JP2016062675A - ワイヤーハーネス - Google Patents

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幸康 坂本
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貴章 伊藤
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大地 芦田
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孝幸 寺内
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Abstract

【課題】コネクタの防水を、なるべく簡易な構成のカバー部材によって実現できること。【解決手段】ワイヤーハーネス1は、電線束21とコネクタ22とを備えるコネクタ付電線2とカバー部材3とを備える。カバー部材3は、電線束21に応じた形状からコネクタ22の外周部に応じた大きさへ拡張するように弾性変形可能なチューブ状部材30によって形成されている。そして、カバー部材3は、チューブ状部材30の一方側端部31が電線束21の外周部に接した状態で電線束21を囲む電線カバー部33とされ、チューブ状部材30のうち電線カバー部33よりもコネクタ22の先端側の部分が、電線カバー部33側に曲げ返されると共に、コネクタ22の少なくとも一部を覆うように変形可能なコネクタカバー部34とされている。【選択図】図1

Description

本発明は、電線と電線の端部に接続されたコネクタとを備えるワイヤーハーネスに関する。
自動車等の車両に搭載されるワイヤーハーネスにおいて、複数の電線とこの複数の電線の端部に接続されたコネクタとを備えるものがある。また、ワイヤーハーネスが、コネクタの防水を目的として、コネクタの周囲を覆う保護部材(被覆部材)を備えることがある。
例えば、特許文献1に示されるワイヤーハーネスは、互いに嵌合する第一コネクタ及び第二コネクタを備える。また、特許文献1に示される例において、ワイヤーハーネスは、被覆部材として第一コネクタ側に設けられた第一保護カバー及び第二コネクタ側に設けられた第二保護カバーを備える。
特許文献1に示される例においては、第一保護カバー及び第二保護カバーの一方が、第一コネクタ又は第二コネクタの外周面で他方の外側に重なることにより、第一コネクタと第二コネクタとの嵌合部分の周囲を覆う。
特開2010−165523号公報
ところで、特許文献1に示される例において、保護カバーは、コネクタの外周面に沿った筒形状のコネクタ保護部と、電線群の外周面に沿った円筒形状とした電線保護部とを備えた形状とされている。このため、コネクタ及び電線群の大きさ又は形状に合わせた複雑な形状の保護カバーを準備しておく必要がある。
そこで、本発明は、コネクタの防水を、なるべく簡易な構成のカバー部材によって実現できることを目的とする。
第1態様に係るワイヤーハーネスは、複数の電線を含む電線束と前記電線束の端部に接続されたコネクタとを備えるコネクタ付電線と、前記電線束に応じた形状から前記コネクタの外周部に応じた大きさへ拡張するように弾性変形可能なチューブ状部材によって形成され、前記チューブ状部材の一方側端部が前記電線束の外周部に接した状態で前記電線束を囲む電線カバー部とされ、前記チューブ状部材のうち前記電線カバー部よりも前記コネクタの先端側の部分が、前記電線カバー部側に曲げ返されると共に、前記コネクタの少なくとも一部を覆うように変形可能なコネクタカバー部とされた、カバー部材と、を備える。
第2態様に係るワイヤーハーネスは、第1態様に係るワイヤーハーネスの一態様である。第2態様に係るワイヤーハーネスにおいては、前記電線束の外径が、自然状態の前記チューブ状部材の内径よりも大きい。
第3態様に係るワイヤーハーネスは、第1態様又は第2態様に係るワイヤーハーネスの一態様である。第3態様に係るワイヤーハーネスにおいては、前記コネクタカバー部が丸められている。
第4態様に係るワイヤーハーネスは、第3態様に係るワイヤーハーネスの一態様である。第4態様に係るワイヤーハーネスにおいては、前記コネクタカバー部が、前記電線束における前記コネクタとの接続部分の手前の部分の周囲に設けられている。
第5態様に係るワイヤーハーネスは、第1態様から第4態様のいずれか1つに係るワイヤーハーネスの一態様である。第5態様に係るワイヤーハーネスにおいては、前記コネクタカバー部が、前記コネクタの全体を覆うように変形可能である。
第6態様に係るワイヤーハーネスは、第5態様に係るワイヤーハーネスの一態様である。第6態様に係るワイヤーハーネスにおいては、前記カバー部材が、前記コネクタに接続される相手側コネクタ及び相手側コネクタに接続された複数の相手側電線を覆うことが可能な長さである。
第7態様に係るワイヤーハーネスは、第5態様に係るワイヤーハーネスの一態様である。第7態様に係るワイヤーハーネスにおいては、前記カバー部材が、前記コネクタに接続される相手側機器コネクタの少なくとも一部を覆うことが可能な長さである。
上記の各態様において、ワイヤーハーネスは、コネクタ付電線とカバー部材とを備える。カバー部材は、電線束に応じた形状からコネクタの外周部に応じた大きさへ拡張するように弾性変形可能なチューブ状部材によって形成されている。そして、カバー部材は、チューブ状部材の一方側端部が電線束の外周部に接した状態で電線束を囲む電線カバー部とされ、チューブ状部材のうち電線カバー部よりもコネクタの先端側の部分が、電線カバー部側に曲げ返されると共に、コネクタの少なくとも一部を覆うように変形可能なコネクタカバー部とされている。この場合、カバー部材が、電線束に応じた形状からコネクタの外周部に応じた大きさへ拡張するように弾性変形可能なチューブ状部材によって形成されていることにより、電線束の形状等に関わらず、カバー部材を電線束に取り付け、電線束の外周部に電線カバー部が接した状態を作ることができる。また、カバー部材のコネクタカバー部における曲げ返された部分の曲げを伸ばし、コネクタに被せる作業を行うことで、コネクタカバー部がコネクタの外周部に接した状態を作ることができる。即ち、上記の各態様においては、カバー部材が電線束に応じた形状からコネクタの外周部に応じた大きさへ拡張するように弾性変形可能なチューブ状部材によって形成されているため、コネクタ及び電線束の大きさ又は形状等によって逐一カバー部材の形状を変更することが不要となる。これにより、コネクタの防水を、なるべく簡易な構成のカバー部材によって行うことが可能となる。
また、第2態様において、電線束の外径が、自然状態のチューブ状部材の内径よりも大きい。この場合、チューブ状部材の弾性変形によって、カバー部材の電線カバー部が、より強く電線束の外周部に接する。そのため、ワイヤーハーネスの止水性能が向上する。
また、第3態様において、コネクタカバー部が丸められている。この場合、例えば、コネクタ付電線と相手側部材との接続作業時において、コネクタカバー部が要するスペースをより小さくすることができる。
また、第4態様において、コネクタカバー部が、電線束におけるコネクタとの接続部分の手前の部分の周囲に設けられている。この場合、コネクタを直接支持して、コネクタと別の部材との接続作業を行うことができる。
また、第5態様において、コネクタカバー部が、コネクタの全体を覆うように変形可能である。この場合、電線束とコネクタとの接続部分を含むより広い領域を止水することができる。
また、第6態様において、カバー部材が、コネクタに接続される相手側コネクタ及び相手側コネクタに接続された複数の相手側電線を覆うことが可能な長さである。この場合、カバー部材で相手側コネクタの防水も可能となり、2つのコネクタを一括して止水処理を行うことができる。
また、第7態様において、カバー部材が、コネクタに接続される相手側機器コネクタの少なくとも一部を覆うことが可能な長さである。この場合、コネクタと相手側機器コネクタとの接続部分もカバー部材で止水することができ、2つのコネクタを一括して止水処理を行うことができる。
第1実施形態に係るワイヤーハーネスの一部切り欠き側面図である。 第1実施形態に係るワイヤーハーネスの一部切り欠き側面図である。 第1実施形態に係るワイヤーハーネスの一部切り欠き側面図である。 第1実施形態に係るワイヤーハーネスの一部切り欠き側面図である。 第1実施形態に係るワイヤーハーネスの側面図である。 第2実施形態に係るワイヤーハーネスの一部切り欠き側面図である。 第2実施形態に係るワイヤーハーネスの一部切り欠き側面図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具現化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。
<第1実施形態>
図1〜5を参照しつつ、第1実施形態に係るワイヤーハーネス1について説明する。ワイヤーハーネス1は、コネクタ付電線2とカバー部材3とを備える。図1は、ワイヤーハーネス1の一部切り欠き側面図である。
<ワイヤーハーネス:コネクタ付電線>
ワイヤーハーネス1において、コネクタ付電線2は、電線束21とコネクタ22とを備えている。
電線束21は、複数の電線210を含む。電線210は、例えば、銅又はアルミニウム等の金属を主成分とする線材である芯線とこの芯線の周囲を覆う絶縁被覆とを備える絶縁電線であることが考えられる。絶縁被覆は、例えば、ポリエチレン、塩化ビニル又はポリアミド系ナイロンなどを主成分とする合成樹脂の部材である。
コネクタ22は、電線束21の端部に接続されている。本実施形態では、コネクタ22には、電線束21を構成する複数の電線210各々の端部を収容可能なキャビティが形成されていることが考えられる。また、電線210の端部に端子が接続されており、電線210とコネクタ22とが端子を介して接続されていることも考えられる。
コネクタ22は、例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)又はABS樹脂などの絶縁性の樹脂材料で構成されている。また、コネクタ22は、電線210の端部に接続された端子をキャビティ内で固定する固定構造を備えていることが考えられる。
<ワイヤーハーネス:カバー部材>
カバー部材3は、電線束21に応じた大きさからコネクタ22の外周部に応じた大きさへ拡張するように弾性変形可能なチューブ状部材30によって形成されている。なお、本実施形態において、コネクタ22の外周部とは、コネクタ22における外周面を含む部分である。即ち、コネクタ22の外周部は、コネクタ22において、コネクタ22に接続される電線束21を保護する部分である。
また、カバー部材3は、電線カバー部33とコネクタカバー部34とを含む。カバー部材3において、チューブ状部材30の一方側端部31が電線束21の外周部に接した状態で電線束21を囲む部分が、電線カバー部33とされている。また、カバー部材3において、チューブ状部材30のうち電線カバー部33よりもコネクタの先端側の部分が電線カバー部33側に曲げ返されるとともに、コネクタ22の少なくとも一部を覆うように変形可能な部分が、コネクタカバー部34とされている。なお、チューブ状部材30のうち電線カバー部33よりもコネクタの先端側の部分とは、チューブ状部材30における一方側端部31に対し反対側の他方側端部32から電線カバー部33とコネクタカバー部34との境界までの部分でもある。
電線カバー部33において、カバー部材3が電線束21の外周部に接する。即ち、電線束21の外周部は、カバー部材3に接する部分である。電線束21の外周部は、複数の電線210の外周面の一部によって構成される。例えば、電線束21の外周部は、電線束21に含まれる全ての電線210の外周面の一部によって構成される場合又は電線束21に含まれる一部の電線210の外周面の一部によって構成される場合が考えられる。
また、電線束21における電線カバー部33に覆われる部分に、電線束21における電線210間の隙間を埋める充填剤は設けられている場合も考えられる。また、充填剤によって、充填剤を伴う電線束21に対するカバー部材3の密着の度合が、より高まる場合も考えられる。
また、本実施形態においては、電線束21の外径が、自然状態のチューブ状部材30の内径よりも大きい。なお、自然状態のチューブ状部材30とは、外力が加えられていない状態のチューブ状部材30のことを意味する。図2には、自然状態のチューブ状部材30が、仮想線(二点鎖線)で示されている。なお、図2では、便宜上、コネクタカバー部34が設けられた状態のチューブ状部材30が示されている。図2においては、チューブ状部材30における電線カバー部33の内径が、自然状態において、電線束21の外径よりも大きいことが示されている。
本実施形態においては、チューブ状部材30の中空部が拡大するように変形させられ、その拡大した中空部に電線束21が挿通された後、中空部を拡大させる力が取り除かれ、チューブ状部材30の弾性変形によって、チューブ状部材30の内側面が電線束21の外周部に接した状態となる。例えば、チューブ状部材30は、自然状態において、電線束21の外径よりも内径が小さい弾性チューブであることが考えられる。また、さらに、チューブ状部材30が、同径の部分が全長に亘って連続するチューブである場合も考えられる。この場合、例えば、同径の部分が全長に亘って連続する比較的長い弾性チューブから、カバー部材3に必要な長さ分だけ切り取ることにより、カバー部材3を形成するチューブ状部材30を得ることができる。
また、カバー部材3は、カバー部材3を形成するチューブ状部材30が弾性を有する範囲において、その中空部を拡大させることが可能である。即ち、カバー部材3は、チューブ状部材30が弾性を有する範囲で、その中空部に収容できる大きさの電線束21及びコネクタ22を備えるコネクタ付電線2に対して適用できる。即ち、形状又は大きさ等が異なる複数種類のコネクタ22及び電線束21に対しても、このカバー部材3を適用することができ、汎用性に優れている。
カバー部材3は、例えば、樹脂材料によって構成された弾性変形可能な部材であることが考えられる。カバー部材3を構成する樹脂としては、例えば、PE(ポリエチレン)、PVC(ポリ塩化ビニル)、シリコン又はエラストマー系フッ素樹脂等が考えられる。
また、本実施形態において、コネクタカバー部34は、丸められている。即ち、図1に示されるように、本実施形態では、コネクタカバー部34は、電線カバー部33から反り返った部分を含んでいる。以下、コネクタカバー部34における電線カバー部33に隣接する部分であり、電線カバー部33から反り返った部分を、反り返り部341と称する。
また、本実施形態では、カバー部材3において、丸められたコネクタカバー部34と電線カバー部33との間の部分が、電線束21におけるコネクタ22との接続部分の手前の部分の周囲に設けられている。なお、本実施形態では、カバー部材3のコネクタカバー部34における反り返り部341も、電線束21におけるコネクタ22との接続部分の手前の部分の周囲に設けられ、コネクタカバー部34も電線束21におけるコネクタ22との接続部分の手前の部分の周囲に設けられている。即ち、図1に示される例のように、反り返り部341が、コネクタ22に接触しない位置で、電線束21におけるコネクタ22との接続部分の手前の部分の周囲に設けられている。しかしながら、反り返り部341が、コネクタ22の一部に重なる位置に設けられている場合も考えられる。即ち、コネクタカバー部34がコネクタ22の周囲に設けられている場合も考えられる。この場合、反り返り部341における内側面は、コネクタ22の外周面の一部に接触していることが考えられる。
また、本実施形態において、丸められたコネクタカバー部34は、カバー部材3における電線カバー部33の周囲に設けられている。図1では、丸められたコネクタカバー部34は、カバー部材3の電線カバー部33の周囲を覆うリング状の形態で設けられている。例えば、図1では、丸められた状態のコネクタカバー部34において、チューブ状部材30の開口縁、即ち、他方側端部32の縁が、丸められたコネクタカバー部34における最も外側の部分と最も内側の部分との間の中心に位置し、チューブ状部材30の長手方向に沿う断面において、渦巻き状となるようにコネクタカバー部34が丸められている。しかしながら、チューブ状部材30の他方側端部32の縁が、丸められた状態のコネクタカバー部34の最も外側の部分と最も内側の部分との中心に位置しない場合又は丸められたコネクタカバー部34が一周以上巻かれていない場合等も考えられる。
また、図1に示される例では、説明の便宜上、丸められたコネクタカバー部34は、電線カバー部33の外周面に対し間隔を空けて設けられている。即ち、コネクタカバー部34は、電線カバー部33の外周面に接触していない状態で、電線カバー部33の周囲に設けられている。しかしながら、丸められたコネクタカバー部34は、丸められたコネクタカバー部34の一部が電線カバー部33の外周面に接触した状態で、電線カバー部33の周囲に設けられていると考えられる。
また、図1で示される例では、説明の便宜上、チューブ状部材30の内側の面と外側の面とが接触していない。しかしながら、コネクタカバー部34は、チューブ状部材30の内側面と外側面とが接触した状態で丸められていると考えられる。
また、本実施形態では、丸められたコネクタカバー部34は、電線カバー部33の一方側端部31よりもコネクタ22の先端側に設けられている。しかしながら、丸められたコネクタカバー部34が一方側端部31の周囲に設けられている場合、或いは、丸められたコネクタカバー部34のコネクタ22の先端側に一方側端部31が位置している場合も考えられる。
カバー部材3は、例えば、コネクタカバー部34が予め丸められた状態で、コネクタ付電線2の電線束21に取り付けられる場合が考えられる。また、コネクタカバー部34が伸ばされた状態、即ち、丸められていない状態で、コネクタ付電線2の電線束21に取り付けられ、その後、丸められる場合も考えられる。
本実施形態では、カバー部材3におけるコネクタカバー部34が、丸められた状態から伸ばされることによって、カバー部材3が、電線束21及びコネクタ22を覆うチューブ状の部材に変形する。
カバー部材3は、上述のように、カバー部材3を形成するチューブ状部材30が弾性を有する範囲で、チューブ状部材30の中空部が、電線束21を覆うことが可能な大きさからコネクタ22を覆うことが可能な大きさへ拡張するように変形可能な部材である。そして、カバー部材3の中空部に、電線束21とコネクタ22との接続部分が、収容されることにより止水される。即ち、カバー部材3は、一方側端部31から他方側端部32までの長さが、少なくとも電線束21とコネクタ22との接続部分を覆うことが可能な長さである部材であることが考えられる。また、カバー部材3が長手方向においても伸縮可能なチューブ状部材30で形成されている場合も考えられる。この場合、カバー部材3は、長手方向に伸ばされその伸ばされた状態が維持されるときの一方側端部31から他方側端部32までに亘る長さが、電線束21とコネクタ22との接続部分を覆うことが可能な長さである部材であることが考えられる。なお、自然状態におけるチューブ状部材30の一方側端部31から他方側端部32の長さが、電線束21とコネクタ22との接続部分を覆うことが可能な長さであることがより好ましい。電線束21とコネクタ22との接続部分をより確実に覆うことができるためである。
<ワイヤーハーネス>
本実施形態において、コネクタ付電線2のコネクタ22は、相手側コネクタ付電線9の相手側コネクタ92に接続される。相手側コネクタ付電線9は、相手側コネクタ92と相手側コネクタ92に接続された複数の相手側電線91とを含む。そして、本実施形態においては、カバー部材3を形成するチューブ状部材30は、コネクタ22に接続される相手側コネクタ92及び相手側コネクタ92に接続された複数の相手側電線91を覆うことが可能な長さである。
図3〜5は、コネクタ付電線2に相手側コネクタ付電線9が接続されたワイヤーハーネス1の一部切り欠き側面図である。図3では、コネクタカバー部34が丸められた状態のカバー部材3を備えるワイヤーハーネス1が示されている。図4では、コネクタカバー部34が伸ばされた状態のカバー部材3を備えるワイヤーハーネス1が示されている。図5では、コネクタカバー部34が伸ばされたカバー部材3を備え、さらに、カバー部材3の一方側端部31及び他方側端部32にテープ部材8が設けられるワイヤーハーネス1が示されている。
本実施形態では、まず、コネクタ付電線2のコネクタ22と相手側コネクタ付電線9の相手側コネクタ92とが接続される。なお、この接続作業の前において、カバー部材3のコネクタカバー部34が、丸められてリング状の形態で設けられているため、このワイヤーハーネス1に必要な保管スペースの省スペース化を図ることができる。
そして、コネクタ付電線2と相手側コネクタ付電線9とが接続された後、チューブ状部材30のうち電線カバー部33よりもコネクタ22の先端側の部分である部分が電線カバー部33側に曲げ返されたコネクタカバー部34が伸ばされることによって、コネクタ付電線2の電線束21とコネクタ22との接続部分及び相手側コネクタ付電線9の相手側コネクタ92と複数の相手側電線91との接続部分がカバー部材3によって覆われる。この場合、1つのカバー部材3のコネクタカバー部34を伸ばす作業により、2つのコネクタの止水処理を一括で行うことが可能となる。なお、以下、カバー部材3に覆われ、止水が必要なコネクタ付電線2の電線束21とコネクタ22との接続部分及び相手側コネクタ付電線9の相手側コネクタ92と複数の相手側電線91との接続部分を含む領域を止水必要領域と称する。
即ち、本実施形態において、カバー部材3の一方側端部31から他方側端部32までの長さは、止水必要領域よりも長いことが考えられる。例えば、自然状態におけるカバー部材3の長さが、止水必要領域よりも長いことが考えられる。また、カバー部材3が長手方向においても伸縮可能なチューブ状部材30で形成されている場合、カバー部材3は、長手方向に伸ばされその伸ばされた状態が維持されるときの一方側端部31から他方側端部32までに亘る長さが、止水必要領域を覆うことが可能な長さである部材であることが考えられる。なお、自然状態におけるチューブ状部材30の一方側端部31から他方側端部32の長さが、止水必要領よりも長いことがより好ましい。止水必要領域をより確実に覆うことができるためである。
また、相手側コネクタ92及びコネクタ22のうちの一方が他方に嵌り込む構造によって、コネクタ22と相手側コネクタ92との接続状態が維持される場合、電線カバー部33とコネクタカバー部34との間の部分が、電線束21におけるコネクタ22との接続部分の手前の部分の周囲に設けられていることにより、コネクタ22と相手側コネクタ92との嵌合作業をより簡易に行うことができる。なお、図3〜5に示される例は、コネクタ22よりも相手側コネクタ92の方が小さく、コネクタ22に相手側コネクタ92が嵌り込んで、コネクタ22と相手側コネクタ92とが接続されている場合の事例である。
例えば、図3〜5に示されるように、反り返り部341も電線束21におけるコネクタ22との接続部分の手前の部分の周囲に設けられている場合、作業者は、コネクタ22を直接支持して嵌合作業を行うことができる。
また、コネクタ22に相手側コネクタ92が嵌り込む場合、即ち、コネクタ22の内側に相手側コネクタ92が収容される場合において、反り返り部341がコネクタ22の周囲に設けられていることも考えられる。この場合、コネクタ22の外周面には、反り返り部341の内周面が接していることが考えられる。この場合でも、作業者は、コネクタ22及び相手側コネクタ92の嵌合面の位置を確認しながら嵌合作業を行うことができる。また、他方のコネクタの周囲を覆う側のコネクタ(コネクタ22)の外周面に設けられたカバー部材3は、コネクタ同士の嵌合作業を阻害しない。
また、相手側コネクタ92の内側にコネクタ22が収容されて、コネクタ22と相手側コネクタ92とが接続されている場合も考えられる。このとき、反り返り部341が電線束21におけるコネクタ22との接続部分の手前の部分の周囲に設けられていると、コネクタ22における相手側コネクタ92に収容される部分にカバー部材3が存在しない状態で、コネクタ22と相手側コネクタ92との嵌合作業を行うことができる。
また、相手側コネクタ92との嵌合状態を持続させるためのロック構造が、コネクタ22の外周面に設けられている場合がある。この場合、反り返り部341が電線束21におけるコネクタ22との接続部分の手前の部分の周囲に設けられていると、カバー部材3がコネクタ22のロック構造に干渉することなく、コネクタ22と相手側コネクタ92との嵌合作業を行うことができる。
また、本実施形態においては、丸められたコネクタカバー部34の丸めが全部伸ばされた状態で、チューブ状のカバー部材3が、止水必要領域を覆っている。カバー部材3は、一方側端部31で内側の電線束21を締め付けるようにして、コネクタ付電線2に取り付けられている。また、他方側端部32では、複数の相手側電線91を締め付けるようにして取り付けられている。
また、図5に示されるように、さらに、カバー部材3の一方側端部31及び他方側端部32に、テープ部材8が巻き付けられている場合も考えられる。この場合、一方側端部31において、カバー部材3と電線束21とがより密着し、また、他方側端部32において、カバー部材3と相手側電線束とがより密着する。なお、テープ部材8の一方の面には、粘着層が形成されていることが考えられる。そして、図5に示される例では、テープ部材8における粘着層を内側にして、カバー部材3の一方側端部31及び他方側端部32に巻き付けられることが考えられる。もっとも、テープ部材8が一方側端部31及び他方側端部32に設けられない場合も考えられる。
<第2実施形態>
次に、図6,7を参照しつつ、第2実施形態に係るワイヤーハーネス1Aについて説明する。本実施形態において、ワイヤーハーネス1Aに含まれるコネクタ22には、相手側機器コネクタ9Aが接続される。図6,7は、コネクタ付電線2のコネクタ22に相手側機器コネクタ9Aが接続されたワイヤーハーネス1Aの一部切り欠き側面図である。図6では、コネクタカバー部34が丸められた状態のカバー部材3Aを備えるワイヤーハーネス1Aが示されている。図7では、コネクタカバー部34が伸ばされた状態のカバー部材3Aを備えるワイヤーハーネス1Aが示されている。なお、図6,7において、図1〜5に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。
本実施形態において、カバー部材3Aは、コネクタ22に接続される相手側機器コネクタ9Aの少なくとも一部を覆うことが可能な長さである。以下、本実施形態における第1実施形態と異なる点について説明する。
ワイヤーハーネス1Aに含まれるコネクタ22は、相手側機器コネクタ9Aが接続される。相手側機器コネクタ9Aは、例えば、車両に搭載される電装機器7に直接接続されるコネクタであることが考えられる。なお、図6,7において、電装機器7は、仮想線(二点鎖線)で示されている。
本実施形態では、ワイヤーハーネス1Aのコネクタ22が、相手側機器コネクタ9Aに接続される。そして、コネクタ22と相手側機器コネクタ9Aとが接続された状態で、カバー部材3Aのコネクタカバー部34が伸ばされる。
コネクタカバー部34が伸ばされた状態において、カバー部材3Aは、電線束21とコネクタ22との接続部分及び相手側機器コネクタ9Aの少なくとも一部を覆う。即ち、本実施形態では、カバー部材3Aは、電線束21とコネクタ22との接続部分及びコネクタ22と相手側機器コネクタ9Aとの接続部分を含む止水必要領域を覆うことが可能な長さである。本実施形態においても、第1実施形態と同様、自然状態におけるカバー部材3Aの一方側端部31から他方側端部32までの長さが、止水必要領域よりも長いことが好ましい。なお、カバー部材3Aが長手方向においても伸縮可能なチューブ状部材30で形成されている場合、長手方向に伸ばされその伸ばされた状態が維持されるときの一方側端部31から他方側端部32までに亘る長さが、止水必要領域を覆うことが可能な長さであることも考えられる。
また、本実施形態では、カバー部材3Aは、コネクタカバー部34の一部(他方側端部32を含む部分)が丸められた形態で、止水必要領域を覆っている。即ち、本実施形態においては、止水必要領域の長さよりも、カバー部材3Aの一方側端部31から他方側端部32までの長さの方が長く、カバー部材3Aにおける止水必要領域を覆う部分の余剰の部分が、丸められている。また、このようなカバー部材3Aは、自然状態において他方側端部32側の部分が丸められた形状を有するチューブ状部材30で形成された部材であることも考えられる。
<応用例>
カバー部材3が、電線束21及びコネクタ22の外周面になるべく密着することが可能な柔軟な部材であることが好ましい。この場合、カバー部材3の一方側端部31で電線束21により密着する。もっとも、カバー部材3の中空部において、部分的に隙間が形成されていてもよい。
なお、本発明に係るワイヤーハーネスは、各請求項に記載された発明の範囲において、以上に示された各実施形態及び応用例を自由に組み合わせること、或いは、各実施形態及び応用例を適宜、変形する又は一部を省略することによって構成されることも可能である。
1 ワイヤーハーネス
2 コネクタ付電線
21 電線束
210 電線
22 コネクタ
3 カバー部材
30 チューブ状部材
31 一方側端部
33 電線カバー部
34 コネクタカバー部

Claims (7)

  1. 複数の電線を含む電線束と前記電線束の端部に接続されたコネクタとを備えるコネクタ付電線と、
    前記電線束に応じた形状から前記コネクタの外周部に応じた大きさへ拡張するように弾性変形可能なチューブ状部材によって形成され、前記チューブ状部材の一方側端部が前記電線束の外周部に接した状態で前記電線束を囲む電線カバー部とされ、前記チューブ状部材のうち前記電線カバー部よりも前記コネクタの先端側の部分が、前記電線カバー部側に曲げ返されると共に、前記コネクタの少なくとも一部を覆うように変形可能なコネクタカバー部とされた、カバー部材と、
    を備える、ワイヤーハーネス。
  2. 請求項1に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記電線束の外径が、自然状態の前記チューブ状部材の内径よりも大きい、ワイヤーハーネス。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記コネクタカバー部が丸められている、ワイヤーハーネス。
  4. 請求項3に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記コネクタカバー部が、前記電線束における前記コネクタとの接続部分の手前の部分の周囲に設けられている、ワイヤーハーネス。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記コネクタカバー部が、前記コネクタの全体を覆うように変形可能である、ワイヤーハーネス。
  6. 請求項5項に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記カバー部材が、前記コネクタに接続される相手側コネクタ及び相手側コネクタに接続された複数の相手側電線を覆うことが可能な長さである、ワイヤーハーネス。
  7. 請求項5項に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記カバー部材が、前記コネクタに接続される相手側機器コネクタの少なくとも一部を覆うことが可能な長さである、ワイヤーハーネス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021136147A (ja) * 2020-02-27 2021-09-13 本田技研工業株式会社 ハーネス接続構造
DE112022001832T5 (de) 2021-03-29 2024-01-11 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Verkabelungsbauteil

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