JP2008296916A - ワイヤーハーネス固定具、固定具付ワイヤーハーネス装置及び固定具付ワイヤーハーネス装置の製造方法 - Google Patents

ワイヤーハーネス固定具、固定具付ワイヤーハーネス装置及び固定具付ワイヤーハーネス装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】一対の結束バンドでワイヤーハーネスを結束しつつワイヤーハーネス固定具を取付ける場合に、一対の結束バンドの結束態様を安定させること。
【解決手段】ワイヤーハーネスWHに結束される一対の結束バンド60でワイヤーハーネスWHに取付けられるワイヤーハーネス固定具50であって、ワイヤーハーネスWHの取付対象に固定可能な固定本体部52と、一対の結束バンド60を略並列状態で分離して挿通可能な一対のバンド挿通孔58aを有するバンド挿通部58とを備えている。
【選択図】図2

Description

この発明は、ワイヤーハーネスを車体等に固定するための技術に関する。
ワイヤーハーネスは、車両等に搭載された各種電気機器を相互接続する配線材であり、複数の電線が各種電気機器の配設位置や配線経路に応じた態様で分岐して結束される。
かかるワイヤーハーネスを車体等に固定するためのワイヤーハーネス固定具として、特許文献1に開示のものがある。特許文献1は、ワイヤーハーネス固定具として、車体等に固定されるクランプ部と、ターミナル本体部とを備えた十字結束用ターミナルを開示している。ターミナル本体部には、一対の結束バンドを通すための単一の挿通孔が形成されている。そして、一対の結束バンドを、単一の挿通孔に通して重ねた状態で、ワイヤーハーネスの十字状部分に巻回して結束することで、当該ワイヤーハーネスの十字状部分を結束しつつそこに十字結束用ターミナルを固定できるようになっている。
特開2006−56574号公報
しかしながら、特許文献1に開示の固定具では、一対の結束バンドを単一の挿通孔に通して重ねた状態としている。このため、ワイヤーハーネスの形態や結束バンドの配置、締付け方向方によっては、締付け後に結束バンドが挿通孔内でずれて、結束バンドの緩み等を生じる可能性がある。そして、結束バンドの緩み等を生じると、固定具の取付位置がずれたり、ワイヤーハーネスがばらついたりする恐れがある。
そこで、本発明は、一対の結束バンドでワイヤーハーネスを結束しつつワイヤーハーネス固定具を取付ける場合に、一対の結束バンドの結束態様を安定させることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るワイヤーハーネス固定具は、ワイヤーハーネスに結束される一対の結束バンドで前記ワイヤーハーネスに取付けられるワイヤーハーネス固定具であって、ワイヤーハーネスの取付対象に固定可能な固定本体部と、前記一対の結束バンドを略並列状態で分離して挿通可能な一対のバンド挿通孔を有するバンド挿通部と、を備えたものである。
第2の態様は、第1の態様であって、前記各バンド挿通孔の横幅寸法は前記結束バンドの細帯状バンド本体部の幅寸法よりも小さく、前記各バンド挿通孔の縦寸法は前記結束バンドの細帯状バンド本体部の厚み寸法よりも大きいものである。
第3の態様は、第1又は第2の態様であって、前記固定本体部と前記バンド挿通部との間に、外周囲に向けて張出す鍔状部が設けられたものである。
第4の態様は、第3の態様であって、前記鍔状部の一主面は、前記各バンド挿通孔の内周面と面一状に連続しているものである。
第5の態様は、第1〜第4のいずれかの態様であって、前記バンド挿通部のうち前記ワイヤーハーネスと前記一対の結束バンドとの間に介在する壁部は、結束バンドの締付けにより湾曲するように弾性変形可能な程度の薄肉状に形成されたものである。
第6の態様に係る固定具付ワイヤーハーネス装置は、取付対象に固定可能な固定具付ワイヤーハーネス装置であって、複数の線状体を束ねたワイヤーハーネスと、前記ワイヤーハーネスを結束する一対の結束バンドと、前記取付対象に固定可能な固定本体部と、前記一対の結束バンドが略並列状態で分離して挿通された一対のバンド挿通孔を有するバンド挿通部と、を有するワイヤーハーネス固定具と、を備えたものである。
第7の態様は、第6の態様であって、前記ワイヤーハーネスは、分岐元線の途中から分岐線が分岐するワイヤーハーネスの分岐部分を有し、前記一対の結束バンドは、前記分岐線の両側で前記分岐元線を結束するものである。
第8の態様に係る固定具付ワイヤーハーネス装置の製造方法は、取付対象に固定可能な固定本体部と、一対の結束バンドを略並列状態で分離して挿通可能な一対のバンド挿通孔を有するバンド挿通部と、を有するワイヤーハーネス固定具を、前記バンド挿通部をワイヤーハーネスに接触させるように配設する工程と、前記一対の結束バンドを、略並列状態で分離して前記一対のバンド挿通孔に通す工程と、前記一対の結束バンドを前記ワイヤーハーネスに巻回するように配設する工程と、前記一対の結束バンドを締付ける工程と、を備えたものである。
第1の態様に係るワイヤーハーネス固定具によると、一対の結束バンドを、一対のバンド挿通孔に略並列状態で分離して挿通した状態で、ワイヤーハーネスの結束及びワイヤーハーネス固定具の取付を行える。このため、一対の結束バンドが一対のバンド挿通孔のそれぞれでずれにくく、一対の結束バンドの結束態様を安定させることができる。
第2の態様に係るワイヤーハーネス固定具によると、前記各バンド挿通孔の横幅寸法は前記結束バンドの細帯状バンド本体部の幅寸法よりも小さく、前記各バンド挿通孔の縦寸法は前記結束バンドの細帯状バンド本体部の厚み寸法よりも大きい。このため、結束バンドを斜めにすることでバンド挿通孔に通すことができる。そして、結束バンドを締付けると、結束バンドの細帯状バンド本体部がバンド挿通孔内で幅方向に圧縮状に挟持された状態となるので、締付け後には、結束バンド及びワイヤーハーネス固定具の回転ずれが抑制される。
第3の態様によると、前記固定本体部と前記バンド挿通部との間に、外周囲に向けて張出す鍔状部が設けられているので、結束バンドが固定本体部に干渉することを有効に抑制できる。
第4の態様によると、前記鍔状部の一主面は、前記各バンド挿通孔の内周面と面一状に連続しているので、結束バンドを鍔状部の一主面でバンド挿通孔に向けて案内することができ、結束バンドをバンド挿通孔に向けて容易に通すことができる。
また、第5の態様によると、結束バンドを締付けると、前記バンド挿通部のうち前記ワイヤーハーネスと前記一対の結束バンドとの間に介在する壁部が湾曲するように弾性変形する。このため、締付け後の結束バンドの緩みを防止でき、結束バンド及びワイヤーハーネス固定具の回転ずれを防止できる。
第6の態様に係る固定具付ワイヤーハーネス装置によると、一対の結束バンドを、一対のバンド挿通孔に略並列状態で分離して挿通した状態で、ワイヤーハーネスの結束及びワイヤーハーネス固定具の取付を行える。このため、一対の結束バンドが一対のバンド挿通孔のそれぞれでずれにくく、一対の結束バンドの結束態様を安定させることができる。
第7の態様によると、一対の結束バンドが、前記分岐線の両側で前記分岐元線を結束しているので、当該分岐部分の形態を保持することができる。
第8の態様に係る固定具付ワイヤーハーネス装置の製造方法によると、一対の結束バンドを、一対のバンド挿通孔に略並列状態で分離して挿通した状態で、ワイヤーハーネスの結束及びワイヤーハーネス固定具の取付を行える。このため、一対の結束バンドが一対のバンド挿通孔のそれぞれでずれにくく、一対の結束バンドの結束態様を安定させることができる。
以下、実施形態に係るワイヤーハーネス固定具及び固定具付ワイヤーハーネス装置について説明する。
図1は固定具付ワイヤーハーネス装置の分岐部分を示す底面図であり、図2は同固定具付ワイヤーハーネス装置の分岐部分を示す側面図である。
固定具付ワイヤーハーネス装置2は、ワイヤーハーネスWHと、一対の結束バンド60と、ワイヤーハーネス固定具50とを備えており、取付対象に固定可能に構成されている。
ワイヤーハーネスWHは、例えば、車両等の各種電気機器を相互接続する配線材であり、複数の電線が各種電気機器の配設位置や配線経路に応じた態様で分岐して束ねられた構成とされている。なお、ワイヤーハーネスWHに含まれるのは、電線に限られず、光ファイバ等、他の配線が含まれていてもよい。
このようなワイヤーハーネスWHにおいて、分岐元線WHaの途中から分岐線WHbが分岐する部分WHd、即ち、3方向に分岐する部分WHdに、一対の結束バンド60及びワイヤーハーネス固定具50が設けられる。分岐部分WHdは、略T字状に分岐する態様であっても、略Y字状に分岐する態様であっても構わない。また、3方向に分岐する部分WHdのうち、いずれの2方向延在部分を分岐元線WHaとして捉え、また、いずれの1方向延在部分を分岐線WHbとして捉えるかは任意である。例えば、3方向に分岐する部分のうち最も多くの電線を含む2方向延在部分が分岐元線で、残りの1方向に延びる部分が分岐線であると捉えてもよい。また、例えば、3方向に分岐する部分のうち直線状に延びる2方向延在部分が存在する場合(略T字状に分岐する場合等)には、その直線状に延びる2方向延在部分が分岐元線で、残りの1方向に延びる部分が分岐線であると捉えてもよい。
このような分岐部分WHdに、ワイヤーハーネス固定具50が配設されている。ここでは、上記ワイヤーハーネス固定具50は、分岐元線WHaの側面であって分岐線WHbとこの分岐線WHbの反対側の側面との間の一側面、別の捉え方をすれば、分岐元線WHaのうち分岐線WHbの延出位置に応じた外周側面であって分岐線WHbの延出位置に隣設する側面に配設される。なお、ワイヤーハーネス固定具50を分岐部分WHdに配設する場合、その取付位置は図1及び図2に示す例に限られない。ワイヤーハーネス固定具50を、分岐部分WHdにおいて、分岐元線WHaのうち分岐線WHbとは反対側の側面に配設した例については後述する。
また、一対の結束バンド60は、分岐部分WHdに、ワイヤーハーネス固定具50を取付しつつ、ワイヤーハーネスWHの分岐形態を維持するように当該ワイヤーハーネスWHを結束するように配設されている。ここでは、一対の結束バンド60は、分岐元線WHaのうち分岐線WHbの両側部分で、当該分岐元線WHaをワイヤーハーネス固定具50と共に結束している。この一対の結束バンド60により、分岐部分WHdが上記分岐形態で結束保持されると共に、その分岐部分WHdにワイヤーハーネス固定具50が取付固定される。
そして、本ワイヤーハーネス固定具50を用いて、固定具付ワイヤーハーネス装置2が車体等の取付対象に固定される。
ここで、結束バンド60について説明する。図3(a)は結束バンドを示す正面図であり、図3(b)は結束バンドを示す一部断面側面図である。
結束バンド60は、線状体の束等を結束するためのものであり、樹脂等で形成されている。この結束バンド60は、細帯状バンド本体部62と、細帯状バンド本体部62の一端部に設けられた係止部64とを有している。細帯状バンド本体部62は、所定の幅寸法W1及び所定の厚み寸法T1を有する細帯状に形成されており、その一主面には係止溝62aが形成されている。なお、細帯状バンド本体部62の先端部は、後述する筒部64a等に容易に挿入できるように先細りに形成されている。また、係止部64は、細帯状バンド本体部62を挿通可能な筒部64aと、筒部64a内に形成された係止爪部64bとを有している。そして、細帯状バンド本体部62を線状体の束等に巻回した状態で、細帯状バンド本体部62の他端部を筒部64a内に挿通すると、係止爪部64bが係止溝62aに係止して、線状体等を束ねて保持できるようになっている。
ワイヤーハーネス固定具50について説明する。図4はワイヤーハーネス固定具を示す斜視図であり、図5(a)はワイヤーハーネス固定具を示す平面図、図5(b)はワイヤーハーネス固定具を示す正面図、図5(c)はワイヤーハーネス固定具を示す底面図、図5(d)はワイヤーハーネス固定具を示す側面図である。
このワイヤーハーネス固定具50は、ワイヤーハーネス固定用のクランプ又はクリップとして用いられる部材であり、上記ワイヤーハーネスWHに結束される一対の結束バンド60で当該ワイヤーハーネスWHに取付けられる。このワイヤーハーネス固定具50は、固定本体部52と、皿状部54と、鍔状部56と、バンド挿通部58とを有しており、樹脂等で一体形成されている。
固定本体部52は、ワイヤーハーネスWHの取付対象に固定するための部材であり、先端部がやや先細になる概略楕円柱状に形成されている。また、固定本体部52の両側部にそれぞれ係合片53が形成されている。係合片53の基端部は固定本体部52に対して揺動自在に連結支持されており、固定本体部52の両側部から突出及び退避可能とされている。また、係合片53の先端部外面は、先端側に向けて順次高さ寸法が低くなる傾斜面53aに形成されており、係合片53の基端部外面は、基端側に向けて段階的に高さ寸法が低くなる階段状係合面53bに形成されている。
また、皿状部54は、固定本体部52の基端部から先端側に向けて順次拡開する皿状(ここでは楕円皿状)に形成されており、弾性変形容易な薄手の皿状に形成されている。
そして、本固定本体部52を、取付対象80に形成された取付孔82(図5(d)参照)に挿入すると、その挿入初期で係合片53の傾斜面53aが取付孔82の周縁部に摺接することで、係合片53が退避するように揺動する。そして、係合片53の傾斜面53aが取付孔82の周縁部を乗越えると、係合片53が突出方向に弾性復帰する。これにより、階段状係合面53bのいずれかの段部が、取付孔82の周縁部の内面に係合し、当該固定本体部52を抜止め状に保持する。この際、係合片53とは逆側(取付孔82の周縁部の外面側)から、皿状部54が取付孔82の周縁部に当接して固定本体部52を抜け方向に付勢する。これにより、一対の係合片53と皿状部54とで、取付孔82の周縁部を挟込むようにして、ワイヤーハーネス固定具50が取付対象80の取付孔82に対して一定位置に固定されるようになっている。
なお、固定本体部52としては、上記例に限らず、取付対象に係合や圧入、嵌め込み、螺合等される種々の固定構造を採用することができる。
また、上記皿状部54の縮径部分側に、即ち、固定本体部52とバンド挿通部58との間に、外周囲に向けて張出す鍔状部56が形成されている。鍔状部56は、皿状部54と略同程度の広がり(皿状部54より大きくても、小さくてもよい)を持つ鍔状、ここでは、楕円鍔状に形成されている。この鍔状部56は、上記皿状部54よりも厚手に形成されており、本ワイヤーハーネス固定具50を分岐部分結束用治具10で支持する際の支持部分や、皿状部54の保護、さらには、結束バンド60をバンド挿通部58に挿通する際の案内部分等として用いられる。
バンド挿通部58は、鍔状部56の外面側(固定本体部52の反対側)に形成されており、一対のバンド挿通孔58aを有している。一対のバンド挿通孔58aは、仕切壁58bによって仕切られた形態で、鍔状部56の長軸方向に沿って並設されており、それぞれ鍔状部56の短軸方向両側に開口している。この一対のバンド挿通孔58aは、結束バンド60の細帯状バンド本体部62を挿通可能な孔形状に形成されている。そして、一対のバンド挿通孔58aに対して、一対の結束バンド60を略並列状態で分離して挿通できるようになっている。
図6はバンド挿通孔に細帯状バンド本体部を挿通した状態を示す図であり、図7はバンド挿通孔に細帯状バンド本体部を挿通して結束バンドを締付けた状態を示す図である。図4〜図7に示すように、各バンド挿通孔58aは、略四角孔状に形成されており、その横幅寸法W2は細帯状バンド本体部62の幅寸法W1よりも小さく、また、その縦寸法T2は細帯状バンド本体部62の厚み寸法T1よりも大きく設定されている。ここで、バンド挿通孔58aの横幅寸法W2はワイヤーハーネス固定具50が結束バンド60によりワイヤーハーネスWHに引寄せられる方向と略直交する方向における寸法であり、バンド挿通孔58aの縦寸法T2は、ワイヤーハーネス固定具50が結束バンド60によりワイヤーハーネスWHに引寄せられる方向における寸法である。そして、細帯状バンド本体部62を、その幅方向がバンド挿通孔58aの各内面に対して斜めになる姿勢で、当該バンド挿通孔58aに挿通することができるようになっている(図6参照)。また、細帯状バンド本体部62をバンド挿通孔58aに挿通した状態で、結束バンド60を締付けると、その締付け力により細帯状バンド本体部62がバンド挿通孔58aの上側内面に沿って押付けられるようになり、細帯状バンド本体部62が幅方向に圧縮状となってバンド挿通孔58aの側方内面間で挟持された状態になる。これにより、細帯状バンド本体部62がバンド挿通孔58a内でその長手方向にずれにくくなっている。
また、各バンド挿通孔58aの底側内面(鍔状部56側の内面)は、鍔状部56の一主面(バンド挿通部58側の主面)と面一状に連続している。これにより、細帯状バンド本体部62の先端部を鍔状部56の一主面に摺接させることで、バンド挿通孔58a内に容易に案内できるようになっている。なお、各バンド挿通孔58aの底側内面と鍔状部56の一主面とは、ここでは、同一平面状に連続しているが、必ずしも同一平面上である必要はなく、曲面部分が存在していてもよい。
図8は結束バンドを締付けた状態におけるバンド挿通部を示す図である。バンド挿通部58のうちワイヤーハーネスWHと結束バンド60との間に介在することとなる上壁部58cは、結束バンド60の締付けにより湾曲するように弾性変形可能な程度の薄肉状に形成されている。ここで想定される結束バンド60の締付け度合は、結束バンド60やワイヤーハーネス固定具50を、位置ずれしないようにしっかりと結束及び固定でき、かつ、ワイヤーハーネスWHを極端に締付けすぎない程度の度合であり、ワイヤーハーネスWHに含まれる電線の種類や本数、ワイヤーハーネスWHの形態、結束バンド60の種類等に応じて適切な締付け度合が実験的、経験的に設定される。そして、結束バンド60の締付け当初から、上記上壁部58cが湾曲するように弾性変形するようになっている。
上記ワイヤーハーネス固定具50を適用した固定具付ワイヤーハーネス装置2は、例えば、次のようにして製造することができる。
すなわち、ワイヤーハーネス固定具50を、ワイヤーハーネスWHの所定部位(ここでは分岐部分WHd)に接触させるように配設し、一対の結束バンド60を、略並列状態で分離して一対のバンド挿通孔58aに通して、ワイヤーハーネスWHに巻回するように配設する。この後、一対の結束バンド60を締付けると、固定具付ワイヤーハーネス装置2が製造される。
かかるワイヤーハーネス固定具50、固定具付ワイヤーハーネス装置2及びその製造方法によると、一対の結束バンド60を、一対のバンド挿通孔58aに略並列状態で分離した状態で、ワイヤーハーネスWHの結束及びワイヤーハーネス固定具50の取付を行える。このため、一対の結束バンド60が一対のバンド挿通孔58aのそれぞれでずれ難く、相互位置関係が安定する。これにより、結束バンド60の緩みや、緩みによるワイヤーハーネス固定具50の取付位置のずれ、ワイヤーハーネスWHの緩み等が防止され、一対の結束バンド60による結束態様を安定させることができる。
特に、一対の結束バンド60が、分岐線WHbの両側で分岐元線WHaを結束しているので、当該分岐部分WHdの形態を安定して保持することができる。
また、各バンド挿通孔58aの横幅寸法W2は、結束バンド60の細帯状バンド本体部62の幅寸法W1よりも小さく、かつ、各バンド挿通孔58aの縦寸法T2は細帯状バンド本体部62の厚み寸法T1よりも大きい。このため、細帯状バンド本体部62を斜めにすることでバンド挿通孔58aに挿通することができる。そして、結束バンド60を締付けると、細帯状バンド本体部62がバンド挿通孔58a内で幅方向に圧縮状に挟持された状態となる。このため、締付け後には、細帯状バンド本体部62がバンド挿通孔58a内でその延在方向に位置ずれし難くなり、結束バンド60及びワイヤーハーネス固定具50の回転ずれが抑制される。
しかも、結束バンド60の締付け当初から、上記上壁部58cが湾曲するように弾性変形するため、締付け後の結束バンド60の緩みを防止でき、結束バンド60及びワイヤーハーネス固定具50の回転ずれを防止できる。より詳細に説明すると、仮に上壁部58cが比較的厚肉であると、結束バンド60の締付け当初又は直後の状態では、厚肉の上壁部58cは平坦な形状であり、結束バンド60による締付け力の作用により徐々に湾曲するように変形する。つまり、固定具付ワイヤーハーネス装置2の製造後長期経過してから上壁部58cが湾曲するように変形してしまう。すると、上壁部58cの部分で、結束バンド60の巻回経路が小径化して短くなってしまい、結束バンド60が緩んでしまう。すると、結束バンド60やワイヤーハーネス固定具50が回転ずれしてしまう恐れがある。そこで、上記のように、結束バンド60の締付け当初から上壁部58cが湾曲状に変形し得る程度に当該上壁部58cを薄肉に形成することで、事後的な上壁部58cの変形による結束バンド60の緩みを防止することができるのである。
また、上記のように上壁部58cがワイヤーハーネスWHの外周外形状に沿って内側に凹むように湾曲するので、ワイヤーハーネスWHがバンド挿通部58の曲面部分に接触することになり、ワイヤーハーネスWHを構成する電線等の傷付着等が防止される。
また、固定本体部52とバンド挿通部58との間に、外周面に向けて張出す鍔状部56が設けられているので、結束バンド60が固定本体部52や皿状部54に干渉することを有効に抑制できる。また、この鍔状部56は、後述する結束用治具10にワイヤーハーネス固定具50を位置決め等して保持するための部分としても供される。
また、鍔状部56の一主面は、各バンド挿通孔58aの内周面と面一上に連続しているので、結束バンド60の細帯状バンド本体部62の先端部を、鍔状部56の一主面に摺接させることでバンド挿通孔58aに向けて案内することができ、結束バンド60をバンド挿通孔58aに向けて容易に挿通させることができる。
上記のような固定具付ワイヤーハーネス装置2は、次に説明するようなワイヤーハーネスの分岐部分結束用治具10を用いることで、ワイヤーハーネス固定具50の取付及び結束バンド60の締付けを、より簡易に行え、かつ、分岐部分WHd及びワイヤーハーネス固定具50の取付位置の寸法精度を向上させることができる。
図9は分岐部分結束用治具を示す斜視図であり、図10(a)は同状態を示す平面図であり、図10(b)は同状態を示す側面図であり、図10(c)は同状態を示す正面図であり、図10(d)は同状態を示す側面図であり、図10(e)は同状態を示す背面図である。
この分岐部分結束用治具10は、受部12と、一対の支持棒32aを有する保持具30とを備えており、ワイヤーハーネスWHが組立られる組立板40上に立設される。
保持具30は、金属等で形成されており、直線状の棒状部分31の上部に略U字状部分32が形成された構成とされており、その略U字状部分32の上端部が上記一対の支持棒32aを構成している。そして、この保持具30に受部12が装着された状態で、受部12で支持される分岐部分WHdの分岐線WHbを一対の支持棒32a間に通すようにして案内支持可能に構成されている。
受部12は、樹脂等で形成された概略直方体状の部材に形成されている。この受部12には、一対の支持棒32aを挿通可能な一対の装着孔12hが形成されている。そして、一対の支持棒32aを一対の装着孔12h内に下方から挿通することで、本受部12が保持具30に装着されるようになっている。
また、受部12が保持具30に装着された状態で、受部12は一対の支持棒32aの根本近傍から側方に延出している。そして、分岐線WHbを上記一対の支持棒32a間に通すようにして配設されるワイヤーハーネスWHの分岐部分WHdを、本受部12上に載置状に支持できるようになっている。
また、この受部12の上向き面(分岐部分WHdを載置状に支持する面でもある)には、ワイヤーハーネス固定具50を位置決め可能な固定具位置決め部14が形成されている。固定具位置決め部14は、ワイヤーハーネス固定具50の固定本体部52、皿状部54及び鍔状部56を含む部分を収容可能な凹状に形成されている。そして、ワイヤーハーネス固定具50が、そのバンド挿通部58を上方に突出させた姿勢で、固定具位置決め部14に位置決め保持されるようになっている。
また、受部12には、上記固定具位置決め部14に位置決めされたワイヤーハーネス固定具50の浮き上がりを防止するように当該ワイヤーハーネス固定具50に係脱可能に係止するロック機構部20が設けられている。
ロック機構部20は、係脱片21と、付勢部22と、操作片23とを有している。
係脱片21は、受部12のうち固定具位置決め部14側方に形成された凹部13内で、係合位置と非係合位置との間で、下端部の支軸21aを介して揺動自在に取付けられている。この係脱片21が係合位置に位置した状態で、係脱片21の先端部が係合位置で固定具位置決め部14内に保持されたワイヤーハーネス固定具50の鍔状部56に係合し、当該ワイヤーハーネス固定具50が抜止め状に保持される。また、係脱片21が非係合位置に位置した状態では、係脱片21の先端部が固定具位置決め部14内に保持されたワイヤーハーネス固定具50の鍔状部56から外側方へ退避移動し、ワイヤーハーネス固定具50が固定具位置決め部14に対して挿脱自在となる。
かかるロック機構部20は、鍔状部56に係合しているため、ワイヤーハーネス固定具50の本来の機能である車体等への固定用の部分である固定本体部52や皿状部54に対する破損等を有効に防止できる。
また、付勢部22は、係脱片21の下端部と凹部13との間に介在するコイルバネ等によって構成されており(図10(d)参照)、係脱片21を非係合位置から係合位置に向けて付勢している。なお、付勢部22としては、コイルバネに限らず、板バネ等種々の弾性付勢部材を用いることができる。
操作片23は、係脱片21に一体化されて当該係脱片21の側方に突出している。そして、この操作片23を受部12の外側方に向けて指等で押すことで(図9の矢符A参照)、上記係脱片21が係合位置から非係合位置に向けて揺動するようになっている(図9の矢符B参照)。
また、受部12には、結束バンド60を固定具位置決め部14に位置決めされるワイヤーハーネス固定具50のバンド挿通孔58aに向けて案内する案内路16が形成されている。
ここでは、受部12の上向き面に、上記2つのバンド挿通孔58aに対応して2つの案内路16が形成されている。一対の案内路16は、それぞれ断面略U字状の溝形状であり、上記一対の支持棒32a間を通過するようにして略並列状態で延在している。そして、一対の案内路16が、一対の結束バンド60を、分岐線WHbの両側で分岐元線WHaを結束可能な位置に略並行状に案内するようになっている。
また、各案内路16の底面は、固定具位置決め部14内に保持されたワイヤーハーネス固定具50の鍔状部56のバンド挿通部58側の一主面(バンド挿通孔58aの鍔状部56側の面)に対して略同一面状に延在するように形成されている。そして、各案内路16で案内された結束バンド60が各バンド挿通孔58a内に円滑に挿入案内されるようになっている。
また、各案内路16の一端側の開口部は、分岐線WHbの延出方向に向けて側方に開口しており、各案内路16の他端側開口は、分岐線WHbの延出方向とは反対方向に向けて側方に開口している。各案内路16の一端部開口部の外側側面は、結束バンド60を容易に挿入できるように、外方に向けて順次拡開している。なお、案内路16の他端側開口部の底面に当該開口から固定具位置決め部14に向けて一段高くなる段差部を形成し、又は、案内路16の他端側開口部の底面よりも固定具位置決め部14に保持されるワイヤーハーネス固定具50のバンド挿通孔58aの底面が一段高くなるようにしてもよい。これにより、各案内路16の他端側開口から結束バンド60を挿入すると、その先端部が当該段差に当接して挿入し難くなり、間違った方向からの挿入を抑制できる。
また、上記受部12の上方に、バンド締付け具70を、結束バンド60を締付ける位置に配置可能な締付作業領域Eが設けられている。換言すれば、分岐部分WHdを受部12上に載置すると共にワイヤーハーネス固定具50を固定具位置決め部14に位置決め支持した状態で、分岐部分WHdにワイヤーハーネス固定具50と共に巻回された結束バンド60を締付け可能となるように、本分岐部分結束用治具10の形状等が設定され、より具体的には、例えば、元線支持棒26の位置等が設定されている。
ここでは、受部12に、固定具位置決め部14を挟んで一対の支持棒32aの反対側に、元線支持棒26(ここでは1本の元線支持棒26)が立設されている。元線支持棒26は、分岐線WHbとは反対側で、受部12で支持される分岐部分WHdの分岐元線WHaを支持する略棒状の部材であり、上記一対の支持棒32aよりも高さ寸法が小さく設定されている。この元線支持棒26は、一対の支持棒32aを結ぶ線分の垂直2等分線を外れ、かつ、分岐部分WHd周りに配設される結束バンド60の上方位置を避けた位置に設けられる。ここでは、一方の支持棒32aに対して、受部12に載置状に支持される分岐元線WHaを挟んで反対側の位置に、元線支持棒26が立設されている。
そして、この元線支持棒26よりも一対の支持棒32aを結ぶ線分の垂直2等分線側、つまり、元線支持棒26よりも固定具位置決め部14側に締付作業領域Eが設けられている。これにより、分岐部分結束用治具10とバンド締付け具70との干渉を抑制して、当該バンド締付け具70で結束バンド60をしっかりと締付けることができる。ここで、バンド締付け具70としては、角筒状のヘッド部分の先端部に係止部64を引っかけた状態で、細帯状バンド本体部62の他端部をヘッド部分内に引込むようにして、当該結束バンドを締付ける工具であり、結束工具等として一般に流通しているものを用いることができる。
なお、元線支持棒26は、受部12とは別体に形成されて当該受部12に挿入保持されたものでもよいし、保持具30と一体形成されて受部12に挿通されたものでもよいし、受部12と一体形成されたものであってもよい。
このように構成された分岐部分結束用治具10を用いたワイヤーハーネスWHの製造方法について説明する。
まず、図11に示すように、ワイヤーハーネス固定具50を受部12の固定具位置決め部14に嵌め込むようにして位置決め保持する。この際、ワイヤーハーネス固定具50を固定具位置決め部14に嵌め込む途中状態で、ワイヤーハーネス固定具50の鍔状部56が係脱片21の先端部を一旦外方に移動させて被係合位置に移動させる。この後、ワイヤーハーネス固定具50が固定具位置決め部14内に完全に奥まで嵌め込まれた状態で、付勢部22の付勢力により係脱片21が係合位置に復帰し、ワイヤーハーネス固定具50に係合して抜止め状に保持する。
この後、複数の電線を所定の3方向分岐形態で、本分岐部分結束用治具10上に配設し、分岐部分WHdを受部12で載置状に支持すると共に、分岐線WHbを一対の支持棒32aで案内支持する。これにより、ワイヤーハーネスWHの分岐部分WHdが本分岐部分結束用治具10上に仮に構築される。
この状態で、図12に示すように、2つの結束バンド60の細帯状バンド本体部62の他端部を、受部12の側方から各案内路16内に挿入する。そして、結束バンド60を、案内路16を経由させて、各細帯状バンド本体部62の他端部を、ワイヤーハーネス固定具50のバンド挿通孔58a内に通して、受部12の反対側側方に引出す。
この後、図13に示すように、各結束バンド60を、分岐線WHbの両側で分岐元線WHaに巻回し、細帯状バンド本体部62の他端部を係止部64内に通す。
そして、図14に示すように、分岐部分WHdを受部12で載置状に支持したままの状態で、バンド締付け具70を上記締付作業領域E近傍に配設し、細帯状バンド本体部62の他端部をバンド締付け具70に導いて所定の締結動作を実施する。すると、細帯状バンド本体部62の他端部が係止部64からさらに引張られ、分岐元線WHaの締付け結束がなされる。これを両結束バンド60に対して実施する。そして、操作片23を受部12の外側方に向けて指等で押して係脱片21によるワイヤーハーネス固定具50の係合を解除した状態で、分岐部分WHd及びワイヤーハーネス固定具50を本分岐部分結束用治具10から取外すと、図1及び図2に示すように、分岐元線WHaが分岐線WHbの両側で結束バンド60により締結固定されると共に、その結束バンド60でワイヤーハーネス固定具50が固定された分岐部分WHdが得られる。
なお、ワイヤーハーネスWHの他の部分は、他の結束バンドや粘着テープ等、周知構成を含む種々の構成で結束することができる。
そして、このように製造されたワイヤーハーネスWHでは、ワイヤーハーネス固定具50を車体等の取付孔82に取付けて配設することができる。この場合、分岐部分WHdが直接的に車体等に固定されることになるため、当該固定部分を固定された基準点として、各分岐元線WHaや分岐線WHbを取回して配線することができる。このため、ワイヤーハーネスWHを比較的正確に位置決めして配設することができる。
以上のように構成されたワイヤーハーネスWHの分岐部分結束用治具10を用いると、受部12に固定具位置決め部14が形成され、受部12の上方に締付作業領域Eが設けられているため、固定具位置決め部14にワイヤーハーネス固定具50を位置決めすると共に、ワイヤーハーネスWHの分岐部分WHdを受部12で載置状に支持した状態で、結束バンド60の締付けを行える。このため、分岐部分WHdの根本近くへのワイヤーハーネス固定具50の取付及び結束バンド60の締付けを簡易に行え、また、分岐部分WHd及びワイヤーハーネス固定具50の取付位置の寸法精度を向上できる。
なお、ワイヤーハーネス固定具50の取付位置は上記例に限られない。図15はワイヤーハーネス固定具を、分岐部分において、分岐元線のうち分岐線とは反対側の側面に配設した例を示す図である。
この例では、ワイヤーハーネスWHは上記と同様の分岐部分WHdを有している。そして、分岐元線WHaのうち分岐線WHbとは反対側の側面にワイヤーハーネス固定具50が配設されている。また、分岐元線WHaのうち分岐線WHbの両側部分で、ワイヤーハーネス固定具50と共に結束するようにして、結束バンド60が巻回固定されている。この結束バンド60により、分岐部分WHdが上記分岐形態で結束保持される。また、その分岐部分WHdに固定されたワイヤーハーネス固定具50を用いて、当該分岐部分WHdが車体等に固定される。
なお、上記各例では、ワイヤーハーネスWHの分岐部分WHdに一対の結束バンド60及びワイヤーハーネス固定具50を設けた例で説明したが、取付位置は必ずしもそれに限られない。例えば、4方向分岐部分やそれ以上の多方向分岐部分、さらには直線状部分に一対の結束バンド60やワイヤーハーネス固定具50が設けられてもよい。
実施形態に係る固定具付ワイヤーハーネス装置の分岐部分を示す底面図である。 同上の固定具付ワイヤーハーネス装置の分岐部分を示す側面図である。 図3(a)は結束バンドを示す正面図であり、図3(b)は結束バンドを示す一部断面側面図である。 実施形態に係るワイヤーハーネス固定具を示す斜視図である。 図5(a)はワイヤーハーネス固定具を示す平面図、図5(b)はワイヤーハーネス固定具を示す正面図、図5(c)はワイヤーハーネス固定具を示す底面図、図5(d)はワイヤーハーネス固定具を示す側面図である。 バンド挿通孔に細帯状バンド本体部を挿通した状態を示す図である。 バンド挿通孔に細帯状バンド本体部を挿通して結束バンドを締付けた状態を示す図である。 結束バンドを締付けた状態におけるバンド挿通部を示す図である。 分岐部分結束用治具を示す斜視図である。 図10(a)は同状態を示す平面図であり、図10(b)は同状態を示す側面図であり、図10(c)は同状態を示す正面図であり、図10(d)は同状態を示す側面図であり、図10(e)は同状態を示す背面図である。 ワイヤーハーネスの製造工程を示す図である。 ワイヤーハーネスの製造工程を示す図である。 ワイヤーハーネスの製造工程を示す図である。 ワイヤーハーネスの製造工程を示す図である。 固定具付ワイヤーハーネス装置の分岐部分の他の例を示す図である。
符号の説明
2 固定具付ワイヤーハーネス装置
50 ワイヤーハーネス固定具
52 固定本体部
54 皿状部
56 鍔状部
58 バンド挿通部
58a バンド挿通孔
58b 仕切壁
58c 上壁部
60 結束バンド
62 細帯状バンド本体部
80 取付対象
82 取付孔
WH ワイヤーハーネス
WHa 分岐元線
WHb 分岐線
WHd 分岐部分

Claims (8)

  1. ワイヤーハーネスに結束される一対の結束バンドで前記ワイヤーハーネスに取付けられるワイヤーハーネス固定具であって、
    ワイヤーハーネスの取付対象に固定可能な固定本体部と、
    前記一対の結束バンドを略並列状態で分離して挿通可能な一対のバンド挿通孔を有するバンド挿通部と、
    を備えたワイヤーハーネス固定具。
  2. 請求項1記載のワイヤーハーネス固定具であって、
    前記各バンド挿通孔の横幅寸法は前記結束バンドの細帯状バンド本体部の幅寸法よりも小さく、前記各バンド挿通孔の縦寸法は前記結束バンドの細帯状バンド本体部の厚み寸法よりも大きい、ワイヤーハーネス固定具。
  3. 請求項1又は請求項2記載のワイヤーハーネス固定具であって、
    前記固定本体部と前記バンド挿通部との間に、外周囲に向けて張出す鍔状部が設けられた、ワイヤーハーネス固定具。
  4. 請求項3記載のワイヤーハーネス固定具であって、
    前記鍔状部の一主面は、前記各バンド挿通孔の内周面と面一状に連続している、ワイヤーハーネス固定具。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載のワイヤーハーネス固定具であって、
    前記バンド挿通部のうち前記ワイヤーハーネスと前記一対の結束バンドとの間に介在する壁部は、結束バンドの締付けにより湾曲するように弾性変形可能な程度の薄肉状に形成された、ワイヤーハーネス固定具。
  6. 取付対象に固定可能な固定具付ワイヤーハーネス装置であって、
    複数の線状体を束ねたワイヤーハーネスと、
    前記ワイヤーハーネスを結束する一対の結束バンドと、
    前記取付対象に固定可能な固定本体部と、前記一対の結束バンドが略並列状態で分離して挿通された一対のバンド挿通孔を有するバンド挿通部と、を有するワイヤーハーネス固定具と、
    を備えた固定具付ワイヤーハーネス装置。
  7. 請求項6記載の固定具付ワイヤーハーネス装置であって、
    前記ワイヤーハーネスは、分岐元線の途中から分岐線が分岐するワイヤーハーネスの分岐部分を有し、
    前記一対の結束バンドは、前記分岐線の両側で前記分岐元線を結束する、固定具付ワイヤーハーネス装置。
  8. 固定具付ワイヤーハーネス装置の製造方法であって、
    取付対象に固定可能な固定本体部と、一対の結束バンドを略並列状態で分離して挿通可能な一対のバンド挿通孔を有するバンド挿通部と、を有するワイヤーハーネス固定具を、前記バンド挿通部をワイヤーハーネスに接触させるように配設する工程と、
    前記一対の結束バンドを、略並列状態で分離して前記一対のバンド挿通孔に通す工程と、
    前記一対の結束バンドを前記ワイヤーハーネスに巻回するように配設する工程と、
    前記一対の結束バンドを締付ける工程と、
    を備えた固定具付ワイヤーハーネス装置の製造方法。
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