JP2006127787A - グロメット - Google Patents
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Abstract
【課題】 角孔でもグロメット挿入時の接触面積を減らして挿入力を低減させ、作業を容易かつスムースに行えるようにする。
【解決手段】 ワイヤハーネスをパネルの取付孔10に通して他の個所へ配線するときにワイヤハーネスを挿入させて保護する筒部4と、ワイヤハーネスが通される取付孔10にシール性を図って係止する係止部2とを備えたグロメット1において、係止部2と取付孔10の形状をほぼ角形に形成し、係止部2の開口側の案内部9隅角部に前方に伸びる爪部11を形成し、案内部9の基部側に内側にくびれた内側シール部7を形成するとともに、この内側シール部7から外方に伸びて外側シール部6を形成し、取付孔10からのワイヤハーネスを係止部2開口から筒部4へ挿入するとともに、取付孔10周囲のパネルPの端に係止部2の爪部11を接触させ、かつ爪部11を案内部9とともに撓ませてこのパネルPの端を内側シール部7に係止し外側シール部6をパネルPに密接するようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】 ワイヤハーネスをパネルの取付孔10に通して他の個所へ配線するときにワイヤハーネスを挿入させて保護する筒部4と、ワイヤハーネスが通される取付孔10にシール性を図って係止する係止部2とを備えたグロメット1において、係止部2と取付孔10の形状をほぼ角形に形成し、係止部2の開口側の案内部9隅角部に前方に伸びる爪部11を形成し、案内部9の基部側に内側にくびれた内側シール部7を形成するとともに、この内側シール部7から外方に伸びて外側シール部6を形成し、取付孔10からのワイヤハーネスを係止部2開口から筒部4へ挿入するとともに、取付孔10周囲のパネルPの端に係止部2の爪部11を接触させ、かつ爪部11を案内部9とともに撓ませてこのパネルPの端を内側シール部7に係止し外側シール部6をパネルPに密接するようにした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、自動車等の車体パネルに設けられたグロメット取付孔(以下、単に取付孔と略称する。)へのグロメットの嵌合係止がスムースにできるグロメットに関する。
従来、自動車等の車体パネルにワイヤハーネスを配索する場合、パネルに設けられた取付孔にグロメットを装着して、該グロメット内にワイヤハーネスを挿通して配索することが行われている。この取付孔への装着を容易にしたグロメットとして、ワイヤハーネスを密着、保持する保持部と、ワイヤハーネスが引出されるパネルの取付孔に係止する係止部とを有し、保持部と係止部間に形成された傾斜部表面に保持部側から係止部側に延びるように設けられた複数の線状凸部を有するものが開発された(特許文献1参照)。
特許第3298414号公報(第2頁、図2)
従来例では、パネルにあけられた取付孔は円形であり、この円形の取付孔へのグロメット取付作業において、線状凸部のみを取付孔の周囲を形成するパネルの端に接触させて、パネルの一方側から他方側へグロメットの係止部を通過させるので、摩擦抵抗を減らし、挿入力を低減させ、係止部の係止孔への取付けを容易にしているものである。しかしながら、ワイヤハーネスが接続されるコネクタハウジングは、直方体の形状が大半であり、直方体を成すコネクタハウジングの形状に合わせてパネルの取付孔の形状もほぼ四角形(角孔)にする場合がある。角孔にせずに長孔を形成することもあるが、同じ寸法のコネクタハウジングを通すとき、角孔の方が長孔に比べて開口面積を小さくすることができ、その結果、狭い場所でも取付孔(角孔)を設けることができ、ワイヤハーネスの引きまわしの設計自由度が大きくなる。また、開口面積を小さくすることで、パネルの強度低下、ひいては車体の強度低下を防ぐことができる。
しかしながら、角孔の場合、グロメットを挿入する際、パネルの面内方向の回転運動が拘束され、挿入作業が長孔と比べて容易でない。また、角孔をグロメットでシールする場合、シール圧のバランスが悪く、シールの長辺部が内側に座屈することがあり、それにより、シール性が低下するおそれがある。
そこで、本発明は、パネルの取付孔が角孔である場合、角孔の上述したようなメリットを生かしつつ、グロメットの取付孔への係止時に、グロメットと取付孔との接触面積を減らして挿入力を低減させ、係止作業を容易かつスムースに行えるようにすることを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明は、ワイヤハーネスをパネルの取付孔に通して他の個所へ配線するときにワイヤハーネスを挿入させて保護する筒部と、ワイヤハーネスが通される取付孔にシール性を図って係止する係止部とを備えたグロメットにおいて、前記係止部と取付孔の形状をほぼ角形に形成し、係止部の開口側の案内部隅角部に前方に伸びる爪部を形成し、案内部の基部側に内側にくびれた内側シール部を形成するとともに、この内側シール部から外方に伸びて外側シール部を形成し、前記取付孔からのワイヤハーネスを係止部開口から筒部へ挿入するとともに、取付孔周囲のパネルの端に係止部の爪部を接触させ、かつ爪部を案内部とともに撓ませてこのパネルの端を内側シール部に係止し外側シール部をパネルに密接するようにしたものである。
本発明によれば、ワイヤハーネスをパネルの取付孔に通して他の個所へ配線するときにワイヤハーネスを挿入させて保護する筒部と、ワイヤハーネスが通される取付孔にシール性を図って係止する係止部とを備えたグロメットにおいて、前記係止部と取付孔の形状をほぼ角形に形成し、係止部の開口側の案内部隅角部に前方に伸びる爪部を形成し、案内部の基部側に内側にくびれた内側シール部を形成するとともに、この内側シール部から外方に伸びて外側シール部を形成し、前記取付孔からのワイヤハーネスを係止部開口から筒部へ挿入するとともに、取付孔周囲のパネルの端に係止部の爪部を接触させ、かつ爪部を案内部とともに撓ませてこのパネルの端を内側シール部に係止し外側シール部をパネルに密接するようにしたので、グロメット係止時のグロメット(係止部)と取付孔との接触面積は、爪部の面積となり、案内部全てが接触する場合に比べて大幅に減少し、挿入力も低減でき、スムースかつ容易にグロメットの取付けが行える。
以下に、本発明の実施形態を図面を参照にして説明する。
図1は、本発明の好適な実施形態を示す斜視図であり、EPDMなどのゴム材料から一体成形され、自動車の車体とドアとの間を通すワイヤハーネスを保護するためのものを示す。ワイヤハーネスを予めグロメット1の係止部2の開口3へ挿入し、筒部4を経てドア側の台座部5に通す。そのあと、係止部2を車体側のパネルPの取付孔10(角孔、図5参照)に係止し、台座部5をドア側の取付孔に係止して、ワイヤハーネスを配線するものである。前記係止部2は、外側シール部6と内側シール部7との間に係止溝8(図2参照)を有し、開口3の周囲に形成された案内部9の四隅に爪部11を有し、この案内部9から平行に伸びた一対のベロ12を有している。このベロ12の間のワイヤハーネスは、ベロ12とともにテープで巻かれて固定される。
図2は、爪部11の個所のグロメット係止部2の一部拡大断面であり、爪部11が中心側へ傾斜するように前方に伸びて形成されている。そして、これら爪部11の傾斜具合と同様の傾斜具合で案内部9(この例では四角形なので4面の案内部9)が形成されている。1つ1つの案内部9の形状は、開口3側の壁が直壁で、外側の壁が傾斜壁で、筒部4側で中心側へ折れ曲がったオーバーハング壁を形成している。このオーバーハング壁は、案内部9の基部側の内側へくびれた部分であり、その先に内側シール部7がある。前記係止溝8は、案内部9の基部となる内側シール部7と外側シール部6との間にあり、かつ案内部9の全周にわたって形成されている。
図3及び図4は、台座部5側の詳細を示すものであり、外側シール部51と内側シール部52とを有し、かつ挿入案内部53を有している。前記外側シール部51と内側シール部52との間には係止溝54が形成され、ドアのパネルにあけられた孔へ嵌合係止するためのものである。
図5は、パネルPの取付孔10の裏側から見た図であり、表側からグロメット1の係止部2を取付孔10へ嵌合係止させようとする途中の説明図であり、パネルPの取付孔10を形成する端に爪部11が接触している状態を示す。この状態から爪部11をさらに取付孔10の裏側へ押し込むと、案内部9の基部に至るくびれ個所(く字状にくびれ、内側シール部7が存在する)が撓んで(縮小し)、パネルPの端を通過させ、この端を内側シール部7と密接させる。
図6は、案内部9の外形全体を長方形に形成した場合、長辺中央部9Aを外側に湾曲させた実施形態を示す。このような長辺中央部9Aを形成することで、内側シール部7に密接するパネルPの端の表側にまで案内部9の基端が接触してシール性を高めることができる。
図7ないし図9は、このグロメット1をパネルPの取付孔10へ嵌合係止する説明図であり、図7はこれから係止部2を取付孔10へ挿入しようとしてパネルPの端に隅角部の爪部11を接触させた状態である。図7の状態から爪部11及び案内部9を取付孔10へ挿入していくと、図8に示すように爪部11と案内部9とが撓み(縮小し)、パネルPの端を係止部2が通過していく。さらに係止部2を押し込むと、図9に示すように、パネルPの端は内側シール部7に密接し、係止溝8に嵌合した状態となる。このとき、外側シール部6もパネルPに密接し、シール性を図っている。なお、上述の実施例のグロメットは、車体とドアの間を通すワイヤハーネスを保護するものであるが、本発明は、これに限定したものではなく、上記構成のグロメットによる保護が必要な場所であれば、どこでもよい。
P パネル
1 グロメット
2 係止部
3 開口
4 筒部
5 台座部
6 外側シール部
7 内側シール部
9 案内部
10 取付孔
11 爪部
1 グロメット
2 係止部
3 開口
4 筒部
5 台座部
6 外側シール部
7 内側シール部
9 案内部
10 取付孔
11 爪部
Claims (2)
- ワイヤハーネスをパネルの取付孔に通して他の個所へ配線するときにワイヤハーネスを挿入させて保護する筒部と、ワイヤハーネスが通される取付孔にシール性を図って係止する係止部とを備えたグロメットにおいて、
前記係止部と取付孔の形状をほぼ角形に形成し、
係止部の開口側の案内部隅角部に前方に伸びる爪部を形成し、
案内部の基部側に内側にくびれた内側シール部を形成するとともに、この内側シール部から外方に伸びて外側シール部を形成し、
前記取付孔からのワイヤハーネスを係止部開口から筒部へ挿入するとともに、取付孔周囲のパネルの端に係止部の爪部を接触させ、かつ爪部を案内部とともに撓ませてこのパネルの端を内側シール部に係止し外側シール部をパネルに密接することを特徴とするグロメット。 - 隅角部に爪部が形成され、表側から内側シール部が取付孔に係止したとき、取付孔の裏側に位置するようになる係止部の案内部の全体形状を長方形とし、長辺中央部を外側に湾曲させたことを特徴とする請求項1に記載のグロメット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004310922A JP2006127787A (ja) | 2004-10-26 | 2004-10-26 | グロメット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004310922A JP2006127787A (ja) | 2004-10-26 | 2004-10-26 | グロメット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006127787A true JP2006127787A (ja) | 2006-05-18 |
Family
ID=36722314
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004310922A Pending JP2006127787A (ja) | 2004-10-26 | 2004-10-26 | グロメット |
Country Status (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2004
- 2004-10-26 JP JP2004310922A patent/JP2006127787A/ja active Pending
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