JP2005027463A - ワイヤハーネス用の分岐部結束バンド、該バンドによる結束構造および結束方法 - Google Patents

ワイヤハーネス用の分岐部結束バンド、該バンドによる結束構造および結束方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ワイヤハーネスの分岐部をバンドで結束する。
【解決手段】係止孔を有する基部より係止溝を設けたバンド片を延伸させた一対の結束バンドと、左右一対の貫通孔を設けた支持板とを備え、上記一対の結束バンドのバンド片を上記支持板に穿設した左右一対の貫通孔に遊挿させ、各貫通孔内に各バンド片を傾斜させて通して先端側でクロス可としていると共に上記基部で貫通孔からの抜け止めし、ワイヤハーネスの幹線から支線が分岐する分岐位置で、上記一対の結束バンドのバンド片を上記幹線側から支線の両側を通した後にクロスさせて他方の結束バンドの基部の係止孔に挿入係止して分岐部を結束できる形状としている。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はワイヤハーネス用の分岐部結束バンド、該バンドによる結束構造および結束方法に関し、結束バンドを分岐部に容易にたすき掛けして結束できるようにするものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車に配索されるワイヤハーネスには幹線から支線が分岐している箇所が多数存在し、この分岐位置がずれないように電線群にテープを巻き付けて結束している。
この分岐部の結束は、図8に示すように、ワイヤハーネス組立作業台1に立設した布線治具に電線群Wを支持しながら布線した状態で行っている。これら電線群を結束するため粘着テープTを巻き付けているが,幹線W1より支線W2が分岐する位置では、布線治具2’の主軸2a’の上端より分岐して突出する電線支持棒2b’の間に電線群Wが挿通している状態では電線支持棒2b’が邪魔となって粘着テープTを電線群Wに巻き付けることができない。そのため、布線治具2’を下降させ、電線群Wを布線治具2’より取り出して粘着テープTを巻き付けている。
【0003】
上記分岐位置のテープ巻きは、図9に示すように、粘着テープTを幹線W1の一方側Xに巻き付けた後に、支線W2の他方側Yに斜め傾斜させて巻き付け、続いて幹線W1側から支線W2の一方側Xへと斜め傾斜させて巻き付け、その後、幹線W1のY側に巻き付け、X形状にたすき掛けしている。
【0004】
分岐部におけるテープのたすき掛け作業は熟練を要し、作業者の熟練度合いによってバラツキが発生しやすく、かつ、ワイヤハーネスの分岐位置が多いために作業時間がかかる問題がある。
特に、分岐部にテープを巻き付ける際に電線群を布線治具より取り出すため、テープを巻き付ける分岐位置にずれが発生しやすく、分岐位置精度に問題が生じやすく、ワイヤハーネス組立作業工程において分岐位置の結束は改善すべき課題となっている。
【0005】
上記テープ巻に代えて、テープ巻きの場合に発生する熟練度を要しない結束バンドを本出願人は実開平6−65682号(特許文献1)で、図10(A)(B)に示す結束バンドを提供している。該結束バンド6は左右一対の係止孔7a、7aを設けた基部7より広幅のバンド8を延伸させ、該バンド8を途中から二股に分岐させて一対のバンド部8a、8aを設けている。
上記バンド6は図10(B)に示すように、幹線W1上に基部7を搭載し、バンド部8a、8bを広げて支線W2の両側に巻き付けた後に係止孔7a、7aに挿入係止している。
【0006】
【特許文献1】
実開平6−65682号
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1のバンド6は広幅なバンド8からバンド部8a、8aを分岐させているが、支線W2が大径の場合、成形時のバンド部8a、8aの離反角度よりも更に無理に広げて電線群に巻き付ける必要があると共に、この無理に広げたバンド部を再度近接させて、基部7に並設した係止孔7a、7aに挿入する必要がある。そのため、バンド部8a、8aは電線群に沿わせて巻き付けにくくなり、電線群との間に隙間が発生しやすく締結力が弱くなり、その結果、分岐位置精度が出にくい問題がある。即ち、ワイヤハーネスの幹線および支線の太さに対応させて、適宜な間隔に両側のバンド部8a、8aを広げる必要があると共に、基部7の係止孔も離反させて設ける必要があり、汎用性が低い問題がある。
さらに、一対の係止孔を設けた基部とバンド8とが一体成形品で、複雑な構造であるため、金型製作費にコストがかかる等の問題がある。
【0008】
本発明は上記した問題に鑑みてなされたもので、分岐位置の電線群の結束用バンドとして汎用されている結束バンドと、平板状の支持板とを組み合わせるだけの簡単でコスト低減が図れる分岐部結束バンドを提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、第一に、係止孔を有する基部より係止溝を設けたバンド片を延伸させた一対の結束バンドと、左右一対の貫通孔を設けた支持板とを備え、
上記一対の結束バンドのバンド片を上記支持板に穿設した左右一対の貫通孔に遊挿させ、各貫通孔内に各バンド片を傾斜させて通して先端側でクロス可としていると共に上記基部で貫通孔からの抜け止めし、
ワイヤハーネスの幹線から支線が分岐する分岐位置で、上記一対の結束バンドのバンド片を上記幹線側から支線の両側を通した後にクロスさせて他方の結束バンドの基部の係止孔に挿入係止して分岐部を結束できる形状としていることを特徴とするワイヤハーネス用の分岐部結束バンドを提供している。
【0010】
上記本発明の分岐結束用のバンドは、電線結束用として汎用されている一端に係止孔を備えた基部と該基部からバンド片が延伸する結束バンドを2本使用し、この2本の結束バンドを、細長い平板に左右一対の貫通孔を設けた支持板の貫通孔に遊挿した構成であるため、上記支持板のみを新たに設けるだけでよく、且つ、この支持板も幹線および支線の径が相違しても汎用することができる。
【0011】
上記支持板の貫通孔に夫々結束バンドのバンド片を遊挿させているため、バンド片は無理なく傾斜させてクロスさせて、電線群の外周に密着させて、互いに他方の係止孔に挿入係止することで、分岐部におけるたすき掛け結束を無理なく行うことができる。
また、各バンド片を幹線側から支線の両側に巻き付けた後、クロスさせて他方の係止孔に挿入して係止するだけの単純な作業であるため、熟練を必要とせず、分岐部の結束にバラツキを発生させず、分岐位置精度を挙げることができる。さらに、支持板を幹線側に配置して、2つのバンド片を布線治具の間の電線群に巻き付けた後に、幹線の上面でクロスさせて、他方の結束バンドの係止孔に挿入係止して結束するため、布線治具で支持された状態のままで電線群の分岐結束を行うことができ、この点からも分岐位置精度を高めることができる。
【0012】
上記したように、支持板は細長い平板からなり、その左右両側に上記貫通孔を設けていると共に、これら貫通孔に挟まれた中央部に車体係止用のクランプを一体に成形して突設しあるいは取付孔を設けて着脱自在に上記クランプを取り付けてもよい。
ワイヤハーネスの分岐位置は通常車体に係止されるため、上記支持板の貫通孔の間にクランプを設けておくと、別にクランプを電線群に取り付ける必要がなくなり、部品点数および作業手数を削減することができる。
【0013】
また、車体係止位置が分岐位置と異なる場合は、支持板をT形状の平板とし、その横板部の左右両側に上記貫通孔を設けていると共に、該横板部の中央より突出する縦板部の先端に車体係止用のクランプを一体に成形して突設しあるいは取付孔を設けて着脱自在に上記クランプを取り付けて、予めクランプをオフセット位置に設けることが好ましい。
【0014】
本発明は、第二に、上記分岐部結束バンドを用いてワイヤハーネスの幹線から支線にかけて上記バンド片をたすき掛けして結束しているイヤハーネスの分岐部結束構造を提供している。
上記のようにバンドにより分岐部を強固に締結して結束しておくと、ワイヤハーネスの配索作業時においても分岐位置がずれることはなく、配索作業性を高めることができる。
【0015】
本発明は、第三に、上記上記分岐部結束バンドを用いてワイヤハーネスの分岐部を結束する方法を提供しており、該方法は、
ワイヤハーネス組立台上に立設した布線治具を通して電線群を布線し、該布線治具の軸部上端より分岐する複数の電線保持棒の間を通して幹線より支線を分岐させている電線群に対して、該分岐位置の電線群を上記布線治具から取り出さない状態で、上記一対のバンド片を上記幹線側より支線の両側に巻き付けた後に先端側をクロスさせ、他方の結束バンドの基部の係止孔に挿入係止させ、電線群の分岐位置で上記結束バンドをたすき掛けで締結している。
【0016】
上記布線治具が主軸上端より等間隔で3本の電線保持棒を突出させたT字分岐用で、該布線治具で支持された幹線より1本の支線が分岐するT字分岐部では、前記したように上記結束バンドの2本のバンド片を幹線側から支線の両側に巻き付け後、幹線側でクロスさせて、たすき掛けで締結している。
また、布線治具が主軸上端より等間隔で4本の電線支持棒を突出させたX字分岐用で、該布線治具で支持された幹線より直交方向に2本の支線が分岐するX字分岐部では、支持板を幹線の中央に載置し、2本のバンド片を直交方向に支線が分岐する幹線の両側でそれぞれバンド片を巻き付けた後にクロスさせて他方の基部の係止孔に挿入係止すればよく、T字分岐、X字分岐のいずれの場合にも適用することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3は第1実施形態を示す。
図1に示すように、分岐部結束バンド10(以下、バンド10と略称する)は2本の第1結束バンド11、第2結束バンド12と支持板13とからなり、第1、第2結束バンド11、12は同一形状の汎用品からなる。
【0018】
支持板13は樹脂成型品の細長い平板からなり、その左右両側に一対の貫通孔13a、13bを設け、
上記支持板13の左右一対の貫通孔13a、13bには第1、第2結束バンド11、12のバンド片11a、12aを遊挿させている。貫通孔13a、13bの大きさはバンド片11a、12aは自在に傾斜させることができる大きさとすると共に、第1、第2結束バンド11、12の係止孔11b、12bを貫通させて設けた基部11c、12cの幅より狭くして、該基部11c、12cで貫通仮名13a、13bからの抜け止めが図れる寸法としている。
【0019】
第1、第2結束バンド11、12の係止孔11b、12bの内部には係止片11e、12eを突出させ、バンド片11a、12aの一面に連続して形成した鋸歯状の係止溝11d、12dと任意の位置で係止できる形状としている。
【0020】
図2に示すようにワイヤハーネス組立作業台1上で布線している電線群は布線治具2の立設位置で幹線W1から芯線W2が分岐するT字分岐部WTとなっている。
上記布線治具2は、主軸2aの上端より120゜間隔で電線支持棒2bー1、2bー2、2bー3を突出させたT字分岐用の布線治具2を立設している。該布線治具2の電線支持棒2bー1と2bー2および2bー3の間を通して幹線W1の電線群を直線状に布線し、電線支持棒2bー2と2bー3の間を通して支線W2を布線している。
【0021】
上記T字分岐部WTは上記バンド10で図3に示すように結束している。
支線W2を挟む幹線W1の一方側をX側、他方側をY側とすると、まず、支持板13を支線分岐方向と反対側の幹線W1の側方に配置して、両側の第1結束バンド11のバンド片11aを支線W2をはさんで幹線W1のX側に、第2結束バンド12のバンド片12aをY側に配置する。バンド片11aは電線支持棒2b−1と2b−2の間から出ているX側の幹線W1の電線群に下方より巻いて支線W2のX側へ引き出す一方、電線支持棒2b−1と2b−3との間からでているY側の幹線W1の電線群に下方より巻いて支線W2のY側の両側に引き出す。
【0022】
引き出したバンド片11aと12aとを幹線W1の上側面に巻き付けると共に共に互いにクロスさせて、支持板13より上方に引き出している第1結束バンド11の係止孔11bに第2結束バンド12のバンド片12aを挿入し、第2結束バンド12の係止孔12bに第1結束バンド11のバンド片11aを挿入する。
この状態で両方のハンド片11a、12aとを引っ張って所要位置で係止溝112dに係止片11eを、11dに12eを係止して図4(B)に示すように締結する。このように、結束バンド10のバンド片11aと12aとは幹線W1から支線W2にかけてたすき掛けでT字状分岐部WTの電線群を結束する。結束後、係止孔から引き出されている余分のバンド片を切断除去している。
【0023】
上記バンド10による結束時、バンド片111a、12aは布線治具2の電線支持棒の間から出ている幹線W1の電線群に巻き付け、幹線W1の上面側でクロスさせて係止孔に挿入係止しているため、布線治具2から電線群を取り出す必要はない。
また、支線W2を挟む位置で幹線W1の両側にバンド片11a、12aを巻き付け、クロスさせた後に係止孔12b、11bに挿入して引っ張るだけで、バンド片11aと12bとををたすき掛け状態で係止できるため、結束作業に熟練を要せず、分岐部の結束にバラツキや分岐位置がずれることもなく、精度良く分岐部の結束を行うことができる。
【0024】
図4(A)(B)は変形例を示し、上記バンド10を用いてX字分岐部WXの結束を行っている。
布線治具2は主軸の上端より90度間隔をあけて電線支持棒2b−1〜2b−4を突出させており、幹線W1から直交方向に支線W2−1とW2−2とをそれぞれ電線支持棒2b−2と2b−3の間、2b−1と2b−4の間を通して布線している。
【0025】
結束バンド10による結束時、図4(A)に示すように、支持板13を布線治具の主軸より上面で且つ幹線1の下面にくぐらせて配置し、該支持板13の貫通孔に通した第1結束バンド11のバンド片11aを支線W2−1とW2−2のX側に配置する一方、第2結束バンド12のバンド片12aを支線W2−1とW2−2のY側に配置する。ついで、図4(B)に示すように、幹線W1の上面側でバンド11aと12aとをクロスさせ、バンド片11aを第2結束バンド12の係止孔12bに通し、バンド片12aを第1結束バンド11の係止孔11bに通して引っ張って係止している。これにより、図4(B)に示すように、X字分岐部WXで結束バンド10によるたすき掛けの結束を行うことができる。
【0026】
図5は第2実施形態の結束バンド10’を示し、第1実施形態との相違点は支持板13’を第1実施形態よりも長くして、左右一対の貫通孔13a’と13b’の間の中央部に車体係止用のクランプ13cを突設している。該クランプ13cは基部13c−1の上面から軸部13c−2が突出し、その先端から折り返し状に一対の係止羽根13−cを突出させている。なお、支持板13の中央に取付孔だけ穿設しておき、必要に応じてクランプを着脱自在に嵌合係止する構成としてもよい。
【0027】
ワイヤハーネスの分岐位置は車体に係止する場合が多いため、上記のように支持板13に車両係止用のクランプ13cを設けておくと、別個にクランプをワイヤハーネスに取り付ける必要はなく、部品点数および作業手数を低減することができる。
【0028】
図6及び図7は第2実施形態の変形例の結束バンド10”を示し、第2実施形態との相違点はクランプを分岐位置とオフセットしている点である。
支持板23は図6(B)に示すように、T形状の平板からなり、その横板部23dの左右両側に貫通孔23a、23bを設けていると共に、該横板部23dの中央より突出する縦板部21eの先端にクランプ取付孔23cを設け、車体係止用のクランプ33を嵌合係止して突設している。
第1、第2結束バンド11、12は第1実施形態と同一で貫通孔23a、23bにそれぞれバンド片11a、12aを挿通させている。
T字分岐部WTへの結束バンド10”の取付方法は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0029】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、一対の貫通孔を設けた支持板を設け、該支持板の各貫通孔に汎用品からなる一対の結束バンドのバンド片をそれぞれ傾斜自在に遊挿させて形状の分岐部結束バンドを設けているため、該結束バンドを支線を挟む幹線に巻き付けてクロスさせ、互いに他方の係止孔に挿入係止するだけで、分岐位置でのたすき掛けの結束を簡単に行うことができる。
また、上記のように、各バンド片を幹線側から支線の両側に巻き付けた後、クロスさせて他方の係止孔に挿入して係止するだけの単純な作業であるため、熟練を必要とせず、分岐部の結束にバラツキを発生させず、分岐位置精度を挙げることができる。さらに、支持板を幹線側に位置させて、2つのバンド片を布線治具の間の電線群に巻き付けた後に、幹線の上面でクロスさせて、他方の結束バンドの係止孔に挿入係止して結束するため、布線治具で支持された状態のままで電線群の分岐結束を行うことができ、この点からも分岐位置精度を高めることができる利点を有する。
【0030】
さらに、上記支持板の中心、あるいは支持板をT型としてオフセット位置に車体係止用のクランプを一体に突設し、あるいは後嵌合できる取付あな設けてクランプ取り付けると、ワイヤハーネスに別にクランプを取り付ける必要がないため、作業工数を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の分岐部結束バンドを示し、(A)は正面図、(B)は支持板の斜視図である。
【図2】ワイヤハーネス組立作業台上で布線治具で支持されたT字分岐部を示す斜視図である。
【図3】(A)(B)は分岐部結束バンドによる結束方法を示す斜視図である。
【図4】(A)(B)はX字分岐位置への結束バンドと取付方法を示す平面図である。
【図5】第2実施形態の分岐部結束バンドを示す正面図である。
【図6】(A)は第3実施形態の結束バンドを示す正面図、(B)は支持板の斜視図である。
【図7】第3実施形態の結束バンドで分岐部を結束した状態を示す斜視図である。
【図8】従来のテープ巻きの結束方法を示す図面である。
【図9】分岐部におけるテープのたすき掛けを示す図面である。
【図10】(A)(B)は従来例を示す図面である。
【符号の説明】
1 ワイヤハーネス組立作業台
2 布線治具
2a 主軸
2b 電線支持棒
10 分岐部結束バンド
11 第1結束バンド
12 第2結束バンド
11a、12a バンド片
11b、12b 係止孔
13 支持板
13a、13b 貫通孔
13c クランプ
W1 幹線
W2 支線
WT T字分岐部
WX X字分岐部

Claims (5)

  1. 係止孔を有する基部より係止溝を設けたバンド片を延伸させた一対の結束バンドと、左右一対の貫通孔を設けた支持板とを備え、
    上記一対の結束バンドのバンド片を上記支持板に穿設した左右一対の貫通孔に遊挿させ、各貫通孔内に各バンド片を傾斜させて通して先端側でクロス可としていると共に上記基部で貫通孔からの抜け止めし、
    ワイヤハーネスの幹線から支線が分岐する分岐位置で、上記一対の結束バンドのバンド片を上記幹線側から支線の両側を通した後にクロスさせて他方の結束バンドの基部の係止孔に挿入係止して分岐部を結束できる形状としていることを特徴とするワイヤハーネス用の分岐部結束バンド。
  2. 上記支持板は細長い平板からなり、その左右両側に上記貫通孔を設けていると共に、これら貫通孔に挟まれた中央部に車体係止用のクランプを一体に成形して突設しあるいは取付孔を設けて着脱自在に上記クランプを取り付けている請求項1に記載のワイヤハーネス用の分岐部結束バンド。
  3. 上記支持板はT形状の平板からなり、その横板部の左右両側に上記貫通孔を設けていると共に、該横板部の中央より突出する縦板部の先端にに車体係止用のクランプを一体に成形して突設し、あるいは取付孔を設けて着脱自在に上記クランプを取り付けている請求項1に記載のワイヤハーネス用の分岐部結束バンド。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の分岐部結束バンドを用いてワイヤハーネスの幹線から支線にかけて上記一対のバンド片でたすき掛けして結束しているイヤハーネスの分岐部結束構造。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の分岐部結束バンドを用いてワイヤハーネスの分岐部を結束する方法であって、
    ワイヤハーネス組立台上に立設した布線治具を通して電線群を布線し、該布線治具の軸部上端より分岐する複数の電線保持棒の間を通して幹線より支線を分岐させている電線群に対して、該分岐位置の電線群を上記布線治具から取り出さない状態で、上記一対のバンド片を上記幹線側より支線の両側に巻き付けた後に先端側をクロスさせ、他方の結束バンドの基部の係止孔に挿入係止させ、電線群の分岐位置で上記結束バンドをたすき掛けで締結していることを特徴とするワイヤハーネスの分岐部結束方法。
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