JP2016116361A - グロメット及びグロメット付電線 - Google Patents

グロメット及びグロメット付電線 Download PDF

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Abstract

【課題】トラック形状の貫通孔に装着されるグロメットにおいて、貫通孔の内周縁部とグロメットの環状溝の底面との間の止水性の向上を図ることを目的とする。【解決手段】グロメット20は、筒部と、筒部の外周部に突出するように形成されると共に、外周部に貫通孔18の内周縁部を嵌め込み可能な環状溝が形成された装着部30とを備える。環状溝の底面42が一対の直線部42aと、外向きに凸となる弧状に形成され、一対の直線部42aの一方側の両端及び他方側の両端のそれぞれを繋ぐ一対の弧状部42bとを有するトラック形状に形成されている。弧状部42bの内周側部分が、その厚み寸法が、その中央から弧状部42bと直線部42aとの連結部分に向うに従って徐々に大きくなる部分を含む。【選択図】図3

Description

この発明は、車両のパネル等に形成された貫通孔に装着されるグロメットに関する。
車両のパネル等には、パネルに対して一方側から他方側に電線を引きこむための貫通孔が形成され、当該貫通孔の内周縁部から電線を保護するため及び貫通孔を通して水等が浸入することを抑制するため、グロメットが装着されることがある。
貫通孔がトラック形状に形成されると共に、グロメットの外周にも前記トラック形状に応じた溝が形成されている場合において、グロメットを貫通孔に取付けると、グロメットと貫通孔との間で隙間が生じ易いという問題がある。グロメットに形成された溝の直線部分が内側に撓み変形し易く、結果、その溝の直線部分と貫通孔の周縁部の直線部分との間で隙間が生じてしまうからである。
そこで、特許文献1では、溝部の外周形状を楕円形状に形成して、溝部が内側に変形し難くなるようにしている。また、溝部の楕円形状四隅にリブを設け、このリブによって溝部を補強すると共に、リブを貫通孔に密接させるようにしている。
実開平5-47675号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術によると、貫通孔の内周縁部形状と溝部の外周形状との整合性が悪く、貫通孔の内周縁部と溝部の底面との密着性が悪い部分が生じ得る。例えば、溝部のうち楕円の短軸方向両側の弧状部分と、楕円の長軸方向両側の弧状部分との連結部分で、貫通孔の内周縁部と溝部の底面との密着性が悪くなる恐れが懸念される。
また、特許文献1では、リブを設けているが、リブの突出寸法が溝部の延在方向に沿って各部で異なること、また、貫通孔に対してリブが接触する部分と溝部の底が直接的に接触する部分とが混在すること、グロメット自体の変形に追従してリブが変形してしまうこと等から、溝部の延在方向全体において安定した止水性を確保することは困難である。
そこで、本発明は、トラック形状の貫通孔に装着されるグロメットにおいて、貫通孔の内周縁部とグロメットの環状溝の底面との間の止水性の向上を図ることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様は、車両のパネルに形成されたトラック形状の貫通孔に装着されるグロメットであって、内部に電線が挿通される筒部と、前記筒部の外周部に突出するように形成されると共に、外周部に前記貫通孔の内周縁部を嵌め込み可能な環状溝が形成された装着部とを備え、前記環状溝の底面が、一対の直線部と、外向きに凸となる弧状に形成され、前記一対の直線部の一方側の両端及び他方側の両端のそれぞれを繋ぐ一対の弧状部とを有するトラック形状に形成され、前記一対の弧状部の内周側部分は、その厚み寸法が、前記一対の弧状部の中央から前記一対の弧状部と前記一対の直線部とのそれぞれの連結部分に向うに従って徐々に大きくなる部分を含む。
第2の態様は、第1の態様に係るグロメットであって、前記一対の直線部の内周側部分の内周面が、外側に凸となる弧を描く形状に形成されているものである。
第3の態様は、第2の態様に係るグロメットであって、前記一対の直線部の中央の内周側部分の厚み寸法が、前記一対の弧状部の中央の内周側部分の厚み寸法よりも大きいものである。
第4の態様は、第1の態様に係るグロメットであって、前記一対の直線部の内周側部分がその延在方向に沿って均一な厚み寸法に形成されているものである。
第5の態様は、第1〜第4のいずれか1つの態様に係るグロメットと、前記筒部に挿通された少なくとも1本の電線とを備える。
第1〜第5の態様によると、弧状部の内周側部分と直線部の内周側部分との連結部分の厚み寸法が比較的大きいため、この部分で曲り難い。これにより、直線部が内側に変形し難くなり、環状溝の底面の直線部と貫通孔の内周縁部との間で隙間が生じ難くなる。また、弧状部の中央の内周側部分の厚み寸法が比較的小さいため、貫通孔の周縁部を環状溝に嵌め込んだ状態で、環状溝の内周側部分を収縮させようとする力は、主として弧状部の中央で吸収される。弧状部自体は、その形状からして内側に大きく変形し難く、従って、弧状部と貫通孔の周縁部とは、良好な接触状態を保つことができる。結果、環状溝の底面の周方向全体において、貫通孔の内周縁部と環状溝の底面との隙間をなるべく少なくすることができ、それらの間での止水性の向上を図ることができる。
第2の態様によると、直線部の内周側部分の内周面がアーチ構造を呈するため、グロメットの軽量化を図りつつ、直線部の内周側部分の変形を抑制できる。
第3の態様によると、直線部の内周側部分の変形をより確実に抑制できる。
第4の態様によると、直線部の内周側部分が、弧状部と直線部との連結部分の内周側部分の厚み寸法と同程度の厚み寸法で、その延在方向に沿って均一な厚み寸法に形成されるため、直線部の内周側部分の変形をより確実に抑制できる。
実施形態に係るグロメットを示す斜視図である。 グロメット付電線がパネルに装着された状態を示す概略側面図である。 装着部の断面形状を、パネルの貫通孔の周縁部に投影した状態を示す説明図である。 他の例に係る装着部を示す断面図である。 変形例に係る装着部の断面形状を、パネルの貫通孔の周縁部に投影した状態を示す説明図である。
以下、実施形態に係るグロメット及びグロメット付電線について説明する。図1はグロメット20を示す斜視図であり、図2はグロメット付電線10がパネル16に装着された状態(つまり、グロメット付電線10のグロメットの取付構造)を示す概略側面図である。また、図3は、装着部30をその中心軸(筒部22、24の中心軸と一致している)に対して直交し、かつ、環状溝40を通る平面で切断した断面形状を、パネル16の貫通孔18の周縁部に投影した状態を示している。なお、この投影状態において、断面形状の中心と貫通孔18の中心とは一致している。
グロメット付電線10は、電線12と、グロメット20とを備える。
ここでは、グロメット付電線10は、複数の電線12を含む。複数の電線12は、本グロメット20が装着される部分では、円形断面をなすように束ねられている。複数の電線12は、グロメット外で分岐していてもよい。電線12の端部には端子が取付けられており、端子はコネクタに挿入保持される。そして、本グロメット付電線10が、車両に配設された状態で、各コネクタが車両に搭載された各種電気部品にコネクタ接続されることにより、各種電気部品が複数の電線12を介して電気的に接続される。すなわち、本グロメット付電線10は、車両における電気的な配線材として用いられる。電線12には、光ファイバケーブルが一緒に束ねられていてもよい。図2では、複数の電線12が束ねられた外形が描かれている。
グロメット20は、車両のパネル16に形成された貫通孔18に挿入されて装着される部材である。
パネル16としては、車両における各部を仕切る金属板、例えば、エンジンルームと車室とを仕切る金属板、車室内と外部とを仕切る金属板等が想定される。
パネル16には、電線12を通すための貫通孔18が形成されている。貫通孔18は、トラック形状に形成されている。ここで、トラック形状とは、互いに平行でかつそれぞれの延在方向において端部を揃えた位置に配設された一対の直線と、一対の直線の一方側両端及び他方側両端のそれぞれを繋ぐ外向きに凸となる一対の弧とで規定される形状をいう。弧は、円弧を含むが、円弧であることは必須ではない。
そして、電線12が挿通されたグロメット20が上記貫通孔18に挿入されて装着される。これにより、グロメット20は、貫通孔18の周縁部から電線12を保護すると共に、パネル16の一方側空間から他方側空間へ水等が浸入することを抑制する役割を果す。
グロメット20は、ゴム等のエラストマーにより、金型により一体成型された部材であり、筒部22、24と、装着部30とを備える。
筒部22は、内部に電線12を挿通可能な筒形状に形成されている。筒部22の内径は、複数の電線12の束の外径と同程度又は当該外径よりも小さい大きさ(僅かに小さい大きさ)に形成されている。そして、筒部22を拡径させるように弾性変形させた状態で、その内部に複数の電線12の束が挿通され、保持される。好ましくは、この状態で、筒部22の端部及び当該端部から延出する複数の電線12の束部分に、粘着テープ等が巻回される。
筒部24は、筒部22と同様に、内部に電線12を挿通可能な筒形状に形成されている。筒部22、24は、装着部30を挟んで両側に延出しており、また、同軸上に配設されている。そして、複数の電線12の束は、筒部22から装着部30内を通って筒部24内に挿入される。筒部22,24の一方が省略されてもよい。
装着部30は、筒部22、24の外周部に突出する形状に形成されており、この外周部に貫通孔18の内周縁部を嵌め込み可能な環状溝40が形成されている。また、装着部30内部には、筒部22,24に連なる空間が形成されている。
より具体的には、装着部30は、筒部22の端部から外方に拡径する鍔部32と、鍔部32の外周部から筒部24側に向けて順次広がるスカート状部34と、筒部24の端部から外方に拡径する鍔部38と、スカート状部34と鍔部38とを連結する連結部36とを備える。
鍔部32は、トラック形状に形成されており、スカート状部34のうち最も広がった部分の縁部もトラック形状を呈している。また、鍔部38も、スカート状部34のうち最も広がった部分の縁部と同じ大きさ又はこれよりも大きい形状のトラック形状を呈している。
また、連結部36は、スカート状部34のうち最も広がった部分の縁部及び鍔部38の外周縁部よりも小さいトラック形状を呈している。
スカート状部34のうち最も広がった部分と鍔部38は、上記連結部36を介して繋がっており、スカート状部34と鍔部38との間に、連結部36の外周面を環状の底面42とし、スカート状部34のうち最も広がった部分及び鍔部38の対向する面を環状側面とする環状溝40が形成される。
環状溝40の底面42は、トラック形状に形成されている。すなわち、底面42は、一対の直線部42aと、一対の弧状部42bとを含む。一対の直線部42aは、互いに平行でかつそれぞれの延在方向において端部を揃えた位置に形成されている。また、一方の弧状部42bは、外向きに凸となる弧状に形成されており、一対の直線部42aの一方側両端同士を繋いでいる。また、他方の弧状部42bは、外向きに凸となる弧状に形成されており、一対の直線部42aの他方側両端同士を繋いでいる。
装着部30のうち環状溝40の内周側部分(つまり、連結部36)の厚み寸法は、一対の弧状部42bの中央部から一対の弧状部42bと一対の直線部42aに向うに従って徐々に大きくなるように設定されている。
また、ここでは、一対の直線部42aの内周側部分の厚み寸法がその延在方向に沿って均一となるように設定されている。
ここでは、装着部30のうち環状溝40の内周側部分の内周面の形状(つまり、連結部36の内周面の形状)は、底面42のトラック形状よりも小さいトラック形状を描いている。
そして、一対の弧状部42bの中央部の内周側部分の厚み寸法はd1に設定され、一対の弧状部42bの端部の内周側部分であり、一対の弧状部42bと一対の直線部42aとのそれぞれの連結部分の厚み寸法はd2(d1<d2)に設定されており、一対の弧状部42bの内周側部分の厚み寸法がd1からd2に向けて徐々に大きくなるように設定されている。また、一対の直線部42aの内周側部分の厚み寸法は、その延在方向全体において、上記連結部分の厚み寸法d2を維持している。
なお、底面42のトラック形状の大きさは、貫通孔18のトラック形状の大きさよりも小さい。好ましくは、底面42の各部が貫通孔18のトラック形状の周方向全体において、一定寸法だけ内側に位置する程度に、底面42のトラック形状の大きさは、貫通孔18のトラック形状の大きさよりも小さい。
このように構成されたグロメット20及びグロメット付電線10によると、貫通孔18の内周縁部と環状溝40の底面との隙間をなるべく少なくすることができ、それらの間での止水性の向上を図ることができる。
これについてより詳細に説明する。
まず、図4は、上記装着部30に対応する装着部230において、環状溝の底面242の内周側部分の厚み寸法がその周方向全体において均一である場合を示す断面図である。この場合において、貫通孔の内周縁部を環状溝に嵌め込むと、環状溝の底面242全体が内側に向けて押込まれる。発明者らが、この場合の底面242の変形状況を詳細に検討したところ、次のようになることが判明した。
まず、弧状部242bの内周側部分は、外向きに凸となる弧状を呈しているため、内周側に変形し難く、貫通孔18の内周縁部に対して良好な接触状態を保つ。一方、直線部242aの内周側部分は直線状を呈しているため、同図の2点鎖線の直線部242Baに示すように、内側に変形してしまうことがある。この変形状態を詳細に検討すると、直線部242aは、その延在方向中間部のみで変形するのではなく、直線部242aと弧状部242bとの連結部分を起点として内周側に変形してしまうことが判明した。
そこで、本実施形態では、装着部30のうち環状溝40の内周側部分の厚み寸法が、一対の弧状部42bの中央部から一対の弧状部42bと一対の直線部42aとのそれぞれの連結部分に向うに従って徐々に大きくなるように設定している。これにより、弧状部42bの内周側部分と直線部42aの内周側部分との間で曲り難くなり、結果、直線部42aの内周側部分も内側に変形し難くなる。これにより、環状溝40の底面42の直線部42aと貫通孔18の内周縁部との間で隙間が生じ難くなる。
また、弧状部42bの中央の内周側部分の厚み寸法が比較的小さいため、貫通孔18の内周縁部を環状溝40に嵌め込んだ状態で、環状溝40の内周側部分を収縮させようとする力は、主として弧状部42bの中央で吸収される。ここで、弧状部42b自体は、外向きに凸となる弧状を呈しているため、内側には変形し難く、弧状部42bと貫通孔18の内周縁部とは、良好な接触状態を保つことができる。
結果、環状溝40の底面42の周方向全体において、貫通孔18の内周縁部と底面42との隙間をなるべく少なくすることができ、それらの間での止水性向上を図ることができる。
しかも、底面42は、貫通孔18と同様にトラック形状に形成されているため、従来技術のように、溝部の外周形状を楕円形状した場合のように、形状状の不整合性が生じ難く、この点からも、それらの間の止水性の向上を図ることができる。
また、直線部42aの内周側部分が、弧状部42bと直線部42aとの連結部分の内周側部分の厚み寸法d2と同程度で、その延在方向に沿って均一な厚み寸法d2に形成されているため、直線部42aの内周側部分の変形をより確実に抑制できる。
なお、上記実施形態では、直線部42aの内周側部分の厚み寸法d2がその延在方向に沿って同じになるように設定されているが、必ずしもそのような構成である必要はない。
例えば、図5に示す変形例では、装着部30に対応する装着部130において、環状溝の底面42は上記実施形態と同じ形状に形成されているが、装着部130のうち底面42の内周側部分の内周面の形状は楕円形状(数学的に定義される楕円形状)に形成されている。
この変形例では、一対の弧状部42bに対応する一対の弧状部142bは、その厚み寸法が、弧状部142bの中央から弧状部142bと直線部に対応する直線部142aとの連結部分に向うに従って徐々に大きくなる部分を含む。具体的には、弧状部142bの中央部の内周側部分の厚み寸法はe1に設定され、弧状部142bと直線部142aとのそれぞれの連結部分よりも弧状部142寄りの部分の厚み寸法はe2(e1<e2)に設定されており、弧状部142bの内周側部分の厚み寸法がe1からe2に向けて徐々に大きくなるように設定されている。
また、直線部142aの内周側部分の内周面は、外向きに凸となる弧を描いている。このため、直線部142aの延在方向中間部の内周側部分の厚み寸法はe3(e3<e2)である。つまり、直線部142aの端部の内周側部分の厚み寸法は、端部から中央に向うに従って徐々に小さくなるように設定されている。
また、直線部142aの変形をより確実に抑制するため、直線部142aの中央の内周側部分の厚み寸法e3は、弧状部142bの中央の厚み寸法e1よりも大きいことが好ましい。
この変形例によっても、直線部142aと弧状部142bとの連結部分の内周側部分の厚み寸法が比較的大きく、また、弧状部142bの中央の内周側部分の厚み寸法が比較的大きいため、上記実施形態と同様に、貫通孔18の内周縁部と環状溝40の底面との隙間をなるべく少なくすることができ、それらの間での止水性の向上を図ることができる。なお、本例に示されるように、弧状部142bの内周側部分は、中央から端部(連結部分)に向うに従って徐々に厚み寸法が大きくなる部分を含んでいればよく、直線部142aと弧状部142bとの連結部分が最も肉厚に形成される必要はない。つまり、直線部142aの内側への変形を抑制し得る範囲内で、当該連結部分の前後の位置で最も厚み寸法が大きくなるように形成されていてもよい。
また、直線部142aの内周側部分の内周面が、外側に凸となる弧を描く形状に形成されているため、当該直線部142aの内周側部分の内周面に沿った部分が一種のアーチ構造をなす。このため、グロメット20の軽量化を図りつつ、直線部142aの内周側部分の変形を抑制して、貫通孔18の内周縁部と環状溝40の底面と間での止水性の向上を良好に保つことができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 グロメット付電線
12 電線
16 パネル
18 貫通孔
20 グロメット
22,24 筒部
30,130 装着部
40 環状溝
42 底面
42a,142a 直線部
42b,142b 弧状部

Claims (5)

  1. 車両のパネルに形成されたトラック形状の貫通孔に装着されるグロメットであって、
    内部に電線が挿通される筒部と、
    前記筒部の外周部に突出するように形成されると共に、外周部に前記貫通孔の内周縁部を嵌め込み可能な環状溝が形成された装着部と、
    を備え、
    前記環状溝の底面が、一対の直線部と、外向きに凸となる弧状に形成され、前記一対の直線部の一方側の両端及び他方側の両端のそれぞれを繋ぐ一対の弧状部とを有するトラック形状に形成されており、
    前記一対の弧状部の内周側部分が、その厚み寸法が、前記一対の弧状部の中央から前記一対の弧状部と前記一対の直線部とのそれぞれの連結部分に向うに従って徐々に大きくなる部分を含む、グロメット。
  2. 請求項1に記載のグロメットであって、
    前記一対の直線部の内周側部分の内周面が、外側に凸となる弧を描く形状に形成されている、グロメット。
  3. 請求項2に記載のグロメットであって、
    前記一対の直線部の中央の内周側部分の厚み寸法が、前記一対の弧状部の中央の内周側部分の厚み寸法よりも大きい、グロメット。
  4. 請求項1に記載のグロメットであって、
    前記一対の直線部の内周側部分がその延在方向に沿って均一な厚み寸法に形成されている、グロメット。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のグロメットと、
    前記筒部に挿通された少なくとも1本の電線と、
    を備える、グロメット付電線。
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