JPS63310317A - 海底ケ−ブルの分岐接続構造体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、一般には海底ケーブルに関するものであり、
特に海底において一つのケーブルを分岐し他のケーブル
に接続するための海底ケーブルの分岐接続構造体に関す
るものである。

′　　　の　　　　　　び　、　　　ヘ海底に布設する
通信ケーブルの如き海底ケーブルは海底において、一つ
のケーブルから他のケーブルへと分岐し接続する場合が
頻繁に生じる。このような海底ケーブルの分岐接続構造
部に要求される基本的な要件は、水圧に耐え得、ケーブ
ル接続部及びケーブル内部に浸水しないことが要求され
る。

従来の海底ケーブル分岐接続構造体が第３図に略示され
る。複数のケーブル２を内包した集合ケーブル４は、海
底ケーブル分岐接続部に設けられた金属スリーブ６内に
て複数に分岐され、ポリエチレンシース又はクロロプレ
ンゴムシース８にて被覆された例えば複数のセンサーケ
ーブル１０の導体部分に接続金具１２を使用して接続さ
れる。

集合ケーブル４はそのシースが前記金属スリーブ６の一
端６ａに固定され、又センサーケーブル１０はケーブル
ホルダー１４に固定された状態にて金属スリーブ６の他
端６ｂに固定される。この状態にて金属スリーブ６内に
は熱硬化性樹脂１６を注入充填し、硬化された。

しかしながら、本発明者等の研究によると、このような
構造体の海底ケーブル分岐接続構造体では、海底等の高
水圧環境下、例えば海底２０ｍ〜５０ｍにあっては、集
合ケーブル４のシースと金属スリーブ６との間（Ａ）、
センサーケーブルシース８とケーブルホルダー１４との
間（Ｂ）からケーブルシース８に沿って浸水が生じ、金
属スリーブ６内に侵入した水は集合ケーブル４の内方（
Ｃ）及びセンサーケーブルの内方（Ｄ）へと水が侵入す
ることが分かった。このようにして侵入した水は、集合
ケーブルに結合された制御部Ｅ及びセンサーケーブルに
接続されたセンサー計器Ｆに達し、機器を損傷するとい
う問題があった。特に各ケーブルのシースにやわらかい
材料を使用している場合には、この傾向が顕著であった
。

１１立１１ 本発明の目的は、高水圧環境下にても浸水を生じること
のない海底ケーブルの分岐接続構造体を提供することで
ある。

一 上記目的は本発明に係る海底ケーブルの分岐接続構造体
にて達成される。要約すれば本発明は、概略円筒形状と
される金属スリーブの一端開口部から複数のケーブルを
内包した集合ケーブルを挿入し、該金属スリーブの他の
開口部には分岐パイプを複数個備えたセンサーケーブル
ホルダーを固定し、該センサーケーブルホルダーの各分
岐パイプを貫通して複数のセンサーケーブルを挿入し、
該金属スリーブ内にて複数に分岐された前記集合ケーブ
ルと前記各センサーケーブルとを接続し、該金属スリー
ブ内に熱硬化性樹脂を注入充填して硬化すると共に、前
記各分岐パイプとセンサーケーブルとを覆って所定幅の
熱収縮性チューブを収縮配置せしめたことを特徴とする
海底ケーブルの分岐接続構造体である０本発明の一実施
態様によると、金属スリーブの一端は、集合ケーブルの
シースの外径に合致すべく島状細くされそして熱硬化性
樹脂製パテにて該集合ケーブルのシースに密着され、又
、該金属スリーブとセンサーケーブルホルダーとの接合
部及び熱収縮チューブが設けられた領域を完全に覆うよ
うにして熱硬化性樹脂製パテが塗布される。

支ム遺 次に、本発明に係る海底ケーブルの分岐接続構造体を図
面に即して更に詳しく説明する。

第１図及び第２図には本発明に係る海底ケーブルの分岐
接続構造体の一実施例が示される０本実施例は、海底地
質調査用海底ケーブルの分岐接続に使用されるものとし
て説明するが、本発明は種々の用途の海底ケーブルの分
岐接続構造体として適用可能である。

本実施例において、複数のケーブル２２を内包し各ケー
ブルの一端（第１図で左端部）が制御部（図示せず）に
接続されているような集合ケーブル２４、例えばポリエ
チレン被覆ケーブルは、海底ケーブル分岐接続部に設け
られた概略円筒形状の金属スリーブ２６内にて複数に分
岐され、導体２２ａが露出される。金属スリーブ２６は
任意の金属にて作製し得るが、本実施例では黄銅を使用
した。一方、ポリエチレンシース又はクロロプレンゴム
シースにて被覆された複数のセンサーケーブル２８が前
記金属スリーブ２６内に配置され、露出された導体部分
３０が接続金具３２にて前記集合ケーブルの各分岐され
た導体２２ａに接続される。又、該接続金具３２は、後
で説明するように該金属スリーブ２６内に充填される充
填樹脂との接若を良好にするべく例えばポリエチレンス
リーブにて被覆するのが好ましい。

金属スリーブ２６の一端２６ａは、集合ケーブル２４の
シースの径に概略合致するべく漸次、ｍ　＜され、エポ
キシ樹脂製のパテ又は硬化タイプの液状ゴム３４にて集
合ケーブル２４のシースに密着して取付けられる。硬化
タイプの液状ゴム３４としては１例えば東邦化成工業株
式会社製のトーホービット（商品名）等が好適に使用さ
れ得る。このとき、集合ケーブルとしてポリエチレンシ
ースを有するケーブルを使用した場合には、エポキシ樹
脂製パテ又は液状ゴムと集合ケーブルシースとの接合を
良好なものとするために集合ケーブルのシースにポリエ
チレン・アルミニウムラミネートテープ３６を巻付は熱
融着させた上にエポキシ樹脂製パテ又は液状ゴム３４を
適合し、耐水性を有するように構成するのが好ましい、
もし、集合ケーブルのシースがクロロプレンゴムである
場合には、シース表面を粗面とし、次いでアセトン等で
洗浄した後パテ等を塗布するのが好ましい。

又、金属スリーブの他端２６ｂの開口部にはフランジ２
６ｃが形成され、該フランジ２６ｃに接合する態様にて
センサーケーブルホルダー３８がボルト４０にて取付け
られる。該センサーケーブルホルダー３８はセンサーケ
ーブル２８が貫通する透孔４２を有し、更に該透孔４２
に連通して案内スリーブ、即ち、分岐パイプ４４が一体
的に形成される。センサーケーブル２８は該分岐パイプ
４４及び透孔４２を貫通して各センサーケーブルホルダ
ー３８に取付けられる。

本発明に貨えば、センサーケーブル２８を分岐パイプ４
４及び透孔４２を貫通した後、センサーケーブル２８の
シースと分岐パイプ４４とを被覆する態様にて熱収縮チ
ューブ４６が設けられる。

次いで、金属スリーブフランジ２６ｃとセンサーケーブ
ルホルダー３８との接合部近傍及び前記熱収縮チューブ
４６を完全に覆う領域において、上述したと同様のエポ
キシ樹脂製パテ又は硬化タイプの液状ゴム４８が塗布さ
れる。このとき、センサーケーブル２８のシースとして
ポリエチレンを使用した場合には、エポキシ樹脂製パテ
又は液状ゴム４８及び後で説明する金属スリーブ内に充
填される樹脂５０と、該センサーケーブルシースとの接
合を良好なものとするためにセンサーケーブルのシース
にポリエチレン会アルミニウムラミネートテープ（図示
せず）を巻付は熱融着させることが好適であり、又、も
し、センサーケーブルのシースがクロロプレンゴムであ
る場合には、予めシース表面を粗面とし、次いでアセト
ン等で洗浄しておくことが好ましい。

更に本発明に従えば、前記金属スリーブ２６内に−Ｉｆ
、注入口２６ｄを介してポリウレタン樹脂（硬度６０シ
ヨアＤ）のような硬質熱硬化性樹脂５０が注入充填され
、そして硬化される。金属スリーブ２６と該充填樹脂５
０との接着性を向上せしめるために、金属スリーブの内
面は予めワイヤブラシ又はサンドブラスト等にて粗面処
理を施すか、又はウレタン系のプライマー（例えば、商
品名Ｃ−２２２６：日本ウレタン工業株式会社製）を予
め内面に塗布しておくのが好適である。

金属スリーブに樹脂５０を充填し、硬化させた後、該金
属の樹脂注入口はフタ５２にて閉鎖し、金属スリーブの
外表面及び該金属スリーブの両端に位置したエポキシ樹
脂製パテ３４．４８を熱収縮性チューブ５４．５６で被
覆するのが好適である。勿論、本実施例では金属スリー
ブのフランジ側は別の熱収縮性チューブ５６で被覆する
ものとしたが、一つの熱収縮性チューブ５４にて被覆す
ることも回部である。

本発明の好ましい実施態様によると、第２図にて明らか
なように、金属スリーブのフランジ部２６Ｃとセンサー
ケーブルホルダー３８との接合面には０リング６０を設
け、又、センサーケーブルホルダー３８が金属スリーブ
２６の内部に開口した部分にはバッキング６２を配置し
、金属スリーブ２６の内面に形成した環状肩部２６ｅに
当接して配置されたセンサーコードクランプ６４と該セ
ンサーケーブルホルダー３８とにて固定する構成とする
ことによってより一暦の耐水性を得ることができる。

＆」Ｌの」Ｌ里 以上説明したように、本発明に係る海底ケーブルの分岐
接続構造体によれば、特にセンサーケーブルはセンサー
ケーブルホルダーの分岐パイプを貫通して配置され、更
に該分岐パイプとケーブルとの隙間部が熱収縮性チュー
ブ、更には熱硬化性樹脂又は液状ゴムにて密封されるの
で、高水圧環境下にても分岐接続部に浸水を生じること
がないという特長を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に係る海底ケーブルの分岐接続構造体
の部分断面図である。 第２図は、第１図の海底ケーブルの分岐接続構造体の部
分格段断面図である。 第３図は、従来の海底ケーブルの分岐接続構造体の概略
説明断面図である。 ２４：集合ケーブル ２６二金属スリーブ ２８：センサーケーブル ３２：接続金具 ３４．４８：熱硬化性樹脂パテ （又は液状ゴム） ３８：センサーケーブルホルダー ４４：分岐パイプ ４６．５４．５６：熱収縮性チューブ ５０：熱硬化性樹脂

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）概略円筒形状とされる金属スリーブの一端開口部か
   ら複数のケーブルを内包した集合ケーブルを挿入し、該
   金属スリーブの他の開口部には分岐パイプを複数個備え
   たセンサーケーブルホルダーを固定し、該センサーケー
   ブルホルダーの各分岐パイプを貫通して複数のセンサー
   ケーブルを挿入し、該金属スリーブ内にて複数に分岐さ
   れた前記集合ケーブルと前記各センサーケーブルとを接
   続し、該金属スリーブ内に熱硬化性樹脂を注入充填して
   硬化すると共に、前記各分岐パイプとセンサーケーブル
   とを覆つて所定幅の熱収縮性チューブを収縮配置せしめ
   たことを特徴とする海底ケーブルの分岐接続構造体。 ２）金属スリーブの一端は、集合ケーブルのシースの外
   径に合致すべく漸次細くされそして熱硬化性樹脂製パテ
   又は液状ラバーにて該集合ケーブルのシースに密着され
   、又、該金属スリーブとセンサーケーブルホルダーとの
   接合部及び熱収縮チューブが設けられた領域を完全に覆
   うようにして熱硬化性樹脂製パテが塗布されて成る特許
   請求の範囲第１項記載の海底ケーブルの分岐接続構造体
   。 ３）海底ケーブルの分岐接続構造体の外部を全て被覆す
   るように熱収縮性チューブを設けて成る特許請求の範囲
   第２項記載の海底ケーブルの分岐接続構造体。