JP2006149014A - 十字結束用バンド、十字結束バンド、十字結束構造、及び十字結束方法 - Google Patents

十字結束用バンド、十字結束バンド、十字結束構造、及び十字結束方法 Download PDF

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Yosuke Morishita
陽介 森下
Toshiaki Takagaki
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Abstract

【課題】ワイヤーハーネスの十字状部分を、簡単で迅速に結束作業が行え、結束状態を長期に亘って安定維持できるものとなるよう、改善された十字結束構造を提供する。
【解決手段】合成樹脂製のバンド主部32の基端に、これの先端32aから挿通させて抜け止め状に係止させる挿通係止孔33aを有するロック部33が一体に連設された結束バンドV2と、十字結束用バンドV1とを用いて、ワイヤーハーネスWの十字状部分Bを十字結束するに当たり、結束バンドV2のバンド主部32を十字結束用バンドV1の挿通孔7に通して、バンド主部2を十字状部分Bの隅角部sk1,sk3どうしに亘る状態で巻回させて対応する挿通係止孔3aに通して結束し、かつ、結束バンドV2のバンド主部32を、残りの対向する隅角部sk2,sk4どうしに亘る状態で巻回させて対応する挿通係止孔33aに通して結束する十字結束構造。
【選択図】図8

Description

本発明は、ワイヤーハーネス等の結束対象における十字状又は略十字状に枝分かれ若しくは交差する十字状部分を十字結束状態に保持するのに好適に使用できる十字結束構造や、これに好適に用いられる十字結束用バンドや十字結束バンド、並びに十字結束方法に関するものである。
結束対象の一例として、例えば、各種産業機械や自動車に用いられるワイヤーハーネスが挙げられ、このワイヤーハーネスにおいては、多数の電線をばらけないように束ねるために、適宜の長さ毎に結束バンドを用いて結束されている。この場合、T字状に枝分かれ配線される箇所をしっかりと結束するには、特許文献1や2に示されたワイヤーハーネス分岐部用結束バンドを用いる。また、特許文献3には、バンド主部のロック部への挿入操作が容易化されるように改良されたワイヤーハーネス分岐部用結束バンドが示されている。これらの分岐部用結束バンドにより、ワイヤーハーネスにおける三方に枝分かれする分岐部を良好に結束状態に保持できるようになっている。
近年のワイヤーハーネスにおいては、電気設備や電子機器の増大により、益々肥大化、長大化してきており、上記分岐部としては、主ハーネス部から三方に枝分かれするとか、一対のワイヤーハーネス部分が立体交差する等、十字状に枝分かれ若しくは交差するものも増えてきている。そのような十字状部分には、前述のワイヤーハーネス分岐部用結束バンドは使用できないので、従来ではテープ(ビニールテープ、シリコンテープ等の粘着テープ)を十字状に巻付けて束ねる、という人為作業によるテープ巻付けを行い、十字状部分を実質的に結束状態にして維持するようにしていた。
しかしながら、テープを巻いて結束状態を維持させる手段では、テープをワイヤーハーネスに巻付ける操作が多数回必要であり、1回の巻付け操作で済む結束バンドによる結束作業に比べて時間や労力が掛かるとともに、熟練度が必要とされる。また、結束作業をし易くするために、基板に植設された多数のY字状治具にワーヤーハーネスを仮支持させて、少しワイヤーハーネスを持上げた状態とする結束治具手段を用いる場合において、十字状部分にテープを巻くには、その部分を一旦Y字状治具から上方に外すために大きく持上げねばならず、その持上げ操作が面倒で煩わしいとともに、その際に枝分かれ箇所や交差箇所がずれ動いてしまう不都合が生じ易いという問題もあった。
加えて、一般的な合成樹脂製のテープは、クリープ変形したり粘着剤が劣化する等、比較的経時変化が起こり易く、時間経過に伴って十字状部分の結束状態が不安定になったり緩んだりすることがあり、耐久性(信頼性)にはやや難がある。このように、ワイヤーハーネスの十字状部分を結束するに関しては改善の余地が残されているものであった。
実開昭63−97279号公報 実開平6−65682号公報 特開2004−15951号公報
本発明の目的は、上記のような実情に鑑みることにより、ワイヤーハーネス等の結束対象における十字状部分を、簡単で迅速に結束作業が行え、結束状態を長期に亘って安定維持できるものとなるよう、改善された十字結束構造を提供する点にある。また、その十字結束構造に好適な十字結束用バンドや十字結束バンド、或いは十字結束方法を提供することも目的とする。
請求項1に係る発明は、十字結束用バンドにおいて、可撓性を有するバンド主部2と、このバンド主部2をその先端2aから挿通させて抜け止め状に係止させる挿通係止孔3aを有して前記バンド主部2の基端に連設されるロック部3と、前記バンド主部2における長手方向の中間部又は前記ロック部側部に一体化されるターミナル部1とを有し、前記ターミナル部1は、前記バンド主部2とは別のバンド主部32を通すための挿通孔7と、結束対象Wにおける十字状又は略十字状に枝分かれ若しくは交差する十字状部分Bにあてがわれる当接部4とを有するとともに、前記挿通孔7は、前記バンド主部2の長手方向に交差する方向に前記ターミナル部1を貫通する孔に形成されていることを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の十字結束用バンドにおいて、前記挿通孔7の向きが、前記バンド主部2の長手方向と直交又はほぼ直交する方向に設定されていることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の十字結束用バンドにおいて、前記ターミナル部1に、結束対象Wを支持部材21に係止するためのクランプ部1Bが設けられていることを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、十字結束バンドにおいて、可撓性を有するバンド主部42と、このバンド主部42をその先端42aから挿通させて抜け止め状に係止させる挿通係止孔3aを有して前記バンド主部2の基端に連設されるロック部3と、前記バンド主部2の長手方向で中間部にその長手方向と交差する方向に伸びる第二のバンド主部52が一体形成されるとともに、前記第二のバンド主部52の一端には、その第二のバンド主部52の他端52aから挿通させて抜け止め状に係止させる挿通係止孔3aを有する第二のロック部3が形成されていることを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の十字結束バンドにおいて、前記バンド主部42と前記第二のバンド主部52とが互いに直交又はほぼ直交する状態に構成されていることを特徴とするものである。
請求項6に係る発明は、請求項4又は5に記載の十字結束バンドにおいて、前記バンド主部42と前記第二のバンド主部52との枝分かれ箇所に、結束対象Wを支持部材21に係止するためのクランプ部1Bが設けられていることを特徴とするものである。
請求項7に係る発明は、十字結束構造において、可撓性を有するバンド主部32の基端に、前記バンド主部32をその先端32aから挿通させて抜け止め状に係止させる挿通係止孔33aを有したロック部33が一体に連設されて成る結束バンドV2と、請求項1〜3の何れか一項に記載の十字結束用バンドV1とを用いて、結束対象Wにおける十字状又は略十字状に枝分かれ若しくは交差する十字状部分Bを十字結束するに当たり、
前記結束バンドV2のバンド主部32を前記挿通孔7に通した状態で、前記バンド主部2と前記結束バンドV2のバンド主部32との一方2を、前記十字状部分Bに形成される四箇所の隅角部sk1〜sk4のうちの対向する隅角部sk1,sk3どうしに亘る状態で前記結束対象Wに巻回させて対応する前記挿通係止孔3aに通して結束し、かつ、前記バンド主部2と前記結束バンドV2のバンド主部32との他方32を、前記四箇所の隅角部sk1〜sk4のうちの残りの対向する隅角部sk2,sk4どうしに亘る状態で前記結束対象Wに巻回させて対応する前記挿通係止孔33aに通して結束してあることを特徴とするものである。
請求項8に係る発明は、十字結束構造において、請求項4〜6の何れか一項に記載の十字結束バンドAを用いて、結束対象Wにおける十字状又は略十字状に枝分かれ若しくは交差する十字状部分Bを十字結束するに当たり、
前記バンド主部42と前記第二のバンド主部52との一方42を、前記十字状部分Bに形成される四箇所の隅角部sk1〜sk4のうちの対向する隅角部sk1,sk3どうしに亘る状態で前記結束対象Wに巻回させて対応する前記挿通係止孔3aに通して結束し、かつ、前記バンド主部42又は前記結束バンドのバンド主部52の他方52を、前記四箇所の隅角部sk1〜sk4のうちの残りの対向する隅角部sk2,sk4どうしに亘る状態で前記結束対象Wに巻回させて対応する前記挿通係止孔3aに通して結束してあることを特徴とするものである。
請求項9に係る発明は、十字結束方法において、可撓性を有するバンド主部32の基端に、前記バンド主部32をその先端部32aから挿通させて抜け止め状に係止させる挿通係止孔33aを有したロック部33が一体に連設されて成る結束バンドV2の前記バンド主部32を、請求項1〜3の何れか一項に記載の十字結束用バンドV1の前記挿通孔7に通すバンド挿通工程と、
前記バンド挿通工程の後に、前記バンド主部2と前記結束バンドV2のバンド主部32との一方2を、結束対象Wにおける十字状又は略十字状に枝分かれ若しくは交差する十字状部分Bに形成される四箇所の隅角部sk1〜sk4のうちの対向する隅角部sk1,sk3どうしに亘る状態で前記結束対象Wに巻回させて対応する前記挿通係止孔3aに通して結束させる第1結束工程と、
前記第1結束工程の後に、前記バンド主部2と前記結束バンドV2のバンド主部32との他方32を、前記四箇所の隅角部sk1〜sk4のうちの残りの対向する隅角部sk2,sk4どうしに亘る状態で前記結束対象Wに巻回させて対応する前記挿通係止孔33aに通して結束させる第2結束工程と、から成ることを特徴とするものである。
請求項10に係る発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の十字結束用バンドV1、又は請求項4〜6の何れか一項に記載の十字結束バンドA、又は請求項7若しくは8に記載の十字結束構造、又は請求項9に記載の十字結束方法において、前記結束対象Wが、複数の電線rの集合で成るワイヤーハーネスであり、前記十字状部分Bは、前記ワイヤーハーネスWが十字状に分岐若しくは交差される箇所であることを特徴とするものである。
請求項1〜3の発明によれば、(イ)十字結束用バンドと、これの挿通孔にバンド主部が挿通される結束バンドとの二部品で構成される十字結束バンドを用いて結束対象の十字状部分を十字結束させる手段である。つまり、ワイヤーハーネス等の結束対象の十字状部分を、十字結束用バンドと結束バンドとを用いて十字結束することができるから、結束作業としてはバンド主部をロック部に挿通して引締め操作するだけで良いとともに、結束を解除するにはバンド主部をロック部から外すかバンド主部を切断するかという簡単な処理で済むものとなる。その結果、十字状部分にテープ巻きしていた従来手段に比べて、簡単で迅速に結束作業が行え、結束状態を長期に亘って安定維持できるものとなるように改善することができる。
請求項1の発明によれば、前記効果(イ)を得るための十字結束用バンドを規定するものであり、別のバンド主部(結束バンドのバンド主部)を挿通自在な挿通孔を有するターミナル部をバンド主部に形成することで、結束バンドとは互いに独立した1個の部品として構成することが可能になり、取り扱いや運搬において有利なものになる。バンド主部が挿通自在であることから、十字結束用バンドに対する結束バンドの位置が自在に調節可能であり、十字状部分に対するロック部並びにバンド主部の位置を調節して、巻付け操作や結束操作が行い易い位置や姿勢に設定できる利点もある。また、十字結束用バンドと結束バンドとはターミナル部において交差し、かつ、その相対位置が定められるようになるので、位置ずれなく安定した十字結束状態が維持されるという利点もある。
請求項2の発明によれば、結束バンドのバンド主部を十字結束用バンドの挿通孔に挿通しさえすれば、十字結束用バンドのバンド主部と結束バンドのバンド主部とが互い直交又はほぼ直交する十字姿勢、即ち十字状部分を結束するに適した姿勢にすることができる。その結果、結束バンドの挿通操作を簡単、確実、迅速に行えるようにしながら良好な十字結束が行えることに寄与する優れた十字結束用バンドを提供することができる。
請求項3の発明によれば、ターミナル部に設けられたクランプ部を用いて、十字結束用バンド、即ち結束対象の十字結束部分を支持部材にクランプさせることが可能になる。それにより、例えば、専用の支持手段を用いて十字結束用バンドを支持部材に支持させる手段に比べて、構造簡単で廉価に、或いはコンパクトに支持させることが可能となる利点がある。
請求項4〜6の発明によれば、(ロ)一対の結束バンドどうしがそれらのバンド主部において一体化されたような十字形状を呈する十字結束バンド、即ち単一部品である十字結束バンドを用いて結束対象の十字状部分を十字結束させる手段である。つまり、ワイヤーハーネス等の結束対象の十字状部分を、1個の部品である十字結束バンドのみを用いて十字結束することができるから、結束作業としてはバンド主部をロック部に挿通して引締め操作するだけで良いとともに、結束を解除するにはバンド主部をロック部から外すかバンド主部を切断するかという簡単な処理で済むものとなる。その結果、十字状部分にテープ巻きしていた従来手段に比べて、簡単で迅速に結束作業が行え、結束状態を長期に亘って安定維持できるものとなるように改善することができるとともに、単一の部品であるから取り扱いや運搬においても有利である。
請求項5の発明によれば、バンド主部と第二のバンド主部とが予め互いに直交又はほぼ直交となる十字姿勢に形成されているから、バンド主部を十字状態にセットする一切の操作を伴うことなく結束対象の十字状部分を結束するに適した姿勢を得ることができる。その結果、単に十字結束バンドを所定位置に移動するだけで、良好な十字結束が行える優れた十字結束バンドを提供することができる。
請求項6の発明によれば、バンド主部と第二のバンド主部との枝分かれ箇所に設けられたクランプ部を用いて、十字結束バンドを、即ち結束対象の十字結束部分を支持部材にクランプさせることが可能になる。それにより、例えば、専用の支持手段を用いて十字結束バンドを支持部材に支持させる手段に比べて、構造簡単で廉価に、或いはコンパクトに支持させることが可能となる利点がある。
請求項7の発明によれば、請求項1〜3に記載の十字結束用バンドを用いて結束対象の十字状部分を結束させる十字結束構造を規定するものであり、十字状部分に形成される四箇所の隅角部のうちの対向する隅角部どうしに亘る状態で十字結束用バンドのバンド主部と結束バンドのバンド主部とを巻回して結束させることにより、前記効果(イ)を得ることができる。この場合、結束バンドとしては既知のものを使用することができるので、新たに作成するものを十字結束用バンドのみとして、十字結束に要するコストの廉価化が可能となる利点がある。
請求項8の発明によれば、請求項4〜6に記載の十字結束バンドを用いて結束対象の十字状部分を結束させる十字結束構造を規定するものであり、十字状部分に形成される四箇所の隅角部のうちの対向する隅角部どうしに亘る状態でバンド主部と第二のバンド主部とを巻回して結束させることにより、前記効果(ロ)を得ることができる。この場合、結束に要する手段としては単一の部品である十字結束バンドのみで済むので、十字結束に要するコストの廉価化が可能となる利点もある。
請求項9の発明によれば、バンド挿通工程と、第1結束工程と、第2結束工程とを行う十字結束方法により、請求項7の発明による前記効果が奏せられる十字結束方法を得ることができる。
請求項10の発明によれば、複数の電線群で成るワイヤーハーネスにおける十字状部分を十字結束するに好適な十字結束用バンド、十字結束バンド、十字結束構造、或いは十字結束方法を得ることができる。
以下に、本発明による結束対象分岐部の十字結束構造及び十字結束方法、並びにそれに用いる十字結束バンドの実施の形態について、図面を参照しながら説明する。各実施例においては、結束対象の一例としてワイヤーハーネスを、また、結束対象における十字状又は略十字状に枝分かれ若しくは交差する十字状部分の一例としては、ワイヤーハーネスの十字状部分を挙げて説明する。
〔実施例1〕
実施例1による十字結束バンドAは、図1に示すように、十字結束用バンドV1と、この十字結束用バンドV1の挿通孔に通される結束バンドV2との二部品で構成され、ワイヤーハーネスWの十字状部分B(図8,9参照)を十字結束する部品として用いられる。十字状部分Bは、電線rの立体交差箇所において互いに二股分岐することで形成されているが、一群の電線rが互いに逆向きに二股分岐するとか、三股状に枝分かれ、又は電線rの立体交差箇所という構造でも良い。
十字結束用バンドV1は、図1〜図6に示すように、可撓性を有するバンド主部2と、バンド主部2をその先端2aから挿通させて抜け止め状に係止させる挿通係止孔3aを有してバンド主部2の基端に連設されるロック部3と、バンド主部2における長手方向の中間部(又はロック部3側部)に一体化されるターミナル部1とを有して構成される合成樹脂(ナイロン、ポリプロピレン等の可撓性を有する合成樹脂)材製のものである。バンド主部2は、ロック部3とターミナル部1との間の基端部分2kと、ターミナル部1より先端側の先端部分2sと、後述する当接部4とから構成されている。先端部分2sの先端部が前記先端2aである。
ターミナル部1は、バンド主部2とは別のバンド主部32を通すための挿通孔7と、ワイヤーハーネスWの十字状部分Bにあてがわれる当接部4とを有するとともに、挿通孔7は、その向きがバンド主部2の長手方向と直交する方向に設定されている。なお、挿通孔7の向きは、バンド主部2の長手方向に交差する方向であれば、直交でなくても良い場合もあるし、例えば、直交とその前後15度の範囲で交差角が任意に設定できる幅の広い挿通孔、又は開口端側ほど幅が広く、中央部で最も幅が狭くなる略鼓形の挿通孔でも良い。
ターミナル部1について詳述すると、図1〜図4に示すように、挿通本体1Aと、これの下側に一体に連設されるクランプ部1Bとを有して構成されている。挿通本体1Aは、バンド主部を兼ねる上円形壁(当接部の一例)4、下円形壁5と、これら上下の円形壁4,5を連結一体化する一対の支柱部6,6とから成り、これら上下の円形壁4,5及び一対の支柱部6,6とで囲まれた部分が、結束バンドV2を通すための挿通孔7に形成されている。上円形壁4の上面は、ワイヤーハーネスWにおける十字状又は略十字状に枝分かれする十字状部分Bにあてがわれる当接部[図2(b)参照]として機能する。
クランプ部1Bは、下円形壁5の下側に連続して形成されるスカート部8と、これから下方に突設される支持部9と、支持部9に片持ち支持される一対の係合片10,10とから構成されている。スカート部8は、外周側がやや下方に湾曲され、かつ、平面視で円形壁4,5よりも径の大きい円形の形状に形成されている。支持部9は、スカート部8の中央部分から垂下された正面視形状が略U字状[図3(a)参照]のものであり、その下端横臥部分9aの前側及び後側の夫々から係合片10が片持ち状で立設されている。また、支持部9の下端部は先細りとなるように形成されている。係合片10は、その上端が側面視で階段状[図4(a)参照]に形成され、かつ、その大部分が支持部9の前縁9bからは前に、そして、後縁9cからは後に食み出す状態[図4(a)参照]で片持ち支持されている。つまり、各係合片10は、支持部9との接続部分を支点として前後揺動するような状態で弾性変形可能に支持されている。
クランプ部1Bは、十字結束用バンドV1を固定部材に嵌め込んで係止させるためのものであり、例えば、図6に示すように、自動車の内装板(支持部材の一例)21に形成された装着孔23にクランプさせる。即ち、係合片10を内側に弾性変形させるながら支持部9を装着孔23に押し込み、係合片10の上端と弾性変形するスカート部8との間に内装板21を挟み込むことで、十字結束用バンドV1を内装板21に係止させることができる。尚、クランプ部1Bとしては上記の構造、形状のものに限定されず、種々の別構造、形状のものを採用することが可能である。
この場合、図6の左側に描いたように、内装板21の板厚が薄いときには、係合片10の最上端部10aとスカート部8との間で内装板21が挟持され、図6の右側に描いたように、板厚が厚い内装板(支持部材の一例)22のときには、係合片10の段差部10bとスカート部8との間で内装板22が挟持される状況となる。つまり、係合片10上端部の段差構造と、弾性変形するスカート部8との協働により、複数種類の厚みの内装板21,22でも不都合なく係合できて、しっかりと係止固定できるように工夫されている。
挿通孔7に挿通自在なバンド主部32を持つ結束バンドV2は、ナイロン、ポリプロピレン等の可撓性を有する合成樹脂材製のバンド主部32の基端に、バンド主部32をその先窄まり状の先端32aから挿通して抜け止め状に係止させる挿通係止孔33aを有したロック部33が一体に連設されて成る公知のバンドである。なお、バンド主部32は、十字結束用バンドV1における当接部4を除くバンド主部2と同様の構成であり、ロック部33は十字結束用バンドV1のロック部3と同一のものである。
次に、実施例1による十字結束バンドAを用いて、多数の電線rの集合体であるワイヤーハーネスWの十字状部分Bを十字結束する結束方法(手順)について説明する。図8や図9に示す十字状部分Bは、まず、十字結束用バンドV1と結束バンドV2とを用意し、結束バンドV2のバンド主部32を十字結束用バンドV1のターミナル部1の挿通孔7に通して、図1に示すように、これら2部品で成る十字結束バンドAを作成すべくバンド挿通工程を行う。このバンド挿通工程は、実際にはワイヤーハーネスWにおいて存在する十字状部分Bの数に対応する組数について行うこととなる。
図7には、基板11における十字結束用の治具部分が示されており、基板11上に四角配置状態で植設された四個のY字状治具12と、それらのほぼ中心位置において基板11に植設されるターミナルスタンド13とが配備されている。ターミナルスタンド13の上面には、前述の内装板21の装着孔23と同様の装着孔(図示省略)が形成してあり、その装着孔にクランプ部1Bを挿入することにより、十字結束用バンドV1の挿通孔7に結束バンドV1が挿通されて成る十字結束バンドAを、ターミナルスタンド13上に仮係止させる装着工程を行う。このとき、図7に仮想線で示すように、結束バンドV1を若干量回動移動させ、バンド主部2,32どうしが正確な直交状態となる十字姿勢に操作しておいても良い。尚、ターミナルスタンド13としては、装着孔が無く、単に十字結束用バンドV1のターミナル1を載置するだけのものでも良い。
次いで、図8に示すように、ワイヤーハーネスWを基板11上に移動し、その十字状部分Bが丁度ターミナルスタンド13、つまりはターミナル部1上に位置するように、各ハーネス部分W1,W2,W3,W4を各Y字状治具12のU字状受部12Aに嵌め入れるハーネス仮設置工程を行う。このとき、例として、第1ハーネス部分W1と第2ハーネス部分W2との間に形成される第1隅角部sk1に十字結束用バンドV1のバンド主部2が位置し、第2ハーネス部分W2と第3ハーネス部分W3との間に形成される第2隅角部sk2に結束バンドV2のロック部33が位置し、第3ハーネス部分W3と第4ハーネス部分W4との間に形成される第3隅角部sk3に十字結束用バンドV1のロック部3が位置し、第4ハーネス部分W4と第1ハーネス部分W1との間に形成される第4隅角部sk4に結束バンドV2のバンド主部32が位置する状態に設置する。尚、ワイヤーハーネスWの治具12への設置後に、若干十字状部分Bを持上げることにより、十字結束用バンドV1をターミナルスタンド13に係止させることも可能である。
それから、十字結束用バンドV1を、第1隅角部sk1に位置するバンド主部2、及び第3隅角部sk3に位置するロック部3を共に上方に曲げ変位させて互いに近付け、バンド主部2をその先端側からロック部3の挿通係止孔3aに挿通させる。つまり、十字状部分Bに形成される四箇所の隅角部sk1〜sk4のうちの対向する隅角部sk1,sk3どうしに亘る状態でワイヤーハーネスWに巻回して結束させる第1結束工程を行う。十字結束用バンドV1の結束が終わると、結束バンドV2を、第4隅角部sk4に位置するバンド主部32、及び第2隅角部sk2に位置するロック部33を共に上方に曲げ変位させて互いに近付け、バンド主部32をその先端側からロック部33の挿通係止孔33aに挿通させる。つまり、十字状部分Bに形成される四箇所の隅角部sk1〜sk4のうちの対向する隅角部sk2,sk4どうしに亘る状態でワイヤーハーネスWに巻回して結束させる第2結束工程を行う。
そして、図9に示すように、十字結束用バンドV1と結束バンドV2の結束後においてロック部3,33から飛び出しているバンド主部2,32の余剰部分2y,32yを切り落とす切除工程を行い、十字結束作業が終了する。尚、ターミナルスタンド13からクランプ部1Bを引抜く仮係止状態の解除は、全ての結束作業が終了してワイヤーハーネスWを基板11から取出す際に行われるようになるが、バンド余剰部分2y,32yの切除後直ぐに行っても良い。
以上のように、十字状部部分Bを操作簡単で迅速に十字結束できる十字結束バンドAは、バンド主部2の途中部位に挿通孔7を有するターミナル部1を設けた構造の結束用バンドV1を用いているので、これと対をなす結束バンドV2としては既知のものを用いることができ、全体として廉価なものとすることが可能であるとともに、2部品という少ない部品で良好に十字結束が行える利点がある。そして、両バンド主部が交差する部分であるターミナル部にクランプ部を形成してあるので、両バンドの要となる部分がしっかりと安定的に支持部材にクランプできる効果が得られる。なお、ターミナル部1のバンド主部2に対する位置をロック部3に近づけて形成すれば、径の細い結束対象の十字結束に適し、先端2a近づけて形成すれば、径の太い結束対象の十字結束に適する十字結束用バンドV1が得られる。
この十字結束バンドAの結束方法としては、挿通孔7に通されている結束バンドV2を先に結束し、その後に十字結束用バンドV1の結束を行う方法でも良い。また、十字結束用バンドV1の結束後に、その結束された状態の十字結束用バンドV1の挿通孔7に結束バンドV2を通し、それから結束バンドV2の結束を行う、という十字結束方法を行うことも可能である。
〔実施例2〕
実施例2による十字結束バンドAは、図10に示すように、一対の結束バンドがX状に一体化されたような単一の部品に構成されている。即ち、可撓性を有する第一のバンド主部42と、この第一のバンド主部42をその先端42aから挿通させて抜け止め状に係止させる挿通係止孔3aを有してバンド主部42の基端に連設される第一のロック部3と、第一のバンド主部42の長手方向で中間部にその長手方向と交差する方向に伸びる第二のバンド主部52が一体形成されるとともに、第二のバンド主部52の一端には、その第二のバンド主部52の先端52aから挿通させて抜け止め状に係止させる挿通係止孔3aを有する第二のロック部3が形成されることにより、十字結束バンドAが構成されている。
第一のバンド主部42と第二のバンド主部52とが交差する部分の下方には、この十字結束バンドAを固定部材に嵌め込んで係止させるためのクランプ部1Bが一体形成されている。このクランプ部1Bは、前述した実施例1の十字結束用バンドV1のクランプ部1Bと同じ構造のものであり、スカート部8の上側に形成される平面視で円形を呈する当接部4が、第一及び第二のバンド主部42,52を一体化する部分に形成されている。第一のバンド主部42と第二のバンド主部52との交差角は90度に設定されているが、75度や60度といった斜め交差状のものでも良い。クランプ部1Bの存在により、各バンド主部42,52は、ロック部3とクランプ部1Bとの間の基端部分42k,52kと、クランプ部1Bより先端側の先端部分42s,52sと、当接部4とから構成される構造となっている。
次に、実施例2による十字結束バンドAを用いて、多数の電線rの集合体であるワイヤーハーネスWの十字状部分Bを十字結束する十字結束構造は次のようである。なお、図7〜図9を参照して類推することにより、この説明専用の図面は省略する。すなわち、第一のバンド主部42と第二のバンド主部52との一方を、十字状部分Bに形成される四箇所の隅角部sk1〜sk4のうちの対向する隅角部sk1,sk3どうしに亘る状態でワイヤーハーネスWに巻回させて対応する挿通孔3aに通して結束し、かつ、第一のバンド主部42と第二のバンド主部52との他方を、四箇所の隅角部sk1〜sk4のうちの残りの対向する隅角部sk2,sk4どうしに亘る状態でワイヤーハーネスWに巻回させて対応する挿通孔3aに通して結束してある構造である。
以上のように、十字状部部分Bを操作簡単で迅速に十字結束できる十字結束バンドは、一対の結束バンドをX状の一体化したような1個の部品である十字結束バンドAを用いているので、下記のような利点がある。例えば、2部品の組合せによって十字結束バンドとする場合では、結束作業前に結束バンドが挿通孔から抜け落ちるといった欠品のおそれがあるが、実施例2による十字結束バンドではそのようなおそれが無く、良好な状態で部品の運搬、納入が行えて、部品管理上で優れるものになるとともに、1部品という最少部品数で簡単で便利に十字結束が行える利点がある。そして、両バンド主部42,52が交差する部分であるターミナル部1にクランプ部1Bを形成してあるので、両バンド主部42,52の要となる部分がしっかりと安定的に支持部材にクランプできる効果が得られる。なお、ターミナル部1のバンド主部42,52に対する位置をロック部3に近づけて形成すれば、径の細い結束対象の十字結束に適し、先端42a,52a近づけて形成すれば、径の太い結束対象の十字結束に適する十字結束バンドAが得られる。
〔実施例3〕
実施例3による十字結束バンドAは、図11に示すように、図1等に示す実施例1による十字結束バンドAの十字結束用バンドV1のクランプ部1Bを有さず、挿通本体1Aのみから成るターミナル部1を持つ十字結束用バンドV1を有する構造のものである。クランプ部1Bが省略され、かつ、挿通本体1Aの形状が若干異なる以外は、実施例1によるものと基本的に同じである。
〔実施例4〕
実施例4による十字結束バンドAは、図12に示すように、図10に示す実施例2による十字結束バンドAのクランプ部1Bを持たない構造のものである。クランプ部1Bが省略されている以外は、実施例2によるものと基本的に同じである。
〔その他の実施例〕
十字結束用バンドV1としては、ターミナル部1が挿通本体1Aのみから成るもの(図11参照)や、実施例1によるクランプ部1Bとは異なる構造のクランプ部が挿通本体1Aに形成されたものでも良い。尚、挿通孔7は、一対のバンド主部2,32の最大交差角度が90度未満でも良く、要はバンド主部2,32どうしが互いに交差する状態に結束バンドV1のバンド主部32が挿通できる孔であれば良い。また、結束対象Wとしては、ワイヤーハーネスの他、複数のパイプ材(配管)、通信ケーブル、紐、木材といった種々のものが可能である。
「十字状又は略十字状に」とは、直交や略直交状態は勿論、X状、ψ状、χ状、平行に近い交差角度の四差路状でも良く、要は4本の結束対象が一点で交わる形態の全てを包含するものと定義する。さらには、5本以上の結束対象が一点で交わる形態でも十字結束可能であり、このような五差路以上の箇所も本明細書においては「十字状部分」の範疇に含まれるものと定義する。
実施例1の十字結束バンドを示す全体斜視図 図1における十字結束用バンドのターミナル部を示し、(a)は平面図、(b)は側面斜視図 図2のターミナル部を示し、(a)は正面図、(b)は底面図 図2のターミナル部を示し、(a)は図3(a)のB−B線断面図、(b)は図3(a)のC−C線断面図 十字結束用バンドに結束バンドが挿通された状態を示す平面図 内装板に係止固定された状態の十字結束用バンドを示す縦断面図 十字結束バンドのターミナルスタンドへの装着工程を示す作用図 十字結束バンドへのワイヤーハーネス十字状部分の載置状態を示す作用図 十字状部分が十字結束された状態を示す斜視図 実施例2の十字結束バンドを示す全体斜視図 実施例3の十字結束バンドを示す全体斜視図 実施例4の十字結束バンドを示す全体斜視図
符号の説明
1 ターミナル部
1B クランプ部
2,32,42,52 バンド主部
2a,32a,42a 先端
3,33 ロック部、第二のロック部
3a,33a 挿通係止孔
4 当接部
7 挿通孔
21 支持部材
32 別のバンド主部
52a 他端
A 十字結束バンド
B 十字状部分
r 電線
sk1 第1隅角部
sk2 第2隅角部
sk3 第3隅角部
sk4 第4隅角部
V1 十字結束用バンド
V2 結束バンド
W 結束対象、ワイヤーハーネス

Claims (10)

  1. 可撓性を有するバンド主部と、このバンド主部をその先端から挿通させて抜け止め状に係止させる挿通係止孔を有して前記バンド主部の基端に連設されるロック部と、前記バンド主部における長手方向の中間部又は前記ロック部側部に一体化されるターミナル部とを有し、前記ターミナル部は、前記バンド主部とは別のバンド主部を通すための挿通孔と、結束対象における十字状又は略十字状に枝分かれ若しくは交差する十字状部分にあてがわれる当接部とを有するとともに、前記挿通孔は、前記バンド主部の長手方向に交差する方向に前記ターミナル部を貫通する孔に形成されている十字結束用バンド。
  2. 前記挿通孔の向きが、前記バンド主部の長手方向と直交又はほぼ直交する方向に設定されている請求項1に記載の十字結束用バンド。
  3. 前記ターミナル部に、結束対象を支持部材に係止するためのクランプ部が設けられている請求項1又は2に記載の十字結束用バンド。
  4. 可撓性を有するバンド主部と、このバンド主部をその先端から挿通させて抜け止め状に係止させる挿通係止孔を有して前記バンド主部の基端に連設されるロック部と、前記バンド主部の長手方向で中間部にその長手方向と交差する方向に伸びる第二のバンド主部が一体形成されるとともに、前記第二のバンド主部の一端には、その第二のバンド主部の他端から挿通させて抜け止め状に係止させる挿通係止孔を有する第二のロック部が形成されている十字結束バンド。
  5. 前記バンド主部と前記第二のバンド主部とが互いに直交又はほぼ直交する状態に構成されている請求項4に記載の十字結束バンド。
  6. 前記バンド主部と前記第二のバンド主部との枝分かれ箇所に、結束対象を支持部材に係止するためのクランプ部が設けられている請求項4又は5に記載の十字結束バンド。
  7. 可撓性を有するバンド主部の基端に、前記バンド主部をその先端から挿通させて抜け止め状に係止させる挿通係止孔を有したロック部が一体に連設されて成る結束バンドと、請求項1〜3の何れか一項に記載の十字結束用バンドとを用いて、結束対象における十字状又は略十字状に枝分かれ若しくは交差する十字状部分を十字結束するに当たり、
    前記結束バンドのバンド主部を前記挿通孔に通した状態で、前記バンド主部と前記結束バンドのバンド主部との一方を、前記十字状部分に形成される四箇所の隅角部のうちの対向する隅角部どうしに亘る状態で前記結束対象に巻回させて対応する前記挿通係止孔に通して結束し、かつ、前記バンド主部と前記結束バンドのバンド主部との他方を、前記四箇所の隅角部のうちの残りの対向する隅角部どうしに亘る状態で前記結束対象に巻回させて対応する前記挿通係止孔に通して結束してある十字結束構造。
  8. 請求項4〜6の何れか一項に記載の十字結束バンドを用いて、結束対象における十字状又は略十字状に枝分かれ若しくは交差する十字状部分を十字結束するに当たり、
    前記バンド主部と前記第二のバンド主部との一方を、前記十字状部分に形成される四箇所の隅角部のうちの対向する隅角部どうしに亘る状態で前記結束対象に巻回させて対応する前記挿通係止孔に通して結束し、かつ、前記バンド主部又は前記結束バンドのバンド主部の他方を、前記四箇所の隅角部のうちの残りの対向する隅角部どうしに亘る状態で前記結束対象に巻回させて対応する前記挿通係止孔に通して結束してある十字結束構造。
  9. 可撓性を有するバンド主部の基端に、前記バンド主部をその先端部から挿通させて抜け止め状に係止させる挿通係止孔を有したロック部が一体に連設されて成る結束バンドの前記バンド主部を、請求項1〜3の何れか一項に記載の十字結束用バンドの前記挿通孔に通すバンド挿通工程と、
    前記バンド挿通工程の後に、前記バンド主部と前記結束バンドのバンド主部との一方を、結束対象における十字状又は略十字状に枝分かれ若しくは交差する十字状部分に形成される四箇所の隅角部のうちの対向する隅角部どうしに亘る状態で前記結束対象に巻回させて対応する前記挿通係止孔に通して結束させる第1結束工程と、
    前記第1結束工程の後に、前記バンド主部と前記結束バンドのバンド主部との他方を、前記四箇所の隅角部のうちの残りの対向する隅角部どうしに亘る状態で前記結束対象に巻回させて対応する前記挿通係止孔に通して結束させる第2結束工程と、から成る十字結束方法。
  10. 前記結束対象が、複数の電線の集合で成るワイヤーハーネスであり、前記十字状部分は、前記ワイヤーハーネスが十字状に分岐若しくは交差される箇所である請求項1〜3の何れか一項に記載の十字結束用バンド、又は請求項4〜6の何れか一項に記載の十字結束バンド、又は請求項7若しくは8に記載の十字結束構造、又は請求項9に記載の十字結束方法。
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