JPH09159066A - 線状体束の分岐部固定用結束バンド - Google Patents
線状体束の分岐部固定用結束バンドInfo
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- JPH09159066A JPH09159066A JP7319836A JP31983695A JPH09159066A JP H09159066 A JPH09159066 A JP H09159066A JP 7319836 A JP7319836 A JP 7319836A JP 31983695 A JP31983695 A JP 31983695A JP H09159066 A JPH09159066 A JP H09159066A
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- Clamps And Clips (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、分岐された線状体束の分岐部を結
束して外部部材に固定することのできる結束バンドに関
し、固定する部位と締め付ける部位とを別にすることに
より、分岐部中央と固定位置を一致させるとともに線状
体束の表面状態に関係のない十分な結束を実現して、便
宜性の向上を図ることを目的とする。 【解決手段】 第1、第2のバンド部11、16からなるT
字型に形成し、その第1のバンド部11には一端側に延長
方向に連続する係合溝12を、他端側に挿通した一端側の
係合溝12に係合して戻る方向への移動を係止する係止部
13を形成する一方、一端側を第1のバンド部11に連設し
た第2のバンド部16には他端側に第1のバンド部11の一
端側を挿通する挿通部17を形成するとともに外部部材に
固定するクリップ22および弾性片23を形成した移動ガイ
ド21を移動可能に保持させる。
束して外部部材に固定することのできる結束バンドに関
し、固定する部位と締め付ける部位とを別にすることに
より、分岐部中央と固定位置を一致させるとともに線状
体束の表面状態に関係のない十分な結束を実現して、便
宜性の向上を図ることを目的とする。 【解決手段】 第1、第2のバンド部11、16からなるT
字型に形成し、その第1のバンド部11には一端側に延長
方向に連続する係合溝12を、他端側に挿通した一端側の
係合溝12に係合して戻る方向への移動を係止する係止部
13を形成する一方、一端側を第1のバンド部11に連設し
た第2のバンド部16には他端側に第1のバンド部11の一
端側を挿通する挿通部17を形成するとともに外部部材に
固定するクリップ22および弾性片23を形成した移動ガイ
ド21を移動可能に保持させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分岐された線状体
束を結束する結束バンドに関し、詳しくは、該分岐部を
結束して外部の部材に固定することのできる線状体束の
分岐部固定用結束バンドに関する。
束を結束する結束バンドに関し、詳しくは、該分岐部を
結束して外部の部材に固定することのできる線状体束の
分岐部固定用結束バンドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、バンド部の一端側に形成した
係合溝に係合して係止する係止部をその他端部に設けた
結束バンドが知られており、この結束バンドは線状体の
束、例えば、電線束のワイヤーハーネスなどを結束する
際に多用されている。この種の結束バンドとしては、線
状体束であるワイヤーハーネスを車両のボディパネルに
固定するために、固定手段としてそのパネルの取付穴に
差し込むだけで固定可能なクリップが一体に設けられて
いるものがある。
係合溝に係合して係止する係止部をその他端部に設けた
結束バンドが知られており、この結束バンドは線状体の
束、例えば、電線束のワイヤーハーネスなどを結束する
際に多用されている。この種の結束バンドとしては、線
状体束であるワイヤーハーネスを車両のボディパネルに
固定するために、固定手段としてそのパネルの取付穴に
差し込むだけで固定可能なクリップが一体に設けられて
いるものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来例にあっては、分岐させたワイヤーハーネスを
固定する際にも使用されるが、リング状に結束するだけ
なのでその分岐部の中心を固定することができない。こ
のため、分岐部にできるだけ近接する部位を固定するた
めに分岐元や分岐先のワイヤーハーネスの表面から10
〜20mm程度離隔するだけの位置に結束することにな
る。しかし、ワイヤーハーネスに保護用のビニールチュ
ーブやコルゲートチューブを被せる場合にはその端部が
結束位置に段差を形成してしまい、取付状態や寸法精度
が不安定となってしまうという問題があった。
うな従来例にあっては、分岐させたワイヤーハーネスを
固定する際にも使用されるが、リング状に結束するだけ
なのでその分岐部の中心を固定することができない。こ
のため、分岐部にできるだけ近接する部位を固定するた
めに分岐元や分岐先のワイヤーハーネスの表面から10
〜20mm程度離隔するだけの位置に結束することにな
る。しかし、ワイヤーハーネスに保護用のビニールチュ
ーブやコルゲートチューブを被せる場合にはその端部が
結束位置に段差を形成してしまい、取付状態や寸法精度
が不安定となってしまうという問題があった。
【0004】そこで、本発明は、固定する部位と締め付
ける部位とを別にすることにより、分岐部中央と固定位
置を一致させるとともに線状体束の表面状態に関係のな
い十分な結束を実現して、便宜性の向上を図ることを目
的とする。
ける部位とを別にすることにより、分岐部中央と固定位
置を一致させるとともに線状体束の表面状態に関係のな
い十分な結束を実現して、便宜性の向上を図ることを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明は、長尺に形成された第1のバンド部
と、第1のバンド部に一端側を連設され該第1のバンド
部に対して直交方向に延長された第2のバンド部と、に
よりT字形状に形成された可撓性を有する結束バンドで
あって、前記第1のバンド部は、該延長方向に連続する
ように一端側に形成された係合溝と、一端側を挿通され
該係合溝に係合して戻る方向への移動を係止する他端側
に設けられた係止部と、を有し、前記第2のバンド部
は、第1のバンド部の一端側を挿通する他端側に設けら
れた挿通部と、外部部材に固定する一端側および他端側
の間に設けられた固定手段と、を有することを特徴とす
るものである。
求項1記載の発明は、長尺に形成された第1のバンド部
と、第1のバンド部に一端側を連設され該第1のバンド
部に対して直交方向に延長された第2のバンド部と、に
よりT字形状に形成された可撓性を有する結束バンドで
あって、前記第1のバンド部は、該延長方向に連続する
ように一端側に形成された係合溝と、一端側を挿通され
該係合溝に係合して戻る方向への移動を係止する他端側
に設けられた係止部と、を有し、前記第2のバンド部
は、第1のバンド部の一端側を挿通する他端側に設けら
れた挿通部と、外部部材に固定する一端側および他端側
の間に設けられた固定手段と、を有することを特徴とす
るものである。
【0006】この請求項1記載の発明では、例えば、分
岐元から左右に90゜屈曲させた方向に分岐する線状体
束を結束・固定する場合には、第2のバンド部を分岐元
から分岐部中心およびその反対側に廻してその分岐元に
戻す状態で固定手段をその分岐部中心に位置決めし、第
1のバンド部は一端側を第2のバンド部の挿通部に通し
た後に係止部に係止させ締め付ける。したがって、固定
手段を分岐部中心に位置させた状態で分岐部を結束する
ことができる。
岐元から左右に90゜屈曲させた方向に分岐する線状体
束を結束・固定する場合には、第2のバンド部を分岐元
から分岐部中心およびその反対側に廻してその分岐元に
戻す状態で固定手段をその分岐部中心に位置決めし、第
1のバンド部は一端側を第2のバンド部の挿通部に通し
た後に係止部に係止させ締め付ける。したがって、固定
手段を分岐部中心に位置させた状態で分岐部を結束する
ことができる。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に加え、前記第2のバンド部に該延長方向へ移
動可能に係合する移動部材を取り付け、該移動部材に外
部部材に固定する固定手段を設けたことを特徴とするも
のである。この請求項2記載の発明では、第2のバンド
部の延長方向へ移動部材を移動させ固定手段の位置を変
えることができる。したがって、固定手段を任意に位置
決めして外部部材に固定することができる。
明の構成に加え、前記第2のバンド部に該延長方向へ移
動可能に係合する移動部材を取り付け、該移動部材に外
部部材に固定する固定手段を設けたことを特徴とするも
のである。この請求項2記載の発明では、第2のバンド
部の延長方向へ移動部材を移動させ固定手段の位置を変
えることができる。したがって、固定手段を任意に位置
決めして外部部材に固定することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。図1〜図9は本発明に係る線状体束の分岐部固
定用結束バンドの一実施形態を示す図である。まず、構
成を説明する。
明する。図1〜図9は本発明に係る線状体束の分岐部固
定用結束バンドの一実施形態を示す図である。まず、構
成を説明する。
【0009】図1〜図3において、10は結束バンドであ
り、結束バンド10は、分岐元W1から左右に90゜屈曲
させた方向に分岐先W2、W3が分岐する図5に示すワ
イヤーハーネス(線状体束)Wの分岐部S中央Cを、例
えば、図示していない車両のボディパネル(外部部材)
に固定するために用いられる。なお、ワイヤーハーネス
Wの分岐先W2には、外部からの影響を受けないように
保護用のチューブ(ビニールチューブやコルゲートチュ
ーブ)Tが分岐部Sに近接する、例えば分岐元W1表面
から10〜20mm程度の距離Lだけ離隔する位置まで
被されている(分岐先W3側にもチューブTを被せたも
のでもよい)。
り、結束バンド10は、分岐元W1から左右に90゜屈曲
させた方向に分岐先W2、W3が分岐する図5に示すワ
イヤーハーネス(線状体束)Wの分岐部S中央Cを、例
えば、図示していない車両のボディパネル(外部部材)
に固定するために用いられる。なお、ワイヤーハーネス
Wの分岐先W2には、外部からの影響を受けないように
保護用のチューブ(ビニールチューブやコルゲートチュ
ーブ)Tが分岐部Sに近接する、例えば分岐元W1表面
から10〜20mm程度の距離Lだけ離隔する位置まで
被されている(分岐先W3側にもチューブTを被せたも
のでもよい)。
【0010】結束バンド10は、可撓性を有する樹脂材料
によりT字型に一体成形されており、結束作業時に撓ま
せることができる程度の薄肉に作製されている。この結
束バンド10は、T字の横方向に延長された第1のバンド
部11の一端側にはその延長方向に連続する係合溝12を形
成され、他端側にはその一端側を挿通穴13aに挿通した
ときに係合溝12に係合して戻る方向への移動を係止する
図示していない係合爪を内部に形成された係止部13を設
けられている。また、結束バンド10のT字の縦方向に延
長された第2のバンド部16は、一端側を第1のバンド部
11に直交するように係止部13側に連設され、他端側は第
1のバンド部11の一端側を挿通する挿通穴17aを形成さ
れた挿通部17が設けられている。なお、挿通部17は、図
4に示すように、第2のバンド部16の延長面により挿通
穴17aの一面を画成するように形成してもよい。
によりT字型に一体成形されており、結束作業時に撓ま
せることができる程度の薄肉に作製されている。この結
束バンド10は、T字の横方向に延長された第1のバンド
部11の一端側にはその延長方向に連続する係合溝12を形
成され、他端側にはその一端側を挿通穴13aに挿通した
ときに係合溝12に係合して戻る方向への移動を係止する
図示していない係合爪を内部に形成された係止部13を設
けられている。また、結束バンド10のT字の縦方向に延
長された第2のバンド部16は、一端側を第1のバンド部
11に直交するように係止部13側に連設され、他端側は第
1のバンド部11の一端側を挿通する挿通穴17aを形成さ
れた挿通部17が設けられている。なお、挿通部17は、図
4に示すように、第2のバンド部16の延長面により挿通
穴17aの一面を画成するように形成してもよい。
【0011】また、21は移動ガイドであり、移動ガイド
21の一面側にはクリップ22が立設されるとともにその両
側には弾性片23が一面側上方に屈曲するように形成され
ており、他面側には第2のバンド部16の他面側の両側に
対面して係合するガイド部24が鍵の手状に形成されてい
る。この移動ガイド21は、挿通部17に近接する部位にガ
イド部24に対応するように形成された切欠16aによりそ
のガイド部24間に第2のバンド部16を位置させることが
でき、その第2のバンド部16に係合して延長方向に移動
可能に保持される。
21の一面側にはクリップ22が立設されるとともにその両
側には弾性片23が一面側上方に屈曲するように形成され
ており、他面側には第2のバンド部16の他面側の両側に
対面して係合するガイド部24が鍵の手状に形成されてい
る。この移動ガイド21は、挿通部17に近接する部位にガ
イド部24に対応するように形成された切欠16aによりそ
のガイド部24間に第2のバンド部16を位置させることが
でき、その第2のバンド部16に係合して延長方向に移動
可能に保持される。
【0012】移動ガイド21は、クリップ22が車両のボデ
ィパネルに開口する取付穴に頭部から差し込まれたとき
に矢印形状に広がる一対の撓み部22aが弾性変形して形
状復帰することにより突当部22bがその取付穴に係合
し、このクリップ22の取付穴への差し込み時に弾性片23
がパネルの表面に当接して弾性変形することによってク
リップ22とともにパネルを挟み込み固定できるようにな
っており、ガイド部24が第2のバンド部16に係合保持さ
れることにより結束バンド10を固定する。すなわち、移
動ガイド21が移動部材を構成し、クリップ22および弾性
片23が固定手段を構成している。
ィパネルに開口する取付穴に頭部から差し込まれたとき
に矢印形状に広がる一対の撓み部22aが弾性変形して形
状復帰することにより突当部22bがその取付穴に係合
し、このクリップ22の取付穴への差し込み時に弾性片23
がパネルの表面に当接して弾性変形することによってク
リップ22とともにパネルを挟み込み固定できるようにな
っており、ガイド部24が第2のバンド部16に係合保持さ
れることにより結束バンド10を固定する。すなわち、移
動ガイド21が移動部材を構成し、クリップ22および弾性
片23が固定手段を構成している。
【0013】次に、結束作業を作用とともに図5〜図9
を用いて説明する。まず、移動ガイド21を取り付けた状
態の結束バンド10を準備して、図6に示すように、テー
プ巻きした図5に示すワイヤーハーネスWの分岐部Sに
近接する分岐元W1に第1のバンド部11を位置決めする
とともに、移動ガイド21をその分岐部Sの中心位置Cに
位置決めする。このとき、移動ガイド21はバンド部16の
延長方向に自由に移動させることができるので、ワイヤ
ーハーネスWの外径等に関係なく任意の位置に位置決め
することができる。なお、図6以降のワイヤーハーネス
Wにはテープ巻の図示は省略している。
を用いて説明する。まず、移動ガイド21を取り付けた状
態の結束バンド10を準備して、図6に示すように、テー
プ巻きした図5に示すワイヤーハーネスWの分岐部Sに
近接する分岐元W1に第1のバンド部11を位置決めする
とともに、移動ガイド21をその分岐部Sの中心位置Cに
位置決めする。このとき、移動ガイド21はバンド部16の
延長方向に自由に移動させることができるので、ワイヤ
ーハーネスWの外径等に関係なく任意の位置に位置決め
することができる。なお、図6以降のワイヤーハーネス
Wにはテープ巻の図示は省略している。
【0014】次いで、第2のバンド部16の挿通部17を反
対側(背面側)に廻すとともに、第1のバンド部11を分
岐元W1に巻き付け、図7〜図9に示すように、第1の
バンド部11の一端側を挿通部17の挿通穴17a内に挿通さ
せた後に、さらに係止部13の挿通穴13a内に挿通させ係
合溝12を係止させることにより締付け結束させる。この
とき、第2のバンド部16は分岐元W1の延長方向に巻き
付けるだけなので分岐先W2側のチューブTが締付けの
邪魔になることがない。また、挿通部17には係止部13の
ような係合爪は形成されていないので第1のバンド部11
を抵抗なく挿通することができる。さらに、移動ガイド
21は第2のバンド部16が分岐部Sに巻き付けられ結束さ
れることによりガイド部24がその中央位置Cに押し付け
られるので、作業後に移動してしまうことがない。な
お、係止部13に係止された第1のバンド部11の余分はこ
の結束作業の後にカットする。
対側(背面側)に廻すとともに、第1のバンド部11を分
岐元W1に巻き付け、図7〜図9に示すように、第1の
バンド部11の一端側を挿通部17の挿通穴17a内に挿通さ
せた後に、さらに係止部13の挿通穴13a内に挿通させ係
合溝12を係止させることにより締付け結束させる。この
とき、第2のバンド部16は分岐元W1の延長方向に巻き
付けるだけなので分岐先W2側のチューブTが締付けの
邪魔になることがない。また、挿通部17には係止部13の
ような係合爪は形成されていないので第1のバンド部11
を抵抗なく挿通することができる。さらに、移動ガイド
21は第2のバンド部16が分岐部Sに巻き付けられ結束さ
れることによりガイド部24がその中央位置Cに押し付け
られるので、作業後に移動してしまうことがない。な
お、係止部13に係止された第1のバンド部11の余分はこ
の結束作業の後にカットする。
【0015】この後に、クリップ22をボディパネルの取
付穴に頭部から差し込むことにより、クリップ22および
弾性片23により結束バンド10を固定することができ、ワ
イヤーハーネスWを分岐部Sの中心Cで固定することが
できる。このように本実施形態においては、分岐元W1
から分岐先W2、W3に分岐したワイヤーハーネスWで
も、第2のバンド部16を分岐部S中心Cを通して反対側
に廻し、分岐元W1に巻き付けた第1のバンド部11を挿
通部17から係止部13に挿通して係止することにより分岐
先W1、W2側のチューブTに関係なく結束することが
できる。
付穴に頭部から差し込むことにより、クリップ22および
弾性片23により結束バンド10を固定することができ、ワ
イヤーハーネスWを分岐部Sの中心Cで固定することが
できる。このように本実施形態においては、分岐元W1
から分岐先W2、W3に分岐したワイヤーハーネスWで
も、第2のバンド部16を分岐部S中心Cを通して反対側
に廻し、分岐元W1に巻き付けた第1のバンド部11を挿
通部17から係止部13に挿通して係止することにより分岐
先W1、W2側のチューブTに関係なく結束することが
できる。
【0016】このとき、移動ガイド21は第2のバンド部
16の延長方向に移動させることができ、その位置は第
1、第2のバンド部11、16による結束時にはその位置に
保持固定することができるので、クリップ22を分岐部S
の中央位置Cなどに位置させることができ、外部部材の
パネルにワイヤーハーネスWの分岐部S中央Cを固定す
ることができる。したがって、ワイヤーハーネスWを取
付状態や寸法精度を安定させることができるとともに、
利用性を向上させることができる。
16の延長方向に移動させることができ、その位置は第
1、第2のバンド部11、16による結束時にはその位置に
保持固定することができるので、クリップ22を分岐部S
の中央位置Cなどに位置させることができ、外部部材の
パネルにワイヤーハーネスWの分岐部S中央Cを固定す
ることができる。したがって、ワイヤーハーネスWを取
付状態や寸法精度を安定させることができるとともに、
利用性を向上させることができる。
【0017】また、本実施形態の他の態様としては、図
示は省略しているが、第1のバンド部11全面に係合溝12
を形成するとともに第2のバンド部16の一端側を連設さ
れた移動ガイドをその第1のバンド部11に移動可能に保
持させるように構成する。このように構成することによ
って、第2のバンド部16と係止部13との間の距離を調整
できるようにしてワイヤーハーネスWの外径寸法の変化
に、さらに幅広く対応することができる。
示は省略しているが、第1のバンド部11全面に係合溝12
を形成するとともに第2のバンド部16の一端側を連設さ
れた移動ガイドをその第1のバンド部11に移動可能に保
持させるように構成する。このように構成することによ
って、第2のバンド部16と係止部13との間の距離を調整
できるようにしてワイヤーハーネスWの外径寸法の変化
に、さらに幅広く対応することができる。
【0018】また、第2のバンド部16に係合溝12を形成
するとともに挿通部17をその係合溝12に係止させること
ができる係止部に設けるように構成してもよい。このよ
うに構成することによって、第2のバンド16の長さを調
整して第1のバンド部11の締付け位置を調整できる。ま
た、このときクリップ22を立設された移動ガイド21や挿
通部17に第2のバンド部16や第1のバンド部11の係合溝
12に係止可能な係合爪を設けて位置決め可能にしてもよ
いことはいうまでもない。
するとともに挿通部17をその係合溝12に係止させること
ができる係止部に設けるように構成してもよい。このよ
うに構成することによって、第2のバンド16の長さを調
整して第1のバンド部11の締付け位置を調整できる。ま
た、このときクリップ22を立設された移動ガイド21や挿
通部17に第2のバンド部16や第1のバンド部11の係合溝
12に係止可能な係合爪を設けて位置決め可能にしてもよ
いことはいうまでもない。
【0019】なお、上述実施形態では、クリップ22を移
動ガイド21に立設して移動可能にしているが、第1のバ
ンド部11に対するクリップ22の位置が決まっているもの
は第2のバンド部16に一体成形して設けてもよいことは
いうまでもない。また、第1および第2のバンド部11、
16は直交するように連設するだけでなく、任意の角度で
交叉するように連設してもよいことはいうまでもない。
動ガイド21に立設して移動可能にしているが、第1のバ
ンド部11に対するクリップ22の位置が決まっているもの
は第2のバンド部16に一体成形して設けてもよいことは
いうまでもない。また、第1および第2のバンド部11、
16は直交するように連設するだけでなく、任意の角度で
交叉するように連設してもよいことはいうまでもない。
【0020】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、第2のバ
ンド部を分岐部中心およびその反対側に廻した状態で固
定手段をその分岐部中心に位置させることができ、この
状態で第1のバンド部を第2のバンド部の挿入部に挿通
して分岐元あるいは分岐先の一つを締付けることにより
固定手段が分岐部中心に位置する状態でその分岐部を結
束することができる。したがって、第1および第2のバ
ンド部により結束した線状体束の分岐部中心を外部部材
に固定することができ、ビニールチューブやコルゲート
チューブの端部などによる表面状態に拘らず線状体束を
確実に結束し固定することができる。この結果、取付状
態や寸法精度を安定させることができる。
ンド部を分岐部中心およびその反対側に廻した状態で固
定手段をその分岐部中心に位置させることができ、この
状態で第1のバンド部を第2のバンド部の挿入部に挿通
して分岐元あるいは分岐先の一つを締付けることにより
固定手段が分岐部中心に位置する状態でその分岐部を結
束することができる。したがって、第1および第2のバ
ンド部により結束した線状体束の分岐部中心を外部部材
に固定することができ、ビニールチューブやコルゲート
チューブの端部などによる表面状態に拘らず線状体束を
確実に結束し固定することができる。この結果、取付状
態や寸法精度を安定させることができる。
【0021】請求項2記載の発明によれば、固定手段を
第2のバンド部の延長方向へ移動させることにより、線
状体束の寸法に拘らずその固定手段を分岐部中心とする
ことができる。この結果、利用性を向上させることがで
きる。
第2のバンド部の延長方向へ移動させることにより、線
状体束の寸法に拘らずその固定手段を分岐部中心とする
ことができる。この結果、利用性を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る線状体束の分岐部固定用結束バン
ドの一実施形態の全体構成を示す斜視図である。
ドの一実施形態の全体構成を示す斜視図である。
【図2】その平面図である。
【図3】その要部の構成を示す図であり、(a)はその
拡大図、(b)はその取付時の拡大図である。
拡大図、(b)はその取付時の拡大図である。
【図4】その要部の他の態様を示す斜視図である。
【図5】その結束バンドにより結束・固定するワイヤー
ハーネスの一部を示す平面図である。
ハーネスの一部を示す平面図である。
【図6】その結束作業を説明する平面図である。
【図7】その結束後の状態を示す図6と同一方向からの
平面図である。
平面図である。
【図8】その結束後の状態を示す図7の背面からの背面
図である。
図である。
【図9】その結束後の状態を示す図7および図8の側面
からの一部断面側面図である。
からの一部断面側面図である。
10 結束バンド 11 第1のバンド部 12 係合溝 13 係止部 16 第2のバンド部 17 挿通部 21 移動ガイド(移動部材) 22 クリップ(固定手段) 23 弾性片(固定手段) W ワイヤーハーネス(被結束部材)
Claims (2)
- 【請求項1】長尺に形成された第1のバンド部と、第1
のバンド部に一端側を連設され該第1のバンド部に対し
て直交方向に延長された第2のバンド部と、によりT字
形状に形成された可撓性を有する結束バンドであって、 前記第1のバンド部は、該延長方向に連続するように一
端側に形成された係合溝と、一端側を挿通され該係合溝
に係合して戻る方向への移動を係止する他端側に設けら
れた係止部と、を有し、 前記第2のバンド部は、第1のバンド部の一端側を挿通
する他端側に設けられた挿通部と、外部部材に固定する
一端側および他端側の間に設けられた固定手段と、を有
することを特徴とする線状体束の分岐部固定用結束バン
ド。 - 【請求項2】前記第2のバンド部に該延長方向へ移動可
能に係合する移動部材を取り付け、 該移動部材に外部部材に固定する固定手段を設けたこと
を特徴とする請求項1記載の線状体束の分岐部固定用結
束バンド。
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JP07319836A JP3085169B2 (ja) | 1995-12-08 | 1995-12-08 | 線状体束の分岐部固定用結束バンド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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ID=18114765
Family Applications (1)
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JP07319836A Expired - Fee Related JP3085169B2 (ja) | 1995-12-08 | 1995-12-08 | 線状体束の分岐部固定用結束バンド |
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JP (1) | JP3085169B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002369355A (ja) * | 2001-06-11 | 2002-12-20 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | ワイヤハーネス |
JP2004015951A (ja) * | 2002-06-10 | 2004-01-15 | Yazaki Corp | ワイヤーハーネス分岐部用結束バンド |
JP2004166455A (ja) * | 2002-11-15 | 2004-06-10 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 線材保持具 |
JP2018027799A (ja) * | 2016-08-18 | 2018-02-22 | ヘラマンタイトン株式会社 | 導電性部材 |
CN111819747A (zh) * | 2018-03-20 | 2020-10-23 | 住友电装株式会社 | 线束用路径限制构件及线束 |
US11383905B2 (en) | 2019-04-18 | 2022-07-12 | Ricoh Company, Ltd. | Binding band |
-
1995
- 1995-12-08 JP JP07319836A patent/JP3085169B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6674004B2 (en) | 2001-06-11 | 2004-01-06 | Sumitomo Wiring Systems, Ltd. | Wire harness |
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