JP3018932B2 - グロメットの防水構造 - Google Patents

グロメットの防水構造

Info

Publication number
JP3018932B2
JP3018932B2 JP6324544A JP32454494A JP3018932B2 JP 3018932 B2 JP3018932 B2 JP 3018932B2 JP 6324544 A JP6324544 A JP 6324544A JP 32454494 A JP32454494 A JP 32454494A JP 3018932 B2 JP3018932 B2 JP 3018932B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diameter portion
wire harness
grommet
small
peripheral surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6324544A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08182158A (ja
Inventor
洋行 越知
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP6324544A priority Critical patent/JP3018932B2/ja
Publication of JPH08182158A publication Critical patent/JPH08182158A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3018932B2 publication Critical patent/JP3018932B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、グロメットの防水構造
に関し、詳しくは、グロメットに挿通されるワイヤハー
ネスの線間に充填剤を充填するグロメットの防水構造に
おいて、充填剤の浸透性向上による防水性及び充填作業
性の向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の内部と外部とを仕切るパ
ネル(隔壁)の貫通穴に貫通されるワイヤハーネスを挿
通する場合、防水及びワイヤハーネスの保護のために、
軟質のゴム製又は合成樹脂製のグロメットが使用され
る。図4に示すように、上記のようなグロメットとして
は、自動車のパネル1の貫通穴1aに大径部2aが取り
付けられ、大径部2aとこの大径部と連続して設けた小
径部2bにワイヤハーネスW/Hを挿通させるものがあ
る。
【0003】上記グロメット2の小径部2bの間のワイ
ヤハーネスW/Hを構成する電線10,10…には充填
剤3を充填して、ワイヤハーネスW/Hを介して自動車
の外部から雨水等が内部に侵入するのを防止している。
また、上記グロメット2の小径部2bの内径D1は、ワ
イヤハーネスW/Hの外径D2よりも約20%程度で小
径となるように設定して、小径部2bの内周面がワイヤ
ハーネスW/Hの外周面に密着するようにして、小径部
2bとワイヤハーネスW/Hの隙間から雨水等が内部に
侵入するのを防止している。
【0004】しかし、上記グロメット2の小径部2bの
内周面は、ワイヤハーネスW/Hの外周面に密着するか
ら、ワイヤハーネスW/Hは図4(B)中、矢印aで示
すように、外周から締め付けられるため、電線10の間
の隙間が無くなるので、充填剤3が浸透しにくくなり、
防水性が悪化する。このため、ワイヤハーネスW/H
を、図4(A)に矢印bで示すように、左右方向に揺り
動かして、ワイヤハーネスW/Hを構成する電線10,
10…間に隙間を生じさせる作業も行われているが、充
填剤3を十分に浸透させるのは困難であり、充填作業を
効率よく行うことができない。
【0005】これに対して、図5に示すように、ワイヤ
ハーネスW/Hに治具4を挿通させて電線10,10…
間の隙間を設け、充填剤3を充填しやすくしたものが提
供されている。(実開昭63−194518号参照)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、グロメ
ット2をワイヤハーネスW/Hに組み付けた後、治具4
をワイヤハーネスW/Hの線間に挿通させて、電線1
0,10…の間の線間を拡げる作業が必要であり、しか
も、ワイヤハーネスW/Hが接着テープ5で結束されて
いるから線間が開きにくく、充填剤3の充填作業性が悪
いという問題があった。また、充填剤の硬化後に、治具
4を引き抜く作用が必要であり、この点でも充填作業性
が悪い。さらに、充填材3を充填するには、一般にノズ
ル(図示せず。)を使用するが、治具4があるとノズル
の先端をW/Hに近付けるのが困難である。
【0007】本発明は上記従来の問題を解消するために
なされたもので、治具を使用することなく、従来と同様
な作業のみで、ワイヤハーネスの線間に充填剤を十分に
浸透させて、防水性を向上をできるようにしたグロメッ
トの防水構造を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1では、パネルに取り付ける大径部
と連続してワイヤハーネスを挿通させる小径部が設けら
れ、該小径部の間のワイヤハーネスの線間に充填剤を充
填するグロメットにおいて、上記グロメットの小径部に
位置するワイヤハーネスの外周面に、該小径部よりも硬
度が低く且つ外径が小径部の内径よりも大きいスペーサ
材を取り付け、該スペーサ材の外周面を小径部の内周面
に嵌着させて、スペーサ材の間のワイヤハーネスの線間
に充填剤を充填することを特徴とするグロメットの防水
構造を提供している。
【0009】また、請求項2では、パネルに取り付ける
大径部と連続してワイヤハーネスを挿通させる小径部が
設けられ、該小径部の間のワイヤハーネスの線間に充填
剤を充填するグロメットにおいて、上記グロメットの小
径部の内周面側の部分を、該小径部の外周面側の部分よ
りも硬度を低くすると共に、上記小径部の内径をワイヤ
ハーネスの外径と略一致させて、上記小径部の内周面側
のワイヤハーネスの線間に充填剤を充填することを特徴
とするグロメットの防水構造を提供している。
【0010】
【作用】本発明の請求項1によれば、グロメットの小径
部に位置するワイヤハーネスの外周面に取り付けた硬度
の低いスペーサのたわみにより、小径部でワイヤハーネ
スが外方から圧縮される力が吸収されるから、線間の隙
間が無くならないので、充填剤が浸透しやすくなり、防
水性が向上するようになる。上記従来のような治具によ
る線間の開き作業も不要であるから、作業性も向上する
ようになる。
【0011】本発明の請求項2によれば、グロメットの
小径部の内周面側の部分の硬度を、外周面側の部分の硬
度よりも低くすることにより、小径部の外周面側の部分
でワイヤハーネスが外方から圧縮される力が、小径部の
内周面側の部分のたわみで吸収されるから、上記請求項
1と同様の作用を奏することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例により詳細に説
明する。なお、図4以下の従来技術と同一構成・作用の
箇所は同一番号を付して詳細な説明は省略する。図1及
び図2は、第1実施例のグロメット7Aを示している。
該グロメット7Aは、軟質のゴム又は合成樹脂で成形さ
れていて、自動車のパネル1の貫通穴1aの縁部と係合
する環状溝7dを備え、貫通穴1aに取り付けられる大
径部7aと、該大径部7aに連続して設けた小径部7b
とを備え、大径部7aと小径部7bにワイヤハーネスW
/Hを挿通させるようになっている。
【0013】上記グロメット7Aの小径部7bに位置す
るワイヤハーネスW/Hの外周面には、図2に詳細に示
すように、、上記小径部7bよりも硬度が低いスペーサ
材8を取り付ける。該スペーサ材8の硬度は、上記グロ
メット7Aの小径部7bの硬度が50〜60度である場
合、30〜40度が好ましい。上記スペーサ材8は、発
泡ウレタンの平板材の両面に粘着層を設けてなり、ワイ
ヤハーネスW/Hの外周面に数回程度で巻き付けて取り
付ける。
【0014】上記グロメット7Aの小径部7bの内径D
3は、ワイヤハーネスW/Hのスペーサ材8の外径D4
よりも約20%程度で小径となるように設定して、小径
部7bの内周面がスペーサ材8の外周面に密着するよう
にして、小径部7bとスペーサ材8の隙間から雨水等が
内部に侵入するのを防止する。
【0015】上記グロメット7Aの大径部7a側の内周
面には、液体状の充填剤3をワイヤハーネスW/Hの外
周面の周囲に保持するためのさや部7cが一定に形成さ
れている。
【0016】上記グロメット7Aに充填剤3を充填する
ときは、大径部7a側の開口からノズルを差し込んで、
注入ノズル等からさや部7c内に充填剤3を注入する。
このとき、グロメット7Aの硬度が高い小径部7bによ
りワイヤハーネスW/Hが外方から圧縮される力は、硬
度が低いスペーサ材8のたわみにより、ある程度は吸収
される。したがって、小径部7bに位置するワイヤハー
ネスW/Hの線間の隙間が無くならないので、充填剤3
が十分に浸透して防水性が向上するようになる。また、
上記図6に示したような治具による線間の開き作業が不
要であるから、充填作業性も向上するようになる。
【0017】なお、第1実施例において、スペーサ材8
は発泡ウレタンに限定されるものではなく、例えば、E
PDM等のゴムからなる平板材の両面に粘着層を設けた
ものを、ワイヤハーネスW/Hの外周に巻き付けたもの
であってもよい。
【0018】図3は、第2実施例のグロメット7Bであ
る。該グロメット7Bは、図3に示すように、小径部7
bの肉厚を厚くすると共に、該小径部7bの内径D5
を、ワイヤハーネスW/H−Bの外径D7と略一致させ
ている。
【0019】上記小径部7bは、内周面側の部分7dの
厚みを厚くし、外周面側の部分7eの厚みを薄くすると
共に、外周面側の部分7eの硬度が50〜60度である
場合、内周面側の部分7dの硬度を30〜40度程度の
低い硬度としている。硬度を変えるには、グロメット7
Bがゴム製である場合には、硬度の高いゴムと硬度の低
いゴムとを2層に成形する。また上記グロメット7Bが
プラスチックエラストマー製である場合には、硬質に形
成する部分7eを樹脂化し、プラスチックエラストマー
とポリマー分子間を接合させて一体化する。
【0020】削除
【0021】削除
【0022】上記のように、グロメット7Bの小径部7
bの硬度が低い部分7dの内径は、ワイヤハーネスW/
H−Bの外径D7と略一致させているから、ワイヤハー
ネスW/H−Bをグロメット7Bの小径部7bの内周面
に挿通させる場合、硬度が低い内周面側の部分7dが外
方に容易にたわむので、挿通作業がスムーズに行える。
【0023】そして、グロメット7Bの硬度が高い外周
面側の部分7eによりワイヤハーネスW/H−Bが外方
から圧縮される力は、硬度が低い内周面側の部分7dの
たわみにより、ある程度は吸収される。したがって、小
径部7bに位置するワイヤハーネスW/H−Bの線間の
隙間が無くならないので、充填剤3が十分に浸透するよ
うになる。
【0024】削除
【0025】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の請求項1のグロメットの防水構造は、グロメットの小
径部に位置するワイヤハーネスの外周面に取り付けた硬
度の低いスペーサ材のたわみにより、ワイヤハーネスが
外方から圧縮される力を吸収するようにしたため、線間
の隙間が無くならないので、充填剤が浸透しやすくな
り、防水性が向上すると共に、従来のような治具による
線間の開き作業も不要であるから、作業性も向上する。
【0026】請求項2のグロメットの防水構造は、グロ
メットの小径部の内周面側の部分の硬度を、外周面側の
部分の硬度よりも低くすることにより、小径部の外周面
側の部分でワイヤハーネスが外方から圧縮される力を、
小径部の内周面側の部分のたわみで吸収するようにした
から、請求項1と同様の作用を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例のグロメットであり、
(A)は側面断面図、(B)は(A)のA−A線断面図
である。
【図2】 スペーサ材を取り付けたワイヤハーネスの側
面図である。
【図3】 第2実施例のグロメットであり、(A)は側
面断面図、(B)は(A)のC−C線断面図である。
【図4】 第1従来技術のグロメットであり、(A)は
側面断面図、(B)は(A)のD−D線断面図である。
【図5】 第2従来技術のグロメットであり、(A)は
斜視図、(B)は側面断面図である。
【符号の説明】
W/H ワイヤハーネス 1 パネル 1a 貫通穴 3 充填剤 7A,7B グロメット 7a 大径部 7b 小径部 7d 内周面側の部分 7e 外周面側の部分 8 スペーサ材 D7 ワイヤハーネスの外径

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネルに取り付ける大径部と連続してワ
    イヤハーネスを挿通させる小径部が設けられ、該小径部
    の間のワイヤハーネスの線間に充填剤を充填するグロメ
    ットにおいて、 上記グロメットの小径部に位置するワイヤハーネスの外
    周面に、該小径部よりも硬度が低く且つ外径が小径部の
    内径よりも大きいスペーサ材を取り付け、該スペーサ材
    の外周面を小径部の内周面に嵌着させて、スペーサ材の
    間のワイヤハーネスの線間に充填剤を充填することを特
    徴とするグロメットの防水構造。
  2. 【請求項2】 パネルに取り付ける大径部と連続してワ
    イヤハーネスを挿通させる小径部が設けられ、該小径部
    の間のワイヤハーネスの線間に充填剤を充填するグロメ
    ットにおいて、 上記グロメットの小径部の内周面側の部分を、該小径部
    の外周面側の部分よりも硬度を低くすると共に、上記小
    径部の内径をワイヤハーネスの外径と略一致させて、上
    記小径部の内周面側のワイヤハーネスの線間に充填剤を
    充填することを特徴とするグロメットの防水構造。
JP6324544A 1994-12-27 1994-12-27 グロメットの防水構造 Expired - Fee Related JP3018932B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6324544A JP3018932B2 (ja) 1994-12-27 1994-12-27 グロメットの防水構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6324544A JP3018932B2 (ja) 1994-12-27 1994-12-27 グロメットの防水構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08182158A JPH08182158A (ja) 1996-07-12
JP3018932B2 true JP3018932B2 (ja) 2000-03-13

Family

ID=18166997

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6324544A Expired - Fee Related JP3018932B2 (ja) 1994-12-27 1994-12-27 グロメットの防水構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3018932B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5986849B2 (ja) * 2012-08-29 2016-09-06 矢崎総業株式会社 グロメット及び密閉構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08182158A (ja) 1996-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4797513A (en) Grommet with wires sealed thereto and method of forming same
JP2947000B2 (ja) ワイヤハーネスの防水方法および防水構造
US5499823A (en) Grommet with filler inlet opening
JP3480422B2 (ja) グロメット
JPH0562551A (ja) グロメツト
JP2003032856A (ja) グロメット
US7597579B2 (en) Connector apparatus
JP2005096738A (ja) 車両用バッテリーの固定構造
JP3018932B2 (ja) グロメットの防水構造
JPH09289725A (ja) グロメット
JP2976837B2 (ja) グロメット
JP2001231135A (ja) グロメット、該グロメットのパネル取付方法および取付構造
JPH09159062A (ja) 密閉クリップ
JPH08140246A (ja) グロメット
JP2000059957A (ja) グロメット
JP2002078161A (ja) 線間防水体の製造装置及び製造方法
JPH08308067A (ja) グロメット
JPH10188706A (ja) グロメット
JP3379447B2 (ja) グロメット用スペーサおよび該スペーサを備えたグロメット
JPH10108339A (ja) グロメットの防水構造および防水方法
JP2000270443A (ja) ワイヤーハーネスのグロメット取付け部及びその製造方法
JPH10248141A (ja) 防音グロメット
JP2002058141A (ja) グロメットおよび該グロメットの車体取付方法
JPH0727960U (ja) インシュレータダッシュにおける貫通孔のシール構造
JPS63194515A (ja) グロメツトの装着および防水方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19991130

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090107

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090107

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100107

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110107

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees