JP5724682B2 - グロメット - Google Patents
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Description
該グロメット100はワイヤハーネスに密着させる小径な内筒101と、該内筒101に遮音用の空気層102をあけて囲むと共に先端側を厚肉として外周面に車体係止用の凹部103を設けた大径の外筒104を備えている。前記内筒101と外筒104の間の他端側の開口106は粘着テープ110を外筒104の外周面に巻き付けて閉鎖し、遮音用の空気層102を密閉して遮音性能を高めている。
前記閉鎖端壁と対向する前記遮音用の空気層の開口側では前記内筒の先端を前記外筒の先端より外方へ突出させ、該突出させた部分に外向きに屈曲させた中径筒部を設け、
前記中径筒部を外向きに折り返して前記内筒の外周面に重ねあわせて二重筒部分とし、該二重筒部分の外周面を前記外筒の内周面に接触させて前記開口を閉鎖し、該状態で粘着テープを前記二重筒部分の外周の外筒に巻き付けて前記遮音用の空気層を密閉空間としていることを特徴とするグロメットを提供している。
前記閉鎖端壁と対向する前記遮音用の空気層の開口側では前記内筒の先端を前記外筒の先端より外方へ突出させ、該突出させた部分に外向きに屈曲させた中径筒部を設け、
前記中径筒部の外周の中間部外周に厚肉とした環状リブを設け、該環状リブを前記中径筒部と共に折り返し、該中径筒部を前記外筒の外周面に被せると共に該外筒の先端を前記環状リブに突き当てて前記開口を閉鎖し、該状態で粘着テープを巻き付けて前記遮音用の空気層を密閉空間としていることを特徴とするグロメットを提供している。
言い換えると、遮音用の空気層の断面積を大として遮音性能をさらに高めることができる。具体的には、前記内筒と外筒とで囲まれる前記空気層の断面幅は、前記内筒と外筒の合計肉厚の1/2以上、好ましくは1以上とすることが好ましい。
このように、内外筒の間に形成する遮音用の空間の開口を中径筒部の折り返しで閉鎖し、かつ、粘着テープをしっかりと巻き付けて隙間を無くしているため、遮音用の空気層を完全な密閉空間として、遮音性能を高めることできる。
図1乃至図3に第1実施形態のグロメットを示す。
グロメット1はゴムあるいはエラストマーからなる成形体であり、本実施形態ではEPDMからなるエラストマーで成形している。
図2(A)に示すように、内筒2を拡径治具で拡げながらワイヤハーネスW/Hを貫通させる。貫通後に、中径筒部10を設けていない側の内筒2の先端とワイヤハーネスW/Hとに粘着テープ16を巻き付けて固着する
次に、図2(B)に示すように、外筒3を前記溝3uを支点として開口6側の端部を外向きに捲る。
次に、図2(C)に示すように、内筒2の先端から突出している中径筒部10を溝2uを支点として外側に折り返し、内筒2の外周面に重ね、二重筒部分12を設ける。
次に、図2(D)に示すように、外筒3の折り返していた端部を元に戻し、二重筒部分12の外周面に重ねる。これにより開口6は閉鎖される。
最後に、図2(E)に示すように、二重筒部分12に被せた位置の外筒3の外周面からワイヤハーネスW/Hの外周面にかけて粘着テープ15を強く巻き付けている。該粘着テープ15の巻き付け時に、二重筒部分12がワイヤハーネスW/Hとの間に介在し、外筒3は隙間なく支持されるため、粘着テープ15を強く巻き付けることができる。
よって、二重筒部分12の外周面と外筒3の内周面の間に隙間が発生しない状態とすることができる。
エンジンルーム(X)の騒音はグロメット1の外筒3から遮音用の空気層4、厚肉大径閉鎖部5を経て車室(Y)へと伝わることになる。
空気層4を密閉空間としていることで、空気層4内での音の減衰率を高めることができ、厚肉大径閉鎖部5を経て車室(Y)へ伝わる騒音を大幅に低減できる。
実施例1は厚さ2mmのEPDMからなる内外壁材で厚さ2mmの空気層を密閉した。
実施例2は 〃 4 〃
実施例3は 〃 6 〃
比較例1は空気層を設けず、厚さ4mmのEPDMからなる遮音材とした。
前記実施例1〜3、比較例1の遮音評価を図4に示す。
第1実施形態とグロメット1の成形時の形状は略同様であり、内筒2の先端に延在して設ける中径筒部10の内径を第1実施形態のL1より少し大きな寸法L2としている。しかしながら、第1実施形態と同じ内径L1としても良い。
即ち、グロメット1は内筒2と外筒3と、内筒2と外筒3の間に遮音用の空気層4を備え、該空気層4の一端側は内筒2と外筒3とを折り返して連結した厚肉大径閉鎖部5とし、他端は開口6となる。該開口6側の内筒2の先端に中径筒部10を設けている。
次に、図5(B)に示すように、外筒3の先端を内方へ倒すようにしながら、中径筒部10を外向きに折り返し外筒3の外周面に被せる。これにより開口6は閉鎖される。
最後に、図5(C)に示すように、外筒3の外周面にかぶせた中径筒部10の外周面からワイヤハーネスW/Hの外周面にかけて粘着テープ15を強く巻き付けている。該粘着テープ15の巻き付け時に、中径筒部10を被せて外筒3を縮径し内筒2の外周面と当接または隙間を微小とし、折り返した中径筒部10で支持をしているため、粘着テープ15を強く巻き付けることができる。
該第3実施形態のグロメットは、前記参考第2実施形態のグロメットと同様に、内筒2の先端に設ける中径筒部10を折り返して外筒3に外嵌して粘着テープ15で巻き付けるものとしている。第3実施形態のグロメットは中径筒部10を折り返した時に図6(C)に示すような挫屈が発生しないように、図6(A)(B)に示すように、中径筒部10の基部側の外周に環状リブ20を設け、該環状リブ20の先端内周から中径筒部10の先端側部10tを突出している。環状リブ20の径方向の突出寸法は外筒3の先端外径と同等としている。
2 内筒
3 外筒
4 遮音用の空気層
5 厚肉大径閉鎖部
6 開口
10 中径筒部
12 二重筒部分
15、16 粘着テープ
20 環状リブ
W/H ワイヤハーネス
Claims (3)
- ワイヤハーネスを密着して挿通する内筒と、該内筒の外周から突設する閉鎖端壁と、該閉鎖端壁から軸線方向に突設する外筒を備え、該外筒に環状の車体係止凹部を設けると共に前記内筒との間に遮音用の空気層を設ける弾性材からなるグロメットにおいて、
前記閉鎖端壁と対向する前記遮音用の空気層の開口側では前記内筒の先端を前記外筒の先端より外方へ突出させ、該突出させた部分に外向きに屈曲させた中径筒部を設け、
前記中径筒部を外向きに折り返して前記内筒の外周面に重ねあわせて二重筒部分とし、該二重筒部分の外周面を前記外筒の内周面に接触させて前記開口を閉鎖し、該状態で粘着テープを前記二重筒部分の外周の外筒に巻き付けて前記遮音用の空気層を密閉空間としていることを特徴とするグロメット。 - 前記外筒の内周面に環状の溝を設け、該溝を外筒の曲げ支点としている請求項1に記載のグロメット。
- ワイヤハーネスを密着して挿通する内筒と、該内筒の外周から突設する閉鎖端壁と、該閉鎖端壁から軸線方向に突設する外筒を備え、該外筒に環状の車体係止凹部を設けると共に前記内筒との間に遮音用の空気層を設ける弾性材からなるグロメットにおいて、
前記閉鎖端壁と対向する前記遮音用の空気層の開口側では前記内筒の先端を前記外筒の先端より外方へ突出させ、該突出させた部分に外向きに屈曲させた中径筒部を設け、
前記中径筒部の外周の中間部外周に厚肉とした環状リブを設け、該環状リブを前記中径筒部と共に折り返し、該中径筒部を前記外筒の外周面に被せると共に該外筒の先端を前記環状リブに突き当てて前記開口を閉鎖し、該状態で粘着テープを巻き付けて前記遮音用の空気層を密閉空間としていることを特徴とするグロメット。
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