JP2906925B2 - グロメット - Google Patents

グロメット

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JP2906925B2
JP2906925B2 JP5163626A JP16362693A JP2906925B2 JP 2906925 B2 JP2906925 B2 JP 2906925B2 JP 5163626 A JP5163626 A JP 5163626A JP 16362693 A JP16362693 A JP 16362693A JP 2906925 B2 JP2906925 B2 JP 2906925B2
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啓輔 森
幹夫 藤下
正智 本川
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車体パネル穴等にワイ
ヤハーネスを挿通した状態で装着するグロメットに関
し、特に、グロメットのワイヤハーネス挿通孔に充填す
る充填材のグロメットに対する接着性を向上させる構造
にすると共に、該構造のグロメットを容易に金型で成形
出来るようにするものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用ワイヤハーネスでは、車体ある
いは機器のパネル穴を貫通させてワイヤハーネスを配線
する場合、ゴム製のグロメットに設けたワイヤハーネス
挿通孔にワイヤハーネスを予め貫通させておき、この状
態でグロメットをパネル穴に装着して、防水、防塵およ
び防音を図っている。しかしながら、グロメットにワイ
ヤハーネスを挿通した状態であっても、ワイヤハーネス
とグロメットのワイヤハーネス挿通孔の内面の間に隙間
が発生すると、該隙間を通して浸水が発生する。よっ
て、浸水が発生しやすい箇所に取り付けるグロメットで
は、ワイヤハーネス挿通孔内面とワイヤハーネスの間に
液状硬化性の充填材を充填して防水性能を高めている。
【0003】即ち、図9に示すよう、グロメット1は略
大径筒部からなるパネル装着部1aと小径筒部からなる
電線挿通部1bとを、金型でゴムを一体成形して設けた
形状としており、パネル装着部1aの中空部からなる拡
径孔1cと電線挿通部1bの中空部からなる縮径孔1d
とを連続させてワイヤハーネス挿通孔とし、かつ、パネ
ル装着部1aの外周面にパネル係止溝1fを設けてい
る。上記ワイヤハーネス挿通孔1eには複数の電線2を
集束したワイヤハーネスWを貫通させ、該ワイヤハーネ
スWと拡径孔1cの間に充填材3を充填している。
【0004】上記した充填材3としては、主として、ウ
レタン系樹脂が用いられる一方、グロメットとして成形
されるゴム材としては、主としてEPDMが用いられて
いる。上記ウレタン系樹脂からなる充填材3とEPDM
からなるグロメット1とは接着性の相性が悪く剥離しや
すい。そのため、充填材3を拡径部1cに充填しても、
ワイヤハーネスあるいは/およびグロメットに力が負荷
されて引っ張られると、充填材3がグロメット1および
電線2から剥離し、隙間が発生しやすい問題があった。
【0005】上記した問題に対して、図10(A)
(B)に示すように、パネル装着部1aの内周壁、即
ち、拡径孔の内周面に周方向に突出する凸部1gあるい
は周方向に窪んだ凹部1hを設けて、充填材の剥離を防
止する構造としたものが提案されている。(実開平1−
66713号公報)
【0006】
【考案が解決しようとする課題】上記した図10(A)
(B)に示す周方向に凸部1gあるいは凹部1hを設け
る場合、グロメットを金型で成形する際、該成形金型8
はワイヤハーネス挿通方向に分割された金型8a、8b
から構成されているため、アンダーカット部分Uが生
じ、金型からの離型性が非常に悪くなり、離型時に凸部
1gあるいは凹部1hの部分に亀裂が発生しやすい。さ
らに、グロメットにワイヤハーネスの電線群を挿通させ
るために、グロメット拡張機で広げた時、上記亀裂から
更に大きな亀裂がグロメット全体に広がり、グロメット
が使用出来なくなる場合がある。
【0007】さらに、上記周方向に形成する凸部1g、
凹部1hは、ワイヤハーネスWの挿通方向(図中A方
向)に対して直交する方向となるため、ワイヤハーネス
WにA方向の力が作用した場合、凸部1g、凹部1hが
ストッパとなって充填材3の剥離を抑制するが、グロメ
ット1に対して、A方向と直交するB方向の力が作用し
た場合、充填材3の剥離防止には役立たない。上記グロ
メット1に対してB方向の力は、ワイヤハーネス組立時
に発生することがあり、また、グロメットを車両に取り
付ける場合にも、グロメットが他の部品と干渉してB方
向に引っ張られることが多い。このように、グロメット
1にB方向の力が作用して充填材がグロメット内面から
一旦剥離してしまうと、隙間が生じて、該隙間から浸水
が発生する。
【0008】更にまた、グロメットが車両に取り付けれ
る時、ワイヤハーネスWがA方向に直線状に配線させる
ことは非常に少なく、パネルPの内部側でD方向へ屈折
されたり、あるいはパネル外部側でE方向へ屈折される
ことが多い。このようにワイヤハーネスWが屈折された
場合、例えば、D方向に屈折されるとグロメット1は図
中左側に寄せられ、当然、充填材3も左側に寄せられ
て、充填材3の右側とグロメット内周面との間に隙間S
(図10(B)でクロス斜線で示す)が生じることとな
る。このように隙間Sが生じると、上記と同様に、該隙
間を通して浸水が発生する。
【0009】本発明は、上記した問題に鑑みてなされた
もので、金型での成形時にアンダーカットの発生を無く
して、離型時に亀裂が生じないようにすると共に、ワイ
ヤハーネスおよびグロメットにいずれの方向から力が作
用して引っ張られても、充填材がグロメットの内壁から
剥離しないようにすることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、拡径孔を備えたパネル装着部と、該拡径
孔の中心と連続する縮径孔を備えた電線挿通部とを金型
によりゴムを一体成形して形成したグロメットにおい
て、上記連続する拡径孔と縮径孔とからなるワイヤハー
ネス挿通孔に通すワイヤハーネス挿通方向と平行に、上
記拡径孔の内壁面より多数の充填材接着用のリブを一体
に突設していることを特徴とするグロメットを提供する
ものである。
【0011】上記拡径孔を備えるパネル装着部は、外周
面にパネル係止溝を設けた大略円筒部の一端より電線挿
通部に向かって円錐筒部を連続させた形状として、拡径
孔の縮径孔との連続側に円錐孔部分を設け、該円錐孔部
分に上記リブを設けることが好ましい。
【0012】上記リブの形状は、内壁面より中心に向か
って径方向に突出させると共に、周方向に一定間隔をあ
けて設け、拡径孔の中心を挿通させるワイヤハーネスの
外周面と拡径孔の内壁面との間に放射状に配置するよう
に設けることが好ましい。其の際、例えば、リブは周方
向に間隔をあけて6個あるいは8個形成している。ま
た、上記リブはワイヤハーネスの外周面に接する径方向
に長いリブと、この長いリブの中間部分に配置する径方
向に短いリブとより構成し、リブの個数を増加させても
よい。さらに、上記各リブに、ワイヤハーネスの挿通方
向においては同一形状となる突条を設けてよい。
【0013】あるいは、上記リブを拡径孔の内壁面より
中心方向に向かって湾曲させて突出させても良いし、あ
るいは、拡径孔の底壁より丸棒形状で突出させても良
い。即ち、上記したように、ワイヤハーネス挿通方向に
おいて同一形状として、金型での成形時において、アン
ダーカット部分が生じない形状であれば良い。
【0014】さらに、上記多数のリブを囲むように円筒
形状の内筒を拡径孔の内部に内壁より突設し、該内筒の
内部に充填材を充填するようにしても良い。
【0015】上記リブは拡径孔の内部において縮径孔側
に設けて、開口側にはリブを突出させない形状とし、上
記拡径孔と縮径孔にワイヤハーネスを挿通させた状態で
拡径孔に充填材を充填し、上記リブ、拡径孔の内壁面お
よびワイヤハーネス外周面に接着させた状態で充填材を
充填すると共に、上記リブが突出されていない拡径孔の
開口側にも充填材を充填して、上記リブ間に充填されて
いる充填材を一体に連結している。
【0016】
【作用】グロメットの拡径部に上記リブを設けた場合、
リブはワイヤハーネス挿通方向において同一形状となる
ように形成しているため、金型での成形時においてアン
ダーカットとなる部分が発生せず、離型時にリブに亀裂
が発生せず、該リブの亀裂からグロメット全体に亀裂が
拡大することもない。
【0017】上記グロメットに対して、その拡径孔と縮
径孔とを連続させたワイヤハーネス挿通孔にワイヤハー
ネスを貫通させた後、拡径孔に液状充填材を充填し、固
化させる。上記充填材は、多数のリブと接着されるた
め、接着面積が大幅に拡大して、充填材とグロメットと
の接着強度が高められ、充填材とグロメットとの剥離を
確実に防止出来る。さらに、リブの間に充填する充填材
を、リブを設けていない部分に充填する充填材により一
体に連結しているため、リブ間に充填される充填材の位
置ずれ発生を防止でき、その結果、充填材に接着保持さ
れたグロメットおよびワイヤハーネスに外力が作用して
も、その変形を抑制することが出来る。
【0018】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例により詳細
に説明する。図1から図3は第1実施例を示し、第1実
施例のグロメット10は図1(A)(B)(C)(D)
に示す形状としている。グロメット10はパネル装着部
11と電線挿通部13とを連続して設けた形状で、図2
に示すように、一対の金型16aと16bとからなる成
形金型16に溶融ゴムを充填して一体成形している。
【0019】上記パネル装着部11は開口端側が大径円
筒部11aで、該大径円筒部11aに連続して円錐筒部
11bを設け、大径円筒部11aの外周面にパネル係止
溝11cを設けた形状としている。上記パネル装着部1
1の中空部から構成される拡径孔12は、円錐筒部11
b側に円錐孔部分12aを有する形状となり、該円錐孔
部分12aを介して電線挿通部13の中空部から構成さ
れる縮径孔14に連通され、これら縮径孔14と拡径孔
12とによりワイヤハーネス挿通孔を形成している。
【0020】上記拡径孔12の円錐孔部分12aには、
内壁面より周方向に等間隔をあけて中心方向に向かって
突出する三角形状の平板からなるリブ15を突設してい
る。本実施例では45度間隔をあけて8個のリブ15を
設けており、これらリブ15の先端は拡径孔12の中心
部に挿通させるワイヤハーネスWの外周面に略接するよ
うに配置している。よって、ワイヤハーネス挿通時に
は、ワイヤハーネスWの外周面と拡径孔12の内壁面と
の間に放射状に位置するようにしている。
【0021】詳しくは、各リブ15は、円錐形の内壁面
よりワイヤハーネス挿通方向Aと平行に、即ち、図中縦
方向に突出させており、ワイヤハーネスWの外周面と軸
方向に接する縦方向の直線部15aと、該直線部15a
と連続する下頂点より拡径孔内壁面に沿って連続する傾
斜部15bと、該傾斜部15bと直線部15aの上端を
結ぶ横方向の先端直線部15cとからなる。上記横方向
の先端直線部15cは拡径孔12の円錐孔部分12aか
らは突出させず、拡径孔12の開口側にはリブ15を突
出させていない。
【0022】上記リブ15はワイヤハーネス挿通方向に
延在する平板形状として、ワイヤハーネス挿通方向Aに
おいては同一形状としている。よって、図2に示すよう
に、金型16aと16bとでグロメット10を成形する
際、アンダーカット部分が発生せず、中空部を形成する
金型16aを離型する時に、リブ15を含むグロメット
10のどの部分にも亀裂を発生させない。
【0023】上記した構造のグロメット10に対して、
図3(A)(B)に示すように、ワイヤハーネスWを縮
径孔14から拡径孔12の中心部を通して貫通させ、そ
の後、拡径孔12に液状の充填材20を注入し、固化さ
せる。即ち、充填材20をリブ15の間および、リブ1
5の上端よりフローさせて、先端直線部15cの上部側
にも充填する。このように充填した充填材20は、隣接
するリブ15の間に水平断面が略台形状となって固化す
るリブ間充填材20aと、リブ15の上部側に水平断面
が円環形状となって固化する連結充填材20bとなり、
連結充填材20bは全てのリブ間充填材20aを上部側
で一体に連結している。
【0024】上記リブ間充填材20aは、その径方向の
両側外面がリブ15と接着すると共に、外周面が拡径孔
12の内壁面に接着し、かつ、内周面がワイヤハーネス
Wの外周面に接着している。このように、リブ間充填材
20aのグロメット10に対する接着面積を増大させて
いることにより、接着強度が高くなり、充填材20がグ
ロメット10より容易に剥離しない。
【0025】また、上記連結充填材20bは全てのリブ
間充填材20aの上部に連結され、リブ間充填材20a
の言わば蓋の役目を果たしており、各リブ間充填材20
aがワイヤハーネス挿通方向Aおよび直交するB方向
(径方向)へ位置ズレが生じないようにしている。
【0026】上記したワイヤハーネスWを挿通した後、
充填材20を拡径孔12に充填したグロメット10を車
体パネル穴に装着した場合、ワイヤハーネスWおよびグ
ロメット10に引っ張り力が負荷されても、充填材20
による接着力でワイヤハーネスWおよびグロメット10
を引っ張り力に抗して保持して、充填材20との間に隙
間を発生させない。
【0027】例えば、ワイヤハーネスWに対してワイヤ
ハーネス挿通方向のA方向の引っ張り力が作用しても、
各リブ間充填材20aはリブ15に対する接着面積が大
で、グロメット10に強力に接着されており、しかも、
連結充填材20bにより一体的に連結されているため、
ワイヤハーネスWと共に引っ張られて充填材20がリブ
15および拡径孔12の内壁面より剥離することはな
い。
【0028】また、上記A方向と直交するB方向にグロ
メット10が引っ張られた場合、グロメット10は図3
(A)において一点鎖線で示すように変形しようとする
が、リブ間充填材20aは連結充填材20bで連結され
ているため、各リブ間充填材20aに位置ずれが発生せ
ず、このリブ間充填材20aにリブ15が大面積で接着
されて保持されているため、グロメットの変形を防止
し、よって、充填材20とグロメット内壁面との剥離が
防止される。
【0029】更に、D方向およびE方向にワイヤハーネ
スWを屈折させた場合においても、上記したように、各
リブ間充填材20aに位置ずれを発生させず、かつ、こ
の位置ずれが生じない充填材20とグロメット10とを
リブ15を介して大面積で接着させているため、グロメ
ットの変形を防止し、その結果、グロメット10と充填
材20との間に剥離を発生させない。
【0030】上記のように、ワイヤハーネスWおよびグ
ロメット10にいずれの方向から力が作用しても、グロ
メット10の内壁面と充填材20とを接着保持して剥離
を生じさせないため、剥離により生じる隙間から浸水が
生じる恐れがなく、防水性能を高めることが出来る。
【0031】図4は第1実施例の変形例を示し、上記リ
ブ15の径方向の中央部の両側面に突条15hを設けて
いる。該突条15hは縦方向に連続して設け、よって、
ワイヤハーネス挿通方向Aでは同一形状となるようにし
ている。即ち、突条15hを設けることにより、金型成
形時にアンダーカット部分が生じないようにしている。
リブ15に上記突条15hを設けると、それだけリブ間
充填材20aとの接着面積を増大させ、接着力を強化す
ることが出来る。
【0032】図5は第2実施例を示し、上記45度間隔
をあけて形成したリブ15の中間部に、拡径孔12の内
壁面より突出した径方向に短いリブ21を突設し、か
つ、これらリブ21の先端21aは球形に拡大してい
る。上記リブ21もワイヤハーネス挿通方向Aにおいて
同一形状となるように形成し、金型成形時にアンダーカ
ット部分が生じないようにしている。上記のように、長
尺なリブ15の間に短尺なリブ21を設けることによ
り、さらに、充填材20とグロメットとの接着面積を増
大させ、接着力を強化している。
【0033】図6は第3実施例を示し、拡径孔12の内
壁面より内方へ向けて突出するリブ22を湾曲させてい
る。このように、湾曲させることにより、1つのリブ2
2の面積を増大させて、充填材20との接着面積を増大
させている。
【0034】図7(A)(B)(C)は第4実施例を示
し、上記第1実施例から第3実施例はいずれも、拡径孔
12の内壁面より内方へ突出させた平板形状のリブを設
けているが、第4実施例では上記平板状のリブに代え
て、円錐筒部11bの縮径側内壁面、即ち、拡径孔12
の言わば底壁側となる内壁面より、ワイヤハーネス挿通
方向Aと平行に突出する丸棒状のリブ23を設けてい
る。
【0035】上記丸棒状のリブ23は径方向に間隔をあ
けると共に周方向にも間隔をあけて多数本設けている。
該リブ23も当然の事ながらワイヤハーネス挿通方向に
おいて同一形状として、金型成形時にアンダーカット部
分が発生しないようにしている。
【0036】上記した棒状リブ23を設けた場合におい
ても、充填材20とリブ23との接着面積を増大させ
て、充填材20とグロメット10との接着強度を高める
ことが出来る。
【0037】図8(A)(B)(C)は第5実施例を示
し、拡径孔12の円錐孔部12aの内周壁より、放射状
に設けたリブ15を外周より囲むように、内筒25をワ
イヤハーネス挿通方向Aへ突設している。このように内
筒25を設け、充填材20を内筒25の内部に充填する
と、内筒25の内部でリブ15の間およびリブ15の上
部に充填材20が充填され、該充填材20はリブ15、
内筒25の内周面およびワイヤハーネス外周面と接着す
る。
【0038】上記内筒25を設けた場合、グロメット1
0のパネル装着部11の大径円筒部11aに外力が負荷
された場合、この外力が内筒25の存在により、充填材
20に直接的に作用せず、充填材20と内筒25との剥
離を防止することができる。また、充填材20の充填量
を少なくしてコスト低下を図ることが出来る。
【0039】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
に係わるグロメットでは、防水用等の充填材との接着強
度を増すために拡径孔の内部に設けるリブを、ワイヤハ
ーネス挿通方向と平行に突出させ、かつ、ワイヤハーネ
ス挿通方向において同一形状としているため、グロメッ
トの金型成形時に上記リブを設けることによりアンダー
カット部分が生じることが防止出来る。よって、成形し
たグロメットを金型より離型する時、グロメットに亀裂
を発生させず、容易かつ精度よくグロメットを成形する
ことが出来る。
【0040】また、上記拡径孔に設けるリブは、挿通す
るワイヤハーネスの外周面と拡径孔の内周面との間に放
射状に配置する平板等より形成しているため、これらリ
ブの間に充填する充填材とリブとの接着面積を大幅に増
加させることができ、充填材とグロメットとの接着強度
を従来と比較して飛躍的に向上させることが出来る。ま
た、上記リブの間に充填する充填材を、リブを越えた位
置で拡径孔に充填する充填材と連結して、一体化させて
位置ずれが発生しないようにしているため、ワイヤハー
ネスおよびグロメットに対していずれの方向から外力が
作用しても、ワイヤハーネスおよびグロメットの変形を
充填材との接着力により抑制する。このように、充填材
とグロメットとの接着力を高めていると共に、ワイヤハ
ーネスおよびグロメットの変形を抑制しているため、充
填材とグロメットとの剥離を確実に防止でき、よって、
剥離部分からの浸水の発生を防止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例のグロメットを示し、
(A)は斜視図、(B)は平面図、(C)は(A)のC
−C線断面図、(D)は(A)のD−D線断面図であ
る。
【図2】 第1実施例のグロメットの金型成形状態を示
す概略図である。
【図3】 第1実施例のグロメットにワイヤハーネスを
挿通すると共に充填材を充填した状態を示し、(A)は
水平断面図、(B)は垂直断面図である。
【図4】 第1実施例の変形例を示すグロメットの概略
平面図である。
【図5】 第2実施例のグロメットの概略平面図であ
る。
【図6】 第3実施例のグロメットの概略平面図であ
る。
【図7】 第4実施例のグロメットを示し、(A)は斜
視図、(B)は概略平面図、(C)は垂直断面図であ
る。
【図8】 第5実施例のグロメットを示し、(A)は平
面図、(B)は(A)のB−B線断面図、(C)は
(A)のC−C線断面図である。
【図9】 従来のグロメットの断面図である。
【図10】 (A)(B)は従来のグロメットの断面図
である。
【符号の説明】
10 グロメット 11 パネル装着部 12 拡径孔 12a 円錐孔部 13 電線挿通部 14 縮径孔 15、21、22、23 リブ 20 充填材 20a リブ間充填材 20b 連結充填材 W ワイヤハーネス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平1−66713(JP,U) 実開 平1−68625(JP,U) 実開 昭63−2327(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01B 17/58 H02G 3/22 F16L 5/02 B60R 16/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】拡径孔を備えたパネル装着部と、該拡径孔
    の中心と連続する縮径孔を備えた電線挿通部とを金型に
    よりゴムを一体成形して形成したグロメットにおいて、 上記連続する拡径孔と縮径孔とからなるワイヤハーネス
    挿通孔に通すワイヤハーネス挿通方向と平行に、上記拡
    径孔の内壁面より多数の充填材接着用のリブを一体に突
    設していることを特徴とするグロメット。
  2. 【請求項2】 上記リブは、拡径孔の内壁面より中心に
    向かって径方向に突出させると共に、周方向に一定間隔
    をあけて設け、拡径孔の中心に挿通させるワイヤハーネ
    スの外周面と拡径孔の内壁面との間に放射状に配置され
    る構成としている請求項1記載のグロメット。
  3. 【請求項3】 上記リブは、縮径孔と連続する側の拡径
    孔の底壁側内壁面より棒状に突出させている請求項1記
    載のグロメット。
  4. 【請求項4】 上記リブはワイヤハーネス挿通方向にお
    いて同一形状として金型での成形時にアンダーカット部
    分を生じさせない形状としている上記請求項のいずれか
    1項に記載のグロメット。
  5. 【請求項5】 上記リブは拡径孔の内部において縮径孔
    側に設けて、開口側にはリブを突出させない形状とし、
    上記拡径孔と縮径孔にワイヤハーネスを挿通させた状態
    で拡径孔に充填材を充填し、上記リブ、拡径孔の内壁面
    およびワイヤハーネス外周面に接着させた状態で充填材
    を充填していると共に、上記リブが突出されていない拡
    径孔の開口側にも充填材が充填されて、上記リブ間に充
    填されている充填材を一体に連結していることを特徴と
    する前記請求項のいずれか1項に記載のグロメット。
JP5163626A 1993-07-01 1993-07-01 グロメット Expired - Fee Related JP2906925B2 (ja)

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