JP3341442B2 - グロメット - Google Patents

グロメット

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車室側と車外とを仕切
る隔板の貫通孔に、ワイヤハーネスを止水状態で挿通し
て取り付けるグロメットに関し、特に、止水するために
グロメット内に注入する充填剤の充填作業を容易にする
と共に、ワイヤハーネスのグロメットへの挿入工程およ
び充填剤の注入工程を任意に変えることが出来るように
するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車において、エンジンルーム等の車
外より車室へと配線するワイヤハーネスは、車外で水が
かかりやすく、ワイヤハーネス内に浸水が発生する場合
がある。ワイヤハーネスに浸水した水は、自動車走行時
に車室内で発生するに負圧又は室内側の経路が低い場
合、その高低差によりワイヤハーネス内部を通って車室
側まで伝わり、車室側に接続したコネクタに腐食を発生
させると共に、車室内に水を垂らす問題が発生する。
【0003】そのため、エンジンルーム側等の水のかか
りやすい被水箇所に配線するワイヤハーネスに対して種
々の防水対策が施されており、その一つとして、グロメ
ットを挿通する部分に充填剤を注入して、電線同士の隙
間および電線とグロメット内周面の隙間を充填剤で充填
して止水する方法が採られている。
【0004】上記グロメットは、通常、図5に示すよう
に、車体へ係止する係止溝1aを外周面に形成した拡径
部1と、該拡径部1の一端の大開口部1bに連続した縮
径部2とを備え、この大開口部1bより充填剤3を注入
して、ワイヤハーネス(電線群)Wに密嵌する縮径部2
へと浸透させている。上記形状のグロメットGでは、拡
径部1の容積が大であるため、充填剤3の量が多くな
り、コスト高になると共に、充填剤の硬化が早く始まる
と、縮径部2側へ十分に浸透しない間に、拡径部1側に
溜まった状態で硬化する恐れがある。
【0005】そのため、図6に示す如き、拡径部1の内
部に大開口部1b内に筒状の液溜め部1cを突設し、該
液溜め部1cを通して縮径部2へと電線群Wを挿通さ
せ、液溜め部1cの先端開口より充填剤3を注入する構
成としたグロメットG’が提供されている。
【0006】前記図5および上記図6に示すワイヤハー
ネスWへのグロメットG、G’の取付および該グロメッ
トG,G′への充填作業は、いずれも、第一工程でワイ
ヤハーネスWを構成する電線群を集束して、テープ等で
結束し、第二工程でグロメットG、G’の縮径部2を治
具(図示せず)で4〜7倍程度拡げた状態で、上記ワイ
ヤハーネスWを挿通させ、第三工程で、ワイヤハーネス
Wの所定の位置にグロメットG、G’が位置するよう
に、縮径部2の先端とワイヤハーネスWにテープ4を巻
き付けて固定し、第四工程で、グロメットG、G’の拡
径部1の大開口部1bを上面として起立させた状態で、
大開口部1bあるいは液溜め部1cへ充填剤3を図示し
ない注入機のノズルより注入し、最後の第五工程で、注
入した充填剤3を硬化させている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、充填
剤3をノズルよりグロメットG,G′に注入する時、グ
ロメットG,G′より上下に夫々1m以上のワイヤハー
ネスWが突出しているために、注入作業がやりにくく、
特に、上記図6に示すグロメットG’では、液溜め部1
cの外周に拡径部1の周壁部が位置するために、この拡
径部1がノズルを移動する際等に邪魔となって、充填剤
3の注入作業が非常に困難であるという問題がある。ま
た、図6のものでは、隔板5の貫通孔5aに取付後、拡
径部1の内径側が空間となるため、この部分が弾性変形
することにより脱落する恐れがある。
【0008】また、グロメットG,G′への充填剤3の
注入工程は、上記したように、第一工程から第三工程を
経た後に行うため、ワイヤハーネスWの組立工程のライ
ン上で行う必要があった。このように、工程編成上の制
約を受けるため、グロメットG,G′の注入工程を別ラ
インあるいは別の箇所で行うことは出来なかった。
【0009】しかも、近時、上記充填剤として、注入時
の粘度が低く、電線間への浸透性が良好であると共に、
速硬性を有し、かつ、縮径部2の先端より流れ出して不
要領域まで浸透する恐れのない2液性充填剤が汎用され
ている。しかしながら、この混合液は迅速にグロメット
G,G′に充填しないと、硬化する問題があり、グロメ
ットG,G′への注入は、短時間のうちに、まとめて注
入することが好ましいが、上記のように、ワイヤハーネ
スWの組立ライン上で行う場合、第一工程から第三工程
までは所要時間を有するため、充填剤3の注入作業は間
欠作業とならざるを得ない問題もあった。
【0010】本発明は、上記した問題に鑑みてなされた
もので、グロメットへの充填剤の注入作業が容易にで
き、しかも、ワイヤハーネスの組立工程上で、グロメッ
トの組み付けおよび充填剤の注入工程を、従来のように
拘束されずに、変えることが出来るようにして、充填剤
の注入作業を別ラインあるいは別の箇所でまとめて出来
るようにすることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、隔板の貫通孔に、ワイヤハーネスを止水
した状態で挿通させて取り付けるグロメットであって、
上記貫通孔の周縁への係止溝を外周面に設けた筒形状の
アウター部材と、上記アウター部材の内部に挿入する筒
形状のインナー部材とからなり、上記アウター部材およ
びインナー部材を弾性体で形成すると共に、アウター部
材の内径をインナー部材の外径以下に設定し、かつ、上
記インナー部材の外周面と、アウター部材の内周面に、
互いに係止する位置決め用の凹凸部を設け、上記インナ
ー部材の内部には、予めワイヤハーネスを挿通した状態
で、充填剤を注入して硬化させておき、上記ワイヤハー
ネスを止水状態で挿通したインナー部材を、上記アウタ
ー部材に圧入固定していることを特徴とするグロメット
を提供するものである。
【0012】上記インナー部材の外周面と、アウター部
材の内周面に、互いに係止する位置決め用の凹凸部を設
ける代わりに、上記アウター部材は外周面が拡大した拡
径部と、該拡径部の一端に連続する縮径部とからなり、
上記拡径部の外周面に上記係止溝を設けている一方、上
記インナー部材の一端に、アウター部材の拡径部の端面
に係止するフランジ部を突設してもよい。また、上記イ
ンナー部材およびアウター部材を一端より他端にかけて
漸次縮径する円錐筒形状としてもよい。
【0013】さらに、上記インナー部材の内部にワイヤ
ハーネスに挿通した状態で注入する充填剤として、2液
性充填剤を用いることが好ましい。上記2液性充填剤
は、主剤と硬化剤とからなり、主剤としてはポリエーテ
ルポリオール等が用いられ、硬化剤としては脂肪系イソ
シアネートが好適に用いられるが、トリレンジイソシア
ネート、メチレンジイソシアネート、ジフェニールメタ
ン等も用いることが出来る。尚、本発明に用いる充填剤
は上記2液性充填剤に限定されるものではないことは言
うまでもない。
【0014】
【作用】上記本発明のグロメットでは、まず、ワイヤハ
ーネスの電線群をインナー部材に挿通し、該インナー部
材の一端より充填剤を注入する。充填剤が硬化して電線
群を止水状態で挿通したインナー部材をアウター部材に
挿入する。其の際、インナー部材の外径に対してアウタ
ー部材の内径を同一または小さく設定しているため、イ
ンナー部材はアウター部材により圧縮力を受け、適度な
密着性が得られ、言わば押圧固定された状態となる。上
記のように、充填剤の注入はインナー部材に対して行う
ため、注入時に邪魔となるアウター部材の周壁部が存在
せず、注入作業が容易となる。また、アウター部材への
取付は、充填剤の注入後に行うため、注入作業を、必ず
しもワイヤハーネスの組立工程上で行う必要はなくな
る。よって、注入作業をまとめて行うことができ、特
に、充填剤として請求項5に記載したように、2液性充
填剤で行う場合には、混合液の硬化の問題を解消でき
る。
【0015】上記嵌合するインナー部材とアウター部材
との間に凹凸部を設けて係止すると、インナー部材とア
ウター部材とを所定位置で嵌合固定出来ると共に、該係
止により離脱が阻止される。また、インナー部材の一端
に突設したフランジ部をアウター部材の端面に係止する
と、インナー部材と充填剤を介して固着したワイヤハー
ネスに引張力が作用しても、インナー部材はアウター部
材に係止されて、アウター部材から離脱しない。
【0016】さらに、インナー部材およびアウター部材
を円錐形状とした場合、アウター部材にインナー部材を
挿入する時、アウター部材の大径側よりインナー部材の
小径側をスライドさせて挿入していくと、大きな挿入力
を要することなく挿入でき、よって、治具によりアウタ
ー部材を拡げる必要がなくなる。
【0017】さらに、充填剤として、2液性充填剤を用
いると、充填時には低粘度であるため、電線間への浸透
性が良く、また、急速に硬化するため、インナー部材の
上端から注入した充填剤がインナー部材の下端から不要
な領域まで流れ出ることが防止できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を図1から図4に示す実施例に
より詳細に説明する。図1及び図2は第1実施例に係る
グロメットを示しており、このグロメットでは車両のエ
ンジンルーム側Xと車室側Yとの隔板10に設けたワイ
ヤハーネス挿通用の貫通孔10aに装着されるようにな
っている。
【0019】このグロメットは、アウター部材11とイ
ンナー部材12とからなる。アウター部材11は、拡径
部11aと縮径部11bとを一体成形したもので、例え
ば、ゴム等の弾性材料が使用可能である。このアウター
部材11の内径寸法は軸方向に一定であり、下記するイ
ンナー部材12の外径寸法に比べて小さくされている。
上記拡径部11aの外周面には係止溝11cが形成され
ている。この係止溝11cは貫通孔10aの周縁に係止
し、グロメットを隔板10に装着する形状となってい
る。また、アウター部材11の拡径部11a側内周面に
は、一対の環状凹部11dが並設されている。
【0020】インナー部材12は略筒形状で、上記アウ
ター部材11と同様、ゴムで一体成形され、上記アウタ
ー部材11に比べて硬度の高い材料が使用されている。
このインナー部材12は軸方向に内外径が一定であり、
一端側に径方向外方へ突出したフランジ部12aを有
し、その近傍の外周面には上記各環状凹部11dにそれ
ぞれ係止される一対の環状凸部12bが並設されている
(図2参照)。一方、インナー部材12の他端部には、
中心にワイヤハーネスWを挿通した貫通孔12cを有す
る閉塞部12dとなっている。
【0021】上記インナー部材12とワイヤハーネスW
との間には充填剤13が充填されている。充填剤13と
しては、例えば、主剤をポリエーテルポリオール等、硬
化剤を脂肪族系イソシアネート等とする2液性充填剤が
使用される。
【0022】上記構成からなるグロメットは、次のよう
にしてワイヤハーネスWに取り付けられる。すなわち、
まず、ワイヤハーネスWをインナー部材12に挿通し
て、インナー部材12を所定位置に位置決めする。この
場合、インナー部材12は図示しない治具により拡開し
ておく。なお、インナー部材12の端面に形成した貫通
孔12cがワイヤハーネスWの外径に比べて小さく形成
されているため、仮止め状態となる。
【0023】次に、インナー部材12のフランジ部12
a側を上面として立てた状態で、インナー部材12のフ
ランジ部12a側の開口から充填剤13を注入する。こ
の場合、ワイヤハーネスWの外周部にはインナー部材1
2のみが位置するだけであるので、充填剤注入用のノズ
ル(図示せず)の移動を妨げることがなく、作業性が向
上する。注入された充填剤13は浸透性がよく、ワイヤ
ハーネスWを構成する各電線の隙間に漏れなく充填さ
れ、しかも、速硬性があるため前記閉塞部12dの貫通
孔12cを介して下方へ流出することはない。
【0024】上述した充填剤13でワイヤハーネスWの
所定位置で固定したインナー部材12をアウター部材1
1に挿入して組み付ける。すなわち、インナー部材12
の閉塞部12d側よりアウター部材11の拡径部11a
をスライドさせて、インナー部材12の外周部にアウタ
ー部材11を装着する。
【0025】この場合、アウター部材11の拡径部11
a端面をインナー部材12のフランジ部12aに当接さ
せるだけで、アウター部材11に形成した環状凹部11
dにインナー部材12に形成した環状凸部12bを係止
することができ、取付作業が容易である。
【0026】また、インナー部材12の外径に比べてア
ウター部材11の内径が小さく形成され、かつ、このア
ウター部材11が弾性材料から構成されているため、イ
ンナー部材11、充填剤13さらにはワイヤハーネスW
に適度な圧縮力が加わり止水性がよい上、アウター部材
11とインナー部材12との間には適度な密着性が得ら
れることにより、アウター部材11は確実にインナー部
材12に固定される。
【0027】このようにしてワイヤハーネスWに装着さ
れたグロメットは、アウター部材11の縮径部11b側
から自動車の隔板10に穿設した貫通孔10aに挿通
し、アウター部材11の拡径部11aの外周に形成した
係止溝11cに隔板10に穿設した貫通孔10aの周縁
を係止することにより、隔板10に取り付ける。
【0028】そして、取付状態では、アウター部材11
の環状凹部11dとインナー部材12の環状凸部12b
の係止部分は、隔板10が係止する係止溝11cに対応
する部分に位置することになるため、脱落しにくい。ま
た、ワイヤハーネスWに対して図1中右側に引っ張り力
が作用することがあったとしても、ワイヤハーネスWに
充填剤13を介して一体化したインナー部材12のフラ
ンジ部12aによってアウター部材11の端部が隔板1
0との間に挾圧されることになるので脱落することはな
い。
【0029】図3及び図4は第2実施例に係るグロメッ
トで、このグロメットは上記第1実施例のものとは次の
点が異なる以外はほぼ同様な構造である(図3,4中、
対応する部材には10を付加した符号を付してあ
る。)。すなわち、インナー部材22ではフランジ部2
2a側に向かうに従って徐々に外径が大きくなり、アウ
ター部材21では拡径部21a側に向かって徐々に内径
が大きくなるように形成されている。
【0030】したがって、第2実施例に係るグロメット
では、アウター部材21をインナー部材21の外周部に
装着する場合に、広げ治具は不要である。つまり、イン
ナー部材12の小径側へアウター部材11の大径側を外
嵌して、ワイヤハーネスWに沿ってアウター部材21を
摺動させれば、このアウター部材21はインナー部材2
2の外周面に沿って徐々に拡開され、無理なく装着する
ことができる。
【0031】なお、上記各実施例では、グロメットを略
円筒形状としたが、多角形状としてもよいことは勿論で
ある。また、上記各実施例では、インナー部材12,2
2の外周面に環状凸部12b,22b、アウター部材1
1,21の内周面に環状凹部11d,21dを形成する
ようにしたが、インナー部材12,22の外周面に環状
凹部、アウター部材11,21の内周面に環状突部をそ
れぞれ形成するようにしてもよい。さらに、上記各実施
例では、充填剤13,23の注入をアウター部材11の
取付け等と共に同一組立ラインで行なうようにしたが、
予め別個に行っておいてもよく、取付作業の柔軟性が増
す。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るグロメットによれば、自動車の隔板に直接取り付
けられるアウター部材とは別個のインナー部材にワイヤ
ハーネスを挿通した状態で充填剤を注入するようにした
ので、従来のように、充填剤の注入用ノズルの移動等で
拡径部が邪魔をするといったことがなく、注入作業を容
易に行なうことができる。また、使用する充填剤の量も
少なくて済む上、この充填作業を予め他の工程とは別個
に行わせておくことができ、作業効率がよい。特に、速
硬性を有する2液性充填剤においては好都合である。さ
らに、アウター部材の内径をインナー部材の外径よりも
小さくしたので、両者に適度な密着性が得られ、アウタ
ー部材が脱落しにくくなる。
【0033】上記インナー部材及びアウター部材に位置
決め用の凹凸部をそれぞれ形成すると、アウター部材の
脱落はより効果的に防止できることになる。
【0034】また、本発明に係るグロメットによれば、
隔板とインナー部材に形成したフランジ部との間にアウ
ター部材の端部を位置させるようにしたので、たとえワ
イヤハーネスに外力が加わったとしても、インナー部材
のフランジ部がアウター部材の端部を隔板との間に圧接
することになり、アウター部材が脱落することがない。
【0035】さらに、インナー部材及びアウター部材を
一端より他端にかけて漸次縮径する円錐筒形状に形成す
ると、特別な治具を必要とすることなく、容易にインナ
ー部材にアウター部材を装着することができる。
【0036】さらにまた、速硬性を有する2液性充填剤
を使用すると、作業性がよく、止水効果を高めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例に係るグロメットの断面図であ
る。
【図2】 図1のアウター部材装着前の状態を示す斜視
図である。
【図3】 第2実施例に係るグロメットの断面図であ
る。
【図4】 図2のアウター部材装着前の状態を示す斜視
図である。
【図5】 従来例に係るグロメットの正面部分断面図で
ある。
【図6】 他の従来例に係るグロメットの正面部分断面
図である。
【符号の説明】
10…隔板、10a…貫通孔、11,21…アウター部
材、12,22…インナー部材、13…充填剤、W…ワ
イヤハーネス。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隔板の貫通孔に、ワイヤハーネスを止水
    した状態で挿通させて取り付けるグロメットであって、 上記貫通孔の周縁への係止溝を外周面に設けた筒形状の
    アウター部材と、 上記アウター部材の内部に挿入する筒形状のインナー部
    材とからなり、 上記アウター部材およびインナー部材を弾性体で形成す
    ると共に、アウター部材の内径をインナー部材の外径以
    下に設定し、かつ、上記インナー部材の外周面と、アウ
    ター部材の内周面に、互いに係止する位置決め用の凹凸
    部を設け、 上記インナー部材の内部には、予めワイヤハーネスを挿
    通した状態で、充填剤を注入して硬化させておき、 上記ワイヤハーネスを止水状態で挿通したインナー部材
    を、上記アウター部材に圧入固定していることを特徴と
    するグロメット。
  2. 【請求項2】 隔板の貫通孔に、ワイヤハーネスを止水
    した状態で挿通させて取り付けるグロメットであって、 上記貫通孔の周縁への係止溝を外周面に設けた筒形状の
    アウター部材と、 上記アウター部材の内部に挿入する筒形状のインナー部
    材とからなり、 上記アウター部材およびインナー部材を弾性体で形成す
    ると共に、アウター部材の内径をインナー部材の外径以
    下に設定し、かつ、上記アウター部材は外周面が拡大し
    た拡径部と、該拡径部の一端に連続する縮径部とからな
    り、上記拡径部の外周面に上記係止溝を設けている一
    方、上記インナー部材の一端に、アウター部材の拡径部
    の端面に係止するフランジ部を突設し、 上記インナー部材の内部には、予めワイヤハーネスを挿
    通した状態で、充填剤を注入して硬化させておき、 上記ワイヤハーネスを止水状態で挿通したインナー部材
    を、上記アウター部材に圧入固定していることを特徴と
    する グロメット。
  3. 【請求項3】 隔板の貫通孔に、ワイヤハーネスを止水
    した状態で挿通させて取り付けるグロメットであって、 上記貫通孔の周縁への係止溝を外周面に設けた筒形状の
    アウター部材と、 上記アウター部材の内部に挿入する筒形状のインナー部
    材とからなり、 上記アウター部材およびインナー部材を弾性体で形成す
    ると共に、アウター部材の内径をインナー部材の外径以
    下に設定し、かつ、上記インナー部材およびアウター部
    材を一端より他端にかけて漸次縮径する円錐筒形状と
    し、 上記インナー部材の内部には、予めワイヤハーネスを挿
    通した状態で、充填剤を注入して硬化させておき、 上記ワイヤハーネスを止水状態で挿通したインナー部材
    を、上記アウター部材に圧入固定していることを特徴と
    する グロメット。
  4. 【請求項4】 隔板の貫通孔に、ワイヤハーネスを止水
    した状態で挿通させて取り付けるグロメットであって、 上記貫通孔の周縁への係止溝を外周面に設けた筒形状の
    アウター部材と、 上記アウター部材の内部に挿入する筒形状のインナー部
    材とからなり、 上記アウター部材およびインナー部材を弾性体で形成す
    ると共に、アウター部材の内径をインナー部材の外径以
    下に設定し、 上記インナー部材の内部には、予めワイヤハーネスを挿
    通した状態で、2液性充填剤充填剤を注入して硬化させ
    ておき、 上記ワイヤハーネスを止水状態で挿通したインナー部材
    を、上記アウター部材に圧入固定していることを特徴と
    する グロメット。
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