JP4079239B2 - バンドクリップ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数本の電線を束ねたワイヤーハーネス等の長尺部材を結束するためのバンドクリップに係り、特に長尺部材の外周に巻き付けたバンドを締め付けて長尺部材を保持するためのバンドクリップに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のバンドクリップとして、例えば図7に示す実開平4−86763号公報に開示されたものがある。このバンドクリップは、バンド挿通部(ガイド穴)1を有するクリップ本体(枠体)2と、該クリップ本体2から延設した可撓性を有する細長のバンド部(バンド本体)3とを備える。該バンド部3の表面には、その長手方向に沿って多数の突条4,5が2列にそれぞれほぼ平行に設けられている。左右の突条4,5は、同じピッチ(突条の間隔)を有しかつ長手方向に1/2ピッチだけ互いにずらしてある。これによって、隣接する1つの突条4と1つの突条5との間のピッチが小さくなり、小径のワイヤーハーネスを確実に保持できるようになっている。なお、符号6,7は左右の突条4,5を係止する係止部である。
【0003】
また、従来の別のバンドクリップとして、図8〜図10に示す特開平10−147361号公報に開示されたものがある。このバンドクリップは、バンド挿通部(貫通孔)8を有するクリップ本体(バックル部)9と、該クリップ本体9から延設した可撓性を有する細長のバンド部10とを備える。該バンド部10の表面には、その長手方向に沿って多数の突条11がほぼ平行に設けられている。また、クリップ本体9には、引き締め方向へのみバンド部10の移動を許容するように各突条11と係合しかつ緩み方向へのバンド部10の移動に対しては突条11を係止する係止部12が設けられている。該係止部12は、バンド挿通部8内に設けた可撓性を有する係止片13に突設されている。
ワイヤーハーネスを保持する際には、バンド部10をワイヤーハーネスの外周に巻き付けた後、バンド部10をバンド挿通部8に挿通させて引き締め方向(図9,10の矢印方向)へ引っ張ると、係止部12の傾斜面12aが各突条11の傾斜面11aで順次押圧され、この押圧の度に係止片13が弾性変形して係止部12が隣接する突条11,11間の凹部14から退避し、引き締め方向へバンド部10の移動が許容される。バンド部10を十分に引き締めた状態で、突条11の被係止面11bが係止部12の係止面12bで係止されワイヤーハーネスをバンド部10で締め付けた状態が保持される。そして、このバンドクリップでは、多数の突条11のうち、クリップ本体9に近い部位にある突条群15の各突条11のロック高さ(突条11の被係止面11bと係止部12の係止面12bとの接触面の高さ)H1とピッチP1(図9参照)を、突条群15よりクリップ本体9から離れた部位にある突条群16の各突条11のロック高さH2とピッチP2よりそれぞれ小さくしてある。したがって、小径のワイヤーハーネスに対してはピッチの小さい突条群15を使い、大径のワイヤーハーネスに対してはピッチの大きい突条群16を使うことにより、径の異なるワイヤーハーネスを結束できるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図7に示す従来のバンドクリップでは、左右の各突条4,5の幅が、図8に示すバンドクリップのような一列タイプのものと比べるとほぼ半分になっている。そのため、ポリプロピレン等の安価な材料を使用した場合、突条4,5のロック強度が不足してしまい、大きな保持力(突条4,5が係止部6,7で係止されて前記引き締め状態を保持する力)が必要な大径のワイヤーハーネスを保持できなくなるおそれがあった。
【0005】
また、図8に示す従来の別のバンドクリップでは、ロック高さ大の突条群16の各突条11のロック高さH2はロック高さ小の突条群15の各突条11のロック高さH1より大きい。そのため、突条群16を使って大径のワイヤーハーネスを結束する場合のバンド挿入力(バンド部10を引き締めるのに必要な力)F2が、突条群15を使って小径のワイヤーハーネスを結束する場合のバンド挿入力F1より大きくなってしまう。すなわち、突条群15を使って小径のワイヤーハーネスを結束する場合には、ロック高さH1だけ係止部12が凹部14から退避するように係止片13を弾性変形させるバンド挿入力F1が必要である。これに対して、突条群16を使って大径のワイヤーハーネスを結束する場合には、ロック高さH2だけ係止部12が凹部14から退避するように係止片13を弾性変形させるバンド挿入力F2が必要となり、H1<H2であるのでF1<F2となる。したがって、大径のワイヤーハーネスを保持する場合には、小径のワイヤーハーネスを保持する場合と比べて大きなバンド挿入力が必要になってしまうという問題があった。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ポリプロピレン等の安価な材料を使用した場合でも、ワイヤーハーネス等の長尺部材を径の大小にかかわらず確実に保持でき、また、大径の長尺部材を保持する際のバンド挿入力を低減して作業性の向上を図ったバンドクリップを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、バンド挿通部を有するクリップ本体と、該クリップ本体から延設した可撓性を有する細長のバンド部とを備え、該バンド部表面にその長手方向に沿って多数の突条がほぼ平行に設けられ、クリップ本体に、引き締め方向へのみバンド部の移動を許容するように突条と係合しかつ緩み方向へのバンド部の移動に対しては前記突条を係止する係止部が設けられ、バンド部を長尺部材の外周に巻き付けた後、バンド挿通部に挿通して引き締めた状態で、突条が係止部で係止され長尺部材をバンド部で締め付けた状態が保持されるバンドクリップにおいて、多数の突条のうち、クリップ本体に近い部位にある各突条のピッチと各突条の基部の厚さを、これらの突条よりクリップ本体から遠い部位にある各突条のピッチと各突条の基部の厚さよりそれぞれ小さくすると共に、多数の突条全てのロック高さをほぼ同じにしたことを特徴とする。
【0008】
かかる構成により、クリップ本体に近い部位にある突条のピッチを該突条よりクリップ本体から遠い部位にある突条のピッチより小さくしてあるので、クリップ本体に近い部位にある突条を使って小径の長尺部材を確実に保持できる。また、多数の突条全てのロック高さをほぼ同じにしてあるが、クリップ本体から遠い部位にある突条の基部の厚さを、該突条よりクリップ本体に近い部位にある突条の基部の厚さより大きくしてあるので、ポリプロピレン等の安価な材料を使用した場合でも、クリップ本体から遠い部位にある突条では大きなロック強度が得られる。これによって、遠い部位にある突条を使って大径の長尺を大きな保持力で強固に保持できる。さらに、多数の突条全てのロック高さをほぼ同じにしてあるので、径の異なる長尺部材を保持する際のバンド挿入力がほぼ一定になると共に、大径の長尺部材を保持する際のバンド挿入力が図8に示す上記従来例より低減し、作業性の向上が図れる。
【0009】
請求項2に係る発明は、多数の突条は、クリップ本体に近い領域にあって前記ピッチと前記厚さをそれぞれほぼ同じにした複数の突条からなる第1の突条群と、該突条群よりクリップ本体から遠い領域にあって前記ピッチと前記厚さが第1の突条群よりそれぞれ大きい複数の突条からなる第2の突条群とを含むことを特徴とする。
かかる構成によれば、小径の長尺部材を第1の突条群により確実に保持できると共に、大径の長尺部材を第2の突条群により大きな保持力で強固に保持できる。しかも、第1の突条群と第2の突条群のいずれを使う場合でも、バンド挿入力がほぼ一定になる。
【0010】
請求項3に係る発明は、多数の突条のピッチと基部の厚さを、クリップ本体から離れるにつれて次第に大きくしたことを特徴とする。
かかる構成によれば、長尺部材を径の大小にかかわらずより確実にかつその径に応じた適度な保持力で保持できる。
【0011】
請求項4に係る発明は、多数の突条は、バンド部表面の幅方向にほぼその幅全体にわたってそれぞれ延びていることを特徴とする。
かかる構成によれば、各突条のロック強度がより一層大きくなる。特に、クリップ本体から遠い部位にある突条にあっては、基部の厚さをクリップ本体に近い部位にある突条より大きくしてあり、さらに幅方向の寸法についても大きくしたので、大径の長尺部材をより大きな保持力で保持できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態の一例に係るバンドクリップを示す平面図、図2は図1の右側面図、図3はクリップ本体に近い部位にある突条と係止部の係合状態を示す図1のA−A矢視部分断面図、図4はクリップ本体から離れた部位にある突条と係止部の係合状態を示す図3と同様の断面図である。
【0013】
本例に係るバンドクリップは、ワイヤーハーネス等の長尺部材を結束するためのもので、図1および図2に示すように、バンド挿通部20を有するクリップ本体21と、該クリップ本体21から一体的に延設した可撓性を有する細長のバンド部22とを備える。バンド部22の表面には、その長手方向に沿って多数の突条23および24がそれぞれほぼ平行にかつほぼ一定の間隔で設けられている。一方、クリップ本体21には、引き締め方向へのみバンド部22の移動を許容するように各突条23又は24と係合しかつ引き締め方向(図3,4の矢印方向)とは逆の緩み方向へのバンド部22の移動に対しては1つの突条23又は24を係止する1つの係止部25が設けられている。該係止部25は、バンド挿通部20内に設けた可撓性を有する係止片26の各突条23又は24と対向する面に突設されている。
【0014】
また、本例に係るバンドクリップは、バンド部22をワイヤーハーネスの外周に巻き付けた後、クリップ本体21のバンド挿通部20に挿通して引き締めた状態で、1つの突条23又は24が係止部25で係止され、すなわち、バンド部22が緩み方向へ移動しないようにロックされ、長尺部材をバンド部22で締め付けた状態が保持されるようになっている。なお、図2において、クリップ本体21の右側がバンド挿通部20の入口側であり、その左側がバンド挿通部20の出口側になっている。したがって、バンド部22の先端側を図2の矢印で示すようにクリップ本体21右側の入口側からバンド挿通部20に挿入する。
【0015】
図1に示す多数の突条23,24のうち、クリップ本体21に近い部位にある複数の突条23はそれぞれ同一形状を有している。すなわち、複数の突条23は、図3に示すように、ピッチ(隣接する突条の間隔)P1,基部の厚さ(長手方向の幅)W1およびロック高さ(突条23の被係止面23aと係止部25の係止面25aとの接触面の高さ)Hをそれぞれ同じにしてある。各突条23は、図3に示すバンド部22の長手方向の断面で、前記引き締め方向の前側に位置し係止部25の係止面25aで係止される被係止面23aと、引き締め方向の後側に位置し、係止部25の傾斜面25bと接触可能な傾斜面23bと、平坦な頂部とを有する台形状に形成されている。これら複数の突条23が、バンド部22の表面に、クリップ本体21の近傍から所定の長さ範囲にわたって設けられている。また、各突条23は、図1に示すように、バンド部22の表面の幅方向にほぼその幅全体にわたってそれぞれ延びている。さらに、複数の突条23により、保持力小の突条群(以下、第1の突条群という。)27が構成されている。ここで、保持力とは、突条23又は24が係止部25で係止されて前記引き締め状態を保持する力である。
【0016】
一方、第1の突条群27よりクリップ本体21から離れた部位にある複数の突条24もそれぞれ同一形状を有している。すなわち、複数の突条24は、図4に示すように、ピッチP2,基部の厚さW2およびロック高さ(突条24の被係止面24aと係止部25の係止面25aとの接触面の高さ)Hをそれぞれ同じにしてある。これら複数の突条24が、バンド部22の表面に、第1の突条群27の終端にある突条23に連続して、所定の長さ範囲にわたって設けられている。また、各突条24は、バンド部22の表面の幅方向にほぼその幅全体にわたってそれぞれ延びている。また、各突条24も、突条23と同様に被係止面24aと傾斜面24bと平坦な頂部とを有する台形状の断面を有する形状に形成されている。さらに、複数の突条24により、保持力大の突条群(以下、第2の突条群という。)28が構成されている。なお、図3および図4で、符号29は、クリップ本体21のバンド挿通部20を形成する壁部の一部である。この壁部29の内面に、バンド部22の突条23,24を設けてある表面とは反対側の面が摺接する。
【0017】
そして、多数の突条23,24のうち、クリップ本体21に近い部位にある第1の突条群27の各突条23のピッチP1と基部の厚さW1(図3参照)を、これらの突条23よりクリップ本体21から遠い部位にある第2の突条群28の各突条24のピッチP2と基部の厚さW2よりそれぞれ小さくしてある(P1<P2、W1<W2)と共に、多数の突条23,24全てのロック高さHをほぼ同じにしてある。
【0018】
上記構成を有する本例に係るバンドクリップを使ってワイヤーハーネスを保持する際には、バンド部22を不図示のワイヤーハーネスの外周に巻き付けた後、バンド部22の先端側を図2の矢印で示すようにクリップ本体21右側にあるバンド挿通部8の入口に挿入し、バンド部22をバンド挿通部8に挿通させる。この挿通によりクリップ本体21左側にあるバンド挿通部8の出口から出したバンド部22の先端側を引き締め方向(図3,4の矢印方向)へ引っ張ると、係止部25の傾斜面25bが各突条23又は24の傾斜面23b又は24bで順次押圧され(図5参照)、この押圧の度に係止片26が同図の上方へ弾性変形し、この変形により係止部25が隣接する2つの突条23,23間又は24,24間の凹部30内から(図3又は図4に示す位置から)退避し始める(図5参照)。係止片26の弾性変形がさらに進んで係止部25が凹部30内から完全に退避し、係止部25の平坦な頂部が突条23又は24の平坦な頂部に乗り上げると(図6参照)、引き締め方向へバンド部22の移動が許容される。
バンド部22がさらに進んで突条23又は24の頂部が係止部25の頂部から外れると、係止部25が係止片26の弾性力により凹部30内に再び入り込み、その傾斜面25bが次の突条23又は24の傾斜面23b又は24bで上記と同様に押圧される。このような動作がバンド部22を引っ張っている間繰り返される。
【0019】
バンド部22を十分に引き締めた状態でバンド部22から手を離すと、突条23又は24の被係止面23a又は24aが係止部25の係止面25aで係止されワイヤーハーネスをバンド部22で締め付けた状態が保持される。そして、小径のワイヤーハーネスを結束する際には第1の突条群27の各突条23を使い、大径のワイヤーハーネスを結束する際には第2の突条群28を使うことができる。
【0020】
本例に係るバンドクリップによれば、クリップ本体21に近い部位にある各突条23のピッチP1を該突条23よりクリップ本体21から遠い部位にある突条24のピッチP2より小さくしてあるので、第1の突条群27の各突条23を使って小径のワイヤーハーネスを確実に保持できる。
また、多数の突条23,24全てのロック高さHをほぼ同じにしてあるが、クリップ本体21から遠い部位にある各突条24の基部の厚さW2を、該突条24よりクリップ本体21に近い部位にある各突条23の基部の厚さW1より大きくしてあるので、ポリプロピレン等の安価な材料を使用した場合でも、第2の突条群28の各突条24では大きなロック強度が得られる。これによって、その突条群28内の各突条24を使って大径のワイヤーハーネスを大きな保持力で強固に保持できる。
さらに、多数の突条23,24全てのロック高さHをほぼ同じにしてあるので、径の異なるワイヤーハーネスを保持する際のバンド挿入力(バンド部22を引き締めるのに必要な力)Fがほぼ一定になると共に、大径のワイヤーハーネスを保持する際のバンド挿入力Fが図8に示す上記従来例より低減し、バンド部22の先端側を引き締め方向へ小さい力で引っ張ることができる。そのため、締め付け作業がし易くなり、作業性の向上を図ることができる。
【0021】
また、本例に係るバンドクリップによれば、ピッチP1と基部の厚さW1をそれぞれほぼ同じにした複数の突条23からなる第1の突条群27と、該突条群27よりクリップ本体21から遠い領域にあってピッチP2と基部の厚さW2が第1の突条群27よりそれぞれ大きい複数の突条24からなる第2の突条群28とを含むので、小径のワイヤーハーネスを第1の突条群27の各突条23により確実に保持できると共に、大径のワイヤーハーネスを第2の突条群28の各突条24により大きな保持力で強固に保持できる。しかも、両突条群27,28のいずれを使う場合でも、バンド挿入力Fがほぼ一定になる。
【0022】
また、本例に係るバンドクリップによれば、多数の突条23,24は、バンド部22表面の幅方向にほぼその幅全体にわたってそれぞれ延びているので、各突条23,24のロック強度がより一層大きくなる。特に、クリップ本体21から遠い部位にある各突条24にあっては、基部の厚さW2をクリップ本体21に近い部位にある各突条23より大きくしてあり、さらに幅方向の寸法についても大きくしたので、大径のワイヤーハーネスをより大きな保持力で保持できる。
【0023】
なお、本例に係るバンドクリップでは、バンド部22を引き締め方向へ引っ張る力で係止片26を弾性変形させて係止部25を退避させることにより、引き締め方向へのバンド部22の移動を許容するように構成しているが、本発明はこのようなバンドクリップとは異なる構成のものにも適用できる。例えば、特開平9−166244号公報に開示されているように、バンド部が略平板状から幅方向に撓み変形したときにバンド部の移動を許容するように構成したバンドクリップにも本発明を適用できる。
【0024】
また、本例に係るバンドクリップにおいて、多数の突条を、2つのグループ、すなわち第1の突条群27と第2の突条群28の2つに群に分けずに、各突条のピッチとその基部の厚さを、クリップ本体21から離れるにつれて次第に大きくしてもよい。この場合には、ワイヤーハーネスを径の大小にかかわらずより確実にかつその径に応じた適度な保持力で保持できる。
【0025】
さらに、本例に係るバンドクリップにおいて、第2の突条群28に含まれる複数の突条24の幅を同じにせずに、その幅をクリップ本体21から離れるにつれて次第に大きくしてもよい。この場合にも、ワイヤーハーネスをその径に応じた適度な保持力で保持できる。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、ポリプロピレン等の安価な材料を使用した場合でも、ワイヤーハーネス等の長尺部材を径の大小にかかわらず確実に保持することができる。その結果、径の異なる長尺部材に対して1種類のバンドグリップを共用することができる。また、大径の長尺部材を保持する際のバンド挿入力を低減することができ、バンド部の締め付け作業性の向上を図ることができる。
【0027】
請求項2に係る発明によれば、請求項1に係る発明により得られる効果に加えて、小径の長尺部材を第1の突条群により確実に保持できると共に、大径の長尺部材を第2の突条群により大きな保持力で強固に保持することができる。しかも、第1の突条群と第2の突条群のいずれを使う場合でも、ほぼ一定のバンド挿入力でバンド部の締め付け作業を行うことができる。
【0028】
請求項3に係る発明によれば、請求項1に係る発明により得られる効果に加えて、長尺部材を径の大小にかかわらずより確実にかつその径に応じた適度な保持力で保持することができる。
【0029】
そして、請求項4に係る発明によれば、請求項1,2又は3に係る発明により得られる効果に加えて、各突条のロック強度がより一層大きくなる。特に、クリップ本体から遠い部位にある突条にあっては、基部の厚さをクリップ本体に近い部位にある突条より大きくしてあり、さらに幅方向の寸法についても大きくしたので、大径の長尺部材をより大きな保持力で保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例に係るバンドクリップを示す平面図。
【図2】図1の右側面図。
【図3】クリップ本体に近い部位にある突条と係止部の係合状態を示す図1のA−A矢視部分断面図。
【図4】クリップ本体から離れた部位にある突条と係止部の係合状態を示す図3と同様の断面図。
【図5】突条と係止部の係合関係を示す説明図で、係止部が退避途中にある状態を示す図。
【図6】図5と同様の説明図で、係止部が完全に退避した状態を示す図。
【図7】従来のバンドクリップを示す平面図。
【図8】従来の別のバンドクリップを示す平面図。
【図9】図8のB−B矢視部分断面図で、ロック高さ小の突条と係止部の係合関係を示す図。
【図10】図9と同様の断面図で、ロック高さ大の突条と係止部の係合関係を示す図。
【符号の説明】
20 バンド挿通部
21 クリップ本体
22 バンド部
23,24 突条
25 係止部
26 係止片
27 第1の突条群
28 第2の突条群

Claims (4)

  1. バンド挿通部を有するクリップ本体と、該クリップ本体から延設した可撓性を有する細長のバンド部とを備え、該バンド部表面にその長手方向に沿って多数の突条がほぼ平行に設けられ、前記クリップ本体に、引き締め方向へのみ前記バンド部の移動を許容するように前記突条と係合しかつ緩み方向への前記バンド部の移動に対しては前記突条を係止する係止部が設けられ、前記バンド部を長尺部材の外周に巻き付けた後、前記バンド挿通部に挿通して引き締めた状態で、前記突条が前記係止部で係止され長尺部材を前記バンド部で締め付けた状態が保持されるバンドクリップにおいて、
    前記多数の突条のうち、前記クリップ本体に近い部位にある各突条のピッチと各突条の基部の厚さを、これらの突条より前記クリップ本体から遠い部位にある各突条のピッチと各突条の基部の厚さよりそれぞれ小さくすると共に、前記多数の突条全てのロック高さをほぼ同じにしたことを特徴とするバンドクリップ。
  2. 前記多数の突条は、前記クリップ本体に近い領域にあって前記ピッチと前記厚さをそれぞれほぼ同じにした複数の突条からなる第1の突条群と、該突条群より前記クリップ本体から遠い領域にあって前記ピッチと前記厚さが前記第1の突条群よりそれぞれ大きい複数の突条からなる第2の突条群とを含むことを特徴とする請求項1記載のバンドクリップ。
  3. 前記多数の突条の前記ピッチと前記厚さを、前記クリップ本体から離れるにつれて次第に大きくしたことを特徴とする請求項1又は2記載のバンドクリップ。
  4. 前記多数の突条は、前記バンド部表面の幅方向にほぼその幅全体にわたってそれぞれ延びていることを特徴とする請求項1,2又は3記載のバンドクリップ。
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