JPH07249337A - グロメット - Google Patents

グロメット

Info

Publication number
JPH07249337A
JPH07249337A JP6039960A JP3996094A JPH07249337A JP H07249337 A JPH07249337 A JP H07249337A JP 6039960 A JP6039960 A JP 6039960A JP 3996094 A JP3996094 A JP 3996094A JP H07249337 A JPH07249337 A JP H07249337A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grommet
panel
soft
locking
hard
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6039960A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3002941B2 (ja
Inventor
Hidetoshi Sato
秀俊 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP6039960A priority Critical patent/JP3002941B2/ja
Publication of JPH07249337A publication Critical patent/JPH07249337A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3002941B2 publication Critical patent/JP3002941B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulating Bodies (AREA)
  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パネルの板厚寸法や表面の凹凸に関わりな
く、容易に且つ水密に組付けできるグロメット。 【構成】 パネル34に一対のスタッドボルト35a、
35bを植立状に設けるとともに、軟質グロメット32
に硬質グロメット33を被嵌した状態で硬質グロメット
33の係止片52bをスタッドボルト35a、35bに
係止させ、軟質ゴロメット32をパネル34の表面に圧
接させるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤーハーネス等を
保護するとともに、該ワイヤーハーネス等とパネルの取
付孔との間の隙間から水等が侵入するのを防止するため
のグロメットに関し、特にパネルの板厚に関わりなく取
付けと防水を確実に行うための構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種のグロメットとして全
体をゴム材で構成したものが知られているが、長期間の
使用によりゴム材が劣化してパネルから外れやすく、ま
た嵌合の際の摩擦抵抗が大きく、パネルへの嵌合性が悪
い等の問題がある。このため、例えば実開昭64−31
621号公報に開示されているように、グロメットを二
部品に分けて構成し、パネルの取付孔に嵌合される部分
を硬質合成樹脂で形成し、パネルから容易に外れないよ
うに構成するとともに、パネルへの嵌合性を良好にした
ものが提案されている。図17〜図19は前記二部品に
より構成したグロメットの一例を示すものであり、1は
硬質剛性樹脂からなる硬質グロメット本体、2はゴム等
からなる軟質グロメットである。硬質グロメット本体1
は、図18及び図19に示すように挿通孔6を有する底
壁3の周縁部に大きなアールを有する断面湾曲形状の周
壁4を形成し、該周壁4の上端に環状基板7を固定して
構成され、底壁3と周壁4との境界位置に底壁3から突
出し且つ互いに向かい合うようにして一対の位置決め部
材5が設けられている。この位置決め部材5は、舌片状
に形成されていてその外面が内方に数度傾斜してテーパ
状になっている。硬質グロメット本体1の周壁4には適
宜間隔をおいて孔8が複数形成され、該孔8内にはそれ
ぞれ係止段部9を有する係止片10が周壁4の外周面か
ら若干突出するように形成されている。
【0003】軟質グロメット2は、基部11の上面中央
部にチューブ12と電線締付部13を連接し、また基部
11の底部周縁に外周リップ14と内周リップ15から
なる防水構造部16を設けて全体としてほぼ漏斗状に構
成されている。また、軟質グロメット2の基部11の底
面には嵌合凹部17が形成されていて、該嵌合凹部17
内には硬質グロメット本体1の環状基板7が嵌合するよ
うになっている。
【0004】グロメットをパネル18に固定する場合
は、予め挿通孔6、チューブ12、電線締付部13にケ
ーブル20を通してテープ21を巻き付け、また環状基
板7を嵌合凹部17内に嵌合しておき、更にパネル18
の孔(図面を簡明にするために符号は省略する)に硬質
グロメット本体1の底壁3を当接させて押し込む。この
際、先ず位置決め部材5の先端外面がパネル18の孔の
内周縁に当接して硬質グロメット本体1をこの孔に対し
位置決めする。次いで、位置決め部材5の外面がパネル
18の孔の内周面に摺接して硬質グロメット本体1を案
内し、周壁4がパネル18の孔内に嵌合する一方、係止
片10がパネル18の孔の内周面に押されて内方に撓
む。そして、係止段部9がパネル18に達した時点で係
止片10が復元弾発力により復帰して係止弾部9がパネ
ル18の孔の内周縁に係止する。この結果、硬質グロメ
ット本体1は、係止弾部9とパネル18の孔の内周縁と
の係止によりパネル18からの抜けが完全に防止され、
外周リップ14、内周リップ15がパネル18の上面に
圧接するためグロメットとパネル18の孔の隙間が密封
され、パネル18内への水の侵入を完全に防止すること
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記構成のグロメット
にあっては、前記水密を保持するために図18に示すロ
ック部の寸法Sをパネル18の板厚に合わせて設定して
いる。しかし、パネル18の板厚の寸法交差やパネル1
8の凹凸により、密着しないことがあり、この場合は防
水性が悪化する。また、寸法Sをパネル18の板厚寸法
に合わせているため、板厚の異なるパネルには対応でき
ない等の問題がある。本発明の目的は、パネルの板厚寸
法や凹凸に関わりなく、容易に且つ水密に組み付けでき
るグロメットを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るグロメットは、パネルの表面に植立状に
設けたスタッドボルトと、前記パネルに開口した孔に連
通してケーブルを通すためのチューブ及び前記パネルに
圧接する基部を形成した軟質グロメットと、前記軟質グ
ロメットを被嵌し、前記スタッドボルトに係止して前記
軟質グロメットを前記パネルの表面に抜け出し不可に係
止する係止片を設けた硬質グロメットとを備えたことを
特徴とするものである。また、本発明に係るグロメット
は、筒部とその内側から中心方向に向けて張出した一対
の係止片とからなる係止部を硬質グロメットに設け、パ
ネル表面に設ける少なくとも一対のスタッドボルトに対
応する一対の前記係止部の係止片の中心方向への張出し
向きが前記一対のスタッドボルトを結ぶ直線と異なる方
向に設けられていることを特徴とするものであってもよ
い。
【0007】さらに、本発明に係るグロメットは、パネ
ルに形成した孔の縁部に形成した筒状のバーリング部及
びその外側面に形成したネジ山と、前記孔に連通してケ
ーブルを通すためのチューブ及び前記パネルに圧接する
突状シール部を形成した軟質グロメットと、前記軟質グ
ロメット内に係止され、前記ネジ山に係止して前記軟質
グロメットと一体に前記突状シール部を前記パネルに圧
接させる係止片を設けた硬質グロメットとを備えたこと
を特徴とするものであってもよい。
【0008】
【作用】第1の構成として記載したグロメットによれ
ば、グロメットを組付けるパネルに一対のスタッドボル
トが設けられ、軟質グロメットに被嵌される硬質グロメ
ットに前記一対のスタッドボルトに係止する係止片が設
けられている。従って、軟質グロメットに硬質グロメッ
トを被嵌した状態で係止片をスタッドボルトに係止させ
ることにより、軟質グロメットの基部が全体的にパネル
の表面に押し付けられ、グロメットをパネルの板厚等に
関わりなく、容易に且つ水密に取り付けることができ
る。
【0009】また、第2の構成として記載したグロメッ
トによれば、グロメットを組付けるパネルに筒状のバー
リング部が形成され、その外周面にネジ山が形成されて
いる。一方、軟質グロメット内に係止される硬質グロメ
ットには、前記ネジ山に係止する対構造の係止片が形成
されている。従って、軟質グロメット内に硬質グロメッ
トを係止した後、係止片をネジ山に係止させることによ
り、軟質グロメットがパネルに圧接され、パネルの板厚
や凹凸に関わりなく、水密に且つ容易に取り付けを行う
ことができる。
【0010】
【実施例】以下、図1から図9を参照して本発明に係る
グロメットの第1実施例を説明する。なお、図1はグロ
メットの外観形状を示す斜視図、図2はパネルの平面
図、図3はグロメットの組付け過程を示す側面図、図4
はグロメットの取り付け状態を示す断面図、図5は軟質
グロメットの平面図、図6は図5のA−A線断面図、図
7は硬質グロメットの底面図、図8は図7のB−B線断
面図、図9は硬質グロメットの他の構造を示す底面図で
ある。また、実施例の説明にあたって従来例と同様の部
材には同一の符号を付して説明を省略する。
【0011】本実施例におけるグロメットの構成を大別
すると、グロメット31は、軟質グロメット32と硬質
グロメット33とにより構成されている。軟質グロメッ
ト32は、ゴムや熱可塑性エラストマ等の合成樹脂を漏
斗状に形成したものであり、硬質グロメット33は樹脂
や金属を板状に形成したものである。また、パネル34
にはケーブル20を挿通させるための孔19が形成さ
れ、孔19の縁部から所定間隔の位置に一対のスタッド
ボルト35a、35bが植立状に設けられている。スタ
ッドボルト35a、35bは周面にネジ山を形成したも
のであり、ネジ棒と考えてよい。そして、グロメット3
1をパネル34に取り付ける際は、軟質グロメット32
に硬質グロメット33を被せ、硬質グロメット33をス
タッドボルト35a、35bに係止させて行う。
【0012】次に、グロメット31を構成する各部材に
ついて詳細に説明する。先ず、軟質グロメット32につ
いて説明すると、図5及び図6に示すように平板状の基
部41、円錐状の軟質部42、ケーブル20を挿通させ
るためのチューブ43等を備え、全体として漏斗状に形
成されている。そして、基部41から軟質部42に移行
する位置に、軟質部42に食い込むようにして係止溝4
4が形成され、被嵌される硬質グロメット33を係止す
るようになっている。また、基部41にはスタッドボル
ト35a、35bと後述する硬質グロメット33に設け
た係止部52を挿通させるための一対の挿通孔45a、
45bが形成されている。更に、一対の挿通孔45a、
45bの下縁周囲には、パネル34との密着性を向上さ
せるために突状のシール部46が形成されている。
【0013】一方、硬質グロメット33は、基部41全
体を覆うものであり、図7〜図9に示すうに中央部に軟
質部42を挿通させるための挿通孔51が形成され、挿
通孔51の縁部51aは係止溝44に食い込みやすくす
るため上方に幾分捲くれた形状に形成されている。ま
た、挿通孔51の縁部51aから所定間隔の位置、換言
すれば挿通孔45a、45bに対応する位置に一対の係
止部52が設けられている。係止部52は軟質グロメッ
ト32に形成した挿通孔45a、45bに入り込む筒部
52aとその内側から中心方向に向けて形成された一対
の舌片状の係止片52bにより構成されている。一対の
係止片52bは互いに対向し且つ先端を上方に向けた形
状になっていて弾性を有している。従って、硬質グロメ
ット33を下方に押し込む際には係止片52bがスタッ
ドボルト35a、35bの表面を滑り易く、また係止し
た後はスタッドボルト35a、35bのネジ山に食い込
むので抜け出し不可になる。
【0014】パネル34には、図2及び図3に示すよう
に孔19が形成され、孔19の縁部から所定間隔の位置
にスタッドボルト35a、35bが既述のように設けら
れている。なお、スタッドボルト35a、35bは、本
実施例では溶接によりパネル34に固定されているが、
ネジ止め等により固定してもよい。
【0015】次に、グロメット31の組み立てとパネル
34への取り付けを説明する。硬質グロメット33の挿
通孔51に軟質グロメット32の軟質部42とチューブ
43を挿通し、図4に示すように軟質グロメット32の
係止溝44に硬質グロメット33の縁部51aを係止さ
せる。また、軟質グロメット32の挿通孔45a、45
bに硬質グロメット33の係止部52を構成する筒部5
2aを挿通させる。このように軟質グロメット32に硬
質グロメット33を被嵌することにより図1、図3及び
図4に示すようなグロメット31が構成される。硬質グ
ロメット33の外周縁は、図7及び図8に示すように下
方に折り曲げられているので、軟質グロメット32と硬
質グロメット33とを一体化した状態では、図4に示す
ように軟質グロメット32の外周部が硬質グロメット3
3の外周折曲部33a内に包みこまれるようになる。ま
た、係止部52には筒部52aが形成されているので、
図4に示すように挿通孔45a、45bと軟質部42の
縁部との間に形成される環状部42aが、筒部52と硬
質グロメット33の外周折曲部33a内に挟みこまれ
る。
【0016】次に、チューブ43にケーブル20を挿通
し、チューブ43とケーブル20をテープ21を巻き付
けて固定する。このようにしてケーブル20を止着した
グロメット31をパネル34に組付けるのであるが、組
付けはスタッドボルト35a、35bに係止部52を対
応させ、図3に矢印Aで示すようにグロメット31を下
方に押し込むことにより行われる。係止片52bの先端
は、図4及び図8に示すように上方に向いているので、
係止片52bはスタッドボルト35a、35bのネジ山
に係止することがなく、グロメット31の押し込みは円
滑に行われる。そして、図4に示すように係止部52に
スタッドボルト35a、35bを挿通させた状態から、
グロメット31を更に押し込むと、挿通孔45a、45
bの下部に形成されたシール部46が押し潰され、基部
41全体がパネル34に密着するようになる。そして、
押し込みを停止すると、係止片52bがスタッドボルト
35a、35bのネジ山に食い込み、グロメット31の
位置決めと抜け出し防止が行われる。
【0017】そして、グロメット31を最大限まで押し
込んだ状態では、基部41の外周縁全体に形成されたフ
ランジ部41aまでが外周折曲部33aによってパネル
34の表面に押しつけられる。このようにパネル34に
グロメット31を組付けた状態では、硬質グロメット3
2の基部41全体がパネル34に圧接し、しかも幅の狭
い環状部42aも筒部52aと外周折曲部33aとの間
に囲いこまれた状態でパネル34に圧接する。従って、
基部41とパネル34との間は完全に水密になり、水分
の侵入を完全防止することができる。
【0018】本実施例におけるグロメット31は、パネ
ル34を挟み込むのではなくその表面に圧接させるので
あるから、パネル34の板厚に関わりなく水密に組付け
ることができる。更に、パネル34の表面に凹凸があっ
たとしても、フランジ部41aを含む基部41全体がパ
ネル34の表面に押し付けられるので、水分の侵入を防
止することができる。また、幅の狭い環状部42aも筒
部52aと外周折曲部33aに囲まれているので、押し
付けによる型崩れがなく、パネル34に完全に密着して
水分の侵入防止がより一層向上する。
【0019】なお、係止片52bはスタッドボルト35
a、35bのネジ山に食い込めばよいので、中心方向へ
の張出しは図9に示すように一対のスタッドボルト35
a、35bを結ぶ直線と異なった向きにしてもよく、さ
らに2つの係止片52bを図9の左方に示す向きに揃え
てもよい。係る構成を採ることにより、スタッドボルト
35a、35bのピッチ誤差を、中心方向へ張出した係
止片の先端部分で吸収できる。上記実施例では、一対の
スタッドボルト及び該スタッドボルトに対応した係止部
を設ける構成としたが、本発明はこのようなものに限定
される訳でなく、複数本のスタッドボルトとこれに対応
した複数の係止部からなるものであったり、或いは、例
えばグロメットに対し相対的に大きい形状のスタッドボ
ルトの適用により一本のスタッドボルトと一つの係止部
から構成したものであってもよい。
【0020】次に、図10〜図16を参照して本発明に
係る第2実施例を説明する。図10はグロメットの組付
け状態を示す断面図、図11はパネルの構成を示す断面
図、図12は軟質グロメットの平面図、図13は図12
のC−C線断面図、図14は硬質グロメットの斜視図、
図15は硬質グロメットの平面図、図16は図15のC
−C線断面図である。なお、前記第1実施例と同様の作
用をなす部材には同一の符号を付して説明を省略する。
【0021】本実施例におけるグロメット31も、図1
0に示すように軟質グロメット61及び硬質グロメット
62により構成されていることに変わりない。しかし、
軟質グロメット61及び硬質グロメット62の構成は、
後述するようにそれぞれ異なり、またパネル63の構成
も異なっている。即ち、パネル63には図11に示すよ
うにケーブル20を通すための孔71がバーリング加工
により形成され、バーリング部72の外側面にはネジ山
73が形成されている。
【0022】一方、軟質グロメット61は図12及び図
13に示すように漏斗状に形成されているものの、軟質
部81内に後述する硬質グロメット62を係止するため
の環状係止部82が形成され、開放端には2条の突状シ
ール部83、84が形成されている。また、軟質部81
と一体にチューブ43が形成され、挿通したケーブル2
0をテープ21により止着するようになっている。な
お、軟質グロメット61の材質は、前記同様にゴムや熱
可塑性エラストマ等であってよい。
【0023】硬質グロメット62は、図14〜図16に
示すように係止板94は平面略円形であるが中央部に四
角形の開口部91が形成され、開口部91を形成する四
角形の枠体92の内側面に一対の係止片93a、93b
が形成されている。一対の係止片93a、93bの先端
間の間隔L1と、バーリング部72の外側径L2とはL
1<L2に設定され、一対の係止片93a、93bの先
端がバーリング部72の外側面に形成したネジ山73に
食い込むようになっている。なお、硬質グロメット62
の材質は、前記同様に合成樹脂や金属であってよい。
【0024】次に、グロメット31の組付けについて説
明すると、軟質グロメット61内に形成した環状係止部
82内に硬質グロメット62を差し込み係止する。この
結果、硬質グロメット62の開口部91とチューブ43
とが連通し、ケーブル20を挿通してテープ21により
止着する。次に、一対の係止片93a、93bをパネル
63のバーリング部72に当てつけ、そのままグロメッ
ト31全体をパネル63方向に押し込む。この押し込み
時は、一対の係止片93a、93bがネジ山73の表面
を滑るようになるので、押し込みは円滑に行われる。そ
して、押し込みを続けることにより、突状シール部8
3、84がパネル63の表面に圧接し、必要量を押し込
んだ状態で押し込みを停止すると、一対の係止片93
a、93bがネジ山73に係止して抜け出し不可にな
る。突状シール部83、84の上部に環状係止部82が
形成され、その中に硬質グロメット62の係止板94が
嵌め込まれているので、グロメット31を組付ける際は
もとより、組付け後も突状シール部83、84が変形す
ることがなく、パネル63の表面に圧接して防水性が向
上する。
【0025】上記実施例では、硬質グロメット62の開
口部91を四角形に形成したが、円筒状に設けられたバ
ーリング部72に外嵌できる円形に設けることもでき
る。その際、ネジ山73に係止する係止片(93a、9
3b)は半径方向に複数条のスリットを切り込むことに
よって複数の対構造に形成される。
【0026】なお、上記実施例におけるグロメット31
は、パネル63からの取り外しも簡単である。即ち、バ
ーリング部72の外側面にネジ山73が形成され、この
ネジ山73の一端に一対の係止片93a、93bが係止
している。従って、グロメット31をネジを外す方向に
回転させることにより、取り外すことができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るグロ
メットは、パネルに一対のスタッドボルトを植立状に設
けるとともに、軟質グロメットに被嵌される硬質グロメ
ットに前記スタッドボルトに係止する係止片を設け、軟
質グロメットに硬質グロメットを被嵌した状態で硬質グ
ロメットの係止片をスタッドボルトに係止させ、軟質グ
ロメットをパネルの表面に圧接させるように構成した。
従って、グロメットのパネルへの組付けは、殆どワンタ
ッチと言えるほど簡単に行うことができる。そして、グ
ロメットの組付け状態では、パネルの板厚や凹凸に関わ
りなく軟質グロメットがパネル表面に圧接するので、パ
ネルの板厚や凹凸に関わりなく防水性を向上させること
ができる。このようにパネルの板厚に関わりなく組付け
できるので、パネルの板厚に対応したグロメットを容易
する必要がなく、使用する機器への互換性が向上するの
で資材管理や工程管理が容易になり、グロメットを使用
する機器、例えば自動車等のコスト低減を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であるグロメットの構成を
示す斜視図である。
【図2】グロメットを組付けるパネルの平面図である。
【図3】グロメットの組付け過程を示す側面図である。
【図4】グロメットの組付け状態を示す断面図である。
【図5】軟質グロメットの平面図である。
【図6】軟質グロメットの断面図である。
【図7】硬質グロメットの底面図である。
【図8】図7の硬質グロメットのB−B線断面図であ
る。
【図9】硬質グロメットの他の例を示す底面図である。
【図10】本発明に係る第2実施例であるグロメットの
断面図である。
【図11】パネルの断面図である。
【図12】軟質グロメットの平面図である。
【図13】図12の軟質グロメットのC−C線断面図で
ある。
【図14】硬質グロメットの斜視図である。
【図15】硬質グロメットの平面図である。
【図16】硬質グロメットの断面図である。
【図17】従来のグロメットの断面図である。
【図18】従来の硬質グロメットの断面図である。
【図19】従来の硬質グロメットの斜視図である。
【符号の説明】
31 グロメット 32、61 軟質グロメット 33、62 硬質グロメット 34、63 パネル 35a、35b スタッドボルト 41 基部 42、81 軟質部 44 係止溝 46 シール部 52 係止部 52a、52b、93a、93b 係止片 72 バーリング部 73 ネジ山 82 環状係止部 83、84 突状シール部 92 枠体 L1、L2 寸法 A 組付け方向

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネルの表面に植立状に設けたスタッド
    ボルトと、前記パネルに開口した孔に連通してケーブル
    を通すためのチューブ及び前記パネルに圧接する基部を
    形成した軟質グロメットと、前記軟質グロメットを被嵌
    し、前記スタッドボルトに係止して前記軟質グロメット
    を前記パネルの表面に抜け出し不可に係止する係止片を
    設けた硬質グロメットとを備えたことを特徴とするグロ
    メット。
  2. 【請求項2】 筒部とその内側から中心方向に向けて張
    出した一対の係止片とからなる係止部を硬質グロメット
    に設け、パネル表面に設ける少なくとも一対のスタッド
    ボルトに対応する一対の前記係止部の係止片の中心方向
    への張出し向きが前記一対のスタッドボルトを結ぶ直線
    と異なる方向に設けられていることを特徴とする請求項
    1記載のグロメット。
  3. 【請求項3】 パネルに形成した孔の縁部に形成した筒
    状のバーリング部及びその外側面に形成したネジ山と、
    前記孔に連通してケーブルを通すためのチューブ及び前
    記パネルに圧接する突状シール部を形成した軟質グロメ
    ットと、前記軟質グロメット内に係止され、前記ネジ山
    に係止して前記軟質グロメットと一体に前記突状シール
    部を前記パネルに圧接させる係止片を設けた硬質グロメ
    ットとを備えたことを特徴とするグロメット。
JP6039960A 1994-03-10 1994-03-10 グロメット Expired - Fee Related JP3002941B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6039960A JP3002941B2 (ja) 1994-03-10 1994-03-10 グロメット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6039960A JP3002941B2 (ja) 1994-03-10 1994-03-10 グロメット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07249337A true JPH07249337A (ja) 1995-09-26
JP3002941B2 JP3002941B2 (ja) 2000-01-24

Family

ID=12567531

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6039960A Expired - Fee Related JP3002941B2 (ja) 1994-03-10 1994-03-10 グロメット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3002941B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004159461A (ja) * 2002-11-07 2004-06-03 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメット
JP2004166431A (ja) * 2002-11-14 2004-06-10 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメット
JP2004173418A (ja) * 2002-11-20 2004-06-17 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメットとプロテクタの車体取付構造
JP2007173139A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Yazaki Corp 防水グロメット
JP2012005182A (ja) * 2010-06-14 2012-01-05 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメットの車体取付構造
JP2013038938A (ja) * 2011-08-09 2013-02-21 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメット及びシール性が回復したグロメットの製造方法
CN103597683A (zh) * 2011-05-26 2014-02-19 住友电装株式会社 密封圈

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004159461A (ja) * 2002-11-07 2004-06-03 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメット
JP2004166431A (ja) * 2002-11-14 2004-06-10 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメット
JP2004173418A (ja) * 2002-11-20 2004-06-17 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメットとプロテクタの車体取付構造
JP2007173139A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Yazaki Corp 防水グロメット
JP2012005182A (ja) * 2010-06-14 2012-01-05 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメットの車体取付構造
CN103597683A (zh) * 2011-05-26 2014-02-19 住友电装株式会社 密封圈
EP2717400A4 (en) * 2011-05-26 2015-09-16 Sumitomo Wiring Systems EYELET
JP2013038938A (ja) * 2011-08-09 2013-02-21 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメット及びシール性が回復したグロメットの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3002941B2 (ja) 2000-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5639993A (en) Grommet
US4928349A (en) Grommet structure
CA2552619C (en) Button style cord connector
US5846040A (en) Push-rivet
US4839937A (en) Grommet structure
EP0060889B1 (en) Cable clamp
EP1182091B1 (en) Grommet
JP4371897B2 (ja) 車両用バッテリーの固定構造
JP3002941B2 (ja) グロメット
US20040078926A1 (en) Two part grommet with hard plastic locking prongs
EP1215769B1 (en) Waterproof connector
WO2016167109A1 (ja) 電子制御ユニットの防水構造
US8445778B2 (en) Cable entry device for wiring boxes
JPH08335419A (ja) グロメットの取付構造
WO2021187031A1 (ja) グロメットおよびワイヤハーネス
JP2576023Y2 (ja) グロメット
JP2976837B2 (ja) グロメット
JPS5924096Y2 (ja) グロメツト
JPH08335420A (ja) グロメットの取付構造
JP3354530B2 (ja) 配線防護部材の取り付け構造
JPH0619899Y2 (ja) グロメット
JP3582543B2 (ja) 車両用ドアハーネス配索構造
WO2022186333A1 (ja) グロメットユニット及びワイヤハーネス
JPH019228Y2 (ja)
JPH08167339A (ja) グロメット

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees