JP2018073572A - グロメット及びその製造方法 - Google Patents
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Description
この種のグロメットは、グロメット本体とインナー部材とを備えている。インナー部材は、電線が挿通するインナー開口部を有するインナー板部を有し、インナー板部の一方主面には、パネル開口部に取り付けられる取付部が設けられ、インナー板部の他方主面には、グロメット本体の装着部が装着される被装着部が設けられている。グロメット本体の装着部は、インナー板部全体を被覆した状態でインナー部材の被装着部に装着されている。
この発明により、インナー部材がパネル開口部に取り付けられた状態で、インナー板部と車体パネルとの間に当接リブ部材が介装される。これにより、グロメットと車体パネルとの間の防水性、防塵、防音及びガタツキ防止を確保することができる。
なお、仮に当接リブ部材をゴム性部材で形成した場合、グロメットと車体パネルとの間の防水性、防塵、防音及びガタツキ防止をより一層向上させることができる。
この発明により、フランジ部によって、グロメット本体とインナー部材との間の接触面積を増やすことができる。これにより、仮にグロメット本体とインナー部材との間の接触部分を接合する場合、接合面積を増やすことができ、グロメット本体とインナー部材とを強固に接合することができる。
なお、この構成では、被挿着部はインナー開口部を延長するため、被装着部の内周はインナー開口部の内周である。従って、グロメット本体の装着部は、被挿着部の内周に装着されることで、インナー開口部の内周に装着される。
この発明により、外周当接部によって、グロメット本体とインナー部材との間の接触面積を増やすことができる。これにより、仮にグロメット本体とインナー部材との間の接触部分を接合する場合、接合面積を増やすことができ、グロメット本体とインナー部材とを強固に接合することができる。
この発明により、フランジ部によって、グロメット本体とインナー部材との間の接触面積を増やすことができる。これにより、仮にグロメット本体とインナー部材との間の接触部分を接合する場合、接合面積を増やすことができ、グロメット本体とインナー部材とを強固に接合することができる。
この発明により、装着部によって、取付部の内周面の先端側周縁(即ち、内周面のうち電線が強く接触し易い部分)が被覆される。これにより、取付部の内周面の先端側周縁から電線を保護することができる。
なお、延設部は、取付部の外周面の周方向全体に形成されてもよく、取付部の外周面の周方向の部分的に形成されてもよい。
この発明により、インナー部材がパネル開口部に取り付けられた状態で、インナー部材の取付部とパネル開口部との間に延設部が介装される。これにより、延設部によって、取付部とパネル開口部との間の密着性及び防止性を向上させることができ、また、取付部とパネル開口部との間のがたつきを抑制することができる。
この発明により、インナー部材がパネル開口部に取り付けられた状態で、インナー板部と車体パネルとの間に防水部が介装される。これにより、防止部によって、インナー板部と車体パネルとの間の防水性、防塵、防音及びガタツキ防止を確保するこができる。
また、防水部は、延設部に連結されているため、延設部と一緒に形成することができ、グロメットの生産性を向上させることができる。
この発明により、装着部の先端部の高さを、例えば、インナー開口部の周方向のうち電線が偏在する部分で最も高くすることができる。これにより、インナー開口部の内周面と電線との間に装着部を効果的に介在させることができ、装着部によって、インナー開口部の内周面と電線との間の摩擦や摺れから電線を効果的に保護することができる。
この発明により、装着部の周壁部の厚さを、例えば、インナー開口部の周方向のうち電線が偏在する部分で最も厚くすることができる。これにより、インナー開口部の内周面と電線との間で装着部の厚さを効果的に厚くでき、装着部によって、インナー開口部の内周面と電線との間の摩擦や摺れから電線を効果的に保護することができる。
この発明により、当接リブ部材、グロメット本体及びインナー部材の各々の形状の自由度を向上させることができる。また、当接リブ部材の材質を、グロメット本体の材質及びインナー部材の材質と異ならせることができ、当接リブ部材の材料の選択度を向上させることができる。
この発明により、当接リブ部材が位置決め溝部に嵌合することで、当接リブ部材の位置ずれを防止することができる。
この発明により、位置決め凸部によって、インナー板部の一方主面での当接リブ部材の位置ずれを防止することができる。
なお、連結部は、第1貫通孔を通じて、当接リブ部材とグロメット本体の取付部とを連結してもよい。
なお、連結部は、第2貫通孔を通じて、当接リブ部材とグロメット本体の外周当接部又はフリンジ部とを連結してもよい。
なお、第2貫通孔の断面形状は、第2貫通孔を第2貫通孔の貫通孔開口面に平行な面で切断したときの断面形状である。
この発明により、仮に第2貫通孔の孔軸方向をインナー開口部の径方向の外側に傾斜させた場合は、当接リブ部材を第2貫通孔に沿って外側に傾斜した形状に形成し易くなり、逆に第2貫通孔の孔軸方向をインナー開口部の径方向の内側に傾斜させた場合は、当接リブ部材を第2貫通孔に沿って内側に傾斜した形状に形成し易くなる。
この発明により、貫通孔の前記一方主面側の貫通孔開口面が当接リブ部材の内周側に配置された場合において、仮にグロメット本体に、第2貫通孔の前記他方主面側の貫通孔開口面を覆う大きさの直径を有するフランジ部が設けられた場合、そのフランジ部を当接リブ部材の内周側に制限して設けることができ、これにより、フランジ部の直径を極力小さくすることができる。
また、第2貫通孔の前記一方主面側の開口部が当接リブ部材の真下に設けられた場合は、連結部がインナー板部の一方主面(車体パネル側の主面)上に配索されることを防止できるため、連結部の配索を簡素化することができる。
この発明により、フランジ部がインナー板部を被覆する範囲を必要最小限度に制限することができる。
この構成により、グロメット本体の装着部とインナー部材の被装着部とを、接着剤等を用いずに接合することができる。
(第1実施形態)
図1〜図6を参照して、第1実施形態に係るグロメット1を説明する。
図1は、第1実施形態に係るグロメット1と車体パネル3とを示す斜視図であり、図2は、グロメット1を示す斜視図であり、図3は、グロメット1を示す分解斜視図であり、図4は、図2のA1−A1断面図であり、図5は、図4の部分拡大図であり、図6は、グロメット1が車体パネル3に取り付けられた状態を示す部分断面図である。
各係止爪55は、取付部53の凹溝部54aの内側に配置された状態で、インナー板部51の一方主面51bに立設されている。各係止爪55の先端には、爪部55bが設けられている。爪部55bは、係止爪55の先端側から基端側に向かって取付部53の外周側に漸次突出すると共に取付部53の外周面よりも外側に突出している。
小径筒部43は、小径開口部41bの内径と同じ大きさの内径を有する筒状(例えば円筒状)に形成され、小径開口部41bに連通状態で連結されている。小径筒部43の先端部の外周には、外周側に広がったフランジ部が設けられている。
この取付状態では、図6に示すように、車体パネル3がインナー板部51の一方主面51bと係止爪55の爪部55bとの間に配置し、爪部55bがパネル開口部3aの裏側周縁に係止することで、グロメット1がパネル開口部3aに固定されている。
また、当接リブ部材6の材質を、グロメット本体4の材質及びインナー部材5の材質と異ならせることができ、当接リブ部材6の材料の選択度を向上させることができる。
(変形例1)
第1実施形態では、インナー板部51の全体が露出されたが、例えば、インナー板部51の一方主面(車体パネル側の主面)51b、他方主面(グロメット本体側の主面)51a及び外周端部のうち、少なくとも外周端部が露出されればよい。なお、外周端部全てが露出されてもよい。これにより、作業時に、外周端部に樹脂部材等がないことで、他と接触する際等に引っ掛かりが抑制される。
第1実施形態において、図7(a)(b)に示すように、グロメット本体4は、装着部42の基端部の外周から装着部42の外周側に延設されると共にインナー板部51の他方主面51aに当接するフランジ部44を更に備えてもよい。フランジ部44は、例えば環板状(例えば円環板状)に形成されている。
第1実施形態において、図8(a)(b)に示すように、インナー部材5は、インナー板部51の他方主面51aに設けられ、インナー開口部51sを他方主面51a側に延長する筒状の被装着部52を更に有してもよい。この場合は、グロメット本体4の装着部42は、被装着部52の内周に装着される。
変形例2において、図9(a)(b)に示すように、グロメット本体4は、装着部42からインナー板部51の被装着部52の外周面上に延設されると共に被装着部52の外周面に当接した外周当接部45を更に有してもよい。
変形例4において、図10(a)(b)に示すように、グロメット本体4は、外周当接部45の先端部から外周当接部45の外周側に延設されると共にインナー板部51の他方主面51aに当接するフランジ部49を更に有してもよい。この場合、外周当接部45の先端部は、インナー板部51の他方主面51aに当接するまで延設されている。即ち、外周当接部45の先端部とは、インナー板部51の他方主面51aに当接する部分である。フランジ部49は、例えば環板状(例えば円環板状)に形成されている。
第1実施形態では、グロメット本体4の装着部42の周壁部の厚さは均一であったが、図11に示すように、装着部42の周壁部の厚さDを、装着部42の基端部から先端部に向かって漸次薄くなるように形成してもよい。
なお、装着部42の基端部とは、装着部42において、インナー開口部51sに対する装着部42の挿入方向の反対側の端部であり、装着部42の先端部とは、装着部42において、インナー開口部51sに対する装着部42の挿入方向の端部である。
第1実施形態では、グロメット本体4の装着部42の先端部42sの高さは、インナー開口部51sの周方向に沿って同じであったが、例えば図12に示すように、装着部42の先端部42sの高さを、インナー開口部51sの周方向の位置によって異ならせてもよい。
第1実施形態では、グロメット本体4の装着部42の周壁部の厚さは、インナー開口部51sの周方向に沿って同じであったが、例えば図13(a)(b)に示すように、装着部42の周壁部の厚さDを、インナー開口部51sの周方向の位置によって異ならせてもよい。
第1実施形態では、グロメット本体4の装着部42の先端部42sは、インナー部材5の取付部53の先端部53sまで延設されなかったが、図14に示すように、装着部42の先端部42sを、インナー部材5の取付部53の先端部53sまで延設してもよい。即ち、装着部42によって取付部53の内周面全体を被覆してもよい。なお、装着部42の先端部42sとは、装着部42におけるインナー部材5の一方主面51b側の端部である。
変形例10のグロメット本体4は、図15(a)に示すように、変形例9のグロメット本体4において更に、延設部47を有するものである。延設部47は、装着部42の先端部から取付部53の先端部を経由して取付部53の外周面の基端部まで延設されている。
なお、装着部42の先端部とは、変形例6での定義と同じであり、取付部53の外周面の基端部とは、取付部53の外周面の中心軸方向の両端のうち、インナー板部51側の端部である。
なお、取付部53の先端部53sとは、取付部53の軸方向の両端のうち、インナー板部51とは反対側の端部である。
また、延設部47は、装着部42から延設されるため、装着部42と一緒に形成することができ、グロメット1の生産性を向上させることができる。
また、装着部42の先端部が延設部47で被覆されるため、インナー部材5がパネル開口部3aに取り付けられたとき、装着部42の先端部が周辺部材に干渉することを抑制することができる。
又は、延設部47は、図17に示すように、取付部53の先端部及び外周面において周方向の一部分を被覆するように、形成されてもよい。
変形例11のグロメット本体4は、図18(a)(b)に示すように、変形例10のグロメット本体4において更に、環状防水部48を有するものである。環状防水部48は、環状に形成されると共に、インナー板部51の一方主面51bにおいて取付部53を囲む状態で配置されている。また、環状防水部48は、その内周側が延設部47の先端部に連結されることで、延設部47と一体的に形成されている。
なお、図18(a)(b)では、当接リブ部材6は省略されたが、当接リブ部材6が備えられてもよい。この場合、当接リブ部材6と環状防水部48との組み合わせで防水性、防塵、防音及びガタツキ防止を一層向上させることができる。
第1実施形態では、位置決め凸部51cは、環状に形成されたが、このような形状に限定されるものではなく、例えば図19に示すように、点状の突起部として形成されてもよい。この場合、位置決め凸部51cは、当接リブ部材6の外周側に隣接した状態で、当接リブ部材6の周方向に沿って間隔を空けて複数設けられてもよい。
変形例13では、図21に示すように、位置決め凸部51cは、インナー板部51の一方主面51bにおける当接リブ部材6の真下に設けられており、当接リブ部材6の底面には、位置決め凸部51cが嵌合する嵌合凹部6aが形成されている。即ち、当接リブ部材6は、嵌合凹部6aが位置決め凸部51cに嵌合した状態で、インナー板部51の一方主面51bに形成されている。
第1実施形態では、インナー板部51の一方主面51bに、当接リブ部材6を位置決めする位置決め凸部51cが設けられたが、変形例14では、位置決め凸部51cの代わりに、当接リブ部材6を位置決めすると共に当接リブ部材6の一部として機能する延設当接リブ部51fが設けられている。延設当接リブ部51fは、例えばに示すように、インナー板部51の一方主面51bにおいて、延設当接リブ部材6の外周に接線渦状に設けられている。即ち、延設当接リブ部51fは、当接リブ部材6の外周における異なる接線方向の一方側に沿って直線状に複数延設され、各延設当接リブ部51fの一端部は、当接リブ部材6の外周に接するように配置されている。
第1実施形態では、当接リブ部材6は、1つの環状リブによって構成されたが、このような構造に限定されるものではなく、例えば図23に示すように、多重連結環構造であってもよい。
図23に示す多重連結環構造では、当接リブ部材6は、互いに大きさが異なる環状に形成され、取付部53の外周側に配置されると共に互いに順に外側に配置された複数(例えば2つ)の環状リブ部61と、隣合う環状リブ部61の間に跨って設けられ、隣合う環状リブ部61を連結する複数の連結リブ部62とを備えている。
第1実施形態では、インナー板部51の一方主面51bに位置決め凸部51cが設けられたが、図25に示すように、インナー板部51の一方主面51bに、位置決め凸部51cの代わりに、当接リブ部材6を位置決めする位置決め溝部51dが設けられてもよい。
第1実施形態において、グロメット本体4の装着部42の外周とインナー部材5のインナー開口部51sの内周とをインサート成形によって接合してもよい。
より詳細には、例えばインナー部材5を形成するための金型を用いて、インナー部材5を予め形成しておく。そして、図26に示すように、互いに組み付けた状態のグロメット本体4及びインナー部材5を形成するための金型K1を準備する。そして、金型K1の空洞K1a内に、インナー部材5を配置した状態で、グロメット本体4を形成するための溶融樹脂を注入する。これにより、グロメット本体4の装着部42の外周がインナー部材5のインナー開口部51sの内周に接合した状態で、グロメット本体4が射出成形される。
第1実施形態では、インナー板部51の形状(即ち平面視輪郭)を円形に形成したが、このような形状に限定するものではなく、図27に示すように、インナー板部51の外周において、インナー開口部51sに向かって窪んだ凹状部51eが1つ以上(図27では1つ)設けられた形状であってもよい。
第1実施形態では、グロメット本体4は、円錐台状筒部41と、円錐台状筒部41の大径開口部41aに設けられた大径筒部(即ち装着部)42と、円錐台状筒部41の小径開口部41bに設けられた小径筒部43とを備えるが、図28に示すように、更に、円錐台状筒部41の大径開口部41aと大径筒部42との間に、円筒状の蛇腹部46が連通状態で設けられてもよい。
以下、図29及び図30を参照して、この発明の第2実施形態を説明する。
第2実施形態に係るグロメット1Bは、第1実施形態に係るグロメット1において、インナー部材5の取付部53に、その外周面と内周面との間を貫通する貫通孔53a(第1貫通孔)を設け、貫通孔53aを挿通した連結部80を介して、当接リブ部材6とグロメット本体4とを一体形成したものである。
以下、第1実施形態と同じ部分については第1実施形態と同じ符号を付して説明を省略し、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
先ず、例えばインナー部材5を形成するための金型を用いて、インナー部材5を予め形成しておく。そして、グロメット本体4、インナー部材5、当接リブ部材6及び連結部80を一体形成するための金型K3を準備する。そして、金型K3の空洞K3a内に、インナー部材5を配置した状態で、グロメット本体4、当接リブ部材6及び連結部80を形成するための溶融樹脂を注入して、グロメット本体4、当接リブ部材6及び連結部80を一体的に射出成形する。
以下、図31〜図34を参照して、この発明の第7実施形態を説明する。
図31〜図33に示すように、第3実施形態に係るグロメット1Cは、第1実施形態の変形例2に係るグロメット1において、インナー板部51に、その一方主面51bと他方主面51aとの間を貫通する貫通孔71(第2貫通孔)を設け、貫通孔71を挿通した連結部70を介して、当接リブ部材6とグロメット本体4とを一体形成したものである。
以下、第1実施形態と同じ部分については第1実施形態と同じ符号を付して説明を省略し、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
なお、連結部70は、グロメット本体4及び当接リブ部材6と同じ材質によって形成されている。
先ず、例えばインナー部材5を形成するための金型を用いて、インナー部材5を予め形成しておく。そして、グロメット本体4、インナー部材5、当接リブ部材6及び連結部70を一体形成するための金型K2を準備する。そして、金型K2の空洞K2a内に、インナー部材5を配置した状態で、グロメット本体4、当接リブ部材6及び連結部70を形成するための溶融樹脂を注入して、グロメット本体4、当接リブ部材6及び連結部70を一体的に射出成形する。
また、連結部70がインナー板部51の他方主面51aに配索されることを防止でき、連結部70の配索を簡素化することができる。
(変形例1)
第3実施形態では、貫通孔71の断面形状DKは、インナー板部51の一方主面51bから他方主面51aに向かって一定であったが、インナー板部51の一方主面51bから他方主面51aに向かって変化させてもよい。
第3実施形態では、各貫通孔71の孔軸方向Pは、インナー板部51の一方主面51b及び他方主面51aに対して垂直であったが、インナー板部51の一方主面51b及び他方主面51aに対して傾斜してもよい。
第3実施形態では、各貫通孔71の一方主面51b側の貫通孔開口面71aは、当接リブ部材6の真下から当接リブ部材6の内周側に張り出したが、貫通孔71の貫通孔開口面71aと当接リブ部材6との相対的な配置をこのように限定するものではない。
第3実施形態では、フランジ部44は、円環板状に形成されたが、フランジ部44の平面形状をこのように限定するものではない。例えば図40に示すように、フランジ部44は、複数の凸状部44bを有し、各凸状部44bは、グロメット本体4の装着部42の先端部の外周から貫通孔71の貫通孔開口面に向かって平面視凸状に形成されると共に、向かった貫通孔71の開口部を被覆するように形成されてもよい。
変形例4によれば、フランジ部44がインナー板部51を被覆する範囲を必要最小限度に制限することができる。
3…車体パネル
3a…パネル開口部
4…グロメット本体
42…装着部
44…フランジ部
44b…凸状部
45…外周当接部
47…延設部
48…環状防水部
49…フランジ部
5…インナー部材
6…当接リブ部材
51…インナー板部
51c…位置決め凸部
51d…位置決め溝部
51f…延設当接リブ部
51s…インナー開口部
52…被装着部
53…取付部
53a…貫通孔
70…連結部
71…貫通孔
71a…貫通孔開口面
80…連結部
DK…断面形状
K1,K2,K3…金型
P…孔軸方向
W…電線
Claims (22)
- 車体パネルのパネル開口部に挿通される電線の外周に装着されるグロメット本体と、前記グロメット本体に装着された状態で前記パネル開口部に取り付けられるインナー部材とが備えられたグロメットであって、
前記インナー部材は、
前記電線が挿通するインナー開口部を有するインナー板部と、
前記インナー板部の一方主面に設けられ、前記インナー開口部を前記一方主面の側に延長すると共に前記パネル開口部に取り付けられる筒状の取付部と
を有し、
前記グロメット本体は、前記インナー板部が露出された状態で、前記インナー板部の他方主面側から前記インナー開口部の内周に装着された筒状の装着部を有する
グロメット。 - 前記インナー板部の前記一方主面には、前記取付部を囲む環状の当接リブ部材が設けられた
請求項1に記載のグロメット。 - 前記グロメット本体は、前記装着部の基端部から前記装着部の外周側に延設されると共に前記インナー部材の前記他方主面に当接するフランジ部を有する
請求項1又は請求項2に記載のグロメット。 - 前記インナー部材は、前記インナー板部の前記他方主面に設けられ、前記インナー開口部を前記他方主面の側に延長する筒状の被装着部を有し、
前記グロメット本体の前記装着部は、前記被装着部の内周に装着された
請求項1又は請求項2に記載のグロメット。 - 前記グロメット本体は、前記装着部から前記インナー板部の前記被装着部の外周面上に延設されると共に前記外周面に当接した外周当接部を有する
請求項4に記載のグロメット。 - 前記グロメット本体は、前記外周当接部の先端部から前記外周当接部の外周側に延設されると共に前記インナー板部の前記他方主面に当接するフランジ部を有する
請求項5に記載のグロメット。 - 前記グロメット本体の前記装着部の先端部は、前記取付部の先端部まで延設された
請求項1から請求項6のうちの一項に記載のグロメット。 - 前記グロメット本体は、前記装着部の先端部から前記取付部の先端部を経由して前記取付部の外周面に延設された延設部を有する
請求項1から請求項6のうちの一項に記載のグロメット。 - 前記延設部は、前記取付部の外周面の基端部まで延設された
請求項8に記載のグロメット。 - 前記グロメット本体は、前記インナー板部の前記一方主面において前記取付部を囲む状態で配置されると共に前記延設部の先端部に連結された環状防水部を有する
請求項8又は請求項9に記載のグロメット。 - 前記グロメット本体の前記装着部の厚さは、前記装着部の基端部側から先端部側に向かって漸次薄くなっている
請求項1から請求項10に記載のグロメット。 - 前記グロメット本体の前記装着部の先端部の高さは、前記インナー開口部の周方向の位置によって異なる
請求項1から請求項11に記載のグロメット。 - 前記グロメット本体の前記装着部の周壁部の厚さは、前記インナー開口部の周方向の位置によって異なる
請求項1から請求項12に記載のグロメット。 - 前記当接リブ部材は、前記グロメット本体及び前記インナー部材と別体に形成された
請求項2に記載のグロメット。 - 前記インナー板部の前記一方主面には、前記当接リブ部材を位置決めする環状の位置決め溝部が設けられた
請求項14に記載のグロメット。 - 前記インナー板部の前記一方主面には、前記当接リブ部材を位置決めする位置決め凸部が、前記当接リブ部材の内周側又は外周側に隣接した状態で設けられた
請求項14に記載のグロメット。 - 前記インナー板部の前記一方主面には、前記当接リブ部材を位置決めする位置決め凸部が設けられ、
前記当接リブ部材の底面には、前記位置決め凸部が嵌合する嵌合凹部が形成され、
前記当接リブ部材は、前記嵌合凹部が前記位置決め凸部に嵌合した状態で、前記位置決め凸部の上に形成された
請求項14に記載のグロメット。 - 前記インナー板部の前記一方主面には、前記当接リブ部材の内側又は外側に延設当接リブ部が設けられた
請求項14に記載のグロメット。 - 前記当接リブ部材は、互いに大きさが異なる環状に形成され、前記取付部の外周側に配置されると共に互いに順に外側に配置された複数の環状リブ部を備えた
請求項2に記載のグロメット。 - 前記インナー部材の前記取付部には、その外周面と内周面との間を貫通する第1貫通孔が設けられ、前記当接リブ部材は、前記第1貫通孔を挿通した連結部を介して前記グロメット本体と一体的に形成された
請求項1から請求項13のうちの一項に記載のグロメット。 - 前記インナー板部には、前記一方主面と前記他方主面との間を貫通する第2貫通孔が設けられ、前記当接リブ部材は、前記第2貫通孔を挿通した連結部を介して前記グロメット本体と一体的に形成された
請求項1から請求項13のうちの一項に記載のグロメット。 - 請求項1から請求項21に記載のグロメットを製造する製造方法であって、
前記インナー部材と前記グロメット本体とを一体形成するための金型内に、前記インナー部材及び前記グロメット本体のうちの一方を配置した状態で溶融樹脂を注入して、前記インナー部材及び前記グロメット本体のうちの他方を射出成形することで、前記グロメット本体の前記装着部と前記インナー部材とを接合させる
グロメットの製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2016210457A JP6831671B2 (ja) | 2016-10-27 | 2016-10-27 | グロメット及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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