JP3393859B2 - 長形の物体を保持し、導き通すための装置と方法 - Google Patents

長形の物体を保持し、導き通すための装置と方法

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JP3393859B2
JP3393859B2 JP2000524847A JP2000524847A JP3393859B2 JP 3393859 B2 JP3393859 B2 JP 3393859B2 JP 2000524847 A JP2000524847 A JP 2000524847A JP 2000524847 A JP2000524847 A JP 2000524847A JP 3393859 B2 JP3393859 B2 JP 3393859B2
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コーテンバッヒ マルティネス
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デーエスゲー−カヌサ ゲーエムベーハー ウント コムパニー ケーゲー
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G3/00Installations of electric cables or lines or protective tubing therefor in or on buildings, equivalent structures or vehicles
    • H02G3/02Details
    • H02G3/08Distribution boxes; Connection or junction boxes
    • H02G3/081Bases, casings or covers
    • H02G3/083Inlets

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、長形の物体、特に請求項1のプリアンブルに
おいて特定してある型式の、多線のワイヤの束、被覆さ
れた多線のワイヤ、多数の平らなリボンあるいは平らな
ケーブルの束を、保持し、案内し、特に導き通すための
装置と方法に関する。
【0001】そのような型式の装置は、ドイツ特許公開
番号19640816A1に、既に知られている。この
既知の装置は、中心面に沿って分割され、2つの円弧状
のプレス部材から構成される。使用中は、この2つの円
弧状のプレス部材は、長形の物体(ワイヤの束など)の
周りにリング状になるように係合する。適切な固定装置
を使って、2つの円弧状のプレス部材は、この部材が囲
む長形の物体に所望の接触圧力を掛けることにより、互
いに結合することができる。
【0002】この既知の装置は、2つの部分から構成さ
れるので、この装置を使用する際に、固定したり、導き
通したりといったことをするのであれば、通常のゴム製
のスリーブやグロメット(grommet)、熱収縮性
のチューブなどといった環状に閉じた構造体にワイヤの
束を通す必要はなくなるため、この装置により、ワイヤ
の束やその他の複数のワイヤの束を自動的な方法で製造
することできる。
【0003】自動車のハーネスなどの複数のワイヤの束
が工業的に製造され始めてからずっと、そのようなワイ
ヤの束をいわゆる成形板の上で手作業で作成するのは、
不可欠な手段であると考えられてきた。従って、グロー
バリゼーションにともなって、ワイヤの束の作成といっ
た労働集約的な従来の製造を、低所得水準の国に移す努
力がなされてきた。上述したように、そのようなハーネ
スを手作業で製造しなければならないのは、主に、複数
のワイヤの束にあるそれぞれのワイヤを、ゴム製のスリ
ーブやグロメット、熱収縮性のチューブ、絶縁性のチュ
ーブなどといった環状の構造体に手作業で通さなければ
ならないからである。
【0004】この既知の分割できる装置を構成する2つ
の部分のそれぞれの外周部を、軟らかいゴム製のスリー
ブを備える部分で被覆することは、ドイツ特許公開番号
19640816A1(図7)に、既に知られている。
これにより、ゴム製のスリーブの外周部が、壁を通して
延びている穴の内周部に係合して密封することができる
ので、この装置を壁に開けた通路として使用できるよう
になる。ゴム製のスリーブの分割面は、材料を節約する
型式の場合、形状が安定しない。これは、外力が作用す
ると、少なくとも分割面の一部に穴が生じ、その影響
で、分割面の領域で必要とする流体耐密性(fluid
tightness)が損なわれるからである。
【0005】さらに、ワイヤの空間(ゴア(gor
e))を通る液体や気体の通路を、2つの部分から構成
される装置の領域内において、ブチル(butyl)を
使って効果的に防止することは、ドイツ特許公開番号1
9640816A1に、既に知られている。この手段の
目的は、以下では単に「長手方向の水耐密性(wate
r tightness)」と称する。この手段のため
に、それぞれのワイヤを、いわゆる粘着テープであるブ
チル層の上に互いに平行に接着し、それぞれのワイヤを
ブチル層の間にサンドイッチのように挟み込むように、
この粘着テープに結合してあるそれぞれのワイヤをこの
分割できる装置の一部に層状に配置する。既知の装置の
2つの円弧状のプレス部材の間に形成した通路となる穴
は、ブチル製の粘着剤を施したワイヤ系より大きさが小
さい。そのため、2つのプレス部材を結合する場合、ワ
イヤの束の上に絶えず圧力が掛かり、ワイヤの束の全体
が、この通路となる穴の内壁にしっかりと押し付けられ
る。結果として、液体や気体は、それぞれのワイヤの間
を通過することもなく、また、ワイヤの束の外周部と2
つの部分から構成される装置の内面との間を通過するこ
ともない。
【0006】本発明の目的は、請求項1のプリアンブル
において概略が述べてある型式の改良した分割できる装
置を提供することである。
【0007】この目的は、請求項1の内容により、達成
される。
【0008】本発明の装置は、以下の本文説明では、
「グロメット」あるいは「スリーブ」と称する。本発明
を使って達成することができる技術的な進歩は、主に、
所望の位置に流体耐密性(fluid−tight)が
得られるように、複数のワイヤの束などを保持するため
に、結合部分とプレス部分に、本発明の形状の安定した
密封するための分割面を備えるので、本発明の最も簡潔
な実施態様において本発明の装置が可能である、という
事実による。これにより、本発明のように形成され分割
されたこのグロメットを使って、電気用のワイヤだけで
なく媒体を運ぶための導管も案内、保持、導き通すこと
ができる。媒体を運ぶための導管は、例えば、洗浄液、
冷却液、ブレーキのための液体などの液体を使用する場
所へ導くための細い中空体などである。
【0009】本発明のように設計されて分割されたこの
グロメットは、少なくとも1つのプレス部分と、少なく
とも1つの結合部分とを備える。この結合部分は、長形
の物体が延びる方向にプレス部分に続き、形状の安定し
た密封するための分割面を備える。このグロメットは、
時間の掛かる方法で手作業でケーブルの束など導入でき
るだけであった、今まで使用されてきたリング状あるい
は環状の軟らかいゴム製のグロメットに、置き換えるこ
とができる。
【0010】本発明の好ましい実施態様では、外側が弾
性材料(EPDM/TPEなど)で構成される結合部分
が、内部に例えばPA製の補強のためのインサートを備
えるので、結合部分にある分割面の形状の安定性と密封
性が確保される。そのような構造のおかげで、結合部分
は形状が十分に安定しているので、使用中に予想される
外力に耐えることができる。そのため、結合部分を有す
る2つのハーフ(パーツ)の分割面の領域内において、
運転中に漏洩が起こることはない。結合部分の外側にあ
る弾性材料により、本発明のグロメットの外周部を、壁
の中に形成した穴の縁部に、流体耐密性が得られるよう
に結合することができる。これは、すなわち原理的に
は、今日知られている型式のスリーブやグロメットの全
て、例えば、引き込み型、押し込み型(press−i
n、push−in)のグロメットにおいて可能であ
る。
【0011】上述した、少なくとも結合部分(ちなみ
に、弾性のある可撓性の材料から構成される)の内部に
補強のための「骨格」を備える好ましい実施態様によ
り、初めて技術的に有用な、分割されたゴム製のグロメ
ットが得られる。従来技術で知られている軟らかい環状
あるいはチューブ状のゴム製のグロメットを、長手方向
に分割した場合、2つのハーフを、信頼性のある密封方
法で、再度結合することはできない。これは、外力が作
用すると分割面に漏洩の起こる領域が、自動的に発生す
るからであろう。剛い材料を用いると、十分な形状の安
定性は恐らく達成されるであろうが、そのような剛い材
料では、弾性のある軟らかい可撓性の材料が必要とされ
る、目的とする流体耐密性は確保できないであろう。
【0012】上述した、PAなどの剛い弾性のある材料
から構成される補強のための「骨格」を、2つの部分か
ら構成されるグロメットの結合領域内に組み込むこと
は、本発明を使って達成される技術的に有用な分割可能
性の前提条件であり、また、本発明を使って達成できる
グロメットの密封性の前提条件でもある。
【0013】グロメットのさらに好ましい実施態様を、
従属請求項2から従属請求項16に記載する。
【0014】本発明の2つのグロメットの部分は、以下
の本文ではまた単に「ハーフ」と称する。この2つのグ
ロメットの部分は、ワイヤの束を差し込む際に、互いに
接触していない。ワイヤの束を差し込んだ後に、2つの
ハーフはその分割面の領域内において結合する。この2
つのハーフはそれぞれ、ワイヤの束を囲むプレス部分
と、長手方向にプレス部分に続く結合部分と、を備え
る。分割面は、ねじ止め、ロック止め、クランプ止め、
その他の適切な方法で結合する。ワイヤの束は、2つの
ハーフを結合した後で、圧力を掛けて本発明のグロメッ
トに固定する。固定するためのそのような圧力を掛ける
ために、以下の選択肢が備えられる。
【0015】結合したプレス部分の間に形成した通路溝
の正味の直径に比較して、結合したワイヤの束の径を少
し大きめの寸法にする。
【0016】適切な材料を用いてワイヤの束を被覆する
ことで、ワイヤの束の径を大きくする。
【0017】2つのプレス部分の通路溝のハーフの内面
にゴム状のライニングを施す構成とし、これによって、
通路溝の正味の直径を、圧力を掛けるように、小さくで
きる。
【0018】プレス部分の通路溝のために可撓性または
半可撓性の材料を選択する。恐らく、そのような可撓性
または半可撓性のゴム状の材料は、この材料が通路溝の
径を小さくするように、単に2つのプレス部分の1つに
備えられる。
【0019】上述の「密封性」については、2つの場合
に区別する必要がある。
【0020】1. 正味の本発明のグロメットの流体耐
密性による密封。
【0021】2. 長手方向のいわゆる水耐密性すなわ
ち長手方向の防水性の密封。この場合、液体または気体
が、ケーブルやワイヤの束のそれぞれのワイヤの表面に
沿って、あるいはそれらの絶縁スリーブ上を、本発明の
グロメットを伝わって通り抜けるのが防止される。従っ
て、本発明の範囲内で、「長手方向の水耐密性」とは、
本発明のグロメットによる、流体がグロメットの一方の
側から反対側へ軸方向に通過するのを効果的に防止する
能力のことを示す。これに対して、本発明の範囲内で、
「流体耐密性による密封」という用語は、ワイヤの束の
内部に広く存在する条件に関係するのでなく、ワイヤの
束の外部に存在する条件に関係し、特に、結合部分の外
周部を密封する条件に関係する。この結合部分の外周部
を使って、グロメットを壁の穴に固定することができ
る。
【0022】本発明のグロメットでは、長手方向の水耐
密性を、達成することができる。なぜなら、密封化合
物、好ましくはドイツ特許公開番号4441513A1
に記載されているようなブチル化合物、あるいはその他
の密封化合物、例えば、押し付けることのできるゲル、
グリース、適切な密封材料、粘着性の材料を、ワイヤの
束のそれぞれのワイヤの間や、それぞれのワイヤの絶縁
スリーブの間に、施すからである。このワイヤの絶縁ス
リーブに対して、2つのグロメットのハーフを結合した
後に、圧力を掛ける。そのような(不断の)圧力は、好
ましくは以下の選択肢を使った本発明に従い、密封化合
物の上に掛けられる。
【0023】プレス部材部分は、少なくともプレス部材
部分の通路溝の領域内において、ゴム状のライニングを
備える。
【0024】プレス部材部分は、少なくとも通路溝の領
域が、可撓性または半可撓性のゴム状の弾性材料から構
成され、そのような弾性材料は、グロメットの2つのプ
レス部分部材の1つだけに、設けられ得る。
【0025】密封化合物を、ワイヤの束のそれぞれのワ
イヤの間に、またはこれらのそれぞれのワイヤの絶縁ス
リーブの間に、配置すると、ワイヤの束の径が大きくな
るであろうことは、言うまでもない。そのような大きめ
の寸法のワイヤの径は、前記プレス部材に2つの対向す
るばねを備えると、プレス部分部材の中の適切な位置に
固定することができる。この2つの対向するばねは、対
向するプレス部分に形成した収容ポケットと協同する。
そのようなばねにより、2つのグロメットのハーフを確
実に中央で結合できる。
【0026】上述のばねは、大きめ寸法のワイヤの束の
位置を合わせ、中央に配置するのに機能するだけでな
く、十分に高い圧力を密封化合物に確実に掛けるための
「レベルの指標」としても機能する。ワイヤの束の径
が、ワイヤの束に含まれる密封化合物により、大きくな
り過ぎている場合は、この目的で、ワイヤの束の径がば
ねの上端の高さに一致するほどワイヤの束の径が大きい
かどうかについて、ワイヤの束をチェックする。ワイヤ
の束の径が対向するばねの上端に達する程には、ワイヤ
の束の径が大きくない場合は、ワイヤの束の径に、(充
填した)ワイヤの束の径がばねの上端に達するまで、フ
ィラーを充填できる。
【0027】上述から、当然、本発明に従い分割できる
グロメットは、その分割面の全てで流体耐密性が得ら
れ、また壁の穴と結合する部分でも、流体耐密性が得ら
れる。好ましい実施態様によれば、長手方向の水耐密性
は、密封化合物を、できる限り粘着テープの形で使用す
ることにより達成できる。さらに、プレス部材が形成す
る領域は、直線だけでなく、屈曲したり湾曲したりする
こともでき、つまりあらゆる所望の形状にすることがで
きる。
【0028】本発明のグロメットにより、以下の経済的
な効果が保証される。本発明のグロメットは分割できる
ので、従来の時間の掛かる処理操作、従ってコストの掛
かる処理操作なしで済ませることができる。また、これ
により、自動車のためのケーブルハーネスのような単純
かつ複雑なワイヤの束を自動的な方法で製造できる条件
が得られる。さらに、本発明によれば、長手方向の水耐
密性をもはや別々の操作で製造する必要はない。また、
本発明の分割できるグロメットは、容易に修理、整備が
できる。なぜなら、例えば欠陥があった場合は、グロメ
ットの2つのハーフを互いに分離し、グロメットの内部
を点検することができるからである。グロメットは本発
明に従い分割され、問題なく次の穴を開ける操作に移る
ことができる。そのため、例えば、追加の電気用のワイ
ヤやその他のワイヤを後で導入することができる。ま
た、グロメット全体、グロメットの流体耐密性、長手方
向の水耐密性を損なうことなく、最初に設けられた電気
用のワイヤやその他のワイヤを取り除くことができる。
【0029】長手方向の水耐密性が得られる本発明の分
割可能なグロメットの変形物は、熱収縮性のチューブや
熱溶融性の型式の粘着剤などとともに分割できないゴム
製のスリーブやグロメットに取って代わることができ
る。これらは、今まで長手方向の水耐密性を達成するた
めに使用されてきたものである。結果として、ワイヤの
束などの費用の掛かる穴通し(すなわち、従来のゴム製
のスリーブや従来の収縮性のチューブの穴を通すこと)
なしで済ませることができる。
【0030】創出することができる方法については、上
述の目的が、請求項17の内容により達成される。
【0031】本発明の方法を使って達成できる技術的な
進歩は、主に、本発明の方法を使って、ワイヤの束のよ
うな長形の物体を、壁の穴に保持し、壁の穴を通して案
内できる、という事実による。これにより、長形の物体
を、確実に、正確に配置し、固定することができる。し
かし、特に、グロメットの2つのハーフシェルを、形状
の安定した(ねじれに対して剛い)方法で、かつ流体耐
密性が得られる方法で結合することが保証される。本発
明の有利な成果により、長形の物体(ワイヤの束)に
(不断の)圧力を掛けることができる。この圧力は、長
形の物体を少し大きめの寸法にすることにより、長形の
物体に詰め物をすることにより、あるいは、使用する2
つのプレス部分の内側にライニングをすることにより、
長形の物体に掛けられる。長形の物体(ワイヤの束)に
作用するそのような持続した圧力は、可撓性または半可
撓性のゴム状の弾性材料からプレス部材を通路溝の領域
内に作成することによっても、掛けることができる。
【0032】本発明の方法は、密封化合物をワイヤの束
のそれぞれのワイヤやそれぞれのワイヤ絶縁材の間に導
入するように、実施することこともできる。上述の圧力
により、この密封化合物は、好ましくはブチル(ブチル
ゴム)が作用すると、ワイヤの束は、液体や気体の通路
を密封するように保護される。これにより、液体や気体
は、使用する2つの部分から構成されるグロメットの一
方の側からもう一方の側へ通過できない。本発明の方法
で使用する2つの部分から構成されるゴム製のグロメッ
トは、少なくともグロメットの分割面(結合面)の領域
内において、形状が安定しており、つまりねじれに対し
て剛い。さらに、本発明の方法の好ましい実施態様で
は、上述した長形の物体(ワイヤの束)の径を利用する
ことで、使用する2つの部分から構成されるグロメット
に持続した圧力が得られるように適切なレベル指標を取
り付けているので、継続した圧力が得られる。
【0033】本発明の方法のさらに好ましい実施態様
を、従属請求項18から従属請求項24に記載する。
【0034】本発明は、実施態様や図面を参照して以下
の本文中において、より詳細に記載されるものである。
【0035】本発明のグロメットの実施態様の全ては、
これらのグロメットがワイヤの束やその他の長形の構造
体と係合することのできるプレス部分を備える点で共通
する。また、本発明のグロメットの実施態様の全ては、
少なくとも部分的に壁に結合できる外周部を備える結合
部分が、長手方向(軸方向)のプレス部分に隣接する点
で共通する。本発明のグロメットは、好ましくは中心面
に沿って分裂または分割される。よって、それぞれのグ
ロメットは、2つの互いに結合可能なハーフから構成さ
れる。それぞれのハーフは、プレス部分のパーツ(例え
ば、ハーフ)と、結合部分のパーツ(例えば、ハーフ)
とから構成される。例示した実施態様では、プレス部分
や隣接する結合部分の分割面は、常に、同一面内に延び
る。しかしながら、結合部分の分割面は、ブレス部分の
分割面の配向とは異なる配向を取り得ることは、言うま
でもない。
【0036】プレス部分に形成した通路溝の表面は、剛
くかつ滑らかであり、ポリアミドから構成される。しか
しながら、さらに、通路穴の表面は、追加の被覆、好ま
しくはEPDM、TPEなどの軟らかい、弾性のある材
料の被覆を施してもよい。また、以下の本文において、
より詳細に記載するように、この方法で被覆した表面
は、滑らかであるか、リブ状である。
【0037】結合部分は、本発明のグロメットのプレス
部分を、壁に、特に壁の穴に密封して結合するのに役立
つ。この結合部分は、形状が安定しており(ねじれに対
して剛く)、少なくとも結合部分の分割面(結合面)の
領域内において、密封する効果がある。
【0038】本発明のグロメットの特別な長所は、結合
部分が、EPDM、TPEなどの弾性材料や、ポリアミ
ドなどの強化材料から作られていることの、当然の結果
である。特に図3に示す結合部分の強化材料25によ
り、ねじれのない密封するためのグロメットが得られる
であろうことは、専らそのような材料の組み合わせによ
る。
【0039】以下の説明では、用語「パーツ」と「ハー
フ」は、2つのハーフシェルの同義語として使用する。
この2つのハーフシェルから、本発明の分割できるグロ
メットが構成される。しかしながら、本発明の装置の2
つのパーツが同一の大きさである必要はないのは、言う
までもない。なぜなら、原理的には装置を扇形に切断分
割することもできるからである。これによって、第1の
より大きい部分と、第2のより小さい部分が得られるで
あろう。
【0040】図1Aは、本発明の分割できるグロメット
の好ましい実施態様の重要なパーツと使用の特定を示す
図である。グロメットは、2つのハーフ(ハーフシェ
ル)、つまり上部のハーフと、下部のハーフとから構成
される。それぞれのハーフシェルは、それぞれプレス部
材2a、2bと、それぞれ結合部分部材4a、4bとを
備える。これらの結合部分部材4a、4bは、長手方向
にプレス部材に隣接する。図1Aに概略示すように、2
つのハーフシェルが互いに結合すると、この外殻によ
り、長形の通路溝5と、この溝に長手方向に隣接する漏
斗状の形状の結合部分と、が形成される。ワイヤの束、
例えばケーブルハーネスの部分を、グロメットの2つの
ハーフシェルの間に安全に収容することができる。この
とき、ワイヤの束を安全に固定するために、プレス部材
の領域内においてワイヤの束に十分に大きな圧力を掛け
る。密封効果のある形状の安定した結合部分4は、結合
部分4の外周部によって、壁(図示せず)の中の通路穴
の縁部に、密封するように結合することができる。漏斗
状の形状の結合部分4は、2つの異なる材料から構成さ
れる。プレス部材のすぐ隣で、結合部分は、PAなどの
剛い弾性材料から構成される。この剛い材料を、EPD
M/TPEなどの剛くない可撓性の材料で囲む。ロック
止め端部12と、密封リップ部14とを、剛くないパー
ツの外周部に形成する。突片−溝機構16、18を、結
合部分4a、4bの分割面に形成する。また、直立した
ばね8と、ばねと協同する収容ポケット9とを示す。
【0041】使用中の位置では、2つのハーフシェルを
互いに固定して結合するが、必要ならば、解放できるよ
うに固定し、ワイヤの束を2つのハーフシェルの間に確
実に固定するように収容する。
【0042】本発明の範囲では、表現「分割面(par
ting surface)」とは、本発明のグロメッ
トの分割面(plane of division)
(複数の分割面)(plane of divisio
ns)に配置した表面の全てを意味する。より具体的に
は、「分割面」は、常に、2つのハーフシェルが互いに
結合している状態で接触する表面である。プレス部分の
領域内において、分割面は、好ましくはPAなどの剛い
弾性材料から構成され、必要があればEPDM/TPE
や粘着剤などのゴム状の材料で被覆する。しかしなが
ら、結合部分4の領域内において、分割面は、上述の剛
くない材料から構成される。結合部分の分割面は、突片
−溝機構から構成され、この機構を使って、結合部分の
2つのパーツを、形状を安定して密封するような方法
で、互いに結合することができる。
【0043】図1Bに、本発明のグロメットの実施態様
のハーフシェルを示す。この外殻は、(下部)プレス部
材2aと(下部)結合部分部材4aとを備える。プレス
部材2aは、ここでは、チューブ状の部材の形状に形成
してある。同様に、上部のプレス部材(図示せず)も、
チューブ状の部材に形成してある。そのため、2つのプ
レス部材を結合すると、2つのプレス部材により、通路
溝5となる完全なチューブができる。2つのグロメット
パーツは、対向するフランジ部材6により互いに結合す
る。このフランジ部材6は、プレス部材の分割面内で外
側に延びる。従って、グロメットパーツを結合すると、
グロメットパーツは、分割面の領域内において分割面に
よって、また、互いに面しているフランジ部材6の表面
によって、互いに接触する。ワイヤの束を通路溝5に差
し込んだ後で、グロメットパーツを、フランジ部材6に
設けた穴を通してねじ止めするか、あるいは、別の方法
で互いに結合する。
【0044】さらに、それぞれのプレス部材は、係合し
結合するための操作を容易にするガイド部材を備える。
そのようなガイド部材を図1Bに示す。この実施態様で
は、プレス部材2aは、プレス部材の分割面の延長とし
て形成したばね部材8を備える。上部プレス部材(図示
せず)には、ばね部材8を差し込む収容ポケットを、適
切に設ける。さらに、差し込むケーブルの束にさらに圧
力を掛けるために、それぞれのプレス部材2aは、端の
部分に、より小さい断面を有する部分を備える。これに
よって、ブチルが出てくるのを抑えることができる。さ
らに、この部分に、アンダーカット(30)を設ける。
アンダーカットにより、ワイヤの束を保護するために、
例えば、可撓性の溝を付けた波形のチューブに結合する
ことができる。
【0045】それぞれのプレス部材は、一方の側に、漏
斗の半分の形の結合部分部材4aを一体に備える。漏斗
の細い部分は、プレス部分に割り当てる。一方、漏斗の
広がった部分は、プレス部材から離れた方を向く。結合
部分部材は、上部のプレス部材(図示せず)上に、逆に
適合する形で形成する。そのため、2つのハーフシェル
が結合すると、2つの部材により完全な漏斗状の結合部
分4が形成される。
【0046】好ましくは、結合部分部材4aの分割面に
も、溝と突片(図12)を設ける。これにより、確実に
流体耐密性が得られるように2つの部材を結合できると
同時に、2つの部材をより堅固に結合することができ
る。さらに、特にしっかりと結合するために、分割面を
粘着剤で湿らすこともできる。結合に流体耐密性を与え
るために、ゲル、グリースなどを使用することもでき
る。
【0047】形が漏斗状である結合部分部材4aの構造
を図3に示す。部材4aの内部に、部材4aは、補強部
材25を備える。この補強部材は、プレス部材2aと一
体に形成する。この補強部材は、好ましくはPAから構
成され、漏斗状の構造内に所定の程度延長する。補強部
材により、漏斗状の細い部分で漏斗部に必要とする堅さ
が得られる。一方、広がった外側の漏斗状の部分は可撓
性にし、好ましくはEPDM/TPEから構成する。こ
れによって、そこに施されたアンダーカットを、通常の
標準の力を掛けることにより、ロック止めすることがで
きる。そのような堅さは、分割面でねじれに対する剛さ
を実現するために必要とされる前提条件となる。この堅
さがないと、分割面の領域内において水耐密性は得られ
ない。
【0048】図2によれば、密封リップ部14と協同す
るロック止め端部12は、広がった漏斗部の上の結合部
分部材6aの外側に形成する。使用中、漏斗状の結合部
分4は、結合部分4の外周部によって対応する壁の穴に
差し込む。この穴の縁部(図示せず)は、ロック止め端
部12と密封リップ部14との間に密封するように保持
する。
【0049】図4に、別の実施態様を概略示す。2つの
プレス部材は、半球状の部材を形成する。この半球状の
部材は、球状部を形成するために、分割面(図示せず)
に結合する。2つのプレス部材は、外殻3(図7参照)
の中で支持する。この外殻3により球状部は外殻の中で
回転移動することができる。さらに、外殻は、漏斗状の
結合部分4と一体に形成する。広がった漏斗状の部分は
外殻3から離した構成とする。
【0050】図4、図6、図7の実施態様のプレス部材
2a、2bの正確な構造は、図5A、図5Bから明らか
になる。図に示すように、プレス部材のそれぞれは、半
球状に形成し、分割面6a、6bを備える。この分割面
6a、6bは、使用中は球状部を形成するように結合す
る。半球状部の分割面のそれぞれは、溝のように形成し
たくぼみを備える。このくぼみは、半球形の球状部の表
面に到達するまで分割面の表面全体を延びる。使用中
は、2つのプレス部材は、これらのくぼみが結合して通
路溝5を形成するように、互いに結合する。この通路溝
5は結果として得られた球状部の中心に配置する。
【0051】2つのプレス部材を結合する操作を簡単に
するために、分割面6a、6b上に中心を合わせるため
の部材を設ける。図に示すように、プレス部材の1つ
は、分割面6bの領域内に突起部7を備える。従って、
分割面6aは、形状と配置が突起部に適合するへこみ部
7’を備える。使用中は、プレス部材2aの突起部7
は、プレス部材2bのへこみ部7’に係合する。これに
より、2つの部材は、事実上噛み合う。プレス部材2
a、2bは、さらに横方向のガイド部材を備える。この
ガイド部材によって、使用中、圧力を掛ける操作中にワ
イヤの束が案内される。この目的のために、通路穴の溝
の2つの長手方向に沿った側に直に隣接するように、ガ
イド部材8を、プレス部材2aの分割面6a上に形成す
る。このとき、ガイド部材8は、分割面にほぼ垂直な方
向にばねの形状で延びる。もう一方のプレス部材2bも
同様に、分割面6bに溝またはポケット9を備える。こ
の溝またはポケット9は、通路の穴の溝の長手方向に沿
った側に直に隣接し、形状と大きさがばね8に適合す
る。使用中、ばねと溝またはポケットとは互いに結合
し、ワイヤの束がさらに案内されることに加えて、2つ
のプレス部材を改良した方法で固定することが保証され
る。
【0052】ワイヤの束を差し込み、2つのプレス部材
2a、2bを結合した後、これらの部材は、設けたドリ
ル穴により外側からねじ止めする。しかしながら、2つ
の部材は、粘着剤、リベット、その他の押し込み式の結
合方法で結合することもできる。結合したプレス部材
は、続いて、2つのハーフシェルで収容する。この2つ
のハーフシェルは、細い漏斗状の部分に形成する。2つ
のハーフシェルが結合することにより、球状外殻3が形
成される。外側の球状面の大きさと、ハーフシェルの内
側の大きさとは、部材2a、2bにより形成される球状
部がハーフシェルの中で移動できるように、選択する。
それぞれのハーフシェルは、好ましくは、専ら球状面の
約半分をハーフシェルで被覆するように設計する。これ
により、球状部の通路溝5の穴の部分が剥き出しにな
る。2つのハーフシェルは、その後、ねじ結合やリベッ
トにより互いに結合する。
【0053】それぞれのハーフシェルは、漏斗状の形状
の結合部分4の1つのハーフと一体に形成する。このと
き、広がった漏斗状の部分は、ハーフシェルから離れた
方を向く(図6)。外側の広がった漏斗状の部分は、漏
斗状の部分の外側に固定端部12を備える。この固定端
部12は、漏斗状部の全体の円周部の周りで外側に延び
る。固定端部12のすぐ近くで、漏斗状部の外側によ
り、漏斗状部の外側の上に、突起部が形成される。この
突起部は、また、漏斗状部の全体の円周部に亘って延び
る。使用中、漏斗状部を、固定端部12と、薄い壁状の
ブラケットや壁プレートの穴の中の隣接した突起部と、
により固定する。固定端部は、ここでは、一方の側に配
置し、突起部は、壁の穴のもう一方の側に配置する。
【0054】プレス部材2a、2bは、好ましくは、ポ
リアミドから構成される。同様に、補強部分25は、好
ましくは、ポリアミドから構成される。漏斗状部の外側
の被覆は、好ましくは、EPDMやTPEから構成され
る。このEPDMやTPEは、補強部材25の周りに備
える。
【0055】装置を使用するために、ワイヤの束を、ま
ず、プレス部材2a、2bの1つの通路の穴の中に差し
込む。ワイヤの束は、通路の穴の径に関して大きめの大
きさである。ワイヤの束は、長手方向の水耐密性が望ま
しい場合は、粘着剤の中に埋め込まれた調製されたワイ
ヤから構成される。ワイヤの束は、特に、複数のそれぞ
れのワイヤあるいはそれぞれの絶縁されたワイヤから構
成される。これらのワイヤは、それぞれのワイヤを粘着
テープのそれぞれの層の間にサンドイッチのように挟み
込むように、粘着テープ上に配置する。この粘着テープ
の作用層は、好ましくは、ブチル(ブチルゴム)から構
成される。
【0056】次に、2つのプレス部材2a、2bを結合
し、差し込んだケーブルの束に圧力を掛ける。それぞれ
のワイヤの間にブチルなどを導入していない場合は、こ
れらのワイヤは、専ら、プレス部分の2つのプレス部材
により掛けられた圧力により、保持され、案内される。
しかしながら、ブチルなどの材料を、ワイヤの間や、ワ
イヤと通路の穴の内側の壁との間に施した場合は、長手
方向の水耐密性が実現する。これによって、水分がそれ
ぞれのワイヤに沿って伝わることはない。ブチルなどを
使って得られるそのような密封は、気体の耐密性につい
ても同様である。
【0057】2つの部分から構成される結合部分は、本
発明に従い、2つの部分から構成されるプレス部分に隣
接する。この2つの部分から構成される結合部分によ
り、例えば、壁の穴を通してケーブルの束を、流体耐密
性が得られるように、案内することができる。すでに説
明したように、漏斗状の形状の結合部分の外周部は、流
体耐密性が得られる形で、通路の穴を囲む壁の部分と協
同する。これによって、長手方向の水耐密性の結果とし
て、水分はワイヤの束の内部を伝わり通ることができな
い。また、結合部分の外周部の領域内における流体耐密
性による密封の結果として、水分は壁の穴を伝わり通る
ことができない。すでに述べたように、ケーブルの束や
他の長形の物体を分割可能な装置の一方のハーフに差し
込み、もう一方を、装置を閉じるのに使用する。その後
で、プレス部分の2つのプレス部材は、突片と溝の結合
により押し込み式に互いに結合する。また、漏斗状の形
状の結合部分の2つの結合部分部材も、突片と溝の結合
により押し込み式の方法で互いに結合する。
【0058】図4から図7に示す実施態様については、
プレス部材2は球状部を形成するように結合する。この
プレス部材2は、球状部を保持する外殻部材の内側でい
ろいろな方向に移動可能である。そのため、図1から図
3の実施例とは対照的に、通路溝5の配置方向を変える
ことができることに、留意が必要である。
【0059】すでに述べたように、本発明の装置は、
「グロメット」としての機能、すなわち、「壁を通して
電線を案内するため、あるいは電線を電気装置の中に導
入するための、絶縁性の材料で構成される漏斗状の形状
のボディ」としての機能を有する。本発明の装置は、二
重の機能を有する。1つは、グロメットにより、ケーブ
ルの束(ワイヤの束)が通過する壁の穴を、密封するこ
とである。これは、弾性材から好ましくは構成される、
漏斗状の結合部分の外縁部を、穴の周縁の壁に密封して
結合できることによる。もう1つは、周囲表面により、
ケーブルの束を、滑りを防止する形で、通路の穴に確実
に保持することである。この周囲表面により、ケーブル
の束に圧力が掛かるとともに、この周囲表面は、結合部
分に長手方向に隣接するプレス部分の通路に関係する。
ブチルや同等の材料をそれぞれのワイヤの間に施す場
合、なによりも、ケーブルの束のそれぞれのワイヤの間
や、ケーブルの束の外面と通路の穴の内面との間に、長
手方向の水耐密性が実現する。
【0060】しかしながら、ブチルや他の適切な密封化
合物を使用する密封方法では、時間の経過とともに、脆
くなったり、いくらか収縮したりする傾向があること
が、経験から分かっている。しかしながら、そのような
収縮作用を考慮しないと、この収縮により、ケーブルの
束の密封に障害が生じる。以下の本文に記載する実施態
様を使って、特に図9A、図9B、図10A、図10
B、図11A、図12から図14、図16から図18を
参照して、ブチルなどの収縮を、「自己回復」の方法に
より、補償することができる。
【0061】図8Aは、ワイヤの束の部分の形状による
長形の物体を示す斜視図である。この図から分かるよう
に、このワイヤの束は、複数のワイヤから構成される。
このワイヤは可塑性の材料を使ってそれぞれが互いに絶
縁している。ワイヤの束の表面の選択した部分は、被覆
50を備える。この被覆50は、ワイヤの束の断面を大
きくするように、例えば、少なくとも1つの巻き付けの
形でワイヤの束の周りを案内する。これにより、ワイヤ
の束の表面の所定の部分におけるワイヤの束の周囲を、
所望の程度大きくすることができる。以下の本文でより
詳細に説明する本発明のグロメットの実施態様と組み合
わせると、そのように径が増加するのは、非常に好都合
である。例えば、ワイヤの外周部が十分に大きくないの
で、本発明のグロメットにおいて、滑りを防止する形で
保持できない場合、被覆したり、あるいは、ワイヤの束
の予め選択した部分に巻き付けを形成したりして、ワイ
ヤの束の径を大きくすることができる。このとき、被覆
したワイヤの束に対してグロメットの通路溝の径が小さ
くなるまで、ワイヤの束の径を大きくすることができ
る。これにより、被覆したワイヤの束の部分を差し込ん
だ後で、滑りを防止するのに適合した圧力で、被覆した
ワイヤの束の部分を差し込んだ後、後者を保持できる。
【0062】ワイヤの束の周囲は、原理的には、全ての
適切な手段をとることにより、大きくすることができる
のは、言うまでもない。
【0063】図8Bは、図8AのA−A線に沿った断面
図である。この図では、被覆50の結果として、ワイヤ
の束の周囲が大きくなった分を示す。長手方向の水耐密
性は、図8A、図8Bに示す方法を実施するだけでは、
得ることができないのは、言うまでもない。なぜなら、
巻き付け50は、ワイヤの束の隣接したワイヤの間の空
間には、影響しないからである。
【0064】プレス部分の部材に指定される突起ばね8
は、主に、グロメットのハーフに差し込むケーブルの束
を案内するのに役に立つ。しかしながら、適切な大きさ
にすると、それらは、組み立て中に、差し込むケーブル
の束の望ましい径をモニタするためのレベル指標として
役に立つ。組み立て中に、ケーブルの束が小さ過ぎるこ
とが明らかになった場合、ドイツ特許公開番号1964
0816A1に知られているように、フィラー部材を、
グロメットの領域内においてケーブル機構の全体の径を
望ましい程度大きくするために、追加で使用することが
できる。
【0065】上述したフィラー部材は、ワイヤの束の周
囲を局部的に大きくするのに役に立つ。そのように役に
立つのは、グロメットの2つのハーフが結合していると
き、本発明のグロメットの内側で必要とする接触圧力を
確実に得るためには、初めのワイヤの束の周囲が十分で
ない場合である。これらのフィラー部材は、好ましく
は、EPDMなどの弾性のある可撓性の材料から構成さ
れる。しかしながら、PEやPVCなどの半可撓性の可
塑性の材料も、同様にそのような目的に適することが判
明した。さらに、好ましくは粘りの作用を備える従って
密封作用を備える被覆に、これらのフィラーを施す場
合、それは有利であることが判明した。ブチルは、その
ような目的に特に適していることが判明した。ブチルで
被覆するそのようなフィラー部材は、好ましくは別々の
紙の間にサンドイッチのように挟み込み、望ましい大き
さに切断する必要がある。
【0066】ばね8をレベル指標として用いることによ
り、完全で永続した長手方向の水耐密性をワイヤの束に
得るために必要な圧力を、グロメットの内部に確実に発
生させることができる。ブチルの粘着テープが、長手方
向の水耐密性を達成するために特に好ましい。このブチ
ルの粘着テープは、約60℃の温度範囲内で好ましくは
製造したものである。
【0067】長手方向の水耐密性が望まれない場合は、
径の大きさが小さいケーブルの束において、被覆50
(図8A、図8B)、被覆50’(図11B)を使っ
て、径を大きくすることができる。
【0068】図9A、図9Bは、本発明により形成した
分割型のグロメットの2つのパーツを示す斜視図であ
る。図9Aに示すハーフシェルは、上部プレスの部材2
aと、隣接する結合部分部材4aとを備える。従って、
図9Bに示すグロメットのもう一方のハーフシェルは、
結合部分部材4bが隣接する下部プレスの部材2bを備
える。図9Bに示すように、突起ばね8が、下部のグロ
メットのハーフの上に、設けられる。この突起ばね8の
間に、ワイヤの束のための通路溝が、リブ状突起を備え
て、延長する。図9Aに示すハーフシェルは、溝状の2
つの収容ポケット9を備える。図9A、図9Bに示すグ
ロメットのハーフが結合する際、このポケット9に、ば
ね8が係合する。湾曲した部分は、図9A、図9Bのリ
ブ状突起10を備える。この湾曲した部分は、結合した
状態で、長形の物体のための、すなわち、例えば、図8
に示すワイヤの束のための、通路溝を形成する。
【0069】リブ状突起10は、プレス部材2a、2b
の中に、並べて配置する。図9A、図9Bの2つのグロ
メットのハーフを、操作位置で結合する際、リブ状突起
は、通路溝の正味の径を小さくするために、通路溝の中
に延びる。リブ状突起10は、ゴム、天然ゴム、シリコ
ーンなどの可撓性の材料から構成され、層状(図示せ
ず)に形成すると有利である。この層は、通路溝の内側
表面に結合する。
【0070】図9A、図9Bに示すグロメットのハーフ
のそれぞれは、フランジ部材6を備える。このフランジ
部材6は、対になって互いに対向する。これらのフラン
ジ部材は、分割面内に延びている。この分割面に沿っ
て、グロメットが分割する。フランジ部材6のそれぞれ
は、固定手段とドリル穴とを備える。これらの固定手段
とドリル穴とを使って、図9A、図9Bに示すグロメッ
トのハーフを、それらの使用位置で固定する。使用位置
において、2つのプレス部材によりワイヤの束を通路溝
に配置するのは、言うまでもない。また、通路溝に配置
されているワイヤの束の部分に、すなわち、フランジ部
材6に圧力を掛けることによって、圧力を掛けること
も、言うまでもない。
【0071】好ましくは、リブ状突起は、約3mmの高
さであり、好ましくは、約2mmから5mm離れてい
る。突起10は、くさび形の断面の設計なので、有利で
ある。この突起は、その広い端で関連するプレス部材2
a、2bにそれぞれ固定する。また、この突起は、その
先端で、通路溝の正味の径をいくらか小さくするため
に、通路溝の内部に延びる。この通路溝は、本発明のグ
ロメットの2つのパーツにより、形成する。
【0072】これらのリブ状突起10には、2つの機能
がある。第1に、それらにより、ワイヤにより形成され
たワイヤの束を、滑りを防止するように確実に保持する
ことができる。時間の経過とともに収縮作用の結果とし
て、ワイヤの束の径が小さくなった場合でも、保持する
ことができる。第2に、そのような収縮現象において、
突起によって、密封効果を「自己回復」作用の方法によ
り維持する。この密封効果は、ワイヤの束の表面とグロ
メットの内側の周囲との間で実現する。上述した収縮作
用は、密封手段が時間の経過とともに消滅すると、生じ
る。この密封手段は、ワイヤの束の隣接するワイヤの間
の空隙をふさぐために使用される。また、この密封手段
は、ワイヤの束の外側の周囲と、グロメットの内側の周
囲との間の空間を埋めるために使用される。そのような
密封手段は、例えば、ブチルやその他の粘着性の密封材
料から構成される。専門家の間では、いわゆる「粘着テ
ープ」が知られている。この「粘着テープ」は、出願人
のドイツ特許公開番号4441513A1に記載してあ
るように、ブチルの粘着効果と密封効果とを利用してい
る。
【0073】図10A、図10Bは、それぞれ、図9
A、図9Bにおいて斜視図で示した部分の上面図であ
る。
【0074】図面の左側に示した端は、リブ状の出っ張
り10を備えたプレス部材2a、2bに関係する。この
端に、ハーフ4a、4bから構成される結合部分が続
く。この結合部分は、プレス部分と同じ平面で分割す
る。このプレス部分は、結合部分に隣接するプレス部材
2a、2bを備える。この結合部分は、漏斗状の形状で
あり、漏斗状の形で広がる通路穴を備える。この通路の
穴は、プレス部分の通路溝と同心に配置する。プレス部
分から結合部分の移行領域において、結合部分の通路の
穴は、プレス部材の通路溝と内側の径が同一である。こ
の通路の穴は、図面の左側へ次第に広がる。
【0075】既に説明したように、実施態様の全ての結
合部分部材4a、4bの領域で、それらの内部に、部材
25等などの補強部分を備えることができる。この補強
部材25は、プレス部材2a、2bと一体に構成する。
また、この部材25は、所定の程度、結合部材の中に延
長することもできる。プレス部分2a、2bのすぐ隣り
の漏斗状の部材4a、4bの領域は、補強部材25によ
り強度が増している。特に、図面に見ることができるよ
うに、より細い漏斗状の部分で強度が増加している。こ
の好ましい実施態様では、漏斗状の形状の結合部材4
a、4bの外縁の部分は、残りのグロメットの部分より
強度が低い。
【0076】この漏斗状の結合部分の弾性があり可撓性
のこの縁部分の外側には、その上に、ロック止め縁部1
2を備える。このロック止め縁部12は、密閉する手段
となるように、密封リップ部14と協同する。本発明の
グロメットを仕切るための壁の穴に差し込むと、この密
封するための手段は、部材12と14とで壁の縁(図示
せず)を密封するように取り囲む。
【0077】本発明のグロメットは、好ましくは、部分
的に、ポリアミド(PA)から構成される。EPDM/
TPEなどの、より軟らかい材料から構成され、補強部
材(図3参照)の周りに延びるのは、密封リップ部14
を備え、ロック止め端部12を備える可撓性で弾性のあ
る縁部だけである。すでに述べたように、リブ状突起1
0は、ゴムやシリコーンなどの弾性と伸縮性のある材料
から構成される。このリブ状突起10は、2つのプレス
部材2a、2bにより形成される通路溝の中に、それら
の結合して使用する位置に、備えられる。
【0078】本発明の分割されたグロメットは、好まし
くは以下のように使用する。
【0079】まず第1に、図8に示すワイヤの束などの
ケーブルの束を、2つのグロメットのハーフの1つの中
に差し込む。ワイヤの束を、グロメットの領域内で、長
手方向に水耐密性にしようと意図する場合は、ブチルや
他の適切な密封材料を適切な量施す必要がある。これ
は、ワイヤの束の隣接するワイヤの間に存在する空間を
密封するようにふさぐためであり、しかしまた、プレス
部材2a、2bの領域内で、ワイヤの端の外周部と、グ
ロメットの内周部との間に存在する全ての空間を密封す
るようにふさぐためでもある。そのような場合は、通路
の穴は、プレス部材の領域内で、密封材料を備えるワイ
ヤの束(ケーブルの束)に比較して、大きさが小さい。
分割されたグロメットを閉じて、ワイヤの束とフランジ
部材6とを互いに近づくように動かすと、通路溝の内側
に置かれたワイヤの束の部分に均一な圧力が掛かる。こ
れによって、密封材料が、全ての空洞や介在する空間の
中に密封するように押し込まれ、従って、ワイヤの束
な、長手方向に水耐密性が得られる。
【0080】上に述べた意味で、長手方向の水耐密性を
意図しない場合は、ブチルや他の密封材料なしで済ませ
ることができる。ケーブルの束の外径が、非常に小さい
ので、通路溝(プレス部材2a、2bの領域内で)の内
径を必要とする大きさまで確実に小さくできない場合、
ワイヤの束には、好ましい領域内で、図8に示す被覆5
0が設けられる。この径を大きくした部分50は、次に
分割されたグロメットの1つのハーフの中に導入され
る。その上で、グロメットのもう1つのハーフを、最初
のハーフに結合する。これによって、ワイヤの束を取り
囲む。
【0081】従って、本発明のグロメットにより、ワイ
ヤの束を壁の穴を通して導くことができる。このとき、
グロメットの外側の縁は、壁の穴を密封するように取り
囲む。好ましくは、ケーブルの束に、グロメットの領域
内で長手方向に水耐密性が得られる。
【0082】環状のリブ10は、プレス部材2a、2b
の通路溝の領域内に設ける。この環状のリブ10によ
り、グロメットの中でワイヤの束が滑るのを確実に防止
することができる(密封材料を、ワイヤの束のワイヤの
間に設けない場合、または、ワイヤの束の外側の周囲と
グロメットの間との間に設けない場合)。また、密封化
合物が収縮する現象が生じる結果としてケーブルの束の
外側の径が小さくなる場合は、この環状のリブ10によ
り、自己回復の効果を確実に得ることができる。この自
己回復の効果は、長手方向に水耐密性が施されるワイヤ
の束の部分についての場合である。そのような場合、弾
性があり可撓性のリブ状突起10は、収縮を補償し、そ
の結果、収縮にもかかわらず長手方向の水耐密性が確実
に得られる。
【0083】図11Bに、被覆50’により被覆されて
いる平型のリボンケーブルの束を示す。この被覆50’
は、その目的に関係する限りは、図8A、図8Bに示す
被覆50と同一である。図8A、図8Bに示すケーブル
の束は、実質的に円形の断面であり、一方、図11Bに
示す平型のリボンケーブルの束は、実質的に正方形また
は矩形の断面である。図11Aに示すような発明のグロ
メットのパーツは、正方形または矩形の形状である通路
溝を備える。したがって、このパーツは、図11Bに示
すようなワイヤの束の断面の形状に適合する。そのよう
な正方形または矩形の形状を備える通路溝は、図に示す
ようなリブ状突起10を必ずしも備える必要はないが、
例えば、図1、図3、図5A、図5Bに示すような滑ら
かな表面を有することは、言うまでもない。その好まし
い実施態様では、図11Aのグロメットは、形状が漏斗
状の結合部分に、図3を参照して説明した補強部材を備
える。この部材は、好ましくは、ポリアミドから構成さ
れる。この漏斗状の結合部材は、図3を参照して説明し
たように、より可撓性の材料、好ましくはEPDMから
構成される。
【0084】図9から図12で、グロメットが、その漏
斗状の形状の結合部分4の分割面に、突片と溝の機構を
備えることを示す。この突片−溝機構を使って、結合漏
斗部の2つのハーフは、流体耐密性が得られる形で、互
いに結合することができる。より詳細には、これらの図
で、図示した分割面に、突き出た突片16と、収容溝1
8を示す。突片−溝機構は、本発明のグロメットの全て
の実施態様において、結合部分の分割面に備えるのが好
ましい。溝と突片を備えるこの分割面は、EPDM/T
PEなどの軟らかい可塑性の材料から構成する。結合部
分の全体をそのような可塑性の材料から構成しない場合
は、溝と突片を備える分割面は、少なくとも可撓性の可
塑性の材料(EPDM)で被覆する。上述した突片−溝
機構の代わりに、結合部分の分割面に水耐密性の結合を
得るために、全面に粘着性の結合剤を使用することがで
きる。2つの分割面に密封化合物を備えることも、有効
である。固定するためのフランジ6も、流体耐密性を得
る形状とするために、EPDM/TPEなどのゴム状の
材料で被覆することができる。
【0085】ロック止め端部12と、密封リップ部14
とを備えた漏斗状の結合部分4の外周部の形状は、本発
明のグロメットの上述した実施態様において説明したよ
うに、他の全ての適切な形状で置き換えることができ
る。例えば、図13に、本発明に従い分割されるグロメ
ットを示す。このグロメットの漏斗状の結合部分4は、
その周囲において、ボディシート19にねじ止めする。
この目的で、適切なねじ手段を、結合部分4の周囲領域
内に備える。図13に、さらに、漏斗状の形状の結合部
分4に組み入れる密封するためのリング20を示す。引
き込み型、押し込み型(press−in、push−
in)のグロメットの既知の実施態様の全てを、ねじ手
段がこれらの実施態様に適しているとすれば、原理的に
分割した型式として製造できる。漏斗状の部分は、全て
の好ましい形状とすることができる。
【0086】図14に、外側にねじ山22を備えた漏斗
状の結合部分4の外周部の形状を示す。このねじ山は、
漏斗状の結合部分4の最も外側の下側の周囲に形成され
る。分割可能なリング24に備えた内側のねじ山を、漏
斗状の結合部分4と分割可能なリング24との間に配置
したボディシート19を保持するために、この外側のね
じ山22にねじ込むことができる。図14からさらに推
論できるように、水耐密性が得られるようにグロメット
を壁に確実に結合するために、漏斗状の結合部分4に組
み入れる密封するためのリング20を備える。
【0087】図15から図17Bに、本発明に従い分割
されるグロメットを示す。このグロメットは、結合部分
4が漏斗状でないという特徴により、先に述べた実施態
様とは、実質的に異なる。図15から図17Bに示す実
施態様では、結合部分4は、同様に、プレス部分に長手
方向つまり軸方向に続いている。
【0088】図15に示す本発明の分割されたグロメッ
トの実施態様は、図1Aに示す本発明の分割されたグロ
メットの実施態様と異なる。この両方の実施態様は、主
に上部パーツ4bと下部パーツ4aとを備える結合部分
の形状が異なる。これは、図15には示していないが、
図15から図17Bにおける実施態様の結合部分部材4
a、4bは、複合材料から構成される。すなわち、これ
らの部材は、図3の補強材料25に相当する「骨格」と
して役に立つ補強材料と、この補強材料を取り囲むEP
DM/TPEといった弾性のある剛くない材料とから構
成される。漏斗状の結合部分を備えた本発明のグロメッ
トの実施態様と同様に、図15に示す実施態様の結合部
分4a、4bは、分割面に突片−溝機構16、18を備
える。上述の構造は、内側の剛い材料、好ましくはポリ
アミドと、外側のより軟らかい材料(EPDM/TP
E)とから構成される。この構造と、上述した突片−溝
機構との組み合わせの結果として、分割面の領域内にお
ける形状の安定性と耐密性とを確実に得ることができ
る。
【0089】分割面の領域内で形状の安定性がないと、
外力が作用する際に分割面の間において小さな通路の穴
が生じ、漏洩が生じる。
【0090】上述した実施態様とは対照的に、図15か
ら図17Bの実施態様は、板壁に引き入れて密封するこ
とを意図するのではなくて、壁に滑り込ませて密封する
ことを意図する。そのような壁は、参照番号28(下
部)と参照番号28’(上部)により、図に指定してあ
る。図15から推定できるように、結合部分の下部パー
ツ4aは、輪郭部分26を備える。この輪郭部分26
は、密封を形成するために、下部の壁28に形成される
輪郭部分と押し込み式に協同する。結合部分の上部ハー
フ4bは、密封するためのストリップ34を備える。こ
のストリップ34の形状は、密封を形成するために、上
部の壁の部分28’の下端にある対応する形状と、押し
込み式に協同する。操作中の位置では、結合した結合部
分4a、4bは壁28、28’に密封するように結合す
るので、図15に図示するワイヤの束は、壁28、2
8’を密封して通過する。
【0091】先の実施例を参照して既に説明したよう
に、プレス部材2a(下部)と2b(上部)はそれぞ
れ、結合部分部材4a、4bに、軸方向(長手方向)に
続く。先の実施例を参照して説明したように、プレス部
材は、少なくとも結合フランジ6の領域内で、ポリアミ
ド(PA)などの十分に剛い材料から構成される。プレ
ス部材と、結合部分部材4a、4bのために補強した部
分とは、本発明のグロメットの実施態様の全てと一体に
構成すると、好都合である。
【0092】図16A、図16Bに、図15の上部ハー
フシェルの、さまざまな斜視図を示す。これらの上部ハ
ーフシェルは、それぞれ、図15に示した、プレス部材
2bと結合部分部材4bを備え、密封するためのストリ
ップを備える。図16Bに、剛い材料から構成されるプ
レス部材部分2bが内側にゴム状のライニングを備える
ことを示す。このライニングの中に、図9から図11
A、図12を参照して先に説明し、示したように、リブ
10を形成する。
【0093】図17A、図17Bにおいて、図15の下
部ハーフシェルを、さまざまな斜視図で示す。図17B
から推定できるように、下部ハーフシェルのプレス部分
は、同様に、内側にゴム状のライニングを備える。この
ライニングは、既に説明した突き出たリブ10を備え
る。
【0094】結合部分部材4a、4bの分割面に備えた
突片−溝手段を、図16、図17に示していないこと
に、留意が必要である。
【0095】上部ハーフシェルと下部ハーフシェルを結
合するためのねじ37は、図15に示されている。この
ねじ37は、図15、図17に示すねじ受け手段39の
中に、固定フランジに形成したドリル穴を通して、ねじ
止めすることができる。
【0096】図15に示すワイヤの束に、被覆50を備
える。この被覆50は、すでに図8Aを参照して上述し
た。そのような被覆50は、ワイヤの束の径が、通路溝
5の径に関して必要とする大きさを上回らない場合、備
えるのが好都合である。本発明のグロメットを形成する
2つのハーフシェルが、それらの使用位置で互いに結合
する場合、被覆50を使って、ワイヤの束を、プレス部
材2a、2bの間に掛けられた圧力により確実に保持す
ることができる。
【0097】図15から図17の実施例で、結合部分4
は、主として、好ましくは剛い材料から構成される。分
割面の領域内で好ましい形状の安定した密封形状を確実
に得るために、輪郭の部分そのもの、すなわち、図に示
す薄片を、より軟らかい、またはより可撓性のある可塑
性の材料で被覆する。代わりに、通路の端部に、可撓性
の弾性のあるビードを備えることもできる。、これによ
って、輪郭の部分(輪郭)を含む結合部分4を、好まし
くは剛い可塑性の材料で構成される。
【0098】ある場合には、上述した実施態様の全ての
プレス部分の自由端部、つまり、結合部分とは反対の端
部の上にアンダーカットといった保持部材または結合部
材を取り付ける。これにより、従来の波形の保護チュー
ブの折り曲げられる結合部材を、本発明のグロメットに
結合することができる。そのような結合部材は、例え
ば、図1、図2、図3において参照番号30により示
す。
【0099】図18に、専ら本発明のグロメットのハー
フシェルのプレス部材2aを示す。このプレス部材は、
完全な(下部)ハーフシェルを形成するために、上述し
た結合部分部材4aのそれぞれと結合することができ
る。図18に示すプレス部材において、2つのばね部材
8の間に形成した通路溝の湾曲部分55は、EPDM/
TPEなどの可撓性または半可撓性のゴム状の材料から
構成される。図示した実施態様において、このゴム状の
材料は、56により示す対向する領域に保持する。この
とき、ゴム状の材料は、これらの領域の間に、引っ張ら
れた湾曲により図示したハンモックのように、延びる。
「ハンモック」型の部分55とは異なる図示したプレス
部材2aの部分は、ポリアミド(PA)などの剛い材料
から構成される。本発明のグロメットは、グロメットの
2つのハーフシェルのそれぞれにおいて、あるいは専ら
グロメットのハーフシェルの1つにおいて、可撓性また
は半可撓性の部分55を備えるプレス部材とすることが
できる。
【0100】図18に示す「ハンモック」型の部分55
を備えるプレス部材の少なくとも1つの形状により、特
にワイヤの束がいくらか大き過ぎる場合に、通路溝の径
を、通路溝において収容するワイヤの束の径に、適合さ
せることができる。例えば、図8を参照して説明したよ
うに、通路溝の径に比較してワイヤの束の径の大きさが
上回るのは、通路溝において収容するワイヤの束に好ま
しい圧力を掛けることを目的とする。
【0101】既に説明したように、ワイヤの束の内部で
長手方向に水耐密性が必要でない場合、被覆50(図8
A)や50’(図11B)を使って、またはドイツ特許
公開番号19640816A1に記載したフィラーによ
って、好ましい過剰な大きさを達成する点で、本発明の
全ての実施態様は共通する。これとは対照的に、長手方
向の水耐密性が必要な場合は、ワイヤの束の周囲を大き
くするブチルなどの密封化合物を、過剰な大きさに従っ
て、ワイヤの束のワイヤの間に組み込むようにすること
で、過剰な大きさをほぼ自動的に得られる。
【0102】図18の実施態様において、「ハンモッ
ク」型の部分によって、通路溝に備えたワイヤの束に常
時圧力を掛ける。これによって、密封化合物が収縮する
場合でも、ワイヤの束に掛ける圧力を確実に維持する。
従って、密封化合物が消滅する場合は、部分55の可撓
性または半可撓性のゴム状の材料は、密封化合物に、
「自己回復効果」が生じる、継続的な効果がある。図9
から図14、図16B、図17Bの実施態様は、これら
の実施態様が内側にゴム、天然ゴム、シリコーンなどの
可撓性の材料のライニングを専ら備えるという特徴によ
り、図18の実施態様とは異なる。ちなみに、これらの
図9から図14、図16B、図17Bの実施態様は、ポ
リアミドなどの固い(剛い)材料から構成される。図示
したリブ状の出っ張り10は、これらのゴム、天然ゴ
ム、シリコーンなどの可撓性の材料から構成される。
【0103】理解を容易にするためには、本願において
図示し説明した本発明のグロメットの実施態様の全てに
おいて、「通路溝(passage channe
l)」とは常に、ワイヤの束を収容するために備えた管
状の空間であって、意図した通りに互いに結合する2つ
のプレス部材2a、2bの間に設けた管状の空間を意味
することに、留意が必要である。
【0104】さらに、わかりやすくするためには、本願
の範囲内で、「ハーフシェル(half shel
l)」とは、それぞれが、プレス部材と、結合部分部材
とを備える構造であって、本発明に従い分割されるグロ
メットを形成するために、一方の構造が、第2のハーフ
の外郭と結合するようになっている構造を意味すること
に、留意が必要である。
【0105】2つのハーフの外郭を結合するために、ね
じ止め結合(図1から図3、図15から図17)、ロッ
ク止め結合(図5から図7)などを上ですでに説明し
た。図19に、ワイヤの束に施した密封化合物の上述し
た収縮に関して有利な形状を図示する。この図に、図1
5に図示した配置の上部のハーフの外郭(4b、2b)
と下部のハーフの外郭(4a、2a)と右側の部分を概
略示す。例えば、密封するためのストリップ34や突片
16も示す。図19において、参照番号60は、運転中
の位置で上部ハーフシェルと下部ハーフシェルをしっか
り互いに結合するのに役立つ、ばねクリップを示す。運
転中の位置で、上部ハーフシェルと下部ハーフシェルと
の固定フランジ6を、一方をもう一方の上に置く場合、
固定フランジの周りのばねクリップ60は、一方のフラ
ンジをもう一方のフランジの上に置く。このとき、ばね
クリップ60の1つのクランプストリップは上部の別の
フランジに作用し、ばねクリップのもう1つの別のスト
リップは下部の別のフランジの下側に作用する。図示し
た実施態様では、長手方向の溝61を、固定フランジに
備える。図19に、上部の固定フランジにあるそのよう
な溝61を示す。本発明のグロメットの耐用期間内に、
ワイヤの束の径が収縮する場合、ばねクリップ60によ
るばねの力の結果として、ワイヤの束の断面に掛けられ
る有利な圧力が維持される。さらに、好ましい自己回復
効果が確実になるか、あるいは少なくとも、このような
方法で維持される。 [図面の簡単な説明]
【図1A】上部ハーフシェルと下部ハーフシェルとの間
に配置されたワイヤの束を備えたグロメットの特定を示
す。
【図1B】プレス部分と、プレス部分に隣接した結合部
分を備えたグロメットのハーフの概略斜視図。
【図2】図1に示すグロメットのハーフの上面図。
【図3】一部切り欠いた結合部分を備えた、図1に示す
グロメットのハーフの概略斜視図。
【図4】別の実施態様のグロメットのハーフの概略斜視
図。
【図5A】図6、図7に示す実施態様の半球状のプレス
部分の概略斜視図。
【図5B】図6、図7に示す実施態様の半球状のプレス
部分の概略斜視図。
【図6】図7の断面図に示す実施態様の上面図。
【図7】図4と図6に示す実施態様の断面図。
【図8A】ワイヤの束の所定の長さに部分的な巻き付け
を備えた複数のワイヤの束の斜視図。
【図8B】図8AのA−A線に沿った断面図。
【図9A】好ましいグロメットの1つのハーフを示す斜
視図。
【図9B】図9Aの好ましいグロメットのもう1つのハ
ーフを示す斜視図。
【図10A】図9Aに示すグロメットのハーフの上面
図。
【図10B】図9Bに示すグロメットのハーフの上面
図。
【図11A】図11Bの斜視図に示す正方形または矩形
の形状の平型のケーブルの束を収容するための、正方形
または矩形の形状の本発明のグロメットの通路穴の形状
を示す斜視図。
【図11B】正方形または矩形の形状を有する平型ケー
ブルの束を示す。
【図12】もう一方のグロメットのハーフとの結合領域
内に備えられた、収容するためかつ密封するための溝
(もう一方のグロメットのハーフに備えられたのため
の)を備えた本発明のグロメットの斜視図。
【図13】壁の領域とねじで結合するためのねじ山手段
を備えた漏斗状の結合領域の外縁を備えた、本発明のグ
ロメットの実施態様の概略断面図。
【図14】図14において漏斗状の結合部分の外周部に
備えられた、内側のねじ山を備えた分割可能なリングで
あって、漏斗状の結合部分の下側の周縁部に位置する外
側のねじ山にねじ込まれるリングを備えた、図13に示
したねじの可能性に対する別の実施態様を示す概略図。
【図15】漏斗状の形状ではない結合部分であって、壁
の部分に対して押し込み式の結合手段などを備える結合
部分を備えた別の実施態様の、図1Aとの類似による、
特定を示す。
【図16A】図15に示すグロメットの型式のハーフシ
ェルの、別の角度から見た斜視図。
【図16B】図15に示すグロメットの型式のハーフシ
ェルの、別の角度から見た斜視図。
【図17A】図15に示すグロメットの型式のもう一方
のハーフシェルの、別の角度から見た斜視図。
【図17B】図15に示すグロメットの型式のもう一方
のハーフシェルの、別の角度から見た斜視図。
【図18】通路溝を画定する壁が可撓性または半可撓性
の材料で構成されるプレス部材を示す。
【図19】ばねクリップを示す、上部ハーフシェルと下
部ハーフシェルの部分図であって、このばねクリップを
使って2つの外殻部材が互いに結合できることを示す
図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 3/22

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長形の物体、例えば複数のワイヤの束
    を、保持し、案内し、特に導き通すための、分割面に沿
    って分割される装置であって、上部ハーフシェル(2
    b、4b)と下部ハーフシェル(2a、4a)とを備
    え、前記上部ハーフシェル(2b、4b)、前記下部ハ
    ーフシェル(2a、4a)のそれぞれは、少なくとも1
    つのプレス部材(それぞれ2a、2b)と少なくとも1
    つの結合部分部材(それぞれ4a、4b)とを備え、ワ
    イヤの束のための管状通路溝(5)が、前記プレス部材
    の間に形成され、前記プレス部材は、流体耐密性が得ら
    れるように互いに結合され、前記結合部分部材の外周
    は、壁の穴の縁部に流体耐密性が得られるように結合で
    きるようになっており、前記装置は、 それぞれのハーフシェルにおいて、前記結合部分部材
    (それぞれ4a、4b)は、前記プレス部材(それぞれ
    2a、2b)に、前記長形の物体の延びる方向に結合さ
    れ、 前記結合部分部材(4a;4b)は、それらの形状が安
    定する(ねじれに対して剛い)ように、また少なくとも
    それらの分割面の領域内において密封効果を有するよう
    に形成されている、 ことを特徴とする装置。
  2. 【請求項2】 前記プレス部材(2a;2b)に隣接す
    る領域内の前記結合部分部材(4a;4b)において、
    ポリアミドなどの剛い材料から構成される補強部分(1
    5)を備え、前記補強部分は、EPDM/TPEなどの
    弾性材料で囲まれ、前記結合部分部材(4a;4b)の
    前記分割面に突片−溝機構を備える、 ことを特徴とする請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 それぞれのプレス部材(2a;2b)
    は、2つの密閉するように対向するフランジ部材(6)
    を備え、前記フランジ部材の間に、前記通路溝(5)の
    それぞれの壁部分が延びている、 ことを特徴とする請求項1または2記載の装置。
  4. 【請求項4】 ロック止め端部(12)と密封リップ部
    (14)とが、前記結合部分部材(4a;4b)の前記
    外周の領域内において形成されている、 ことを特徴とする請求項1から3の少なくとも1つに記
    載の装置。
  5. 【請求項5】 保護チューブなどに結合するための結合
    部材(30)が、前記結合部分(4a;4b)と軸方向
    に対向して、前記プレス部材(2a;2b)の端部に備
    えられている、 ことを特徴とする請求項1から4の少なくとも1つに記
    載の装置。
  6. 【請求項6】 前記プレス部材(2a;2b)は、形が
    半球状であり、前記2つのプレス部材の間に形成された
    前記通路溝(5)がいろいろな方向に配置できるよう
    に、球状外郭(3)内に回転可能に支持される球状部を
    形成するために、前記プレス部材(2a;2b)は結合
    することができる、 ことを特徴とする請求項1から5の少なくとも1つに記
    載の装置。
  7. 【請求項7】 前記通路溝(5)は、軟らかく弾性のあ
    る内部ライニングを備える、 ことを特徴とする請求項1から6の少なくとも1つに記
    載の装置。
  8. 【請求項8】 前記内部ライニングは、前記通路溝
    (5)へ突き出たリブ状突起(10)を備え、前記リブ
    状突起(10)は、前記ワイヤの束の外周に作用するこ
    とができる、 ことを特徴とする請求項7記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記2つのハーフシェルの一方の前記プ
    レス部材(2a)は、収容ポケット(9)で収容するこ
    とができる突起ばね部材(8)を備え、前記収容ポケッ
    ト(9)は、前記もう一方のハーフシェルのプレス部材
    (2b)内に形成されている、 ことを特徴とする請求項1から8の少なくとも1つに記
    載の装置。
  10. 【請求項10】 前記ばね部材(8)がレベル指標とし
    て機能するように、前記ばね部材(8)の高さと、前記
    ばね部材の間に配置される前記ワイヤの束の径とが、互
    いに適合される、 ことを特徴とする請求項9記載の装置。
  11. 【請求項11】 前記2つのハーフシェルの前記フラン
    ジ部材(6)が、押し込み式に、互いに、ねじ止め、ロ
    ック止め、または接着される、 ことを特徴とする請求項3記載の装置。
  12. 【請求項12】 対向するプレス部材(6)を互いに押
    し付けるばねクリップ(60)が、フランジ部材(6)
    を結合するために備えられている、 ことを特徴とする請求項11記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記2つのハーフシェルの少なくとも
    1つにおいて、前記プレス部分(2a;2b)は、EP
    DM/TPEなどの可撓性または半可撓性の材料から構
    成される部分(55)を備え、前記部分(55)は、前
    記通路溝(5)の壁の弾性部分を形成している、 ことを特徴とする請求項1から12の少なくとも1つに
    記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記結合部材を壁の穴の周囲にねじ止
    めするための手段(19;20)が、前記結合部分部材
    (4a;4b)の周囲の領域内に、備えられている、 ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つ、また
    は請求項5から13のいずれか1つに記載の装置。
  15. 【請求項15】 前記結合部分部材(4a;4b)は、
    漏斗状構造を得るために互いに結合することができ、こ
    のとき、径がより小さくかつプレス部材(2a;2b)
    に面している前記漏斗状部分が、径がより大きくかつ外
    周が前記壁に結合できる前記漏斗状部分より、強度が大
    きくなっている、 ことを特徴とする請求項1から14のいずれか1つに記
    載の装置。
  16. 【請求項16】 対応する輪郭を備える壁の穴に押し込
    み式に密封するために、前記結合部分部材(4a;4
    b)の外面に、輪郭が形成されている、 ことを特徴とする請求項1から14のいずれか1つに記
    載の装置。
  17. 【請求項17】 分割された装置を使って、長形の物
    体、例えば複数のワイヤの束を、保持し、案内し、特に
    導き通す方法であって、前記長形の物体は、前記装置の
    第1のパーツのプレス部分に導入され、前記装置の第2
    のパーツは、前記ワイヤの束を囲むために、前記第1の
    パーツに結合され、前記装置の周囲部分は、壁の穴の周
    囲に密閉するように結合されており、前記分割された装
    置の前記結合部分部材(4a;4b)は、形状が安定す
    る(ねじれに対して剛い)ように、また流体耐密性が得
    られるように、互いに結合される方法であって、 前記ワイヤの束の径を大きくするために、前記ワイヤの
    束のワイヤの間に、好ましくはブチルからなる密封化合
    物を施すとともに、2つのプレス部材の間に形成された
    通路溝(5)の壁の少なくとも一部に備えられているE
    PDM/TPEなどの可撓性または半可撓性の材料を使
    って、前記ワイヤの束の径が、前記2つのプレス部材の
    間に形成された前記通路溝(5)の正味の径より大きさ
    が上回るようにし、 前記互いに結合されたプレス部分部材(2a;2b)を
    使って、前記プレス部材の間に保持された前記長形の物
    体に、圧力が掛けられる、 ことを特徴とする方法。
  18. 【請求項18】 前記ワイヤの束の径を大きくするため
    に、前記プレス部材の領域内において、前記ワイヤの束
    が被覆(50;50’)を備えるので、圧力が掛けられ
    る、 ことを特徴とする請求項17記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記束の径を大きくするために、少な
    くとも1つのフィラー部材が前記ワイヤの束に差し込ま
    れているので、圧力が掛けられる、 ことを特徴とする請求項17または18記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記ワイヤの束の径は、中心を合わせ
    るためのばね部材(8)として機能する少なくとも1つ
    のレベル指標を使って、調整される、 ことを特徴とする請求項17から19の少なくとも1つ
    に記載の方法。
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