JP2004159461A - グロメット - Google Patents
グロメット Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004159461A JP2004159461A JP2002324319A JP2002324319A JP2004159461A JP 2004159461 A JP2004159461 A JP 2004159461A JP 2002324319 A JP2002324319 A JP 2002324319A JP 2002324319 A JP2002324319 A JP 2002324319A JP 2004159461 A JP2004159461 A JP 2004159461A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grommet
- panel
- metal plate
- seal lip
- floor panel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Abandoned
Links
Images
Abstract
【解決手段】電線W1〜3の挿通穴20aとボルト孔20b−1、20c−1とが穿設された金属板20をグロメット10の軸線方向と垂直配置した状態で弾性材によりインサート成形し、該弾性材からなるグロメット本体11の一側には挿通穴20aを閉鎖する筒部12を設けていると共に、筒部12に電線W1〜3を挿通する小径筒部14〜16を複数突出させ、金属板20を被覆するパネル当接部13の内面側にフロアパネルPの貫通穴Hを包囲するように周状にシールリップ18、19を突出していると共に、ボルト孔20b−1、20c−1はグロメット本体11より露出させ、ボルト孔20b−1、20c−1を通してフロアパネルPへボルトB締結し、シールリップ18、19をフロアパネルPへ圧接している。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、グロメットに関し、詳しくは、車両の車室側からフロアパネルの下方に引き出し、フロアパネルに沿って配索する電線群に取り付け、フロアパネルの貫通穴に装着するグロメットとして好適に用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より自動車の車体パネルの貫通穴にワイヤハーネスを挿通する際には、防水とワイヤハーネスの保護のためにグロメットを取り付け、該グロメットを貫通穴に装着している。
この種のグロメットは従来より多数提案されており、例えば、実開昭57−58664号公報で図11に示すグロメットが提案されている。該グロメット1は拡径筒部4の一端よりワイヤハーネスW/Hを挿通する電線筒部2を突設し、拡径筒部4の開口側の外周にシールリップ3aを有する車体係止溝3を凹設している。グロメット1は、車体係止溝3に車体パネルPの貫通穴Hを嵌合し、シールリップ4を貫通穴Hの周縁近傍に圧接して防水を図っている。
また、別の種類のグロメットとしては、特開平7−99014号公報等に開示されているような樹脂インナー付きのグロメットが提供されており、挿入作業を向上させている。
【0003】
さらに、図12(A)(B)に示すグロメット5は実開平7−5224号公報に開示されたもので、ゴム等で一体成形されるグロメット本体6の筒部6aとフランジ部6bの境界部分の外周面に環状の係止凹部6cを凹設しており、該係止凹部6cに貫通孔7aを有する金属板7の内周端7bを嵌合係止し、車体パネルPの貫通穴Hに挿通されるワイヤハーネスW/Hをグロメット本体6に密着させて挿通した状態で、金属板7とグロメッ本体6の合致したボルト孔8にスタッドボルトBを貫通させてナットNで締結することによりグロメット本体6のフランジ部6bを車体パネルPに押圧している。
【0004】
【特許文献1】
実開昭57−58664号公報
【0005】
【特許文献2】
特開平7−99014号公報
【0006】
【特許文献3】
実開平7−5224号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記図11に示すグロメット1では、ワイヤハーネスW/Hが屈曲して電線筒部2が引っ張られると、ゴムで一体成形されたグロメット1全体が変形してシールリップ4とフロアパネルPとの密着が弱まってしまい、フロアパネルPの一側から貫通穴Hを通して他側へと浸水する恐れがあり、止水信頼性が低下する問題がある。上記樹脂インナー付きのグロメットの場合も同様に止水信頼性の点で問題がある。
【0008】
また、図12(A)(B)に示すグロメット5によると、ボルトで強固に締め付けることで、車体パネルPとフランジ部6bが強く圧接されるのでシール性は確保し易いが、このようにグロメット本体6と金属板7とを別体とした場合には、グロメット本体6側に金属板7を取り付ける係止凹部6cを設ける必要があるため、その分の厚みが必要となり、グロメット5の突出量が大きくなる。
特に、車体パネルPが自動車の床下であるフロアパネルである場合には、グロメット5を車外側から車内側へと取り付けると、地面とのクリアランスを確保するためにも、車体下方へのグロメット5の出っ張りは極力少ないことが望まれる。
【0009】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、グロメットの止水信頼性を向上させると共に、グロメットの薄型化を図ることを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、被水領域と禁水領域とを仕切る車体パネルの貫通穴に嵌合係止するグロメットであって、
上記車体パネルの貫通穴に内嵌される筒部と、該筒部の一端開口側の外周面よりフランジ状に突設するパネル当接部と、該筒部の他端筒部側より突設され、電線を密着させて挿通させる複数の小径筒部とを備える弾性材からなるグロメット本体と、
上記パネル当接部にインサートされる補強用の金属板とを備え、
上記金属板の一部を上記パネル当接部の外面に露出させ、該露出位置にボルト孔を設けている一方、該パネル当接部の車体パネルに当接する内面に環状のシールリップを突設しており、
上記金属板の上記ボルト孔を通して上記車体パネルへボルト締結して固定されると上記シールリップが上記車体パネルへ押圧される構成としていることを特徴とするグロメットを提供している。
【0011】
上記グロメット本体はゴムまたはエラストマーから成形し、上記補強用の金属板は薄い平板状としている。このグロメット本体にインサートしている金属板で弾性材の上記シールリップを車体パネルと圧接させてボルト締めにより強固に固定しているので、上記電線が屈曲して上記小径筒部が屈曲して引っ張られても、シールリップの車体パネルへの密着が保たれて止水信頼性を向上させることができる。
【0012】
さらに、金属板を弾性材でインサート成形していることにより、金属板を弾性材で被覆するだけの厚みしか必要でなくなるので、弾性材からなるグロメット本体と金属板とを別体として組み付ける場合に比べて薄型化することが可能となる。
したがって、本発明の金属板のインサート成形により薄型化されたグロメットは、グロメットの取付スペースが限られている場合に非常に有効となる。
【0013】
上記グロメットは、車両のフロアパネルに設けられる貫通穴に嵌合係止されるもので、上記パネル当接部はフロアパネル外面に固定され、上記グロメット本体の小径筒部はフロアパネル内面側に突出され、該小径筒部内に密嵌させて挿通させる電線をフロアパネル外面側に引き出して、該フロアパネルに沿うように屈曲配索されるものである。
【0014】
上記グロメットを通してフロアパネルの下方に引き出し、フロアパネルに沿って前方へと配索する電線は、車両後部に配置された電池パックと車両前方の電気接続箱等とを接続する3本の太物電線であり、これら電線を1本ずつグロメット本体の3本の小径筒部にそれぞれ密着させて通している。
複数の電線を1つの小径筒部に通すと電線間の隙間から浸水する恐れがあるが、電線1本1本を別々の小径筒部に密着させて挿通することで、電線と小径筒部との間のシール性も十分に確保することができる。
【0015】
上記のように、電線がグロメットよりフロアパネル外面に導出され、グロメットより出た直後からフロアパネルに沿うように屈曲されても、電線を挿通する小径筒部がフロアパネル外面側を突出せず、フロアパネル内面側を突出させているので、小径筒部が電線の屈曲配策を阻害するのを防止できる。
【0016】
上記金属板には小孔を複数穿設し、これら小孔にグロメット本体の弾性材をインサート成形時に充填して一体化させている。
このように、金属板に小孔を複数設けて金属板の表側を被覆する弾性材と裏側を被覆する弾性材とを小孔を通じて連続させているため、グロメット本体の弾性材と金属板とを強固に固定できる。
【0017】
上記シールリップは、内シールリップと外シールリップとを内外周に2重に設け、上記内シールリップを上記ボルト孔よりも内周側とし、上記外シールリップを上記ボルト孔よりも外周側に配置している。
【0018】
上記構成とすると、内シールリップと外シールリップとで2重にシールを図っているので止水信頼性が向上すると共に、外シールリップでボルト締め時の金属板のガタつきを防止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
熱機関とモータとを備えたハイブリッド自動車では、車両後部に配置された電池パックと車両前方の電気接続箱等とを接続する太物電線(電線サイズ:8sqあるいは20sq)を、他機器へのノイズの影響を考慮して、床下のフロアパネル(車体パネル)を貫通して車外(床下)に配策することが多く、電池パック付近で電線を車外から車内へと導く貫通穴をフロアパネルに設けて、該貫通穴をグロメットで密封している。
図1乃至図4は、ハイブリッド自動車のフロアパネルPに穿設された貫通穴Hに装着するグロメット10を示しており、金属板20をゴムまたはエラストマーからなる弾性材でインサート成形し、該弾性材からなるグロメット本体11と金属板20とを一体化することにより形成されている。
【0020】
金属板20は、図5(A)〜(C)に示すように、略菱形状であり、中央に穿設された大径の挿通穴20aと、該挿通穴20aを挟んで金属板20の長軸上に配置され円形状に膨出した一対のボルト座部20b、20cと、該ボルト座部20b、20cの中央に穿設されたボルト孔20b−1、20c−1と、一旦下方に突出し屈曲して外方に突出した断面略L形状のクリップ受部20d、20eと、該クリップ受部20d、20eの中央に穿設されたクリップ孔20d−1、20e−1と、該挿通穴20aの周囲に等間隔をあけて周状に配置された複数の小孔20fとを備えている。
【0021】
挿通穴20aの周縁は斜めに傾斜した周縁部20hを設けていると共に、金属板20の外縁には上方に突出した外周縁部20gを設けている。さらに、一方のボルト孔20c−1およびクリップ孔20e−1は円形状であるのに対し、他方のボルト孔20b−1およびクリップ孔20d−1は長円形状としている。また、小孔20fは直径φ1〜10mmの円孔とし、本実施形態ではφ3mmの小孔20fを周状に12個配置している。
【0022】
上記金属板20をグロメット10の軸線方向に対して垂直配置した状態で、ゴムまたはエラストマーからなる弾性材によりインサート成形し、弾性材からなる部分をグロメット本体11としている。
グロメット本体11は、金属板20の挿通穴20aを閉鎖する傾斜部12bと閉鎖部12aとを有する筒部12と、金属板20を被覆するパネル当接部13とを連続的に備え、筒部12には太物の電線W1〜W3(W1は20sq、W2、W3は8sq)を1本ずつ密着させて挿通する複数の小径筒部14〜16を直列で互いに近接して突出させており、筒部12の下方には小径筒部14〜16と連通する大径の開口17を備えている。
【0023】
3つの小径筒部14〜16の根元の周縁には、連続した1つの溝部12a−1が小径筒部14〜16の形状に沿って設けられ、小径筒部14〜16の1本ずつを包囲するように凹設している。小径筒部14〜16の先端にはテープ巻き舌片14a〜16aを突出していると共に、内面側に密着用の環状リブ14b〜16bを突出している。なお、小径筒部14〜16は先端から根元にかけて若干拡径している。
【0024】
パネル当接部13は、金属板20のボルト座部20b、20cおよびクリップ受部20d、20eを露出した状態で被覆しており、金属板20の菱形部分の上面側はボルト座部20b、20c以外を外縁まで被覆して上被覆部13aとしていると共に、金属板20の下面側は小孔20fより若干外側までを円形状に被覆して下被覆部13bとしている。
この際、弾性材が金属板20の小孔20fに充填した状態で成形されてパネル当接部13の上被覆部13aと下被覆部13bとを繋ぐことにより、グロメット本体11と金属板20とを強固に一体化させている。
パネル当接部13の上被覆部13aには、筒部12の外周側でボルト座部20b、20cの内周側に内シールリップ18を円周状に突出させていると共に、ボルト孔20b−1、20c−1より外側の菱形部分の外縁に沿って外シールリップ19を突出させている。
【0025】
図6は上記グロメット10に取り付けられるプロテクタのプロテクタ本体30を示し、図7はその蓋40を示す。
プロテクタ本体30は合成樹脂製で、底壁部33と側壁部34とを有する樋形状であって、先端側の略円形部分をグロメット受部32とすると共に連続する直線部分を電線ガイド部31としている。
【0026】
グロメット受部32の側壁部34から外方に一対のボルト座部36を突出させていると共に、隣接して一対のクリップ台部37を突出させている。該ボルト座部36にはボルト孔36aを穿設している一方、該クリップ台部37は上方に係止羽根部を有するクリップ37aを突出させている。
直線部31の側壁部34の外面の所要位置にはロック枠35を設けていると共に、底壁部33の所要位置には水抜穴33aを穿設している。
また、側壁部34から底壁部33に連続させて略U形状のリブ39−1、39−2、39−3を突出させており、詳しくは、リブ39−1は一側の側壁部33に連続させた状態でその曲率半径を大とし、リブ39−3は他側の側壁部33に連続させた状態でその曲率半径を小とし、リブ39−2はリブ39−3に連続させた状態でリブ39−3と同一の曲率半径としリブ39−1とは離反させている。
直線部33の後端側の底壁部33には別のプロテクタ(図示せず)を連結するための連結部38を設けている。
【0027】
蓋40は、プロテクタ本体30の直線部31の上面開口を覆う形状で、その端縁よりプロテクタ本体30のロック枠35と対応する位置にロック爪41aを有するロック片41を下方に突出している。また、プロテクタ本体30のリブ39−1〜3に対応する位置には略逆U形状のリブ42−1〜3を下方に突出させている。
【0028】
次に、グロメット10のフロアパネルPへの取付手順について説明する。
図8に示すように、電線W1〜W3をグロメット10の小径筒部14〜16に挿通し、テープ巻き舌片14a〜16aごと電線W1〜W3をテープT巻き固定する。そして、プロテクタ本体30のクリップ37aをグロメット10のクリップ孔20d−1、20e−1に下方より挿入係止することでグロメット10の開口17をプロテクタ本体30のグロメット受部32で閉鎖してプロテクタ本体30をグロメット10に固定する。
【0029】
その際、一方のクリップ孔20d−1は長円としているので、一対のクリップ37aの間の寸法と一対のクリップ孔20d−1、20e−1の間の寸法とに多少の誤差があっても吸収することができる。また、プロテクタ30のボルト座部36は金属板20の膨出したボルト座部20b、20cの下方に当接し、グロメット10のボルト孔20b−1、20c−1とプロテクタ本体30のボルト孔36aは合致した状態となる。
なお、電線W1〜W3には、図10に示すように、合成樹脂からなる蛇腹状の円筒部材であるコルゲートチューブ50を外装してテープT固定し保護を図っている。
【0030】
上記電線W1〜W3が挿通されたプロテクタ本体30に蓋40を被せて、ロック片41をロック枠35に挿入してロック爪41aで係止して蓋40をプロテクタ本体30にロック固定する。
次いで、図9および図10に示すように、プロテクタが固定されたグロメット10を筒部12が貫通穴Hに内嵌するようにフロアパネルPの車外(Y)側から車内(X)側へ取り付けると共に、グロメット10のボルト孔20b−1、20c−1とプロテクタ本体30のボルト孔36aにフロアパネルPに埋め込まれたスタッドボルトBを貫通させ、ナットNで締結固定している。
【0031】
このようにグロメット10をボルト締め固定することで、筒部12の傾斜部12bを貫通穴Hの周縁に密嵌すると共に、内シールリップ18と外シールリップ19をフロアパネルPに圧接させている。また、図10に示すように、プロテクタ本体30のリブ39−1〜3と蓋40のリブ41−1〜3がコルゲートチューブ50の外周の谷部50aに凹凸嵌合するので、コルゲートチューブ50がズレるのを防止できる。
【0032】
上記構成とすると、金属板20を被覆するパネル当接部13の内シールリップ18および外シールリップ19をフロアパネルPに圧接させ、かつ、筒部12を貫通穴H周縁に圧接させてボルト締めで強固に固定しているので、電線W1〜W3が屈曲して小径筒部14〜16が屈曲して引っ張られても、フロアパネルPとの密着が維持されて止水信頼性を向上させることができる。なお、シールリップ18、19は内外に2重に設けているので止水信頼性がより向上すると共に、ボルトBにナットNを締結する際には外シールリップ19によりガタつきを防止することができる。
【0033】
また、小径筒部14〜16の根元部の周縁には溝部12a−1を設けているので、小径筒部14〜16が屈曲しても溝部12a−1で吸収して傾斜部12bが変形するのが防がれ、フロアパネルPとの密着性が確保される。さらに、電線W1〜W3をそれぞれ別の小径筒部14〜16に挿通して環状リブ14b〜16bに密着させた状態でテープ巻き固定しているので、電線W1〜W3と小径筒部14〜16との間のシール性も十分に確保することができる。
【0034】
また、金属板20をゴムまたはエラストマーからなる弾性材でインサート成形しているので、従来の図12に示すグロメット5のような係止凹部6aを設ける必要がなく、金属板20を被覆するだけの厚みしか必要でなくなるため、グロメット10を薄型化することができる。したがって、グロメット10から導出された電線W1〜W3を車外(Y)側で急激に屈曲してフロアパネルPに沿って配策することができ、省スペース化を図ることができる。
加えて、小径筒部14〜16も車外(Y)側を向かずに車内(X)側を向くようにしており、また、出っ張りとなる筒部12も車内(X)側を向くので、小径筒部14〜16および筒部12が車外(Y)側において電線W1〜W3が急激に屈曲配策されるのを阻害することもない。
【0035】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、上記金属板を被覆する弾性材の上記シールリップを車体パネルと圧接させてボルト締めにより強固に固定しているので、上記電線が屈曲して上記小径筒部が屈曲しても、シールリップの車体パネルへの密着が維持され止水信頼性が向上する。
また、金属板を上記弾性材でインサート成形しているので、金属板を被覆するだけの厚みしか必要でなくなり薄型化を図ることができる。
【0036】
電線を挿通する小径筒部を一側に向けることで、電線が他側で急激に屈曲される場合に、小径筒部が他側での電線の屈曲配策を阻害するのを防止できる。また、上記金属板に上記小孔を複数設けることで、上記弾性材が上記小孔に流入した状態で成形されて、弾性材を金属板に強固に一体化させることができる。さらに、上記シールリップを2重に設けることで止水信頼性が向上すると共に、上記外シールリップでボルト締め時の金属板のガタつきを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のグロメットの上面図である。
【図2】グロメットの一部断面側面図である。
【図3】図1のI−I線断面図である。
【図4】図1のII−II線断面図である。
【図5】(A)は金属板の上面図、(B)は一部断面側面図、(C)は要部断面図である。
【図6】(A)はプロテクタ本体の上面図、(B)は側面図である。
【図7】プロテクタの蓋の側面図である。
【図8】グロメットにプロテクタを取り付けた状態を示す断面図である。
【図9】プロテクタを取り付けたグロメットを車体パネルへ取り付けた状態を示す断面図である。
【図10】図9における別の断面図である。
【図11】従来例のグロメットを示す断面図である。
【図12】(A)は別の従来例のグロメットの斜視図、(B)は要部断面図である。
【符号の説明】
10 グロメット
11 グロメット本体
12 筒部
12a−1 溝部
13 パネル当接部
14〜16 小径筒部
17 開口
18 内シールリップ
19 外シールリップ
20 金属板
20a 挿通穴
20b−1、20c−1 ボルト孔
20d−1、20e−1 クリップ孔
20f 小孔
30 プロテクタ本体
40 蓋
50 コルゲートチューブ
B スタッドボルト
N ナット
T テープ
X 車内側
Y 車外側
Claims (4)
- 被水領域と禁水領域とを仕切る車体パネルの貫通穴に嵌合係止するグロメットであって、
上記車体パネルの貫通穴に内嵌される筒部と、該筒部の一端開口側の外周面よりフランジ状に突設するパネル当接部と、該筒部の他端筒部側より突設され、電線を密着させて挿通させる複数の小径筒部とを備える弾性材からなるグロメット本体と、
上記パネル当接部にインサートされる補強用の金属板とを備え、
上記金属板の一部を上記パネル当接部の外面に露出させ、該露出位置にボルト孔を設けている一方、該パネル当接部の車体パネルに当接する内面に環状のシールリップを突設しており、
上記金属板の上記ボルト孔を通して上記車体パネルへボルト締結して固定されると上記シールリップが上記車体パネルへ押圧される構成としていることを特徴とするグロメット。 - 上記グロメットは、車両のフロアパネルに設けられる貫通穴に嵌合係止されるもので、上記パネル当接部はフロアパネル外面に固定され、上記グロメット本体の小径筒部はフロアパネル内面側に突出され、該小径筒部内に密嵌させて挿通させる電線をフロアパネル外面側に引き出して、該フロアパネルに沿うように屈曲配索されるものである請求項1に記載のグロメット。
- 上記金属板には小孔を複数穿設し、これら小孔にグロメット本体の弾性材をインサート成形時に充填して一体化させている請求項1または請求項2に記載のグロメット。
- 上記シールリップは、内シールリップと外シールリップとを内外周に2重に設け、上記内シールリップを上記ボルト孔よりも内周側とし、上記外シールリップを上記ボルト孔よりも外周側に配置している請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のグロメット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002324319A JP2004159461A (ja) | 2002-11-07 | 2002-11-07 | グロメット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002324319A JP2004159461A (ja) | 2002-11-07 | 2002-11-07 | グロメット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004159461A true JP2004159461A (ja) | 2004-06-03 |
Family
ID=32803943
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002324319A Abandoned JP2004159461A (ja) | 2002-11-07 | 2002-11-07 | グロメット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004159461A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007173139A (ja) * | 2005-12-26 | 2007-07-05 | Yazaki Corp | 防水グロメット |
JP2016010163A (ja) * | 2014-06-20 | 2016-01-18 | 矢崎総業株式会社 | グロメット |
KR20190059782A (ko) * | 2017-11-23 | 2019-05-31 | 주식회사 경신 | 배선용 실링장치 |
KR101996459B1 (ko) * | 2017-12-29 | 2019-07-03 | 주식회사 유라코퍼레이션 | 와이어링 하네스 고정 구조 |
JP2021182792A (ja) * | 2020-05-18 | 2021-11-25 | 住友電装株式会社 | グロメット |
WO2022154047A1 (ja) * | 2021-01-15 | 2022-07-21 | 住友電装株式会社 | グロメット装置及びワイヤハーネス |
WO2022186259A1 (ja) * | 2021-03-04 | 2022-09-09 | 住友電装株式会社 | グロメット及びワイヤハーネス |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0318622U (ja) * | 1989-06-30 | 1991-02-25 | ||
JPH04137432U (ja) * | 1991-06-14 | 1992-12-22 | 株式会社モルテン | 2ピース型グロメツト |
JPH0550629U (ja) * | 1991-12-11 | 1993-07-02 | スタンレー電気株式会社 | 自動車用グロメット |
JPH07249337A (ja) * | 1994-03-10 | 1995-09-26 | Yazaki Corp | グロメット |
JPH1189054A (ja) * | 1997-09-04 | 1999-03-30 | Yazaki Corp | グロメット |
JP2000333343A (ja) * | 1999-05-18 | 2000-11-30 | Yazaki Corp | バッテリ接続プレートとその製造方法 |
-
2002
- 2002-11-07 JP JP2002324319A patent/JP2004159461A/ja not_active Abandoned
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0318622U (ja) * | 1989-06-30 | 1991-02-25 | ||
JPH04137432U (ja) * | 1991-06-14 | 1992-12-22 | 株式会社モルテン | 2ピース型グロメツト |
JPH0550629U (ja) * | 1991-12-11 | 1993-07-02 | スタンレー電気株式会社 | 自動車用グロメット |
JPH07249337A (ja) * | 1994-03-10 | 1995-09-26 | Yazaki Corp | グロメット |
JPH1189054A (ja) * | 1997-09-04 | 1999-03-30 | Yazaki Corp | グロメット |
JP2000333343A (ja) * | 1999-05-18 | 2000-11-30 | Yazaki Corp | バッテリ接続プレートとその製造方法 |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007173139A (ja) * | 2005-12-26 | 2007-07-05 | Yazaki Corp | 防水グロメット |
JP2016010163A (ja) * | 2014-06-20 | 2016-01-18 | 矢崎総業株式会社 | グロメット |
KR20190059782A (ko) * | 2017-11-23 | 2019-05-31 | 주식회사 경신 | 배선용 실링장치 |
KR102077006B1 (ko) * | 2017-11-23 | 2020-02-13 | 주식회사 경신 | 배선용 실링장치 |
KR101996459B1 (ko) * | 2017-12-29 | 2019-07-03 | 주식회사 유라코퍼레이션 | 와이어링 하네스 고정 구조 |
JP2021182792A (ja) * | 2020-05-18 | 2021-11-25 | 住友電装株式会社 | グロメット |
WO2021235349A1 (ja) * | 2020-05-18 | 2021-11-25 | 住友電装株式会社 | グロメット |
WO2022154047A1 (ja) * | 2021-01-15 | 2022-07-21 | 住友電装株式会社 | グロメット装置及びワイヤハーネス |
WO2022186259A1 (ja) * | 2021-03-04 | 2022-09-09 | 住友電装株式会社 | グロメット及びワイヤハーネス |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN103415969B (zh) | 护线套的密封结构 | |
US20150107894A1 (en) | Harness device | |
EP0888930B1 (en) | Wire harness-mounting construction | |
JP6008249B2 (ja) | グロメット | |
JP5772444B2 (ja) | クランプ | |
US9806454B2 (en) | Grommet protective member and electrical wire connection device | |
US7434814B2 (en) | Waterproof grommet | |
WO2016153045A1 (ja) | グロメット及びグロメット付ワイヤーハーネス | |
JP5644698B2 (ja) | グロメット | |
JPH0461452B2 (ja) | ||
JP4712076B2 (ja) | クリップ付ナット | |
JP2018046704A (ja) | グロメットの車体取付け構造 | |
JP4371897B2 (ja) | 車両用バッテリーの固定構造 | |
JP2004159461A (ja) | グロメット | |
JP5367881B1 (ja) | コネクタ、およびコネクタ接続構造 | |
JP5765085B2 (ja) | グロメット | |
JP5885078B2 (ja) | グロメット保護部材及び電線接続装置 | |
JP2004173418A (ja) | グロメットとプロテクタの車体取付構造 | |
JP5064324B2 (ja) | 車両のリヤバンパー取付構造 | |
JP5765101B2 (ja) | グロメット | |
JP7177993B2 (ja) | グロメットユニット | |
JP2019062738A (ja) | グロメット | |
JP3811316B2 (ja) | 電気接続箱のシール構造 | |
JP2004166431A (ja) | グロメット | |
JP6179651B2 (ja) | グロメット |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041222 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061218 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070515 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070713 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070918 |
|
A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20071109 |