JP2530435Y2 - グロメット - Google Patents

グロメット

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JP2530435Y2
JP2530435Y2 JP9922991U JP9922991U JP2530435Y2 JP 2530435 Y2 JP2530435 Y2 JP 2530435Y2 JP 9922991 U JP9922991 U JP 9922991U JP 9922991 U JP9922991 U JP 9922991U JP 2530435 Y2 JP2530435 Y2 JP 2530435Y2
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JP
Japan
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hole
grommet
groove
flange
panel
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JP9922991U
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JPH0547675U (ja
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祐治 前田
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車等のパネルに
装着されて、パネルを貫通する電線束を保持するグロメ
ットに関する。
【0002】
【従来の技術】パネルに電線束等を貫通する場合、その
貫通部で電線束等が損傷するのを防止する方法として、
例えば図6に示すようなグロメットを介して、電線束等
をパネルに装着する方法が知られている(実開昭49−
85598号公報及び実開昭58−3722号公報参
照)。
【0003】このグロメット1は、パネル3の長円形状
の貫通孔5に装着されるもので、長円形状に形成された
基部7及び鍔部9と、基部7と鍔部9との間の溝部11
と、基部7の外周部付近に鍔部9に対向して設けられた
シール部13とからなり、これらはゴム部材によって一
体に成形されている。鍔部9の外周長さX1 は,貫通孔
5の内周長さYよりも僅かに大きく形成され(X1 >
Y)、貫通孔5へ鍔部9を嵌入することにより、溝部1
1が貫通孔5に嵌合し、グロメット1がパネル3に装着
される。このグロメット1の中心部には、電線束等のワ
イヤハーネスが挿通される挿通孔15が設けられてい
る。
【0004】グロメット1は、図8に示すように、溝部
11の断面が湾曲部分Bと直線部分Cとを有する長円形
状に形成されているため、パネル3への装着時に直線部
分Cが貫通孔5よりも内側に変形しやすく、このため、
直線部分Cにおいてパネル3との間に隙間Dが発生し、
防水性や防音性が低下してしまう恐れがある。
【0005】そこで、このような不都合を回避するた
め、例えば図9に示すようなグロメットが提案されてい
る(実開平1−124612号公報参照)。
【0006】このグロメット17は、前記図6のグロメ
ット1の挿通孔15内に溝部11を補強する補強部19
を設けたもので、この補強部19によって、図11に示
すように、パネル3への装着後に溝部11の直線部Cが
内側に変形するのが防止され、パネル3との間に隙間が
発生せず、防水性や防音性が向上する。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】ところが、このような
グロメット17にあっては、補強部19によって鍔部9
が変形しにくくなるため、貫通孔5の内周長さYよりも
僅かに大きな外周長さX1 の鍔部9を、貫通孔5内へ嵌
入するときに要する押圧力が、補強部19のないグロメ
ット1を嵌入する場合に比べて大きくなり、装着作業性
の低下を招く。
【0008】また、ワイヤハーネス21を挿通する挿通
孔15を分割するように補強部19を設けなければなら
ないので、補強部19がワイヤハーネス21の挿通の邪
魔となり、その配線方向が制限されて、例えば、図11
中E方向へ配線することが困難となる。
【0009】この考案は、このような従来の課題を解決
するためになされたもので、その目的とするところは、
パネルへの装着作業が容易で、装着時に高い防水性及び
防音性を確実に得ることができ、かつ、挿通した電線束
等の配線方向を自由に設定することができるグロメット
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案に係るグロメットは、軟質弾性材により成
形され、基部と鍔部とを備え、この基部と鍔部との間に
ワイヤハーネスを貫通させるパネルの長円形状の貫通孔
に嵌合させる溝部を形成したグロメットにおいて、前記
溝部を、前記貫通孔の長円形状に対応した楕円形状と
し、前記溝部の楕円形状の周囲と長短径との交点間の四
隅であって、前記溝部の底面にリブを設けた構成として
ある。
【0011】
【作用】貫通孔に溝部を嵌合させる場合、リブが溝部の
四隅にのみ設けられているので、リブにより鍔部の変形
が妨げられることはなく、パネルの貫通孔への鍔部の嵌
入が容易となる。
【0012】また、溝部はリブにより補強されるととも
に直線部分のない楕円形状に形成されているので、溝部
の一部が貫通孔よりも内側へ変形することはなく、パネ
ルとの間の隙間形成が抑制され、さらに、溝部のうち貫
通孔の直線部分と接する部分が内側に押圧されて直線形
状となるので、溝部全体に貫通孔に指向する弾性力が作
用し、かつ、溝部の四隅ではリブが貫通孔に密接するこ
ととなるので、溝部が貫通孔の全周と確実に整合し、こ
れにより、グロメットの防水性及び防音性が向上する。
【0013】
【実施例】以下この考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0014】図1は、この考案の一実施例に係るグロメ
ットの全体構成図、図2は、図1のグロメットのA部拡
大図、図3は、図1のグロメットの要部断面図である。
【0015】グロメット23は、図示外の自動車のドア
とダッシュサイドパネルとの間の配線や、リアのハッチ
バックドアの配線等に使用されるもので、基部25と、
鍔部27と、この基部25と鍔部27との間に形成され
た溝部29とによって構成されている。基部25、鍔部
27及び溝部29の外周は、それぞれ楕円形状に形成さ
れ、また、基部29の外周部付近に鍔部27に対向して
シール部31が設けられ、これらは軟質弾性体であるゴ
ム部材によって一体に成形されている。
【0016】ここで、グロメット23の装着されるパネ
ル3には、バーリング33を有する長円形状の貫通孔5
が形成され、この貫通孔5にグロメット23の鍔部27
が嵌入され、貫通孔5に溝部29が嵌合するようになっ
ている。
【0017】前記鍔部27の最大の外周長さX2 は,貫
通孔5の内周長さYよりも僅かに大きく形成され(X2
>Y)、また、溝部29のうち装着時に貫通孔5の内周
と接する部分の外周長さX3 は、貫通孔5の内周長さY
と同じか、若しくはそれよりも僅かに大きく形成されて
いる(X3 ≧Y)。
【0018】前記溝部29の楕円形状の周囲と長短径と
の交点間の四隅には、溝部29を補強して溝部29が内
側に変形するのを防止するとともに、装着時にバーリン
グ33の内壁35に密着するように外周が長円形状に形
成されたリブ37が溝部29の底面上に突出するように
設けられ、また、グロメット23の中心部には、電線束
等のワイヤハーネス21が挿通される挿通孔39が設け
られている。
【0019】パネル3へのグロメット23の装着は、鍔
部27を貫通孔5内へ嵌入し、貫通孔5の内壁35に溝
部29を嵌合させて行う。ここで、鍔部27の最大外周
長さX2 は貫通孔5の内周長さYよりも僅かに大きく形
成されているため(X2 >Y)、パネル3方向へグロメ
ット23を押圧して鍔部27を変形させながら、シール
部31と鍔部27との間にバーリング33が挟持される
まで鍔部27を嵌入する。このとき、挿通孔39内には
特に補強部が設けられておらず、鍔部27が変形しやす
いので、大きな押圧力を必要とすることなくグロメット
23を容易に装着することができる。
【0020】グロメット23をパネル3に装着すると、
図4,図5に示すように、溝部29と貫通孔5の内壁3
5とが接する部分において、溝部29の外周長さX3 が
貫通孔5の内壁35の内周長さY以上であり、かつ、溝
部29の外周形状が楕円形状であるのに対して貫通孔5
の内周形状が長円形状であるため、嵌合時には溝部29
のうち貫通孔5の直線部分と接する部分Fが内側に押圧
されて直線形状となり、溝部29の全周に貫通孔5の内
壁35へ指向する弾性力が作用し、さらに、リブ37が
貫通孔5の内壁35に密着するように長円形状に形成さ
れているので、溝部29及びリブ37が貫通孔5の内壁
35全周と確実に整合する。
【0021】また、貫通孔5の内壁35と溝部29との
間では、溝部29の外周形状が全周にわたり外側に向か
って湾曲する楕円形状であり、かつ、溝部29のうち貫
通孔39の内周形状との差が大きいために嵌合時に大き
く変形する四隅にはリブ37が設けられ補強されている
ので、パネル3に装着されたときに溝部29が貫通孔5
よりも内側に変形することがなく、さらに、溝部29の
四隅と貫通孔5との間がリブ37で積極的に埋められる
ので、隙間が形成される恐れがない。
【0022】これにより、貫通孔5の内壁35と溝部2
9との間のシール性能が良好となり、また、シール部3
1がパネル3に密着し、鍔部27がバーリング33に密
着した状態となるので、グロメット23全体として高い
防水性及び防音性を確実に得ることができる。
【0023】また、装着されたグロメット23の挿通孔
39内には、補強材等が何ら設けられていないので、図
5に示すように、挿通されたワイヤハーネス21の配線
方向を自由に設定することができる。
【0024】なお、この実施例においては、グロメット
23をバーリング33の有るパネル3に装着したが、こ
の考案はこれに限られるものではなく、バーリング33
の無いパネルに装着する場合でも同様の効果を得ること
ができる。
【0025】
【考案の効果】以上説明してきたように、本考案によれ
ば、溝部を貫通孔に嵌合させるために鍔部を貫通孔に嵌
入するときは鍔部が容易に変形し、かつ、嵌合後には溝
部が貫通孔よりも内側に変形せずに貫通孔の全周と確実
に整合するので、パネルへのグロメットの装着作業性を
低下させることなく、装着時に高い防水性と防音性を得
ることができる。また、溝部を補強するとともに密着性
を高めるリブは、溝部の四隅に設けているので、配線方
向が特に規制されることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係るグロメットの全体構
成図である。
【図2】図1のグロメットのA部拡大図である。
【図3】図1のグロメットの要部断面図である。
【図4】図1のグロメットのパネル装着時において貫通
孔と接する部分に作用する弾性力を示した図である。
【図5】図1のグロメットのパネル装着時の正面断面図
である。
【図6】従来のグロメットの全体構成図である。
【図7】図6のグロメットの要部断面図である。
【図8】図6のグロメットのパネル装着前後の正面断面
図である。
【図9】従来の他のグロメットの全体構成図である。
【図10】図9のグロメットの要部断面図である。
【図11】図9のグロメットのパネル装着前後の正面断
面図である。
【符号の説明】
3 パネル 5 貫通孔 21 ワイヤハーネス 23 グロメット 25 基部 27 鍔部 29 溝部 35 内壁 37 リブ 39 挿通孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質弾性材により成形され、基部と鍔部
    とを備え、この基部と鍔部との間にワイヤハーネスを貫
    通させるパネルの長円形状の貫通孔に嵌合させる溝部を
    形成したグロメットにおいて、前記溝部を、前記貫通孔
    の長円形状に対応した楕円形状とし、前記溝部の楕円形
    状の周囲と長短径との交点間の四隅であって、前記溝部
    の底面にリブを設けたことを特徴とするグロメット。
JP9922991U 1991-12-02 1991-12-02 グロメット Expired - Lifetime JP2530435Y2 (ja)

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JP9922991U JP2530435Y2 (ja) 1991-12-02 1991-12-02 グロメット

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JPH0547675U JPH0547675U (ja) 1993-06-25
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JP2006127787A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Fujikura Ltd グロメット
JP2016116361A (ja) * 2014-12-16 2016-06-23 住友電装株式会社 グロメット及びグロメット付電線
JP6505467B2 (ja) * 2015-02-24 2019-04-24 株式会社フジクラ グロメット
JP2017229190A (ja) * 2016-06-24 2017-12-28 住友電装株式会社 グロメット及びワイヤハーネス
KR102302287B1 (ko) * 2020-02-24 2021-09-15 주식회사 경신 스터드 타입 밴드케이블

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