JP3147028B2 - 線材結束治具 - Google Patents
線材結束治具Info
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- JP3147028B2 JP3147028B2 JP09564097A JP9564097A JP3147028B2 JP 3147028 B2 JP3147028 B2 JP 3147028B2 JP 09564097 A JP09564097 A JP 09564097A JP 9564097 A JP9564097 A JP 9564097A JP 3147028 B2 JP3147028 B2 JP 3147028B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線、エア配管、
光ファイバ−等の線材を所定の延伸方向に配索、保持す
る線材配索治具に簡易に着脱が可能な線材結束治具に関
する。
光ファイバ−等の線材を所定の延伸方向に配索、保持す
る線材配索治具に簡易に着脱が可能な線材結束治具に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用、通信用を始めとして電線
や光ファイバー、あるいはエアー配管等の線材を結束し
て、所定の取り付け位置に所定の配索方向を保持して固
定するための線材保持具が広く使用されている。特に車
両内に配索されるワイヤーハーネスにおいては、大量の
電線が集束する幹線部や電気、電子部品等へ配索される
数本の電線からなる支線部、あるいはこれらの電線が分
岐する分岐部周辺の結束保持においても固定用クリップ
が多用されている。
や光ファイバー、あるいはエアー配管等の線材を結束し
て、所定の取り付け位置に所定の配索方向を保持して固
定するための線材保持具が広く使用されている。特に車
両内に配索されるワイヤーハーネスにおいては、大量の
電線が集束する幹線部や電気、電子部品等へ配索される
数本の電線からなる支線部、あるいはこれらの電線が分
岐する分岐部周辺の結束保持においても固定用クリップ
が多用されている。
【0003】一般に用いられている固定用クリップの形
態としては、図2に示すような結束バンドと固定用クリ
ップとが一体に構成されたバンドクリップ30がある。
図2において、31はロック部32が設けられた基部、
33バンド部、34はクリップ部である。このようなバ
ンドクリップ30をワイヤーハーネスの結束固定に適用
した場合の線材の配索、結束方法を図3を参照して説明
する。
態としては、図2に示すような結束バンドと固定用クリ
ップとが一体に構成されたバンドクリップ30がある。
図2において、31はロック部32が設けられた基部、
33バンド部、34はクリップ部である。このようなバ
ンドクリップ30をワイヤーハーネスの結束固定に適用
した場合の線材の配索、結束方法を図3を参照して説明
する。
【0004】まず、ワイヤーハーネスの製作図板(以
下、単に図板という)について説明すると、予め車両メ
ーカーから指示された電線配索経路に基づいて、図板の
所定の位置に、電線を所定の配索方向に保持するU治
具、所定の位置に分岐部を形成する分岐治具、所定の寸
法位置にバンドクリップを取り付けるクリップ取付治具
等が設けられている。例えば、分岐形成部周辺において
は、図3(a)に示すように、電線の分岐形状に応じた
三又、あるいは四又状の分岐形成ポールが突出した分岐
ヘッド部21と、分岐ヘッド部21を電線の布線作業高
さに支持する昇降可能なロッド部22とを有する分岐治
具20、図2に示したバンドクリップ30のクリップ部
34を仮固定する掛止溝が設けられたヘッド部41と、
ヘッド部41をワイヤーハーネス50に近接する所定の
取付位置(図中実線位置)と待機位置(図中二点鎖線位
置)間を回動させる回動機構部42と、これらヘッド部
41および回動機構部42を支持するロッド部43とを
有するクリップ取付治具40が設けられている。
下、単に図板という)について説明すると、予め車両メ
ーカーから指示された電線配索経路に基づいて、図板の
所定の位置に、電線を所定の配索方向に保持するU治
具、所定の位置に分岐部を形成する分岐治具、所定の寸
法位置にバンドクリップを取り付けるクリップ取付治具
等が設けられている。例えば、分岐形成部周辺において
は、図3(a)に示すように、電線の分岐形状に応じた
三又、あるいは四又状の分岐形成ポールが突出した分岐
ヘッド部21と、分岐ヘッド部21を電線の布線作業高
さに支持する昇降可能なロッド部22とを有する分岐治
具20、図2に示したバンドクリップ30のクリップ部
34を仮固定する掛止溝が設けられたヘッド部41と、
ヘッド部41をワイヤーハーネス50に近接する所定の
取付位置(図中実線位置)と待機位置(図中二点鎖線位
置)間を回動させる回動機構部42と、これらヘッド部
41および回動機構部42を支持するロッド部43とを
有するクリップ取付治具40が設けられている。
【0005】このような図板において、まず分岐治具2
0の分岐ヘッド部21を構成する分岐形成ポールに複数
の電線を布線して、所定の分岐部51を形成する。次い
で、電線束を結束テープやコルゲートチューブ等の結束
・外装部材により結束、保護して、所定の配索経路を有
するワイヤーハーネス50を形成する。次いで、分岐部
51近傍の所定の取付位置にバンドクリップ30を取り
付けるため、電線布線時には待機位置にあったクリップ
取付治具40のヘッド部41を回動機構部42において
矢印Aのように回動させて取付位置に移動させる(図3
(a))。次いで、ヘッド部41に仮固定されたバンド
クリップ30のバンド部33をワイヤーハーネス50の
外周に巻き込み、基部31に設けられたロック部32に
挿入、絞め込みを行なう。ここで、バンドクリップ30
の取付時には、極力分岐部51に近い位置にバンドクリ
ップ30を取り付けるために、分岐治具20のロッド部
23を下降させてバンド部33の巻き込み作業の効率を
向上させている。
0の分岐ヘッド部21を構成する分岐形成ポールに複数
の電線を布線して、所定の分岐部51を形成する。次い
で、電線束を結束テープやコルゲートチューブ等の結束
・外装部材により結束、保護して、所定の配索経路を有
するワイヤーハーネス50を形成する。次いで、分岐部
51近傍の所定の取付位置にバンドクリップ30を取り
付けるため、電線布線時には待機位置にあったクリップ
取付治具40のヘッド部41を回動機構部42において
矢印Aのように回動させて取付位置に移動させる(図3
(a))。次いで、ヘッド部41に仮固定されたバンド
クリップ30のバンド部33をワイヤーハーネス50の
外周に巻き込み、基部31に設けられたロック部32に
挿入、絞め込みを行なう。ここで、バンドクリップ30
の取付時には、極力分岐部51に近い位置にバンドクリ
ップ30を取り付けるために、分岐治具20のロッド部
23を下降させてバンド部33の巻き込み作業の効率を
向上させている。
【0006】このように、バンドクリップ30を分岐部
51近傍に取り付ける場合、その構造上、分岐部51の
中心に取り付けることはできないため、必然的に分岐部
51から離間した直線部分をバンド部33で締め込む状
態となり、図3(b)に示すようにクリップ部34の設
置位置が分岐部51の中心から寸法L2だけ離間するこ
ととなる。一般に、ワイヤーハーネス50の分岐部51
は、各幹線部及び支線部の末端方向から集束するように
テープ巻きするため、直線部分に比べ太い直径となり、
車両走行時に周辺部材との干渉や異音の発生源となる問
題を有しているため、寸法L2が極力小さい方が好まし
い。ここで、上述した寸法L2は、バンドクリップ30
の構造上の問題に加え、図板上での分岐治具20とクリ
ップ取付治具40との干渉を回避できる最小の寸法L1
(概ね50mm程度)により左右される。
51近傍に取り付ける場合、その構造上、分岐部51の
中心に取り付けることはできないため、必然的に分岐部
51から離間した直線部分をバンド部33で締め込む状
態となり、図3(b)に示すようにクリップ部34の設
置位置が分岐部51の中心から寸法L2だけ離間するこ
ととなる。一般に、ワイヤーハーネス50の分岐部51
は、各幹線部及び支線部の末端方向から集束するように
テープ巻きするため、直線部分に比べ太い直径となり、
車両走行時に周辺部材との干渉や異音の発生源となる問
題を有しているため、寸法L2が極力小さい方が好まし
い。ここで、上述した寸法L2は、バンドクリップ30
の構造上の問題に加え、図板上での分岐治具20とクリ
ップ取付治具40との干渉を回避できる最小の寸法L1
(概ね50mm程度)により左右される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、バンドク
リップ30においては分岐部51中心にクリップ部6を
設置できないため、分岐部51の振動を十分吸収するこ
とができず、異音の発生を招いてしまう問題がある。特
に太い直径のワイヤーハーネス50の場合、分岐部51
中心からクリップ部34の設置位置までの距離L2は大
きくなり、異音の発生は顕著となる。このような問題を
抑制するためには、分岐部51から延伸するすべての直
線部分にバンドクリップ30を取り付ける形態が考えら
れるが、ワイヤーハーネス組み付け時あるいは車両への
実装時の作業性を著しく悪化させるとともに、クリップ
部34が係合する車両側の取り付け穴の数量増加に伴う
強度の低下等の新たな問題を生じる欠点がある。
リップ30においては分岐部51中心にクリップ部6を
設置できないため、分岐部51の振動を十分吸収するこ
とができず、異音の発生を招いてしまう問題がある。特
に太い直径のワイヤーハーネス50の場合、分岐部51
中心からクリップ部34の設置位置までの距離L2は大
きくなり、異音の発生は顕著となる。このような問題を
抑制するためには、分岐部51から延伸するすべての直
線部分にバンドクリップ30を取り付ける形態が考えら
れるが、ワイヤーハーネス組み付け時あるいは車両への
実装時の作業性を著しく悪化させるとともに、クリップ
部34が係合する車両側の取り付け穴の数量増加に伴う
強度の低下等の新たな問題を生じる欠点がある。
【0008】また、上述したような理由により、ワイヤ
ーハーネス製造メーカーは、車両メーカーから指示され
た分岐部51位置(あるいは近傍)でのバンドクリップ
30の取付寸法を実現できない場合が発生することにな
り、分岐位置あるいはバンドクリップの取付位置等の設
計変更を余儀なくされる問題があった。さらに、図板上
の分岐部周辺には少なくとも分岐治具及びクリップ取付
治具が設置されるため、分岐部近傍において治具が密集
することとなり、図板のレイアウト自由度の低下を招く
問題も有している。
ーハーネス製造メーカーは、車両メーカーから指示され
た分岐部51位置(あるいは近傍)でのバンドクリップ
30の取付寸法を実現できない場合が発生することにな
り、分岐位置あるいはバンドクリップの取付位置等の設
計変更を余儀なくされる問題があった。さらに、図板上
の分岐部周辺には少なくとも分岐治具及びクリップ取付
治具が設置されるため、分岐部近傍において治具が密集
することとなり、図板のレイアウト自由度の低下を招く
問題も有している。
【0009】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを目的とし、所定の配索方向に布線された電線に対し
て、図板に設けられる治具相互の設置位置関係に制約さ
れることなく、所定の寸法位置にバンドクリップを取り
付けることができる線材結束治具を提供するものであ
る。
とを目的とし、所定の配索方向に布線された電線に対し
て、図板に設けられる治具相互の設置位置関係に制約さ
れることなく、所定の寸法位置にバンドクリップを取り
付けることができる線材結束治具を提供するものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、所定の基面から突出し、
突出方向先端部に複数の線材を所定の延伸方向に配索、
保持する分岐ヘッド部が設けられた線材配索治具に装着
される線材結束治具であって、前記分岐ヘッド部に嵌合
固定および嵌合解除可能なように前記分岐ヘッドに対し
て着脱される嵌合部が設けられた基部と、該基部に設け
られ、前記複数の線材を結束する結束バンドを着脱可能
に保持する結束バンド保持部とを具備することを特徴と
している。
めに、請求項1記載の発明は、所定の基面から突出し、
突出方向先端部に複数の線材を所定の延伸方向に配索、
保持する分岐ヘッド部が設けられた線材配索治具に装着
される線材結束治具であって、前記分岐ヘッド部に嵌合
固定および嵌合解除可能なように前記分岐ヘッドに対し
て着脱される嵌合部が設けられた基部と、該基部に設け
られ、前記複数の線材を結束する結束バンドを着脱可能
に保持する結束バンド保持部とを具備することを特徴と
している。
【0011】すなわち、本請求項に係る線材結束治具
は、図板から突出して設けられた分岐治具あるいはU治
具等の線材配索治具の分岐ヘッド部あるいはU型ヘッド
部を構成するポールの2本あるいはそれ以上に対して、
着脱可能に嵌合する貫通穴(嵌合部)を有する基部ブロ
ック(基部)を備え、基部ブロックの一部に配索された
線材を結束するバンドクリップ(結束バンド)を着脱可
能に仮固定するクリップ取付ヘッド部(結束バンド保持
部)が設けられ、線材配索治具のヘッド部のポールに基
部ブロックの貫通穴を嵌合することにより、クリップ取
付ヘッド部を線材配索治具と一体的に構成したことを特
徴としている。
は、図板から突出して設けられた分岐治具あるいはU治
具等の線材配索治具の分岐ヘッド部あるいはU型ヘッド
部を構成するポールの2本あるいはそれ以上に対して、
着脱可能に嵌合する貫通穴(嵌合部)を有する基部ブロ
ック(基部)を備え、基部ブロックの一部に配索された
線材を結束するバンドクリップ(結束バンド)を着脱可
能に仮固定するクリップ取付ヘッド部(結束バンド保持
部)が設けられ、線材配索治具のヘッド部のポールに基
部ブロックの貫通穴を嵌合することにより、クリップ取
付ヘッド部を線材配索治具と一体的に構成したことを特
徴としている。
【0012】このような構成によれば、例えば分岐治具
のヘッド部の分岐形成ポールに基部ブロックの貫通穴を
嵌合することにより、分岐治具とクリップ取付治具を一
体的に設けた治具、すなわちワイヤーハーネス等の線材
の分岐とクリップの取付位置の決定という2つの機能を
有する治具を構成することができるため、図板上での治
具数を削減して、分岐部等における治具の密集を抑制す
ることができ、図板のレイアウト性を向上させることが
できる。
のヘッド部の分岐形成ポールに基部ブロックの貫通穴を
嵌合することにより、分岐治具とクリップ取付治具を一
体的に設けた治具、すなわちワイヤーハーネス等の線材
の分岐とクリップの取付位置の決定という2つの機能を
有する治具を構成することができるため、図板上での治
具数を削減して、分岐部等における治具の密集を抑制す
ることができ、図板のレイアウト性を向上させることが
できる。
【0013】また、分岐治具とクリップ取付治具が一体
的に構成されるため、従来の治具相互の干渉を考慮する
必要がなくなり、例えば分岐の中心に十分近い位置(例
えば、50mm以内)にバンドクリップを取り付けるこ
とができ、車両メーカー側からのクリップ取付位置の指
示に十分対応することができ、設計変更等に伴う時間
的、人的な労力の浪費を防止することができるととも
に、車両走行時の振動に伴う異音の発生等を抑制するこ
とができる。
的に構成されるため、従来の治具相互の干渉を考慮する
必要がなくなり、例えば分岐の中心に十分近い位置(例
えば、50mm以内)にバンドクリップを取り付けるこ
とができ、車両メーカー側からのクリップ取付位置の指
示に十分対応することができ、設計変更等に伴う時間
的、人的な労力の浪費を防止することができるととも
に、車両走行時の振動に伴う異音の発生等を抑制するこ
とができる。
【0014】さらに、従来から使用されている分岐治具
あるいはU治具等の線材配索治具のヘッド部のポールに
基部ブロックの貫通穴を嵌合するだけの簡単な構成で、
クリップ取付治具のような異なる治具機能を付加するこ
とができるため、現行の図板への適応性が極めて高く、
かつ十分な効果が期待できる。
あるいはU治具等の線材配索治具のヘッド部のポールに
基部ブロックの貫通穴を嵌合するだけの簡単な構成で、
クリップ取付治具のような異なる治具機能を付加するこ
とができるため、現行の図板への適応性が極めて高く、
かつ十分な効果が期待できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の線材保持具につい
て実施例を示して詳しく説明する。請求項1に係る線材
保持具の一実施例について図1を用いて説明する。図1
(a)に示すように、線材結束治具10は、図板(基
面)から突出して設けられた線材配索治具、例えば分岐
治具20の分岐ヘッド部(ヘッド部)21を構成する分
岐形成ポール21a〜21cのうち、2本の分岐形成ポ
ール21a、21bの直径及び位置に対応して開口され
た貫通穴(嵌合部)11a、11bを一端側に有する基
部ブロック(基部)12と、基部ブロック12の他端側
に設けられ、分岐治具20により配索された電線(線
材)を結束するバンドクリップ(結束バンド)30を着
脱可能に仮固定するクリップ取付ヘッド部(結束バンド
保持部)13とを有して構成されている。そして、図1
(b)に示すように、分岐治具20の分岐ヘッド部21
の分岐形成ポール21a、21bの各々に、基部ブロッ
ク12の貫通穴11a、11bを貫通、嵌合することに
より、クリップ取付ヘッド部13が一体的に設けられた
分岐治具20が構成される。
て実施例を示して詳しく説明する。請求項1に係る線材
保持具の一実施例について図1を用いて説明する。図1
(a)に示すように、線材結束治具10は、図板(基
面)から突出して設けられた線材配索治具、例えば分岐
治具20の分岐ヘッド部(ヘッド部)21を構成する分
岐形成ポール21a〜21cのうち、2本の分岐形成ポ
ール21a、21bの直径及び位置に対応して開口され
た貫通穴(嵌合部)11a、11bを一端側に有する基
部ブロック(基部)12と、基部ブロック12の他端側
に設けられ、分岐治具20により配索された電線(線
材)を結束するバンドクリップ(結束バンド)30を着
脱可能に仮固定するクリップ取付ヘッド部(結束バンド
保持部)13とを有して構成されている。そして、図1
(b)に示すように、分岐治具20の分岐ヘッド部21
の分岐形成ポール21a、21bの各々に、基部ブロッ
ク12の貫通穴11a、11bを貫通、嵌合することに
より、クリップ取付ヘッド部13が一体的に設けられた
分岐治具20が構成される。
【0016】このような構成の線材結束治具10及び分
岐治具20を適用した場合の電線の配索、結束作業を説
明すると、まずクリップ取付ヘッド13に、予めバンド
クリップ30のクリップ部34を仮固定し、線材結束治
具10及び分岐治具20の上方から所定の配索経路を有
するように電線を布線して分岐ヘッド部21において所
定の分岐部を形成する。次いで、図示を省略した結束テ
ープあるいはコルゲートチューブ等により電線束を結
束、保護して所定の配索経路を有するワイヤーハーネス
50を形成する。次いで、クリップ取付ヘッド部13に
仮固定されたバンドクリップ30のバンド部33をワイ
ヤーハーネス50の外周に巻き込み、ロック部32に挿
入、絞め込みを行なって結束する。次いで、分岐治具2
0のロッド部22を下降させて分岐ヘッド部21の分岐
形成ポール21a、21bと基部ブロック12の貫通穴
11a、11bとの嵌合を解除して、分岐治具20と線
材結束治具10とを分離する。次いで、基部ブロック1
2をクリップ取付ヘッド部13のクリップ部挿入溝の方
向に沿って移動させることによりバンドクリップ30を
クリップ取付ヘッド部13から抜き取り、分離する。こ
のようにして分岐ヘッド部21により形成された分岐部
中心から所定の寸法位置にバンドクリップ30を取り付
けることができる。
岐治具20を適用した場合の電線の配索、結束作業を説
明すると、まずクリップ取付ヘッド13に、予めバンド
クリップ30のクリップ部34を仮固定し、線材結束治
具10及び分岐治具20の上方から所定の配索経路を有
するように電線を布線して分岐ヘッド部21において所
定の分岐部を形成する。次いで、図示を省略した結束テ
ープあるいはコルゲートチューブ等により電線束を結
束、保護して所定の配索経路を有するワイヤーハーネス
50を形成する。次いで、クリップ取付ヘッド部13に
仮固定されたバンドクリップ30のバンド部33をワイ
ヤーハーネス50の外周に巻き込み、ロック部32に挿
入、絞め込みを行なって結束する。次いで、分岐治具2
0のロッド部22を下降させて分岐ヘッド部21の分岐
形成ポール21a、21bと基部ブロック12の貫通穴
11a、11bとの嵌合を解除して、分岐治具20と線
材結束治具10とを分離する。次いで、基部ブロック1
2をクリップ取付ヘッド部13のクリップ部挿入溝の方
向に沿って移動させることによりバンドクリップ30を
クリップ取付ヘッド部13から抜き取り、分離する。こ
のようにして分岐ヘッド部21により形成された分岐部
中心から所定の寸法位置にバンドクリップ30を取り付
けることができる。
【0017】このような線材結束治具を用いれば、分岐
治具とクリップ取付治具を一体的に設けた治具を構成す
ることができ、図板上での治具相互の干渉等を考慮する
必要がないため、分岐ヘッド部により形成された分岐部
中心から十分近い位置にバンドクリップを取り付けるこ
とができるとともに、図板上での治具数を削減して、分
岐部等における治具の密集を抑制することができ、図板
のレイアウト性を向上させることができる。
治具とクリップ取付治具を一体的に設けた治具を構成す
ることができ、図板上での治具相互の干渉等を考慮する
必要がないため、分岐ヘッド部により形成された分岐部
中心から十分近い位置にバンドクリップを取り付けるこ
とができるとともに、図板上での治具数を削減して、分
岐部等における治具の密集を抑制することができ、図板
のレイアウト性を向上させることができる。
【0018】加えて、このような線材結束治具によれ
ば、従来から使用されている分岐治具あるいはU治具の
ヘッド部を構成するポールに、基部ブロックの貫通穴を
嵌合する作業だけで、クリップの取付位置や取付個数等
の設計変更に対して容易に対応することができるため、
例えば予め基部ブロックにおける貫通穴からクリップ取
付ヘッド部までの寸法を変えた線材結束治具を複数種類
用意しておけば、必要に応じて基部ブロックを取り換え
ることにより極めて容易に寸法変更に対応することがで
きる。
ば、従来から使用されている分岐治具あるいはU治具の
ヘッド部を構成するポールに、基部ブロックの貫通穴を
嵌合する作業だけで、クリップの取付位置や取付個数等
の設計変更に対して容易に対応することができるため、
例えば予め基部ブロックにおける貫通穴からクリップ取
付ヘッド部までの寸法を変えた線材結束治具を複数種類
用意しておけば、必要に応じて基部ブロックを取り換え
ることにより極めて容易に寸法変更に対応することがで
きる。
【0019】なお、上述した実施例においては、本発明
の線材結束治具が適用される対象としてポールが三又状
に突出するヘッド部を有する分岐治具を示したが、本発
明はこれに限定されるものではないことはいうまでもな
い。すなわち、四又状のヘッド部を有する分岐治具、あ
るいは線材を保持するだけのU治具を対象としてもよ
く、要するに2本以上の複数のポールが突出する形状の
ヘッド部を有する線材配索治具であれば、良好に適用す
ることができる。また、線材結束治具の基部ブロックに
設けられる貫通穴として、2本の分岐形成ポールに嵌合
するように2カ所設けた例を示したが、ヘッド部のポー
ルに嵌合する形態であれば、3カ所、あるいは4カ所設
けたものであってもよく、例えば3カ所以上貫通穴を設
けた基部ブロックにおいて、適宜2カ所の貫通穴を選択
してポールに嵌合させることにより、分岐治具に対して
任意の位置関係及び方向にクリップ取付ヘッド部が配置
されるように構成することもできる。さらに、結束バン
ドとしてバンドクリップを示したが、線材の結束に適用
されるバンドあるいはクリップであれば、クリップ部を
有してない結束専用のバンドであってもよいし、プレー
トクリップのようなものであってもよいことはいうまで
もない。
の線材結束治具が適用される対象としてポールが三又状
に突出するヘッド部を有する分岐治具を示したが、本発
明はこれに限定されるものではないことはいうまでもな
い。すなわち、四又状のヘッド部を有する分岐治具、あ
るいは線材を保持するだけのU治具を対象としてもよ
く、要するに2本以上の複数のポールが突出する形状の
ヘッド部を有する線材配索治具であれば、良好に適用す
ることができる。また、線材結束治具の基部ブロックに
設けられる貫通穴として、2本の分岐形成ポールに嵌合
するように2カ所設けた例を示したが、ヘッド部のポー
ルに嵌合する形態であれば、3カ所、あるいは4カ所設
けたものであってもよく、例えば3カ所以上貫通穴を設
けた基部ブロックにおいて、適宜2カ所の貫通穴を選択
してポールに嵌合させることにより、分岐治具に対して
任意の位置関係及び方向にクリップ取付ヘッド部が配置
されるように構成することもできる。さらに、結束バン
ドとしてバンドクリップを示したが、線材の結束に適用
されるバンドあるいはクリップであれば、クリップ部を
有してない結束専用のバンドであってもよいし、プレー
トクリップのようなものであってもよいことはいうまで
もない。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る線材
結束治具によれば、例えば分岐治具のヘッド部のポール
に基部ブロックの貫通穴を嵌合することにより、分岐治
具とクリップ取付治具を一体的に設けた治具、すなわち
ワイヤーハーネス等の線材の分岐とクリップの取付位置
の決定という2つの機能を有する治具を構成することが
できるため、図板上での治具数を削減して、分岐部等に
おける治具の密集を抑制することができ、図板のレイア
ウト性を向上させることができる。
結束治具によれば、例えば分岐治具のヘッド部のポール
に基部ブロックの貫通穴を嵌合することにより、分岐治
具とクリップ取付治具を一体的に設けた治具、すなわち
ワイヤーハーネス等の線材の分岐とクリップの取付位置
の決定という2つの機能を有する治具を構成することが
できるため、図板上での治具数を削減して、分岐部等に
おける治具の密集を抑制することができ、図板のレイア
ウト性を向上させることができる。
【0021】また、分岐治具とクリップ取付治具が一体
的に構成されるため、従来の治具相互の干渉を考慮する
必要がなくなり、例えば分岐の中心に十分近い位置にバ
ンドクリップを取り付けることができ、車両メーカー側
からのクリップ取付位置の指示に十分対応することがで
き、設計変更等に伴う時間的、人的な労力の浪費を防止
することができるとともに、車両走行時の振動に伴う異
音の発生等を抑制することができる。
的に構成されるため、従来の治具相互の干渉を考慮する
必要がなくなり、例えば分岐の中心に十分近い位置にバ
ンドクリップを取り付けることができ、車両メーカー側
からのクリップ取付位置の指示に十分対応することがで
き、設計変更等に伴う時間的、人的な労力の浪費を防止
することができるとともに、車両走行時の振動に伴う異
音の発生等を抑制することができる。
【0022】さらに、従来から使用されている分岐治具
あるいはU治具等の線材配索治具のヘッド部のポールに
基部ブロックの貫通穴を嵌合するだけの簡単な構成で、
クリップ取付治具のような異なる治具機能を付加するこ
とができるため、現行の図板への適応性が極めて高く、
かつ十分な効果が期待できる。
あるいはU治具等の線材配索治具のヘッド部のポールに
基部ブロックの貫通穴を嵌合するだけの簡単な構成で、
クリップ取付治具のような異なる治具機能を付加するこ
とができるため、現行の図板への適応性が極めて高く、
かつ十分な効果が期待できる。
【図1】本願請求項1に係る線材結束具の一実施例を示
す図である。
す図である。
【図2】バンドクリップの構成を説明する図である。
【図3】従来のワイヤーハーネスの分岐部の形成方法を
説明する図である。
説明する図である。
10 線材結束治具 11a、11b 貫通穴(開口部) 12 基部ブロック(基部) 13 クリップ取付ヘッド部(結束バンド保持
部) 20 分岐治具(線材配索治具) 21 分岐ヘッド部 21a〜21c 分岐形成ポール 22、43 ロッド部 30 バンドクリップ(結束バンド) 31 基部 32 ロック部 33 バンド部 34 クリップ部 40 クリップ取付治具 41 ヘッド部 42 回動機構部 50 ワイヤーハーネス 51 分岐部
部) 20 分岐治具(線材配索治具) 21 分岐ヘッド部 21a〜21c 分岐形成ポール 22、43 ロッド部 30 バンドクリップ(結束バンド) 31 基部 32 ロック部 33 バンド部 34 クリップ部 40 クリップ取付治具 41 ヘッド部 42 回動機構部 50 ワイヤーハーネス 51 分岐部
Claims (1)
- 【請求項1】所定の基面から突出し、突出方向先端部に
複数の線材を所定の延伸方向に配索、保持する分岐ヘッ
ド部が設けられた線材配索治具に装着される線材結束治
具であって、 前記分岐ヘッド部に嵌合固定および嵌合解除可能なよう
に前記分岐ヘッドに対して着脱される 嵌合部が設けられ
た基部と、該基部に設けられ、前記複数の線材を結束す
る結束バンドを着脱可能に保持する結束バンド保持部と
を具備することを特徴とする線材結束治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09564097A JP3147028B2 (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | 線材結束治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09564097A JP3147028B2 (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | 線材結束治具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10290510A JPH10290510A (ja) | 1998-10-27 |
JP3147028B2 true JP3147028B2 (ja) | 2001-03-19 |
Family
ID=14143113
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09564097A Expired - Fee Related JP3147028B2 (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | 線材結束治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3147028B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007055313A1 (ja) * | 2005-11-11 | 2007-05-18 | Sumitomo Wiring Systems, Ltd. | 分岐用電線保持具および分岐部を有するワイヤハーネスの製造方法 |
WO2007055314A1 (ja) * | 2005-11-11 | 2007-05-18 | Sumitomo Wiring Systems, Ltd. | 分岐用電線保持具および分岐部を有するワイヤハーネスの製造方法 |
WO2007055315A1 (ja) * | 2005-11-14 | 2007-05-18 | Sumitomo Wiring Systems, Ltd. | 分岐用電線保持具および分岐部を有するワイヤハーネスの製造方法 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5076628B2 (ja) * | 2007-05-11 | 2012-11-21 | 住友電装株式会社 | ワイヤーハーネスの分岐部分結束用治具及びワイヤーハーネスの製造方法 |
JP5076636B2 (ja) * | 2007-05-21 | 2012-11-21 | 住友電装株式会社 | ワイヤーハーネスの分岐部分結束用治具及びワイヤーハーネスの製造方法 |
-
1997
- 1997-04-14 JP JP09564097A patent/JP3147028B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007055313A1 (ja) * | 2005-11-11 | 2007-05-18 | Sumitomo Wiring Systems, Ltd. | 分岐用電線保持具および分岐部を有するワイヤハーネスの製造方法 |
WO2007055314A1 (ja) * | 2005-11-11 | 2007-05-18 | Sumitomo Wiring Systems, Ltd. | 分岐用電線保持具および分岐部を有するワイヤハーネスの製造方法 |
JP2007134249A (ja) * | 2005-11-11 | 2007-05-31 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | 分岐用電線保持具および分岐部を有するワイヤハーネスの製造方法 |
JP2007134250A (ja) * | 2005-11-11 | 2007-05-31 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | 分岐用電線保持具および分岐部を有するワイヤハーネスの製造方法 |
WO2007055315A1 (ja) * | 2005-11-14 | 2007-05-18 | Sumitomo Wiring Systems, Ltd. | 分岐用電線保持具および分岐部を有するワイヤハーネスの製造方法 |
JP2007141459A (ja) * | 2005-11-14 | 2007-06-07 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | 分岐用電線保持具および分岐部を有するワイヤハーネスの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10290510A (ja) | 1998-10-27 |
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