JPH0543713U - ワイヤハーネス用整形プロテクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【構成】 可撓性を有する仮保持部材１１と、この仮保
持部材１１を係合する樋形状のプロテクタ本体部材１５
との二部材で構成し、電線束を仮保持部材１１に係止せ
しめて、その仮保持部材１１と共に電線束を所定の位置
を配索し、その配索後、上記プロテクタ本体部材１５
に、仮保持部材１１を、電線束と共に合体せしめる。 【効果】 多数本の電線を束ねた状態でプロテクタ本体
部材へのセット作業が行なえることから、従来の一本一
本の電線をプロテクタに配索する作業に比してその配索
作業が大幅に改善され、また、安定した保形性と、配索
状態が維持できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えば自動車に配索使用されるワイヤハーネスの整形プロテクタに 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

例えば自動車においては、その電気回路を構成するための多数本の電線が配索 されており、これら多数本の電線は、一般的にはテーピング等により束ねられて ワイヤハーネスとして称せられ、車体に組付けられているものである。

【０００３】 このワイヤハーネスは、特に自動車の狭い空間を利用して配索されるものであ るために複雑な形状に整形されているものであり、この整形を保持して車体に取 付けるための手段として通常は図１に示す如き樋形状をしたプロテクタ１が使用 されている

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、図１に示すように形が予め決められている樋形状のプロテクタ１に 、多数本の電線の一本一本を、そのプロテクタ１に沿って整形させる作業は多大 なる手間がかかり、生産効率の向上を妨げるという問題点があった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、かかる従来の問題点に着目してなされたもので、可撓性を有する仮 保持部材と、この仮保持部材を係合する樋形状のプロテクタ本体部材との二部材 で構成し、電線束を仮保持部材に係止せしめて、その仮保持部材と共に電線束を 所定の位置を配索し、その配索後、上記プロテクタ本体部材に、仮保持部材を、 電線束と共に合体せしめる構造のワイヤハーネス整形プロテクタを提供すること にある。

【０００６】 従ってこのプロテクタによれば、多数本の電線を束ねた状態でプロテクタ本体 部材へのセット作業が行なえることから、従来例の一本一本の電線をプロテクタ に配索する作業に比してその配索作業が大幅に向上されるという特長を有する。

【０００７】

【実施例】

以下に本考案を図面に示す実施例に基いて詳細に説明する。

【０００８】 図２において、１１は可撓性を有する樹脂又は金属により形成された略百足形 状の仮保持部材であって、この仮保持部材１１の中央部には各足片１２を連結す る連結部１３が一体形成されており、また各足片１２の両端には係止爪１４が形 成されているものである。

【０００９】 １５は所定の形状に屈曲形成されている樋形状をしたプロテクタ本体部材であ って、このプロテクタ本体部材１５の両側壁面には前記仮保持部材１１の各係止 爪１４が係止される係止孔１６が穿設されているものである。

【００１０】 以上が本実施例の構成であるが、次にその作用を図３に基いて述べると、先ず 配索すべき多数本の電線１７を仮保持部材１１に沿って配置し、しかる後（図３ イ参照）その多数本の電線１７をテーピング１８により仮保持部材１１の連結部 １３に結束させる（図３ロ参照）、しかる後その電線１７束を自動車内の所定の 空間に沿わせて配索し（図３ハ参照）、この配索作業後、電線束に結束されてい る仮保持部材１１の各係止爪１４をプロテクタ本体部材１５の係止孔１６に係止 させて、その仮保持部材１１をプロテクタ本体部材に係止させ、電線束をプロテ クトするものである（図３ニ参照）。

【００１１】 従ってこの実施例によれば、多数本の電線１７束ねて括して仮保持部材１１に テーピングした後、その電線束を所望の形状に整形するものであるから、従来例 のように一本一本の電線をプロテクタに沿わせて整形するものに比して、多数本 電線の配索作業が大幅に改善される。また、仮保持部材１１に保持されている電 線束は、その仮保持部材１１とプロテクタ本体部材１５との結合によって安定し た保形性と、配索状態が維持できる。

【００１２】

【考案の効果】

以上のように本考案は、可撓性を有する材料で形成され、かつ多数の足片１２ を有する略百足形状の仮保持部材１１と、この仮保持部材１１の各足片１２先端 が係止される係止孔１６を穿設してなる樋形状のプロテクタ本体部材１５とから なり、仮保持部材１１に結束した電線束を、その仮保持部材１１と共に配索した 後、該仮保持部材をプロテクタ本体部材１５に係止せしめるワイヤハーネス用整 形プロテクタであるから、これによれば従来例のように一本一本の電線をプロテ クタに沿わせて整形するものに比して、多数本電線の配索作業が大幅に改善され る。また、仮保持部材１１に保持されている電線束は、その仮保持部材１１とプ ロテクタ本体部材１５との結合によって安定した保形性と、配索状態が維持でき るという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来例の説明図。

【図２】本考案実施例の部材形状説明図。

【図３】本考案実施例の取付手順を示した説明図。

【符号の説明】

１１…仮保持部材 １２…各足片 １３…連結部 １４…係止爪 １５…プロテクタ本体部材 １６…係止孔 １７…電線

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 可撓性を有する材料で形成され、かつ多
   数の足片（１２）を有する略百足形状の仮保持部材（１
   １）と、この仮保持部材（１１）の各足片（１２）先端
   が係止される係止孔（１６）を穿設してなる樋形状のプ
   ロテクタ本体部材（１５）とからなり、仮保持部材（１
   １）に結束した電線束を、その仮保持部材（１１）と共
   に配索した後、該仮保持部材をプロテクタ本体部材（１
   ５）に係止せしめるものであることを特徴とするワイヤ
   ハーネス用整形プロテクタ。