JP2015061463A - ワイヤハーネス用の結束具 - Google Patents

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剛司 水平
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伸昌 瀧原
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勇 濱本
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Abstract

【課題】ベースワイヤハーネスにオプションワイヤハーネスをアドオンする場合に用いる結束具を提供する。【解決手段】オプションワイヤハーネスを表面に載置する基板部と、前記基板部の長さ方向の両端より突出するテープ巻き片または、該基板部の幅方向の一端から突出するバンド部と幅方向の他端に突設したバンド係止部と、前記基板部の裏面から突設する前記ベースワイヤハーネス固定用の挟持アームを備え、前記挟持アームは、前記ベースワイヤハーネスに取り付けられているバンドクリップのバンドを挟む両側位置で直径方向の対向位置から突出した第1組の挟持アームと第2組の挟持アーム、または前記挟持アームは、前記ベースワイヤハーネスに取り付けられているバンドクリップのバンドを挿入係止する係止ボックス部の両側面を挟持する一対の挟持アームからなる。【選択図】図4

Description

本発明はワイヤハーネス用の結束具に関し、詳しくは、車両に配索されるワイヤハーネスの所要の位置にオプションのワイヤハーネス等を精度良く後付けで組み付けが出来るようにするものである。
自動車の車両に配索する基準となるワイヤハーネスは、車体に組み付ければよい状態でワイヤハーネス組立工場で予め組み立てられている。よって、車両組立ラインでは、ワイヤハーネスに取り付けられている係止具を車体に設けた係止穴に挿入係止して効率良く取り付けられる。前記基準となるワイヤハーネスを以下にベースワイヤハーネスと称する。
ベースワイヤハーネスに対して、オプション用のワイヤハーネスが必要となる場合、該オプション用のワイヤハーネスを車体に固定する係止穴等は車体に予め設けられていない場合が多い。よって、車両組立ラインで、図11に示すように、ベースワイヤハーネス100の外面にオプションワイヤハーネス110を重ねて配索する所謂ベースアドオン方式が採用される場合が多い。該ベースアドオン方式では、オプションワイヤハーネス110をベースワイヤハーネス100に粘着テープ130で巻き付けて固着し、車体パネルPの係止穴Hにクリップ140を挿入係止して固定するベースワイヤハーネス100を介してオプションワイヤハーネス110を車体に固定している。
前記のように、ベースアドオンするオプションワイヤハーネス110をベースワイヤハーネス100に粘着テープ130で巻き付けて固着すると、テープ巻き作業に手数がかかる。また、車両に既に取り付けられているベースワイヤハーネス100にオプション用のワイヤハーネス110を後付けでテープ巻き結束する場合、テープ巻き作業に必要なスペースを確保することが困難な場合もある。さらに、ベースワイヤハーネス100とオプションワイヤハーネス110が共にそれぞれ電線群に粘着テープを巻き付けて集束保護している場合、これらワイヤハーネスを重ねてテープ巻き結束すると、該結束テープが滑りやすくなり、ワイヤハーネス同士が滑って位置ずれが発生しやすい。よって、所定位置でベースワイヤハーネス100にオプションワイヤハーネス110を固定しても、その後に位置ずれが生じて周辺部材と干渉し、ワイヤハーネスに損傷が生じる恐れもある。
従来、車両組立ラインでワイヤハーネスの外面にウオッシャーホース、オープナケーブル等の線状体を重ねて締結する部品として、図12(A)(B)に示すクリップ200が特開2002−310338号公報で提供されている。該クリップ200は、ベースワイヤハーネス100を載置する基板部201から、ベースワイヤハーネスに巻き付けて締結するバンド部202が突出されていると共に、前記バンド部202に可動ロック体203が移動自在に外嵌され、該可動ロック体203に設けられたロック係止部204を係止するロック係合部205が前記基板部201に設けられている。さらに、基板部201の下面に固定体260への係止用クリップ208が突設されている。
該クリップ200では、そのバンド部202をベースワイヤハーネス100及びオープナケーブル等の線状体300を巻き付け、線状体300を押さえる位置に可動ロック体203を移動し、その後、可動ロック体203の先端のロック係止部204を基板部201のロック係合部205に挿入してロック結合する構成とされている。
特開2002−310338号公報
前記図12に示すクリップは、ベースワイヤハーネス100の外面にオープナケーブル等の細い線状体300を重ね、1本のバンド部202を巻き付けて締結しているが、オープナケーブル等の細い線状体ではなく、図11に示すような比較的大径となるオプションワイヤハーネス110をベースワイヤハーネス100の外面に重ねて締結する場合、特許文献1のクリップ200は結束具として適さない問題がある。
即ち、ベースワイヤハーネス100にオプションワイヤハーネス110を重ねて、引用文献1の1本のバンド部202を巻き付けた場合、重ねたオプションワイヤハーネス110がベースワイヤハーネス100の外周で回転しやすくなる等、しっかりと締結することが困難である。かつ、可動ロック体203は線状体を押さえる部分とロック係止部204とを直交方向に設けたL字型としているが、このL字型の可動ロック体203を大型化する必要がある。この大型となる可動ロック体203をオプションワイヤハーネス110を押さえた位置でロック係止部204をロック係合部205に挿入係止する必要があるが、該ロック係止作業時に押さえ位置と係止位置とが離れた位置となり、可動ロック体203が移動して押さえ位置からずれやすくなる等の問題がある。
このように、オープナケーブル等の細い線状体をワイヤハーネスに結束する結束具を、ベースワイヤハーネスにオプションワイヤハーネスを重ねて締結する場合に流用することは困難であり、かつ、前記した汎用のテープ巻き結束では位置決めが困難となる問題がある。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたもので、車両組立ラインにおいて、車両に係止して配索されているベースワイヤハーネスにオプションワイヤハーネス等を後付けで重ねた状態(ベースアドオン方式)で結束する場合に、ワンタッチで所定位置に確実に結束でき、該結束位置で位置決め保持されるワイヤハーネス用の結束具を提供することを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、ベースワイヤハーネスにオプションワイヤハーネスを結束するワイヤハーネス用の結束具であり、樹脂成形品からなり、
前記オプションワイヤハーネスを表面に載置する基板部と、
前記基板部の長さ方向の両端より突出するテープ巻き片または、該基板部の幅方向の一端から突出するバンド部と幅方向の他端に突設したバンド係止部とからなるバンド締結部と、
前記基板部の裏面から突設する前記ベースワイヤハーネス固定用の挟持アームを備え、
前記挟持アームは、前記ベースワイヤハーネスに取り付けられているバンドクリップのバンドを挟む両側位置で直径方向の対向位置から突出した第1組の挟持アームと第2組の挟持アームからなり、
または、前記挟持アームは、前記ベースワイヤハーネスに取り付けられているバンドクリップのバンドを挿入係止する係止ボックス部の両側面を挟持する一対の挟持アームからなることを特徴とするワイヤハーネス用結束具を提供している。
前記のように、本発明の結束具は、オプションワイヤハーネスをテープ巻き又はバンド締結して取り付けた基板部の反対面にベースワイヤハーネスに取り付けるための挟持アームを備え、該挟持アームをベースワイヤハーネスに外嵌するだけでワンタッチで固定できるようにしている。かつ、ベースワイヤハーネスに予め取り付けられている車体等への固定用のバンドクリップを挟んで取り付け、該バンドクリップを利用して、結束具がベースワイヤハーネスに対して位置ずれせず、結束位置を設定位置に保持できるようにしている。
さらに、ベースワイヤハーネスに取り付けているバンドクリップの取付位置にオプションワイヤハーネスを本発明の結束具で結束するため、オプションワイヤハーネスの車体への固定力を高め、しっかりと固定できる。
さらにまた、本発明の結束具の基板部にオプションワイヤハーネスをテープ巻き固着、またはバンドを巻き付けて締結しておくと、該オプションワイヤハーネスの取付側と反対側で基板部より突出する挟持アームを、車体に配索されているベースワイヤハーネスに外嵌するだけのワンタッチ作業でベースワイヤハーネスに結束できる。よって、結束作業が簡単に行え、作業スペースが狭くても結束作業を簡単かつ確実に行うことができる。
ベースワイヤハーネスに取り付けられるバンドクリップのバンドを位置決め保持に利用する場合、前記挟持アームは前記ベースワイヤハーネスに取り付けられるバンドクリップのバンドを挟む長さ方向の両側位置に設ける第1組と第2組の挟持アームからなり、該第1組および第2組の挟持アームは前記長さ方向と直交する幅方向の前記基板部の両側から対向して突出する一対の挟持アームから構成している。
前記のように、第1組および第2組の各一対の挟持アーム、よって、合計4本の挟持アームでベースワイヤハーネスに挟持し、各組の挟持アームはベースワイヤハーネスの直交方向に対向する位置でベースワイヤハーネスの外周面に密着し、ベースワイヤハーネスを抱き込むように保持する。
このように、第1組と第2組の挟持アームをバンドクリップのバンドを挟んで位置させると、挟持アームが長さ方向にずれようとするとバンドがストッパーとなって位置ずれが防止できる。かつ、バンドクリップはクリップ部が周方向に突出しているため、挟持アームがベースワイヤハーネスの周方向で回転しようとしてもクリップ部がストッパーとなって回転が防止できる。よって、オプションワイヤハーネスをベースワイヤハーネスとの結束位置に位置決め保持できることから、該結束位置からのオプションワイヤハーネスの寸法保証ができる。
ベースワイヤハーネスに巻き付けたバンドクリップのバンドを挿入係止する係止ボックス部を利用する場合、前記挟持アームは、前記ベースワイヤハーネスに巻き付けたバンドクリップのバンド係止ボックス部の両側面を挟持する位置に設ける長さ方向の一対の挟持アームからなる。
前記のように、バンドクリップの係止ボックス部の長さ寸法に相当する寸法をあけて前記基板部に一対の挟持アームを長さ方向で対向して突設し、該一対の挟持アームで前記係止ボックス部の両側面を挟持するようにしている。
このように、バンドクリップの係止ボックス部の両面に係止した場合も、挟持アームは長さ方向および回転方向に移動できず、ベースワイヤハーネスに対してオプションワイヤハーネスを位置ずれなく結束できる。
本発明の結束具の基板部は、オプションワイヤハーネスが比較的大径である場合は、基板部はオプションワイヤハーネスを安定して載置できるように広幅とし、該基板部の長さ方向の両端から細幅のテープ巻き片を突設し、この両側のテープ巻き片とオプションワイヤハーネスとを2カ所でテープを巻きし、オプションワイヤハーネスを結束具に確実に固定できる。オプションワイヤハーネスが比較的小径である場合は、両側のテープ巻き部を基板部と同幅としてもよい。
前記のテープ巻きに代えて、結束具にオプションワイヤハーネスをバンド締結してもよい。即ち、前記のように、基板部の幅方向の一端からバンドを突出し、他端にオプションワイヤハーネスに巻き付けた前記バンドを挿入係止するバンド係止部を設けてバンド締結部を設け、結束具にオプションワイヤハーネスをバンド締結してもよい。
前記結束部の基板部に複数本のオプションワイヤハーネスを配置して、結束具にテープ巻き又はバンド巻き付けで固定することが出来る。さらに、オプションワイヤハーネスと共に、ウオッシャーホース、オープナケーブル、アンテナケーブル等の線状体を重ねて配置し、結束具にテープ巻き又はバンド巻き付けで固定することもできる。
各前記挟持アームは前記基板部に連続する台座部より屈曲バネ部を介して挟持片部を突出し、かつ、前記第1組挟持アームと第2組挟持アームの幅方向に対向する一対の挟持アーム、または前記長さ方向で対向する一対の挟持アームは、前記挟持片部の先端を互いに近接する方向に屈折させた先端押さえ部を設けていることが好ましい。
前記のように、各挟持アームを屈曲バネ部を介して挟持片部を突設すると、挟持アームをベースワイヤハーネスの外周に外嵌する際に、弾性変位して容易に取り付けることができる。かつ、ベースワイヤハーネスの外径や外面形状が若干相違しても、屈曲バネ部で相違を吸収して、ベースワイヤハーネスをしっかりと抱き込んで保持できる。
前記のように、本発明のオプションワイヤハーネスをベースワイヤハーネスにアドオンして結束する結束具は、基板部にオプションワイヤハーネスをテープ巻き固着又はバンドを巻き付けで締結しておくと、該オプションワイヤハーネスの取付側と反対側で基板部より突出する挟持アームを、車体に配索されているベースワイヤハーネスに外嵌するだけのワンタッチ作業でベースワイヤハーネスにオプションワイヤハーネスを結束できる。このように、結束作業が簡単に行え、しかも作業スペースが狭くても結束作業を簡単かつ確実に行うことができる。
本発明の第1実施形態の結束具を用いてベースワイヤハーネスにオプションワイヤハーネスを結束して配索し車体に固定した状態を示す一部断面正面図である。 前記結束具の斜視図である。 ベースワイヤハーネスに取り付けるバンドクリップの断面図である。 (A)は前記結束具でベースワイヤハーネスとオプションワイヤハーネスを結束している状態の一部断面側面図、(B)は(A)の側面図である。 (A)〜(C)は前記結束具を用いた結束工程を示す図面である。 (A)(B)は第1実施形態の変形例をそれぞれ示す概略図である。 第1実施形態の他の変形例を示す概略図である。 第2実施形態を示し、(A)は結束具の斜視図、(B)は(A)の要部断面図、(C)は結束具をオプションワイヤハーネスに取り付けた状態の一部断面図である。 第3実施形態を示し、(A)は結束具の斜視図、(B)は該結束具を用いてベースワイヤハーネスとオプションワイヤハーネスを結束した状態を示す図面である。 第3実施形態でベースワイヤハーネスに取り付けるバンドクリップを示し、(A)は正面図、(B)は側面図である。 従来例を示す斜視図である。 (A)(B)は他の従来例を示す図面である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図5に第1実施形態を示す。
第1実施形態のワイヤハーネス用の結束具1は、自動車に配索するベースワイヤハーネス2にオプションワイヤハーネス3を自動車組立ラインで結束して配索するため、ベースワイヤハーネス2に予め締結されているバンドクリップ5のバンド5aを利用して位置決め保持して取り付ける結束具1である。
ベースワイヤハーネス2に締結するバンドクリップ5は、図3に示す形状で、ワイヤハーネスの車体係止部品として汎用されているものである。該ハンドクリップ5ではバンド5aを四角筒状のバンド係止ボックス5bの一辺から突出し、バンド5aをワイヤハーネスに巻き付けた後に、バンド係止ボックス5bの他辺から貫通穴5cに通し、該貫通穴5cの内面から突出した係止片5dをバンド5aの外面に設けた鋸歯状の係止爪5eに係止してバンド5aを締結保持するものである。前記バンド係止ボックス5bの先端面5fから羽根状係止部5gと該羽根状係止部5gの根元部に皿部5hを突設している。羽根状係止部5gは皿部5hの中心より軸部5iを突設し、該軸部5iの先端から折り返し状に一対の羽根部5jを設け、各羽根部5jの先端に係止段部5kを切り欠いている。該係止段部5kを車体パネルPに設ける係止穴Hの周縁に内側から係止すると共に外側から皿部5hで押さえることにより、車体パネルPにバンドクリップ5を介してベースワイヤハーネス2を固定するようにしている。なお、ベースワイヤハーネスの固定材は車体パネルPに限定されず、ワイヤハーネスを固定する部材であればよい。また、バンドクリップ5の形状は前記形状に限定されず、ワイヤハーネスに巻き付けるバンドと車体係止部を有する形状であればよい。
結束具1は図2に示す形状の樹脂成形品からなり、オプションワイヤハーネス3を表面に載置する矩形状薄板からなる基板部10と、基板部10の長さ方向Xの両端より突出するテープ巻き片11Aおよび11Bと、基板部10の裏面の4隅から突設するベースワイヤハーネス固定用の4本の挟持アーム12(12A、12B、12C、12D)を一体的に備えている。
前記挟持アーム12A〜12Dは、長さ方向Xに間隔L1をあけて突設する第1組の挟持アーム12Aと12B、第2組の挟持アーム12Cと12Dからなる。第1組の挟持アーム12Aと12Bは基板部10の幅方向Yの両側から対向して突出し、第2組の挟持アーム12Cと12Dも基板部10の幅方向Yの両側から対向して突出している。
図4(B)に示すように、前記第1組と第2組の間隔L1は、ベースワイヤハーネス2に取り付けているバンドクリップ5のバンド5aの幅寸法L2より僅かに大きな寸法としており、バンド5aを挟む両側位置に第1組と第2組の挟持アームが位置するようにしている。
4本の各挟持アーム12A〜12Dは、基板部10に連結する台座部13、該台座部13より幅方向内向きにU字状に屈曲した屈曲バネ部14、該屈曲バネ部14より突出した挟持片部15、該挟持片部15の先端から互いに近接する内向きに突設した先端押さえ部16を設けて形状としている。
図4(A)(B)に示すように、ベースワイヤハーネス2のバンドクリップ5のバンド5aの一方側(図中右側)の上下半周外面に、第1組の一対の挟持アーム12Aと12Bの挟持片部15、15を接触して外嵌すると共に、該上下の挟持片部15、15の先端側の隙間のベースワイヤハーネス2の外面に先端押さえ部16、16を押し当てるようにしている。
前記バンド5aの他方側(図中左側)の上下半周外面に、第2組の一対の挟持アーム12Cと12Dの挟持片部15、15を接触して外嵌すると共に、該上下の挟持片部15、15の先端側の隙間のベースワイヤハーネス2の外面に先端押さえ部16、16を押し当てるようにしている。
このように、バンドクリップ5のバンド5aを挟む両側で、第1組と第2組のそれぞれ直径方向に対向する一対の挟持アーム12Aと12B、12Cと12Dでベースワイヤハーネス2を抱き込むように保持できるものとしている。
本実施形態では、ベースワイヤハーネス2にアドオンするオプションワイヤハーネス3が比較的大径であると共に、幅方向Yの両側から前記第1組と第2組の各上下一対の挟持アームを突設するため、基板部10は幅広としている。該基板部10の長さ方向Xの両端の中央部から細幅のテープ巻き片11A、11Bを突出している。該両側のテープ巻き片11A、11Bをオプションワイヤハーネス3にそれぞれ粘着テープ19、19を巻き付けて固着するようにしている。
次に、前記結束具1を用いてオプションワイヤハーネス3をベースワイヤハーネス2にアドオンして自動車に配索する工程を図5を参照して説明する。
図5(A)に示すように、自動車組立ラインで、ベースワイヤハーネス2を自動車内で所定経路に沿って配置し、該ベースワイヤハーネス2に取り付けているバンドクリップ5を車体パネルPの係止穴Hに挿入係止して、ベースワイヤハーネス2を自動車に配索する。
一方、オプションワイヤハーネス3を配索する必要がある場合、図5(B)に示すように、オプションワイヤハーネス3の所定位置P1に結束具1をセットし、該結束部1の両側のテープ巻き片11A、11Bとオプションワイヤハーネス3をそれぞれ粘着テープ19、19で巻き付けて固着する。該結束具1をオプションワイヤハーネス3に取り付ける前記所定位置P1とは、オプションワイヤハーネス3をアドオンするベースワイヤハーネス2のバンドクリップ5の取付位置である。
ついで、図5(C)に示すように、オプションワイヤハーネス3に取り付けた結束具1をベースワイヤハーネス2のバンドクリップ5の取付位置で且つバンド5aを挟む一方側に第1組の挟持アーム12Aと12Bを配置し、他方側に第2組の挟持アーム12C、12Dを配置し、各上下一対の第1組および第2組の挟持アーム12の先端間を広げてベースワイヤハーネス2に外嵌する。その際、各挟持アーム12A〜12Dは根元部分に屈曲バネ部14を設けているため、挟持片部15をベースワイヤハーネス2の外周形状に追従させて外嵌できる。
このように、第1組および第2組の上下一対の挟持アームをベースワイヤハーネス2に軸直角方向の横方向から押し込む作業だけのワンタッチ作業で、オプションワイヤハーネス3を取り付けた結束具1をベースワイヤハーネス2に取り付けて、ベースワイヤハーネス2とオプションワイヤハーネス3を結束することができる。
前記作業で図4(A)(B)に示すように、ベースワイヤハーネス2に取り付けた結束具1はバンドクリップのバンド5aを挟んで第1組の挟持アーム12Aと12B、第2組の挟持アーム12Cと12Dが位置する。よって、オプションワイヤハーネス3を粘着テープで固着した結束具1はベースワイヤハーネス2に対して長さ方向Xで移動して位置ずれが発生しようとしても、第1組と第2組の間に位置するバンド5aがストッパーとなって、長さ方向の位置ずれが防止できる。また、バンドクリップ5の車体係止部5gが突出しているため、結束具1か回転しようとしても車体係止具5gに当たって回転が防止される。
前記のように、結束具1はベースワイヤハーネス2に対して位置ずれなく所定位置に固定できる。よって、該ベースワイヤハーネス2との結束位置からオプションワイヤハーネス2の寸法管理を精度よく行うことができる。
なお、前記工程では、ベースワイヤハーネス2を自動車に配索した後に、オプションワイヤハーネス3を取り付けた結束具1を、自動車に配索しているベースワイヤハーネス2にアドオンしているが、ベースワイヤハーネス2を自動車に配索する前に、オプションワイヤハーネス3を取り付けている結束具1をベースワイヤハーネス2に取り付け、オプションワイヤハーネス2をアドオンした状態でベースワイヤハーネス2を車体パネルに固定しながら自動車に配索してもよい。
図6(A)(B)に第1実施形態の変形例を示す。
図6(A)に示す変形例では、オプションワイヤハーネス3として2本のオプションワイヤハーネス3Aと3Bを並列した状態で基板部10の表面にセットし、これら2本の電線をテープ巻き部11A、11Bに粘着テープ19で巻き付けている。このように、ベースワイヤハーネス2に2本のオプションワイヤハーネスをアドオンすることができる。なお、オプションワイヤハーネスは2本以上の複数本でもよい。
図6(B)に示す変形例では、オプションワイヤハーネス3と共に、ウオッシャホース31、オープナケーブル32を結束具1の基板部10の表面にセットし、テープ巻き部11A、11Bに粘着テープ19で固着している。このように、ベースワイヤハーネス2にオプションワイヤハーネスをアドオンできると共に、ウオッシャホース31、オープナケーブル32もアドオンすることができる。
図7に第1実施形態の他の変形例を示す。
該変形例では、挟持アーム12Aa〜120Ddの形状を単純な略半円環形状としている。直径方向に対向して突出する第1組の挟持アーム12Aa〜12Bb、第2組の挟持アーム12Cc〜12Ddがそれぞれ構成する仮想外周をベースワイヤハーネス2の外周面と同等とし、これら挟持アーム12Aa〜120Ddでバンドクリップ5を挟む左右2カ所でベースワイヤハーネス2を抱き込むように保持している。
図8(A)〜(C)に第2実施形態を示す。
第2実施形態の結束具1Bは、オプションワイヤハーネス3を、テープ巻き結束に代えて、バンド締結で結束している。よって、基板部10の幅方向Yの一端からバンド33を突設すると共に、他端にオプションワイヤハーネス3に巻き付けたバンド33を挿入係止するバンド係止ボックス34を設けている。該バンド係止ボックス34はバンドクリップ5のバンド係止ボックスと同様な構成で、貫通穴内に係止片34aを設け、バンド33の係止部33aに係止している。
他の構成は第1実施形態と同様であり、取付工程および作用効果も同様であるため、説明を省略する。
図9及び図10に第3実施形態を示す。
第3実施形態の結束具1Cは、ベースワイヤハーネス1に取り付ける図10(A)(B)に示すバンドクリップ50のバンド係止ボックス50bを利用して位置決め保持する構成としている。
バンドクリップ50は第1実施形態のバンドクリップ5のバンド係止ボックス5bより高さを大とし、バンドの貫通穴50hと係止羽根部50gとの間に結束具1Cの挟持アーム12E、12Fが外嵌する被挟持部50mを設けている。
バンドクリップ50の前記被挟持部50mは幅L4とした本体部50m1の側面中央に仕切枠50m2を突出して左右引掛部50m3、50m4を設けている。結束具1Cの挟持アーム12Eを本体部50m1の一方側面にあてがって左引掛部50m3に先端押さえ部16を引っ掛け、挟持アーム12Fを本体部50m1の他方側面にあてがって右引掛部50m4に先端押さえ部16を引っ掛けて取り付けるものとしている。
本実施形態ではオプションワイヤハーネス3は比較的小径であるため、基板部10は両側から延在させるテープ巻き片11Aと11Bと同幅の比較的狭い幅としている。
図9(A)に示すように、基板部10の裏面から長さ方向Xに所定幅L3をあけて左右一対の2本の挟持アーム12E、12Fを突設している。該所定幅L3は図10(A)に示すバンドクリップ50のバンド係止ボックス50bの幅L4より僅かに長い寸法としている。長さ方向の左右一対の挟持アーム12Eと12Fは第1実施形態の各挟持アーム12と同様に台座部13、屈曲バネ部14、挟持片部15、先端の先端押さえ部16を設けた形状といる。これら左右一対の挟持アーム12E、12Fの挟持片部15、15の先端の先端押さえ部16は近接する方向に屈曲し、ベースワイヤハーネス2の先端側を押さえるようにしている。
前記結束具1Cは第1実施形態と同様に、オプションワイヤハーネス3に結束具1Cをテープ巻き固着しておき、ベースワイヤハーネス2のバンドクリップ50の取付位置で、バンド係止ボックス50bの被挟持部50mの左右側面に左右一対の挟持アーム12E、12Fを外嵌するように取り付ける。
前記結束具1Cのベースワイヤハーネス2への取り付けはワンタッチ作業で行うことができる。かつ、バンドクリップ50のバンド係止ボックスの左右両側面に挟持アーム12Eと12Fを接触させて挟持するため、結束具1Cは長さ方向Xに移動できず、かつ、周方向の回転もできず、位置決め保持できる。
かつ、結束具1Cに設ける挟持アームは2本であるため、結束具1Cを簡単かつ小型な形状にできる。
前記第3実施形態の結束具も第2実施形態の結束具と同様にオプションワイヤハーネスにバンドで取り付けてもよい。
本発明のワイヤハーネス用の結束具は前記実施形態に限定されず、例えば、基板部をL型とし、L型の横枠部にオプションワイヤハーネスを取り付け、縦枠部にベースワイヤハーネス3を取り付けて、オフセットで結束できる形状としてもよい。
1 結束具
2 ベースワイヤハーネス
3 オプションワイヤハーネス
5、50 バンドクリップ
5a、50a バンド部
5b、50b バンド係止ボックス
50m 被係止部
10 基板部
11A、11B テープ巻き片
12(12A〜12F) 挟持アーム
14 屈曲バネ部
15 挟持片部
16 先端押さえ部
19 粘着テープ
P 車体パネル
H 係止穴

Claims (4)

  1. ベースワイヤハーネスにオプションワイヤハーネスを結束するワイヤハーネス用の結束具であり、樹脂成形品からなり、
    前記オプションワイヤハーネスを表面に載置する基板部と、
    前記基板部の長さ方向の両端より突出するテープ巻き片または、該基板部の幅方向の一端から突出するバンド部と幅方向の他端に突設したバンド係止部とからなるバンド締結部と、
    前記基板部の裏面から突設する前記ベースワイヤハーネス固定用の挟持アームを備え、
    前記挟持アームは、前記ベースワイヤハーネスに取り付けられているバンドクリップのバンドを挟む両側位置で直径方向の対向位置から突出した第1組の挟持アームと第2組の挟持アーム、
    または、前記挟持アームは、前記ベースワイヤハーネスに取り付けられているバンドクリップのバンドを挿入係止する係止ボックス部の両側面を挟持する一対の挟持アームからなることを特徴とするワイヤハーネス用の結束具。
  2. 前記挟持アームは、前記ベースワイヤハーネスに取り付けられるバンドクリップのバンドを挟む長さ方向の両側位置に設ける第1組と第2組の挟持アームからなり、該第1組および第2組の挟持アームは前記長さ方向と直交する幅方向の前記基板部の両側から対向して突出する一対の挟持アームからなる請求項1に記載のワイヤハーネス用の結束具。
  3. 前記挟持アームは、前記ベースワイヤハーネスに巻き付けたバンドクリップのバンド係止ボックス部の両側面を挟持する位置に設ける長さ方向の一対の挟持アームからなる請求項1に記載のワイヤハーネス用の結束具。
  4. 各前記挟持アームは、前記基板部に連続する台座部より屈曲バネ部を介して半円環枠からなる挟持片部が突出し、かつ、前記第1組挟持アームと第2組挟持アームの幅方向に対向する一対の挟持アーム、または前記長さ方向で対向する一対の挟持アームは、前記挟持片部の先端を互いに近接する方向に屈折させた先端押さえ部を設けている請求項2または請求項3に記載のワイヤハーネス用の結束具。
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