JP2009273279A - ワイヤハーネス用の保持具 - Google Patents
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Abstract
【課題】ワイヤハーネスを狭い配索スペースに通す箇所で分割し、分割した分割線を上下に整列保持する保持具を提供する。
【解決手段】幹線10を一部を複数の分割線11〜13に分割し、環状の凸部と凹部を長さ方向に交互に設けた樹脂成形品からなるコルゲートチューブ21〜23で前記各分割線を外装しているワイヤハーネスの保持具1であって、底壁2と両側壁3、4とを備えたコ字型の樹脂成型品からなり、前記両側壁の内面に対向する円弧状凹部6、7を上下複数段備え、前記各円弧状凹部の内面に前記各コルゲートチューブの凹部と嵌合するリブ8、9を突設しており、記両側壁に挟まれた空間に複数のコルゲートチューブ21〜23を上下に並列して挿入し、各コルゲートチューブを両側の円弧状凹部6、7で挟持すると共に、両側の凹部にリブ8。9を挿入して位置決め保持している。
【選択図】図2
【解決手段】幹線10を一部を複数の分割線11〜13に分割し、環状の凸部と凹部を長さ方向に交互に設けた樹脂成形品からなるコルゲートチューブ21〜23で前記各分割線を外装しているワイヤハーネスの保持具1であって、底壁2と両側壁3、4とを備えたコ字型の樹脂成型品からなり、前記両側壁の内面に対向する円弧状凹部6、7を上下複数段備え、前記各円弧状凹部の内面に前記各コルゲートチューブの凹部と嵌合するリブ8、9を突設しており、記両側壁に挟まれた空間に複数のコルゲートチューブ21〜23を上下に並列して挿入し、各コルゲートチューブを両側の円弧状凹部6、7で挟持すると共に、両側の凹部にリブ8。9を挿入して位置決め保持している。
【選択図】図2
Description
本発明は自動車に配索するワイヤハーネス用の保持具に関し、特に、ワイヤハーネスの配索領域に幅が狭い箇所があり、ワイヤハーネスが大径であるために配索出来ない場合、ワイヤハーネスを複数の小径ハーネスに分割し、該複数の小径ハーネスを上下方向に整列して配索する場合において、これら分割した複数の小径ハーネスを保持する保持具に関するものである。
近時、自動車に搭載する電装品を含めた部品が急増しているため、自動車内に配索するワイヤハーネスのスペースが次第に減少しつつある。一方、電装品の増加に伴い、電装品と接続する電線量が増加し、電線群を集束したワイヤハーネスが大径化している。
そのため、ワイヤハーネスの配索経路に、大径のワイヤハーネスを挿通できない狭いスペースしかない場合がある。
そのため、ワイヤハーネスの配索経路に、大径のワイヤハーネスを挿通できない狭いスペースしかない場合がある。
このような場合、上下スペースに比較して左右スペースが広い経路では、特開2002−305823号公報に開示したように、図10に示すプロテクタ100を用い、該プロテクタ100内にワイヤハーネスの電線群Wを偏平化して通している。
図9に示すプロテクタ100を用いる経路は、図11(A)にクロス斜線で示すスペースS1のように、上下高さが小さく、左右スペースが広い場合であるが、図11(B)にクロス斜線で示すスペースS2のように、左右スペースが狭く、上下スペースが左右スペースよりも大きな場合もある。このように、幅狭な配索スペースがワイヤハーネスの配索経路中に存在する場合、分割した小径ワイヤハーネスを上下方向に整列した状態で保持する必要がある。しかしながら、このような保持具は従来提供されていない。
よって、分割した小径ワイヤハーネスW1〜W3を図12(A)に示すように上下に並べて粘着テープTで巻き付けて形状保持している。しかしながら、粘着テープTでは形状保持力がないため、図12(B)に示すように、型崩れが生じやすい。特に、図12に示すようにワイヤハーネスを3分割すると、3個の小径ワイヤハーネスを上下に整列させることが困難となり、型崩れが発生する。型崩れが生じて幅が広がると、幅狭な配索スペースにワイヤハーネスが配索できなくなり、無理に配索すると、ワイヤハーネスに損傷が発生する恐れがある。
よって、分割した小径ワイヤハーネスW1〜W3を図12(A)に示すように上下に並べて粘着テープTで巻き付けて形状保持している。しかしながら、粘着テープTでは形状保持力がないため、図12(B)に示すように、型崩れが生じやすい。特に、図12に示すようにワイヤハーネスを3分割すると、3個の小径ワイヤハーネスを上下に整列させることが困難となり、型崩れが発生する。型崩れが生じて幅が広がると、幅狭な配索スペースにワイヤハーネスが配索できなくなり、無理に配索すると、ワイヤハーネスに損傷が発生する恐れがある。
また、ワイヤハーネスを構成する電線群は、粘着テープを巻き付けて結束している場合が多い。この粘着テープの巻き付けは作業者の熟練度によって巻き付け精度が相違し、かつ、作業手数がかかる等の問題がある。さらに、被水領域で粘着テープをハーフラップ巻きして電線群の隙間へ浸水が生じるのを防止する場合には、テープ巻き精度が悪いと電線群の隙間に浸水が生じる場合もある。
このため、エンジンルーム等の被水領域や、外部干渉材が多い箇所を配索経路とするワイヤハーネスは、樹脂成形品からなるコルゲートチューブ内に電線群を挿通して、電線群の集束と電線群の保護および防水を図る場合が増加している。
このため、エンジンルーム等の被水領域や、外部干渉材が多い箇所を配索経路とするワイヤハーネスは、樹脂成形品からなるコルゲートチューブ内に電線群を挿通して、電線群の集束と電線群の保護および防水を図る場合が増加している。
このようにワイヤハーネスの外装材としてコルゲートチューブを用いた場合、前記した狭い配索経路に当たる部分でワイヤハーネスを小径に分割した場合、これら分割したワイヤハーネスをそれぞれ小径のコルゲートチューブで外装することとなる。このようにコルゲートチューブで外装した複数の小径ワイヤハーネスを、図12に示すように粘着テープを巻き付けて上下に整列させても、コルゲートチューブの外周面は滑りやすいこともあり、上下整列状態に保持することが、より困難となる。
本発明は前記問題を解消せんとするもので、ワイヤハーネスをコルゲートチューブで外装し、かつ、大径のワイヤハーネスの経路中に幅が狭い配索経路がある場合に、該経路で大径のワイヤハーネスを小径ワイヤハーネスに分割し、これら分割した小径ワイヤハーネスをそれぞれコルゲートチューブで外装した状態で、上下方向に確実に整列保持できるワイヤハーネス用の保持具を提供することを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、幹線の一部を複数の分割線に分割し、環状の凸部と凹部を長さ方向に交互に設けた樹脂成形品からなるコルゲートチューブで前記各分割線を外装しているワイヤハーネスの保持具であって、
底壁と両側壁とを備えたコ字型の樹脂成形品からなり、前記両側壁の内面に対向する円弧状凹部を上下複数段備え、前記各円弧状凹部の内面に前記各コルゲートチューブの凹部と嵌合するリブを突設しており、
前記両側壁に挟まれた空間に前記複数のコルゲートチューブを上下に並列して挿入し、各コルゲートチューブを前記両側の円弧状凹部で挟持すると共に、両側の凹部に前記リブを挿入して位置決め保持することを特徴とするワイヤハーネス用の保持具を提供している。
底壁と両側壁とを備えたコ字型の樹脂成形品からなり、前記両側壁の内面に対向する円弧状凹部を上下複数段備え、前記各円弧状凹部の内面に前記各コルゲートチューブの凹部と嵌合するリブを突設しており、
前記両側壁に挟まれた空間に前記複数のコルゲートチューブを上下に並列して挿入し、各コルゲートチューブを前記両側の円弧状凹部で挟持すると共に、両側の凹部に前記リブを挿入して位置決め保持することを特徴とするワイヤハーネス用の保持具を提供している。
前記した樹脂成形品からなるコ字型の保持具は、両側壁に各1個のコルゲートチューブを両側から挟持する円弧状凹部を上下複数段に設け、かつ、各円弧状凹部の内面にコルゲートチューブの凹部に嵌合するリブを突設しているため、対向する円弧状凹部に挟まれて各コルゲートチューブを確実に位置決め保持できる。よって、保持具に保持した複数のコルゲートチューブを上下に整列させた状態で確実に保持でき、型崩れの発生を防止できる。その結果、保持具の幅を狭い配索スペースに配置できる大きさに形成しておくと、該保持具で保持したワイヤハーネスをスムーズに通すことができる。
かつ、狭い配索スペースに通す分割線およびコルゲートチューブは保持具により保護しているため、分割線およびコルゲートチューブが外部干渉材から干渉を受けて、損傷が生じるのを防止できる。
かつ、狭い配索スペースに通す分割線およびコルゲートチューブは保持具により保護しているため、分割線およびコルゲートチューブが外部干渉材から干渉を受けて、損傷が生じるのを防止できる。
前記両側壁に上下複数段で設ける円弧状凹部は3段以上であり、3本以上の分割線にそれぞれ外装したコルゲートチューブを上下に整列した位置決め保持できるようにすることが好ましい。
すなわち、コルゲートチューブで外装した分割線が2個の場合は、2個のコルゲートチューブを積層してテープ巻き結束して積層状態は保持できる。これに対して、分割数が3個以上であると、前記図12に示すようにテープ巻き結束では型崩れして、上下整列状態で保持できにくくなる。よって、3個以上に分割する場合に、本発明の保持具が好適に用いられる。
すなわち、コルゲートチューブで外装した分割線が2個の場合は、2個のコルゲートチューブを積層してテープ巻き結束して積層状態は保持できる。これに対して、分割数が3個以上であると、前記図12に示すようにテープ巻き結束では型崩れして、上下整列状態で保持できにくくなる。よって、3個以上に分割する場合に、本発明の保持具が好適に用いられる。
前記保持具は、大径の幹線から分割する分割線を上下に整列保持するものであるが、幹線と分割線との境界部分はコルゲートチューブで外装しにくく、粘着テープを巻き付けているだけの場合が多い。よって、保持具を比較的長く形成し、幹線と分割線との境界部分も保持具内に挿入して、保護することが好ましい。
ワイヤハーネスを自動車に配索した状態では、本発明のコ字型の保持具は上面が開口となり、保持具内に収容した分割線は保持具から逸脱することはない。
しかしながら、保持具を組みつけたワイヤハーネスを自動車組立ラインへと搬送する途中で、天地が逆転したり、横倒しとなる場合がある。この場合には、保持具の上面開口は側面または下面開口となって、収容した分割線が保持具から逸脱する恐れがある。よって、保持具の上面開口を閉鎖しておくことが好ましい。
しかしながら、保持具を組みつけたワイヤハーネスを自動車組立ラインへと搬送する途中で、天地が逆転したり、横倒しとなる場合がある。この場合には、保持具の上面開口は側面または下面開口となって、収容した分割線が保持具から逸脱する恐れがある。よって、保持具の上面開口を閉鎖しておくことが好ましい。
上記した観点から、前記保持具に分割線を通した後に、粘着テープを保持具の外周面に巻きつけて、上面開口を閉鎖している。
または、保持具の両側壁の一方に薄肉ヒンジ部を介して蓋を設け、該蓋の他端に他方の側壁に係止する係止部を設け、前記コルゲートチューブを挿通保持した後に上面開口を蓋で閉鎖してもよい。
さらに、前記両側壁の上端に締結バンド挿通用の溝を設け、前記コルゲートチューブを挿通保持した後に締結バンドを上面開口から両側壁および底壁に巻き付けて締結してもよい。
または、保持具の両側壁の一方に薄肉ヒンジ部を介して蓋を設け、該蓋の他端に他方の側壁に係止する係止部を設け、前記コルゲートチューブを挿通保持した後に上面開口を蓋で閉鎖してもよい。
さらに、前記両側壁の上端に締結バンド挿通用の溝を設け、前記コルゲートチューブを挿通保持した後に締結バンドを上面開口から両側壁および底壁に巻き付けて締結してもよい。
また、上記保持具の側壁あるいは底壁、蓋を設ける場合は蓋、あるいは保持具に巻き付ける前記締結バンドに、係止用のクリップを一体または着脱自在に取り付け、保持具を近接して位置する固定部材や、車体に係止して固定してもよい。
本発明の保持具を用いるワイヤハーネスは、コルゲートチューブを外装してエンジンルーム内に配索され、該ワイヤハーネスの配索経路中の幅狭なスペースの経路部分で、前記ワイヤハーネスを分割し、これら分割線にそれぞれコルゲートチューブを外装し、この複数のコルゲートチューブで外装した分割線を上下に整列して挿通保持する場合に、特に、好適に用いられる。
上述したように、本発明の保持具は、ワイヤハーネスの幹線から分割され、かつ、それぞれコルゲートチューブで外装した分割線を上下整列状態で確実に保持することができる。よって、狭い配索スペースに挿通できる大きさに保持具を成形しておくだけで、該保持具で分割線を保持した状態で、狭い配索スペースにスムーズに挿通させることができる。かつ、該狭い配索スペースを挿通する分割線および外装したコルゲートチューブを保持具で保護することが出来る。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳述する。
図1乃至図5に第一実施形態を示す。
図1(A)(B)(C)に示すように、ワイヤハーネスW/Hは自動車のエンジンルーム(X)内に配索するもので、ワイヤハーネスの配索経路中に両側の金属製部品50と60に挟まれた配索スペースSがある。該配索スペースSは左右幅Wが狭く、上下高さTは幅Wの寸法よりは大である。
ワイヤハーネスW/Hの幹線10の外径D1は配索スペースSの幅Wよりも大であるため、前記配索スペースSを通る部分では、幹線10を3つの分割線11、12、13に分割している。これら分割線11、12、13の外径D2は略同等とし、配索スペースSの幅Wよりも可成り小さくしている。
図1乃至図5に第一実施形態を示す。
図1(A)(B)(C)に示すように、ワイヤハーネスW/Hは自動車のエンジンルーム(X)内に配索するもので、ワイヤハーネスの配索経路中に両側の金属製部品50と60に挟まれた配索スペースSがある。該配索スペースSは左右幅Wが狭く、上下高さTは幅Wの寸法よりは大である。
ワイヤハーネスW/Hの幹線10の外径D1は配索スペースSの幅Wよりも大であるため、前記配索スペースSを通る部分では、幹線10を3つの分割線11、12、13に分割している。これら分割線11、12、13の外径D2は略同等とし、配索スペースSの幅Wよりも可成り小さくしている。
前記分割線11、12、13は狭い配索スペースSを挿通後、再度まとめて1つの大径の幹線10としても良い。本実施形態では、分割線11〜13はそのまま延長させ、各分割線11〜13の端末にコネクタCを接続している。前記狭い配索スペースSを通過した後に、それぞれ異なる方向に配線して、分割線11〜13を幹線10から分岐した支線としている。
ワイヤハーネスW/Hの幹線10には大径のコルゲートチューブ20を外装し、各分割線11、12、13にはそれぞれ小径のコルゲートチューブ21、22、23を外装している。これら小径のコルゲートチューブ21〜23の径は同等としている。
前記コルゲートチューブ20〜23はいずれも、環状の凸部20a〜23aと凹部20b〜23bを長さ方向に交互に設けた樹脂成形品からなり、屈曲性を有するものである。
前記コルゲートチューブ20〜23はいずれも、環状の凸部20a〜23aと凹部20b〜23bを長さ方向に交互に設けた樹脂成形品からなり、屈曲性を有するものである。
前記狭い配索スペースSを通過する部分で、前記コルゲートチューブ21〜23をそれぞれ外装した分割線11〜13を、図2に示すように、保持具1の内部に通して上下に整列させて保持している。
保持具1は、底壁2と両側壁3と4を備え、上面開口5としたコ字型の樹脂成型品からなり、ナイロンあるいはポリプロピレンで成形している。
前記両側壁3と4の外面間の寸法は前記狭いスペースSの幅Wより小さくしている。
保持具1は、底壁2と両側壁3と4を備え、上面開口5としたコ字型の樹脂成型品からなり、ナイロンあるいはポリプロピレンで成形している。
前記両側壁3と4の外面間の寸法は前記狭いスペースSの幅Wより小さくしている。
保持具1は図3(A)(B)に示すように、両側壁3と4の各内面に、対向した円弧状凹部6、7を各上下3段6A,6B,6C、7A,7B,7Cを設けている。それぞれ対向する左右一対の円弧状凹部6Aと7A、6Bと7B、6Cと7Cを夫々結ぶ仮想円形は、コルゲートチューブ21、22、23の凸部21a〜23aの外周面の円形に相当する円形としている。よって、円弧状凹部6Aと7Aとでコルゲートチューブ21の対向する凸部21aの周壁を挟持し、円弧状凹部6Bと7Bとでコルゲートチューブ22の対向する凸部22aを挟持し、同様に、円弧状凹部6Cと7Cとでコルゲートチューブ23の対向する凸部23aを挟持する設定としている。
また、各円弧状凹部6、7の内面に沿って、その長さ方向中央に、円弧状のリブ8、9を突設している。該リブ8、9は前記挟持するコルゲートチューブ21〜23の凹部21b〜23bに嵌合する高さとしている。
前記保持具1の長さLは、前記金属製部品50と60に挟まれた狭いスペースSの長さよりは短くしているが、該スペースSの長さと同等としてもよい。
前記保持具1に対して、図2に示すように、幹線10から分割した3本の分割線11、12、13を、それぞれ小径のコルゲートチューブ21、22、23で外装した状態で、貫通させると共に、上下に整列保持している。
次に、保持具1にコルゲートチューブ21〜23でそれぞれ外装した分割線11〜13を通して、上下に整列保持する方法を説明する。
まず、コルゲートチューブ23で外装した分割線13を保持具1内に上面開口5から挿入し、上側の2段の円弧状凹部6Aと7A、6Bと7Bとを両側へ開きながら押し込む。下段の円弧状凹部6Cと7Cに挟まれた位置に達すると、図4に示すように、コルゲートチューブ23の凹部23bに両側のリブ8と9が嵌合する。これにより、分割線13のコルゲートチューブ23は両側は円弧状凹部6Cと7Cにより凸部23aの外周面が挟持され、凹部23bがリブ8と9により挟持され、保持具1の最下段に位置決め保持される。
まず、コルゲートチューブ23で外装した分割線13を保持具1内に上面開口5から挿入し、上側の2段の円弧状凹部6Aと7A、6Bと7Bとを両側へ開きながら押し込む。下段の円弧状凹部6Cと7Cに挟まれた位置に達すると、図4に示すように、コルゲートチューブ23の凹部23bに両側のリブ8と9が嵌合する。これにより、分割線13のコルゲートチューブ23は両側は円弧状凹部6Cと7Cにより凸部23aの外周面が挟持され、凹部23bがリブ8と9により挟持され、保持具1の最下段に位置決め保持される。
ついで、コルゲートチューブ22で外装した分割線12を上面開口5から挿入し、上段の円弧状凹部6Aと7Aを両側へ開きながら押し込む。中段の円弧状凹部6Bと7Bに挟まれ、かつ、下段のコルゲートチューブ23の上に載る位置に達すると、コルゲートチューブ22の凹部22bに両側のリブ8と9が嵌合する。これにより、分割線12のコルゲートチューブ22は両側の円弧状凹部6Bと7Bにより凸部22aの外周面が挟持され、凹部22bがリブ8と9により挟持され、保持具1の中段に位置決め保持される。
ついで、コルゲートチューブ21で外装した分割線11を上面開口5から挿入し、中段のコルゲートチューブ22上に乗せる。この状態で上段の円弧状凹部6Aと7Aに挟まれ、コルゲートチューブ21の凹部21bに両側のリブ8と9が嵌合する。これにより、分割線11のコルゲートチューブ21は両側の円弧状凹部6Aと7Aにより凸部21aの外周面が挟持され、凹部21bがリブ8と9により挟持され、保持具1の上段に位置決め保持される。
最後に、図5に示すように、保持具1の外面に粘着テープTを巻き付けて上面開口5を閉鎖すると共に、両側壁3と4との開きを阻止している。
なお、幹線10と3つの分割線11〜13との分割位置はコルゲートチューブで保護されず、図2に示すように、粘着テープT2を巻き付けて保護しているため、保持具1の長さLを大として、粘着テープT2の巻き付け部を保持具1内に挿入してもよい。
前記のように、保持具1でコルゲートチューブ21〜23で夫々外装した分割線11〜13を上下に整列した状態で保持して、前記金属製部品50と60に挟まれた狭い配索スペースSにワイヤハーネスW/Hを配索している。保持具1の両側壁3と4の外面間の寸法は配索スペースSの幅より小さくしているため、該配索スペースSにスムーズに通すことができる。また、分割線11〜13および外装したコルゲートチューブ21〜23は保持具1の両側壁3、4で保護され、かつ、配索スペースS内での挿通位置が規制されるため、両側の金属製部品50と60との間に隙間を確保でき、これら金属製部材50と60に接触せず、干渉を受けない。
図6および図7に、保持具1の第二実施形態を示す。
第二実施形態の保持具1は、上面開口5を閉鎖する蓋30を備えている点が、第一実施形態と相違している。
保持具1の一方の側壁4の上端に薄肉ヒンジ部31を介して蓋30を一体的に設けている。蓋30の他端に係止爪30aを設け、他方の側壁3の外面上部に突設した係止枠3aに係止爪30aを係止できるようにしている。
第二実施形態の保持具1は、上面開口5を閉鎖する蓋30を備えている点が、第一実施形態と相違している。
保持具1の一方の側壁4の上端に薄肉ヒンジ部31を介して蓋30を一体的に設けている。蓋30の他端に係止爪30aを設け、他方の側壁3の外面上部に突設した係止枠3aに係止爪30aを係止できるようにしている。
第二実施形態では、保持具1内にコルゲートチューブで夫々外装した分割線を通して位置決め保持した後に、蓋30を回転させて上面開口5を閉鎖し、係止爪30aを係止枠4aに係止して蓋30を固定している。
蓋30を固定すると、図7に示すように、上下3段のコルゲートチューブ21〜23を上下からも蓋30と底壁2とで上下方向で挟持している。
蓋30を固定すると、図7に示すように、上下3段のコルゲートチューブ21〜23を上下からも蓋30と底壁2とで上下方向で挟持している。
該構成とすると、第一実施形態の粘着テープを巻き付けて上面開口5を閉鎖する必要がなく、かつ、保持具1内で各コルゲートチューブ21〜23を左右方向および上下方向から挟持できるため、しっかりと位置決め保持できる。
他の構成は第一実施形態と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
他の構成は第一実施形態と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
図8および図9に第三実施形態を示す。
第三実施形態では、第一実施形態の粘着テープを巻き付ける代わりに、車体係止用のクリップ付き締結バンド40を巻き付けている。
クリップ付け締結バンド40は、バンド部40aの一端にバンド係止部40bを備え、該ハンド係止部40bの外面から羽根状の車体係止部40cを突設している。
第三実施形態では、第一実施形態の粘着テープを巻き付ける代わりに、車体係止用のクリップ付き締結バンド40を巻き付けている。
クリップ付け締結バンド40は、バンド部40aの一端にバンド係止部40bを備え、該ハンド係止部40bの外面から羽根状の車体係止部40cを突設している。
保持具1の両側壁3と4の上端面の中央部にバンド通し溝3b、4bを設け、かつ、側壁3と底壁2、側壁4と底壁2のエッジ部分にもバンド通し溝3c、4cを設けている。
保持具1内にコルゲートチューブで夫々外装した分割線を通して位置決め保持した後に、クリップ付き締結バンド40のバンド部40aをバンド通し溝3b、4b、3c、4cに通して上面開口5を横断するように保持具1の外面に巻き付けて締結している。
該締結状態で羽根状の車体係止部40cは底壁1の外面より下向きに突設している。
保持具1を前記配索スペースSに配置し、その下方のボデイBに穿設した係止穴Hに締結バンド40の車体係止部40cを挿入して、保持具1を車体に固定している。
他の構成は前記第一実施形態と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
保持具1内にコルゲートチューブで夫々外装した分割線を通して位置決め保持した後に、クリップ付き締結バンド40のバンド部40aをバンド通し溝3b、4b、3c、4cに通して上面開口5を横断するように保持具1の外面に巻き付けて締結している。
該締結状態で羽根状の車体係止部40cは底壁1の外面より下向きに突設している。
保持具1を前記配索スペースSに配置し、その下方のボデイBに穿設した係止穴Hに締結バンド40の車体係止部40cを挿入して、保持具1を車体に固定している。
他の構成は前記第一実施形態と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
なお、前記第一、第二実施形態の保持具1の底壁に車体係止用のクリップを一体的に突設してもよいし、該クリップを着脱自在に係止する係止部を設けてもよい。
本発明の保持具は前記実施形態に限定されない。例えば、分割線の外径を大、中、小とし、夫々外径が相違するコルゲートチューブで外装する一方、保持具に上下3段で設ける円弧状凹部を上段を大、中段を中、下段を小としておき、小さいコルゲートチューブから順次保持具中に挿入してもよい。この場合、保持具内へコルゲートチューブを小径側から順次挿入すると、保持具の両側壁を押し開きながら挿入する必要はなく、スムーズにコルゲートチューブを保持具に挿入することができる。
また、分割線の個数は3個に限定されず、4個以上でもよい。その場合には、分割線に個数に応じた円弧状凹部を上下多段で保持具の両側壁に設けている。
また、分割線の個数は3個に限定されず、4個以上でもよい。その場合には、分割線に個数に応じた円弧状凹部を上下多段で保持具の両側壁に設けている。
1 保持具
2 底壁
3、4 側壁
5 上面開口
6(6A、6B、6C) 円弧状凹部
7(7A、7B、7C) 円弧状凹部
8、9 リブ
10 幹線
11〜13 分割線
20〜23 コルゲートチューブ
30 蓋
40 クリップ付き締結バンド
S 狭い配索スペース
2 底壁
3、4 側壁
5 上面開口
6(6A、6B、6C) 円弧状凹部
7(7A、7B、7C) 円弧状凹部
8、9 リブ
10 幹線
11〜13 分割線
20〜23 コルゲートチューブ
30 蓋
40 クリップ付き締結バンド
S 狭い配索スペース
Claims (4)
- 幹線の一部を複数の分割線に分割し、環状の凸部と凹部を長さ方向に交互に設けた樹脂成形品からなるコルゲートチューブで前記各分割線を外装しているワイヤハーネスの保持具であって、
底壁と両側壁とを備えたコ字型の樹脂成型品からなり、前記両側壁の内面に対向する円弧状凹部を上下複数段設け、前記各円弧状凹部の内面に前記各コルゲートチューブの凹部と嵌合するリブを突設しており、
前記両側壁に挟まれた空間に前記複数のコルゲートチューブを上下に並列して挿入し、各コルゲートチューブを前記両側の円弧状凹部で挟持すると共に、両側の凹部に前記リブを挿入して位置決め保持することを特徴とするワイヤハーネス用の保持具。 - 前記両側壁に上下複数段で設ける円弧状凹部は3段以上であり、3本以上の分割線に外装したコルゲートチューブを挟持するものである請求項1に記載のワイヤハーネス用の保持具。
- 前記両側壁の一方に薄肉ヒンジ部を介して蓋を設け、該蓋の他端に他方の側壁に係止する係止部を設け、前記コルゲートチューブを保持した状態で上面開口を閉鎖し、
あるいは、前記両側壁の上端に締結バンド挿通用の溝を設け、該溝に締結バンドを通して上面開口を横断させて前記両側壁および底壁に巻き付けて締結している請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネス用の保持具。 - 前記ワイヤハーネスはコルゲートチューブを外装して、エンジンルーム内に配索され、該ワイヤハーネスの配索経路中の幅狭なスペースの経路部分で、前記ワイヤハーネスを分割し、これら分割線にそれぞれコルゲートチューブを外装し、このコルゲートチューブで外装した分割線を挿通保持している請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のワイヤハーネス用の保持具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008122797A JP2009273279A (ja) | 2008-05-08 | 2008-05-08 | ワイヤハーネス用の保持具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008122797A JP2009273279A (ja) | 2008-05-08 | 2008-05-08 | ワイヤハーネス用の保持具 |
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JP2009273279A true JP2009273279A (ja) | 2009-11-19 |
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ID=41439335
Family Applications (1)
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JP2008122797A Withdrawn JP2009273279A (ja) | 2008-05-08 | 2008-05-08 | ワイヤハーネス用の保持具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009273279A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016114246A1 (ja) * | 2015-01-16 | 2016-07-21 | 住友電装株式会社 | ワイヤハーネス用のプロテクタ |
WO2016121480A1 (ja) * | 2015-01-29 | 2016-08-04 | 住友電装株式会社 | ワイヤハーネスの配索構造 |
WO2016121479A1 (ja) * | 2015-01-28 | 2016-08-04 | 住友電装株式会社 | ワイヤハーネスの配索構造 |
-
2008
- 2008-05-08 JP JP2008122797A patent/JP2009273279A/ja not_active Withdrawn
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WO2016121479A1 (ja) * | 2015-01-28 | 2016-08-04 | 住友電装株式会社 | ワイヤハーネスの配索構造 |
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