JP3034779B2 - ハーネス配索用のクリップ構造 - Google Patents
ハーネス配索用のクリップ構造Info
- Publication number
- JP3034779B2 JP3034779B2 JP7100658A JP10065895A JP3034779B2 JP 3034779 B2 JP3034779 B2 JP 3034779B2 JP 7100658 A JP7100658 A JP 7100658A JP 10065895 A JP10065895 A JP 10065895A JP 3034779 B2 JP3034779 B2 JP 3034779B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- harness
- clip
- base
- bent
- fixed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Installation Of Indoor Wiring (AREA)
Description
と車室に亘って配索されるハーネスを保持して所定位置
に位置決め固定するクリップ構造に関する。
車室との間には、収束された複数のハーネスが配索され
ており、このハーネスをスペース及び作業上効率良く配
索する工夫が従来から種々提案されている。その一例と
して、本出願人が先に出願した実願平4−8470号
(実開平5−62133号)に記載されたハーネス配索
構造がある。
ンジンルームEを仕切るダッシュロア1の上端部に、ダ
ッシュアッパ2等から構成されたカウルボックス3が設
けられており、このダッシュロア1とカウルボックス3
を介して、収束された複数のハーネス4が配索されてい
る。
ューブ5内に収容されて、クリップ7により前記ダッシ
ュアッパ2の下面に固定されていると共に、該クリップ
7から垂下した他端側の垂下部分Aが硬質チューブ8内
に挿通されている。
ープ9によりグロメット10の尾部10aに固定されて
いると共に、垂下部分Aの下端部が露出した下端縁に水
抜き口8aが形成されている。また、この硬質チューブ
8は、ダッシュロア1の組付孔1aに嵌着されたグロメ
ット10の回転に伴って垂下部分Aが撓み、この垂下部
分Aの撓みによってハーネス4の水抜き用部位4aが上
方に変位した際に、該水抜き部位4aがグロメット10
の挿通孔10bの高さよりも下方となる範囲に亘って垂
下部分Aの撓みを規制し得る長さLを有している。これ
によって、グロメット10が不用意に回転してフレキシ
ブルチューブ5が撓んでも水抜き部位4aを挿通孔10
bの高さよりも上方に変位させないようになっている。
来のハーネス配索構造にあっては、ハーネス4の垂下部
分Aに撓みを規制する硬質チューブ8を配設して位置決
めを行ったり、該硬質チューブ8の下端部を接着テープ
9でグロメット10に固定するようになっているため、
ハーネス4の自由な撓みによるレイアウトの自由度が制
約されてしまう。この結果、エンジンルームE内の形状
に応じたハーネス4の効率の良い配索が得られない。
ために、ハーネス4の上端部をダッシュアッパ2にクリ
ップ7を用いて固定しなければならないと共に、水抜き
部位4aを下方に位置させるための硬質チューブ8等が
必要になり、したがって部品点数が増加して製造作業能
率の低下とコストの高騰が余儀なくされている。
都度回転させてハーネス4等の位置合わせを行わなけれ
ばならないばかりか、ハーネス4に硬質チューブ8を装
着しなければならないので、配索作業が煩雑になる。
の水抜き用部位4aが結束されていないため、ばらつき
が生じやすい。
なされたものであり、ハーネスの自由なレイアウトを確
保しつつ部品点数の削減と配索作業能率の向上等を図る
ことができるクリップ構造を提供することを目的として
いる。
に本発明にあっては、ハーネスのUターン状に折曲され
た最下方位置の部位を、パネルに位置決め固定するクリ
ップ構造であって、前記クリップは、パネルに固定され
る基部と、該基部の上部に固定されて、収束された複数
のハーネスをUターン状に折曲成形する折曲成形部と、
前記基部の端部に設けられて、前記Uターン状に折曲成
形されたハーネスの2重束を結束する結束ベルトとを備
え前記折曲成形部が、ハーネスの水抜き用部位を巻き付
ける筒状部と、水抜き用部位を基部の下端部とで保持す
る係止片とで構成されていることを特徴としたものであ
る。
曲成形部にハーネスの水抜き用部位を巻き付けてUター
ン状に折曲すると共に、該折曲されて2重束となった並
行なハーネス束を結束ベルトにより一緒にまとめて結束
する。その後、クリップの基部を車体パネルである例え
ばダッシュロアのグロメット取付位置下方に固定する。
したがって、ハーネスは、下端部がクリップによって車
体パネルに位置決め固定されるため、ここに水抜き部を
形成することができるので、従来のような硬質チューブ
等が不要になる。このため、ハーネスの自由な折り曲げ
が可能になり、レイアウトの自由度等が向上する。
る。
とエンジンルームとの間に配索されるハーネスに適用さ
れた本発明のクリップ構造の一実施例を示している。
ルであるダッシュロア1の側壁1bに固定される板状の
基部12と、該基部12の上面12aの略中央位置に一
体に固定された折曲成形部13と、基部12の上端部に
設けられた帯状の結束バンド14とから構成されてい
る。
位置にグロメット15が嵌着する組付孔15aが穿設さ
れていると共に、側壁1bには、該組付孔15aの下方
位置に軸部がエンジンルーム内に突設されたスタッドボ
ルト16が固定されている。前記グロメット15は、ロ
ート状を呈し、内部中央軸方向にハーネス4が挿通され
る挿通孔15bが貫通形成されている。
図1に示すように合成樹脂材で上下方向に長い矩形状に
形成され、略中央位置に前記スタッドボルト16が圧入
される第1圧入用孔17aが貫通形成されている。
L字形状に形成されており、下端部が基部12の上面1
2aに一体に固定された筒状部18と、該筒状部18の
上端部に一体に設けられた係止片19とから構成されて
いる。 前記筒状部18は、基部12の長手方向に沿っ
た横断面略楕円形に形成されていると共に、内部軸方向
に前記基部12の第1圧入用孔17aと連続する第2圧
入用孔17bが貫通形成されている。
端が筒状部18の上端部端縁に一体に結合されていると
共に、先端部19aが基部12の下端部12bと平行に
延出しており、その長さは該下端部12bと略同一に設
定されている。したがって、この係止片19と基部下端
部12bとによって、筒状部18に巻回されたハーネス
の水抜き用部位4aを内側に保持するようになってい
る。
円環状に形成され、一端部14aが基部12の上端部1
2c一側部に固定されていると共に、自由他端部14b
が上端部12cの内部巾方向に貫通形成された係止孔2
0内に上端部12c他側部側から係入するようになって
いる。また、結束バンド14の外面には、係止孔20か
らの抜け止めを防止する係止爪14cが複数形成されて
いる。
U字形状に折曲される水抜き用部位4aを除いた他の部
位がフレキシブルチューブ21,22によって被覆され
ており、ダッシュアッパ側の一方のフレキシブルチュー
ブ21は、下端部に水抜き口21aが形成されている。
ネス4の配索に際しては、図2及び図3に示すように予
め他方のフレキシブルチューブ22をグロメット15の
挿通孔15bに挿通すると共に、露出した水抜き用部位
4aをクリップ11の筒状部18に巻き付けてUターン
状に折曲する。
な水抜き用部位4aの根元部を結束バンド14で巻き付
けて締め付ける。つまり、2重束の水抜き用部位4aを
基部12上面12aに押し付けながら結束バンド14を
巻き付け、同時に他端部14bを係止孔20内の一端か
ら係入し、該係止孔20の他端から突出した他端部14
bを強く引けば、水抜き用部位4aの根元部を基部12
上面12a上に強固に締め付け固定することができる。
これによって、組付前のハーネス4の配索ユニットUを
予め製造できる。したがって、この配索ユニットUを一
体として搬送することが可能になり、搬送作業性が良好
になる。
Uを、車室R内からエンジンルームE内に組付孔15a
を介して一旦引き込み、しかる後に、作業者がエンジン
ルームE側からグロメット15を引き込んで組付孔15
aの孔縁に嵌着固定する。
6に固定する。つまり、図3に示すように基部12及び
筒状部18の第1,第2圧入用孔17a,17bをスタ
ッドボルト16の軸部に押し込めば、クリップ11が側
壁1bのグロメット15下方位置に確実かつ強固に固定
される。したがって、ハーネス4は、図2に示すように
水抜き用部位4aをグロメット15の挿通孔15bより
も下方位置に配置固定することができる。
ルチューブ21側)を、エンジンルームE内で自由に折
曲変形させながら配索することができる。
によってUターン状に折曲保持したハーネス4の水抜き
用部位4aを、従来のように硬質チューブ等を用いるこ
となく、グロメット15の挿通孔15bの下方位置へ確
実に位置決め固定することができるため、ハーネス4の
一端側を自由に折曲変形することが可能になった。した
がって、レイアウトの自由度が向上する。
させることなく、単にクリップ11をスタッドボルト1
6に固定するだけでハーネス4の位置合わせ、つまり水
抜き用部位4aとグロメット挿通孔15bの下方位置に
配置できるため、配索作業が容易になる。
やダッシュアッパに固定するためのクリップ等を廃止で
きるため、部品点数の削減が図れ、製造作業能率の向上
とコストの低廉化が図れる。
の結束バンド14によって結束したため、従来のような
粘着テープが不要になると共に、結束強度が向上して信
頼性が高くなる。
18に巻き付ける際には、基部12の下端部12bと係
止片19が位置決めガイドとして機能するため、巻き付
け作業が容易になるし、水抜き部位4aのばらつきを防
止できる。特に、前記クリップ11の係止片19を、図
6に示すように拡開状に折曲形成すれば、ハーネス4の
筒状部18に対する巻き付け作業がさらに容易になる。
えた場合を示し、スタッドボルト16をダッシュロア1
のグロメット15下方位置に固定し、ここにクリップ1
1を固定したものである。このようにすれば、ハーネス
4をグロメット15の軸方向に対して垂直に配索するこ
とが可能になる。
ものではなく、クリップ11のパネルへの固定は、適宜
の手数を用いても良い。また、ハーネス配索の適用個所
はエンジンルームと車室内に限定されるものではない。
クリップによって従来のような硬質チューブや接着テー
プ等を用いずに、ハーネスの折曲部位をパネルの所定位
置に位置決め固定することができるため、ハーネスの自
由な撓み変形が確保され、レイアウトの自由度が向上す
る。
スの上部を位置決めするクリップを廃止できるため、部
品点数の削減が図れ、製造作業能率の向上とコストの低
廉化が図れる。
ようなグロメットを回転させることにより行うのではな
く、単にクリップを固定するだけで位置合わせが完了す
るため、配索作業能率の向上が図れる。
とにより、ハーネスの配索方向を変えることが可能にな
るので、この点でも配索作業性が良好になる。
スの2重束を結束バンドで強固に締め付けることができ
るため、従来の接着テープによる場合に比較してハーネ
スの抜け等が防止され、信頼性が高くなる。
リップの基部と折曲形成部とによって確実に結束できる
ため、ばらつきの発生を確実に防止することが可能にな
る。
ある。
た状態を示す概略図である。
る状態を示す説明図である。
である。
示す説明図である。
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】 ハーネスのUターン状に折曲された最下
方位置の部位を、パネルに位置決め固定するクリップ構
造であって、 前記クリップは、パネルに固定される基部と、該基部の
上部に固定されて、収束された複数のハーネスをUター
ン状に折曲成形する折曲成形部と、前記基部の端部に設
けられて、前記Uターン状に折曲成形されたハーネスの
2重束を結束する結束ベルトとを備え前記折曲成形部
が、ハーネスの水抜き用部位を巻き付ける筒状部と、水
抜き用部位を基部の下端部とで保持する係止片とで構成
されていることを特徴とするハーネス配索用のクリップ
構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7100658A JP3034779B2 (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | ハーネス配索用のクリップ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7100658A JP3034779B2 (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | ハーネス配索用のクリップ構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08275343A JPH08275343A (ja) | 1996-10-18 |
JP3034779B2 true JP3034779B2 (ja) | 2000-04-17 |
Family
ID=14279913
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7100658A Expired - Fee Related JP3034779B2 (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | ハーネス配索用のクリップ構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3034779B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4440223B2 (ja) | 2006-02-15 | 2010-03-24 | 矢崎総業株式会社 | コルゲートチューブの固定構造 |
JP5299845B2 (ja) * | 2009-03-27 | 2013-09-25 | 住友電装株式会社 | 自動車用ケーブル支持具 |
JP6081285B2 (ja) * | 2013-05-09 | 2017-02-15 | 矢崎総業株式会社 | クリップ |
CN112376983B (zh) * | 2020-09-21 | 2024-05-17 | 国网河南省电力公司安阳供电公司 | 一种电杆拉线末端连接结构制作装置 |
-
1995
- 1995-03-31 JP JP7100658A patent/JP3034779B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08275343A (ja) | 1996-10-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6897380B2 (en) | Grommet for a wire harness | |
WO2009147759A1 (ja) | ワイヤハーネスの排水構造 | |
JP3034779B2 (ja) | ハーネス配索用のクリップ構造 | |
JP5067176B2 (ja) | 車載用の電気接続箱 | |
JP3228201B2 (ja) | コルゲートチューブガイド用クランプ | |
JP2003054330A (ja) | ワイヤハーネス組付け型車両部品 | |
JP3018962B2 (ja) | プロテクタへのワイヤハーネス取付構造 | |
JPH0138390Y2 (ja) | ||
JP3088924B2 (ja) | ワイヤハーネス分岐治具兼用クランプおよびワイヤハーネスの組立方法 | |
JPH1111231A (ja) | ワイヤハーネス保持具 | |
JP4430994B2 (ja) | ワイヤハーネスの組付構造 | |
JP3646559B2 (ja) | ワイヤハーネス | |
JP3147028B2 (ja) | 線材結束治具 | |
JPH10224967A (ja) | 自動車用ワイヤハーネスおよび該ワイヤハーネスの寸法交差吸収方法 | |
JPS6096122A (ja) | ハ−ネスの屈曲構造 | |
JP3787752B2 (ja) | ワイヤーハーネスの支持構造 | |
KR200378967Y1 (ko) | 와이어 하네스 고정용 클립 | |
JP2002220011A (ja) | ワイヤハーネスの配索構造 | |
JP2894144B2 (ja) | ワイヤハーネスの防水構造 | |
CN217804613U (zh) | 固定机构、固定装置及车辆 | |
JP3125686B2 (ja) | 分岐クリップおよび線材分岐治具 | |
JPH11346422A (ja) | グロメット | |
JPH07203616A (ja) | 電気接続箱のワイヤハーネス固定構造 | |
JP2002330519A (ja) | 保護チューブおよび該保護チューブの取付構造 | |
JP2007312532A (ja) | 配線ダクト |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080218 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090218 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100218 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100218 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110218 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120218 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120218 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130218 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130218 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140218 Year of fee payment: 14 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |