JP2018093570A - 導電材の配索構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】導電材をパネルへ容易に固定して配索することが可能な導電材の配索構造を提供すること。【解決手段】棒状の導電材10が複数のクリップ20によってパネル2に配索された導電材10の配索構造であって、クリップ20は、導電材10が挿通される保持孔22を有する導電材保持部21と、パネル2に固定される固定部31と、を有し、導電材保持部21は、その一部を切り欠いたスリット部23を有し、導電材保持部21には、導電材10がスリット部23から保持孔22へ嵌め込まれて保持されている。【選択図】図3

Description

本発明は、車両に配索される導電材の配索構造に関する。
従来より、自動車の車体のパネルにケーブルなどの導電材を固定して配索する際に、導電材をパネルに固定するクランプが用いられている。このクランプとしては、導電材に巻き付けられるバンド部と、車体のパネルに形成された固定孔に挿し込まれる固定部とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−116060号公報
上記のクランプは、バンド部を導電材に巻き付けて固定する煩雑な作業を要する。このため、パネルへの導電材の配索が容易な配索構造が要求されている。特に、車体のパネルが樹脂パネルからなる場合には、パネルをアースとして使用できないため、アース用の導電材をパネルに配索する必要があり、導電材の配索容易性に対する要求は更に高まっている。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、導電材をパネルへ容易に固定して配索することが可能な導電材の配索構造を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る導電材の配索構造は、下記(1)〜(4)を特徴としている。
(1) 長尺状の導電材が複数のクリップによってパネルに配索された導電材の配索構造であって、
前記クリップは、
前記導電材が挿通される保持孔を有する導電材保持部と、
前記パネルに固定される固定部と、
を有し、
前記導電材保持部は、その一部を前記導電材の長手方向に沿って切り欠いたスリット部を有し、
前記導電材保持部には、前記導電材が前記スリット部から前記保持孔へ嵌め込まれて保持されている
ことを特徴とする導電材の配索構造。
(2) 前記スリット部は、前記導電材保持部における幅方向の偏った位置に形成され、
前記導電材の長手方向において、隣り合う複数の前記クリップは、前記スリット部の位置が互いに異なるように前記導電材に装着されている
ことを特徴とする上記(1)に記載の導電材の配索構造。
(3) 前記クリップの前記固定部は、前記パネルに形成された固定孔に挿し込まれて前記固定孔の縁部を係止する係止部を有し、
前記クリップは、幅方向の中央で分割されて一対の分割体とされ、
前記分割体は、前記係止部の先端部で回動可能に連結されている
ことを特徴とする上記(1)に記載の導電材の配索構造。
(4) 前記導電材には、前記クリップの装着箇所の長手方向の両側に移動規制部材が取り付けられている
ことを特徴とする上記(1)から(3)のいずれかに記載の導電材の配索構造。
上記(1)の構成の導電材の配索構造によれば、固定部によってパネルに固定されるクリップに対して、スリット部から保持孔へ導電材を嵌め込むことで、極めて容易にクリップの導電材保持部に導電材を保持させてパネルに配索させることができる。これにより、バンド部を導電材に巻き付けて固定するような煩雑な作業を不要にでき、導電材のパネルへの配索作業性を大幅に向上させることができる。
上記(2)の構成の導電材の配索構造によれば、導電材の長手方向において、幅方向の偏った位置に形成されたスリット部の位置が互い違いになるように複数のクリップが導電材に装着されているので、各クリップから導電材を外れにくくすることができる。
上記(3)の構成の導電材の配索構造によれば、互いに離間させた分割体の間に導電材を配置させた状態で分割体を閉じることで、導電材保持部に導電材を容易に保持させることができる。そして、この導電材を保持させたクリップの係止部をパネルの固定孔へ挿し込むことで、クリップをパネルへ固定して導電材をパネルに配索させることができる。
また、分割体を互いに離間させた状態のクリップの係止部をパネルの固定孔に入れて仮置きした状態で導電材を分割体同士の間に入れてクリップの係止部を固定孔へ挿し込むと、係止部によってクリップがパネルに固定されるとともに、分割体同士が閉じて導電材保持部に導電材が保持される。したがって、導電材のパネルへの配索作業を容易に行うことができる。また、導電材をクリップの分割体同士の間に押し込むことで導電材をパネルに配索させることができるので、ロボット等を用いた導電材の配索の自動化が可能である。
上記(4)の構成の導電材の配索構造によれば、導電材が長手方向にずれると、移動規制部材がクリップの導電材保持部に当接する。これにより、導電材の長手方向のずれを極力抑制することができる。
本発明によれば、導電材をパネルへ容易に固定して配索することが可能な導電材の配索構造を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、導電材が配索された車体の概略斜視図である。 図2は、第1実施形態に係る導電材の配索構造によって車体のパネルに配索された導電材の斜視図である。 図3は、パネルに配索された導電材のクリップ部分における断面図である。 図4は、変形例を説明するパネルに配索された導電材のクリップ部分における断面図である。 図5は、第2実施形態に係る導電材の配索構造によってパネルに配索された導電材のクリップ部分における断面図である。 図6は、第2実施形態に係る導電材の配索構造を説明するクリップによるパネルへの導電材の固定箇所における断面図である。 図7は、導電材の配索手順を説明する図であって、図7(a)〜図7(c)は、それぞれクリップによるパネルへの導電材の固定箇所における断面図である。 図8は、他の導電材の配索手順を説明する図であって、図8(a)及び図8(b)は、それぞれクリップによるパネルへの導電材の固定箇所における断面図である。 図9は、バリを有する平角導体からなる導電材の断面図である。 図10は、切削による平角導体の形成方法を説明する図であって、図10(a)から図10(c)は、それぞれ断面図である。 図11は、切削による平角導体の形成方法を説明する斜視図である。 図12は、圧延による平角導体の形成方法を説明する図であって、図12(a)から図12(c)は、それぞれ断面図である。 図13は、圧延による平角導体の形成方法を説明する斜視図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態に係る導電材の配索構造について説明する。
図1は、導電材が配索された車体の概略斜視図である。図2は、第1実施形態に係る導電材の配索構造によって車体のパネルに配索された導電材の斜視図である。図3は、パネルに配索された導電材のクリップ部分における断面図である。
図1に示すように、導電材10は、車体1のパネル2に沿って配索されている。車体1のパネル2は、軽量化のために、例えば、樹脂から成形された樹脂パネルである。このような樹脂パネルからなるパネル2は、アースを確保することが困難であるため、パネル2に沿って導電材10を配索してアースを確保する必要がある。
また、導電材10は、アルミニウムや銅などの導電性金属材料からなる単線であり、本例では、断面視矩形状の平角導体からなる棒状の剛体線である。この平角導体からなる導電材10は、複数の素線を撚り合わせた撚線よりも高い剛性を有する。
図2に示すように、導電材10には、複数のクリップ20が長手方向に沿って間隔をあけて装着されている。これらのクリップ20は、車体1のパネル2に固定されており、これにより、導電材10は、車体1のパネル2に配索されている。また、導電材10には、クリップ20の装着箇所を挟んだ長手方向の両側にテープや結束部材などの移動規制部材15が巻き付けられている。
図3に示すように、クリップ20は、樹脂から形成されたもので、導電材10の周囲を覆うように導電材10を保持する導電材保持部21と、車体1のパネル2に固定される固定部31とを有している。
導電材保持部21は、保持孔22を有しており、この保持孔22に導電材10が通されている。これにより、導電材10は、導電材保持部21によって、その周囲が覆われた状態に保持される。なお、この導電材10は、その周囲が絶縁樹脂からなる外被11によって被覆されている。導電材保持部21には、一部にスリット部23が長手方向に沿って形成されている。このスリット部23は、導電材保持部21の上部における幅方向の中心から偏った位置に形成されている。
固定部31は、導電材保持部21の幅方向の中央に一体的に形成されており、導電材保持部21の底部から下方へ突出している。固定部31は、端部に向かって次第に窄む形状の係止部32を有している。係止部32は、その根元部分に周囲に張り出す爪部33を有している。また、固定部31は、係止部32よりも導電材保持部21側に、周囲へ張り出す押圧片34を有している。押圧片34は、外周へ向かうにしたがって係止部32側へ湾曲された形状とされている。
上記のクリップ20によって導電材10を車体1のパネル2に配索するには、導電材10の長手方向の所定位置にクリップ20を装着する。具体的には、クリップ20の導電材保持部21に形成されたスリット部23から導電材10を挿し込み、導電材10を保持孔22内に収容させて保持させる。このとき、導電材10の長手方向に間隔をあけて装着した複数のクリップ20は、そのスリット部23の位置が互い違いになるように導電材10に装着する。
その後、導電材10に装着したクリップ20の固定部31を車体1のパネル2に固定する。具体的には、固定部31の係止部32をパネル2の固定孔2aに挿し込み、係止部32の爪部33を固定孔2aの縁部に係止させる。このように、爪部33を固定孔2aの縁部に係止させると、押圧片34が弾性変形してパネル2を押圧する。これにより、クリップ20は、ガタツキなく車体1のパネル2に固定される。
このように、導電材10に装着したクリップ20をパネル2に固定することで、導電材10がパネル2に配索される。
その後、この導電材10におけるクリップ20の長手方向の両側に、テープや結束部材などの移動規制部材15を巻き付ける。
このように、上記実施形態に係る導電材10の配索構造によれば、固定部31によってパネル2に固定されるクリップ20に対して、スリット部23から保持孔22へ導電材10を嵌め込むことで、極めて容易にクリップ20の導電材保持部21に導電材10を保持させてパネル2に配索させることができる。これにより、バンド部を導電材10に巻き付けて装着するような煩雑な作業を不要にでき、導電材10のパネル2への配索作業性を大幅に向上させることができる。
また、導電材10の長手方向において、幅方向の偏った位置に形成されたスリット部23の位置が互い違いになるように複数のクリップ20を導電材10に装着することで、各クリップ20から導電材10を外れにくくすることができる。
しかも、導電材10が長手方向にずれると、移動規制部材15がクリップ20の導電材保持部21に当接する。これにより、導電材10の長手方向のずれを極力抑制することができる。
なお、上記実施形態では、平角導体からなる導電材10を車体1のパネル2に固定して配索する場合を例にとって説明したが、導電材10としては、平角導体からなるものに限らない。
図4は、変形例を説明するパネルに配索された導電材のクリップ部分における断面図である。
図4に示すように、導電材10としては、断面円形状の丸棒であっても良い。この場合、クリップ20としては、丸棒からなる導電材10が挿通される保持孔22を有する環状の導電材保持部21を備えたものを用いる。また、保持孔22へ導電材10を嵌め込むためのスリット部23は、固定部31から約90度以内に設けるのが好ましい。
このクリップ20によって導電材10を車体1のパネル2に配索するには、まず、クリップ20の導電材保持部21に形成されたスリット部23から導電材10を挿し込み、導電材10を保持孔22内に収容させて保持させる。このとき、導電材10の長手方向に間隔をあけて装着した複数のクリップ20は、そのスリット部23の位置が互い違いになるように導電材10に装着する。
その後、導電材10に装着したクリップ20の固定部31の係止部32をパネル2の固定孔2aに挿し込み、係止部32の爪部33を固定孔2aの縁部に係止させる。
なお、上記のクリップ20は、パネル2の固定孔2aに挿し込まれる係止部32を備えたものを例示して説明したが、パネル2への固定は、固定孔2aへの係止部32の係止に限らない。例えば、係止部32のないクリップ20を用い、このクリップ20を、両面接着テープや接着材によってパネル2に接着固定してもよい。また、係止部32のないクリップ20にボルト挿通孔を形成し、このボルト挿通孔に挿し込んだボルトをパネル2のネジ孔へねじ込んで締結固定したり、パネル2に立設させたスタッドボルトをボルト挿通孔に通してナットを締結させることで締結固定してもよい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る導電材の配索構造について説明する。
なお、上記第1実施形態と同一構成部分は、同一符号を付して説明を省略する。
図5は、図5は、第2実施形態に係る導電材の配索構造によってパネルに配索された導電材のクリップ部分における断面図である。図6は、第2実施形態に係る導電材の配索構造を説明するクリップによるパネルへの導電材の固定箇所における断面図である。図7は、導電材の配索手順を説明する図であって、図7(a)〜図7(c)は、それぞれクリップによるパネルへの導電材の固定箇所における断面図である。図8は、他の導電材の配索手順を説明する図であって、図8(a)及び図8(b)は、それぞれクリップによるパネルへの導電材の固定箇所における断面図である。
図5に示すように、第2実施形態に係る導電材の配索構造では、クリップ50を用いて導電材10がパネル2に固定されて配索される。クリップ50は、樹脂から形成されたもので、導電材10の周囲を覆うように保持する導電材保持部51と、車体1のパネル2に固定される固定部61とを有している。
導電材保持部51は、保持孔52を有しており、この保持孔52に導電材10が通されている。これにより、導電材10は、導電材保持部51によって、その周囲が覆われた状態に保持される。導電材保持部51には、一部にスリット部53が形成されている。
固定部61は、導電材保持部51の幅方向の中央に一体的に形成されており、導電材保持部51の底部から下方へ突出している。固定部61は、端部に向かって次第に窄む形状の係止部62を有している。係止部62は、その根元部分に周囲に張り出す爪部63を有している。
図6に示すように、このクリップ50は、幅方向の中央で分割されて左右の分割体51A,51Bとされている。分割体51A,51Bは、係止部62の先端部で回動可能に連結されている。これにより、クリップ50は、互いの連結箇所である係止部62の先端部で回動させて分割体51A,51B同士を離間させることで、導電材保持部51のスリット部53が大きくされる。
上記のクリップ50によって導電材10を車体1のパネル2に配索するには、導電材10の長手方向の所定位置にクリップ50を装着する。具体的には、図7(a)に示すように、分割体51A,51Bを離間させた状態でクリップ50の導電材保持部51に形成されたスリット部53から導電材10を挿し込み、分割体51A,51Bを閉じる。これにより、図7(b)に示すように、クリップ50の保持孔52内に導電材10を収容させる。
その後、図7(c)に示すように、導電材10に装着したクリップ50の固定部61を車体1のパネル2に固定する。具体的には、固定部61の係止部62をパネル2の固定孔2aに挿し込み、係止部62の爪部63を固定孔2aの縁部に係止させ、クリップ50を車体1のパネル2に固定させる。
なお、クリップ50としては、分割体51A,51B同士を近接させた際に互いに係止するロック部を設けるようにしてもよい。このように、クリップ50にロック部を設ければ、導電材保持部51のスリット部53に導電材10を挿し込んで分割体51A,51Bを閉じた際に分割体51A,51B同士を係止させて導電材10にクリップ50を装着した状態に維持させることができる。これにより、その後のパネル2の固定孔2aへの係止部62の挿し込み作業を容易に行うことができる。
また、クリップ50を用いる場合、他の手順によって導電材10を車体1のパネル2に配索することができる。
具体的には、図8(a)に示すように、分割体51A,51Bを離間させたクリップ50を、その係止部62の一部をパネル2の固定孔2aに挿し込んだ状態で仮置きする。
この状態で、図8(b)に示すように、クリップ50の導電材保持部51に形成されたスリット部53から保持孔52内へ導電材10を押し込む。このようにすると、導電材10の押し込み力によって固定部61の係止部62がパネル2の固定孔2aに挿し込まれるとともに、分割体51A,51Bが互いに近接され、導電材10が導電材保持部51の保持孔52内に収容された状態に保持される。これにより、導電材10は、クリップ50によって車体1のパネル2に固定されて配索される。
このように、第2実施形態に係る導電材10の配索構造の場合も、固定部61によってパネル2に固定されるクリップ50に対して、スリット部53から保持孔52へ導電材10を嵌め込むことで、極めて容易にクリップ50の導電材保持部51に導電材10を保持させてパネル2に配索させることができる。これにより、バンド部を導電材10に巻き付けて固定するような煩雑な作業を不要にでき、導電材10のパネル2への配索作業性を大幅に向上させることができる。
特に、互いに離間させた分割体51A,51Bの間に導電材10を配置させた状態で分割体51A,51Bを閉じることで、導電材保持部51に導電材10を容易に保持させることができる。そして、この導電材10を保持させたクリップ50の係止部62をパネル2の固定孔2aへ挿し込むことで、クリップ50をパネル2へ固定して導電材10をパネル2に配索させることができる。
また、分割体51A,51Bを互いに離間させた状態のクリップ50の係止部62をパネル2の固定孔2aに入れて仮置きした状態で導電材10を分割体51A,51B同士の間に入れてクリップ50の係止部62を固定孔2aへ挿し込むと、係止部62によってクリップ50がパネル2に固定されるとともに、分割体51A,51B同士が閉じて導電材保持部51に導電材10が保持される。したがって、導電材10のパネル2への配索作業を容易に行うことができる。また、導電材10をクリップ50の分割体51A,51B同士の間に押し込むことで導電材10をパネル2に配索させることができるので、ロボット等を用いた導電材10の配索の自動化が可能である。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態で用いたクリップ20,50は、そのスリット部23,53の長さ(スリット幅)を導電材10の幅寸法に応じて適切に設定される。具体的には、スリット部23,53の長さを大きくすることで、クリップ20,50の導電材10への装着を容易にでき、また、スリット部23,53の長さを小さくすることで、導電材10に対する保持力を高めることができる。
また、上記実施形態で用いたクリップ20,50は、使い捨てにしてもよく、この場合には、例えば、導電材10をパネル2へ装着した後、導電材保持部21,51を破壊するように導電材10を外し、クリップ20,50をパネル2から外して破棄する。
また、上記実施形態において、クリップ20,50の装着箇所における導電材10の周面に予め接着材を塗布しておいてもよい。このようにすれば、クリップ20,50の装着時に導電材保持部21,51を導電材10に接着させて強固に固定することができる。
なお、上記実施形態では、外周を外被11で覆った導電材10を例示して説明したが、導電材10としては、必ずしも外被11を有するものに限らない。また、導電材10としては、幅方向にある程度の長さがあれば、断面視楕円形状でもよい。
ところで、上記の導電材10として、平角導体を用いる場合、図9に示すように、その角部にバリBが形成されている場合がある。このような場合、導電材10の周囲を外被11で覆ったとしても、バリBが露出するおそれがある。したがって、このようなバリBのない平角導体を用いることが要求される。
ここで、バリBのない平角導体からなる導電材10を製造する方法について説明する。
(1)切削(研磨)方法
図10は、切削による平角導体の形成方法を説明する図であって、図10(a)から図10(c)は、それぞれ断面図である。図11は、切削による平角導体の形成方法を説明する斜視図である。
図10(a)に示すように、押し出し成形等によって得られた平角導体HDに対して、図11に示すように、その各角部を加工機Mによって長手方向にわたって切削または研磨してバリBを除去し、図10(b)に示すように、各角部または両側部全体を断面視円弧状に形成する。その後、図10(c)に示すように、バリBのない平角導体HDの外周に外被11を設けて導電材10とする。
(2)圧延方法
図12は、圧延による平角導体の形成方法を説明する図であって、図12(a)から図12(c)は、それぞれ断面図である。図13は、圧延による平角導体の形成方法を説明する斜視図である。
図12(a)に示すように、丸棒導体MDを用意し、図13に示すように、丸棒導体MDを平行に配置した一対の圧延ローラRの間へ通すことで偏平にして平角導体HDとする。このようにして得られた平角導体HDは、図12(b)に示すように、両側部が長手方向にわたってバリBのない断面視円弧状に形成される。その後、図12(c)に示すように、バリBのない平角導体HDの外周に外被11を設けて導電材10とする。
ここで、上述した本発明に係る導電材の配索構造の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 長尺状の導電材(10)が複数のクリップ(20,50)によってパネル(2)に配索された導電材(10)の配索構造であって、
前記クリップ(20,50)は、
前記導電材(10)が挿通される保持孔(22,52)を有する導電材保持部(21,51)と、
前記パネル(2)に固定される固定部(31,61)と、
を有し、
前記導電材保持部(21,51)は、その一部を前記導電材の長手方向に沿って切り欠いたスリット部(23,53)を有し、
前記導電材保持部(21,51)には、前記導電材(10)が前記スリット部(23,53)から前記保持孔(22,52)へ嵌め込まれて保持されている
ことを特徴とする導電材の配索構造。
[2] 前記スリット部(23)は、前記導電材保持部(21)における幅方向の偏った位置に形成され、
前記導電材(10)の長手方向において、隣り合う複数の前記クリップ(20)は、前記スリット部の位置が互いに異なるように前記導電材(10)に装着されている
ことを特徴とする[1]に記載の導電材の配索構造。
[3] 前記クリップ(50)の前記固定部(61)は、前記パネル(2)に形成された固定孔(2a)に挿し込まれて前記固定孔(2a)の縁部を係止する係止部(62)を有し、
前記クリップ(50)は、幅方向の中央で分割されて一対の分割体(51A,51B)とされ、
前記分割体(51A,51B)は、前記係止部(62)の先端部で回動可能に連結されている
ことを特徴とする[1]に記載の導電材の配索構造。
[4] 前記導電材(10)には、前記クリップ(20,50)の装着箇所の長手方向の両側に移動規制部材(15)が取り付けられている
ことを特徴とする[1]から[3]のいずれかに記載の導電材の配索構造。
2 パネル
2a 固定孔
10 導電材
15 移動規制部材
20,50 クリップ
21,51 導電材保持部
22,52 保持孔
23,53 スリット部
31,61 固定部
32,62 係止部
51A,51B 分割体

Claims (4)

  1. 長尺状の導電材が複数のクリップによってパネルに配索された導電材の配索構造であって、
    前記クリップは、
    前記導電材が挿通される保持孔を有する導電材保持部と、
    前記パネルに固定される固定部と、
    を有し、
    前記導電材保持部は、その一部を前記導電材の長手方向に沿って切り欠いたスリット部を有し、
    前記導電材保持部には、前記導電材が前記スリット部から前記保持孔へ嵌め込まれて保持されている
    ことを特徴とする導電材の配索構造。
  2. 前記スリット部は、前記導電材保持部における幅方向の中心から偏った位置に形成され、
    前記導電材の長手方向において、隣り合う複数の前記クリップは、前記スリット部の位置が互いに異なるように前記導電材に装着されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の導電材の配索構造。
  3. 前記クリップの前記固定部は、前記パネルに形成された固定孔に挿し込まれて前記固定孔の縁部を係止する係止部を有し、
    前記クリップは、幅方向の中央で分割されて一対の分割体とされ、
    前記分割体は、前記係止部の先端部で回動可能に連結されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の導電材の配索構造。
  4. 前記導電材には、前記クリップの装着箇所の長手方向の両側に移動規制部材が取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の導電材の配索構造。
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