JPH061645B2 - 自動車用ワイヤハーネスの封止構造の形成方法 - Google Patents

自動車用ワイヤハーネスの封止構造の形成方法

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JPH061645B2
JPH061645B2 JP62030095A JP3009587A JPH061645B2 JP H061645 B2 JPH061645 B2 JP H061645B2 JP 62030095 A JP62030095 A JP 62030095A JP 3009587 A JP3009587 A JP 3009587A JP H061645 B2 JPH061645 B2 JP H061645B2
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wire harness
sealing structure
sealing
forming
polyurethane
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博之 大谷
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、自動車の例えばエンジンルームから壁部を挿
通してルーム内に配線されるワイヤハーネスの封止構造
の形成方法に関する。
[従来の技術] 一般に、自動車の各種配線が集束されたワイヤハーネス
が壁部を挿通する部分には、ハーネス外周に保護用ゴム
環のグロメットが嵌着され、このグロメットによるハー
ネスの締め付けによって封止する構造となっている。
ところが、この従来のゴム製グロメットによる封止構造
においては、グロメットによる締付力が充分ではなく、
配線同士の間に生じる間隙から毛細管現象によって浸水
するのを遮断し得ず、車室内の計器類の故障原因となっ
ていた。
かかる不具合を解消するために、従来よりワイヤハーネ
スの配線同士の間隙にエポキシ樹脂、シリコン樹脂ある
いはゴムシーラントなどを注入して封止する手段が採用
されている。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、エポキシ樹脂の注入による封止構造の場
合、エポキシ樹脂が非常に硬度の大きい固体状態となる
ために、ハーネス配線同士の自由度がなくなり、配線が
無理に屈曲して断線などに至らしめる原因になるなどの
問題点がある。また、シリコン樹脂の場合、材質的にも
締付圧力が充分ではないために、先のゴム製グロメット
と同様に、浸水に対する封止力が弱く、更にこれらの両
樹脂では、硬化するまでの間に垂れを生じて作業性に劣
るという問題点がある。
そこで、本発明はかかる従来の問題点を解決すべくなさ
れ、壁部挿通部におけるワイヤハーネスからの浸水など
を遮断する自動車用ワイヤハーネスの封止構造形成方法
の提供を目的としている。
[問題点を解決するための手段] かかる本発明の目的は、封止構造を形成させるための封
止処理部に予定される個所の配線同士を互いにほぐし、
ほぐされた配線同士の間隙にウレタン発泡液を注入し、
この注入部に向かって、封止処理部の外周に嵌合し得る
内周径の筒体をすばやくスライドさせて覆い、筒体内の
ポリウレタンを発泡硬化させる際の発泡圧により、配線
同士の間隙に発泡ポリウレタンを充填させた後、筒体を
発泡部から抜き取るという一連の工程を経て、自動車用
ワイヤハーネスの封止構造を形成させることによって達
成される。
ここで、前記ポリウレタンとしては、次の配合率のもの
が用いられる。
(配合例1) ポリオキシプロピレングリコール 50重量部 (MW1000) ポリオキシプロピレンポリオキシエ 50重量部 チレングリコール (MW700) シリコン系整泡剤 4 (UCC社製品Y-4347) 同 2 (UCC社製品Y-4499) 水 1 錫オクテート 0.25 トルエンジイソシアネート混合物 43.5 (2,4体65%、2,6体35%) (配合例2) ポリオキシプロピレントリオール 95重量部 (MW3000) ポリオキシプロピレンジオール 5 (MW1000) N,N,N′,N″−テトラメチル− 1,3−ブタンジアミン 0.5 ジブチル錫ジマレエート 0.05 シリコン系整泡剤 2 (UCC社製品L-5310) セルオープン剤 0.2 (ローム・アンド・ハース社製品アクリロイド) 水 4 ポリイソシアネート(NCO31.5%) 85 また、これらの配合に対し、シリコーン系オイル、フッ
素系オイル、鉱物油などを数重量部程度添加したもの
は、更に防水性などの封止硬化が向上する。
このような配合処方から得られるポリウレタン発泡体
は、フリー発泡時の値として約0.1g/cc以下、好ましく
は約0.1〜0.03g/ccの密度となるように高発泡させる。
その結果、高発泡圧により間隙が完全に充填され、しか
も独立気泡率が高いため密閉性も大となり、更に形成さ
れたポリウレタンの良好な接着性により配線と強固に接
着し、剥れなどを生ずることのない封止構造がそこに形
成される。
第1図および第2図は本発明方法によって形成される封
止構造の一態様を示し、複数本の配線の束1からなるワ
イヤハーネスHの壁部B等への貫通部には保護用ゴム環
のグロメット2が嵌着され、このグロメット2の一方側
の配線束1にポリウレタン3を発泡させて封止処理部S
を形成する。即ち、配線1同士の間隔にポリウレタン発
泡液3を注入して発泡させ、間隔を埋めて配線1を互い
に固定することによって、間隔を通して漏水するのを防
止するなどの作用を行なう封止構造を、次のようにして
形成させる。
第3図(a)〜(d)に示すように、封止処理部Sの外周に嵌
合し得る内周径の筒体4を準備し、この筒体4の内周面
には離型剤を塗布しておく[第3図(a)]。次に、筒体
4を封止処理部Sを覆う手前までスライドさせて一旦待
機させ[第3図(b)]、封止処理部Sに予定される個所
の配線1同士を互いにほぐし、ほぐされた配線1同士の
間隔にウレタン発泡液3′を注入し[第3図(c)]、こ
の注入部に向かってすばやく筒体4を矢印方向にスライ
ドさせて覆う[第3図(d)]。筒体4内のポリウレタン
3を発泡硬化させて所定時間経過した後、筒体4を発泡
部から抜き取ると、発泡したポリウレタン3によって配
線1同士の間隔を埋めて固定された封止処理部Sが第2
図で示したように得られる。このとき、ポリウレタン3
の硬化時間は短いので施工時の垂れ落ちがなく、現場で
の作業性も良好である。
[漏水試験] 封止処理部Sを形成したワイヤハーネスのサンプルの漏
水度を第4図に示す漏水試験装置で測定した。
即ち、外形25mm径で形成したハーネスサンプルの封止処
理部SをシリコンRTVによって固定し、この固定部を
直径75mm径の透明なポリウレタン管5の内部に液密的に
取り付け、鉛直に立てたポリウレタン管5内に上方開口
から染料による着色水6を深さ60cm程度まで注水する。
この時の封止処理部Sに作用する着色水6による水圧
は、通常の計算式で約0.54kg/cm2である。このような試
験の結果、8時間放置後に、グロメット2の近辺および
この後方のワイヤハーネス部位での着色水6の漏水は全
く見出されなかった。
[比較例] 封止処理部Sを形成しない現行のワイヤハーネスをサン
プルとして、第4図の漏水試験装置による同一条件のも
とで漏水具合を測定したところ、着色水6の注水後、お
よそ1〜2分で漏水が見られ、15分程で着色水6の殆ど
が流出した。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によって形成された自動車
用ワイヤハーネスの封止構造は、エンジンルームからル
ームへ配線される各種ワイヤハーネスの壁部挿通部にあ
って、この挿通部におけるハーネスの多数の配線同志の
間隙をポリウレタンで発泡硬化させて埋め、配線を互い
に固定するようにしたので、配線を伝わって侵入する外
部からの水が壁部挿通部で遮断され、ルーム内への浸水
を防止することで、計器類を浸水による故障から保護す
ることができるなど実用的な効果が得られる。
また、得られた封止処理部は、通常ワイヤハーネスの被
覆外皮として巻き付き使用される通常の塩ビ製被覆テー
プとの接着性、密着性も良好である。さらに、ポリウレ
タンの硬化後は化学的にも安定しており、揮発物質など
による周辺機器への影響も殆どない。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、本発明によって形成された自動
車用ワイヤハーネスの封止構造の一態様を示す断面図お
よび斜視図である。第3図(a)〜(d)は封止構造の形成工
程を示し、第4図は漏水試験装置の断面図を示す。 [符号の説明] 1…ワイヤハーネスの配線 2…保護用ゴム環のグロメット 3…ポリウレタン 4…筒体 5…ポリウレタン管 6…着色水 S…封止処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−55789(JP,A) 特開 昭55−163503JP,A) 特開 昭57−146208(JP,A) 特開 昭61−138415(JP,A) 実開 昭62−37109(JP,U) 実開 昭63−37027(JP,U) 特開 昭62−198007(JP,A) 特開 昭62−222515(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】封止構造を形成させるための封止処理部に
    予定される個所の配線同士を互いにほぐし、ほぐされた
    配線同士の間隙にウレタン発泡液を注入し、この注入部
    に向かって、封止処理部の外周に嵌合し得る内周径の筒
    体をすばやくスライドさせて覆い、筒体内のポリウレタ
    ンを発泡硬化させる際の発泡圧により、配線同士の間隙
    に発泡ポリウレタンを充填させた後、筒体を発泡部から
    抜き取ることを特徴とする自動車用ワイヤハーネスの封
    止構造の形成方法。
JP62030095A 1987-02-10 1987-02-10 自動車用ワイヤハーネスの封止構造の形成方法 Expired - Fee Related JPH061645B2 (ja)

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JPS63198210A JPS63198210A (ja) 1988-08-16
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JPH07107807B2 (ja) * 1987-04-10 1995-11-15 日本メクトロン株式会社 自動車用ワイヤハ−ネスの封止絶縁構造

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JPS61138415A (ja) * 1984-12-10 1986-06-25 豊田合成株式会社 ワイヤハ−ネス

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