JPH0547675U - グロメット - Google Patents

グロメット

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JPH0547675U
JPH0547675U JP9922991U JP9922991U JPH0547675U JP H0547675 U JPH0547675 U JP H0547675U JP 9922991 U JP9922991 U JP 9922991U JP 9922991 U JP9922991 U JP 9922991U JP H0547675 U JPH0547675 U JP H0547675U
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hole
grommet
groove
panel
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祐治 前田
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長円形状の貫通孔5に装着するグロメット2
3の装着作業性を低下させず、装着時に高い防水性及び
防音性を得る。 【構成】 貫通孔5に嵌合される溝部29の外周形状
を、貫通孔5より内側に変形しにくく、かつ、貫通孔5
に指向する弾性力が作用して貫通孔5の内周と整合する
楕円形状とし、さらに、補強用のリブ37を溝部29に
設けたグロメット23。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、自動車等のパネルに装着されて、パネルを貫通する電線束を保持 するグロメットに関する。
【0002】
【従来の技術】
パネルに電線束等を貫通する場合、その貫通部で電線束等が損傷するのを防止 する方法として、例えば図6に示すようなグロメットを介して、電線束等をパネ ルに装着する方法が知られている(実開昭49−85598号公報及び実開昭5 8−3722号公報参照)。
【0003】 このグロメット1は、パネル3の長円形状の貫通孔5に装着されるもので、長 円形状に形成された基部7及び鍔部9と、基部7と鍔部9との間の溝部11と、 基部7の外周部付近に鍔部9に対向して設けられたシール部13とからなり、こ れらはゴム部材によって一体に成形されている。鍔部9の外周長さX1 は,貫通 孔5の内周長さYよりも僅かに大きく形成され(X1 >Y)、貫通孔5へ鍔部9 を嵌入することにより、溝部11が貫通孔5に嵌合し、グロメット1がパネル3 に装着される。このグロメット1の中心部には、電線束等のワイヤハーネスが挿 通される挿通孔15が設けられている。
【0004】 グロメット1は、図8に示すように、溝部11の断面が湾曲部分Bと直線部分 Cとを有する長円形状に形成されているため、パネル3への装着時に直線部分C が貫通孔5よりも内側に変形しやすく、このため、直線部分Cにおいてパネル3 との間に隙間Dが発生し、防水性や防音性が低下してしまう恐れがある。
【0005】 そこで、このような不都合を回避するため、例えば図9に示すようなグロメッ トが提案されている(実開平1−124612号公報参照)。
【0006】 このグロメット17は、前記図6のグロメット1の挿通孔15内に溝部11を 補強する補強部19を設けたもので、この補強部19によって、図11に示すよ うに、パネル3への装着後に溝部11の直線部Cが内側に変形するのが防止され 、パネル3との間に隙間が発生せず、防水性や防音性が向上する。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、このようなグロメット17にあっては、補強部19によって鍔部9 が変形しにくくなるため、貫通孔5の内周長さYよりも僅かに大きな外周長さX 1 の鍔部9を、貫通孔5内へ嵌入するときに要する押圧力が、補強部19のない グロメット1を嵌入する場合に比べて大きくなり、装着作業性の低下を招く。
【0008】 また、ワイヤハーネス21を挿通する挿通孔15を分割するように補強部19 を設けなければならないので、補強部19がワイヤハーネス21の挿通の邪魔と なり、その配線方向が制限されて、例えば、図11中E方向へ配線することが困 難となる。
【0009】 この考案は、このような従来の課題を解決するためになされたもので、その目 的とするところは、パネルへの装着作業が容易で、装着時に高い防水性及び防音 性を確実に得ることができ、かつ、挿通した電線束等の配線方向を自由に設定す ることができるグロメットを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この考案に係るグロメットは、軟質弾性材により 成形され、基部と鍔部とを備え、この基部と鍔部との間にワイヤハーネスを貫通 させるパネルの長円形状の貫通孔に嵌合させる溝部を形成したグロメットにおい て、前記溝部を、前記貫通孔の長円形状に対応した楕円形状とし、前記溝部の楕 円形状四隅にリブを設けた構成としてある。
【0011】
【作用】 貫通孔に溝部を嵌合させる場合、リブが溝部の四隅にのみ設けられているので 、リブにより鍔部の変形が妨げられることはなく、パネルの貫通孔への鍔部の嵌 入が容易となる。
【0012】 また、溝部はリブにより補強されるとともに直線部分のない楕円形状に形成さ れているので、溝部の一部が貫通孔よりも内側へ変形することはなく、パネルと の間の隙間形成が抑制され、さらに、溝部のうち貫通孔の直線部分と接する部分 が内側に押圧されて直線形状となるので、溝部全体に貫通孔に指向する弾性力が 作用し、かつ、溝部の四隅ではリブが貫通孔に密接することとなるので、溝部が 貫通孔の全周と確実に整合し、これにより、グロメットの防水性及び防音性が向 上する。
【0013】
【実施例】
以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0014】 図1は、この考案の一実施例に係るグロメットの全体構成図、図2は、図1の グロメットのA部拡大図、図3は、図1のグロメットの要部断面図である。
【0015】 グロメット23は、図示外の自動車のドアとダッシュサイドパネルとの間の配 線や、リアのハッチバックドアの配線等に使用されるもので、基部25と、鍔部 27と、この基部25と鍔部27との間に形成された溝部29とによって構成さ れている。基部25、鍔部27及び溝部29の外周は、それぞれ楕円形状に形成 され、また、基部29の外周部付近に鍔部27に対向してシール部31が設けら れ、これらは軟質弾性体であるゴム部材によって一体に成形されている。
【0016】 ここで、グロメット23の装着されるパネル3には、バーリング33を有する 長円形状の貫通孔5が形成され、この貫通孔5にグロメット23の鍔部27が嵌 入され、貫通孔5に溝部29が嵌合するようになっている。
【0017】 前記鍔部27の最大の外周長さX2 は,貫通孔5の内周長さYよりも僅かに大 きく形成され(X2 >Y)、また、溝部29のうち装着時に貫通孔5の内周と接 する部分の外周長さX3 は、貫通孔5の内周長さYと同じか、若しくはそれより も僅かに大きく形成されている(X3 ≧Y)。
【0018】 前記溝部29の楕円形状四隅には、溝部29を補強して溝部29が内側に変形 するのを防止するとともに、装着時にバーリング33の内壁35に密着するよう に外周が長円形状に形成されたリブ37が設けられ、また、グロメット23の中 心部には、電線束等のワイヤハーネス21が挿通される挿通孔39が設けられて いる。
【0019】 パネル3へのグロメット23の装着は、鍔部27を貫通孔5内へ嵌入し、貫通 孔5の内壁35に溝部29を嵌合させて行う。ここで、鍔部27の最大外周長さ X2 は貫通孔5の内周長さYよりも僅かに大きく形成されているため(X2 >Y )、パネル3方向へグロメット23を押圧して鍔部27を変形させながら、シー ル部31と鍔部27との間にバーリング33が挟持されるまで鍔部27を嵌入す る。このとき、挿通孔39内には特に補強部が設けられておらず、鍔部27が変 形しやすいので、大きな押圧力を必要とすることなくグロメット23を容易に装 着することができる。
【0020】 グロメット23をパネル3に装着すると、図4,図5に示すように、溝部29 と貫通孔5の内壁35とが接する部分において、溝部29の外周長さX3 が貫通 孔5の内壁35の内周長さY以上であり、かつ、溝部29の外周形状が楕円形状 であるのに対して貫通孔5の内周形状が長円形状であるため、嵌合時には溝部2 9のうち貫通孔5の直線部分と接する部分Fが内側に押圧されて直線形状となり 、溝部29の全周に貫通孔5の内壁35へ指向する弾性力が作用し、さらに、リ ブ37が貫通孔5の内壁35に密着するように長円形状に形成されているので、 溝部29及びリブ37が貫通孔5の内壁35全周と確実に整合する。
【0021】 また、貫通孔5の内壁35と溝部29との間では、溝部29の外周形状が全周 にわたり外側に向かって湾曲する楕円形状であり、かつ、溝部29のうち貫通孔 39の内周形状との差が大きいために嵌合時に大きく変形する四隅にはリブ37 が設けられ補強されているので、パネル3に装着されたときに溝部29が貫通孔 5よりも内側に変形することがなく、さらに、溝部29の四隅と貫通孔5との間 がリブ37で積極的に埋められるので、隙間が形成される恐れがない。
【0022】 これにより、貫通孔5の内壁35と溝部29との間のシール性能が良好となり 、また、シール部31がパネル3に密着し、鍔部27がバーリング33に密着し た状態となるので、グロメット23全体として高い防水性及び防音性を確実に得 ることができる。
【0023】 また、装着されたグロメット23の挿通孔39内には、補強材等が何ら設けら れていないので、図5に示すように、挿通されたワイヤハーネス21の配線方向 を自由に設定することができる。
【0024】 なお、この実施例においては、グロメット23をバーリング33の有るパネル 3に装着したが、この考案はこれに限られるものではなく、バーリング33の無 いパネルに装着する場合でも同様の効果を得ることができる。
【0025】
【考案の効果】
以上説明してきたように、本考案によれば、溝部を貫通孔に嵌合させるために 鍔部を貫通孔に嵌入するときは鍔部が容易に変形し、かつ、嵌合後には溝部が貫 通孔よりも内側に変形せずに貫通孔の全周と確実に整合するので、パネルへのグ ロメットの装着作業性を低下させることなく、装着時に高い防水性と防音性を得 ることができる。また、溝部を補強するとともに密着性を高めるリブは、溝部の 四隅に設けているので、配線方向が特に規制されることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係るグロメットの全体構
成図である。
【図2】図1のグロメットのA部拡大図である。
【図3】図1のグロメットの要部断面図である。
【図4】図1のグロメットのパネル装着時において貫通
孔と接する部分に作用する弾性力を示した図である。
【図5】図1のグロメットのパネル装着時の正面断面図
である。
【図6】従来のグロメットの全体構成図である。
【図7】図6のグロメットの要部断面図である。
【図8】図6のグロメットのパネル装着前後の正面断面
図である。
【図9】従来の他のグロメットの全体構成図である。
【図10】図9のグロメットの要部断面図である。
【図11】図9のグロメットのパネル装着前後の正面断
面図である。
【符号の説明】
3 パネル 5 貫通孔 21 ワイヤハーネス 23 グロメット 25 基部 27 鍔部 29 溝部 35 内壁 37 リブ 39 挿通孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質弾性材により成形され、基部と鍔部
    とを備え、この基部と鍔部との間にワイヤハーネスを貫
    通させるパネルの長円形状の貫通孔に嵌合させる溝部を
    形成したグロメットにおいて、前記溝部を、前記貫通孔
    の長円形状に対応した楕円形状とし、前記溝部の楕円形
    状四隅にリブを設けたことを特徴とするグロメット。
JP9922991U 1991-12-02 1991-12-02 グロメット Expired - Lifetime JP2530435Y2 (ja)

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