JP2513426Y2 - 独立波波付管状部材の接続部 - Google Patents

独立波波付管状部材の接続部

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JP2513426Y2 JP1990033638U JP3363890U JP2513426Y2 JP 2513426 Y2 JP2513426 Y2 JP 2513426Y2 JP 1990033638 U JP1990033638 U JP 1990033638U JP 3363890 U JP3363890 U JP 3363890U JP 2513426 Y2 JP2513426 Y2 JP 2513426Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、地中埋設電線の収納管として好適な独立波
波付管状部材の接続部に関する。
(従来の技術) 従来、独立波波付管同士、或いは独立波波付管とボッ
クス等に設けられた独立波波付管状の部分との接続は、
継手管により行われている。即ち、その一例を挙げると
内周面に接着剤を塗布した直管状継手管内部に、接続端
部の山部外周面に接着剤を塗布した二つの独立波波付管
を挿入し、挿入口部にパテを詰め込んで外部より押圧
し、接着させる方法である。
(考案が解決しようとする課題) 本来、接着剤による接着は、接着面に外部から十分な
圧力を加えることによりなされる。しかし、上記した直
管状継手管による接続法では、一方の接着対象が波付管
であるため、押圧時における面圧がどうしても小さくな
る。そのため、接着剤による接着力を十分に発揮させる
ことができず、波付管の接続が不十分となる。その結
果、波付管の接続部に十分な引抜き強度を付与すること
ができず、また、水密性に対する信頼度も低くなる。
また、接続部を有する独立波波付管を用いて電線等を
布設する場合、独立波波付管の一端の開口部から独立波
波付管の内部に電線等を引きずり込んでいる。このよう
にして電線等を布設する際、独立波波付管の内部に引き
ずり込まれる電線等が接続部における独立波波付管の内
面との摩擦によって損傷を受けることがある。
本考案は、上記の問題点を解決し、引抜き強度が大き
く、水密性に対する信頼度が高く、更に、電線等への損
傷を防止するようにした独立波波付管状部材の接続部を
提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本願考案は、山部と谷部を
交互に有する独立波波付管状部材同士の接続部であっ
て、前記独立波波付管状部材の端部が山部に位置してお
り、合わされた二つの独立波波付管状部材端部の切断部
相互により形成された山部の内側の凹部にパッキンが内
在されており、前記切断部相互により形成された山部
が、径方向内方に開口した断面略コ形状の溝を有する環
状の金属製のシェルの該溝の内部に包み込まれており、
該金属製シェルの締めつけによって、前記二つの独立波
波付管状部材端部が結合・一体化されていることを特徴
とする独立波波付管状部材の接続部を提供する。
(作用) 本考案の独立波波付管状部材の接続部においては、独
立波波付管状部材が山部で切断され、この山部の内側の
凹部にパッキンが配置されているので、切断端面がパッ
キンの外方に位置する。
よって、独立波波付管状部材の管内に、鋭利な切断面
が露出するのを避けることができる。
本考案の独立波波付管状部材の接続部においては、二
つの独立波波付管状部材端部の切断部相互により形成さ
れている山部の周囲が、ほぼ完全に金属製シェルで包み
込まれている。そして、該波付管状部材端部の切断部相
互は、該金属製シェルにより互いに引きつけ合うように
強固に締めつけられ、結合・一体化されている。
また、二つの独立波波付管状部材端部はパッキンを内
在させて合わされており、該パッキンは金属製シェルの
締めつけにより、接続部における二つの波付管状部材端
部相互に強固に密着している。そのため、該金属製シェ
ルと該パッキンにより、接続部における波付管内部は外
部環境から完全に遮断されている。
(実施例) 以下、図面に基づいて本考案の一実施例を説明する。
第1A図に示すように、本考案を適用した独立波波付管
の接続部1においては、一の独立波波付管2aと他の一の
独立波波付管2bが、パッキン5を内在させてそれぞれの
端部切断部3aと3bとが一の山部21を形成するようにして
合わされている。なお、この場合、端部切断部3aと3bと
は接触していなくてもよい(第1B図参照)。また、内在
させたパッキン5は、接続部1を形成する山部21の内側
周壁23aと23b(第2図参照)により、両側から挟み込ま
れている。そして、該山部21は、径方向に開口した断面
略コ形状の溝を有する環状の金属製シェル10の該溝内部
にほぼ全体が包み込まれており、該山部21において独立
波波付管2aと2b(端部切断部3aと3b)は、金属製シェル
10に付設された締めつけ手段により、互いに引きつけ合
うように締めつけられている。これにより二つの独立波
波付管2aと2bとは強固に結合・一体化され、接続部1が
形成されている。
二つの独立波波付管2aと2bは、第2図に示すように、
一定厚みの厚肉部20により形成された山部21と谷部22と
を交互に外表面に有する中空筒状体である。これらの独
立波波付管2aと2bの端部は、山部21のほぼ半分(半山21
a,21b)の部分で切断されており、これらの半山21a,21b
同士を合わせることにより、ほぼ一つの山部21が形成さ
れる。
パッキン5は、ゴム、プラスチック又は金属製等のリ
ングであり、その外径、内径、幅及び厚みは、独立波波
付管の形状に応じて適宜設定される。なお、パッキン5
は、水密性向上の目的から周方向に直交する左右対称位
置(第2図における23a及び23bと接する面)に突起5aを
設けたものでもよく(第3A図参照)、また、同様に周方
向に直交する左右対称位置に凹みを設け、その平行する
左右の凹みに、ゴム製、好ましくは水膨張性ゴムからな
るOリング5bを嵌め込んだものでもよい(第3B図参
照)。
金属製シェル10は、第4図に示すとおり径方向に開口
した一定の深さ(例えば、波付管の外径−波付管の内径
−波付管の肉厚、に略等しい寸法)及び幅(例えば、パ
ッキンの幅+波付管の肉厚×2、以上の寸法)の断面略
コ形状の溝(図示せず)を有する二つのシェル部11が、
連結部12で開閉自在に連結されてなるものである。この
シェル部11は、外周部11aと、その両側に折り曲げられ
た折曲部11b、11cとから形成されている(第1B図参
照)。そして、金属製シェル10の連結部12の径方向の相
対位置には、二つの締めつけ部13aと13bとが、一定間隔
で並列に突設されている。更に、締めつけ部13aと13bと
にそれぞれ設けられている穴に跨がって、締めつけ手段
としてボルト14が挿入されている。このボルト14を締め
ることにより金属製シェル10は、環内側方向と、折曲部
11bと11cとが互いに引き合う方向に締めつけられる。
以上のとおり、本考案の接続部1は、独立波波付管端
部切断部3a及び3bの相互により形成された一つの山部21
が、少なくとも金属製シェル10により包み込まれておれ
ばよいが、第5図に示すように、前記山部21とともに、
それに隣接する前後の山部31及び32も金属製シェル10で
包み込んで締めつけ、結合・一体化させた構造にしても
よい。
次に、外径130mm、内径100mm、肉厚2.5mm、山と山
(又は谷と谷)のピッチ17mmである二つの硬質ポリエチ
レン製の独立波波付管2a,2bであって、それぞれの端部
において山の半分の部分で切断したもの、外径125mm、
内径102mm、幅15mm厚み11mmの突起を有するゴムパッキ
ン5、外径132mm、溝の幅20mm、溝の深さ10mmの締めつ
け手段としてボルトを備えた金属製シェル10を用いて製
造した独立波波付管の接続部1の作用について説明す
る。
この接続部1は、二つの波付管2aと2bの端部切断部3a
と3b同士(接続部1における山部21)が、金属製シェル
10により互いに引きつけ合うようにして締めつけられ、
結合・一体化されている。このため、接続された二つの
硬質ポリエチレン製の独立波波付管2aと2bの引き抜き強
度が非常に大きい(400kgf以上)。
また、二つの波付管2aと2bは、パッキン5を内在させ
て密着されており、このパッキン5は、金属製シェル10
の締めつけにより、二つの波付管2aと2bに強固に密着さ
れている。更に、二つの波付管2aと2bとの合わせ部は、
金属製シェル10により被覆されている。このため、接続
部1における波付管内部は、外部環境から完全に遮断さ
れており、水密性が優れている(外水圧1kg/cm2を1時
間加えた場合でも、波付環内部への漏水なし)。
このように接続された2つの波付管2a,2b内に電線ケ
ーブルを引き込んだところ、電線ケーブルはスムーズに
引き込まれ、外面に損傷を受けることはなかった。
(考案の効果) 本考案の独立波波付管状部材の接続部では、独立波波
付管状部材が山部で切断され、この山部の内側の凹部に
パッキンが配置されているので、切断端面がパッキンの
外方に位置することとなり独立波波付管状部材の管内
に、鋭利な切断面が露出するのを避けることができる。
従って、本考案の独立波波付管状部材の接続部では、
独立波波付管状部材の内部に引きずり込まれる電線等
が、切断端面の鋭利な切断面から損傷を受けるのを防止
することができる。
更に、本考案の独立波波付管状部材の接続部において
は、パッキンを内在させて合わされた二つの該独立波波
付管状部材端部の切断部相互により形成された山部が、
金属製シェルにより包み込まれ、締めつけられて、結合
・一体化されている。
従って、本考案の独立波波付管状部材の接続部におい
ては、該波付管状部材の引き抜き強度が非常に大きい。
また、該パッキンと金属製シェルにより、独立波波付管
状部材の接続部内部は外部環境から高度に遮断すること
が可能である。
本考案の独立波波付管状部材の接続部は、地中埋設電
線用管の接続部として好適である。
【図面の簡単な説明】
第1A図は本考案を適用した独立波波付管の接続部の長さ
方向の断面図、第1B図は第1A図の部分拡大図、第2図は
第1A図の接続部を形成する独立波波付管の長さ方向の断
面図、第3A図はパッキンの径方向の部分断面図、第3B図
はパッキンの径方向の部分断面図、第4図は金属シェル
の平面図、第5図は本考案の変形態様の長さ方向の断面
図である。 1……接続部、2a……独立波波付管、2b……独立波波付
管、3a……端部切断部、3b……端部切断部、5……パッ
キン、5a……突起、5b……Oリング、10……金属シェ
ル、11……シェル部、11a……外周部、11b……折曲部、
11c……折曲部、12……連結部、13a……突設部、13b…
…突設部、14……ボルト、20……厚肉部、21……山部、
21a……半山、21b……半山、22……谷部、23a……内側
周壁、23b……内側周壁、31……山部、32……山部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】山部と谷部を交互に有する独立波波付管状
    部材同士の接続部であって、前記独立波波付管状部材の
    端部が山部に位置しており、合わされた二つの独立波波
    付管状部材端部の切断部相互により形成された山部の内
    側の凹部にパッキンが内在されており、前記切断部相互
    により形成された山部が、径方向内方に開口した断面略
    コ形状の溝を有する環状の金属製のシェルの該溝の内部
    に包み込まれており、該金属製シェルの締めつけによっ
    て、前記二つの独立波波付管状部材端部が結合・一体化
    されていることを特徴とする独立波波付管状部材の接続
    部。
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