JP2011223702A - 車載用電線固定具 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動車に敷設される電線群を結束し、自動車のボディなどの取り付け部に対して固定する作業を簡易化できること。
【解決手段】車載用電線固定具1は、電線群9の隙間に貫通される棒状の主軸部11と、主軸部11における第1の端部側の部分に主軸部11を含む一の平面に沿って主軸部11の両側へ張り出して形成され、取り付け部7に形成された穴7Aの縁部を把持する把持部12,13と、主軸部11における第2の端部側の部分に上記一の平面に沿って主軸部11の両側へ張り出して形成され、主軸部11が電線群9の隙間に挿入されて貫通した後に回転されたときに主軸部11の両側に位置する電線群9を保持するアーム部14とを供える。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車に敷設される電線を結束しつつ支持体に保持する車載用電線固定具に関する。
自動車の製造工程において、自動車に搭載される電装部品に電力又は信号を供給する複数の電線を結束して自動車のボディなどの支持体に固定する電線群固定作業は、手作業により行われる。昨今、自動車に搭載される電装部品(電子機器)が増加するに伴い、電線群固定作業の手間が増大している。そのため、電線群固定作業の手間を低減することが求められている。
従来の電線群固定作業は、例えば、支持体に設けられた取り付け穴の縁部を把持する把持部が形成された電線固定具を、その電線固定具の一部と電線群とを粘着テープで巻き付けることによって電線群に取り付け、さらに、電線群に取り付けられた電線固定具における把持部を固定部材を支持体の穴に挿入して固定するという作業である。
また、電線群固定作業において、電線群を結束する機能を備えた電線固定具が用いられることがある。例えば、特許文献1に示される電線固定具は、支持体に設けられた穴の縁部を把持する把持部と、電線群に巻き付けられることによって電線群を束ねるベルト部とが一体に構成された部材である。
特開平9−71194号公報
しかしながら、粘着テープを用いて電線固定具を電線群に取り付ける作業は、電線群及び固定部材に対してテープを多重に巻き付けることが必要となり、煩雑であるという問題点があった。
また、特許文献1に示される電線固定具が採用された場合、電線群にベルト部を巻いて結束する作業に加え、硬いベルト部の余った部分を専用の工具などを用いて切断する作業が必要となり、やはり、電線固定具を電線群に取り付ける作業が煩雑であるという問題点があった。
本発明の目的は、自動車に敷設される電線群を自動車のボディなどの支持体に対して固定する車載用電線固定具において、その車載用電線固定具を電線群に取り付ける作業を簡易化できることである。
上記目的を達成するために、本発明に係る車載用電線固定具は、同一方向に沿う複数の電線からなる電線群を束ねて保持しつつ支持体に取り付けられる部材であり、以下の各構成要素を備える。
(1)第1の構成要素は、前記電線群の隙間に貫通される棒状の主軸部である。
(2)第2の構成要素は、前記主軸部における第1の端部側の部分に前記主軸部を含む一の平面に沿って前記主軸部の両側へ張り出して形成され、前記支持体に形成された穴の縁部を把持する把持部である。
(3)第3の構成要素は、前記主軸部における第2の端部側の部分に前記一の平面に沿って前記主軸部の両側へ張り出して形成され、前記主軸部が前記隙間に挿入されて貫通した後に回転されたときに前記主軸部の両側に位置する前記電線群を保持するアーム部である。
また、本発明に係る車載用電線固定具において、複数の前記アーム部が前記主軸部に形成されることが考えられる。また、前記把持部は、可撓性を有して前記穴の幅よりも大きな幅で形成され、前記穴に挿入されることによって前記穴の裏側の縁部に当接する第一梁部と、前記穴の幅よりも大きな幅で形成され、前記穴の表側の縁部に当接する第二梁部と、を備えることが考えられる。
本発明に係る車載用電線固定具は、その主軸部が、第1の端部側又は第2の端部側から予め束ねられた電線群の隙間に挿通された後に回転されるだけで、アーム部がその両側に位置する電線群を保持する状態で、電線群に取り付けられる。
従って、本発明によれば、粘着テープを多重に巻く作業、又は余分なベルト部を切断する作業などの煩雑な作業を伴うことなく、非常に容易に車載用電線固定具を電線群に取り付けることが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る車載用電線固定具1の正面図及び側面図である。 車載用電線固定具1が電線束に取り付けられる過程を示す正断面図及び側断面図である。 車載用電線固定具1が自動車のボディに取り付けられた状態の第1例を示す正断面図及び側断面図である。 本発明の第2実施形態に係る車載用電線固定具2の一部の正面図である。 車載用電線固定具2における自動車のボディに取り付けられた部分の平面図である。 車載用電線固定具1が自動車のボディに取り付けられた状態の第2例を示す平面図である。 本発明の第3実施形態に係る車載用電線固定具3の正面図及び側面図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明の実施形態に係る車載用電線固定具1,2は、自動車に敷設される複数の電線からなる電線群を束ねて保持する状態で自動車のボディなどの支持体に取り付けられる部材である。
<第1実施形態>
まず、図1を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係る車載用電線固定具1の構成について説明する。図1には車載用電線固定具1の正面図(左側の図)及び側面図(右側の図)が示されている。以下、車載用電線固定具1のことを固定具1と略して称する。
図1に示されるように、固定具1は、全体的に一の平面に沿った薄い扁平形状に形成された部材であり、主軸部11、把持部12,13及びアーム部14が形成されている。例えば、固定具1は、ポリプロピレン(PP)又はポリアミド(PA)などの熱可塑性樹脂からなる一体成型部材である。例えば、固定具1全体は、2mm〜5mm程度の厚みで形成されている。
主軸部11は、固定具1における中心線に沿う幹の部分であり、自動車の電線群の隙間に貫通される棒状の部分である。固定具1における把持部12,13及びアーム部14は、この主軸部11から左右に張り出すように形成されている。
把持部12,13は、第一梁部12及び第二梁部13からなり、自動車のボディ部などの支持体7に形成された穴の縁部を把持する部分である。以下、支持体7に設けられた穴のことを取付穴と称する。把持部12,13は、主軸部11における第一の単部側(図1において上側)の部分において、主軸部11を含む一の平面に沿って主軸部11の両側へ張り出して形成されている。なお、主軸部11を含む一の平面は、図1における正面図(左側の図)では紙面に沿う平面であり、図1における側面図(右側の図)では紙面に垂直かつ紙面の上下方向に平行な平面である。
第一梁部12は、取付穴に挿入される部分であり、主軸部11から斜めに張り出して形成され、主軸部11における第一の単部側から第二の単部側(図1の下側)へ徐々に広がる形状を有している。主軸部11から斜めに張り出した第一梁部12は、主軸部11側へ収縮するように可撓性を有している。第一梁部12の最も幅の広い部分は、取付穴の幅よりも大きな幅で形成され、取付穴に押し付けられることにより、主軸部11側へ収縮しながら取付穴内に進入する。そして、第一梁部12は、取付穴に挿入されることによって取付穴の裏側の縁部に当接する。
第二梁部13は、主軸部11からほぼ垂直に張り出して形成され、取付穴の幅よりも大きな幅で形成され、取付穴の表側の縁部に当接する部分である。即ち、第一梁部12と第二梁部13とが、取付穴の縁部を表裏の両側から把持する。
アーム部14は、主軸部11における第2の端部側(図1において下側)の部分に、把持部12,13と同様に上記一の平面に沿って主軸部11の両側へ張り出して形成されている。アーム部14は、主軸部11の第2の端部から張り出した主アーム部14Aと、主軸部11における主アーム部14Aと第二梁部13との間の位置から張り出した補助アーム部14Bとを含む。アーム部14は、主軸部11が、第1の端部側から電線群の隙間に挿入されて貫通した後に回転されたときに、主軸部11の両側に位置する電線群を保持する部分である。
次に、図2〜図3を参照しつつ、固定具1が、電線群を保持しつつ自動車のボディなどの支持体に取り付けられる手順について説明する。以下、固定具1を用いて、同一の方向に沿う複数の電線8からなる電線群9を結束し、その電線群9を自動車のボディ部などの支持体に固定する作業を行う人を作業者と称する。
まず、作業者は、一方の手で、固定されていない電線群9を束ねた状態で持ち、その電線群9の位置を自動車のボディ部などの支持体7に設けられた取付穴7Aの位置に合わせる。
さらに、作業者は、他方の手で固定具1を持ち、その固定具1を主軸部11の第1の端部側(把持部12,13が設けられた側)から、取付穴7Aと重なる位置に保持された電線群9の隙間に貫通させ、固定具1を約90度回転させる。これにより、固定具1は、主アーム部14A、補助アーム部14B及び第二梁部13各々の間に挟み込むようにして保持した状態で、電線群9に取り付けられる。さらに、作業者は、電線群9を保持する固定具1の第一梁部12を取付穴7Aに挿入する。この作業により、固定具1は、図2に示されるように、主軸部11が電線群9の隙間に貫通され、さらに第一梁部12が取付穴7Aに挿入された状態となる。
また、取付穴7Aに挿入された第一梁部12は、取付穴7Aの裏側の縁部に当接し、取付穴7Aに挿入されない第二梁部13は、取付穴7Aの表側の縁部に当接する。これにより、第一梁部12と第二梁部13とが、取付穴7Aの縁部を表裏の両側から把持し、固定具1は、支持体7に保持される。従って、固定具1により保持される電線群9は、固定具1を通じて支持体7に固定される。
また、電線群9は主アーム部14A、補助アーム部14B及び第二梁部13の各々の間に挟みこまれているだけであるため、固定具1は、電線群9を保持する状態のまま電線群9の長手方向に移動されることにより、電線群9に対する取り付け位置の変更が可能である。そのため、固定具1が電線群9における仮の位置に取り付けられた後に、固定具1が取付穴7Aに固定される際に、取付穴7Aの位置に合わせて電線群9の保持位置を修正しつつ、固定具1を取付穴7Aに取り付けるという作業が可能となる。
また、アーム部14を構成する主アーム部14Aは、電線群9の外側に位置し、補助アーム部14Bは、電線群9の隙間に埋没した状態となる。電線群9の外側に位置する主アーム部14Aは、電線群9の隙間に挿入されないため、他の部分よりも大きな厚みで形成されてもよい。
図1に示される例では、主アーム部14Aは、主軸部11からその両側へほぼ直角に張り出し、両先端の一部のみが把持部12,13側へ折れ曲がった形状を有している。また、補助アーム部14Bは、主軸部11からその両側へほぼ直角に張り出した直線状の形状を有している。主アーム部14Aの両先端の折れ曲がった部分は、固定具1全体が沿う一の平面に直交する方向において可撓性を有している。
次に、作業者は、固定具1の主軸部11における主アーム部14Aの付け根部分を持って固定具1を約90度回転する。この回転により、主アーム部14A及び補助アーム部14Bは、その長手方向が電線群9の長手方向に沿う状態から電線群9の長手方向に交差する状態に変わる。また、把持部12,13は支持体7の表面に摺動しながら回転するが、把持部12,13が取付穴7Aの縁部を把持し、固定具1が支持体7に保持される状態は維持される。
上記の回転作業により、図3に示されるように、固定具1の主アーム部14A及び補助アーム部14Bは、主軸部11の両側に分かれて位置する電線群9を第二梁部13との間に保持する状態となる。なお、図3は、便宜上、電線群9と主アーム部14A及び第二梁部13各々との間に隙間が存在するように描かれているが、実際は、電線群9は、主アーム部14A、補助アーム部14B及び第二梁部13の各々の間に挟みこまれるようにして保持される。
なお、固定具1の回転角度が90度に満たない場合(例えば、45度程度)、即ち、主アーム部14の長手方向と電線群9の長手方向とのなす角度が90度未満であっても、固定具1が電線群9を保持する効果は得られる。また、取付穴7Aは、通常、その取付穴7Aの位置に敷設される電線群9の長手方向に直交する方向を長手方向とする長穴であり、第一梁部12は、その取付穴7Aの長手方向に沿う向きでのみ取付穴7Aへの挿入が可能となる長さで形成される。従って、固定具1が、回転角度が90度に満たない状態で電線群9に取り付けられた場合でも、固定具1が長穴状の取付穴7Aが形成された支持体7に取り付けられることにより、主アーム部14の長手方向と電線群9の長手方向とのなす角度がほぼ90度となり、固定具1が電線群9を保持する効果は十分に得られる。
また、補助アーム部14Bが存在することにより、固定具1における電線群9との接触面積が増大し、電線群9に対する固定具1の位置の移動が抑制される。その結果、固定具1が取付穴7Aから外れようとする応力が抑制され、固定具1が取付穴7Aから外れにくくなる。
なお、補助アーム部14Bは、固定具1における必須の構成要素ではない。また、2つ以上の補助アーム部14Bが設けられることも考えられる。
以上に示したように、固定具1を用いて電線群9を固定する作業において、作業者は、固定具1を電線群9の隙間に挿入して回転させるというごく簡易な作業により、固定具1を電線群9に取り付けることができる。その際、粘着テープを多重に巻く作業、及び硬いベルトの余分な部分を切断する作業などの煩わしい作業は不要である。
さらに、作業者は、固定具1を電線群9における仮の位置に取り付けた後に、取付穴7Aの位置に応じて固定具1の取り付け位置を修正できるため、電線群9に対する固定具1の取り付け位置を厳密に管理する必要がない。従って、固定具1が採用されることにより、自動車用の電線群9に固定具1を取り付け、自動車の支持体7に対して固定具1を固定する作業が非常に簡易になる。
なお、主アーム部14Aの形状は、図1に示される形状の他、例えば、主軸部11からその両側へ張り出し、両先端へ向かうほど把持部12,13側へ湾曲するように曲がった形状であることも考えられる。この場合、主アーム部14Aは、固定具1全体が沿う一の平面に直交する方向において可撓性を有する。また、主アーム部14Aの形状は、図1に示される形状において、両先端部の折れ曲がった部分がより長く形成された形状であることも考えられる。この場合、主アーム部14Aの両先端の折れ曲がった部分は、固定具1全体が沿う一の平面に直交する方向において可撓性を有する。
<第2実施形態>
次に、図4及び図5を参照しつつ、本発明の第2実施形態に係る車載用電線固定具2について説明する。この第2実施形態に係る車載用電線固定具2は、図1に示された車載用電線固定具1と比較して、把持部12,13の部分のみが異なる構成を有している。図4及び図5において、図1に示される構成要素に相当する構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、車載用電線固定具2における車載用電線固定具1と異なる点についてのみ説明する。なお、以下の説明において、車載用電線固定具2のことを固定具2と略して称する。
図4は、固定具2における把持部12,13及びその付け根の部分である主軸部11の一部の正面図である。また、図5は、固定具2における自動車のボディに取り付けられた部分の平面図である。なお、図5において、主軸部11は、把持部12,13に近い部分の断面のみが示されている。
固定具2も、固定具1と同様に、全体的に一の平面に沿った薄い扁平形状に形成された部材であり、主軸部11、把持部12,13及びアーム部14が形成されている。但し、固定具2において、把持部12,13及びその付け根の部分の主軸部11の構成は、固定具1と同じ構成である。固定具2も、ポリプロピレン(PP)又はポリアミド(PA)などの熱可塑性樹脂からなる一体成型部材である。
固定具2における把持部12,13は、固定具1と同様に第一梁部12及び第二梁部13からなり、自動車のボディ7に形成された取付穴7Aの縁部を把持する部分である。固定具2における把持部12,13も、主軸部11における第一の単部側(図1において上側)の部分において、主軸部11を含む一の平面に沿って主軸部11の両側へ張り出して形成されている。
固定具2における第一梁部12は、支持体7に設けられた長穴状の取付穴7Aの広い方の幅(図5において横方向の幅)よりも小さく、かつ、狭い方の幅(図5において上下方向の幅)よりも大きな幅で形成されている。また、第一梁部12は、その長手方向が取付穴7Aの長手方向に沿うようにして取付穴7Aに挿入される。
そして、固定具2の第一梁部12を取付穴7Aに挿入し、固定具1の場合と同様にして主軸部11を電線群9の隙間に貫通させ、さらに固定具2を約90度回転させることにより、固定具2は、電線群9を主アーム部14A、補助アーム部14B及び第二梁部13の各々の間に挟み込んで保持する状態で、電線群9に取り付けられる。そして、固定具2の第一梁部12は、取付穴7Aの裏側の縁部に当接する。
また、固定具2における第二梁部13は、取付穴7Aの広い方の幅よりも大きな幅で形成され、取付穴7Aの表側の縁部に当接する部分である。即ち、第一梁部12と第二梁部13とが、取付穴7Aの縁部を表裏の両側から把持する。なお、固定具2の第二梁部13は、回転前及び回転後のいずれにおいても取付穴7Aの表側の縁部に当接した状態である。
図4及び図5に示した固定具2を用いて電線群9を固定する作業が行われた場合も、固定具1が用いられる場合と同様の作用及び効果が得られる。
前述した実施形態では、電線群9が自動車に敷設される段階において、作業員が、電線群9に固定具1を取り付け、電線群9を保持する固定具1を自動車の支持体7に固定する一連の作業を行う例を示した。しかしながら、電線群9を含むワイヤハーネスが作製される段階において、固定具1が電線群9に予め取り付けられることも考えられる。この場合、電線群9に取り付けられた固定具1が、粘着テープによって電線群9に固定されることが考えられる。
図6は、粘着テープ6によって電線群9に固定された状態の固定具1の平面図である。図6に示される例は、固定具1における主アーム部14Aと電線群9における固定具1に保持された部分とが、粘着テープ6によって一体に巻き付けられることにより、固定具1が電線群9に固定された例である。
<第3実施形態>
次に、図7を参照しつつ、本発明の第3実施形態に係る車載用電線固定具3について説明する。この第3実施形態に係る車載用電線固定具3は、図1に示された車載用電線固定具1と比較して、把持部を構成する第二梁部13の先端部分の形状、及び把持部12,13の保持力を補強する第三梁部15が追加されていることみが異なる構成を有している。図7において、図1に示される構成要素に相当する構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、車載用電線固定具3における車載用電線固定具1と異なる点についてのみ説明する。なお、以下の説明において、車載用電線固定具3のことを固定具3と略して称する。
図7(a)は、電線群9に取り付けられた固定具3が支持体7の取付穴7Aに固定されている状態における固定具3の側面図であり、図7(b)は同状態における固定具3の正面図である。
固定具3における第二梁部13は、その両先端部分が主アーム部14Aの方向へ折れ曲がった形状を有している。第二梁部13がこのような形状を有することにより、主アーム部14A及び第二梁部13による電線群9を保持する能力がより向上する。なお、このような第二梁部13の形状は、前述した固定具1,2に採用されてもよい。
また、図7に示されるように、固定具3は、主軸部11における第二梁部13が設けられている部分に、第二梁部13の長手方向に直交して突出する第三梁部15を備えている。そして、第一梁部12が取付穴7Aの裏側の縁部に当接し、第二梁部13及び第三梁部15が取付穴7Aの裏側の縁部に当接することにより、第一梁部12と、第二梁部13及び第三梁部15とが、取付穴7Aの縁部を把持する。固定具3は、第三梁部15を備えることにより、取付穴7Aの縁部(支持体7)に対する保持力が高い。
固定部3の主軸部11は、主アーム部14Aの側から電線群9の隙間へ挿入される。従って、固定具3において、電線群9の隙間に挿入されない把持部12,13は、他の部分よりも大きな厚みで形成されてもよい。
1,2 車載用電線固定具
6 粘着テープ
7 支持体
7A 取付穴
8 電線
9 電線群
11 主軸部
12 把持部(第一梁部)
13 把持部(第二梁部)
14 アーム部
14A 主アーム部
14B 補助アーム部
15 第三梁部

Claims (3)

  1. 同一方向に沿う複数の電線からなる電線群を束ねて保持しつつ取り付け部に取り付けられる電線固定具であって、
    前記電線群の隙間に貫通される棒状の主軸部と、
    前記主軸部における第1の端部側の部分に前記主軸部を含む一の平面に沿って前記主軸部の両側へ張り出して形成され、前記取り付け部に形成された穴の縁部を把持する把持部と、
    前記主軸部における第2の端部側の部分に前記一の平面に沿って前記主軸部の両側へ張り出して形成され、前記主軸部が前記隙間に挿入されて貫通した後に回転されたときに前記主軸部の両側に位置する前記電線群を保持するアーム部と、を備えることを特徴とする車載用電線固定具。
  2. 複数の前記アーム部が前記主軸部に形成された請求項1に記載の車載用電線固定具。
  3. 前記把持部は、
    可撓性を有して前記穴の幅よりも大きな幅で形成され、前記穴に挿入されることによって前記穴の裏側の縁部に当接する第一梁部と、
    前記穴の幅よりも大きな幅で形成され、前記穴の表側の縁部に当接する第二梁部と、を備える請求項1又は請求項2に記載の車載用電線固定具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015100145A (ja) * 2013-11-18 2015-05-28 住友電装株式会社 クリップ及びクリップ付ワイヤーハーネス

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