JP6090096B2 - グロメット及びグロメット付ワイヤーハーネス - Google Patents

グロメット及びグロメット付ワイヤーハーネス Download PDF

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Description

この発明は、車両のパネルの貫通孔に挿入されるグロメットに関する。
車両のパネルに形成された貫通孔にワイヤーハーネスを挿通する際に、ワイヤーハーネスを固定するために、例えば特許文献1のようなグロメットが取り付けられる。
特許文献1には、車体パネルへの挿入係止力を低減すると共に、係止後の保持力を高めたとされるグロメットの構成が開示されている。
特開2011−244553号公報
しかしながら、特許文献1に記載のグロメットは、グロメットの軸方向の一方の力に対しては抜け防止の効果が大きいが、径方向の力に対しては抜け防止の効果を期待できない場合があった。
そこで、本発明は、グロメットの保持力を向上させることが可能な技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るグロメットは、車両のパネルに形成された貫通孔に挿入されるグロメットであって、内部にワイヤーハーネスが収容される筒部と、前記筒部から拡径するように形成された環状部と、前記環状部の周囲から、軸方向一方側に突出する周壁とを含み、前記周壁の外周面上には、周方向の全周に渡って凹むように形成され、前記パネルの前記貫通孔の内周縁部が嵌合可能な周溝が設けられている保持部と、前記周壁の内周面上において、前記筒部を避けて、周方向の一部と他の一部とを結ぶように直線状に設けられているリブと、を備える。前記周壁は、その軸方向に垂直な面に沿った断面において、その形が、2本の平行な線分部分と、前記2本の平行な線分部分の同じ側にある端部をそれぞれ結ぶ2つの半円弧状部分とを含む長円状に形成されている。前記リブは、前記周壁のうちの隣り合う線分部分と半円弧状部分とをそれぞれ結ぶ4つのリブを備える。前記4つのリブの各端部のうち前記線分部分とつながる端部は、前記線分部分の中央をあけつつ端部同士が前記線分部分の中央に対して両側に離れるように設けられている。
第2の態様に係るグロメットは、第1の態様に係るグロメットであって、前記4つのリブの各端部のうち前記半円弧状部分とつながる端部も、端部同士が離れるように設けられている。
の態様に係るグロメット付ワイヤーハーネスは、第1又は第2の態様に係るグロメットと、前記グロメットの内部に挿通され、固定されているワイヤーハーネスと、を備える。
第1の態様に係るグロメットによると、周壁の内周面上において、周方向の一部と他の一部とを結ぶように直線状に設けられているリブを備えるため、グロメットの径方向にかかる力に対してもグロメットが変形することを抑えることができ、グロメットの保持力を向上させることができる。また、リブは、筒部を避けて設けられているため、筒部にワイヤーハーネスを通す際などに、筒部の孔が拡径するように筒部を弾性変形させやすい。
また、第1の態様に係るグロメットによると、周壁は、その断面が線分部分と半円弧状部分とで形成される長円状に形成され、リブの一方の端部が線分部分とつながり、他方の端部が半円弧状部分とつながるように設けられているため、より凹みやすい線分部分に力がかかった場合でも、リブにより線分部分が支持され、線分部分の凹みを抑えることができる。このため、グロメットが変形することを抑えることができ、グロメットの保持力を向上させることができる。また、リブが、線分部分と半円弧状部分とを結ぶように設けられているため、筒部を避けてリブが配設されやすくなり、筒部にワイヤーハーネスを通す際などに、筒部の孔が拡径するように弾性変形させやすくすることができる。また、リブは、周壁のうちの隣り合う線分部分と半円弧状部分とをそれぞれ結ぶ4つのリブを備えるため、周壁に径方向の力がかかった場合に、リブにより、より確実に線分部分が支持され、線分部分の凹みを抑えることができる。
の態様に係るグロメットによると、複数のリブのそれぞれの端部が間隔をあけて配設されているため、リブを筒部からより離して配設することができることによって、筒部にワイヤーハーネスを通す際などに、筒部の孔が拡径するように弾性変形させやすくすることができる。
の態様に係るグロメット付ワイヤーハーネスによると、外周上の一部と他の一部とを結ぶリブが設けられているグロメットを備えるため、グロメットの径方向の変形を抑えることができる。また、リブは、筒部を避けて設けられているため、筒部の孔が拡径するように筒部を弾性変形させやすい。
実施形態に係るグロメットを示す斜視図である。 実施形態に係るグロメット付ワイヤーハーネスを示す正面図である。 実施形態に係るグロメットを示す底面図である。 図2のIV−IV線に沿って切断した断面図である。 変形例に係るグロメット付ワイヤーハーネスの断面図である。 変形例に係るグロメット付ワイヤーハーネスの断面図である。
以下、実施形態に係るグロメット20及びグロメット付ワイヤーハーネス10について説明する。図1は、実施形態に係るグロメット20を示す斜視図である。図2は、実施形態に係るグロメット付ワイヤーハーネス10を示す正面図である。図3は、実施形態に係るグロメット20を示す底面図である。図4は、図2のIV−IV線に沿って切断した断面図である。
実施形態に係るグロメット付ワイヤーハーネス10は、グロメット20と、グロメット20の内部に挿通され、固定されているワイヤーハーネス12と、を備える。
ワイヤーハーネス12は、少なくとも1本の電線を含む。ここでは、ワイヤーハーネス12は、複数の電線が束ねられたものであり、車両等に配索されて各種電気部品同士を電気的に接続する配線材として用いられる。ワイヤーハーネス12には、光ファイバーケーブル等が含まれていてもよい。図2のワイヤーハーネス12では、複数の電線が束ねられたワイヤーハーネス12の概形が描かれている。
グロメット20は、車両のパネルに形成された貫通孔に挿入される部材であって、パネルの貫通孔の内周縁部を挟持し、パネルを境界として一方側から他方側へ、貫通孔を通して水等が浸入することを防止するシールの役割を果たす部材である。また、グロメット20は、内部にワイヤーハーネス12を挿通し、ワイヤーハーネス12が貫通孔の内周縁部と接触し傷つくことを防止するための部材でもある。
グロメット20は、筒部22と、保持部30と、リブ40と、を備える。ここでは、グロメット20は、ゴム等のエラストマーにより、筒部22と保持部30とリブ40とが一つの部材になるように金型で一体成型されている。
筒部22は、内部にワイヤーハーネス12が収容されるように形成され、ワイヤーハーネス12の保護及び経路規制等を行う部材である。具体的には、筒部22は、内径が収容されるワイヤーハーネス12の径と同程度の径(ここでは、若干小さい径)を持つように、円筒状に形成されている。そして、孔が拡径するように弾性変形させられた状態で、内部にワイヤーハーネス12が挿通され、収容される。
ここで、筒部22の内径がワイヤーハーネス12の径よりも若干小さく設定されているため、筒部22にワイヤーハーネス12を収容後、力を開放し、弾性変形していたものが元に戻る際に、ワイヤーハーネス12により、筒部22の拡径状態が維持される。これにより、ワイヤーハーネス12に弾性力がかかる状態となり、その弾性力により、筒部22にワイヤーハーネス12がより強固に保持される。
保持部30は、環状部32と周壁34とを含み、周壁34には周溝38が設けられている。保持部30は、パネルの貫通孔に嵌合し、パネルを保持する部材である。
環状部32は、筒部22から拡径するように形成されている。また、環状部32は、周壁34の形状に合うように形成されている。具体的には、ここでは、周壁34が長円状に形成されているため、環状部32も長円状に形成されており、筒部22の一方側端部から広がるように長円状の板状に形成されている。なお、周壁34の形状について、詳しくは後述する。
なお、環状部32が筒部22の端部と連結していることは、必須ではない。環状部32は、例えば、筒部22の軸方向中間位置の外周から広がるように形成されていてもよい。換言すると、筒部22が、保持部30の周壁34の内側まで、或いは、周壁34を越えた先まで延びていてもよい。
また、筒部22の中心軸と環状部32の中心軸と周壁34の中心軸とは、一致するように形成されていることが望ましい。筒部22の中心軸と環状部32の中心軸と周壁34の中心軸とが一致するように形成されていれば、グロメット20を貫通孔に嵌める際に、作業者が加える力が効率的に伝わり、労力を抑えることができる。
周壁34は、環状部32の周囲から、軸方向一方側に突出するように形成されている。また、その外周面上には、周方向の全周に渡って凹むように形成され、パネルの貫通孔の内周縁部が嵌合可能な周溝38が設けられている。
具体的には、周壁34は、環状部32から徐々に拡径しつつ突出していき、環状部32から周溝までの間で径方向に最も突出している第1突出部37を経て、周溝38に至る。周溝38が形成されている部分の周壁34の径は、貫通孔の径と同程度に設定されている。そして、周溝38が形成されている分だけ内側に凹んだのち、再び外側に突出する第2突出部39が形成されている。つまり、周壁34のうち第1突出部37及び第2突出部39が周溝38を挟むように位置している。
この周溝38に、パネルの貫通孔の内周縁部を嵌めるために、まず、作業者は、グロメット20を貫通孔の内周縁部と接触する位置まで持っていく。この際に、最小限の労力で作業を完了させるために、貫通孔の中心軸とグロメットの中心軸とが一致する位置にグロメット20を持っていくことが望ましい。次に、グロメット20を貫通孔に押し込めるように力を加えていく。すると、グロメット20の第1突出部37が縮径するように弾性変形しつつ貫通孔に挿入されていく。そして、第1突出部37が貫通孔を通過し、周溝38の部分までグロメット20が挿入された段階で、かけていた力を開放させると、弾性変形していたものが元に戻る。これにより、貫通孔の内周縁部が周溝38に嵌合し、周壁34のうち、周溝38を挟むように位置する第1突出部37及び第2突出部39がパネルを挟持することによって、保持部30にパネルが保持される。
ここで、周溝38の幅(グロメット20の軸方向の長さ)は、貫通孔の内周縁部の厚みよりも小さく設定されていることが望ましい。周溝38の幅が、貫通孔の内周縁部の厚みよりも小さく設定されている場合、貫通孔の内周縁部が、周溝38に嵌まった際に、周壁34が弾性変形することによって、貫通孔の内周縁部が、周壁34に、より強固に挟持される。
さらに、ここでは、周壁34は、貫通孔の形状に合わせて、軸方向に垂直な面に沿った断面において、その形が、2本の平行な線分部分35と、その2本の平行な線分部分35の同じ側にある端部をそれぞれ結ぶ2つの半円弧状部分36とを含む長円状に形成されている。
もっとも、周壁34が上記したような長円状に形成されることは必須ではない。例えば、真円状または楕円状に形成されてもよい。しかしながら、周壁34は、貫通孔の形状に対応するように形成されることが望ましい。周壁34が、貫通孔の形状に対応するように形成されていれば、グロメット20を貫通孔に嵌め易くなるとともに、嵌めた後に貫通孔からグロメット20が抜けづらくなる。
リブ40は、周壁34の内周面上において、筒部22を避けて、周方向の一部と他の一部とを結ぶように直線状に設けられている。リブ40は、グロメット20(特に、周壁34)に径方向の力がかかったときに、周壁34を支持し、グロメット20の変形を抑えるための部材である。ここでは、リブ40が直線状に設けられているため、一部に湾曲部分を持つ形状の場合に比べて、リブ40が変形しにくく、グロメット20の変形をより抑えることができる。
また、リブ40は、筒部22を避けて設けられている。具体的には、筒部22が周壁34の内周側まで延長されている場合は、リブ40は、筒部22と交わらないようにして設けられている。また、本実施形態のように、筒部22の端部が環状部32とつながり、筒部22が、周壁34の内周側まで延長されていない場合、筒部22の延長線とリブ40とが交わらないようにして設けられている。
さらに、リブ40は、周壁34の内周面上において、一方の端部が線分部分35とつながり、他方の端部が半円弧状部分36とつながるように設けられている。さらに、リブ40は、複数のリブ40を備え、複数のリブ40のそれぞれの端部が間隔をあけて配設されている。
具体的には、ここでは、リブ40は、周壁34のうちの隣り合う線分部分35と半円弧状部分36とをそれぞれ結ぶように設けられている4本のリブ40を備え、4本のリブ40の各端部がそれぞれ間隔をあけて配設されている。さらに、ここでは、4本のリブの端部は、線分部分35及び半円弧状部分36の中央をあけるようにして配設されている。
また、リブ40は、周壁34の内周側に設けられていれば、周壁34を支持することが可能であるが、より好ましくは、リブ40は、周壁34のうち、第1突出部37及び周溝38の内周側に設けられているとよい。ここでは、グロメット20の軸方向におけるリブ40の一方側端部は、環状部32の内周側面とつながっており、他方側端部は、周溝38が形成されている部分の内周側部分よりも先まで延びている。これにより、リブ40は、周壁34のうち、第1突出部37及び周溝38の内周側に形成されており、第1突出部37及び周溝38が形成されている部分を支持することで、周壁34に径方向の力がかかったときに、周溝38の周辺部分(特に、第1突出部37)が内側に凹み、貫通孔の内周縁部の挟持状態が解消されることを抑えることができる。
また、ここでは、グロメット20の軸方向におけるリブ40の一方側端部は、環状部32の内周側面とつながっているが、環状部32の内周側面とつながっていなくともよい。しかしながら、リブ40が環状部32の内周側面とつながっていると、グロメット20に力がかかった際に、リブ40が変形しにくくなることによって、より確実に周壁34を支持可能となる。このため、周壁34の縮径を抑えることができることによって、グロメット20の保持力を高めることができる。また、リブ40が環状部32の内周側面とつながっていると、グロメット20に軸方向の力がかかった場合にも、グロメット20の変形を抑えることができる。
また、リブ40の厚みが厚い方が、グロメット20に力がかかっても、リブ40が変形しにくくなることによって、より確実に周壁34を支持可能となる。このため、周壁34の縮径を抑えることができることによって、グロメット20の保持力を高めることができる。
また、ここでは、リブ40は、4つ設けられているが、少なくとも1つ設けられていればよい。しかしながら、リブ40が多く設けられている方が、周壁34をより確実に支持可能となるため、周壁34の縮径を抑えることができることによって、グロメット20の保持力を高めることができる。
また、リブ40が複数設けられている場合、保持部30の中心に対して対称となるようにリブ40が設けられていることが望ましい。保持部30の中心に対して対称となるようにリブ40が設けられていると、リブ40により、周壁34をより均等に支持することができる。
また、ここでは、保持部30のうち、筒部22と連結している端部とは反対側の端部には、正面視L字状の固定片42が2つ設けられている。固定片42は、グロメット20にワイヤーハーネス12を固定するための部材である。この固定片42の内周側面をワイヤーハーネス12に接触させた状態で、ワイヤーハーネス12と固定片42とを同時に粘着テープ等の結束部材44により巻回、固定することで、グロメット20にワイヤーハーネス12が固定される。なお、筒部22が周壁34の先まで延長されている場合、筒部の端部に、ワイヤーハーネスを固定するための固定片が形成されていてもよい。
<動作>
次に、グロメット20の径方向に力がかかった場合のグロメット20の動作について説明する。
グロメット20の径方向に力がかかった場合、本実施形態に係るリブ40が設けられていなければ、グロメットの外周が縮径し、パネルが周溝から抜けてしまう恐れがある。長円状のグロメットの場合、このことは、特に、線分部分に径方向に向かう力がかかった場合に起こりやすい。
これに対し、本実施形態に係るグロメット20では、リブ40が周方向の一部と他の一部とを結ぶように直線状に設けられているため、グロメット20の径方向に力がかかった場合、リブ40により、周壁34が凹まないように支持される。このため、グロメット20は縮径しないか、したとしても、パネルの貫通孔の内周縁部が周溝38から抜けない程度に抑えることができる。
特に、周壁34が線分部分35と半円弧状部分36とを含む長円状に形成された場合には、上述したように、線分部分35がもっとも凹みやすい。しかしながら、線分部分35と半円弧状部分36とを結ぶようにリブ40が設けられているため、線分部分35に力がかかっても、リブ40により、線分部分35が凹まないように支持される。このため、グロメット20の縮径を抑えることができる。
さらに、4つのリブ40が、周壁34のうちの隣り合う線分部分35と半円弧状部分36とをそれぞれ結んでいるため、周壁34に径方向の力がかかった場合に、より確実に周壁34が凹まないように支持可能となる。
次に、筒部22にワイヤーハーネス12を収容するために、筒部22の孔が拡径するように筒部22を弾性変形させる動作について説明する。
筒部22の孔が拡径するように筒部22を弾性変形させる場合、筒部22の孔から外側に向かって放射状にリブが設けられていると、リブが孔の拡径を妨げてしまう恐れがある。
これに対し、本実施形態に係るグロメット20では、筒部22の孔を避けてリブ40が設けられているため、リブ40が筒部22の孔の拡径を妨げることを抑えられる。このため、筒部22をより小さい力で弾性変形させることができる。
特に、周方向の線分部分35と半円弧状部分36とを結ぶようにリブ40が設けられているため、リブ40が、筒部22の孔の拡径を妨げることをより抑えることができる。このため、筒部22をより小さい力で弾性変形させることができる。
また、複数のリブ40が設けられていても、複数のリブ40の端部同士が間隔をあけて配設されているため、孔の周囲からリブ40をより離すことができる。このため、リブ40が、筒部22の孔の拡径を妨げることをより抑えることができる。このため、筒部22をより小さい力で弾性変形させることができる。
さらに、ここでは、4つのリブが、各々が交差しないように設けられているため、孔の周囲からリブ40をより離すことができる。このため、リブ40が、筒部22の孔の拡径を妨げることをより抑えることができる。このため、筒部22をより小さい力で弾性変形させることができる。
<効果>
本実施形態に係るグロメット20及びグロメット付ワイヤーハーネス10によると、周壁34の内周面上において、周方向の一部と他の一部とを結ぶように直線状に設けられているリブ40を備えるため、グロメット20の径方向にかかる力に対してもグロメット20が変形することを抑えることができ、グロメット20の保持力を向上させることができる。また、リブ40は、筒部22を避けて設けられているため、筒部22にワイヤーハーネス12を通す際などに、筒部22の孔が拡径するように筒部22を弾性変形させやすい。
また、周壁34は、その断面が線分部分35と半円弧状部分36とで形成される長円状に形成され、リブ40の一方の端部が線分部分35とつながり、他方の端部が半円弧状部分36とつながるように設けられているため、線分部分35に力がかかった場合でも、リブ40により線分部分35が支持され、線分部分35の凹みを抑えることができる。このため、グロメット20が変形することを抑えることができ、グロメット20の保持力を向上させることができる。また、筒部22を避けてリブ40が配設されやすくなり、筒部22にワイヤーハーネス12を通す際などに、筒部22の孔が拡径するように弾性変形させやすくすることができる。
また、複数のリブ40のそれぞれの端部が間隔をあけて配設されているため、複数のリブ40を筒部22からより離して配設することができることによって、筒部22にワイヤーハーネス12を通す際などに、筒部22の孔が拡径するように弾性変形させやすくすることができる。
また、複数のリブ40は、周壁34のうちの隣り合う線分部分35と半円弧状部分36とをそれぞれ結び、各々が交差しないように設けられている4つのリブ40を備えるため、グロメット20の径方向の変形をより抑えることができる。また、筒部22の孔からより離して、リブ40を配置することが可能となることによって、筒部22の孔が拡径するように筒部22をより弾性変形させやすくなる。
{変形例}
図5は、変形例に係るグロメット付ワイヤーハーネス10Aを示す図であり、図4と同様の位置で切断された断面図である。変形例に係るグロメット付ワイヤーハーネス10Aは、リブ40Aが、2本の平行な線分部分を結ぶように設けられているグロメット20Aを備える点で実施形態に係るグロメット付ワイヤーハーネス10とは異なる。なお、本変形例の説明において、実施形態で説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する(以下の変形例でも同様)。
具体的には、リブ40Aは、周壁34のうちの2本の平行な線分部分35を結ぶように、線分部分35に垂直に2つ設けられている。
このグロメット20Aの線分部分35に径の中心方向に向かう力がかかった場合、リブ40Aにより線分部分35が支持されるとともに、その力はリブ40Aを通して、もう一方の線分部分へと伝わる。これにより、力が直接かかる線分部分35の側は縮径するように弾性変形するが、縮径の度合いは、リブ40Aがない場合に比べて小さくなる。この際に、もう一方の線分部分35の側は、リブ40Aを通して伝わる力により拡径するように弾性変形するか、或いは、伝わる力が弱い場合には、弾性変形することがない。このため、この変形例に係るグロメット20Aの場合でも、実施形態に係るグロメット20と同様に、保持力を高めることができる。また、筒部22の孔がある中央をあけて配設することができるため、筒部22の孔が拡径するように弾性変形させやすくすることができる。
なお、リブ40Aの数、及び、その配置は、これに限定されるものではなく、線分部分35の縮径を抑え、且つ、筒部22の弾性変形を妨げないものであればよい。しかしながら、リブ40Aは、図5のように、筒部22の孔を間に挟むように少なくとも2つ設けられていることが望ましい。この場合、線分部分35に径方向の力がかかった場合に、リブ40Aにより、より確実に線分部分35が支持され、線分部分35の凹みを抑えることができる。
また、図6は別の変形例に係るグロメット付ワイヤーハーネス10Bを示す図である。図6もまた、図4と同様の位置で切断された断面図である。この変形例に係るグロメット付ワイヤーハーネス10Bは、複数のリブ40Bが設けられ、そのうちの少なくとも1つのリブ40Bの端部が周壁34の内周面上で別のリブ40Bの端部とつながるように設けられているグロメット20Bを備える点で実施形態に係るグロメット付ワイヤーハーネス10とは異なる。
具体的には、ここでは、4つのリブ40Aの端部が周壁34の内周面上でそれぞれ別のリブ40Aの端部とつながるように設けられている。
この場合でも、リブ40Bを筒部22の孔から離して配置しやすくなるという効果及びそれに起因する効果以外の効果については、実施形態に係るグロメット付ワイヤーハーネス10の効果と同様の効果を得ることができる。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10,10A,10B グロメット付ワイヤーハーネス
12 ワイヤーハーネス
20,20A,20B グロメット
22 筒部
30 保持部
32 環状部
34 周壁
35 線分部分
36 半円弧状部分
38 周溝
40,40A,40B リブ

Claims (3)

  1. 車両のパネルに形成された貫通孔に挿入されるグロメットであって、
    内部にワイヤーハーネスが収容される筒部と、
    前記筒部から拡径するように形成された環状部と、前記環状部の周囲から、軸方向一方側に突出する周壁とを含み、前記周壁の外周面上には、周方向の全周に渡って凹むように形成され、前記パネルの前記貫通孔の内周縁部が嵌合可能な周溝が設けられている保持部と、
    前記周壁の内周面上において、前記筒部を避けて、周方向の一部と他の一部とを結ぶように直線状に設けられているリブと、
    を備え、
    前記周壁は、その軸方向に垂直な面に沿った断面において、その形が、2本の平行な線分部分と、前記2本の平行な線分部分の同じ側にある端部をそれぞれ結ぶ2つの半円弧状部分とを含む長円状に形成され、
    前記リブは、前記周壁のうちの隣り合う線分部分と半円弧状部分とをそれぞれ結ぶ4つのリブを備え、
    前記4つのリブの各端部のうち前記線分部分とつながる端部は、前記線分部分の中央をあけつつ端部同士が前記線分部分の中央に対して両側に離れるように設けられている、グロメット。
  2. 請求項1記載のグロメットであって、
    前記4つのリブの各端部のうち前記半円弧状部分とつながる端部も、端部同士が離れるように設けられている、グロメット。
  3. 請求項1又は請求項2記載のグロメットと、
    前記グロメットの内部に挿通され、固定されているワイヤーハーネスと、
    を備える、グロメット付ワイヤーハーネス。
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