JPH10281347A - 結束バンド - Google Patents
結束バンドInfo
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- JPH10281347A JPH10281347A JP9091817A JP9181797A JPH10281347A JP H10281347 A JPH10281347 A JP H10281347A JP 9091817 A JP9091817 A JP 9091817A JP 9181797 A JP9181797 A JP 9181797A JP H10281347 A JPH10281347 A JP H10281347A
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- band
- band portion
- cut
- engagement groove
- band part
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L3/00—Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets
- F16L3/14—Hangers in the form of bands or chains
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Supports For Pipes And Cables (AREA)
- Installation Of Indoor Wiring (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、結束バンドに関し、余分なバンド
部の切断具によらない切断を実現することにより、工数
を削減して、作業性の向上を図る。 【解決手段】 延長方向に連続する係合溝22を形成され
た長尺なバンド部21と、バンド部21に連設され該バンド
部21を挿通する挿通穴15および該バンド部21の係合溝22
に係合し戻る方向への移動を係止する係止爪16を有する
基部12と、を備え、バンド部21の係合溝22の裏面側に切
り込み23を形成した。
部の切断具によらない切断を実現することにより、工数
を削減して、作業性の向上を図る。 【解決手段】 延長方向に連続する係合溝22を形成され
た長尺なバンド部21と、バンド部21に連設され該バンド
部21を挿通する挿通穴15および該バンド部21の係合溝22
に係合し戻る方向への移動を係止する係止爪16を有する
基部12と、を備え、バンド部21の係合溝22の裏面側に切
り込み23を形成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部材を結束する結
束バンドに関し、詳しくは、余分なバンド部を切断具を
用いることなく破断することができるようにしたものに
関する。
束バンドに関し、詳しくは、余分なバンド部を切断具を
用いることなく破断することができるようにしたものに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、鋸歯状の歯(係合溝)を一面
側に形成したバンド部の基端側にその歯に係合して戻る
方向の移動を係止する係止部を設けた結束バンドが知ら
れており、この結束バンドは、長尺な部材、特に複数の
長尺な部材(例えば、電線などの線条体)を結束した
り、係止部に設けられたクリップを取付穴に差し込んで
固定することにより結束した部材を取付固定する際に使
用される。この種の結束バンドは、結束する部材の周面
の長さよりも長いバンド部を有するものを選択して、結
束した後には係止部から引き出した部分は不要であるの
で、その部分を結束後にニッパなどの切断具により切断
する。
側に形成したバンド部の基端側にその歯に係合して戻る
方向の移動を係止する係止部を設けた結束バンドが知ら
れており、この結束バンドは、長尺な部材、特に複数の
長尺な部材(例えば、電線などの線条体)を結束した
り、係止部に設けられたクリップを取付穴に差し込んで
固定することにより結束した部材を取付固定する際に使
用される。この種の結束バンドは、結束する部材の周面
の長さよりも長いバンド部を有するものを選択して、結
束した後には係止部から引き出した部分は不要であるの
で、その部分を結束後にニッパなどの切断具により切断
する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の結束バンドにあっては、結束後に余分なバン
ド部を切断する作業が必要になるので、本来結束作業に
関係のない切断という工程が必要となって、切断具を取
り上げ、バンド部のカット、切断具の戻しなどと、工数
が多くなって作業を迅速に行なえないという問題があっ
た。
うな従来の結束バンドにあっては、結束後に余分なバン
ド部を切断する作業が必要になるので、本来結束作業に
関係のない切断という工程が必要となって、切断具を取
り上げ、バンド部のカット、切断具の戻しなどと、工数
が多くなって作業を迅速に行なえないという問題があっ
た。
【0004】そこで、本発明は、バンド部を切断具によ
らずに切断できるようにすることにより、工数を削減し
て、作業性の向上を図ることを目的としている。
らずに切断できるようにすることにより、工数を削減し
て、作業性の向上を図ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1に記載の発明は、長尺に形成され該延長方向に連
続する係合溝を有する可撓性バンド部と、該バンド部に
連設されてバンド部を挿通する挿通穴および該挿通穴近
傍で挿通したバンド部の係合溝に係合し該バンド部の戻
る方向への移動を係止する係止爪を有する係止部と、か
らなる結束バンドであって、係合溝を外面側にして挿通
穴に挿通する位置関係となるようにバンド部を係止部に
連設するとともに、該バンド部の係合溝の裏面側に切り
込みを形成したことを特徴とするものである。
求項1に記載の発明は、長尺に形成され該延長方向に連
続する係合溝を有する可撓性バンド部と、該バンド部に
連設されてバンド部を挿通する挿通穴および該挿通穴近
傍で挿通したバンド部の係合溝に係合し該バンド部の戻
る方向への移動を係止する係止爪を有する係止部と、か
らなる結束バンドであって、係合溝を外面側にして挿通
穴に挿通する位置関係となるようにバンド部を係止部に
連設するとともに、該バンド部の係合溝の裏面側に切り
込みを形成したことを特徴とするものである。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の構成に加え、前記切り込みを、係合溝側から斜
めにバンド部の先端方向に向かうように形成したことを
特徴とするものである。請求項3に記載の発明は、請求
項1または2に記載の発明の構成に加え、前記バンド部
の先端側を、切り込みの達していない係合溝側の厚さで
延長したことを特徴とするものである。
の発明の構成に加え、前記切り込みを、係合溝側から斜
めにバンド部の先端方向に向かうように形成したことを
特徴とするものである。請求項3に記載の発明は、請求
項1または2に記載の発明の構成に加え、前記バンド部
の先端側を、切り込みの達していない係合溝側の厚さで
延長したことを特徴とするものである。
【0007】請求項4に記載の発明は、請求項1から3
の何れかに記載の発明の構成に加え、前記バンド部の切
り込みの達していない係合溝側の幅方向の厚さを、切り
込み側よりも肉厚に形成したことを特徴とするものであ
る。請求項5に記載の発明は、請求項1から4の何れか
に記載の発明の構成に加え、前記バンド部の切り込みの
達していない係合溝側の内部に、補強線材を通したこと
を特徴とするものである。
の何れかに記載の発明の構成に加え、前記バンド部の切
り込みの達していない係合溝側の幅方向の厚さを、切り
込み側よりも肉厚に形成したことを特徴とするものであ
る。請求項5に記載の発明は、請求項1から4の何れか
に記載の発明の構成に加え、前記バンド部の切り込みの
達していない係合溝側の内部に、補強線材を通したこと
を特徴とするものである。
【0008】請求項6に記載の発明は、請求項1から5
の何れかに記載の発明の構成に加え、前記係止爪よりも
バンド部の引き出し方向側に該バンド部を挿通してガイ
ドするガイド部を設けたことを特徴とするものである。
これら請求項1から6に記載の発明では、バンド部が係
合溝を外面側にするように被結束部材に巻き付けられて
挿通穴に挿通され、その係合溝に係止爪が摺接されつつ
を引き出される。バンド部が被結束部材の周面を緊締し
たときには、そのバンド部には係止爪が係合溝に摺接す
るよりも大きな力が加えられる。
の何れかに記載の発明の構成に加え、前記係止爪よりも
バンド部の引き出し方向側に該バンド部を挿通してガイ
ドするガイド部を設けたことを特徴とするものである。
これら請求項1から6に記載の発明では、バンド部が係
合溝を外面側にするように被結束部材に巻き付けられて
挿通穴に挿通され、その係合溝に係止爪が摺接されつつ
を引き出される。バンド部が被結束部材の周面を緊締し
たときには、そのバンド部には係止爪が係合溝に摺接す
るよりも大きな力が加えられる。
【0009】したがって、バンド部は切り込みが拡開し
てしまうことなく被結束部材に巻き付けられ、その被結
束部材を緊締したときに、バンド部には切り込みを拡開
するように引張力が作用し、その切り込みが係合溝方向
に進んで最終的には破断される。この切り込みは、係合
溝側から先端方向に向かうように斜めに形成することに
より、引き出し時に拡開することを制限することができ
る。さらに、バンド部の先端側を係合溝側のみの厚さで
延長してバンド部を引き出す際にはその先端側を把持し
て引くことができるようにすることにより、切り込みを
形成された部位に引張力が作用しないようにすることも
できる。また、作製する材料や切り込み量によっては、
バンド部の切り込みを進ませて破断するのに大きな力が
必要な場合もある。このような場合には、引き出し方向
と交叉する方向(切り込みを拡開させる方向)に引いて
屈曲させることにより容易に切り込みを拡開させ進ませ
ることができる。
てしまうことなく被結束部材に巻き付けられ、その被結
束部材を緊締したときに、バンド部には切り込みを拡開
するように引張力が作用し、その切り込みが係合溝方向
に進んで最終的には破断される。この切り込みは、係合
溝側から先端方向に向かうように斜めに形成することに
より、引き出し時に拡開することを制限することができ
る。さらに、バンド部の先端側を係合溝側のみの厚さで
延長してバンド部を引き出す際にはその先端側を把持し
て引くことができるようにすることにより、切り込みを
形成された部位に引張力が作用しないようにすることも
できる。また、作製する材料や切り込み量によっては、
バンド部の切り込みを進ませて破断するのに大きな力が
必要な場合もある。このような場合には、引き出し方向
と交叉する方向(切り込みを拡開させる方向)に引いて
屈曲させることにより容易に切り込みを拡開させ進ませ
ることができる。
【0010】また、バンド部の係合溝側の幅方向の厚さ
を肉厚に形成したり、バンド部の係合溝側の内部に補強
線材を通すことによって、破断に対する強度を増加させ
ることもできる。また、係止爪よりも引き出し方向側に
ガイド部が配設されている場合には係合溝と係止爪との
係合に影響なくそのガイド部の端部でバンド部を容易に
屈曲させ切り込みを拡開させることができる。
を肉厚に形成したり、バンド部の係合溝側の内部に補強
線材を通すことによって、破断に対する強度を増加させ
ることもできる。また、係止爪よりも引き出し方向側に
ガイド部が配設されている場合には係合溝と係止爪との
係合に影響なくそのガイド部の端部でバンド部を容易に
屈曲させ切り込みを拡開させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。図1および図2は本発明に係る結束バンドの第
1実施形態を示す図であり、本実施形態は、請求項1、
6に記載の発明に対応する。図1および図2において、
10は樹脂材料により作製された結束バンドであり、結束
バンド10は、クリップ11の基部12の下面側に長尺に延長
された可撓性を有するバンド部21が連設されている。
明する。図1および図2は本発明に係る結束バンドの第
1実施形態を示す図であり、本実施形態は、請求項1、
6に記載の発明に対応する。図1および図2において、
10は樹脂材料により作製された結束バンドであり、結束
バンド10は、クリップ11の基部12の下面側に長尺に延長
された可撓性を有するバンド部21が連設されている。
【0012】クリップ11は、例えば車両のボディパネル
に開口する取付穴に頭部から差し込まれたときに矢印形
状に広がる一対の撓み部13が弾性変形して形状復帰する
ことにより端部13aがその取付穴の縁に係合するように
なっており、このとき撓み部13を立設した基部12の両端
側に形成された弾性片14がパネルの表面に当接して弾性
変形することによって撓み部13の端部13aとの間にパネ
ルを挟み込み固定することができるようになっている。
これによって、バンド部21により結束した部材を車両の
ボディパネルに取り付けることができる。
に開口する取付穴に頭部から差し込まれたときに矢印形
状に広がる一対の撓み部13が弾性変形して形状復帰する
ことにより端部13aがその取付穴の縁に係合するように
なっており、このとき撓み部13を立設した基部12の両端
側に形成された弾性片14がパネルの表面に当接して弾性
変形することによって撓み部13の端部13aとの間にパネ
ルを挟み込み固定することができるようになっている。
これによって、バンド部21により結束した部材を車両の
ボディパネルに取り付けることができる。
【0013】基部12には、バンド部21を挿通する挿通穴
15が開口しており、その近傍には後述する係合溝22に係
合してバンド部21を係止する係止爪16が設けられてい
る。また、この基部12には、撓み部13の頭部を支持する
支持部17が立設されており、その支持部17の頭部には挿
通穴15を挿通されてきたバンド部21を収容(挿通)して
引き出し方向に案内するガイド部18が設けられている。
すなわち、基部12により係止部が構成されている。
15が開口しており、その近傍には後述する係合溝22に係
合してバンド部21を係止する係止爪16が設けられてい
る。また、この基部12には、撓み部13の頭部を支持する
支持部17が立設されており、その支持部17の頭部には挿
通穴15を挿通されてきたバンド部21を収容(挿通)して
引き出し方向に案内するガイド部18が設けられている。
すなわち、基部12により係止部が構成されている。
【0014】バンド部21は、係止爪16に係合する係合溝
22が延長方向に連続するように形成されており、基部12
の挿通穴15に挿通して引き出す方向に引っ張るときには
係止爪16が揺動しつつ係合溝22に摺接してバンド部21の
移動を許容する一方、戻る方向に力が加えられたときに
は係止爪16が係合して係止されバンド部21の移動を制限
するように鋸歯状に形成されている。
22が延長方向に連続するように形成されており、基部12
の挿通穴15に挿通して引き出す方向に引っ張るときには
係止爪16が揺動しつつ係合溝22に摺接してバンド部21の
移動を許容する一方、戻る方向に力が加えられたときに
は係止爪16が係合して係止されバンド部21の移動を制限
するように鋸歯状に形成されている。
【0015】このバンド部21の係合溝22の裏面側には、
その係合溝22方向側に先端を鋭利に形成された切り込み
23が複数形成されており、この切り込み23は少なくとも
結束可能な部材をバンド部21が結束(緊締)したときに
ガイド部18付近となる部位に形成されている。このバン
ド部21は挿通穴15や係合爪16等との位置関係が、被結束
部材に巻掛けて挿通穴15に挿通したときに切り込み23が
内側に、係合溝22が外側となるように基部12に連設され
ている。
その係合溝22方向側に先端を鋭利に形成された切り込み
23が複数形成されており、この切り込み23は少なくとも
結束可能な部材をバンド部21が結束(緊締)したときに
ガイド部18付近となる部位に形成されている。このバン
ド部21は挿通穴15や係合爪16等との位置関係が、被結束
部材に巻掛けて挿通穴15に挿通したときに切り込み23が
内側に、係合溝22が外側となるように基部12に連設され
ている。
【0016】そして、バンド部21は、被結束部材に巻掛
けられて挿通穴15およびガイド部18に挿通されるととも
に係合溝22に係止爪16が摺接しつつ引き出され、被結束
部材の周面を緊締したときには、それ以上の引き出しが
制限されると共に、戻ることも係合溝22に係止爪16が係
合して制限(係止)され、結束作業自体は完了する。こ
のとき、バンド部21には、引き出しているときには係止
爪16が係合溝22に摺接する摺接力などの小さな力が加え
られるだけであったが、被結束部材を緊締した後にも引
っ張りを継続すると、その大きな引張力により切り込み
23が拡開するように作用する。この場合、係止爪16から
はバンド部21の移動を制限する力(摺接力)が加えられ
ているので、その係止爪16より引き出し方向側のフリー
の状態の部位に形成された切り込み23が拡開され、その
切り込み量が係合溝22方向に進んでバンド部21が破断さ
れる。このバンド部21は、破断させる位置の信頼性を向
上させるために、作製する樹脂材料や切り込み量によっ
ては、破断までに至らせるのに大きな力が必要となるこ
とも予想されるが、切り込み23を拡開させる方向にバン
ド部21を引きつつ屈曲させることによりガイド部18の端
部で容易に破断することもできる。また、バンド部21
は、切り込み23が内側となるように被結束部材に巻掛け
られるので、その切り込み23が拡開してしまうことがな
く、ガイド部18は係止爪16よりも引き出し側に配設され
ているので、係止爪16による係合に影響なくそのガイド
部18の端部で容易に屈曲させ破断することができる。
けられて挿通穴15およびガイド部18に挿通されるととも
に係合溝22に係止爪16が摺接しつつ引き出され、被結束
部材の周面を緊締したときには、それ以上の引き出しが
制限されると共に、戻ることも係合溝22に係止爪16が係
合して制限(係止)され、結束作業自体は完了する。こ
のとき、バンド部21には、引き出しているときには係止
爪16が係合溝22に摺接する摺接力などの小さな力が加え
られるだけであったが、被結束部材を緊締した後にも引
っ張りを継続すると、その大きな引張力により切り込み
23が拡開するように作用する。この場合、係止爪16から
はバンド部21の移動を制限する力(摺接力)が加えられ
ているので、その係止爪16より引き出し方向側のフリー
の状態の部位に形成された切り込み23が拡開され、その
切り込み量が係合溝22方向に進んでバンド部21が破断さ
れる。このバンド部21は、破断させる位置の信頼性を向
上させるために、作製する樹脂材料や切り込み量によっ
ては、破断までに至らせるのに大きな力が必要となるこ
とも予想されるが、切り込み23を拡開させる方向にバン
ド部21を引きつつ屈曲させることによりガイド部18の端
部で容易に破断することもできる。また、バンド部21
は、切り込み23が内側となるように被結束部材に巻掛け
られるので、その切り込み23が拡開してしまうことがな
く、ガイド部18は係止爪16よりも引き出し側に配設され
ているので、係止爪16による係合に影響なくそのガイド
部18の端部で容易に屈曲させ破断することができる。
【0017】このように本実施形態においては、被結束
部材を結束した後にバンド部21をさらに引いたり屈曲さ
せたりすることにより、係止爪16やガイド部18より引き
出し側で切り込み23を拡開させて破断することができ
る。したがって、ニッパなどの切断具を用いることなく
不要なバンド部21を切除することができ、信頼性を確保
しつつ、工数を削減して作業性を向上させることができ
る。
部材を結束した後にバンド部21をさらに引いたり屈曲さ
せたりすることにより、係止爪16やガイド部18より引き
出し側で切り込み23を拡開させて破断することができ
る。したがって、ニッパなどの切断具を用いることなく
不要なバンド部21を切除することができ、信頼性を確保
しつつ、工数を削減して作業性を向上させることができ
る。
【0018】次に、図3は本発明に係る結束バンドの第
2実施形態を示す図であり、本実施形態は、請求項2に
記載の発明に対応する。なお、本実施形態は上述第1実
施形態と略同様に構成されているので、その特徴部分の
みを説明する。以降で説明する実施形態においても同
様。図3において、結束バンド10は、バンド部21の係合
溝22の裏面側に、係合溝22側から斜めに先端方向に向か
う切り込み33が形成されており、バンド部21を被結束部
材に巻掛けて挿通穴15およびガイド部18に挿通して係合
溝22に係止爪16を摺接させつつを引き出す際に、切り込
み33が拡開することを少なくするように構成されてい
る。したがって、本実施形態では、バンド部21は屈曲さ
せることにより破断させることになる。
2実施形態を示す図であり、本実施形態は、請求項2に
記載の発明に対応する。なお、本実施形態は上述第1実
施形態と略同様に構成されているので、その特徴部分の
みを説明する。以降で説明する実施形態においても同
様。図3において、結束バンド10は、バンド部21の係合
溝22の裏面側に、係合溝22側から斜めに先端方向に向か
う切り込み33が形成されており、バンド部21を被結束部
材に巻掛けて挿通穴15およびガイド部18に挿通して係合
溝22に係止爪16を摺接させつつを引き出す際に、切り込
み33が拡開することを少なくするように構成されてい
る。したがって、本実施形態では、バンド部21は屈曲さ
せることにより破断させることになる。
【0019】本実施形態では、上述第1実施形態の作用
効果に加え、切り込み33を係合溝22側から先端方向に向
かうように斜めに形成しているので、バンド部21を引き
出して被結束部材を結束する際にその切り込み33が拡開
することを制限することができる。したがって、引張力
により切り込み33の先端が係合溝22側に進むことを少な
くして信頼性を向上させることができる。
効果に加え、切り込み33を係合溝22側から先端方向に向
かうように斜めに形成しているので、バンド部21を引き
出して被結束部材を結束する際にその切り込み33が拡開
することを制限することができる。したがって、引張力
により切り込み33の先端が係合溝22側に進むことを少な
くして信頼性を向上させることができる。
【0020】次に、図4は本発明に係る結束バンドの第
3実施形態を示す図であり、本実施形態は、請求項3に
記載の発明に対応する。図4において、結束バンド10
は、バンド部21の先端部41を切り込み23の先端から係合
溝22までの厚さで延長して、結束作業時にその先端部41
を把持して引っ張ることができるようになっており、切
り込み23が形成された部位に引張力が作用しないように
構成されている。したがって、本実施形態では、バンド
部21は屈曲させることにより破断させることになる。
3実施形態を示す図であり、本実施形態は、請求項3に
記載の発明に対応する。図4において、結束バンド10
は、バンド部21の先端部41を切り込み23の先端から係合
溝22までの厚さで延長して、結束作業時にその先端部41
を把持して引っ張ることができるようになっており、切
り込み23が形成された部位に引張力が作用しないように
構成されている。したがって、本実施形態では、バンド
部21は屈曲させることにより破断させることになる。
【0021】本実施形態では、上述第1実施形態の作用
効果に加え、バンド部21を切り込み23の達していない厚
さで係合溝22側を延長した先端部41を把持して引っ張る
ことができるので、引張力により切り込み23が拡開する
ことをなくすことができる。したがって、引張力により
切り込み23の先端が係合溝22側に進むことをなくして信
頼性を向上させることができる。
効果に加え、バンド部21を切り込み23の達していない厚
さで係合溝22側を延長した先端部41を把持して引っ張る
ことができるので、引張力により切り込み23が拡開する
ことをなくすことができる。したがって、引張力により
切り込み23の先端が係合溝22側に進むことをなくして信
頼性を向上させることができる。
【0022】次に、図5は本発明に係る結束バンドの第
4実施形態を示す図であり、本実施形態は、請求項4に
記載の発明に対応する。図5において、結束バンド10
は、バンド部21の係合溝22側の幅方向の厚さW1を切り
込み23側の厚さW2よりも肉厚に形成され(W1>W
2)、その間には徐々にその厚さを変化させる斜面部51
が形成しており、係合溝22側の強度を大きくして、バン
ド部21を被結束部材に巻掛けて挿通穴15およびガイド部
18に挿通し係合溝22に係止爪16を摺接させつつを引き出
す際の破断に対する強度を増強させている。一方、バン
ド部21を屈曲させ切り込み23を拡開させたときには、斜
面部51によりその拡開がスムーズに進むことを可能にし
ている。
4実施形態を示す図であり、本実施形態は、請求項4に
記載の発明に対応する。図5において、結束バンド10
は、バンド部21の係合溝22側の幅方向の厚さW1を切り
込み23側の厚さW2よりも肉厚に形成され(W1>W
2)、その間には徐々にその厚さを変化させる斜面部51
が形成しており、係合溝22側の強度を大きくして、バン
ド部21を被結束部材に巻掛けて挿通穴15およびガイド部
18に挿通し係合溝22に係止爪16を摺接させつつを引き出
す際の破断に対する強度を増強させている。一方、バン
ド部21を屈曲させ切り込み23を拡開させたときには、斜
面部51によりその拡開がスムーズに進むことを可能にし
ている。
【0023】本実施形態では、上述第1実施形態の作用
効果に加え、係合溝22側を肉厚にしているので、係合溝
22側の強度を増大させることにより被結束部材の結束作
業中に切り込み23が拡開して係合溝22側に進むことを制
限することができる。したがって、引張力により係合溝
22側まで破断してしまうことを制限して信頼性を向上さ
せることができる。
効果に加え、係合溝22側を肉厚にしているので、係合溝
22側の強度を増大させることにより被結束部材の結束作
業中に切り込み23が拡開して係合溝22側に進むことを制
限することができる。したがって、引張力により係合溝
22側まで破断してしまうことを制限して信頼性を向上さ
せることができる。
【0024】次に、図6は本発明に係る結束バンドの第
5実施形態を示す図であり、本実施形態は、請求項5に
記載の発明に対応する。図6において、結束バンド10
は、切り込み23の先端と係合溝22との間に補強線材61が
バンド部21の延長方向と同一方向に通されており、係合
溝22側の強度を大きくして、バンド部21を被結束部材に
巻掛けて挿通穴15およびガイド部18に挿通し係合溝22に
係止爪16を摺接させつつを引き出す際の破断に対する強
度を増強させている。
5実施形態を示す図であり、本実施形態は、請求項5に
記載の発明に対応する。図6において、結束バンド10
は、切り込み23の先端と係合溝22との間に補強線材61が
バンド部21の延長方向と同一方向に通されており、係合
溝22側の強度を大きくして、バンド部21を被結束部材に
巻掛けて挿通穴15およびガイド部18に挿通し係合溝22に
係止爪16を摺接させつつを引き出す際の破断に対する強
度を増強させている。
【0025】本実施形態では、上述第1実施形態の作用
効果に加え、係合溝22側に補強線材61を通しているの
で、係合溝22側の強度を増大させることにより被結束部
材の結束作業中にバンド部21の切り込み23が拡開して係
合溝22側に進むことを制限することができる。したがっ
て、引張力により係合溝22側まで破断してしまうことを
制限して信頼性を向上させることができる。
効果に加え、係合溝22側に補強線材61を通しているの
で、係合溝22側の強度を増大させることにより被結束部
材の結束作業中にバンド部21の切り込み23が拡開して係
合溝22側に進むことを制限することができる。したがっ
て、引張力により係合溝22側まで破断してしまうことを
制限して信頼性を向上させることができる。
【0026】なお、これら上述第1〜5実施形態は、任
意に組み合せて実施してもよいことは云うまでもない。
意に組み合せて実施してもよいことは云うまでもない。
【0027】
【発明の効果】これら請求項1から6に記載の発明によ
れば、切り込みの拡開なく被結束部材に巻き付けてその
被結束部材を結束(緊締)したときに、バンド部に加え
られる係止爪と係合溝との摺接力するよりも大きな引張
力により、切り込みを拡開させ余分なバンド部を破断す
ることができる。このとき、結束後に切り込みを拡開さ
せる方向にバンド部を屈曲させて破断してもよい。した
がって、切断具を用いることなく不要なバンド部を取り
除くことができ、工数を削減して作業性を向上させるこ
とができる。
れば、切り込みの拡開なく被結束部材に巻き付けてその
被結束部材を結束(緊締)したときに、バンド部に加え
られる係止爪と係合溝との摺接力するよりも大きな引張
力により、切り込みを拡開させ余分なバンド部を破断す
ることができる。このとき、結束後に切り込みを拡開さ
せる方向にバンド部を屈曲させて破断してもよい。した
がって、切断具を用いることなく不要なバンド部を取り
除くことができ、工数を削減して作業性を向上させるこ
とができる。
【0028】この切り込みは、係合溝側から先端方向に
向かうように斜めに形成したときには、引き出し時に拡
開することを制限することができ、引き出し時に引張力
が切り込みを進ませるように作用することを少なくして
信頼性を向上させることもできるまた、バンド部を把持
する部位として係合溝側のみを延長して引張力が切り込
みを進ませるように作用することをなくすこともでき、
係合溝側を肉厚に形成したり、係合溝側の内部に補強線
材を通して破断に対する強度を増加させ、信頼性を向上
させることもできる。
向かうように斜めに形成したときには、引き出し時に拡
開することを制限することができ、引き出し時に引張力
が切り込みを進ませるように作用することを少なくして
信頼性を向上させることもできるまた、バンド部を把持
する部位として係合溝側のみを延長して引張力が切り込
みを進ませるように作用することをなくすこともでき、
係合溝側を肉厚に形成したり、係合溝側の内部に補強線
材を通して破断に対する強度を増加させ、信頼性を向上
させることもできる。
【0029】さらに、バンド部を引き出し方向側にガイ
ドするようにして結束後に係合溝と係止爪との係合に影
響なくバンド部を容易に屈曲させ切り込みを拡開させる
ようにすることもでき、作業性および信頼性を向上させ
ることもできる。
ドするようにして結束後に係合溝と係止爪との係合に影
響なくバンド部を容易に屈曲させ切り込みを拡開させる
ようにすることもでき、作業性および信頼性を向上させ
ることもできる。
【図1】本発明に係る結束バンドの第1実施形態を示す
図であり、(a)はその概略全体構成を示す斜視図、
(b)はその係止部の平面図である。
図であり、(a)はその概略全体構成を示す斜視図、
(b)はその係止部の平面図である。
【図2】そのバンド部を示す図であり、(a)はその一
部拡大側面図、(b)はその使用時の一部拡大側面図で
ある。
部拡大側面図、(b)はその使用時の一部拡大側面図で
ある。
【図3】本発明に係る結束バンドの第2実施形態を示す
図であり、そのバンド部の一部拡大側面図である。
図であり、そのバンド部の一部拡大側面図である。
【図4】本発明に係る結束バンドの第3実施形態を示す
図であり、そのバンド部の一部拡大側面図である。
図であり、そのバンド部の一部拡大側面図である。
【図5】本発明に係る結束バンドの第4実施形態を示す
図であり、(a)はそのバンド部の一部拡大側面図、
(b)はそのバンド部の延長方向から見た平面図であ
る。
図であり、(a)はそのバンド部の一部拡大側面図、
(b)はそのバンド部の延長方向から見た平面図であ
る。
【図6】本発明に係る結束バンドの第5実施形態を示す
図であり、(a)はそのバンド部の一部拡大側面図、
(b)はそのバンド部の延長方向から見た透視平面図で
ある。
図であり、(a)はそのバンド部の一部拡大側面図、
(b)はそのバンド部の延長方向から見た透視平面図で
ある。
10 結束バンド 11 クリップ 12 基部(係止部) 13 撓み部 14 弾性片 15 挿通穴 16 係止爪 17 支持部 18 ガイド部 21 バンド部 22 係合溝 23、33 切り込み 41 先端部 51 斜面部 61 補強線材
Claims (6)
- 【請求項1】長尺に形成され該延長方向に連続する係合
溝を有する可撓性バンド部と、該バンド部に連設されて
バンド部を挿通する挿通穴および該挿通穴近傍で挿通し
たバンド部の係合溝に係合し該バンド部の戻る方向への
移動を係止する係止爪を有する係止部と、からなる結束
バンドであって、 係合溝を外面側にして挿通穴に挿通する位置関係となる
ようにバンド部を係止部に連設するとともに、該バンド
部の係合溝の裏面側に切り込みを形成したことを特徴と
する結束バンド。 - 【請求項2】前記切り込みを、係合溝側から斜めにバン
ド部の先端方向に向かうように形成したことを特徴とす
る請求項1に記載の結束バンド。 - 【請求項3】前記バンド部の先端側を、切り込みの達し
ていない係合溝側の厚さで延長したことを特徴とする請
求項1または2に記載の結束バンド。 - 【請求項4】前記バンド部の切り込みの達していない係
合溝側の幅方向の厚さを、切り込み側よりも肉厚に形成
したことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の
結束バンド。 - 【請求項5】前記バンド部の切り込みの達していない係
合溝側の内部に、補強線材を通したことを特徴とする請
求項1から4の何れかに記載の結束バンド。 - 【請求項6】前記係止爪よりもバンド部の引き出し方向
側に該バンド部を挿通してガイドするガイド部を設けた
ことを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の結束
バンド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9091817A JPH10281347A (ja) | 1997-04-10 | 1997-04-10 | 結束バンド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9091817A JPH10281347A (ja) | 1997-04-10 | 1997-04-10 | 結束バンド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10281347A true JPH10281347A (ja) | 1998-10-23 |
Family
ID=14037196
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9091817A Pending JPH10281347A (ja) | 1997-04-10 | 1997-04-10 | 結束バンド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10281347A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005066681A (ja) * | 2003-08-27 | 2005-03-17 | Tetsushi Yoshida | 作業現場における線材の集束保持具 |
JP2008157418A (ja) * | 2006-12-26 | 2008-07-10 | Calsonic Kansei Corp | ハーネスクリップ構造 |
-
1997
- 1997-04-10 JP JP9091817A patent/JPH10281347A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005066681A (ja) * | 2003-08-27 | 2005-03-17 | Tetsushi Yoshida | 作業現場における線材の集束保持具 |
JP2008157418A (ja) * | 2006-12-26 | 2008-07-10 | Calsonic Kansei Corp | ハーネスクリップ構造 |
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