JP2002147663A - 管継手、ケーブル用保護管の配管構造及びケーブル用保護管の配管方法 - Google Patents

管継手、ケーブル用保護管の配管構造及びケーブル用保護管の配管方法

Info

Publication number
JP2002147663A
JP2002147663A JP2000349011A JP2000349011A JP2002147663A JP 2002147663 A JP2002147663 A JP 2002147663A JP 2000349011 A JP2000349011 A JP 2000349011A JP 2000349011 A JP2000349011 A JP 2000349011A JP 2002147663 A JP2002147663 A JP 2002147663A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
joint
packing
cable
tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000349011A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Masui
宏之 桝井
Tatsuya Machino
達也 町野
Akihiro Fujii
暁宏 藤井
Keiji Nakamata
慶治 中俣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Totaku Industries Inc
Original Assignee
Totaku Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Totaku Industries Inc filed Critical Totaku Industries Inc
Priority to JP2000349011A priority Critical patent/JP2002147663A/ja
Publication of JP2002147663A publication Critical patent/JP2002147663A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 互いに突き合わせた管端部同士を簡単に接
続して作業性の向上を図るとともに、水密性を良好に確
保する。 【解決手段】 一方の管端部に筒状パッキン(3)の一端
側を外嵌して、この筒状パッキン(3)の他端側を一端側
に重なるようにして折り返し、この状態で一方の管端部
の端面と他方の管端部の端面を互いに対向させてこれら
を突き合わせ、折り返しておいた筒状パッキン(3)の他
端側を他方の管端部に外嵌し、この筒状パッキン(3)を
外側から抱き込むようにして継手部材(5)を管端部間に
跨って取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば電線ケー
ブルや光ファイバーケーブル等のケーブル類を収容保護
するケーブル用保護管を突き合わせた状態で接続するの
に適した管継手、ケーブル用保護管の配管構造及びケー
ブル用保護管の配管方法に関する。
【0002】
【従来の技術】地中に埋設される情報外管等のケーブル
用保護管の敷設工事では、現場条件や工事の進捗状況に
より、一定のスパン間においてその両端に配置したハン
ドホールから互いに向かい合う方向に進められることが
ある。また、ケーブル用保護管を要所要所に敷設してお
いて、最終的にこれらのケーブル用保護管を繋げるとい
った方法が採られることもある。このような場合、ケー
ブル用保護管の管端部同士を互いに突き合わせた状態、
すなわち端面同士を互いに対向させた状態で、これら管
端部同士を接続する必要が生じてくる。
【0003】従来においては、筒状の両受けスリーブを
用いて、このスリーブの両端部の開口へ管端部を夫々差
し入れることで、互いに突き合わせたケーブル用保護管
の管端部同士を接続していた。また、管端部にパッキン
を予め外嵌しておいて、このパッキン付きの管端部をス
リーブへ挿入することで、スリーブと管端部との間に生
じる隙間を塞いで、水密性を確保していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、両受けスリ
ーブを用いる接続においては、ケーブル用保護管が曲が
り難く、しかもケーブル用保護管を管軸方向へ移動させ
る余裕がほとんどない場合には、スリーブへの管端部の
挿入作業が非常に煩雑になり、作業性が悪いといった不
具合があった。
【0005】また、パッキン付きの管端部をスリーブへ
挿入する場合、パッキンとスリーブの内周とが擦れ合う
ことでパッキンに歪みや捻れが生じ、これによってスリ
ーブと管端部との間に隙間ができて、良好な水密性を維
持できなくなるといった不具合もあった。
【0006】そこで、この発明は、上記の不具合を解消
して、互いに突き合わせた管端部同士を簡単に接続して
作業性の向上を図ることができ、また水密性を良好に確
保することができる管継手、ケーブル用保護管の配管構
造及びケーブル用保護管の配管方法の提供を目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明の管継手は、端面同士を互いに対向して配
置させた管端部間に跨って取り付けられる筒状パッキン
と、その筒状パッキンを外側から抱き込んで管端部間に
跨って取り付けられる継手部材とを備え、前記筒状パッ
キンは、その一端側を一方の管端部に外嵌した状態で、
残りの他端側を一端側に重ねるように折り返し可能とす
る伸縮性を有することを特徴とする。
【0008】また、管端部と筒状パッキンとの間に、表
面が管端部の外周の凹凸に沿って変形するような塑性を
有し、その結果、管端部と筒状パッキンとの間の隙間を
埋める粘性材を介在させている。この粘性材は、ブチル
ゴム製である。
【0009】さらに、筒状パッキンの外周に、筒状パッ
キンよりも厚肉のスポンジ状のシート材を巻き付け、こ
のシート材に対して継手部材を外側から締め付けるよう
にしている。さらにまた、継手部材は、半円形の一対の
継手本体からなり、これら継手本体を管端部の外側から
その円周方向に沿って被覆させた状態で、互いに対向す
る円周方向の端部同士を連結するものである。
【0010】この発明のケーブル用保護管の配管構造
は、2つのハンドホールから互いに向かい合う方向に複
数のケーブル用保護管を接続しながら敷設されてきた一
対の情報管路の管端部同士を、管継手を介して繋げるこ
とで、2つのハンドホール間に跨る一連の情報管路を形
成してなる配管構造であって、前記管継手は、端面同士
を互いに対向して配置させた管端部を外側から抱き込ん
で管端部間に跨って取り付けられる継手部材を備えてい
ることを特徴とする。
【0011】また、前記管継手は、前記管端部間に跨っ
て取り付けられる筒状パッキンを備え、この筒状パッキ
ンは、その一端側を一方の管端部に外嵌した状態で、残
りの他端側を一端側に重ねるように折り返し可能とする
伸縮性を有する。
【0012】さらに、前記一対の情報管路は、両端部に
管挿入用開口を有する両受けスリーブを介して複数のケ
ーブル用保護管を接続してなる。
【0013】この発明のケーブル用保護管の配管方法
は、2つのハンドホールから互いに向かい合う方向に複
数のケーブル用保護管を接続しながら敷設した一対の情
報管路の管端部を、その端面同士が互いに対向するよう
に配置させて、これら管端部を外側から抱き込むように
して継手部材を取り付けることで、前記一対の情報管路
を繋げて2つのハンドホール間に跨る一連の情報管路を
形成したことを特徴とする。
【0014】また、2つのハンドホールから互いに向か
い合う方向に複数のケーブル用保護管を接続しながら敷
設した一対の情報管路の管端部のうち、一方の管端部に
筒状パッキンの一端側を外嵌して、この筒状パッキンの
他端側を一端側に重なるようにして折り返し、この状態
で一方の管端部の端面と他方の管端部の端面を互いに対
向させて、折り返しておいた筒状パッキンの他端側を他
方の管端部に外嵌し、この筒状パッキンを外側から抱き
込むようにして継手部材を管端部間に跨って取り付ける
ことで、前記一対の情報管路を繋げて2つのハンドホー
ル間に跨る一連の情報管路を形成したことを特徴とす
る。
【0015】さらに、前記一対の情報管路は、両端部に
管挿入用開口を有する両受けスリーブを介して複数のケ
ーブル用保護管を接続してなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。この発明の一実施形態に係
る管継手(50)は、図1及び図2に示すように、端面同士
を互いに対向して配置されるケーブル用保護管(1)(1)
の管端部の外周に夫々巻き付けられる帯状の粘性材(2)
(2)と、ケーブル用保護管(1)(1)の管端部間に跨って
取り付けられる筒状パッキン(3)と、その筒状パッキン
(3)の外周全周に巻き付けられるシート材としての帯状
のパッキンシート(4)と、これら筒状パッキン(3)及び
パッキンシート(4)を外側から抱き込んでケーブル用保
護管(1)(1)の管端部間に跨って取り付けられる継手部
材(5)とを備えている。
【0017】ケーブル用保護管(1)は、互いに隣接する
合成樹脂製の帯状体の側縁部同士を接着又は融着しなが
ら、螺旋状に巻回することによって構成されている。従
って、その外周には、螺旋状に連続するような僅かな凹
凸が生じている。このケーブル用保護管(1)の内部に
は、ケーブル類を収容する内管等が挿通されるようにな
っている。すなわち、このケーブル用保護管(1)は、情
報外管として用いられる。
【0018】粘性材(2)は、ブチルゴム製で、その厚さ
は1mm程度で、その特性として表面が管端部の外周の
凹凸に沿って変形するような塑性及び粘着性を有してい
る。この粘性材(2)は、図5に示すように、管端部の端
面から50mm程度の位置において、30mm程度の幅
で、管端部の外周全周に亘って貼り付けられる。
【0019】筒状パッキン(3)は、EPDM(エチレン
・プロピレン・ジエン3元共重合体)製で、厚さ3mm
程度の薄肉に形成されており、図7に示すように、その
一端側をケーブル用保護管(1)の管端部に外嵌した状態
で、残りの他端側を一端側に重ねるように折り返し可能
とする伸縮性を有している。すなわち、一端側の外周面
と他端側の外周面を重ね合わせて、他端側の内周面を露
出させた状態で折り返すことができる。
【0020】パッキンシート(4)は、PE(ポリエチレ
ン)製で、発砲したスポンジ状に形成されている。ま
た、その厚みは、10mm程度の厚肉に形成されてい
る。このパッキンシート(4)の円周方向の両端部は、斜
めにカットされており、図9に示すように、その両端部
の傾斜面(6)(6)同士を重ね合わせるようにして、筒状
パッキン(3)の外周全周に巻き付けられるようになって
いる。
【0021】継手部材(5)は、一対の継手本体(10)(10)
によって半割可能に構成されている。継手本体(10)は、
図3に示すように、厚さ2mm程度のSUS(ステンレ
ス鋼)によって半円形に形成されており、その円周方向
の両端部には、2個1組とした4個の溝形の係止孔(11)
(11)…が軸方向に適宜間隔をあけて夫々形成されてい
る。なお、各係止孔(11)(11)…の軸方向に沿った溝底部
は、継手本体(10)の端縁(12)(12)側に夫々位置し、これ
ら溝底部から端縁(12)(12)までの距離は、一方の端部側
と他方の端部側では互いに異なっており、距離の長い側
の一部が使用時における重ね代として利用される。
【0022】この継手本体(10)には、その円周方向の両
端部に夫々2個づつ合計4個の連結片(20)(20)…が取り
付けられる。この連結片(20)は、図4に示すように、厚
さ2mm程度のSUS(ステンレス鋼)によって略L字形
に形成されており、その一端側のフランジ部(21)の幅方
向中央部には、ボルト挿入用孔(22)を有するリブ(23)が
膨出形成され、その他端側の取付部(25)の幅方向に沿っ
た端部には、継手本体(10)の係止孔(11)(11)に対応した
一対の略U字形のフック(26)(26)が形成されている。そ
して、そのフランジ部(21)が継手本体(10)の端縁(12)(1
2)側を向くようにして、取付部(25)のフック(26)(26)を
継手本体(10)の係止孔(11)(11)に挿入して引っ掛けるこ
とで、継手本体(11)に取り付けられるようになってい
る。
【0023】なお、上記の継手部材(5)は、別体の継手
本体(10)(10)によって構成されているが、これら継ぎ手
本体(10)(10)の互いに対向する一方の端部同士を、蝶番
等を介して連結させることで構成しても良い。また、継
手部材(5)を、C字形の1個の継手本体によって構成し
て、その継手本体を管端部に外嵌させた状態で、その円
周方向の端部同士を互いに対向させて連結することで、
管端部に取り付けるようにしても良い。
【0024】次に、上記の管継手(50)を用いて、互いに
突き合わせたケーブル用保護管(1)(1)を接続する方法
について説明する。まず、ケーブル用保護管(1)(1)を
互いに突き合わせる前段階で、図5に示すように、夫々
のケーブル用保護管(1)(1)の管端部の外周全周に亘っ
て、その端面から約50mmの位置に粘性材(2)(2)を
貼り付ける。なお、粘性材(2)は、その内周面側及び外
周面側に離形紙が取り付けられていて、この離形紙を剥
がすことで、表面すなわち粘着面が露出するようになっ
ている。従って、この管端部への貼り付け時には、内周
面側の離形紙のみを剥がして、外周面側の離形紙は取り
付けたままとしておく。
【0025】続いて、この一方のケーブル用保護管(1)
の管端部に、図6に示すように、筒状パッキン(3)の一
端側を外嵌する。そして、図7に示すように、この筒状
パッキン(3)の他端側を一端側に重なるようにして折り
返す。
【0026】次に、図8に示すように、一方のケーブル
用保護管(1)の管端部の端面と他方のケーブル用保護管
(1)の管端部の端面を互いに対向させて、すなわちケー
ブル用保護管(1)(1)を互いに突き合わせ、折り返して
おいた筒状パッキン(3)の他端側を他方のケーブル用保
護管(1)の管端部に外嵌する。
【0027】この状態で、一方のケーブル用保護管(1)
の管端部において、筒状パッキン(3)の一部をめくっ
て、ケーブル用保護管(1)と筒状パッキン(3)との間の
隙間に指を差し入れ、ケーブル用保護管(1)に貼り付け
ている粘性材(2)の外側の離形紙をつかんで引き出す。
他方のケーブル用保護管(1)の管端部においても、同様
にして粘性材(2)の外側の離形紙を引き出す。そして、
筒状パッキン(3)の一端側及び他端側の内周全周に亘っ
て粘性材(2)(2)が確実に接着するように、筒状パッキ
ン(3)を粘性材(2)(2)に対して外側から押さえ付け
る。
【0028】これによって、筒状パッキン(3)を管端部
間に跨るようして取り付けるとともに、筒状パッキン
(3)と管端部との間に粘性材(2)(2)を介在させて、管
端部の外周の凹凸によって生じる隙間を確実に埋める。
【0029】そして、図9に示すように、連結片(20)(2
0)…を取り付けた一方の継手本体(10)の内周側にパッキ
ンシート(4)を載せ、この継手本体(10)を管端部間に跨
るようにして、その下側にもぐり込ませる。なお、この
場合、管端部の突き合わせ位置が継手本体(10)の中央部
分に位置するようにセットする。
【0030】この状態から、図10に示すように、筒状
パッキン(3)に対してパッキンシート(4)を引っ張り気
味に巻き付け、その両端部の傾斜面(6)(6)同士を重ね
合わせて粘着テープ(29)で留める。このとき、パッキン
シート(4)は、発砲したスポンジ状に形成されているの
で、厚みが10mm程度あっても管端部に沿って容易に
巻き付けることができる。
【0031】続いて、図1及び図2に示すように、連結
片(20)(20)…を取り付けた他方の継手本体(10)を管端部
間に跨って上方から被せて、一方の継手本体(10)の連結
片(20)(20)…と他方の継手本体(10)の連結片(20)(20)…
を対向させ、これら連結片(20)(20)…のボルト挿入用孔
(22)(22)…に挿入したボルト(30)(30)…にナット(31)(3
1)…を螺合して締め付けることで、継手本体(10)(10)の
互いに対向する円周方向の端部同士を連結する。
【0032】これによって、パッキンシート(4)を外側
から締め付けるようにして、継手部材(5)が管端部間に
跨って取り付けられ、互いに突き合わせたケーブル用保
護管(1)(1)の管端部同士が接続される。
【0033】このような管継手(50)の使用は、図11に
示すように、2つのハンドホール(40)(40)から互いに向
かい合う方向に複数のケーブル用保護管(1)(1)…を接
続しながら敷設されてきた一対の情報管路(41)(41)にお
いて、それらの先端に位置するケーブル用保護管(1)
(1)の管端部同士を接続して、これら一対の情報管路(4
1)(41)の管端部同士を繋げるのに有効である。
【0034】すなわち、2つのハンドホール間に一連の
情報管路を形成する場合には、一方のハンドホールから
他方のハンドホールに向けてケーブル用保護管を継ぎ足
しながら一方向に敷設していくのが一般的であるが、現
場条件や工事の進捗状況等によっては、上記のように2
つのハンドホール(40)(40)から互いに向かい合う方向に
情報管路(41)(41)を敷設して、これら情報管路(41)(41)
の管端部同士を最終的に接続して、2つのハンドホール
(40)(40)間に跨る一連の情報管路を形成することがあ
る。
【0035】この場合、夫々の情報管路(41)(41)の敷設
に際しては、両端部に管挿入用開口を有する両受けスリ
ーブ(45)(45)…を介してケーブル用保護管(1)(1)…を
接続していけばよいが、これら情報管路(41)(41)の互い
に突き合わせた状態となる管端部同士の最終的な接続に
際しては、ケーブル用保護管(1)を管軸方向へ移動させ
にくいことから、ケーブル用保護管(1)の挿入作業を伴
う両受けスリーブ(45)を用いた接続では、作業性が非常
に悪くなる。
【0036】そこで、管端部同士の最終的な接続に際し
て、これら管端部を外側から抱き込む継手部材(5)(5)
や折り返し可能な筒状パッキン(3)を備えた管継手(50)
を用いれば、ケーブル用保護管(1)を管軸方向へ移動さ
せる必要がなく、管端部同士を簡単に接続して作業性を
格段に向上することができる。
【0037】この発明は、上記実施形態に限定されるも
のではなく、この発明の範囲内で上記実施形態に多くの
修正及び変更を加え得ることは勿論である。例えば、こ
の発明の管継手は、情報外管の接続のためだけに用いら
れるものではなく、ケーブル類を直接挿通させるタイプ
のケーブル用保護管、或いはケーブル用保護管以外の突
き合わせ状態での接続が困難な各種管の接続に対しても
有効である。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によると、管端部間に跨る筒状パッキンが、その一端
側を一方の管端部に外嵌した状態で、残りの他端側を一
端側に重ねるように折り返し可能となっていることか
ら、このように折り返した状態の筒状パッキンの他端側
を、他方の管端部に外嵌することによって、管端部同士
を互いに突き合わせた状態のままで、これら管端部間に
跨るようにして筒状パッキンを取り付けることができ
る。しかも、継手部材は、この筒状パッキンを外側から
抱き込むようにして継手部材を管端部間に跨って取り付
けるようになっている。
【0039】このため、管が曲がり難かったり、管軸方
向へ移動させる余裕がない場合にでも、互いに突き合わ
せた管端部同士を簡単に接続することができ、作業性の
向上を図ることができる。さらに、筒状パッキンは、そ
の取付時において、従来のように継手部材と擦れ合うこ
ともないので、従って歪みや捻れが生じ難く、良好な水
密性を維持することができる。
【0040】また、管端部と筒状パッキンとの間には、
ブチルゴム製の粘性材を介在させていることから、管端
部の外周の凹凸によって生じる管端部と筒状パッキンと
の間の隙間を確実に埋めて、水密性をさらに高めること
ができる。
【0041】さらに、筒状パッキンの外周に、筒状パッ
キンよりも厚肉のスポンジ状のシート材を巻き付けて、
このシート材に対して継手部材を外側から締め付けるよ
うにしているので、継手部材の締付力が広い面積に亘っ
て均一に作用し、バランスのとれた安定した接続を実現
することができる。また、シート材によって筒状パッキ
ンを外側から保護して、継手部材の締め付けによる筒状
パッキンの損傷等を防止することもできる。
【0042】特に、2つのハンドホールから互いに向か
い合う方向に敷設されてきた一対の情報管路の管端部同
士の接続に際して、上記のような管継手を用いれば、情
報管路の敷設に際しての作業性を格段に向上することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る管継手の一部破断
側面図である。
【図2】同じくその正面断面図である。
【図3】継手本体の斜視図である。
【図4】連結片の斜視図である。
【図5】粘性材を貼り付けた管端部の斜視図である。
【図6】筒状パッキンを取り付けた管端部の斜視図であ
る。
【図7】筒状パッキンを折り返した管端部の斜視図であ
る。
【図8】同管端部同士を突き合わせた状態を示す縦断面
図である。
【図9】パッキンシート巻き付け前の状態を示し、(a)
はその側面図、(b)はその正面断面図である。
【図10】パッキンシート巻き付け後の状態を示し、
(a)はその側面図、(b)はその正面断面図である。
【図11】情報外管路を示す図である。
【符号の説明】
(1) ケーブル用保護管 (2) 粘性材 (3) 筒状パッキン (4) パッキンシート(シート材) (5) 継手部材 (10) 継手本体 (40) ハンドホール (41) 情報管路 (45) 両受けスリーブ (50) 管継手
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 暁宏 大阪府高槻市栄町1丁目2番1号 東拓工 業株式会社内 (72)発明者 中俣 慶治 大阪府高槻市栄町1丁目2番1号 東拓工 業株式会社内 Fターム(参考) 3H015 DA03 DA14 5G369 AA05 BA04 DC09 DC20 EA01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端面同士を互いに対向して配置させた管
    端部間に跨って取り付けられる筒状パッキンと、その筒
    状パッキンを外側から抱き込んで管端部間に跨って取り
    付けられる継手部材とを備え、前記筒状パッキンは、そ
    の一端側を一方の管端部に外嵌した状態で、残りの他端
    側を一端側に重ねるように折り返し可能とする伸縮性を
    有することを特徴とする管継手。
  2. 【請求項2】 管端部と筒状パッキンとの間に、表面が
    管端部の外周の凹凸に沿って変形するような塑性を有
    し、その結果、管端部と筒状パッキンとの間の隙間を埋
    める粘性材を介在させた請求項1記載の管継手。
  3. 【請求項3】 粘性材は、ブチルゴム製である請求項2
    記載の管継手。
  4. 【請求項4】 筒状パッキンの外周に、筒状パッキンよ
    りも厚肉のスポンジ状のシート材を巻き付け、このシー
    ト材に対して継手部材を外側から締め付けるようにした
    請求項1乃至3のいずれかに記載の管継手。
  5. 【請求項5】 継手部材は、半円形の一対の継手本体か
    らなり、これら継手本体を管端部の外側からその円周方
    向に沿って被覆させた状態で、互いに対向する円周方向
    の端部同士を連結するものである請求項1乃至4のいず
    れかに記載の管継手。
  6. 【請求項6】 2つのハンドホールから互いに向かい合
    う方向に複数のケーブル用保護管を接続しながら敷設さ
    れてきた一対の情報管路の管端部同士を、管継手を介し
    て繋げることで、2つのハンドホール間に跨る一連の情
    報管路を形成してなる配管構造であって、前記管継手
    は、端面同士を互いに対向して配置させた管端部を外側
    から抱き込んで管端部間に跨って取り付けられる継手部
    材を備えていることを特徴とするケーブル用保護管の配
    管構造。
  7. 【請求項7】 前記管継手は、前記管端部間に跨って取
    り付けられる筒状パッキンを備え、この筒状パッキン
    は、その一端側を一方の管端部に外嵌した状態で、残り
    の他端側を一端側に重ねるように折り返し可能とする伸
    縮性を有する請求項6記載のケーブル用保護管の配管構
    造。
  8. 【請求項8】 前記一対の情報管路は、両端部に管挿入
    用開口を有する両受けスリーブを介して複数のケーブル
    用保護管を接続してなる請求項6又は7記載のケーブル
    用保護管の配管構造。
  9. 【請求項9】 2つのハンドホールから互いに向かい合
    う方向に複数のケーブル用保護管を接続しながら敷設し
    た一対の情報管路の管端部を、その端面同士が互いに対
    向するように配置させて、これら管端部を外側から抱き
    込むようにして継手部材を取り付けることで、前記一対
    の情報管路を繋げて2つのハンドホール間に跨る一連の
    情報管路を形成したことを特徴とするケーブル用保護管
    の配管方法。
  10. 【請求項10】 2つのハンドホールから互いに向かい
    合う方向に複数のケーブル用保護管を接続しながら敷設
    した一対の情報管路の管端部のうち、一方の管端部に筒
    状パッキンの一端側を外嵌して、この筒状パッキンの他
    端側を一端側に重なるようにして折り返し、この状態で
    一方の管端部の端面と他方の管端部の端面を互いに対向
    させて、折り返しておいた筒状パッキンの他端側を他方
    の管端部に外嵌し、この筒状パッキンを外側から抱き込
    むようにして継手部材を管端部間に跨って取り付けるこ
    とで、前記一対の情報管路を繋げて2つのハンドホール
    間に跨る一連の情報管路を形成したことを特徴とするケ
    ーブル用保護管の配管方法。
  11. 【請求項11】 前記一対の情報管路は、両端部に管挿
    入用開口を有する両受けスリーブを介して複数のケーブ
    ル用保護管を接続してなる請求項9又は10記載のケー
    ブル用保護管の配管方法。
JP2000349011A 2000-11-16 2000-11-16 管継手、ケーブル用保護管の配管構造及びケーブル用保護管の配管方法 Pending JP2002147663A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000349011A JP2002147663A (ja) 2000-11-16 2000-11-16 管継手、ケーブル用保護管の配管構造及びケーブル用保護管の配管方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000349011A JP2002147663A (ja) 2000-11-16 2000-11-16 管継手、ケーブル用保護管の配管構造及びケーブル用保護管の配管方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002147663A true JP2002147663A (ja) 2002-05-22

Family

ID=18822490

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000349011A Pending JP2002147663A (ja) 2000-11-16 2000-11-16 管継手、ケーブル用保護管の配管構造及びケーブル用保護管の配管方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002147663A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016118274A (ja) * 2014-12-22 2016-06-30 山九株式会社 配管接続方法及び配管継手装置
KR101952424B1 (ko) * 2018-07-10 2019-02-26 광동지엘씨(주) 내진 성능이 강화된 강제 전선관 연결용 커플링

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016118274A (ja) * 2014-12-22 2016-06-30 山九株式会社 配管接続方法及び配管継手装置
KR101952424B1 (ko) * 2018-07-10 2019-02-26 광동지엘씨(주) 내진 성능이 강화된 강제 전선관 연결용 커플링

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101060752B1 (ko) 나선형 파형관용 이음장치
JP2024032801A (ja) 配管の接続構造及び配管の接続方法
JP2002147663A (ja) 管継手、ケーブル用保護管の配管構造及びケーブル用保護管の配管方法
JP5620218B2 (ja) ケーブル保護管部材およびそれを用いたケーブル保護管路
KR870009170A (ko) 가늘고 긴 기질을 연결하기 위한 제품 및 방법
JP3619879B2 (ja) 管継手部の構造
JP2013076448A (ja) 埋設管の外面防食構造
JP6944181B2 (ja) 連結管および連結管の敷設方法
JP2000333355A (ja) パイプ継手部品
KR100342127B1 (ko) 관의연결장치
JP2001193086A (ja) 通信ケーブルの配管構造
JPH0540674Y2 (ja)
JP2007170511A (ja) 管路補修工法及び補修材
KR20090035979A (ko) 관이음용 조인트
JP2006077915A (ja) 止水用治具ならびに管の接合構造および接合方法
KR0117471Y1 (ko) 하수도관 연결구
KR960009792Y1 (ko) 하수도관 연결구
JP2513426Y2 (ja) 独立波波付管状部材の接続部
JP3416182B2 (ja) シール剤充填方法
JPH09322373A (ja) 管路中継容器への多管管路の取り付け構造
JPH0926076A (ja) 波付管の接続構造
JP4157200B2 (ja) 壁面配管構造
JP3098160B2 (ja) 可撓構造の管路
JPH10304546A (ja) 光ケーブル切替接続部の防水保護方法および防水保護構造
JPH1014071A (ja) 地中配線用管路ブロックとその接続構造

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050908