JP3379447B2 - グロメット用スペーサおよび該スペーサを備えたグロメット - Google Patents

グロメット用スペーサおよび該スペーサを備えたグロメット

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JP3379447B2 JP27201298A JP27201298A JP3379447B2 JP 3379447 B2 JP3379447 B2 JP 3379447B2 JP 27201298 A JP27201298 A JP 27201298A JP 27201298 A JP27201298 A JP 27201298A JP 3379447 B2 JP3379447 B2 JP 3379447B2
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  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の車体パネル等の
貫通穴にワイヤハーネスを挿通した状態で装着するグロ
メットに用いるスペーサおよび、該スペーサを備えたグ
ロメットに関し、詳しくは、グロメット内部に液状硬化
性のシール剤を充填して防水を図るもので、ワイヤハー
ネスを構成する電線群を拡散して、電線の隙間に上記シ
ール剤を確実に充填できるようにするものである。
【0002】
【従来の技術】車両用ワイヤハーネスでは、車体のパネ
ル等の貫通穴を貫通させてワイヤハーネスを配線する場
合、拡径した車体装着部と該車体装着部の縮径端に連続
させた円筒形状の電線挿通部を有するゴムあるいはエラ
ストマー製のグロメットにワイヤハーネスを挿通させ、
この状態でグロメットを貫通穴に装着し、上記電線挿通
部をワイヤハーネスに密着させて防水を図っている。
【0003】しかしながら、浸水が発生しやすい箇所に
取り付けられるグロメットには、電線挿通部とワイヤハ
ーネスの電線との隙間および電線群の隙間から浸水が発
生するため、グロメットにワイヤハーネスを挿通させた
後に、グロメット内に液状硬化性のシール剤を充填し、
防水機能を高めている。このシール剤を充填する際、シ
ール剤は粘性を有するため電線群の隙間には充填されに
くく、特に、電線挿通部をワイヤハーネスに密着させて
いるために、電線群が圧縮された状態で、拡径部側から
注入するシール剤が電線挿通部の先端側まで充填されに
くい問題がある。
【0004】この問題を解決するために、本出願人は特
開平8−251766号で、図9および図10に示すグ
ロメット1を提供している。該グロメット1は、ワイヤ
ハーネスW/Hの各電線wを電線拡散用のスペーサ2に
通した状態で、グロメット1にワイヤハーネスW/Hを
挿通し、スペーサ2をグロメット1の電線挿通部1aの
中間部に設けた液溜め部1cに直交方向に配置した状態
で、シール剤3を充填している。
【0005】上記スペーサ2は、中央連結部2aの外周
全体から一定角度をあけて放射状に突出した仕切板部2
bを突設し、各仕切板部の先端より周方向に突出した電
線保持板部2cを備えた形状で、隣接する仕切板部2c
の間の電線挿通用空間2dを設けている。ワイヤハーネ
スを構成する電線を図11に示すように、各仕切板部2
cの間に電線を分配して挿入して、スペーサ2により電
線群を拡径させて電線間に隙間を設けると共に両側外方
のテープ巻側に向けて電線間の隙間を漸次狭くしてい
る。このようにワイヤハーネスにスペーサを取り付けた
状態でグロメット1に挿入し、液溜め部1cにスペーサ
2を収容保持した状態で、液状硬化性のシール剤を注入
して、電線間および電線とグロメット内周面の隙間にシ
ール剤を充填している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記スペーサ2を用い
た場合の電線群の拡散状態は、図12および図13
(A)(B)(C)に示す如くで、スペーサ2に近接し
た位置Cでは電線wは拡散しているが、スペーサ2から
僅かに離れた位置(約3mm)の位置Bでは電線wの間
の隙間が急減し、また、それより離れた位置(約5m
m)の位置Aでは電線wの隙間は非常に少なくなる。ま
た、電線本数が多くなると隙間は益々少なくなり、シー
ル剤を浸透させにくくなる。
【0007】電線本数が多くても電線間の隙間を確保す
るには、スペーサの径を大きくして大型化しなければな
らなくなるが、その場合には、スペーサを収容する液溜
め部の径を大きくしなければならない。
【0008】グロメットには、ウオッシャーホースやフ
ードオープナーを貫通させるために、図14(A)に示
すように、グロメット1の拡径部1aに貫通孔1dをあ
けると共に該貫通孔1dに連通した管部1eを突設し、
該管部1eにウオッシャーホースを接続したり、あるい
は、フードオープナーを貫通させている。このようなグ
ロメットにおいて、スペーサ2を大型化して、液溜め部
1cの径を大きくすると、図14(B)に示すように、
管部1eが液溜め部と干渉して成形できない場合があ
り、また、管部に連結したホースが液溜め部1cの外面
に干渉する問題が発生する。
【0009】さらに、液溜め部1c内に充填されたシー
ル剤3が硬化すると、液溜め部1cが硬くなる。図15
(A)に示すように、可撓性がなくなった液溜め部1c
が大きくなっていると、拡径部1aの撓み量も少なくな
る。その結果、図15(B)に示すように、車体パネル
5の貫通孔5aにグロメット1を通す時、貫通孔5aよ
り大きな拡径部1aの撓ませて貫通させることが困難と
なる。
【0010】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、スペーサの径を大きくすることなく、電線を分散
させて電線間に隙間を確保でき、シール剤を電線間に確
実に浸透させることが出来るようにすることを課題とし
ている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、筒状の電線挿通部に複数の電線からなる
ワイヤハーネスを挿通し、上記電線挿通部に液状硬化性
のシール剤を充填して電線間および電線と電線挿通部内
周面との隙間をシールするグロメットにおいて、電線挿
通部の一部に設けたスペーサ収容用液溜め部に電線の挿
通方向と直交する方向に配置して、電線間に隙間をあけ
るスペーサであって、上記スペーサは電線挿通方向に所
要幅を有する1枚板からなり、中心連結部と、該中心連
結部の外周全体から一定角度をあけて放射状に突出した
仕切板部と、該隣接する仕切板部の間に外周面が開口し
た略V形状の電線挿通空間とを備え、上記複数の仕切板
部を電線挿通方向に対して20°〜45°傾斜させ、上
記各電線挿通空間に、電線を径方向に拡径且つ分散させ
て通した際に、これら電線群が上記仕切板部の傾斜角度
に対応して入口側より屈折されて出口側より出て、螺旋
状にねじれた状態で集束されるように構成していること
を特徴とするグロメット用スペーサを提供している。
【0012】上記のように、スペーサの仕切板部を電線
挿通方向の軸線に対して傾斜させておくと、隣接する仕
切板部の間の電線挿通空間を通る電線は、挿入端側から
曲がって通され、スペーサを出た電線群を所要距離あけ
てテープ巻きで集束した時にねじれた状態で集束される
こととなる。このように、電線群がスペーサを通ると拡
径されて分散されると共に、ねじれた状態となるため、
電線間の発生する隙間が大きくなる。これに対して、従
来のスペーサでは、電線が電線挿通空間に平行に通され
るため電線間の隙間が小さくなっている。言い換えれ
ば、電線をねじらせるようにしているため、スペーサの
径を大きくすることなく電線の間に隙間を効果的に形成
することができる。よって、スペーサを大型化する場合
に発生する上記問題を無くすことができる。
【0013】上記スペーサの中心連結部に貫通孔を設け
て、所要の電線あるいはホース等を挿通可としている。
即ち、ワイヤハーネスを構成する電線群の中には常時電
源と接続して電流を通している電源線(通称、生電源
線)があり、該電源線はワイヤハーネスの断面中心に保
持しておくことが好ましい。また、ワイヤハーネスにウ
オッシャーホース等のホース類を通す場合がある。これ
らの場合、スペーサの中心に設けた貫通孔に通しておく
ことが好ましい。
【0014】中央に貫通孔を設ける場合、スペーサは直
径方向に2分割した分割体より構成し、これら分割体の
中心に上記貫通孔を構成する半円部を設けると、分割端
の両方に互いに係止する係止部を設けておくことが好ま
しい。該構成とすると、中央の貫通孔に通す電線等をス
ペーサに先通ししておく必要がなくなる。よって、中止
の貫通孔に通す電線等を挟んで2分割した分割体を結合
してスペーサを組み立て、その後、従来と同様に、ワイ
ヤハーネスを構成する電線群の中にスペーサを入れて、
該スペーサの各電線挿通空間の外周面の開口より電線を
分散させて挿通させることができる。
【0015】さらに、本発明は、上記スペーサを用い、
該スペーサにより電線群を拡径およびねじれさせて電線
間に隙間を設けると共に両側外方のテープ巻側に向けて
電線間の隙間を漸次狭くしたワイヤハーネスを、上記グ
ロメットの電線挿通部に挿入し、上記スペーサの外周面
をグロメットの液溜め部の内周面に圧接して組みつけた
状態で液状硬化性のシール剤をグロメット内に注入し
て、電線間および電線とグロメット内面の間に充填して
いることを特徴とするスペーサを備えたグロメットを提
供している。
【0016】上記グロメットでは、電線量が多い場合で
も、スペーサの径を拡大させることなく電線間に隙間を
確保できる。よって、スペーサを収容する液溜め部の径
が大きくならず、フードオープナー用等の管部を突設さ
せる場合に干渉が生じる問題がない。また、車体パネル
の貫通孔に通すグロメットの拡径部の撓み量を大きくと
れ、貫通孔への通し作業が無理なく行える。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施形
態を参照して詳細に説明する。図1乃至図6は第1実施
形態を示す。グロメット10はゴムあるいはエラストマ
ー製で、中心軸線Lに沿って中空の電線挿通部10aを
有する筒状で、一端側より他端側にかけて、小径筒部1
0b、中径の液溜め部10c、拡径筒部10dを連続し
て設け、拡径筒部10dの外周面に車体係止部10fを
凹設している。
【0018】上記液溜め部10c内に別体からなるスペ
ーサ20を軸線Lと直交する方向に配置し、その外周面
を液溜め部10cの内周面に圧接させるようにしてい
る。上記液溜め部10cにワイヤハーネスW/Hを構成
する複数の電線wの挿通方向(上記軸線方向Lと同じ)
と直交する方向にスペーサ20を配置し、その状態で液
状硬化性のシール剤3を充填するようにしている。
【0019】上記スペーサ20は、図2および図3に示
すように、電線挿通方向に所要幅Hを有する樹脂製の1
枚板からなり、円筒状の中心連結部21と、該中心連結
部21の外周全体から一定角度をあけて放射状に突出し
た仕切板部22とを備えている。上記仕切板部22は中
心連結部21の軸線方向Lに対して所要角度傾斜させて
中心連結部21の外周面より突設しており、これら傾斜
させた仕切板部22の間に外周面が開口した略V形状の
電線挿通空間23を複数個設けている。また、上記中心
連結部21の中心には貫通孔24を設けている。
【0020】スペーサ20の仕切板部22を傾斜させて
いることにより、図4および図5に示すように、小径筒
部10b側の一方(X)から挿入する電線群をスペーサ
20の仕切板部22の間の電線挿通空間23を通す時
に、まず、仕切板部22の傾斜角度に対応して曲げられ
る。該スペーサ20を出てから、拡径筒部10d側でテ
ープ40で結束されるために、ねじれた状態で集束され
ていく。このように、シール剤3を注入する側の拡径筒
部側でねじれを発生させることにより、拡径筒部10d
の先端開口よりシール剤3を注入した時に、ねじれによ
り電線間に生じた隙間にシール剤3をスムーズに充填さ
せていくことが可能となる。
【0021】スペーサ20の外径は液溜め部10cの内
径より若干大きく形成して液溜め部10c内に圧接状態
で取り付けるようにしており、本実施例では、外径を約
30mm、厚さDを約10mmに設定して、スペーサ12が
安定した状態で取り付けることが出来るようにしてい
る。また、本実施形態では、上記仕切板部22は中心連
結部21の外周より45°間隔をあけて8個突設すると
共に、その厚さを外周に向かって僅かに厚くし、外周端
の厚さ3mmとしている。これら仕切板部22の軸線Lに
対する傾斜角度は20〜45゜、好ましくは30゜とし
ている。また、中央の貫通孔24は少なくとも内部にシ
ール剤3が流通できる直径(1.5mm)以上で、本実
施形態では4mmとしている。
【0022】上記スペーサ20は、ワイヤハーネス組立
作業台上で予め結束されたワイヤハーネスW/Hに対し
て取り付けており、該ワイヤハーネスW/Hに対して、
従来と同様に、前記図11(A)と同様に、グロメット
取付位置の電線群Wを押し広げて2つに分け、押し広げ
た状態で形成される内部空間に、スペーサ20を電線の
長さ方向と直交する方向より挿入する。ワイヤハーネス
W/Hに対するスペーサ20の挿入位置は、グロメット
10にワイヤハーネスW/Hを挿入した時に、スペーサ
12が液溜め部10cに位置するようにしている。
【0023】ついで、図11(B)と同様に、作業者がス
ペーサ20の外周全体に電線群を略均等に位置させ、該
状態で電線群を把持して電線wを押圧すると、スペーサ
20の電線挿通空間23に分散して挿入され、電線は径
方向に広がると共に周方向に分散される。ついで、図1
1(C)と同様に、スペーサ20の取付位置の両側に位置
する電線群に粘着テープ40、41を巻き付け、スペー
サ20へ挿入した電線wがスペーサ20から外れないよ
うにすると共に、スペーサ20の両側をテープ40、4
1で結束して電線wを介してスペーサ20を両側に引っ
張ることにより、スペーサ20を電線wの挿通方向に対
して直交する方向に保持する。かつ、このテープ巻き結
束時に、拡径筒部側となる方では、電線を出来るだけね
じらせるように巻き付けることが好ましい。
【0024】スペーサ20を取り付けたワイヤハーネス
W/Hは、図6に示すように、スペーサ20の仕切板部
22により電線群を周方向に拡散させて各電線wの間に
隙間を形成すると共に曲がってねじられることにより、
スペーサ20からテープ40に巻き付けられまでの間に
も従来よりも多くの隙間を設けることができる。なお、
本実施形態では、スペーサ20の中央貫通孔24に電線
を通していないが、電源線等を先通ししておいてもよ
い。電線を通さない場合には、中央連結部21により電
線群の中央部分に電線が挿通されない空間が形成され
る。
【0025】スペーサ20を取り付けたワイヤハーネス
W/Hをグロメット10に挿通する。その場合、まず、
グロメット10の電線挿通部10aをグロメット拡げ機
(図示せず)により拡径してワイヤハーネスW/Hを挿通
し、液溜め部10cにスペーサ20を電線挿通方向と直
交する方向に配置する。
【0026】ついで、グロメット拡げ機をグロメット1
0より外して、グロメット10の拡径筒部10dを上向
きに配置して、該拡径筒部10dの先端開口より電線挿
通部10a内に2液硬化性のシール剤3を注入する。注
入したシール剤3は、ねじられた電線の隙間および電線
とグロメット内周面の隙間を通り、流動性よく隙間に充
填される。電線群の中央の隙間に流入したシール剤15
は、スペーサ20の中央連結部21に達し、シール剤3
の一部が中央連結部21で中央の貫通孔24内を流れて
電線挿通部10aの下端開口側に迅速に流れると共に、
シール剤3の多くの残部が外周側に広がって仕切板部2
2の間の電線挿通空間23に流入し電線の隙間に通って
下端開口側に流下する。このように、シール剤3は、液
溜め部10ceから小径筒部側開口までの全域に充填さ
れる。
【0027】本実施形態では、スペーサ20により拡径
すると共に分散させた電線に、さらに、ねじりを加え
て、電線群に隙間を確保しているため、電線量が多くて
もスペーサ20の径を大きくすることなく、電線群に隙
間を形成することができる。よって、スペーサ20を収
容する液溜め部10cの径を大きくする必要はない。
【0028】その結果、液溜め部10c内に充填するシ
ール剤3が硬化して、液溜め部10cに可撓性がなくな
っても、連続する拡径筒部10dに容易に撓ませること
ができる。よって、図6に示すように、車体パネル5の
貫通孔5aにグロメット10を通す時に、拡径筒部10
dが容易に撓んで、グロメット10の車体パネル5への
取付作業をスムーズに行うことができる。
【0029】また、図7の変形例に示すように、グロメ
ット10の拡径筒部10dにウオッシャホース接続用の
筒部50あるいはフードオープナー挿通用の筒部を突設
する場合、液溜め部10cと干渉せずに設けることがで
きる。
【0030】図8(A)(B)は本発明のスペーサの第
2実施形態を示す。該スペーサ20’は、直径方向に2
分割した分割体20A’、20B’より構成し、これら
分割体20A’、20B’の中心に貫通孔24を構成す
る半円部24a、24bを設けると共に、分割体20
A’の分割端面より係止突起25aを突設する一方、分
割体20B’の分割端面に係止凹部25bを設けてい
る。
【0031】第2実施形態のグロメット10’は、中央
貫通孔24にウオッシャホースを貫通させるようにして
おり、ウオッシャホースを分割体20A’と20B’で
挟んた後に係止突起25aを係止凹部25bに挿入係止
して、分割体20A’と20B’を結合している。該構
成とすると、ウオッシャホースを先通ししておく必要が
なく、ウオッシャホースのスペーサ挿通作業を容易に行
うことができる。なお、他の構成および作用は第1実施
形態と同様であるため、説明を省略する。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のグロメット用スペーサは仕切板部を電線挿通方向の軸
線に対して傾斜させているため、隣接する仕切板部の間
の電線挿通空間を通る電線は、挿入端側から曲がって通
され、スペーサを出た電線群を所要距離あけてテープ巻
きで集束した時にねじれた状態となる。よって、電線群
がスペーサを通ると拡径されて分散されると共にねじれ
るため、電線間に確実に隙間を発生させることが出来る
と共に、発生する隙間を大きくすることが出来るよっ
て、電線量が多き場合においても、スペーサの径を大き
くすることなく電線の間に隙間を効果的に形成すること
ができ、スペーサの大型化を抑制することができる。
【0033】その結果、スペーサを収容する液溜め部の
径を大きくしなくてもよく、液溜め部が大型化した場合
に発生する問題、即ち、車体パネルへの貫通作業性が悪
くなる問題を解消出来ると共に、ウオッシャホース、フ
ードオープナー等の管部を液溜め部に干渉することなく
形成することが出来る等の種々の利点を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態を示す断面図である。
【図2】 上記第1実施形態に用いるスペーサの斜視図
である。
【図3】 図2のスペーサの側面図である。
【図4】 上記スペーサに電線を通した状態の説明図で
ある。
【図5】 上記スペーサに電線を通した状態の斜視図で
ある。
【図6】 第1実施形態のグロメットを取り付けたワイ
ヤハーネスを車体貫通孔に通す状態を示す断面図であ
る。
【図7】 グロメットの変形例を示す断面図である。
【図8】 スペーサの第2実施形態を示し、(A)は斜
視図、(B)は要部拡大断面図である。
【図9】 従来例を示す断面図である。
【図10】 従来例のスペーサの斜視図である。
【図11】 (A)(B)(C)はワイヤハーネスにスペーサ
を取り付ける作業工程を示す斜視図である。
【図12】 スペーサとワイヤハーネスとの位置関係を
示す図面である。
【図13】 (A)(B)(C)はワイヤハーネスの電
線の分散状態を示す概略図である。
【図14】 (A)(B)は従来の問題点を示す断面図
である。
【図15】 (A)(B)は従来の問題点を示す断面図
である。
【符号の説明】
3 シール剤 5 車体パネル 5a 貫通孔 10 グロメット 10a 電線挿通部 10b 小径筒部 10c 液溜め部 10d 拡径筒部 20、20’ スペーサ 20A’、20B’ 分割体 21 中央連結部 22 仕切板部 23 電線挿通空間 24 貫通孔 40、41 テープ W/H ワイヤハーネス w 電線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿子島 滋 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−19143(JP,A) 特開 平9−233652(JP,A) 特開 平9−74646(JP,A) 特開 平9−74645(JP,A) 特開 平9−320365(JP,A) 実開 平1−58222(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 3/22 B60R 16/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の電線挿通部に複数の電線からなる
    ワイヤハーネスを挿通し、上記電線挿通部に液状硬化性
    のシール剤を充填して電線間および電線と電線挿通部内
    周面との隙間をシールするグロメットにおいて、電線挿
    通部の一部に設けたスペーサ収容用液溜め部に電線の挿
    通方向と直交する方向に配置して、電線間に隙間をあけ
    るスペーサであって、 上記スペーサは電線挿通方向に所要幅を有する1枚板か
    らなり、中心連結部と、該中心連結部の外周全体から一
    定角度をあけて放射状に突出した仕切板部と、該隣接す
    る仕切板部の間に外周面が開口した略V形状の電線挿通
    空間とを備え、上記複数の仕切板部を電線挿通方向に対
    して20°〜45°傾斜させ、上記各電線挿通空間に、
    電線を径方向に拡径且つ分散させて通した際に、これら
    電線群が上記仕切板部の傾斜角度に対応して入口側より
    屈折されて出口側より出て、螺旋状にねじれた状態で集
    束されるように構成していることを特徴とするグロメッ
    ト用スペーサ。
  2. 【請求項2】 直径方向に2分割した分割体より構成
    し、これら分割体の中心に上記貫通孔を構成する半円部
    を設けると、分割端の両方に互いに係止する係止部を設
    けている請求項1に記載のグロメット用スペーサ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のスペー
    サを用い、該スペーサにより電線群を拡径およびねじれ
    させて電線間に隙間を設けると共に両側外方のテープ巻
    側に向けて電線間の隙間を漸次狭くしたワイヤハーネス
    を、上記グロメットの電線挿通部に挿入し、上記スペー
    サの外周面をグロメットの液溜め部の内周面に圧接して
    組みつけた状態で液状硬化性のシール剤をグロメット内
    に注入して、電線間および電線とグロメット内面の間に
    充填していることを特徴とするスペーサを備えたグロメ
    ット
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