JPH0668245U - グロメット - Google Patents
グロメットInfo
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- JPH0668245U JPH0668245U JP764393U JP764393U JPH0668245U JP H0668245 U JPH0668245 U JP H0668245U JP 764393 U JP764393 U JP 764393U JP 764393 U JP764393 U JP 764393U JP H0668245 U JPH0668245 U JP H0668245U
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- panel
- grommet
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- finger
- parallel
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- Installation Of Indoor Wiring (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 L字形状のグロメットをパネル引出穴に簡単
かつ確実に装着出来るようにする。 【構成】 外周面に係止凹部(11c)を環状に設けたパ
ネル装着部(11)よりパネル平行部(12)をL字状に屈
折させたグロメットにおいて、パネル装着部(11)のパ
ネル外部に引き出される外面部(11a)に、指引掛用段
部(13、13A’、13B’)を設け、該指引掛用段部
に指を引っ掛けて、パネル装着部(11)をパネルの引出
穴の軸線方向と同一方向に引っ張り、係止凹部を傾斜さ
せずに引出穴に係止させる。
かつ確実に装着出来るようにする。 【構成】 外周面に係止凹部(11c)を環状に設けたパ
ネル装着部(11)よりパネル平行部(12)をL字状に屈
折させたグロメットにおいて、パネル装着部(11)のパ
ネル外部に引き出される外面部(11a)に、指引掛用段
部(13、13A’、13B’)を設け、該指引掛用段部
に指を引っ掛けて、パネル装着部(11)をパネルの引出
穴の軸線方向と同一方向に引っ張り、係止凹部を傾斜さ
せずに引出穴に係止させる。
Description
【0001】
本考案はグロメットに関し、詳しくは、車両用ワイヤハーネスを車体パネルの 引出穴を貫通させた後に車体パネルと平行となるようにL字方向に規制して配線 する際に、ワイヤハーネスを内部に挿通させて引出穴に取り付け、防水・防塵お よびワイヤハーネスの保護を図るL字形状のグロメットに関するものである。
【0002】
この種のグロメットは、図5(A)(B)に示すように、ゴムにより大略L字筒形 状に成形しており、該グロメット1の一端側のパネル装着部1aはパネル2に設 けた引出穴2aと略同形とし、その外周面に係止凹部1bを設け、該係止凹部1 bを引出穴2aの内周縁に係止して固定すると共に、パネル装着部1aよりL字 状に屈曲させたパネル平行部1cをパネル2の外面側に配置するようにしている 。よって、パネル装着部1aよりパネル平行部1cにかけて設けたワイヤハーネ ス貫通穴1dに貫通させているワイヤハーネスWをパネル2の内部より外部へと L字方向に方向規制して引き出している。
【0003】
上記ワイヤハーネスを予め貫通させて取り付けているグロメット1を車体パネ ル2に装着する作業時、パネル2の内部側Xより引出穴2aを通して、パネル平 行部1cを外部側Yへ引き出し、同時に、パネル装着部1aの係止凹部1bの全 周を引出穴2aの内周に係止させる必要がある。
【0004】 上記グロメットのパネルへの装着作業は、グロメットをL字形状としているた め、図6に示すように、パネル外部側Yへ引き出されたパネル平行部1cを把持 して引っ張った際、この引張方向L1は引出穴2aの軸線方向L2と相異し、パ ネル装着部1aは引出穴2aに対して傾斜した状態で引っ張られることになる。 よって、パネル装着部1aの係止凹部1bの全周を引出穴2aの内周に係止させ ることは容易でない。
【0005】 即ち、パネル平行部1cが突出する引張方向のZ1側では、係止凹部1bは引 出穴2aの内周面に係止しやすいが、反対側のZ2側では、係止凹部1bは引出 穴2aに容易に係止しない。
【0006】 上記L字形状のグロメットのパネルへの装着作業を容易とするために、実開平 1−68627号公報に図7に示すグロメットが提案されている。 上記グロメット1’ではパネル平行部1c’のパネル側1c’−2を薄肉とし 、反パネル側1c’−1を厚肉としている。 しかしながら、上記グロメットにおいても、パネルへの取付時にパネル平行部 1c’を把持して引っ張るため、パネル装着部1a’がパネル引出穴2aに対し て傾斜して、引っ張り方向と反対側Z2の係止凹部1b’が引出穴2aに係止し にくい欠点は解消されていない。
【0007】 本考案は、上記した問題に鑑みてなされたもので、L字形状のグロメットのパ ネル装着部の外周に設けた係止凹部が車体パネルの引出穴の内周全体に簡単かつ 確実に係止されるように、車体パネルの外部側に引き出された部分を引っ張るこ とが出来るようにし、よって、グロメットのパネル取付作業時に生じる問題を解 消することを目的としている。
【0008】
上記目的を達成するため、本考案は、外周面に係止凹部を環状に設けたパネル 装着部よりパネル平行部をL字状に屈折させ、該パネル装着部よりパネル平行部 にかけてワイヤハーネス貫通穴を設けたグロメットにおいて、 上記パネル装着部のパネル外部に引き出される外面部の略中央部に指引掛用段 部を設け、該指引掛用段部に指を引っ掛けてパネル装着部を上記環状の係止凹部 の中心軸線方向に引っ張ることが出来るように構成しているグロメットを提供す るものである。
【0009】 上記指引掛用段部は、パネル装着部の外面部中央より、円筒状のパネル平行部 を屈折させて突設し、パネル装着部の外面部より突出しているパネル平行部の先 端閉鎖面から構成している。 あるいは、上記パネル装着部の外面部の上記平行パネル部が突出する部位の両 側に、平坦な外面を有する肉厚部を設け、これら一対の肉厚部より上記指引掛用 段部を構成している。
【0010】 上記グロメットのパネル装着部は、取り付ける車体パネルの引出穴と略同形状 としており、例えば、引出穴が円形の場合はパネル装着部の外面部は外方へ僅か に湾曲させた円形とし、その内面側周縁より円環状のパネル係止部を突設し、該 パネル係止部に係止凹部を形成している一方、上記円形の外面部の略中央部に、 上記指引掛用段部を設けている。
【0011】
本考案のグロメットでは、パネルの引出穴に装着する時、まず、パネル平行部 を引出穴を通してパネル外部側へ引き出し、ついで、パネル外部側へ引き出され たパネル装着部外面に設けている指引掛用段部に指を引っ掛け、パネル装着部の 係止凹部の中心軸線と同一軸線上で外方へ引っ張る。この引っ張りで、パネル装 着部の係止凹部は傾斜せずに、パネル引出穴と略同芯状態で引っ張られ、係止凹 部の全周をパネル引出穴の内周全体に略同時に係止させることが出来る。
【0012】
以下、本考案を図面に示す実施例を参照して説明する。 図1および図2は第1実施例を示し、グロメット10はパネル装着部11、パ ネル平行部12をゴムにより一体に形成したものである。 上記パネル装着部11は、外方へ湾曲した円形の外面部11aと、その内面側 周縁より突出させた円環状のパネル係止部11bを有する形状で、パネル係止部 11bの外面に係止凹部11cを円環状に設けている。
【0013】 上記パネル平行部12は円筒形状で、パネル装着部11の外面部11aの最も 外方へ突出した中心部に、周壁部12aの先端を連続させた状態で一方向へ延在 させ、パネル装着部11とパネル平行部12とをL字状に屈折させて形成してい る。 該パネル平行部12の先端閉鎖面は、パネル装着部外面部11aの略中心部よ り中心軸線L2と同一方向に突出した状態となっており、該先端閉鎖面を指引掛 用段部13としている。
【0014】 上記パネル装着部11の外面部11aと連続させる部分のパネル平行部12の 周側部12aの先端は、図1(C)に示すように、内周面側を切り欠いてパネル装 着部11の中空部11dとパネル平行部12の中空部12bとを連続させ、ワイ ヤハーネス貫通穴14を形成している。
【0015】 上記指引掛用段部13となるパネル平行部12の先端閉鎖面は、パネル装着部 外面部11aおよびパネル平行部周壁部12aより肉厚を大として、厚みWを与 え、指を引っ掛けた時に、容易にへこまずに指を保持出来る剛性を与えている。
【0016】 上記構成からなるグロメット10は、図2に示すように、パネル装着部11か らパネル平行部12にかけて貫通して設けたワイヤハーネス貫通穴14にワイヤ ハーネスWを予め貫通させた状態で、パネル20の引出穴21を通して内部側X より外部側Yへと引き出して装着される。
【0017】 上記装着作業時、まず、図2(A)に示すように、パネル平行部12を把持して 、パネル平行部12を引出穴21を通して外部側Yへ引き出す。 上記作業で、指引掛用段部13が外部側Yへ引き出されると、図2(B)に示す ように、指引掛用段部13に親指Sを当てて、残りの指でパネル平行部12の基 部を握り、引出穴21の軸線L2と同一方向の外方へ矢印で示すように引っ張る 。
【0018】 上記のように、引出穴21の軸線と同一方向に引っ張ると、パネル装着部11 のパネル係止部11bの軸線が引出穴21の軸線と一致して引っ張られるため、 パネル係止部11bは引出穴21に対して傾斜せずに装着され、該パネル係止部 11bの外周面の係止凹部11cは引出穴21の内周面に略同時に係止でき、図 2(C)に示すように、グロメット10はパネル引出穴21に確実に装着される。
【0019】 図3、図4は第2実施例を示し、グロメット10’はパネル20の四角形状の 引出穴に装着するため、パネル装着部11’を四角形状としている。よって、外 面部11a’は外面側へ突出した四角錐形状とし、パネル係止部11b’および 係止凹部11c’も四角枠状となっている。
【0020】 上記外面部11a’の中心部より一側部にかけて円筒状のパネル平行部12’ を連続させて設けている。その際、第1実施例と異なり、パネル平行部12’の 周壁部12a’の外周側は外面部11a’の先端部より突出させずに、同一位置 から延在させている。
【0021】 上記外面部11a’のパネル平行部12’との連続端の両側に、一対の指引掛 用段部13A’、13B’を形成している。これら指引掛用段部13A’、13 B’は厚肉として、その外面13A’−1、13B’−1を平坦面となるように 段状に突出させている。
【0022】 第2実施例のグロメット10’をパネル20の引出穴に装着する作業は第1実 施例と同様であり、上記指引掛用段部13A’、13B’が外面に位置した時、 図4に示すように、親指Sで一方の指引掛用段部13A’を押さえ、人差し指 S’で他方の指引掛用段部13B’を押さえて、指引掛用段部13A’と 13B’とを把かむ。この状態で、停止凹部11cの中心軸線と同一方向に引っ 張る。該引っ張り作用で、第1実施例と同様に、係止凹部11c’をパネル引出 穴に簡単かつ確実に係止することが出来る。
【0023】
以上の説明より明らかなように、本考案に係わるグロメットでは、パネル装着 部の外面に、指引掛用段部を設けているため、該指引掛用段部に指を引っ掛けて パネルの引出穴と同一軸線方向にパネル装着部を引っ張ることが出来る。よって 、パネル装着部をパネル引出穴に対して傾斜せずに引っ張られ、該パネル装着部 に設けた係止凹部をパネル引出穴に対して簡単かつ確実に係止することが出来る 。
【図1】 本考案に係わる第1実施例のグロメットを示
し、(A)が正面図、(B)は側面図、(C)は断面図であ
る。
し、(A)が正面図、(B)は側面図、(C)は断面図であ
る。
【図2】 (A)(B)(C)は上記グロメットを車体パネル
の引出穴に装着する作業を示す概略図である。
の引出穴に装着する作業を示す概略図である。
【図3】 第2実施例のグロメットを示し、(A)は正面
図、(B)は側面図、(C)は(B)のC−C線断面図であ
る。
図、(B)は側面図、(C)は(B)のC−C線断面図であ
る。
【図4】 第2グロメットを車体パネルの引出穴に装着
する作業を示す斜視図である。
する作業を示す斜視図である。
【図5】 従来のグロメットを示し、(A)は斜視図、
(B)は断面図である。
(B)は断面図である。
【図6】 従来の問題点を示す概略図である。
【図7】 他の従来のグロメットの正面図である。
10 グロメット 11 パネル装着部 11a 外面部 11b パネル係止部 11c 係止凹部 12 パネル平行部 12a 周壁部 13、13A’、13B’指引掛用段部 14 ワイヤハーネス貫通穴 20 車体パネル 21 引出穴 W ワイヤハーネス
Claims (3)
- 【請求項1】 外周面に係止凹部を環状に設けたパネル
装着部よりパネル平行部をL字状に屈折させ、該パネル
装着部よりパネル平行部にかけてワイヤハーネス貫通穴
を設けたグロメットにおいて、 上記パネル装着部のパネル外部に引き出される外面部の
略中央部に指引掛用段部を設け、該指引掛用段部に指を
引っ掛けてパネル装着部を上記環状の係止凹部の中心軸
線方向に引っ張ることが出来るように構成しているグロ
メット。 - 【請求項2】 上記パネル装着部の外面部中央より、円
筒状のパネル平行部を屈折させて突設し、パネル装着部
の外面部より突出しているパネル平行部の先端閉鎖面を
上記指引掛用段部としている請求項1記載のグロメッ
ト。 - 【請求項3】 上記パネル装着部の外面部の上記平行パ
ネル部が突出する部位の両側に、平坦な外面を有する肉
厚部を設け、これら一対の肉厚部を上記指引掛用段部と
している請求項1記載のグロメット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP764393U JPH0668245U (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | グロメット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP764393U JPH0668245U (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | グロメット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0668245U true JPH0668245U (ja) | 1994-09-22 |
Family
ID=11671514
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP764393U Withdrawn JPH0668245U (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | グロメット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0668245U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006127787A (ja) * | 2004-10-26 | 2006-05-18 | Fujikura Ltd | グロメット |
KR101133238B1 (ko) * | 2010-12-28 | 2012-04-05 | 주식회사 경신 | 그로멧을 이용한 케이블 조립장치 |
JP2016067176A (ja) * | 2014-09-26 | 2016-04-28 | 矢崎総業株式会社 | グロメット |
-
1993
- 1993-02-26 JP JP764393U patent/JPH0668245U/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006127787A (ja) * | 2004-10-26 | 2006-05-18 | Fujikura Ltd | グロメット |
KR101133238B1 (ko) * | 2010-12-28 | 2012-04-05 | 주식회사 경신 | 그로멧을 이용한 케이블 조립장치 |
JP2016067176A (ja) * | 2014-09-26 | 2016-04-28 | 矢崎総業株式会社 | グロメット |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19970508 |