JP2013187979A - グロメット及びワイヤーハーネス - Google Patents

グロメット及びワイヤーハーネス Download PDF

Info

Publication number
JP2013187979A
JP2013187979A JP2012050322A JP2012050322A JP2013187979A JP 2013187979 A JP2013187979 A JP 2013187979A JP 2012050322 A JP2012050322 A JP 2012050322A JP 2012050322 A JP2012050322 A JP 2012050322A JP 2013187979 A JP2013187979 A JP 2013187979A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grommet
wire harness
divided
seal member
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012050322A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Shimomichi
勝 下道
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2012050322A priority Critical patent/JP2013187979A/ja
Publication of JP2013187979A publication Critical patent/JP2013187979A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Insulated Conductors (AREA)
  • Insulating Bodies (AREA)
  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Abstract

【課題】分割タイプのグロメットにおいて、止水性能を向上させることを目的とする。
【解決手段】グロメット30は、ワイヤーハーネス本体部が挿通される筒状のワイヤーハーネス挿通部34と、ワイヤーハーネス挿通部34周りに張出すように形成された張出部40と、張出部40の一方主面を車体パネルに対向させた状態で車体パネルに取付けられるパネル取付部46とを含むグロメット本体部32と、ワイヤーハーネス挿通部34を囲むように、張出部40の一方主面に設けられた環状シール部材50とを備える。グロメット本体部32は、分割された複数のグロメット分割体32A、32Bを備える。環状シール部材50は、少なくとも1箇所において分割されると共に、その分割された一組の延出端部53同士が、張出部40の前記一方主面で接触するように設けられている。
【選択図】図1

Description

この発明は、ワイヤーハーネスを、車体パネル等に形成された貫通孔に通す際に止水を行う技術に関する。
特許文献1に、2分割タイプのグロメットが開示されている。このグロメットでは、一対の円筒分割体と一対の環分割体とが樹脂材料によって形成されている。一対の円筒分割体と一対の環分割体とは、弾性材料によって形成された一対の弾性分割体によって連結一体化されている。また、一対の円筒分割体の対向する一対の分割面のうち一方に弾性材料からなるシール部材が取付けられている。このシール部材によって、一対の樹脂製分割体の外部から内部への水の浸入が防止される。また、弾性分割体には、車体等に設けた貫通孔の縁部に係止するための環状溝が形成されている。
特開平8−251769号公報
上記のような2分割タイプのグロメットによると、内部にワイヤーハーネスを容易に配設することができる。
しかしながら、分割体間での止水性を如何に確保するかが問題となる。特許文献1では、一対の円筒分割体間ではシール部材によって止水が図られる。しかしながら、一対の弾性分割体の間では、平坦な面同士が突合わされるに過ぎない。このため、一対の弾性分割体の突き合せ部分間での止水性が不十分となる恐れがある。
そこで、本発明は、分割タイプのグロメットにおいて、止水性能を向上させることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様は、ワイヤーハーネス本体部に外装された状態で、車体パネルに形成された貫通孔に装着されるグロメットであって、前記ワイヤーハーネス本体部が挿通される筒状のワイヤーハーネス挿通部と、前記ワイヤーハーネス挿通部周りに張出すように形成された張出部と、前記張出部の一方主面を前記車体パネルに対向させた状態で前記車体パネルに取付けられるパネル取付部とを含むグロメット本体部と、前記ワイヤーハーネス挿通部を囲むように、前記張出部の前記一方主面に設けられた環状シール部材とを備え、前記グロメット本体部は、前記ワイヤーハーネス挿通部の中心軸周りに分割された複数のグロメット分割体を備え、前記環状シール部材が、前記複数のグロメット分割体間の複数の分割ラインのうちの少なくとも1箇所において分割されると共に、その分割された一組の端部同士が、前記張出部の前記一方主面で接触するように設けられている。
第2の態様は、第1の態様に係るグロメットであって、前記環状シール部材のうち分割された前記一組の端部は、前記張出部の内周及び外周を結ぶ方向に沿って延在する延出端部を含む。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係るグロメットであって、前記張出部の前記一方主面に、前記環状シール部材のうち分割された前記一組の端部を、互いの接触部分の反対側から位置規制する位置規制突部が設けられている。
第4の態様は、第1〜第3のいずれか1つの態様に係るグロメットであって、前記複数のグロメット分割体間のそれぞれの分割ラインのうち、前記張出部の分割部分間に介在する第1シール部と、前記ワイヤーハーネス挿通部のうち前記張出部の他方主面側に突出する部分間に介在する第2シール部とを含むグロメット本体シール部材をさらに備える。
第5の態様は、第4の態様に係るグロメットであって、前記第1シール部が前記張出部の分割部分間で前記張出部の前記一方主面側に露出しており、前記第1シール部が前記環状シール部材のうち分割された前記一組の端部を前記車体パネルに向けて押付ける。
第6の態様は、第4又は第5の態様に係るグロメットであって、前記複数のグロメット分割体のうち前記グロメット本体シール部材が挟込まれる縁部と、前記グロメット本体シール部材の両側部とのうち一方に位置決め凸部が形成されると共に、他方に位置決め凹部が形成されている。
また、上記課題を解決するため、第6の態様は、第1〜第6のいずれか一つの態様に係るグロメットと、前記ワイヤーハーネス挿通部に挿通されたワイヤーハーネス本体部とを備える。
第1の態様によると、グロメット本体部は、前記ワイヤーハーネス挿通部の中心軸周りに分割された複数のグロメット分割体を備えており、前記環状シール部材は、前記複数のグロメット分割体間の複数の分割ラインのうちの少なくとも1箇所において分割されているため、その環状シール部材の分割部分で、複数のグロメット分割体を開いた状態とすることによって、ワイヤーハーネス本体部をグロメット本体部内に容易に配設することができる。
また、前記ワイヤーハーネス挿通部を囲むように、前記張出部の前記一方主面に環状シール部材が設けられているため、前記張出部の一方主面と前記車体パネルとの間で環状シール部材を介在させることができ、車体パネルと張出部との間での止水を図ることができる。この際、環状シール部材の分割された端部は、車体パネルと張出部との間で押潰されて広がるため、当該端部同士がより確実に接するようになる。これにより、環状シール部材の分割された部分間でも止水性を得ることができる。これにより、分割タイプのグロメットにおいて、止水性能を向上させることができる。
第2の態様によると、前記環状シール部材のうち分割された前記一組の端部は、前記張出部の内周及び外周を結ぶ方向に沿って延在する延出端部を含むため、押潰されて広がった延出端部同士がより長寸に亘ってより確実に接触する。これにより、環状シール部材の分割された部分間での止水性をより確実にすることができる。
第3の態様によると、前記環状シール部材のうち分割された前記一組の端部が押潰されると、前記一組の端部は、前記位置規制突部によって、互いに強く接触するように弾性変形する。このため、環状シール部材の分割された部分間での止水性をより確実にすることができる。
第4の態様によると、グロメット本体シール部材によって、張出部の合せ目での止水性及びワイヤーハーネス挿通部のうち張出部の他方主面側に突出する部分の合せ目での止水性を得ることができる。
第5の態様によると、第1シール部が環状シール部材のうち分割された前記一組の端部を前記車体パネルに向けて押付けるため、第1シール部と環状シール部材のうち分割された前記一組の端部との密着性が向上し、これらの間での止水性がよくなる。
第6の態様によると、位置決め凸部を位置決め凹部に嵌め込むことで、グロメット本体シール部材を間に配設するようにして複数のグロメット分割体の合体作業を容易に行える。
第7の態様によると、複数のグロメット分割体を開いた状態にすることによって、ワイヤーハーネス本体部をグロメット本体部内に容易に配設することができる。また、環状シール部材の分割された部分間でも止水性を得ることができる。これにより、分割タイプのグロメットにおいて、止水性能を向上させることができる。
実施形態に係るグロメットを示す分解斜視図である。 同上のグロメットを示す斜視図である。 同上のグロメットを示す正面図である。 同上のグロメットを示す背面図である。 グロメット本体シール部材を示す斜視図である。 グロメット分割体のうちグロメット本体シール部材の取付部分を示す図である。 グロメット分割体のうちグロメット本体シール部材の取付部分を示す図である。 一方側のグロメット分割体にグロメット本体シール部材を取付けた状態を示す斜視図である。 グロメット本体部にグロメット本体シール部材を取付けた状態を示す斜視図である。 グロメットを車体パネルに取付ける一工程を示す説明図である。 延出端部を示す斜視図である。 グロメットを車体パネルに取付けた状態を示す説明図である。 グロメットを車体パネルに取付けた状態を示す断面図である。 延出端部と張出部とを示す部分断面図である。
以下、実施形態に係るグロメット及びワイヤーハーネスについて説明する。図1はグロメット30を示す分解斜視図であり、図2はワイヤーハーネス本体部に外装されたグロメット30を示す斜視図であり、図2は同グロメット30を示す正面図であり、図3は同グロメット30を示す背面図である。
ワイヤーハーネス20は、ワイヤーハーネス本体部22と、グロメット30とを備える。そして、グロメット30が、ワイヤーハーネス本体部22に外装された状態で、車体パネル10に形成された貫通孔12に装着されることで、ワイヤーハーネス本体部22が車体パネル10を貫通して配設される。
ここで、車体パネル10は、車両において空間を仕切る板状の部材である(後述する図10、図12及び図13において、円状に切抜いて示された車体パネル10参照)。車体パネル10としては、例えば、車室(図13では上側)とエンジンルーム(図13では下側)とを仕切るパネルが想定される。車体パネル10には、貫通孔12が形成されている。貫通孔12は、ここでは、円形状であるが、長円状、多角形状の孔等であってもよい。また、貫通孔12の内周縁部は、車体パネルの一方主面側に突出している。
ワイヤーハーネス本体部22は、少なくとも1つの電線を含み、ここでは、結束された複数の電線を含んでいる。このワイヤーハーネス本体部22が上記貫通孔12を通って配設されることで、車体パネル10によって区画される2つの空間間で電気機器同士を電気的に接続する配線として用いられる。
グロメット30は、上記ワイヤーハーネス本体部22に外装された状態で、上記車体パネル10に形成された貫通孔12に装着されるものであり、グロメット本体部32と、環状シール部材50と、グロメット本体シール部材60とを備える。グロメット本体部32は、本グロメット30の骨格構造をなす部分であり、環状シール部材50及びグロメット本体シール部材60は、グロメット本体部32に取付けられて各部の止水を行うためのものである。
すなわち、グロメット本体部32は、PP(ポリプロピレン)等の樹脂、特に、環状シール部材50及びグロメット本体シール部材60よりも剛性が高い樹脂によって形成された部材である。このグロメット本体部32は、複数のグロメット分割体32A、32Bによって構成されている。
グロメット本体部32の全体形状について説明すると、グロメット本体部32は、ワイヤーハーネス挿通部34と、張出部40と、パネル取付部46とを備える。
ワイヤーハーネス挿通部34は、ワイヤーハーネス本体部22を挿通可能な筒状に形成されている。より具体的には、ワイヤーハーネス挿通部34は、大径部35の一端部に第1小径部36及び第2小径部37が連なる筒形状に形成されている。大径部35の他端側開口は、中央に開口35hを有する円盤状板部35aによって部分的に閉塞されている。上記大径部35及び第1小径部36の外径は、貫通孔12の内径よりも小さい。ここでは、第2小径部37の外径は、第1小径部36の内径よりさらに小さい。このワイヤーハーネス挿通部34の内径は、ワイヤーハーネス本体部22を挿通可能な大きさに設定されている。そして、ワイヤーハーネス挿通部34とワイヤーハーネス本体部22との間を封止した状態で、本ワイヤーハーネス挿通部34内に配設されたワイヤーハーネス本体部22がJ当該ワイヤーハーネス挿通部34に固定される。この封止及び固定は、例えば、ワイヤーハーネス本体部22の外周部に巻付けられたシート部材(例えば、独立発泡シート部材)をワイヤーハーネス本体部22の外周部とワイヤーハーネス挿通部34との間に介在させること、或は、ワイヤーハーネス挿通部34とワイヤーハーネス本体部22との外周に粘着テープを巻回すること等により行われる。
張出部40は、上記ワイヤーハーネス挿通部34周りに張出すように形成されている。より具体的には、上記第1小径部36と第2小径部37との間の外周周りに張出す円環板状に形成されている。張出部40の外径は、貫通孔12の内径よりも大きく設定されており、貫通孔12の外周で車体パネルに対向して配設可能に構成されている。ここでは、張出部40の外形状は、円状であるが、多角形状等であってもよい。
パネル取付部46は、張出部40の一方主面を車体パネル10に対向させた状態で車体パネル10に取付可能に構成されている。より具体的には、パネル取付部46は、ワイヤーハーネス挿通部34の外周部周りに、間隔をあけて複数箇所(ここでは、均等間隔をあけて4箇所)に設けられている。そして、ワイヤーハーネス挿通部34の大径部35を貫通孔12内に挿入すると、パネル取付部46が貫通孔12の内周縁部に抜止め係止して、張出部40の一方主面を車体パネル10に対向させる。ここでは、パネル取付部46は、傾斜片47と、当接部48とを備える。傾斜片47は、大径部35の軸方向中間部分から第1小径部36側に向けて外向き傾斜する細長板形状に形成されている。当接部48は、傾斜片47の先端部に設けられ、当該傾斜片47の先端部より内側に凹む段部48aが形成された形状とされている。そして、ワイヤーハーネス挿通部34の大径部35側の部分を、車体パネル10の貫通孔12に挿入すると、傾斜片47の外向き面が貫通孔12の内周縁部に接触して、内向きに弾性変形する。ワイヤーハーネス挿通部34を貫通孔12内にさらに押込んで、傾斜片47が貫通孔12の内周縁部を乗越えると、傾斜片47が原形状に弾性復帰する。これにより、貫通孔12の内周縁部が、当接部48の段部48aにその先端側より嵌り込み、パネル取付部46が貫通孔12の内周縁部に対して抜止め係止する(図12参照)。なお、このパネル取付部46の傾斜片47の長さ等を調整して、張出部40に対する段部48aの位置を調整することで、パネル取付部46が貫通孔12の内周縁部に対して抜止め係止した状態で、張出部40と車体パネル10との間隔を調整することができる。
なお、パネル取付部46の構成は、上記例に限られず、グロメット本体部32自体を車体パネル10に対して一定位置に固定できる構造であればよい。例えば、グロメット本体部に、車体パネルの他の部分に係止する係止構造が設けられていてもよいし、他のボルト固定構造等が採用されてもよい。
グロメット本体部32の分割構造について説明する。グロメット本体部32は、上記ワイヤーハーネス挿通部34の中心軸周りに分割された複数のグロメット分割体32A、32Bを備えている。ここでは、グロメット本体部32は、2分割されているため、各グロメット分割体32A、32Bは、上記ワイヤーハーネス挿通部34を2分割したワイヤーハーネス挿通部分割部34A、34Bと、張出部40を2分割した張出部分割部40A、40Bとを備えている。
複数のグロメット分割体32A、32Bは、次のロック構造によって合体状態に維持される。すなわち、一方側のグロメット分割体32Aに、他方側のグロメット分割体32Bに向けて延びるロック片37Aが形成されている。ここでは、ワイヤーハーネス挿通部分割部34Aの半環状部分の両端部にロック片37Aが延設されている。ロック片37Aの先端部には、ロック凸部37Aaが突設されている。また、ロック片37Aのうちロック凸部37Aaより先端側の部分は、先端側に向けて徐々に薄くなる形状に形成されている。また、他方側のグロメット分割体32Bには、上記ロック片37Aを挿入可能なロック受部37Bが形成されている。ここでは、ワイヤーハーネス挿通部分割部34Aの半環状部分の両端部にロック受部37Bが形成されている。ロック受部37Bには、両グロメット分割体32A、32Bの合体方向に開口するスリット状の孔が形成されている。そして、両グロメット分割体32A、32Bを突き合せて、上記ロック片37Aを本ロック受部37Bの孔に挿入する。そして、ロック凸部37Aaが前記孔を越えた位置でロック受部37Bに抜止め係止することで、ロック片37Aとロック受部37Bとがロック状態となり、両グロメット分割体32A、32Bが合体状態に維持される。
なお、両グロメット分割体32A、32Bは、他のロック構造、或は、その他の構成、例えば、巻回された粘着テープ、ネジ止等によって合体状態に維持されてもよい。また、グロメット本体部32は、必ずしも完全に分離する必要はなく、一側縁部同士がヒンジ部を介して連結されていてもよい。また、グロメット本体部32は、3以上に分割されていてもよい。
図5はグロメット本体シール部材60を示す斜視図であり、図6及び図7は、グロメット分割体32A、32Bのうちグロメット本体シール部材60の取付部分を示す図であり、図8は一方側のグロメット分割体32Bにグロメット本体シール部材60を取付けた状態を示す斜視図であり、図9はグロメット本体部32にグロメット本体シール部材60を取付けた状態を示す斜視図である。図1〜図9に示すように、グロメット本体シール部材60は、上記グロメット分割体32A、32Bの分割ラインのうち、張出部分割部40A、40B間と、ワイヤーハーネス挿通部分割部34A、34Bのうち張出部40の他方主面側(例えば、エンジンルーム側)の部分間の止水を行う。
すなわち、上記グロメット分割体32A、32Bの分割ラインのうち、張出部分割部40A、40B間と、ワイヤーハーネス挿通部分割部34A、34Bのうち張出部40の他方主面側(例えば、エンジンルーム側)の部分間には、L字状に連なる所定幅の隙間Sが形成されている。
グロメット本体シール部材60は、エラストマー(ゴム等)等の弾性材料によって形成されており、上記隙間Sに配設可能な形状、ここでは、細長い板をL字状に曲げた形状に形成されている。グロメット本体シール部材60のうち、張出部分割部40A、40B間に配設される部分が第1シール部62であり、ワイヤーハーネス挿通部分割部34A、34Bの間に配設される部分が第2シール部64である。グロメット本体シール部材60の幅は、隙間Sと同じであるか、又は、当該隙間Sに圧縮状態で介在可能な範囲内で隙間Sよりも僅かに大きく設定されている。
また、グロメット本体シール部材60の両側部には、位置決め凸部66が形成されている。ここでは、グロメット本体シール部材60の両側部にその延在方向に間隔をあけて複数箇所に位置決め凸部66が形成されている。ここでは、位置決め凸部66は、円柱形状であるが、その他、多角形状、錐形状、半球形状等であってもよい。また、グロメット本体シール部材60の両側部に、その延在方向に沿って形成された凸形状であってもよい。
また、グロメット分割体32A、32Bのうち、上記グロメット本体シール部材60が挟込まれる縁部、即ち、上記隙間Sに面する縁部には、上記位置決め凸部66を嵌め込み可能な位置決め凹部33が形成されている。位置決め凹部33は、上記位置決め凸部66の形状に合わせて当該位置決め凸部66をなるべくガタ無く嵌め込み可能な形状に形成されている。ここでは、位置決め凹部33は、位置決め凸部66の形状に対応して円穴形状に形成されている。そして、グロメット本体シール部材60の両側部の位置決め凸部66を、グロメット分割体32A、32B側の位置決め凹部33に嵌め込むことで、グロメット本体シール部材60が、グロメット分割体32A、32Bに対して精度よい位置で容易に組付けられる。
もっとも、上記凹凸関係が逆、即ち、グロメット本体シール部材60側に位置決め凹部が形成され、グロメット分割体32A、32B側に位置決め凸部が形成されていてもよい。
グロメット本体シール部材60がグロメット分割体32A、32B間に組込まれた状態で、上記第1シール部62は、張出部分割部40A、40Bの間で、張出部40の一方主面側(車体パネル10に面する側)に露出している。そして、グロメット30が車体パネル10に取付けられた状態で、本第1シール部62が環状シール部材50の端部を車体パネル10に向けて押付けるようになっている。
環状シール部材50は、エラストマー(ゴム等)等の弾性材料によって形成された部材であり、環状の全体形状に形成されている。この環状シール部材50は、ワイヤーハーネス挿通部34を、間隔を有して囲むように、張出部40の一方主面に設けられ、張出部40が車体パネル10に向けて押付けられると、それらの間に圧縮状態に介在して、張出部40と車体パネル10との間での止水を行う。また、ここでは、環状シール部材50の横断面形状は円形状に形成されている。もっとも、環状シール部材の横断面形状は、方形状等の多角形状であってもよい。
この環状シール部材50は、複数のグロメット分割体32A、32Bの2箇所の分割ラインにおいて分割されている。ここでは、環状シール部材50は、2つの半円弧状のシール部材分割体52によって構成されている。
また、一方のシール部材分割体52は、一方の張出部分割部40Aの一方主面にその周方向に沿って配設され、他方のシール部材分割体52は、他方の張出部分割部40Bの一方主面にその周方向に沿って配設されている。そして、張出部分割部40A、40Bが合体した状態で、2つのシール部材分割体52のうち互いに対向する組合わせの延出端部53同士が、張出部40の一方主面で接触するように設けられている。
より具体的には、シール部材分割体52の延出端部53は、内周側に曲げられており、張出部40の内周及び外周を結ぶ方向、ここでは、その径方向に沿って延在するように形成されている。延出端部53の長さは、ワイヤーハーネス挿通部34に達する程度に設定されている。なお、ここでは、ワイヤーハーネス挿通部34に、前記延出端部53を収容する凹部を形成しているが、本凹部は省略されてもよい。
また、張出部40の一方主面、即ち、張出部分割部40A、40Bの一方主面には、上記シール部材分割体52を収容可能な半円弧状の収容溝41が形成されている。収容溝41の幅は、上記シール部材分割体52の幅程度に設定されており、当該シール部材分割体52をその幅方向に規制した状態で位置決めできるようになっている。ここでは、収容溝41は、互いに曲率半径が異なる一対の半円弧状壁41Wによって囲まれる部分によって形成されているが、張出部40自体に半円弧状に凹む溝が形成されることで、収容溝41が形成されてもよい。また、収容溝41は、張出部分割部40A、40Bの分割部の直前で無くなっている。
また、上記張出部分割部40A、40Bの一方主面に、シール部材分割体52のうち接触するように配置される一組の延出端部を、互いの接触部分の反対側から規制する位置規制凸部42が設けられている。ここでは、上記隙間Sの幅が、シール部材分割体52の直径の2倍よりも小さく設定されている。また、張出部分割部40A、40Bの一方主面のうち互いに対向して配置される縁部に沿って、位置規制凸部42が形成されている。位置規制凸部42は、延出端部の長手方向に沿ってなるべく全体的に設けられることが好ましいが、これは必須ではない。位置規制凸部42の高さ寸法は、シール部材分割体52の直径よりも小さく、張出部40と車体パネル10との間で環状シール部材50を押潰した状態で、位置規制凸部42が車体パネル10に干渉しないようになっている。
なお、環状シール部材50は、環状の全体形状のうちの一箇所で分割されていてもよい。すなわち、環状シール部材50のうち少なくとも一部が分割されていればよい。
上記グロメット30をワイヤーハーネス本体部22に取付ける手順について説明する。
まず、一方側のグロメット分割体32Aの収容溝41にシール部材分割体52を嵌め込むと共に、他方側のグロメット分割体32Bの収容溝41にシール部材分割体52を嵌め込む。
そして、ワイヤーハーネス挿通部分割部34A、34B間にワイヤーハーネス本体部22を配設すると共に、グロメット分割体32A、32BBの周方向両端部のそれぞれに、グロメット本体シール部材60を挟込む。そして、ロック片37Aをロック受部37Bに嵌め込んで、両グロメット分割体32A、32Bを合体させる。この後、必要に応じて、ワイヤーハーネス挿通部34とそこから延在するワイヤーハーネス本体部22に、粘着テープを巻回する。これにより、グロメット30と、そのワイヤーハーネス挿通部34に挿通されたワイヤーハーネス本体部22とを備えるワイヤーハーネス20が得られる。
上記グロメット30を車体パネル10に取付ける手順及びその際のグロメット30の動作について説明する。
すなわち、ワイヤーハーネス挿通部34の一端部より延出する部分を貫通孔12に通しておく(図10参照)。この状態では、シール部材分割体52の延出端部は、張出部40のうち、張出部分割部40A、40B間に露出する第1シール部62の一方主面に、並列状態で接触するように配設される(図11参照)。
次に、作業者が、張出部40等を押すことで、ワイヤーハーネス挿通部34の大径部35を貫通孔12に押込む。そして、パネル取付部46を、貫通孔12の内周縁部に抜止め係止させる(図12及び図13参照)。
すると、図14に示すように、並列状態で接触するように配設された一組の延出端部が、張出部40と車体パネル10との間で圧縮され、扁平状に変形する。これにより、一組の延出端部の側部同士がより確実に接触するようになる。また、並列状態で接触するように配設された一組の延出端部の外側に位置規制凸部42が設けられているため、延出端部が変形する際には、互いの離反方向に逃げずに、接触方向に膨らむように変形する。この点からも、一対の延出端部はより確実に接触する。しかも、弾性材料によって形成された第1シール部62が一組の延出端部を車体パネル10に向けて押しているため、第1シール部62及び一組の延出端部自体も、相互に密着するように弾性変形する。このため、一組の延出端部と第1シール部62との間の隙間をなるべくなくすことができ、これらの各間での止水性を向上させることもできる。
以上のように構成されたグロメット30及びワイヤーハーネス20によると、グロメット本体部32は、分割された複数のグロメット分割体32A、32Bを備えており、環状シール部材50は、グロメット分割体32A、32Bの分割ラインのうちの少なくとも1箇所において分割されている。このため、環状シール部材50の分割部分で、グロメット分割体32Aを開いた状態にすることで、ワイヤーハーネス本体部22をグロメット本体部32内に容易に配設することができる。
また、ワイヤーハーネス挿通部34を囲むように、張出部40の一方主面に環状シール部材50が設けられているため、張出部40と車体パネル10との間に介在された環状シール部材50によって、車体パネル10と張出部40との間での止水を図ることができる。この際、環状シール部材50の複数のシール部材分割体52の一組の延出端部53は、互いに接触した状態で車体パネル10と張出部40との間で押潰されて広がるため、当該延出端部53同士がより確実に接するようになる。これにより環状シール部材50の分割された部分間でも良好な止水性を得ることができる。これにより、分割タイプのグロメット30において、止水性能を向上させることができる。なお、延出端部53を含む環状シール部材50の潰れ量は、張出部40に対するパネル取付部46の段部48aの位置を変更することで、調整することができる。
なお、実施形態では、シール部材分割体52の延出端部が曲げられているが、必ずしもその必要はない。環状シール部材の分割された端部が、車体パネル10と張出部40との間で押潰されて、接触度合が強まるようになっていればよい。
もっとも、上記のように、張出部40の内周及び外周を結ぶ方向に沿って延在する延出端部53を、互いの長手方向に沿って接触させた状態とすることで、押潰された一対の延出端部53同士が長寸に亘ってより確実に接触する。これにより、環状シール部材50の分割された延出端部53間での止水性をより確実にすることができる。
また、張出部40に位置規制凸部42が設けられているため、延出端部53間が押潰されると、当該延出端部53は、位置規制凸部42によって、互いに強く接触するように弾性変形する。このため、環状シール部材50の分割された延出端部53間での止水性をより確実にすることができる。
また、グロメット分割体32A、32Bの間、特に、張出部40の合せ目及びワイヤーハーネス挿通部34のうち張出部40の他方主面に突出する部分の合せ目については、グロメット本体シール部材60によって止水することができる。これにより、車体パネル10の一方側からの被水(例えば、エンジンルーム側からの被水)に対して、有効に止水することができる。
また、グロメット本体シール部材60の第1シール部62が張出部分割部40A、40B間に露出して、上記一組の延出端部53を車体パネル10に対して押付けているため、第1シール部62と一組の延出端部53との密着性が向上する。これにより、一組の延出端部53と張出部40との間での止水性向上を図ることができる。
もっとも、第1シール部62は、張出部分割部40A、40B間に隠れるように設けられており、比較的高剛性を有する樹脂製のグロメット分割体32A、32B自体の部分が延出端部53を押す構成であってもよい。
また、グロメット本体シール部材60及びグロメット分割体32A、32Bに、位置決め凸部66及び位置決め凹部33が形成されているため、グロメット本体シール部材60をグロメット分割体32A、32Bに対して正確な位置に容易に取付けすることができる。
なお、上記実施形態では、グロメット分割体32A、32Bと、シール部材分割体52と、グロメット本体シール部材60とがそれぞれ別部材として成形される例で説明したが、必ずしもその必要はない。例えば、グロメット分割体32A又は32Bをインサート物として、上記シール部材分割体52とグロメット本体シール部材60とのうちの一方又は双方がインサート成形(アウトサート成形)されていてもよい。これにより、部品点数の削減が可能となる。
なお、上記実施形態及び変形例として説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 車体パネル
12 貫通孔
20 ワイヤーハーネス
22 ワイヤーハーネス本体部
30 グロメット
32 グロメット本体部
32A、32B グロメット分割体
33 位置決め凹部
34 ワイヤーハーネス挿通部
40 張出部
40A、40B 張出部分割部
42 位置規制凸部
46 パネル取付部
50 環状シール部材
52 シール部材分割体
53 延出端部
60 グロメット本体シール部材
62 第1シール部
64 第2シール部
66 位置決め凸部

Claims (7)

  1. ワイヤーハーネス本体部に外装された状態で、車体パネルに形成された貫通孔に装着されるグロメットであって、
    前記ワイヤーハーネス本体部が挿通される筒状のワイヤーハーネス挿通部と、前記ワイヤーハーネス挿通部周りに張出すように形成された張出部と、前記張出部の一方主面を前記車体パネルに対向させた状態で前記車体パネルに取付けられるパネル取付部とを含むグロメット本体部と、
    前記ワイヤーハーネス挿通部を囲むように、前記張出部の前記一方主面に設けられた環状シール部材と、
    を備え、
    前記グロメット本体部は、前記ワイヤーハーネス挿通部の中心軸周りに分割された複数のグロメット分割体を備え、
    前記環状シール部材が、前記複数のグロメット分割体間の複数の分割ラインのうちの少なくとも1箇所において分割されると共に、その分割された一組の端部同士が、前記張出部の前記一方主面で接触するように設けられている、グロメット。
  2. 請求項1記載のグロメットであって、
    前記環状シール部材のうち分割された前記一組の端部は、前記張出部の内周及び外周を結ぶ方向に沿って延在する延出端部を含む、グロメット。
  3. 請求項1又は請求項2記載のグロメットであって、
    前記張出部の前記一方主面に、前記環状シール部材のうち分割された前記一組の端部を、互いの接触部分の反対側から位置規制する位置規制突部が設けられている、グロメット。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のグロメットであって、
    前記複数のグロメット分割体間のそれぞれの分割ラインのうち、前記張出部の分割部分間に介在する第1シール部と、前記ワイヤーハーネス挿通部のうち前記張出部の他方主面側に突出する部分間に介在する第2シール部とを含むグロメット本体シール部材をさらに備えるグロメット。
  5. 請求項4記載のグロメットであって、
    前記第1シール部が前記張出部の分割部分間で前記張出部の前記一方主面側に露出しており、前記第1シール部が前記環状シール部材のうち分割された前記一組の端部を前記車体パネルに向けて押付ける、グロメット。
  6. 請求項4又は請求項5記載のグロメットであって、
    前記複数のグロメット分割体のうち前記グロメット本体シール部材が挟込まれる縁部と、前記グロメット本体シール部材の両側部とのうち一方に位置決め凸部が形成されると共に、他方に位置決め凹部が形成されている、グロメット。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載のグロメットと、
    前記ワイヤーハーネス挿通部に挿通されたワイヤーハーネス本体部と、
    を備えるワイヤーハーネス。
JP2012050322A 2012-03-07 2012-03-07 グロメット及びワイヤーハーネス Pending JP2013187979A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012050322A JP2013187979A (ja) 2012-03-07 2012-03-07 グロメット及びワイヤーハーネス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012050322A JP2013187979A (ja) 2012-03-07 2012-03-07 グロメット及びワイヤーハーネス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013187979A true JP2013187979A (ja) 2013-09-19

Family

ID=49388988

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012050322A Pending JP2013187979A (ja) 2012-03-07 2012-03-07 グロメット及びワイヤーハーネス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013187979A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018074702A (ja) * 2016-10-27 2018-05-10 古河電気工業株式会社 グロメット及びその製造方法
JP2018073572A (ja) * 2016-10-27 2018-05-10 古河電気工業株式会社 グロメット及びその製造方法
CN113147622A (zh) * 2021-04-22 2021-07-23 宁国市正道橡塑零部件有限公司 一种对汽车防火墙线束具有密封作用的护线套
WO2021172840A1 (ko) * 2020-02-25 2021-09-02 주식회사 만도 자동차의 조향장치

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018074702A (ja) * 2016-10-27 2018-05-10 古河電気工業株式会社 グロメット及びその製造方法
JP2018073572A (ja) * 2016-10-27 2018-05-10 古河電気工業株式会社 グロメット及びその製造方法
WO2021172840A1 (ko) * 2020-02-25 2021-09-02 주식회사 만도 자동차의 조향장치
CN115087579A (zh) * 2020-02-25 2022-09-20 株式会社万都 汽车转向装置
CN113147622A (zh) * 2021-04-22 2021-07-23 宁国市正道橡塑零部件有限公司 一种对汽车防火墙线束具有密封作用的护线套
CN113147622B (zh) * 2021-04-22 2022-11-25 宁国市正道橡塑零部件有限公司 一种对汽车防火墙线束具有密封作用的护线套

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6155246B2 (ja) グロメット
JP5365568B2 (ja) ワイヤハーネス用のグロメット
US10625693B2 (en) Wire routing member and wire routing structure
US11404185B2 (en) Water-stop grommet and wire harness
JP2012100384A (ja) グロメット
JP2009296739A (ja) グロメット
CN108736408B (zh) 索环和线束
JP2013187979A (ja) グロメット及びワイヤーハーネス
US8895860B2 (en) Grommet
JP6908427B2 (ja) グロメット及びワイヤーハーネス
JP2017158276A (ja) グロメット及びグロメット付ワイヤーハーネス
US10518723B2 (en) Grommet
JP2016025667A (ja) グロメット及びグロメット付ワイヤーハーネス
JP2019075234A (ja) グロメット
JP5765254B2 (ja) グロメット
JP2004234883A (ja) グロメット構造
JP5853482B2 (ja) グロメット
JP5724740B2 (ja) グロメット
JP2024005367A (ja) グロメット
JP2013038981A (ja) グロメット
JP2012235640A (ja) グロメット
WO2023112564A1 (ja) グロメット及びワイヤハーネス
JP2018164390A (ja) 防水部品
US20230178271A1 (en) Grommet and wire harness
WO2012137777A1 (ja) 保持具