JP2001202838A - グロメットおよび該グロメットのワイヤハーネスへの取付構造 - Google Patents
グロメットおよび該グロメットのワイヤハーネスへの取付構造Info
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- JP2001202838A JP2001202838A JP2000007565A JP2000007565A JP2001202838A JP 2001202838 A JP2001202838 A JP 2001202838A JP 2000007565 A JP2000007565 A JP 2000007565A JP 2000007565 A JP2000007565 A JP 2000007565A JP 2001202838 A JP2001202838 A JP 2001202838A
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- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R16/00—Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for
- B60R16/02—Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements
- B60R16/0207—Wire harnesses
- B60R16/0215—Protecting, fastening and routing means therefor
- B60R16/0222—Grommets
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Installation Of Indoor Wiring (AREA)
- Insulating Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 小径なグロメットにおいてシール剤で止水を
図る。 【解決手段】 小径筒部と、該小径筒部の一端に連続す
る拡径筒部と、該拡径筒部の外周面に形成された車体係
止凹部と、上記拡径筒部の先端開口の内周面に連続する
小径な折り返し筒部とを備え、折り返し筒部は薄肉部と
把持片を備え、拡径筒部から小径筒部の内部へと折り返
されて、拡径筒部との間にシール剤が充填される空隙を
形成していると共に小径筒部の内周面と固着される嵌合
部となり、該折り返し筒部の中空部がワイヤハーネスの
挿通部となり、把持片を引っ張ると薄肉部が切断され
て、上記空隙に充填されるシール剤が切断部分よりワイ
ヤハーネス挿通部に流出させ、電線群の隙間にシール剤
を充填する。
図る。 【解決手段】 小径筒部と、該小径筒部の一端に連続す
る拡径筒部と、該拡径筒部の外周面に形成された車体係
止凹部と、上記拡径筒部の先端開口の内周面に連続する
小径な折り返し筒部とを備え、折り返し筒部は薄肉部と
把持片を備え、拡径筒部から小径筒部の内部へと折り返
されて、拡径筒部との間にシール剤が充填される空隙を
形成していると共に小径筒部の内周面と固着される嵌合
部となり、該折り返し筒部の中空部がワイヤハーネスの
挿通部となり、把持片を引っ張ると薄肉部が切断され
て、上記空隙に充填されるシール剤が切断部分よりワイ
ヤハーネス挿通部に流出させ、電線群の隙間にシール剤
を充填する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のワイヤハ
ーネスに外嵌して車体パネルの貫通穴に装着するグロメ
ットおよび該グロメットのワイヤハーネス取付構造に関
し、特に、少数の電線からなるワイヤハーネスに通して
小径の貫通孔に装着するものである。
ーネスに外嵌して車体パネルの貫通穴に装着するグロメ
ットおよび該グロメットのワイヤハーネス取付構造に関
し、特に、少数の電線からなるワイヤハーネスに通して
小径の貫通孔に装着するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の室内側から室外側へと配索する
ワイヤハーネスは、車体パネルに穿設した貫通穴を通す
ため、室外から室内への防塵、防水、遮音等を図るた
め、ゴムあるいはエラストマーで成形したグロメットを
外装し、貫通穴に装着している。この種のグロメットは
図6に示すように、電線群に密着させる小径筒部1a
と、該小径筒部1aの一端から円錐筒形状に連続する拡
径筒部1bとからなり、該拡径筒部1bの外周面に車体
係止用凹部1cが設けられている。
ワイヤハーネスは、車体パネルに穿設した貫通穴を通す
ため、室外から室内への防塵、防水、遮音等を図るた
め、ゴムあるいはエラストマーで成形したグロメットを
外装し、貫通穴に装着している。この種のグロメットは
図6に示すように、電線群に密着させる小径筒部1a
と、該小径筒部1aの一端から円錐筒形状に連続する拡
径筒部1bとからなり、該拡径筒部1bの外周面に車体
係止用凹部1cが設けられている。
【0003】この種のグロメットは、主としてエンジン
ルームと車室との間のダッシュパネルに穿設した貫通穴
に通すワイヤハーネスW/Hに取り付けられているが、
図8に示すように、自動車後部のトランクルーム2の下
部パネル3を通してフェーエルタンク4を搭載側へと配
索するワイヤハーネスにも取り付けられている。その場
合、ワイヤハーネスはフェーエルポンプやライセンスラ
ンプへの電源供給用の電線群からなるが、電線挿通は最
大でも5〜6本程度であるため、グロメット1も小型で
あり、かつ、該グロメットを装着する車体パネルの貫通
穴も小径である。
ルームと車室との間のダッシュパネルに穿設した貫通穴
に通すワイヤハーネスW/Hに取り付けられているが、
図8に示すように、自動車後部のトランクルーム2の下
部パネル3を通してフェーエルタンク4を搭載側へと配
索するワイヤハーネスにも取り付けられている。その場
合、ワイヤハーネスはフェーエルポンプやライセンスラ
ンプへの電源供給用の電線群からなるが、電線挿通は最
大でも5〜6本程度であるため、グロメット1も小型で
あり、かつ、該グロメットを装着する車体パネルの貫通
穴も小径である。
【0004】上記トランクルーム下部の貫通穴に装着す
るグロメットは、室外側の下方からのトランクルーム内
への浸水を防止するため、図7に示すように、室外側に
位置する小径筒部1aの部分から電線群の外周面にかけ
てテープ5を2重ハーフラップ巻きして浸水を防止して
いる。
るグロメットは、室外側の下方からのトランクルーム内
への浸水を防止するため、図7に示すように、室外側に
位置する小径筒部1aの部分から電線群の外周面にかけ
てテープ5を2重ハーフラップ巻きして浸水を防止して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、テープ
の2重ハーフラップ巻きでは、テープの隙間からの浸水
の発生を完全に防止することができず、より確実は防水
対策が求められている。前記エンジンルーム側から車室
へと配索するワイヤハーネスに取り付けるグロメットで
は、その内部にシール剤を充填して防水性を高めること
が行われている。しかしながら、トランクルーム側に配
線するワイヤハーネスに取り付けるグロメットでは小型
でシール剤注入口となる拡径筒部1bの先端開口部1d
の面積が小さく、シール剤の注入用ノズルのセットが難
しく、シール剤が開口部1dを通して正確にグロメット
内部に充填することが容易でない問題がある。
の2重ハーフラップ巻きでは、テープの隙間からの浸水
の発生を完全に防止することができず、より確実は防水
対策が求められている。前記エンジンルーム側から車室
へと配索するワイヤハーネスに取り付けるグロメットで
は、その内部にシール剤を充填して防水性を高めること
が行われている。しかしながら、トランクルーム側に配
線するワイヤハーネスに取り付けるグロメットでは小型
でシール剤注入口となる拡径筒部1bの先端開口部1d
の面積が小さく、シール剤の注入用ノズルのセットが難
しく、シール剤が開口部1dを通して正確にグロメット
内部に充填することが容易でない問題がある。
【0006】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、小径のグロメットにおいてもシール剤を簡単確実に
充填でき、防水性能に優れた小径なグロメットを提供す
ることを課題としている。
で、小径のグロメットにおいてもシール剤を簡単確実に
充填でき、防水性能に優れた小径なグロメットを提供す
ることを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、ゴムまたはエラストマーから成形され、
小径筒部と、該小径筒部の一端に連続する拡径筒部と、
該拡径筒部の外周面に形成された車体係止凹部と、上記
拡径筒部の先端開口の内周面に連続する小径な折り返し
筒部とを備え、上記折り返し筒部は薄肉部と把持片を備
え、拡径筒部から小径筒部の内部へと折り返されて、拡
径筒部との間にシール剤が充填される空隙を形成してい
ると共に小径筒部の内周面と固着される嵌合部となり、
該折り返し筒部の中空部がワイヤハーネスの挿通部とな
り、上記把持片を引っ張ると薄肉部が切断されて、上記
空隙に充填されるシール剤が切断部分よりワイヤハーネ
ス挿通部に流出する構成としているグロメットを提供し
ている。
め、本発明は、ゴムまたはエラストマーから成形され、
小径筒部と、該小径筒部の一端に連続する拡径筒部と、
該拡径筒部の外周面に形成された車体係止凹部と、上記
拡径筒部の先端開口の内周面に連続する小径な折り返し
筒部とを備え、上記折り返し筒部は薄肉部と把持片を備
え、拡径筒部から小径筒部の内部へと折り返されて、拡
径筒部との間にシール剤が充填される空隙を形成してい
ると共に小径筒部の内周面と固着される嵌合部となり、
該折り返し筒部の中空部がワイヤハーネスの挿通部とな
り、上記把持片を引っ張ると薄肉部が切断されて、上記
空隙に充填されるシール剤が切断部分よりワイヤハーネ
ス挿通部に流出する構成としているグロメットを提供し
ている。
【0008】上記拡径筒部と折り返し筒部との間に形成
される空隙には、嵌合される折り返し筒部と小径筒部と
の間を先端より押し広げて注射器状に注入器によりシー
ル剤を充填し、その後、小径筒部と折り返し筒部との間
を接着剤等で固着している。
される空隙には、嵌合される折り返し筒部と小径筒部と
の間を先端より押し広げて注射器状に注入器によりシー
ル剤を充填し、その後、小径筒部と折り返し筒部との間
を接着剤等で固着している。
【0009】また、本発明は、上記グロメットを用い
て、その折り返し筒部により形成されるワイヤハーネス
挿通部にワイヤハーネスの電線群が挿通され、上記把持
片の引っ張りで形成された薄肉部の切断部より流出する
シール剤が、電線群の隙間および電線群と折り返し筒部
の内周面の隙間に充填されているグロメットのワイヤハ
ーネスへの取付構造を提供している。
て、その折り返し筒部により形成されるワイヤハーネス
挿通部にワイヤハーネスの電線群が挿通され、上記把持
片の引っ張りで形成された薄肉部の切断部より流出する
シール剤が、電線群の隙間および電線群と折り返し筒部
の内周面の隙間に充填されているグロメットのワイヤハ
ーネスへの取付構造を提供している。
【0010】上記のように、把持片を引っ張ると、折り
返し筒部の薄肉部が切断され、該切断部から空隙内に充
填しているシール剤がワイヤハーネス挿通部に流出し、
よって、電線群の隙間等にシール剤を充填し、防水性の
高いグロメットとなる。シール剤は小径筒部側に確実に
充填させるためには、薄肉部を小径筒部側に寄った位置
に設けることが好ましい。また、薄肉部を切断する把持
片は薄肉部に近接した位置に設けることが好ましいが、
ワイヤハーネスを挿通した状態で、小径筒部側と反対の
拡径筒部の先端側から外方に突出させる必要があるた
め、折り返し状態で薄肉部と適度な間隔をあけて拡径筒
部側に位置させている。なお、折り返し端となる拡径筒
部の開口端側に把持片が位置させてもよい。
返し筒部の薄肉部が切断され、該切断部から空隙内に充
填しているシール剤がワイヤハーネス挿通部に流出し、
よって、電線群の隙間等にシール剤を充填し、防水性の
高いグロメットとなる。シール剤は小径筒部側に確実に
充填させるためには、薄肉部を小径筒部側に寄った位置
に設けることが好ましい。また、薄肉部を切断する把持
片は薄肉部に近接した位置に設けることが好ましいが、
ワイヤハーネスを挿通した状態で、小径筒部側と反対の
拡径筒部の先端側から外方に突出させる必要があるた
め、折り返し状態で薄肉部と適度な間隔をあけて拡径筒
部側に位置させている。なお、折り返し端となる拡径筒
部の開口端側に把持片が位置させてもよい。
【0011】上記構成グロメットを用いて、ワイヤハー
ネスに組みつけると、小径のグロメットでありながら、
ワイヤハーネスの電線群の隙間等に確実にシール剤を充
填させることができる。
ネスに組みつけると、小径のグロメットでありながら、
ワイヤハーネスの電線群の隙間等に確実にシール剤を充
填させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。実施形態のグロメットは前記図8に
示す自動車のトランクルームの下部パネルを通してトラ
ンクルームから下方へと配索するワイヤハーネスに外嵌
し、トランクルームの下部パネルに設けた貫通穴に装着
するものである。
参照して説明する。実施形態のグロメットは前記図8に
示す自動車のトランクルームの下部パネルを通してトラ
ンクルームから下方へと配索するワイヤハーネスに外嵌
し、トランクルームの下部パネルに設けた貫通穴に装着
するものである。
【0013】グロメット10は図1に示す構造である
が、ゴムまたはエラストマーから図2に示す形状に成形
し、この成形状態より一部を折り返して図3に示す形状
とした後に、図4に示すように、シール剤20を充填し
て形成している。
が、ゴムまたはエラストマーから図2に示す形状に成形
し、この成形状態より一部を折り返して図3に示す形状
とした後に、図4に示すように、シール剤20を充填し
て形成している。
【0014】図2に示す成形時の状態において、小径筒
部11、該小径筒部11の一端から円錐筒形状に連続す
る拡径筒部12、該拡径筒部12の先端面より突出する
小径な折り返し筒部13、該折り返し筒部13の外周面
の一部から突設した把持片14を一体的に備えている。
上記拡径筒部12の外周面には車体係止用凹部15を設
けると共に、先端面は内方へ環状突出部18を設けて、
該環状突出部18の内周より上記折り返し筒部13の基
端13aと連続させ、上記把持片14よりも基端側に寄
った位置にV形状の溝を設けて薄肉部16を形成してい
る。
部11、該小径筒部11の一端から円錐筒形状に連続す
る拡径筒部12、該拡径筒部12の先端面より突出する
小径な折り返し筒部13、該折り返し筒部13の外周面
の一部から突設した把持片14を一体的に備えている。
上記拡径筒部12の外周面には車体係止用凹部15を設
けると共に、先端面は内方へ環状突出部18を設けて、
該環状突出部18の内周より上記折り返し筒部13の基
端13aと連続させ、上記把持片14よりも基端側に寄
った位置にV形状の溝を設けて薄肉部16を形成してい
る。
【0015】上記薄肉部16は厚さtを0.3mm〜
0.1mm程度とすることが好ましく、本実施形態では
0.25mmとしている。V形状の凹部の幅wは0.5
mmとしている。なお、薄肉部16はV形状の溝を設け
て形成することに限定されず、凹状の溝を設けて薄肉部
を形成してもよいが、容易に破断できる厚さにする必要
がある。
0.1mm程度とすることが好ましく、本実施形態では
0.25mmとしている。V形状の凹部の幅wは0.5
mmとしている。なお、薄肉部16はV形状の溝を設け
て形成することに限定されず、凹状の溝を設けて薄肉部
を形成してもよいが、容易に破断できる厚さにする必要
がある。
【0016】上記折り返し筒部13を図3に示すよう
に、拡径筒部12から小径筒部11の内部側へと折り返
し、拡径筒部12との間に空隙19を設けると共に、小
径筒部11の内周面に内嵌した状態とし、折り返し筒部
13の先端13bを小径筒部11の先端11aと一致さ
せた2重筒形状としている。この状態で、折り返し筒部
13の薄肉部16は小径筒部11と拡径筒部12との連
続点近傍に位置し、把持片14は薄肉部16より折り返
し端P側に位置し、折り返し筒部13により構成される
グロメット10の中空部30に突出する。該中空部30
がワイヤハーネス挿通部となる。
に、拡径筒部12から小径筒部11の内部側へと折り返
し、拡径筒部12との間に空隙19を設けると共に、小
径筒部11の内周面に内嵌した状態とし、折り返し筒部
13の先端13bを小径筒部11の先端11aと一致さ
せた2重筒形状としている。この状態で、折り返し筒部
13の薄肉部16は小径筒部11と拡径筒部12との連
続点近傍に位置し、把持片14は薄肉部16より折り返
し端P側に位置し、折り返し筒部13により構成される
グロメット10の中空部30に突出する。該中空部30
がワイヤハーネス挿通部となる。
【0017】図3に示す状態とした後、図4に示すよう
に、小径筒部11と、該小径筒部11に内嵌する折り返
し筒部13との間を開いて、その隙間Cから注射器状の
シール剤20の注入器21を挿入し、拡径筒部12と折
り返し筒部13との空隙19にシール剤20を注入して
充填している。このシール剤20としてはアロンアルフ
ァ、シリコン等の粘度が比較的低く流動性のあるものが
用いられる。
に、小径筒部11と、該小径筒部11に内嵌する折り返
し筒部13との間を開いて、その隙間Cから注射器状の
シール剤20の注入器21を挿入し、拡径筒部12と折
り返し筒部13との空隙19にシール剤20を注入して
充填している。このシール剤20としてはアロンアルフ
ァ、シリコン等の粘度が比較的低く流動性のあるものが
用いられる。
【0018】空隙19にシール剤20を充填した後、注
入器21を引き抜き、ついで、小径筒部11と折り返し
筒部13との嵌合部を接着剤22を用いて接着固定して
いる。なお、未加硫のゴム材を上記嵌合部に充填して加
熱し、ゴム材を小径筒部11と折り返し筒部13との一
体化した状態で加硫しても良い。
入器21を引き抜き、ついで、小径筒部11と折り返し
筒部13との嵌合部を接着剤22を用いて接着固定して
いる。なお、未加硫のゴム材を上記嵌合部に充填して加
熱し、ゴム材を小径筒部11と折り返し筒部13との一
体化した状態で加硫しても良い。
【0019】上記のように、拡径筒部12と折り返し筒
部13の間の空隙19にシール剤20を充填し、かつ、
小径筒部11と折り返し筒部13とを固着することによ
り、図1に示すグロメット10が完成する。
部13の間の空隙19にシール剤20を充填し、かつ、
小径筒部11と折り返し筒部13とを固着することによ
り、図1に示すグロメット10が完成する。
【0020】上記グロメット10を、最大5〜6本の少
数の電線群からなるワイヤハーネスW/Hに取り付ける
時、図5に示すように、まず、折り返し筒部13の内周
面に囲まれた中空部30にワイヤハーネスW/Hを貫通
させる。其の際、中空部30に突出している把持片14
を巻き込まないようにして外周に位置させ、拡径筒部1
2の先端の環状突出部18より外部に突出させる。
数の電線群からなるワイヤハーネスW/Hに取り付ける
時、図5に示すように、まず、折り返し筒部13の内周
面に囲まれた中空部30にワイヤハーネスW/Hを貫通
させる。其の際、中空部30に突出している把持片14
を巻き込まないようにして外周に位置させ、拡径筒部1
2の先端の環状突出部18より外部に突出させる。
【0021】ついで、小径筒部11の外周面からワイヤ
ハーネスW/Hへとテープ25を巻き付ける。その後、
把持片14を強く引っ張ると、薄肉部16が切断され
て、その切断部16’から空隙19に充填されているシ
ール剤20が中空部30に流れ出し、中空部30に貫通
させているワイヤハーネスW/Hの電線の間に浸透して
いく。シール剤20は所要時間経過後、硬化する。この
ようにして、電線同士の隙間および電線と折り返し筒部
13の内周面の隙間にシール剤20が充填された防水グ
ロメットとなる。
ハーネスW/Hへとテープ25を巻き付ける。その後、
把持片14を強く引っ張ると、薄肉部16が切断され
て、その切断部16’から空隙19に充填されているシ
ール剤20が中空部30に流れ出し、中空部30に貫通
させているワイヤハーネスW/Hの電線の間に浸透して
いく。シール剤20は所要時間経過後、硬化する。この
ようにして、電線同士の隙間および電線と折り返し筒部
13の内周面の隙間にシール剤20が充填された防水グ
ロメットとなる。
【0022】なお、薄肉部16の切断部からシール剤2
0が流出しにくい時は、グロメットを作業者が把持し
て、拡径筒部12の外部から押すことにより、シール剤
20の流出を促進すればよい。
0が流出しにくい時は、グロメットを作業者が把持し
て、拡径筒部12の外部から押すことにより、シール剤
20の流出を促進すればよい。
【0023】上記のように、拡径筒部12と折り返し筒
部13との間に形成する空隙19に注射器状のシール剤
注入器を用いてシール剤20を充填しておき、ワイヤハ
ーネスの電線群を通した後に、把持片14を引っ張って
薄肉部16を切断することにより、電線群の間にシール
剤20を確実に充填させることができ、小径なグロメッ
トにおいてもシール剤20による止水処理を施すことが
できる。
部13との間に形成する空隙19に注射器状のシール剤
注入器を用いてシール剤20を充填しておき、ワイヤハ
ーネスの電線群を通した後に、把持片14を引っ張って
薄肉部16を切断することにより、電線群の間にシール
剤20を確実に充填させることができ、小径なグロメッ
トにおいてもシール剤20による止水処理を施すことが
できる。
【0024】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、小径のグロメットにおいても、該グロメット
に挿通する電線群の隙間およびグロメットと電線群との
隙間に確実にシール剤を充填させることができ、防水性
の向上を図ることができる。また、シール剤充填用の装
置等を必要とせず、簡単に実施することができる。
によれば、小径のグロメットにおいても、該グロメット
に挿通する電線群の隙間およびグロメットと電線群との
隙間に確実にシール剤を充填させることができ、防水性
の向上を図ることができる。また、シール剤充填用の装
置等を必要とせず、簡単に実施することができる。
【図1】 本発明のグロメットの断面図である。
【図2】 (A)は上記グロメットの成形時の断面図、
(B)は要部斜視図、(C)は要部拡大断面図である。
(B)は要部斜視図、(C)は要部拡大断面図である。
【図3】 図2のグロメットを折り返した状態の断面図
である。
である。
【図4】 上記グロメットにシール剤を充填する状態を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図5】 (A)(B)は上記グロメットをワイヤハー
ネスに取り付けた状態を示す断面図である。
ネスに取り付けた状態を示す断面図である。
【図6】 従来のグロメットを示す断面図である。
【図7】 図6のグロメットをワイヤハーネスに取り付
けた状態を示す斜視図である。
けた状態を示す斜視図である。
【図8】 (A)(B)は小径グロメットの適用例を示
す概略図である。
す概略図である。
10 グロメット 11 小径筒部 12 拡径筒部 13 折り返し筒部 14 把持片 15 車体係止用凹部 16 薄肉部 19 空隙 20 シール剤 30 中空部 W/H ワイヤハーネス
Claims (2)
- 【請求項1】 ゴムまたはエラストマーから成形され、
小径筒部と、該小径筒部の一端に連続する拡径筒部と、
該拡径筒部の外周面に形成された車体係止凹部と、上記
拡径筒部の先端開口の内周面に連続する小径な折り返し
筒部とを備え、 上記折り返し筒部は薄肉部と把持片を備え、拡径筒部か
ら小径筒部の内部へと折り返されて、拡径筒部との間に
シール剤が充填される空隙を形成していると共に小径筒
部の内周面と固着される嵌合部となり、該折り返し筒部
の中空部がワイヤハーネスの挿通部となり、 上記把持片を引っ張ると薄肉部が切断されて、上記空隙
に充填されるシール剤が切断部分よりワイヤハーネス挿
通部に流出する構成としているグロメット。 - 【請求項2】 請求項1に記載のグロメットの折り返し
筒部により形成されるワイヤハーネス挿通部にワイヤハ
ーネスの電線群が挿通され、上記把持片の引っ張りで形
成された薄肉部の切断部より流出するシール剤が、電線
群の隙間および電線群と折り返し筒部の内周面の隙間に
充填されているグロメットのワイヤハーネスへの取付構
造。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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