JP5970930B2 - 異音抑制部材並びに異音抑制部材の取り付け方法及びワイヤーハーネスの製造方法 - Google Patents

異音抑制部材並びに異音抑制部材の取り付け方法及びワイヤーハーネスの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電線を覆う保護部材と当該電線とが当たって異音が発生することを抑制する技術に関する。
特許文献1には、自動車等の車両に配策されるワイヤーハーネスが周辺の壁等に接触して音が発生することを防止するためのワイヤーハーネス用消音テープが開示されている。また特許文献2には、シールド線端末の止水構造が開示されている。
特開2006−210228号公報 特開2010−250973号公報
ワイヤーハーネスにおいては、電線がコルゲートチューブ等の保護部材で覆われることがある。このような場合においては、保護部材の内側の電線と当該保護部材との間に遊びがあると、当該電線と当該保護部材とが当たって異音を発生することがある。
そこで、本発明は上述の点に鑑みて成されたものであり、保護部材の内側から異音が発生することを抑制することが可能な技術を提供することを目的とする。
第1の態様に係る異音抑制部材は、電線を覆う保護部材と当該電線とが当たって異音が発生することを抑制するための異音抑制部材であって、前記保護部材の内側に配置され、前記電線を覆う本体部と、前記本体部において、当該本体部における前記電線が通る空間の延在方向に沿って設けられた、隙間のあるスリットとを備え、前記保護部材はコルゲートチューブであって、前記本体部の表面には、前記コルゲートチューブの凹凸状の内面と嵌合する凹凸は設けられておらず、前記本体部は、つぶれるようにして前記コルゲートチューブの凹凸状の内面の凹面及び凸面のそれぞれと密着する。
の態様に係る異音抑制部材は、第1の態様に係る異音抑制部材であって、前記本体部は、合成ゴムあるいは発泡スチロールで形成されている。
の態様に係る異音抑制部材の取り付け方法は、第1及び第2の態様のいずれか一つに係る異音抑制部材を電線に取り付ける異音抑制部材の取り付け方法であって、前記電線を前記異音抑制部材のスリットから当該異音抑制部材の本体部の内側に入れることによって、当該電線に当該異音抑制部材を取り付ける。
の態様に係る異音抑制部材の取り付け方法は、第の態様に係る異音抑制部材の取り付け方法であって、前記スリットが拡がるように前記本体部を弾性変形させた状態で、前記電線を当該スリットから当該本体部の内側に入れる。
の態様に係る異音抑制部材の取り付け方法は、第の態様に係る異音抑制部材の取り付け方法であって、前記電線を前記スリットから前記本体部の内側に押し込む。
の態様に係るワイヤーハーネスの製造方法は、第乃至第の態様のいずれか一つに係る異音抑制部材の取り付け方法によって、異音抑制部材が取り付けられた電線を、当該異音抑制部材がコルゲートチューブである前記保護部材の内側に位置するように当該保護部材で覆い、その後、当該コルゲートチューブに対してテープを巻き付ける際に、当該異音抑制部材の本体部を当該コルゲートチューブの凹凸状の内面で押しつぶして、当該内面に当該本体部を密着させる。
第1乃至第の態様によれば、異音抑制部材には、電線を覆う保護部材の内側に配置され、当該電線を覆う本体部が設けられていることから、当該保護部材と当該電線とが当たって異音が発生することを抑制することができる。よって、保護部材の内側から異音が発生することを抑制することができる。
さらに、本体部には、当該本体部における電線が通る空間の延在方向に沿ってスリットが設けられていることから、当該スリットから電線を当該本体部の内側に入れることによって、異音抑制部材を簡単に電線に取り付けることができる。
さらに、異音抑制部材の本体部がつぶれるようにして保護部材の内面と密着するため、保護部材内で異音抑制部材が位置ずれすることを抑制することができる。そのため、保護部材の内側から異音が発生することをさらに抑制することができる。
さらに、異音抑制部材の本体部がつぶれるようにして保護部材であるコルゲートチューブの凹凸状の内面と密着するため、保護部材内で異音抑制部材が位置ずれすることをさらに抑制することができる。そのため、保護部材の内側から異音が発生することをさらに抑制することができる。

異音抑制部材を示す斜視図である。 異音抑制部材を電線に取り付けた様子を示す図である。 コルゲートチューブを示す斜視図である。 コルゲートチューブの断面構造を示す図である。 異音抑制部材を電線束に取り付ける方法を説明するための図である。 異音抑制部材を電線束に取り付ける方法を説明するための図である。 異音抑制部材を電線束に取り付ける方法を説明するための図である。 ワイヤーハーネスを示す斜視図である。 ワイヤーハーネスにおける、コルゲートチューブの内部の構造を示す図である。 変形例に係る異音抑制部材を示す図である。 変形例に係る異音抑制部材を電線に取り付けた様子を示す図である。 変形例に係る異音抑制部材の内側に電線を入れる方法を説明するための図である。 変形例に係る異音抑制部材の内側に電線を入れる方法を説明するための図である。 変形例に係る異音抑制部材の内側に電線を入れる方法を説明するための図である。 変形例に係る異音抑制部材の内側に電線を入れる方法を説明するための図である。 変形例に係る異音抑制部材が取り付けられた電線がコルゲートチューブで覆われている様子を示す図である。 図16に示される構造における、コルゲートチューブの内部の構造を示す図である。 コルゲートチューブにテープを巻き付ける様子を示す図である。 変形例に係る異音抑制部材がコルゲートチューブの内面で押しつぶされている様子を示す図である。
図1は、電線1を覆う保護部材2と当該電線1とが当たって異音が発生することを抑制するための異音抑制部材3を示す斜視図である。以下では、保護部材2がコルゲートチューブであって、複数の電線1から成る電線束10を保護部材2が覆う場合について説明する。なお、保護部材2はコルゲートチューブ以外であっても良いし、保護部材2は1本の電線1だけを覆っても良い。以後、保護部材2を「コルゲートチューブ2」と呼ぶことがある。
異音抑制部材3は、コルゲートチューブ2の内側に配置され、電線束10を部分的に覆うように当該電線束10に取り付けられる。図2は異音抑制部材3が電線束10に取り付けられている様子を示す図である。図2に示されるように、異音抑制部材3は、電線束10の延在方向の一部の周囲を覆うように当該電線束10に取り付けられる。
図3はコルゲートチューブ2を示す斜視図である。図3に示されるように、コルゲートチューブ2は、その延在方向に沿って環状凸部20と環状凹部21とが交互に形成された筒状部材である。コルゲートチューブ2は、例えば、ポリプロピレン(PP)等の樹脂で形成されている。コルゲートチューブ2は、環状凸部20と環状凹部21との間の段部等で容易に弾性変形するため、それ自体では全体として曲げ変形容易な性質を有している。また、コルゲートチューブ2には、その延在方向の端から端まで1本のスリット(細長い切れ込み)22が形成されている。コルゲートチューブ2をスリット22で割り開くようにして、電線束10をコルゲートチューブ2内に容易に配設できるようになっている。
図4は、コルゲートチューブ2における、その延在方向に垂直な面での断面構造を示す図である。コルゲートチューブ2においては、その延在方向に沿って環状凸部20と環状凹部21とが交互に形成されることによって、図4に示されるように、内面200が、外面210と同様に凹凸状を成している。具体的には、コルゲートチューブ2の内面200には、コルゲートチューブ2の外側に向けて凹む環状凹面201と、コルゲートチューブ2の内側に向けて突出する環状凸面202とが、コルゲートチューブ2の延在方向に沿って交互に形成されている。
このような構造を有するコルゲートチューブ2には、そのスリット22から、図2に示されるような、異音抑制部材3が取り付けられた電線束10が挿入されて、当該異音抑制部材3は当該コルゲートチューブ2内に配置される。
図1,2に示されるように、異音抑制部材3は、筒状部材であって、例えば、EPDM等の合成ゴムで形成されている。異音抑制部材3は、電線束10を覆う筒状の本体部30を有している。本体部30の外面300には、コルゲートチューブ2の内面200での凹凸に応じた凹凸が設けられている。具体的には、本体部30の外面300には、当該本体部30の外側に向けて突出する、コルゲートチューブ2の内面の環状凹面201に応じた環状凸面301と、当該本体部30の内側に向けて凹む、コルゲートチューブ2の内面の環状凸面202に応じた環状凹面302とが設けられている。本体部30の環状凸面301は、コルゲートチューブ2の環状凹面201に入り込むことが可能となっており、コルゲートチューブ2の環状凸面202は、本体部30の環状凹面302に入り込むことが可能となっている。本体部30の外面300においては、当該本体部30の円柱状の貫通孔320が延在する方向に沿って、環状凸面301と環状凹面302とが交互に形成されている。言い換えれば、本体部30の外面300においては、それが取り付けられる電線束10の延在方向に沿って、環状凸面301と環状凹面302とが交互に形成されている。図1,2の例では、本体部30の外面300には、二つ環状凸面301と一つの環状凹面302とが設けられているが、環状凸面301及び環状凹面302の数はこれに限られない。一方で、本体部30の内面310は凹凸状とはなっておらず、平坦な曲面となっている。
また、本体部30には、その貫通孔320、つまり電線束10が通る空間の延在方向に沿って1本のスリット(細長い隙間)31が設けられている。言い換えれば、本体部30には、それが取り付けられる電線束10の延在方向に沿って1本のスリット31が設けられている。スリット31は、本体部30において、その貫通孔320に繋がるように、当該貫通孔320の延在方向の端から端まで設けられている。したがって、スリット31の両端は開放している。
次に、電線束10に異音抑制部材3を取り付けて、その後、当該電線束10をコルゲートチューブ2で覆うまでの工程について説明する。つまり、異音抑制部材3が取り付けられた電線束10と当該電線束10を覆うコルゲートチューブ2とを備えるワイヤーハーネスの製造方法について説明する。
電線束10に異音抑制部材3を取り付ける際には、まず、手作業あるいは治具を使用して、図5に示されるように、異音抑制部材3のスリット31を拡げるように当該異音抑制部材3の本体部30を弾性変形させる。次に、図6に示されるように、スリット31を拡げた状態において、当該スリット31から電線束10(より詳細には電線束10の一部)を本体部30の内側に入れる。そして、図7に示されるように、本体部30の弾性変形を解除して、スリット31の幅を元に戻す。これにより、電線束10に対して異音抑制部材3が取り付けられる。なお、電線束10の各電線1の被覆材は、例えば、塩化ビニル(PVC)あるいはポリエチレン(PE)で形成されている。
電線束10に異音抑制部材3が取り付けられると、コルゲートチューブ2の内側に異音抑制部材3が位置するように、当該コルゲートチューブ2のスリット22から、当該電線束10(より詳細には当該電線束10の一部)を当該コルゲートチューブ2の内側に入れる。これにより、図8,9に示されるように、コルゲートチューブ2内に異音抑制部材3が位置し、かつ電線束10がコルゲートチューブ2で覆われたワイヤーハーネス100が完成する。図8はワイヤーハーネス100の斜視図であって、図9は、ワイヤーハーネス100における、コルゲートチューブ2の内側の構造を示す図である。図9では、コルゲートチューブ2については、その延在方向に垂直な面での断面構造が示されている。なお、電線束10をコルゲートチューブ2で覆った後に、当該コルゲートチューブ2のスリット22が開くことを抑制するために当該コルゲートチューブ2に粘着テープを巻き付けても良い。
図9に示されるように、ワイヤーハーネス100では、異音抑制部材3の本体部30の外面300の凹凸と、当該凹凸に応じた、コルゲートチューブ2の内面200の凹凸とが嵌合している。つまり、異音抑制部材3の本体部30の外面300の凹凸と、コルゲートチューブ2の内面200の凹凸とが嵌合するように、異音抑制部材3はコルゲートチューブ2内に収納されている。ワイヤーハーネス100では、異音抑制部材3の本体部30の外面300の環状凸面301が、コルゲートチューブ2の内面200の環状凹面201に入り込んで、両者が互いに接している。環状凸面301の径と、環状凹面201の径とは一致している。また、コルゲートチューブ2の内面200の環状凸面202が異音抑制部材3の本体部30の外面300の環状凹面302に入り込んで、両者が互いに接している。環状凸面202の径と環状凹面302の径とは一致している。
以上のように、異音抑制部材3には、保護部材2の内側に配置され、かつ電線束10を覆う本体部30が設けられていることから、保護部材2と電線束10とが当たって異音が発生することを抑制することができる。よって、保護部材2の内側から異音が発生することを抑制することができる。
保護部材2の内側から異音が発生することを抑制するという観点からは、異音抑制部材3と電線束10との間ではできるだけ遊びが無い方が望ましい。つまり、異音抑制部材3の本体部30の貫通孔320には、できるだけ多くの電線1が通されることが望ましい。異音抑制部材3と電線束10との間に遊びがある場合であっても、電線束10が異音抑制部材3が取り付けられずに保護部材2で覆われる場合と比較して、電線束10の遊びを少なくすることができることから、保護部材2の内側から異音が発生することを抑制することができる。
また、本実施の形態に係る異音抑制部材3では、本体部30には、当該本体部30における電線束10が通る空間(貫通孔320)の延在方向に沿ってスリット31が設けられていることから、上述のように、スリット31から電線束10を本体部30の内側に入れることによって、異音抑制部材3を簡単に電線束10に取り付けることができる。さらに、各電線1の端部に端子等を取り付けた後であっても、電線束10に異音抑制部材3を取り付けることができることから、作業性が向上する。
また、本実施の形態のように、保護部材2がコルゲートチューブであって、当該コルゲートチューブ内に異音抑制部材3が収容された状態において、異音抑制部材3の本体部30の外面300の凹凸と、コルゲートチューブの内面の凹凸とが嵌合することによって、保護部材2内での異音抑制部材3の位置ずれ(より詳細には横ずれ)を抑制することができる。よって、保護部材2内で異音抑制部材3が位置ずれすることによって異音が発生することを抑制することができる。
なお、異音抑制部材3の本体部30の外面300に凹凸を設けずに、当該本体部30を表面が平坦な円筒形状とした場合であっても、電線束10と保護部材2とが当たって異音が発生することを抑制することができる。
また、保護部材2はコルゲートチューブ以外であっても良い。例えば、保護部材2は外面及び内面が平坦なチューブであっても良い。
また、保護部材2が長いほど、電線束10に取り付ける異音抑制部材3の数を増加させても良い。これにより、長い保護部材2内には、多くの異音抑制部材3を配置できることから、長い保護部材2であっても、当該保護部材2と電線束10とが当たりにくくなり、異音が発生することを抑制することができる。
また、長さの異なる複数種類の異音抑制部材3を準備して、電線束10を覆う保護部材2が長いほど、長い異音抑制部材3を当該電線束10に取り付けても良い。言い換えれば、環状凸面301及び環状凹面302の数が異なる複数種類の異音抑制部材3を準備して、電線束10を覆う保護部材2が長いほど、環状凸面301及び環状凹面302の数が多い異音抑制部材3を当該電線束10に取り付けても良い。これにより、長い保護部材2内には、長い異音抑制部材3を配置できることから、長い保護部材2であっても、当該保護部材2と電線束10とが当たりにくくなり、異音が発生することを抑制することができる。
また、本体部30の貫通孔320の径が互いに異なる複数種類の異音抑制部材3を準備して、電線束10の径が小さいほど、つまり、保護部材2に通す電線1の数が少ないほど、本体部30の貫通孔320の径が小さい異音抑制部材3を当該電線束10に取り付けても良い。これにより、電線束10の径にかかわらず、当該電線束10と異音抑制部材3との間の遊びを少なくすることができる。その結果、保護部材2の内側から異音が発生することをさらに抑制することができる。
また、異音抑制部材3の形状及び材料は他の形状及び材料であっても良い。図10は異音抑制部材3の変形例である異音抑制部材13を示す斜視図である。図11は、異音抑制部材13を電線束10に取り付けた様子を示す図である。図11の例では、電線束10に二つの異音抑制部材13が取り付けられている。
図10,11に示されるように、異音抑制部材13は、中心部に円柱状の貫通孔140を有する球状の本体部130を有している。本体部130には、貫通孔140、つまり電線束10が通る空間の延在方向に沿って1本のスリット(細長い隙間)131が設けられている。言い換えれば、異音抑制部材13の本体部130には、当該異音抑制部材13が取り付けられる電線束10の延在方向に沿って1本のスリット131が設けられている。スリット131は、本体部130において、その貫通孔140と繋がるように、当該貫通孔140の延在方向の端から端まで形成されている。異音抑制部材13は、例えば発泡スチロールで形成されている。
このような構造の異音抑制部材13は、図11に示されるように、電線束10の延在方向の一部の周囲を覆うように当該電線束10に取り付けられる。異音抑制部材13が取り付けられた電線束10は、当該異音抑制部材13が上述のコルゲートチューブ2内に位置するように、当該コルゲートチューブ2のスリット22から、当該コルゲートチューブ2の内側に入れられる。
次に電線束10に異音抑制部材13を取り付けて、その後、当該電線束10をコルゲートチューブ2で覆うまでの工程について説明する。
本変形例では、電線束10に異音抑制部材13を取り付ける際には、上記の例とは異なり、図12〜14に示されるように、電線束10を構成する複数の電線1のそれぞれが1本ずつ、異音抑制部材13のスリット131から当該異音抑制部材13の本体部130の内側(貫通孔140内)に押し込まれる。図12には、本体部130内側に電線1が押し込まれる前の様子が示されている。図13には、1本の電線1が、スリット131から本体部130の内側に向けて押し込まれている様子が示されている。図14には、1本の電線1が本体部130の内側に押し込まれた後の様子が示されている。
図13に示されるように、電線1は、スリット131を拡げるように当該スリット131内に押し込まれる。このとき、本体部130は弾性変形を行う。そして、電線1がスリット131を抜けて貫通孔140に達すると、本体部130の弾性変形が解除されて、スリット131の幅は元に戻るようになる。このようにして、電線束10を構成する各電線1が、スリット131から本体部130の内側に押し込まれると、当該電線束10に対して異音抑制部材13が取り付けられる。
このように、電線束10を構成する複数の電線1のそれぞれを、1本ずつ、スリット131から本体部130の内側に押し込むようにすることによって、本例のように、異音抑制部材13を、弾性変形しにくい、発泡スチロール等の部材で形成した場合であっても、電線束10に異音抑制部材13を簡単に取り付けることができる。さらに、コルゲートチューブ2を取り付ける電線1の径が変化したとしても、当該電線1(より詳細には当該電線1の一部)を本体部130の内側に簡単に入れることができる。つまり、異音抑制部材13は様々な径の電線1に対応することができる。図15は、図12〜14に示される電線1よりも太い電線1がスリット131から本体部130の内側に向けて押し込まれている様子を示す図である。
電線束10に異音抑制部材13が取り付けられると、コルゲートチューブ2の内側に当該異音抑制部材13が位置するように、当該コルゲートチューブ2のスリット22から、当該電線束10を当該コルゲートチューブ2の内側に入れる。図16,17は、二つの異音抑制部材13が取り付けられた電線束10がコルゲートチューブ2内に入れられた様子を示す図である。なお図17では、図16に示される構造における、コルゲートチューブ2の内部の構造が示されており、コルゲートチューブ2については、その延在方向に垂直な面での断面構造が示されている。
本変形例においては、異音抑制部材13の球状の本体部130の径は、例えば、内側に何も収納していないコルゲートチューブ2の内面200の環状凹面201の径よりも大きく設定されている。したがって、異音抑制部材13がコルゲートチューブ2内に位置するように当該コルゲートチューブ2から電線束10が挿入されると、図16に示されるように、内側に何も収納していないコルゲートチューブ2では閉じていたスリット22が開いた状態となる。
電線束10にコルゲートチューブ2を取り付けると、電線束10及びコルゲートチューブ2を有するワイヤーハーネスが車両等に配策された後にコルゲートチューブ2のスリット22が開かないように、図18に示されるようにコルゲートチューブ2に対して粘着テープ500を巻き付けていく。このとき、開いていたスリット22を閉じた状態で粘着テープ500をコルゲートチューブ2の延在方向の端から端まで巻き付けていく。これにより、図19に示されるように、コルゲートチューブ2内の異音抑制部材13の本体部130が、当該コルゲートチューブ2の内面200で押しつぶされて塑性変形し、当該内面200に密着するようになる。図19の例では、本体部130が押しつぶされて、コルゲートチューブ2の凹凸状の内面200の二つの環状凹面201とその間の一つの環状凸面202に密着している。
このように、異音抑制部材13の本体部130を、それがつぶれるようにして保護部材2の内面200と密着させることによって、異音抑制部材3の外面の凹凸と保護部材2の内面200の凹凸とを嵌合させる場合と同様に、異音抑制部材13が保護部材2内で位置ずれすることを抑制することができる。よって、保護部材2の内側から異音が発生することをさらに抑制することができる。
また、本例のように、保護部材2がコルゲートチューブである場合には、本体部130は、当該コルゲートチューブの凹凸状の内面と密着することから、異音抑制部材13が保護部材2内で位置ずれすることをさらに抑制することができる。よって、保護部材2の内側から異音が発生することをさらに抑制することができる。
なお、異音抑制部材13の本体部130の形状は球状以外であっても良い。例えば、本体部130の形状は単純な円筒状であっても良い。
また、図1に示される異音抑制部材3を、異音抑制部材13と同様に、発泡スチロールで形成しても良いし、合成ゴム及び発泡スチロール以外の材料で形成しても良い。また、異音抑制部材13を、異音抑制部材3と同様に合成ゴムで形成しても良いし、合成ゴム及び発泡スチロール以外の材料で形成しても良い。
また、異音抑制部材13の本体部130と同様に、異音抑制部材3の本体部30の形状を球状等に設定して、当該本体部30がつぶれるようにして保護部材2の内面200と密着しても良い。
また、図1に示される異音抑制部材3を電線束10の取り付ける際には、異音抑制部材13を電線束10に取り付ける場合と同様に、電線束10を構成する複数の電線1のそれぞれを1本ずつ、異音抑制部材3のスリット31から当該異音抑制部材3の本体部30の内側(貫通孔320内)に押し込むようにしても良い。
1 電線
2 保護部材
3,13 異音抑制部材
30,130 本体部
31,131 スリット
200 内面
300 外面
500 粘着テープ

Claims (6)

  1. 電線を覆う保護部材と当該電線とが当たって異音が発生することを抑制するための異音抑制部材であって、
    前記保護部材の内側に配置され、前記電線を覆う本体部と、
    前記本体部において、当該本体部における前記電線が通る空間の延在方向に沿って設けられた、隙間のあるスリットと
    を備え
    前記保護部材はコルゲートチューブであって、
    前記本体部の表面には、前記コルゲートチューブの凹凸状の内面と嵌合する凹凸は設けられておらず、
    前記本体部は、つぶれるようにして前記コルゲートチューブの凹凸状の内面の凹面及び凸面のそれぞれと密着する、異音抑制部材。
  2. 請求項1に記載の異音抑制部材であって、
    前記本体部は、合成ゴムあるいは発泡スチロールで形成されている、異音抑制部材。
  3. 請求項1及び請求項2のいずれか一つに記載の異音抑制部材を電線に取り付ける異音抑制部材の取り付け方法であって、
    前記電線を前記異音抑制部材のスリットから当該異音抑制部材の本体部の内側に入れることによって、当該電線に当該異音抑制部材を取り付ける、異音抑制部材の取り付け方法。
  4. 請求項3に記載の異音抑制部材の取り付け方法であって、
    前記スリットが拡がるように前記本体部を弾性変形させた状態で、前記電線を当該スリットから当該本体部の内側に入れる、異音抑制部材の取り付け方法。
  5. 請求項3に記載の異音抑制部材の取り付け方法であって、
    前記電線を前記スリットから前記本体部の内側に押し込む、異音抑制部材の取り付け方法。
  6. 請求項3乃至請求項5のいずれか一つに記載の異音抑制部材の取り付け方法によって、異音抑制部材が取り付けられた電線を、当該異音抑制部材がコルゲートチューブである保護部材の内側に位置するように当該保護部材で覆い、その後、当該コルゲートチューブに対してテープを巻き付ける際に、当該異音抑制部材の本体部を当該コルゲートチューブの凹凸状の内面で押しつぶして、当該内面の凸面及び凹面のそれぞれに当該本体部を密着させる、ワイヤーハーネスの製造方法。
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