JP3584655B2 - 線材束の製造方法 - Google Patents
線材束の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3584655B2 JP3584655B2 JP03250897A JP3250897A JP3584655B2 JP 3584655 B2 JP3584655 B2 JP 3584655B2 JP 03250897 A JP03250897 A JP 03250897A JP 3250897 A JP3250897 A JP 3250897A JP 3584655 B2 JP3584655 B2 JP 3584655B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- clamp
- attached
- wire harness
- manufacturing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Installation Of Indoor Wiring (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、線材束の製造方法に関し、詳しくは、線材束を車体や電気機器のパネルに装着するためのクランプを線材に取付けて結束するようにした線材束の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車体や電気機器等のパネルの所定位置に、線材束として、例えばワイヤハーネスを配線することが知られている。このワイヤハーネスは周囲の部材との関係や電子機器の位置関係等に応じて配線されるようになっており、配線後に所定箇所がビニールテープ等によって強固に結束されるようになっている。
【0003】
また、このワイヤハーネスをパネル所定位置に取付けて固定する必要があるため、ワイヤハーネスの所定位置にパネルに開口された開口穴に係合可能なクランプを取付けるようになっており、従来のこの種のワイヤハーネスの製造方法としては、例えば、図3〜7に示すようなものがある。
図3において、1は複数の電線がテープ2によって結束されたワイヤハーネスであり、このワイヤハーネス1の端部にはコネクタ3が取付けられているとともに所定箇所にクランプ4、5が取付けられている。
【0004】
クランプ4は図4に示すように逆止係止体4aが立設された板部材4bを有するものであり、板部材4bをテープ6によってワイヤハーネス1に固定するタイプのものである。
また、クランプ5は逆止係止体5aが立設されたバンド部材5bを有するものであり、バンド部材5bをワイヤハーネス1に巻き付けて固定するタイプのものである。
【0005】
このワイヤハーネス1を製造するには、図6に示すように、分岐箇所に対応した位置に複数のU字状アーム8が立設された配線用治具7を準備し、この配線用治具7上のU字状アーム8に電線を布線した後、テープ2によって電線1を結束した後、車体や電気機器のパネルの取付け位置に対応した位置に配置するようにクランプ4またはクランプ5を取付けるようになっている。なお、図示していないが、クランプ4、5は配線用治具7上に立設されたクランプ保持用治具に取付けられており、この治具に取付けられた状態で作業者によって所定位置に配置された後、ワイヤハーネス1に取付けられるものである。
【0006】
この後、ワイヤハーネス1を配線用治具7のU字状アーム8から取り外して図7に示すように、車体や電気機器のパネル9の開口部10にクランプ4(およびクランプ5)の逆止係止体4a(および5a)を取付けてワイヤハーネス1をパネル9に装着する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のワイヤハーネス1の製造方法にあっては、クランプ4、5が配線用治具7上に立設されたクランプ保持用治具に取付けられ、この治具に取付けられた状態で作業者によって所定位置に配置されるようになっているため、取付けが複雑で非常に面倒なものとなってしまい、結果的にワイヤハーネス1の製造作業に多大な時間を要してしまい、製造作業の作業性が悪化してしまうという問題があった。
【0008】
そこで本発明は、クランプを簡単に所望する位置に配置させることができるようにして、線材束の製造作業の作業性を向上させることができる線材束の製造方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、上記課題を解決するために、1本の線材に、該線材が嵌め合わされるC字形状に形成された嵌合部を有するクランプを装着した後、該線材を配線用治具に載置して、前記クランプが所定方向に配置されるように前記クランプを回転させ、次いで、前記クランプが装着されていない線材を前記クランプが装着された線材と共に前記配線用治具に順次載置し、次いで、線材束をテープ巻して結束することを特徴としている。
【0010】
その場合、予めクランプを1本の線材に取付けて配線用治具に載置した時点で方向性を出すことができるため、線材を結束したとき新たにクランプを装着する作業および方向性を出す作業を不要にできる。この結果、線材束の製造作業を簡単に行なうことができるとともに、製造時間を短縮することができ、線材束の製造作業の作業性を向上させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1、2は本発明に係る線材束の製造方法の一実施形態を示す図である。
まず、構成を説明する。図1、2において、11は複数の電線(線材)であり、この電線11の中の特定の電線11aにはクランプ12が取付けられるようになっている。このクランプ12は図示しない車体や電気機器等のパネルの開口部に係止される逆止係止体12aとこの逆止係止体12aと一体的に設けられ、電線11aに嵌合する嵌合部12bから構成されている。また、電線11の両端部には端子13が設けられており、この端子13はコネクタ14に取付けられるようになっている。
【0012】
また、符号16は電線11が載置される複数のU字状アーム15が立設された配線用治具であり、図2では、電線11が布線された後、電線11が塩化ビニールテープ17によって結束されたワイヤハーネス(線材束)18が製造された状態を示している。
次に、ワイヤハーネス18を製造する方法を説明する。
まず、所定長に切断された後に、樹脂が被覆され、次いで、両端部に端子13が取付けられた電線11を準備する。次いで、特定の電線11aに嵌合部12bを嵌合してクランプ12を装着した後、この電線11aを配線用治具16のU字状アーム15に載置する。
【0013】
次いで、クランプ12を実際のパネルの開口部に合致させるために、クランプ12を回転させて所定位置に配置した後、クランプ12が装着されていない電線11をクランプ12が装着された電線11aと共にU字状アーム15に順次載置し、次いで、電線11、11aに塩化ビニールテープ17を巻き付けて結束してワイヤハーネス18を製造する。
【0014】
本実施形態では、以上のようにワイヤハーネス18を製造することにより、予めクランプ12を1本の電線11aに取付けてU字状アーム15に載置した時点で方向性を出すことができるため、電線11を結束したとき新たにクランプを装着する作業および方向性を出す作業を不要にできる。この結果、ワイヤハーネス18の製造作業を簡単に行なうことができるとともに、製造時間を短縮することができ、ワイヤハーネス18の製造作業の作業性を向上させることができる。
【0015】
なお、本実施形態では、クランプ12として嵌合部12bを有するものを採用し、嵌合部12bを電線11aに嵌合させるようにしているが、これに限らず、嵌合部12bの代りにバンド部材を有するものを採用しても良い。
【0016】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、予めクランプを1本の線材に取付けて配線用治具に載置した時点で方向性を出すことができるため、線材を結束したとき新たにクランプを装着する作業および方向性を出す作業を不要にできる。この結果、線材束の製造作業を簡単に行なうことができるとともに、製造時間を短縮することができ、線材束の製造作業の作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る線材束の配線方法の一実施形態を示す図であり、(a)はその製造方法に使用される電線を示す図、(b)はクランプおよびそのクランプが取付けられる電線を示す図である。
【図2】(a)はその製造方法に使用される配線用治具でワイヤハーネスが製造された状態を示す図、(b)はそのワイヤハーネスの断面図である。
【図3】従来のワイヤハーネスの構成図である。
【図4】(a)はクランプの構成図、(b)はそのクランプが取付けられたワイヤハーネスの要部構成図である。
【図5】(a)はクランプの構成図、(b)はそのクランプが取付けられたワイヤハーネスの要部構成図である。
【図6】配線基板上で製造されたワイヤハーネスを示す図である。
【図7】パネルに装着される直前の状態のワイヤハーネスの断面図である。
Claims (1)
- 1本の線材に、該線材が嵌め合わされるC字形状に形成された嵌合部を有するクランプを装着した後、該線材を配線用治具に載置して、前記クランプが所定位置に配置されるように前記クランプを回転させ、次いで、前記クランプが装着されていない線材を前記クランプが装着された線材と共に前記配線用治具に順次載置し、次いで、線材束をテープ巻して結束することを特徴とする線材束の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03250897A JP3584655B2 (ja) | 1997-02-18 | 1997-02-18 | 線材束の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03250897A JP3584655B2 (ja) | 1997-02-18 | 1997-02-18 | 線材束の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10229624A JPH10229624A (ja) | 1998-08-25 |
JP3584655B2 true JP3584655B2 (ja) | 2004-11-04 |
Family
ID=12360936
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03250897A Expired - Fee Related JP3584655B2 (ja) | 1997-02-18 | 1997-02-18 | 線材束の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3584655B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013149512A (ja) * | 2012-01-20 | 2013-08-01 | Yazaki Corp | ワイヤハーネスの製造方法、ワイヤハーネスの製造装置 |
-
1997
- 1997-02-18 JP JP03250897A patent/JP3584655B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10229624A (ja) | 1998-08-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2910531B2 (ja) | ワイヤハーネス用結束具 | |
JPH0739190Y2 (ja) | 回転コネクタ | |
JPH05207628A (ja) | 電装体の組付モジュールおよびその形成方法 | |
JP3584655B2 (ja) | 線材束の製造方法 | |
JP2005027463A (ja) | ワイヤハーネス用の分岐部結束バンド、該バンドによる結束構造および結束方法 | |
JPH10144156A (ja) | 線材束の配線および結束バンド取付け用治具 | |
JP3147028B2 (ja) | 線材結束治具 | |
JP3282508B2 (ja) | ワイヤーハーネス組立用の電線支持具 | |
JP3125686B2 (ja) | 分岐クリップおよび線材分岐治具 | |
JP3087626B2 (ja) | 巻着バンド型ワイヤハーネス用クランプ | |
JPH10210638A (ja) | 線材取付具および線材配索治具 | |
JPH0331848Y2 (ja) | ||
KR200347448Y1 (ko) | 와이어 하네스 고정용 밴드케이블 구조 | |
KR102088884B1 (ko) | 스트레이트유닛 및 그것을 이용한 와이어하네스 설치방법 | |
JP2004006126A (ja) | 成形ワイヤハーネスおよび成形用金型 | |
JP2000350337A (ja) | 線材束の結束具 | |
JP3584755B2 (ja) | ワイヤハーネスの組立方法およびこれに使用する分岐用電線保持具 | |
JP3234367B2 (ja) | ワイヤハーネス及び該ワイヤハーネスの布線方法 | |
JPH10144158A (ja) | 線材束の配線および結束バンド取付け用治具 | |
JP3461851B2 (ja) | 電線と機器との固定方法 | |
JPH07317960A (ja) | ケーブル固定具 | |
JPH0543713U (ja) | ワイヤハーネス用整形プロテクタ | |
KR20200028349A (ko) | 스트레이트유닛 및 그것을 이용한 와이어하네스 설치방법 | |
KR20200028348A (ko) | 스트레이트유닛 및 그것을 이용한 와이어하네스 설치방법 | |
JP3218893B2 (ja) | 電装品付きワイヤーハーネス |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040130 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040330 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040528 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040713 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040726 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080813 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090813 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090813 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100813 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110813 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110813 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120813 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120813 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130813 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |