫通穴に係止するドア側拡径筒部より前記コルゲートチューブからなる保護材と固定する前記固定用ベラをドア内部に向けて突設していることが好ましい。
前記のように、固定用ベラと先端側を固定してドア内部に配索するワイヤハーネスに外装する保護材を樹脂成形品からなるコルゲートチューブとし、かつ、該コルゲートチューブの内径はグロメットの前記小径筒部の内径よりも大としていることが好ましい。
このようにコルゲートチューブを用いるのは、汎用品のコルゲートチューブを用いることによりコスト低減を図ることができることによる。
なお、射出成型でプロテクタを設け、該プロテクタの形状を前記ワイヤハーネス干渉材と干渉しない形状としてドアフレーム等に固定してもよい。
前記のように、本発明のグロメットは、先端から外方へ突出した固定用ベラを設け、ワイヤハーネスを内部に移動自在に挿通したコルゲートチューブまたはプロテクタからなる保護材の先端をグロメットの固定用ベラに粘着テープまたはタイバンドで固定しているため、ドア開閉時に保護材の内部でワイヤハーネスは移動するが、保護材はグロメットに対して移動しないため、保護材および粘着テープまたはタイバンドとグロメットとが接触してグロメットに損傷が発生すること、それに伴いワイヤハーネスにも損傷が発生するのを確実に防止することができる。
本発明の第一実施形態のグロメットにドアハーネスを通して、車体とサイドドアとに配索した状態を示す図面である。 前記グロメットのドア側部分を示し、(A)は断面図、(B)は側面図である。 (A)(B)はドアハーネスに外装するコルゲートチューブと前記グロメットとの連結工程を示す図面である。 (A)(B)は第二実施形態を示す概略図である。 従来のグロメットをドアと車体との間に架け渡すドアハーネスに外装している状態を示す図面である。 (A)は従来のドア閉鎖時のコルゲートチューブの動きを説明する図面、(B)はドア開放時のコルゲートチューブの動きを説明する図面である。 他の従来例を示す図面である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3に第一実施形態のグロメットを示す。
グロメット1は自動車のサイドドアと車体との間に架け渡すドアハーネス2に外装するもので、ゴムまたはエラストマーで成形している。
グロメット1はサイドドアのドアパネルP1に穿設した貫通穴H1に挿入係止する環状の係止凹部3aを設けたドア側拡径筒部3と、車体パネルP2の貫通穴H2に係止する環状の係止凹部4aを設けた車体側拡径筒部4と、前記ドア側拡径筒部3と車体側拡径筒部4とを連続する蛇腹筒部5を備えている。前記車体側拡径筒部4の小径側から一対のワイヤハーネス固定用ベラ6を突設している。
一方、ドア側拡径筒部3は図2(A)(B)に示すように、小径端が前記蛇腹筒部5からなる小径筒部に連続し、他端の大径側に向けて拡径し、其の先端にドア内部に向いた開口3bを設けていると共に、該大径側の外周面に前記環状の係止凹部3aを設けている。
該ドア側拡径筒部3の小径側の内面に外径方向に突出する段差状窪み3cを設け、該段差状窪み3cの外周端から中心軸線Oに平行な内周面3dで囲まれた中空部3eを開口3bまで設けている。
前記段差状窪み3cから直径方向に対向する一対の保護材用の固定用ベラ7(7A、7B)を突設し、これら固定用ベラ7を内周面3dと平行に中空部3e内に突出させ、さらに、先端の開口3bより外方へと延在させている。該グロメット1のドア側拡径筒部3の先端より突出する固定用ベラ7はドア内部に突出することになる。
さらに、段差状窪み3cには固定用ベラ7より内径側に環状の位置決め溝8を設けている。
前記グロメット1にはドア内部に配索するドアハーネス2の車体接続側の先端部分を挿通しており、前記ドア側拡径筒部3から引き出される領域のドアハーネス2はコルゲートチューブ10からなる保護材の内部に移動自在に挿通している。
図3に示すように、コルゲートチューブ10は樹脂成形品で、環状の山部と谷部とを軸線方向に交互に設け、かつ、軸線方向に添ってワイヤハーネスを横入れ可能とするスリットを設けた汎用されているものである。
図3(A)に示すように、コルゲートチューブ10のグロメット1側の先端は、前記ドア側拡径筒部3の開口3bより中空部3eの内部に挿入し、先端部を環状の位置決め溝8に内嵌し、先端面を位置決め溝8の底面に突き当てている。この状態で、コルゲートチューブ10の外周面に前記保護材用の固定用ベラ7が位置する。
図3(B)に示すように、コルゲートチューブ10がグロメット1の開口3bから外方に出た位置で、コルゲートチューブ10の外周面に添っている一対の固定用ベラ7(7A、7B)と、該コルゲートチューブ10の外周面に粘着テープ11を巻き付けて、コルゲートチューブ10を固定用ベラ7を介してグロメット1に固着している。
前記コルゲートチューブ10はグロメット1との固着位置からドア内部に延在し、グロメット取付位置に近接した位置に配置されているワイヤハーネス干渉材15と干渉しない位置関係にある。即ち、グロメット1との反対側でドアハーネス2はコルゲートチューブ10に固定されていない。前記ワイヤハーネス干渉材15は、ドア閉鎖時にグロメット1からドア内部にドアハーネス2が引き出された時、コルゲートチューブ10で外装していなければドアハーネス2が干渉する位置に配置されているものである。
前記ドアハーネス2の車体接続側先端にはコネクタ30を接続している。
ドアハーネス2とグロメット1およびコルゲートチューブ10との取り付けは、まず、前記図3(A)に示すように、ドア側拡径筒部3の開口3bよりドアハーネス2を挿入し、該ドア側拡径筒部3の中空部3e、蛇腹筒部5の中空部、車体側拡径筒部4の中空部を通してドアハーネス2の車体側先端部分を引き出す。引き出したドアハーネス2の外周面にグロメット1の車体側拡径筒部4の先端より外方へ突設した前記固定用ベラ6を添わせ、粘着テープ13を巻き付けて固着している。
一方、ドア側拡径筒部3の開口3bより引き出されるドアハーネス2をコルゲートチューブ10内にスリットを通して挿入し、該コルゲートチューブ10を前記開口3bより中空部3eに挿入し、前記位置決め溝8にコルゲートチューブ10の先端を挿入して突き当てる。其の後、開口3bより突出している固定用ベラ7とコルゲートチューブ10とに粘着テープ11を巻き付けている。
前記のように組みつけて、コルゲートチューブ10内には移動自在にドアハーネス2を通し、該ドアハーネス2の車体連結側をグロメット1内に挿通し、該グロメット1から引き出された車体側先端でドアハーネス2を固定用ベラ6と固着している。
前記したドアハーネス2は自動車の組み立てラインで、ドア内部に配索した後に、ドアパネルP1の貫通穴H1に車体側拡径筒部4より通し、ドア側拡径筒部3の係止凹部3aを貫通穴H1の周縁に係止してドアパネルP1と固定している。また、車体側拡径筒部4の係止凹部4aを車体パネルP2の貫通穴H2に係止して車体パネルP2と固定し、車体パネルP2とドアパネルP1との間に蛇腹筒部5を架け渡している。これにより、図1に示すように、グロメット1を取り付けたドアハーネス2をドアと車体との間に架け渡している。
グロメット1を前記構成とし、該グロメット1にコルゲートチューブ10を前記のように取り付けていることにより、ドアの解放時には、蛇腹筒部5が伸長し、グロメット1内部でドアハーネス2が車体側に移動するが、ドアハーネス2はコルゲートチューブ10の内部およびグロメット1の内部を移動するだけで、コルゲートチューブ10とは固着していないため、コルゲートチューブ10を連動してグロメット1内に引きずり込むことはない。その結果、グロメット1およびドアハーネス2に損傷を発生させない。
一方、ドア閉鎖時には、蛇腹筒部5が収縮すると、グロメット1内部からドアハーネス2がドアDRの内部側へと引き出されるが、この場合もドアハーネス2がコルゲートチューブ10内を移動するだけで、コルゲートチューブ10をドアハーネス2の動きに連動して屈曲させない。よって、ドア内部の干渉部材とコルゲートチューブ10との接触も防止できる。
図4に第二実施形態を示す。
第二実施形態では、ドア内部の保護材としてコルゲートチューブに変えて樹脂成形品からなるプロテクタ50を用いている点で、第一実施形態と相違させている。
プロテクタ50は、ドアハーネスを挿通するプロテクタ本体51と、該プロテクタ本体51に薄肉ヒンジを介して連結した蓋52とからなる。該プロテクタ50はドア内部のワイヤハーネス干渉材15と干渉しないように屈曲させた形状とし、蓋52に突設した係止部(図示せず)でドアパネルに係止している。
該プロテクタ50の内部にドアハーネス2を移動自在に挿通し、該プロテクタ50の先端側をグロメット1の開口3bから外方に突出した位置で、固定用ベラ7A、7Bとプロテクタ50とをタイバンド40を用いて固定している。他の構成および作用効果は第一実施形態と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
本発明は前記実施形態に限定されず、例えば、バックドアの内部に配索して、車体との間に架け渡すドアハーネス用のグロメットとしても好適に用いられる。
さらに、グロメットの拡径筒部の小径側内面から保護材と固定する固定用ベラを突出する代わりに、前記拡径筒部の先端面から保護材と固定する固定用ベラを突出した構成としてもよい。
1 グロメット
2 ドアハーネス
3 ドア側拡径筒部
4 車体側拡径筒部
5 蛇腹筒部
7(7A、7B) 固定用ベラ
8 位置決め溝
10 コルゲートチューブ
11 粘着テープ
15 ワイヤハーネス干渉材
40 タイバンド
50 プロテクタ
P1 ドアパネル
P2 車体パネル
H1、H2 貫通穴

Claims (5)

  1. 自動車のドアと車体との間に配索されるワイヤハーネスを内部に挿通して、ドアパネルに設けた貫通穴に装着するドア用グロメットであって、
    ドア内部側へと先端より外方へ突出する固定用ベラを設けている一方、
    前記ワイヤハーネスを内部に移動自在に挿通するコルゲートチューブあるいはプロテクタからなる保護材の先端側を前記固定用ベラに粘着テープを巻き付けて固定し又はタイバンドで締結することを特徴とするドア用グロメット。
  2. 小径筒部の一端から拡径筒部が突出し、該拡径筒部の大径側先端が開口していると共に該大径側外周に環状の係止凹部を備え、かつ、該拡径筒部の小径側の内面から前記大径側の中空部に通して前記開口から外方に向けて前記固定用ベラを突設し、
    前記保護材の先端側を前記拡径筒部内に大径側開口端より挿入し、前記大径側先端より突出した位置の固定用ベラと前記保護材とを固定している請求項1に記載のドア用グロメット。
  3. 前記拡径筒部の小径側の内面に外径方向に突出する段差状窪みがあり、該段差状窪みから少なくとも一対の前記固定用ベラが突出し、かつ、該段差状窪みには前記固定用ベラより内径側に前記保護材の先端部を内嵌する位置決め溝を設けている請求項2に記載のドア用グロメット。
  4. 前記拡径筒部の先端開口よりドア内部へと延在する前記コルゲートチューブまたはプロテクタからなる保護材は、ドア内部のワイヤハーネス干渉材の配置位置まで延在させ、かつ、該保護材は前記ワイヤハーネス干渉材と非接触となる形状としている請求項2または請求項3に記載のドア用グロメット。
  5. サイドドアまたはバックドアのドアパネルの貫通穴に係止する環状の係止凹部を設けたドア側拡径筒部と、車体パネルの貫通穴に係止する環状の係止凹部を設けた車体側拡径筒部とを蛇腹筒部を介して連結し、前記ドアパネルの貫通穴に係止するドア側拡径筒部より前記コルゲートチューブからなる保護材と固定する前記固定用ベラをドア内部に向けて突設している請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のドア用グロメット。
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