JP2005267895A - 分岐位置決め材および該分岐位置決め材を備えたワイヤハーネス - Google Patents
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Abstract
【課題】 ワイヤハーネスの分岐位置をテープ巻きすることなく結束材を用いて簡単に固定する。
【解決手段】 複数本の電線を集束してなるワイヤハーネスにおいて、幹線から分岐する支線の分岐位置に取り付ける支線の分岐位置決め材であって、垂直板からなる中央仕切板と、該中央仕切板の配線方向先端側の一端面より突設する分岐保持部と、前記中央仕切板の両側面により前記分岐保持部とは直交方向にコ字状枠あるいは結束バンドからなる幹線保持部と支線係止部とを備え、ワイヤハーネスの幹線と支線とは前記幹線保持部を通して保持し、該幹線保持部で保持した幹線を幹線配線方向に配線していると共に前記支線は前記中央仕切板の先端面に設けた分岐保持部を通して折り返し、前記支線保持部で保持した後に支線配線方向に配線する構成としている。
【選択図】 図2
【解決手段】 複数本の電線を集束してなるワイヤハーネスにおいて、幹線から分岐する支線の分岐位置に取り付ける支線の分岐位置決め材であって、垂直板からなる中央仕切板と、該中央仕切板の配線方向先端側の一端面より突設する分岐保持部と、前記中央仕切板の両側面により前記分岐保持部とは直交方向にコ字状枠あるいは結束バンドからなる幹線保持部と支線係止部とを備え、ワイヤハーネスの幹線と支線とは前記幹線保持部を通して保持し、該幹線保持部で保持した幹線を幹線配線方向に配線していると共に前記支線は前記中央仕切板の先端面に設けた分岐保持部を通して折り返し、前記支線保持部で保持した後に支線配線方向に配線する構成としている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、ワイヤハーネスの幹線から支線を分岐する位置に取り付ける分岐位置決め材、および該分岐位置決め材を備えたワイヤハーネスに関し、詳しくは、自動車に配索されるワイヤハーネスの幹線から支線が分岐する位置を、ワイヤハーネスの組み立て時に簡単に固定できるようにするものである。
自動車に配索するワイヤハーネスの組み立ては、作業台上に電線の配線経路に沿って電線保持具を立設しておき、ワイヤハーネスを構成する電線群を順次、電線保持具に通して配線していき、配線終了後に粘着テープ等を巻き付けて結束して組み立てている。
このワイヤハーネス組み立て時において、図6(A)に示すように、幹線W/H1の電線群から支線W/H2を分岐させて配線しているが、分岐位置では電線保持具1を通して支線端末側の電線保持具まで支線を分岐させて配線しているだけ、幹線と支線とを分岐位置が固定されていない。よって、この分岐位置を固定しておく必要があるため、図6(B)に示されるように、粘着テープTを支線W/H2の両側に幹線W/H1からクロス状に巻き付けて幹線からの支線の分岐位置を固定している。
しかしながら、前記粘着テープTのクロス巻きでは、テープTにより被覆されない電線群が発生しやすく、隙間なく電線群を粘着テープで巻き付けるには熟練を要する作業となっている。
このワイヤハーネス組み立て時において、図6(A)に示すように、幹線W/H1の電線群から支線W/H2を分岐させて配線しているが、分岐位置では電線保持具1を通して支線端末側の電線保持具まで支線を分岐させて配線しているだけ、幹線と支線とを分岐位置が固定されていない。よって、この分岐位置を固定しておく必要があるため、図6(B)に示されるように、粘着テープTを支線W/H2の両側に幹線W/H1からクロス状に巻き付けて幹線からの支線の分岐位置を固定している。
しかしながら、前記粘着テープTのクロス巻きでは、テープTにより被覆されない電線群が発生しやすく、隙間なく電線群を粘着テープで巻き付けるには熟練を要する作業となっている。
この支線の分岐位置決め方法としては、従来種々の提案がなされており、例えば、本出願人は先に提供した実開平6−65682号(特許文献1)では、図7に示すように、特殊な形状の締結バンド2を用いて、分岐部を固定している。該締結バンド2はバンド部3を途中から二股に分岐させて2個の分割バンド部3a、3bを設けると共に、該バンド部3の基端側に横長とし2個の係止部4a、4bを並設したバンド係止部4を設けている。
前記バンド部3a、3bを支線W/H2を挟む両側で幹線W/H1に巻き付け、バンド係止部4の係止部4aにバンド部3a、係止部4bにバンド部3bを通して締め付けて締結している。
前記バンド部3a、3bを支線W/H2を挟む両側で幹線W/H1に巻き付け、バンド係止部4の係止部4aにバンド部3a、係止部4bにバンド部3bを通して締め付けて締結している。
しかしながら、前記締結バンド2は特殊な形状であるため製作費がかかり、かつ、支線W/H2の太さが相違した場合、特に支線の電線群が少なく支線が小径の場合には支線の両側でバンド部3a、3bが緩みがちになり、汎用性が低い問題がある。
実開平6−65683号
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、簡単な形状で且つテープ巻き等が不要で電線を配線していくだけで分岐位置が固定できる分岐位置決め材を提供することを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、複数本の電線を集束してなるワイヤハーネスにおいて、幹線から分岐する支線の分岐位置に取り付ける支線の分岐位置決め材であって、
垂直板からなる中央仕切板と、該中央仕切板の配線方向先端側の一端面より突設する分岐保持部と、前記中央仕切板の両側面により前記分岐保持部とは直交方向にコ字状枠あるいは結束バンドからなる幹線保持部と支線係止部とを備え、
ワイヤハーネスの幹線と支線とは前記幹線保持部を通して保持し、該幹線保持部で保持した幹線を幹線配線方向に配線していると共に前記支線は前記中央仕切板の先端面に設けた分岐保持部を通して折り返し、前記支線保持部で保持した後に支線配線方向に配線する構成としていることを特徴とする分岐位置決め材を提供している。
垂直板からなる中央仕切板と、該中央仕切板の配線方向先端側の一端面より突設する分岐保持部と、前記中央仕切板の両側面により前記分岐保持部とは直交方向にコ字状枠あるいは結束バンドからなる幹線保持部と支線係止部とを備え、
ワイヤハーネスの幹線と支線とは前記幹線保持部を通して保持し、該幹線保持部で保持した幹線を幹線配線方向に配線していると共に前記支線は前記中央仕切板の先端面に設けた分岐保持部を通して折り返し、前記支線保持部で保持した後に支線配線方向に配線する構成としていることを特徴とする分岐位置決め材を提供している。
具体的には、前記中央仕切板は矩形状の平板であり、該中央仕切板の先端面より突設する前記分岐保持部は略J字状としている一方、前記幹線保持部と支線保持部とは前記中央仕切板の両側面から突設したコ字状枠で、幹線保持部は下枠を前記中央仕切板より突設すると共に上枠は中央仕切板との間に電線挿入口をあけている一方、前記支線保持部は上枠を前記中央仕切板より突設すると共に下枠は中央仕切板との間に電線挿入口をあけている。
あるいは、前記中央仕切板は矩形状の平板であり、該中央仕切板の先端面より突設する前記分岐保持部は略J字状としている一方、前記幹線保持部と支線保持部とは前記中央仕切板の両側面から突設した結束バンドで、該結束バンドのバンド係止部を前記中央仕切板から段状に突設すると共に該バンド係止部からバンド部を延在させている。
前記分岐位置決め材は合成樹脂からなる成型品で、中央仕切板の一面側に突設した幹線保持部に幹線を通した後、支線だけを中央仕切板の先端面で折り返して、分岐保持部で保持した後、中央仕切板の背面側へ導き、該背面側で支線保持部を通すだけで、幹線保持部側で下面側が支持される一方、支線保持部側で上面側が規制され、上下方向で位置ずれなく保持される。かつ、支線は中央仕切板の先端面を折り返し支点としているため、幹線からの分岐点を中央仕切板の寸法で正確に規定できる。
よって、従来のテープ巻き結束を行うことなく、幹線からの支線の分岐位置を固定することができる。
よって、従来のテープ巻き結束を行うことなく、幹線からの支線の分岐位置を固定することができる。
前記幹線保持部は前記中央仕切板の電線配線方向の一方側から突設させる一方、前記支線保持部は反対側から突設し、かつ、前記中央仕切板の両面に電線ガイド溝を設けていることが好ましい。
前記のように中央仕切板の両面で、電線配線方向に対して互いに逆方向に位置ずれさせて突設すると、中央仕切板自体を安定保持できる。また、中央仕切板に電線ガイド溝を設けておくと、該中央仕切板と幹線保持部の間、および中央仕切板と支線保持部の間を通す
電線群を安定支持することができる。
前記のように中央仕切板の両面で、電線配線方向に対して互いに逆方向に位置ずれさせて突設すると、中央仕切板自体を安定保持できる。また、中央仕切板に電線ガイド溝を設けておくと、該中央仕切板と幹線保持部の間、および中央仕切板と支線保持部の間を通す
電線群を安定支持することができる。
前記中央仕切板の上下いずれか一方の端面より車体係止用クランプを突設していることが好ましい。
ワイヤハーネスにおいては幹線からの支線の分岐位置で車体に係止する場合が多いため、車体係止用クランプを一体に設けておくと、別部材のクランプを取り付ける必要がなく、部品点数および作業手数の低減を図ることができる。
ワイヤハーネスにおいては幹線からの支線の分岐位置で車体に係止する場合が多いため、車体係止用クランプを一体に設けておくと、別部材のクランプを取り付ける必要がなく、部品点数および作業手数の低減を図ることができる。
本発明は、第2に、前記分岐位置決め材により幹線から支線の分岐位置が固定されていることを特徴とするワイヤハーネスを提供している。
前記分岐位置決め材は、ワイヤハーネス組立用の作業台上において、支持治具を用いて所要位置に配置しておき、電線の布線時に分岐位置決め材の幹線保持部および支線保持部を通して幹線および支線を布線していくだけの作業だけで、幹線から支線を確実に分岐させたワイヤハーネスとすることできる。
また、車両の解体作業時には、分岐位置決め材の幹線保持部および支線保持部から幹線および支線を抜きとるだけでよく、粘着テープで結束した場合と比較して、ワイヤハーネスの分別、解体を簡単に行うことができる。
前記分岐位置決め材は、ワイヤハーネス組立用の作業台上において、支持治具を用いて所要位置に配置しておき、電線の布線時に分岐位置決め材の幹線保持部および支線保持部を通して幹線および支線を布線していくだけの作業だけで、幹線から支線を確実に分岐させたワイヤハーネスとすることできる。
また、車両の解体作業時には、分岐位置決め材の幹線保持部および支線保持部から幹線および支線を抜きとるだけでよく、粘着テープで結束した場合と比較して、ワイヤハーネスの分別、解体を簡単に行うことができる。
上述したように、本発明の分岐位置決め材を用いると、コ字状の幹線保持部と支線保持部とした場合、これら保持部に電線を通すだけで分岐位置が固定でき、従来必要とされたテープ巻きを不要とすることができ、作業性を飛躍的に高めることができる。
一方、幹線保持部と支線保持部とを結束バンドとした場合には、分岐保持部で折り返して形成した分岐位置の両側で、幹線と支線とを結束バンドでそれぞれ強固に締結でき、分岐位置の前後で電線が弛むことなく分岐位置を固定できる。
一方、幹線保持部と支線保持部とを結束バンドとした場合には、分岐保持部で折り返して形成した分岐位置の両側で、幹線と支線とを結束バンドでそれぞれ強固に締結でき、分岐位置の前後で電線が弛むことなく分岐位置を固定できる。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3は、本発明の第1実施形態を示し、分岐位置決め材10を用いて、ルーフハーネスやドアハーネス等のワイヤハーネスW/Hにおいて幹線から分岐する支線の分岐位置25を固定すると共に、自動車の車体パネルPに設けた貫通孔Paに分岐位置決め材10の車体係止用クランプ21を係止して、分岐位置決め材10と共にワイヤハーネスW/Hを車体パネルPに固定している。
図1乃至図3は、本発明の第1実施形態を示し、分岐位置決め材10を用いて、ルーフハーネスやドアハーネス等のワイヤハーネスW/Hにおいて幹線から分岐する支線の分岐位置25を固定すると共に、自動車の車体パネルPに設けた貫通孔Paに分岐位置決め材10の車体係止用クランプ21を係止して、分岐位置決め材10と共にワイヤハーネスW/Hを車体パネルPに固定している。
分岐位置決め材10は、ポリプロピレン等からなる樹脂の成型品で、図1に示すように、垂直方向に配置する四角枠状の中央仕切板11から一側面側にコ字状の幹線保持部12を突設すると共に、対向する他面側からコ字状の支線保持部13を突設している。これら幹線保持部12と支線保持部13は対向位置に設けず、位相させて設けている。
また、中央仕切板11の前記両側面と直交する一端面から幹線保持部12と支線保持部13に対して直交方向に略J形状の分岐保持部14を突設している。
また、中央仕切板11の前記両側面と直交する一端面から幹線保持部12と支線保持部13に対して直交方向に略J形状の分岐保持部14を突設している。
前記コ字状の幹線保持部12は、下枠12aの一端を中央仕切板11の下枠11aから突設する一方、上枠12bの先端12dと中央仕切板11の上枠11bとの間に電線挿入口15となる隙間を設けている。該幹線保持部12と中央仕切板11に囲まれた電線挿通部16では、幹線保持部12の上下枠12aと12bを連結する外側の垂直部12cと前記中央仕切板11との間で電線群を前後方向から挟持すると共に、前記上下枠12aと12bとにより挿通する電線群を上下方向から挟持するようにしている。
前記コ字状の支線保持部13は、幹線保持部12と略同形状としているが、上枠13bを中央仕切板11の上枠11bから突設する一方、下枠13aと中央仕切板11の下枠11aとの間に隙間を設けて支線挿入口17としている。該支線保持部13と中央仕切板11に囲まれた支線挿通部18では、支線保持部13の上下枠13bと13aを連結する外側の垂直部13cと前記中央仕切板11との間で電線群を前後方向から挟持すると共に、前記上下枠13bと13aとにより挿通する電線群を上下方向から挟持するようにしている。
前記分岐保持部14は下端を中央仕切板11に連結する一方、上部側の先端14aと中央仕切板11との間に隙間を設けて支線挿入口19としている。該分岐保持部14と中央仕切板の薄肉端面に囲まれた部分の支線の折り返し挿通部20としている。
前記分岐保持部14の内面には、異なる径の円弧面14b、14cを設け、異なる径の支線を位置決め保持できるようにしている。本実施形態では、円弧面14bを小径の支線用、円弧面14cを大径の支線用としている。
前記分岐保持部14の内面には、異なる径の円弧面14b、14cを設け、異なる径の支線を位置決め保持できるようにしている。本実施形態では、円弧面14bを小径の支線用、円弧面14cを大径の支線用としている。
中央仕切板11の幹線保持部12と支線保持部13を突設させた両側面には、幹線保持部12と支線保持部13に挿通する電線群を案内する円弧面のガイド溝11a、11bを設けている。また、中央仕切板11の下端面には、軸部21aの両側に係止用の羽根部21bを備えた車体係止用のクランプ21を突設している。
次に、ワイヤハーネスW/Hの幹線から支線が分岐する分岐位置25において、前記分岐位置決め材10による固定方法について説明する。
なお、ワイヤハーネスW/Hの幹線W/H1の両端末にはコネクタC1、C2、支線W/H2の端末にはコネクタC3を接続している。
なお、ワイヤハーネスW/Hの幹線W/H1の両端末にはコネクタC1、C2、支線W/H2の端末にはコネクタC3を接続している。
まず、前記分岐位置決め材は、図示していないが、ワイヤハーネス組立作業台上に立設した支持治具上に固定して、幹線W/H1から支線W/H2が分岐する位置に配置している。該組立作業台上においてワイヤハーネスW/Hを構成する電線群は図2中においてX方向からY方向に電線保持治具で保持しながら、順次布線している。
前記分岐位置決め材10の配置位置では、図2(A)に示すように、X方向から配線してくる幹線W/H1と支線W/H2を含む電線群を電線挿入口15から電線挿通部16に挿入し、中央仕切板11と幹線保持部12とで上下方向および前後方向を挟持する。
幹線保持部12を通した幹線W/H1はそのまま真っすぐにY方向へと布線していく。
図2(B)に示すように、幹線保持部12を通した支線W/H2は、幹線W/H1から分離されて中央仕切板11の先端側の端面位置で90度屈曲させ、分岐保持部14の支線挿入口19から支線の折り返し挿通部20に挿入する。其の際、分岐保持部14の内面に設けた大径の円弧部14cに支線W/H2を押し込んで係止している。なお、支線W/H2が小径である場合には、小径の円弧部14bで係止してもよい。
幹線保持部12を通した幹線W/H1はそのまま真っすぐにY方向へと布線していく。
図2(B)に示すように、幹線保持部12を通した支線W/H2は、幹線W/H1から分離されて中央仕切板11の先端側の端面位置で90度屈曲させ、分岐保持部14の支線挿入口19から支線の折り返し挿通部20に挿入する。其の際、分岐保持部14の内面に設けた大径の円弧部14cに支線W/H2を押し込んで係止している。なお、支線W/H2が小径である場合には、小径の円弧部14bで係止してもよい。
次いで、図2(C)に示すように、分岐保持部14で位置決め保持した支線W/H2を90度屈曲させ、幹線W/H1の配線方向と反対方向に折り返す。折り返した支線W/H2を中央仕切板11に沿って配線して、支線W/H2を支線保持部13に支線挿入口17を通して支線挿通部18に挿入する。この支線挿通部18で、中央仕切板11と支線保持部13とで上下および前後方向が挟持される。該支線保持部13を通した支線W/H2は支線配線方向へと布線される。
前記のように、ワイヤハーネス組立作業台上での布線時に、幹線W/H1から支線W/H2が分岐する位置で、分岐位置決め材10により分岐位置が分岐保持部14により保持された折り返し位置に固定されこととなる。
このようにして組み立てられたワイヤハーネスW/Hを車両に配索する際、図3に示すように、車体係止用のクランプ21を車体パネルPに設けた貫通孔Paに挿入し、羽根部21bを車体パネルPの下面側に係止して、分岐位置決め材10と共にワイヤハーネスW/Hを車体パネルPに固定している。
前記構成とすると、分岐位置決め材10によりワイヤハーネスW/Hの分岐位置25を固定できるため、テープ巻きが不要になり、ワイヤハーネスW/Hの分岐位置の固定作業を容易にできる。
詳細には、分岐位置決め材10によりワイヤハーネスW/Hの分岐位置25近傍を3箇所で固定している。まず、幹線W/H1と支線W/H2とを幹線保持部12で保持し、次いで、支線W/H2を分岐保持部14で幹線保持部12に対して直交方向に保持し、さらに、支線W/H2を支線保持部13で分岐保持部14に対して直交方向に保持している。
このように、ワイヤハーネスW/Hの分岐位置25近傍を3つの保持部により異なる方向で保持することで分岐位置25を強固に固定できるようにしている。
また、ワイヤハーネスW/Hを保持する方向を配線方向でずらせるだけではなく、幹線保持部12では下枠により幹線W/H1と支線W/H2との下方位置を規定する一方、支線保持部13では上枠により支線W/H2の上方位置を規定しているため、支線W/H2の上下方向の位置規制も確実に図ることができる。
詳細には、分岐位置決め材10によりワイヤハーネスW/Hの分岐位置25近傍を3箇所で固定している。まず、幹線W/H1と支線W/H2とを幹線保持部12で保持し、次いで、支線W/H2を分岐保持部14で幹線保持部12に対して直交方向に保持し、さらに、支線W/H2を支線保持部13で分岐保持部14に対して直交方向に保持している。
このように、ワイヤハーネスW/Hの分岐位置25近傍を3つの保持部により異なる方向で保持することで分岐位置25を強固に固定できるようにしている。
また、ワイヤハーネスW/Hを保持する方向を配線方向でずらせるだけではなく、幹線保持部12では下枠により幹線W/H1と支線W/H2との下方位置を規定する一方、支線保持部13では上枠により支線W/H2の上方位置を規定しているため、支線W/H2の上下方向の位置規制も確実に図ることができる。
また、分岐位置の固定にテープを使用していないため、ワイヤハーネスW/Hの解体作業の際には、分岐位置決め材10からワイヤハーネスW/Hを容易に取り外すことができ、解体作業も容易にできる。
図4及び図5は本発明の第2実施形態を示す。
第2実施形態の分岐位置決め材10’は、中央仕切板11’及び該中央仕切板11’に突設する分岐保持部14’を第1実施形態と同様としているが、幹線保持部および支線保持部はそれぞれコ字状の保持部とせず、結束バンド形状として、中央仕切板11’より一体成形で突設している。
第2実施形態の分岐位置決め材10’は、中央仕切板11’及び該中央仕切板11’に突設する分岐保持部14’を第1実施形態と同様としているが、幹線保持部および支線保持部はそれぞれコ字状の保持部とせず、結束バンド形状として、中央仕切板11’より一体成形で突設している。
ワイヤハーネスW/Hの幹線W/H1に巻き付けて係止する幹線結束バンド30は、中央仕切板11’の下枠11a’から一側面側に突設している。該幹線結束バンド30はバンド係止部30bを下枠11a’に突設し、該ハンド係止部30bの先端面よりバンド部30aを外方へと延在させている。バンド部30aに長さ方向に間隔をあけて複数の係止爪30cを設ける一方、バンド係止部30bにはバンド部30aを挿通するバンド挿通孔30dを上下方向に貫通させて設け、バンド部30aをワイヤハーネスW/Hの幹線W/H1に巻き付けてバンド挿通孔30dに通し、係止爪30cをバンド挿通孔30dの内面に設けた被係止爪(図示せず)に係止している。
ワイヤハーネスW/Hの支線W/H2に巻き付けて係止する支線結束バンド31も同様な形状で、中央仕切板11’の上枠11bから突設している点が幹線結束バンド30と相違するが、形状及び支線W/H2への巻き付け方法は幹線結束バンド30と同様としている。
分岐位置決め材10’のワイヤハーネスW/Hへの取り付け順序は第1実施形態と同様で、幹線結束バンド30を前記方法によりワイヤハーネスW/Hの幹線W/H1に巻き付けて締結した後、屈曲させた分岐位置近傍の支線W/H2を分岐固定部14’に通して保持し、さらに、折り返した位置で、支線結束バンド31で支線W/H2を締結している。
前記構成とすると、第1実施形態と同様、テープを巻き付けることなく分岐位置決め材10’により簡単に分岐位置を固定することができる。また、幹線W/H1と支線W/H2の固定に結束バンドを用いているため、異なる径のワイヤハーネスW/Hにも巻き付ることができ、種々のワイヤハーネスW/Hの分岐位置を固定することができる。
他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
10 分岐位置決め材
11 中央仕切板
12 幹線保持部
13 支線保持部
14 分岐保持部
15 電線挿入口
16 電線挿通部
17、19 支線挿入口
18 支線挿通部
20 支線の折り返し挿通部
21 車体係止用クランプ
30 幹線結束バンド
31 支線結束バンド
W/H ワイヤハーネス
W/H1 幹線
W/H2 支線
11 中央仕切板
12 幹線保持部
13 支線保持部
14 分岐保持部
15 電線挿入口
16 電線挿通部
17、19 支線挿入口
18 支線挿通部
20 支線の折り返し挿通部
21 車体係止用クランプ
30 幹線結束バンド
31 支線結束バンド
W/H ワイヤハーネス
W/H1 幹線
W/H2 支線
Claims (6)
- 複数本の電線を集束してなるワイヤハーネスにおいて、幹線から分岐する支線の分岐位置に取り付ける支線の分岐位置決め材であって、
垂直板からなる中央仕切板と、該中央仕切板の配線方向先端側の一端面より突設する分岐保持部と、前記中央仕切板の両側面により前記分岐保持部とは直交方向にコ字状枠あるいは結束バンドからなる幹線保持部と支線係止部とを備え、
ワイヤハーネスの幹線と支線とは前記幹線保持部を通して保持し、該幹線保持部で保持した幹線を幹線配線方向に配線していると共に前記支線は前記中央仕切板の先端面に設けた分岐保持部を通して折り返し、前記支線保持部で保持した後に支線配線方向に配線する構成としていることを特徴とする分岐位置決め材。 - 前記中央仕切板は矩形状の平板であり、該中央仕切板の先端面より突設する前記分岐保持部は略J字状としている一方、前記幹線保持部と支線保持部とは前記中央仕切板の両側面から突設したコ字状枠で、幹線保持部は下枠を前記中央仕切板より突設すると共に上枠は中央仕切板との間に電線挿入口をあけている一方、前記支線保持部は上枠を前記中央仕切板より突設すると共に下枠は中央仕切板との間に電線挿入口をあけている請求項1に記載の分岐位置決め材。
- 前記中央仕切板は矩形状の平板であり、該中央仕切板の先端面より突設する前記分岐保持部は略J字状としている一方、前記幹線保持部と支線保持部とは前記中央仕切板の両側面から突設した結束バンドで、該結束バンドのバンド係止部を前記中央仕切板から段状に突設すると共に該バンド係止部からバンド部を延在させている請求項1に記載の分岐位置決め材。
- 前記幹線保持部は前記中央仕切板の電線配線方向の一方側から突設させる一方、前記支線保持部は反対側から突設し、かつ、前記中央仕切板の両面に電線ガイド溝を設けている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の分岐位置決め材。
- 前記中央仕切板の上下いずれか一方の端面より車体係止用クランプを突設している請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の分岐位置決め材。
- 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の分岐位置決め材を備え、該分岐位置決め材により幹線から支線の分岐位置が固定されていることを特徴とするワイヤハーネス。
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JP2004074858A JP2005267895A (ja) | 2004-03-16 | 2004-03-16 | 分岐位置決め材および該分岐位置決め材を備えたワイヤハーネス |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100692184B1 (ko) | 2005-11-30 | 2007-03-12 | 경신공업 주식회사 | 와이어 분기 클립 구조 |
JP2012204309A (ja) * | 2011-03-28 | 2012-10-22 | Furukawa Electric Co Ltd:The | ワイヤハーネスの製造方法 |
CN114256791A (zh) * | 2020-09-24 | 2022-03-29 | 住友电装株式会社 | 线束 |
JP2023012179A (ja) * | 2021-07-13 | 2023-01-25 | 株式会社デンソーテン | 電子機器 |
-
2004
- 2004-03-16 JP JP2004074858A patent/JP2005267895A/ja not_active Withdrawn
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