JPH0773765A - グロメットの止水構造 - Google Patents

グロメットの止水構造

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JPH0773765A
JPH0773765A JP5221025A JP22102593A JPH0773765A JP H0773765 A JPH0773765 A JP H0773765A JP 5221025 A JP5221025 A JP 5221025A JP 22102593 A JP22102593 A JP 22102593A JP H0773765 A JPH0773765 A JP H0773765A
Authority
JP
Japan
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wire harness
grommet
urethane compound
water
liquid urethane
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5221025A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikio Fujishita
幹夫 藤下
Takeji Ito
武治 伊藤
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な止水効果を得られ、かつ、設備コスト
等が安価であるグロメットの止水構造を提供すること。 【構成】 ワイヤハーネス5を挿通したグロメット4の
拡径孔4bに、水(12)と反応したときに硬化が始ま
る液状ウレタン化合物(11)を注入して、液状ウレタ
ン化合物をワイヤハーネスの電線(6)間に浸透させた
後、拡径孔に水を注入して、液状ウレタン化合物がワイ
ヤハーネスの電線間及びワイヤハーネスとグロメットと
の間に充填された状態で硬化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、グロメットの止水構造
に関し、詳しくは、自動車の車体パネル等の壁部に設け
た貫通に挿通するワイヤハーネスに取付けて、ワイヤハ
ーネスを貫通孔に保持するグロメットの止水構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図2に示すように、従来よりグロメット
4は、例えば自動車の車外1と車内2とを仕切る壁部3
に設けた貫通孔3aに取付けられ、縮径孔4aにワイヤ
ハーネス5の外周部を密接状態で挿通させることによ
り、ワイヤハーネス5を保護すると共に、車外1の騒音
や雨水等が車内2に入るのを防止している。しかし、こ
の構造ではワイヤハーネス5を構成する電線6の間の隙
間に浸入した雨水等が毛細管現象により、この隙間を伝
って車内1に浸入するのを防止できない。
【0003】これに対して、図3に示すように、グロメ
ット4の拡径孔4b内のワイヤハーネス5の電線間に、
親水性材料よりなる止水ピース7を介在させて、電線6
間の隙間を伝わる雨水等を吸水させ、該止水ピース7か
ら滴下した雨水等を上記拡径孔4bの排水穴4cから外
部に排水する止水構造が提供されている。(実公平3−
6116号公報参照)しかし、この構造では、雨水等の
水量が多く、上記電線6間の隙間に侵入する水分が止水
ピース7の吸水能力を越えるようなときは止水効果が低
下する。
【0004】そのため、図4(A)(B)に示すよう
に、グロメット4の拡径孔4bに注入ノズル8から液状
の充填剤9を注入し、ワイヤハーネス5を構成する電線
6の隙間にこの充填剤9で充填する止水構造が提供され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記充
填剤9は、2液を混合して硬化させるタイプであり、グ
ロメット4に注入する前に2液を混合する必要があり、
混合したときの粘度は4000cps程度の高粘度であ
る。また、この充填剤9は混合すると同時に硬化が始ま
り、注入に使用可能な可使時間は4分程度が限度であ
る。このように上記充填剤9は、高粘度であるうえ注入
中にも硬化することから、ワイヤハーネス5の電線6間
の中心部分aに浸透しない可能性があり、十分な止水効
果を得られないおそれがある。また、上記充填剤9を使
用する場合、2液を混合させるための設備が大掛かりと
なり、設備コストや管理コスト等が高価になるという問
題がある。
【0006】本発明は上記従来の問題を解消するために
なされたものであり、良好な止水効果が得られ、かつ、
設備コスト等が安価なグロメットの止水構造を提供する
ことを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、壁部に設けた貫通孔と係合する係合溝を
備えると共に、ワイヤハーネスを遊挿する拡径孔と、該
拡径孔と連続してワイヤハーネスを密接状態で挿通する
縮径孔とを備えるグロメットの止水構造であって、上記
ワイヤハーネスを挿通したグロメットの拡径孔に、水と
反応すると硬化を開始する液状ウレタン化合物を注入
し、該液状ウレタン化合物がワイヤハーネスの電線間に
浸透した後に上記拡径孔に水を注入し、上記液状ウレタ
ン化合物がワイヤハーネスの電線間及びワイヤハーネス
とグロメットとの間に充填された状態で硬化しているこ
とを特徴とするグロメットの止水構造を提供するもので
ある。
【0008】
【作用】本発明のグロメットの止水構造では、グロメッ
トの拡径孔に液状ウレタン化合物を注入する。この液状
ウレタン化合物は低粘度(例えば600〜1200cp
s程度)であるうえ、水と反応しない限り硬化が始まら
ないので、ワイヤハーネスの電線間に迅速かつ確実に浸
透する。特に、ワイヤハーネスの電線を前後左右に揺り
動かすと、液状ウレタン化合物が電線間の中心部分によ
り確実に浸透する。
【0009】上記グロメットの拡径孔に所定量の液状ウ
レタン化合物を注入した後、次に拡径孔に水を注入す
る。この注入された水は液体であり、上記液状ウレタン
化合物も液体であるから、液対液の関係によって、先に
注入された液状ウレタン化合物に、後で注入された水が
迅速かつ均一に混入してゆき、液状ウレタン化合物がワ
イヤハーネスの電線間及びワイヤハーネスとグロメット
との間に充填された状態で、水と反応して硬化する。こ
れにより、ワイヤハーネスの電線間及びワイヤハーネス
とグロメットとの間に、硬化したウレタン化合物が隙間
なく充填されるようになる。
【0010】
【実施例】次に、本発明を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。図1に示すように、弾性材料からなる
グロメット4は、ワイヤハーネス5を密接状態で挿通す
る縮径孔4aとこの縮径孔4aと連続し、ワイヤハーネ
ス5を遊挿する拡径孔4bを備えている。また、グロメ
ット4の上記拡径孔4b側の外周には、壁部3に設けた
貫通孔3aと係合する係合溝4aを設けている。上記グ
ロメット4の拡径孔4bには後述する液状ウレタン化合
物10を充填しており、この液状ウレタン化合物10に
よりワイヤハーネス5を構成する電線6間の隙間を埋め
ている。
【0011】図1の止水構造を形成する場合には、ま
ず、グロメット4の縮径孔4a、拡径孔4bにワイヤハ
ーネス5を挿通させた後、グロメット4の拡径孔4bに
注入ノズル7から液状ウレタン化合物10を注入する。
【0012】この液状ウレタン化合物10は、水と反応
すると硬化を開始する材料であり、例えば、住友スリー
エム株式会社製のケミカルグラウト(商品名)が好適で
ある。液状ウレタン化合物10は、成分であるウレタン
化合物をアセトン溶剤で液状化したもので、その粘度は
600〜1200cps程度である。
【0013】上記液状ウレタン化合物10に水を混合す
ると、30秒から1分程度で硬化する。上記水の混合比
率は、液状ウレタン化合物:水=1:8が標準である
が、1:15まで変えることが可能である。この混合比
率と硬化後の状態との関係は、1:1〜1:4ではフォ
ーム状となり、1:5〜1:15ではゲル様弾性体とな
る。
【0014】上記グロメット4の拡径孔4bに注入され
た液状ウレタン化合物10は、上記従来の2液混合タイ
プよりも低粘度であるうえ、水と反応しない限り硬化が
始まらないため、ワイヤハーネス5の電線間及び電線間
の中心部分aにもスムーズに浸透する。特に、液状ウレ
タン化合物10を拡径孔4b内に注入した後にワイヤハ
ーネス5の電線を前後左右に揺り動かすと、ワイヤハー
ネス5の中心部分aへの浸透がより確実になる。なお、
液状ウレタン化合物10は、注入中にワイヤハーネス5
の電線間を伝ってグロメット4の外部に漏れる懸念があ
るが、実際には注入後1分程度であればこのような漏れ
はないことが確認された。
【0015】上記グロメット4の拡径孔4bに所定量の
液状ウレタン化合物10を注入した後、拡径孔4bに、
上記混合比率を考慮した所定量の水11を注入ノズル1
2から注入する。この注入された水11は液体であり、
上記液状ウレタン化合物10も液体であるから、液対液
の関係によって、先に注入された液状ウレタン化合物1
0に、後で注入された水11が迅速かつ均一に混入され
る。
【0016】上記液状ウレタン化合物10は、ワイヤハ
ーネス5の電線6間及びワイヤハーネス5とグロメット
4との間に充填されているから、液状ウレタン化合物1
0は、上記充填された状態で水11と反応して、水11
の注入後、30秒〜1分程度で硬化する。
【0017】本実施例の止水構造では、上記のように低
粘度の液状ウレタン化合物10をグロメット4の拡径孔
4bに注入した後に水を注入することにより液状ウレタ
ン化合物10を硬化させるため、ワイヤハーネス5の電
線6間及びワイヤハーネス5とグロメット4との間に、
硬化したウレタン化合物が隙間なく充填される。特に、
ワイヤハーネス5の電線間の中心部分aにも硬化したウ
レタン化合物が隙間なく充填される。よって、本実施例
では電線6間に浸入した雨水等が毛細管現象で電線間を
伝って車内に浸入するのを確実に防止でき、良好な止水
効果が得られる。
【0018】また、本実施例の止水構造では、従来のよ
うに、グロメット4に注入する前に予め2液を混合して
硬化させるタイプではなく、液状ウレタン化合物10と
水11をグロメット4の拡径孔4bに別々に注入して硬
化させるため、設備コストや管理コストが安価になる。
【0019】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
に係るグロメットの止水構造は、グロメットの拡径孔に
低粘度の液状ウレタン化合物を注入してワイヤハーネス
の電線間に十分浸透させた後、水を注入して反応させ、
液状ウレタン化合物を硬化させている。そのため、この
止水構造では、硬化したウレタン化合物は、ワイヤハー
ネスの電線間及びワイヤハーネスとグロメットとの間に
隙間なく充填されている。特に、ワイヤハーネスの電線
間の中心部分にも硬化したウレタン化合物が隙間なく充
填されるようになるで、電線間に浸入した雨水等が毛細
管現象で電線間を伝って車内に浸入するのを確実に防止
でき、良好な止水効果が得られる。
【0020】また、本発明では、グロメットに注入する
前に2液を予め混合するのではなく、液状ウレタン化合
物と水をグロメットに別々に注入して硬化させるため、
設備コストや管理コストが安価になる等の種々の利点を
有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は本発明の止水構造の断面図、(B)
は(A)のC−C線拡大断面図である。
【図2】 従来のワイヤハーネスとグロメットとの関係
を示す断面図である。
【図3】 従来の第1止水構造の断面図である。
【図4】 (A)は従来の第2止水構造の断面図、
(B)は(A)のD−D線拡大断面図である。
【符号の説明】
4 グロメット 4a 縮径孔 4b 拡径孔 5 ワイヤハーネス 6 電線 8 注入ノズル 11 液状ウレタン化合物 12 水 13 注入ノズル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁部に設けた貫通孔と係合する係合溝を
    備えると共に、ワイヤハーネスを遊挿する拡径孔と、該
    拡径孔と連続してワイヤハーネスを密接状態で挿通する
    縮径孔とを備えるグロメットの止水構造であって、 上記ワイヤハーネスを挿通したグロメットの拡径孔に、
    水と反応すると硬化を開始する液状ウレタン化合物を注
    入し、該液状ウレタン化合物がワイヤハーネスの電線間
    に浸透した後に上記拡径孔に水を注入し、上記液状ウレ
    タン化合物はワイヤハーネスの電線間及びワイヤハーネ
    スとグロメットとの間に充填された状態で硬化している
    ことを特徴とするグロメットの止水構造。
JP5221025A 1993-09-06 1993-09-06 グロメットの止水構造 Withdrawn JPH0773765A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6688201B1 (en) 1999-08-25 2004-02-10 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Thin sheet punching device
JP2011259599A (ja) * 2010-06-08 2011-12-22 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメット
EP2362509A3 (en) * 2010-02-25 2012-08-08 Pratley Investments (Proprietary) Limited A Method of Forming an Anchor on an Insulated Cable

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Date Code Title Description
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Effective date: 20001107