JP5170574B2 - カバー - Google Patents

カバー Download PDF

Info

Publication number
JP5170574B2
JP5170574B2 JP2009250203A JP2009250203A JP5170574B2 JP 5170574 B2 JP5170574 B2 JP 5170574B2 JP 2009250203 A JP2009250203 A JP 2009250203A JP 2009250203 A JP2009250203 A JP 2009250203A JP 5170574 B2 JP5170574 B2 JP 5170574B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
grommet
end portion
engaging
attachment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009250203A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011094736A (ja
Inventor
真晴 城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP2009250203A priority Critical patent/JP5170574B2/ja
Publication of JP2011094736A publication Critical patent/JP2011094736A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5170574B2 publication Critical patent/JP5170574B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、車両のエンジンカバー等、相手部材を覆うカバーに関する。
カバーの一種であるエンジンカバーは、エンジンやシリンダヘッドカバーなどからなるエンジン部材を覆う部材であり、エンジン部材を外界から視覚的に遮蔽し、エンジンルームの意匠性向上に寄与するとともに、エンジン部材から外部に漏出する騒音を低減する。エンジンカバーは、一般には、カバー本体とグロメットとから構成される(例えば、特許文献1参照)。一般的なエンジンカバーおよびエンジン部材を模式的に表す分解斜視図を図9に示し、従来のエンジンカバーの取付構造を以下に説明する。
一般的なエンジンカバー101は、カバー部材102とグロメット105とを持つ。カバー部材102は、エンジン部材109を覆うカバー部103と、カバー部103の裏面103A側に突出形成されている取付部104とを持つ。取付部104は中空状をなす。グロメット105は、一部が取付部104の内部に挿入されることで、取付部104に取り付けられている。なお、エンジン部材109(またはエンジン部材109の近傍に配設されている他部材)には、取付突起190が設けられている。取付突起190がグロメット105の内部に挿入されることで、エンジンカバー101はエンジン部材109に対して直接的または間接的に取り付けられる。
ところで、図9に示すエンジンカバー101の取付部104には、グロメット105を安定して取り付けるために、グロメット105と係合する係合部145が設けられている。係合部145を持つ取付部104はアンダーカット形状をなすため、図9に示すエンジンカバー101におけるカバー部材102を成形するための成形型にはスライドコアが必要である。このため図9に示すエンジンカバー101によると、成形型に要するコストを低減し難い。さらに、例えばカバー部103が湾曲板状である場合などには、取付部104を設ける位置に制約がある。
取付部104の周壁に凹状の係合孔を設け、グロメット105に設けた凸状の係合突起を取付部104の係合孔に係合させる技術もある(例えば、特許文献1、2参照)。特許文献1、2に紹介されている技術によると、係合孔(係合部)を凹状にし、かつ、係合孔を取付部の周壁に設けたことで、スライドコアを小型化できる利点がある。しかし、スライドコアを小型化することで、グロメットの係合突起と取付部の係合孔との係合代(係合量)が小さくなる。従ってこの場合には、グロメットが取付部から脱落し易くなる問題がある。また、特許文献1、2に紹介されている技術によっても、スライドコアを廃止することはできず、成形型の製造コストを低減できない問題は依然解決していなかった。
特開2005−321025号公報 特開2008−128359号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、カバー部材を安価に製造でき、かつ、グロメットを取付部に安定して取り付けることのできるカバーを提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明のカバーは、カバー部と、該カバー部の裏面から突出形成されている取付部と、を持つカバー部材と、該取付部に取り付けられているグロメットと、を持ち、該取付部は、平板状をなす側壁を少なくとも一対持つ筒状のソケット部と、成形時において該側壁の先端部から外方に向けて突出している係合部と、を持ち、該グロメットは、弾性材料からなり、側面に開口する引っ掛け溝と、軸方向の一端部である第1端部と軸方向の他端部である第2端部と、を持ち、該引っ掛け溝の溝壁は、該グロメットを該取付部に取り付けた取付状態において該係合部の先端部よりも該第1端部側に位置するストッパ面と、該ストッパ面の奥側端部に連続する外れ防止面と、を持ち、該第1端部には、該取付状態において該取付部の内部で該カバー部の裏面に弾接する弾性変形部が設けられ、該取付状態において、該グロメットは、該第1端部を該カバー部の裏面に向け、該係合部は該ソケット部の内部に向けて折り返され、該係合部の先端部は該引っ掛け溝に係合し、該外れ防止面は、前記係合部の先端部の戻り方向の移動軌跡と交差することを特徴とする。
本発明のカバーは、下記の(1)〜()の何れかを備えるのが好ましく、(1)〜()の複数を備えるのがより好ましい。
)前記ソケット部は角筒状であり、互いに対面する一対の第1側壁と該第1側壁以外の一対の第2側壁を持ち、前記係合部は該第1側壁に一体化され、該第2側壁同士の間隔は該第1側壁同士の間隔よりも長い。
)前記グロメットは、軸方向の一端部である第1端部と軸方向の他端部である第2端部とを持ち、前記取付状態において該第1端部を前記カバー部の裏面に向け、該第1端部は、前記取付状態において、前記ソケット部の内部に配置されている。
本発明のカバーにおける係合部は、取付状態において折り返され、曲げ変形する。換言すると、係合部は成形時と取付時(取付状態)とで形状が変化する。このため本発明のカバーにおける係合部は、アンダーカット形状でない形状に成形でき、かつ、取付時にはアンダーカット形状にできる。よって、本発明のカバーにおけるカバー部材を製造するための成形型にはスライドコアが不要になる。すなわち本発明のカバーは安価に製造できる。
また、取付状態において係合部を折り返すことで、係合部をアンダーカット形状にでき、係合部とグロメット(詳しくは引っ掛け溝)との係合代を充分に大きくできる。このため、グロメットを取付部に安定して取り付けることができる。
なお、本発明のカバーにおけるグロメットは、一般的なグロメットと同様に弾性材料からなり変形可能である。このため引っ掛け溝をアンダーカット形状に設計しても、グロメットは成形型から無理抜きできる。このためグロメット用の成形型にもまたスライドコアは不要である。
本発明のカバーにおいては、グロメットが外れ方向(カバー部の裏面から離れる方向)に移動すると、係合部の先端部とグロメットのストッパ面とが干渉する。このため、取付部からのグロメットの脱落を抑制できる。また、取付状態において折り返されている係合部が元の形状に戻ろうとすると、係合部の先端部が外れ防止面を押圧する。外れ防止面は傾斜面であるため、係合部に外れ防止面を押圧されたグロメットは、カバー部の裏面に向けて押圧される。このことによっても、取付部からのグロメットの脱落を抑制できる。
また、本発明のカバーにおいては、弾性変形部の弾性によってグロメットが外れ方向に移動しようとする。すると、グロメットの外れ防止面が、取付部の係合部を元の形状に戻る方向(以下、戻り方向と呼ぶ)に押圧する。係合部が戻り方向に押圧されると、外れ防止面と係合部とが強く圧接し、グロメットの引っ掛け溝と取付部の係合部とは強固に係合する。よって、取付部からのグロメットの脱落は、より信頼性高く抑制される。換言すると、本発明のカバーによると、弾性変形部の弾性力によってグロメットを取付部に強固に取り付けることができる。
ところで、カバー部材、グロメット、および、カバー部材を取り付ける相手部材には、成形時の寸法誤差が生じる場合がある。カバー部材を相手部材に取り付ける際には、これら複数の部材それぞれの寸法誤差が組み合わさって、各部材の組み付け位置がばらつく。複数の取付部を有するカバー部材の場合、この位置バラツキを吸収できる構造を有していないと、相手部材に組み付けできない場合がある。上記(3)を備える本発明のカバーにおいては、第2壁部同士の間隔を第1壁部同士の間隔よりも長くしたことで、複数の部材が組み合わさることで生じる各部材の位置バラツキを、第2壁部同士の間隔の方向において吸収することができる。
上記(4)を備える本発明のカバーでは、取付状態において、カバー部の裏面とグロメットの第1端部とが近接する。したがってこの場合には、カバー部の裏面に向けたグロメットの軸方向のガタつきが抑制され、グロメットを取付部に安定して取り付けることができる。
実施例1のカバーを模式的に表す分解斜視図である。 実施例1のカバーにおけるカバー部材を図1中上下前後方向に延びる平面で切断した様子を模式的に表す要部拡大断面図である。 実施例1のカバーを図2と同位置で切断した様子を模式的に表す要部拡大断面図である。 参考例のカバーを模式的に表す要部拡大斜視図である。 参考例のカバーにおけるカバー部材を図2と同位置で切断した様子を模式的に表す要部拡大断面図である。 参考例のカバーを図2と同位置で切断した様子を模式的に表す要部拡大断面図である。 参考例のカバーを製造するための成形型を模式的に表す要部拡大断面図である。 本発明のカバーにおけるグロメットの他の形態を模式的に表す斜視図である。 従来のカバーを模式的に表す分解斜視図である。
本発明のカバーは、エンジンカバーとして好ましく用いられる。本発明のカバーをエンジンカバーとして用いる場合、カバー部材の材料としては、遮音特性に優れる材料を用いるのが好ましい。また、カバー部材の一部である係合部は折り返して使用する。このためカバー部材の少なくとも係合部は、曲げ変形可能な材料で構成する必要がある。これらのことを勘案すると、カバー部材の材料としては樹脂材料を用いるのが好ましく、例えばPA、PP、PEから選ばれる少なくとも一種を用いるのがより好ましい。取付部とカバー部とは異なる材料で構成しても良いが、取付部とカバー部とは一体成形するのが良い。
グロメットの材料としては、ゴムやエラストマ等の弾性材料を用いれば良い。グロメットの引っ掛け溝は、係合部の形状に応じた形状であれば良い。また、グロメットの内部形状は、上述した取付突起の形状に応じた形状であれば良い。
本発明のカバーをエンジン部材等の騒音源を覆うカバーとして用いる場合、本発明のカバーは吸音部材を持つのが好ましい。吸音部材は、カバー部の裏面に取り付けるのが好ましい。また、吸音部材は、軟質の多孔体であるのが好ましく、例えば、ウレタンフォーム、PET、フェルト等を材料とするスポンジや不織布等であるのが良い。
以下、本発明のカバーを具体的に説明する。
(実施例1)
実施例1のカバーは、車両のシリンダヘッドカバーに取り付けられ、エンジン部材の上面を覆うエンジンカバーである。実施例1のカバーを模式的に表す分解斜視図を図1に示す。実施例1のカバーにおけるカバー部材を図1中上下前後方向に延びる平面で切断した様子を模式的に表す要部拡大断面図を図2に示す。実施例1のカバーを図2と同位置で切断した様子を模式的に表す要部拡大断面図を図3に示す。より詳しくは、図1は成形時におけるカバーを表す。図2は成形時におけるカバー部材を表す。図3は取付状態におけるカバーを表す。以下、本明細書において、上、下、左、右、前、後とは、図1に示す上、下、左、右、前、後を指す。
図1に示すように、実施例1のカバー1は、カバー部材2とグロメット5とを持つ。カバー部材2は、カバー部3と、複数の取付部4(1つのみ図示する)とを持つ。カバー部材2はPP製であり、カバー部3と取付部4とは一体に射出成形されてなる。カバー部3は略板状をなす。各取付部4は略同形状であり、各々カバー部3の裏面3Aから下方に突出している。各取付部4は、下方に開口する略角筒状をなす。
詳しくは、各取付部4は、ソケット部40と、2つの係合部45とを持つ。ソケット部40は四角筒状をなす。ソケット部40は互いに対面する側壁を2対持つ。各側壁は平板状をなす。一対の側壁を第1側壁41と呼び、他の一対の側壁を第2側壁42と呼ぶ。各第1側壁41には、それぞれ、板状をなす係合部45が1つずつ一体化されている。詳しくは、成形時における係合部45は、第1側壁41の下端から下方に突出している。係合部45の長さ(左右方向の長さ)は、第1側壁41の長さ(左右方向の長さ)よりも短い。さらに、係合部45は第1側壁41よりも薄肉である。第1側壁41同士の間隔は第2側壁42同士の間隔よりも短い。換言すると、第1側壁41の長さ(左右方向の長さ)は、第2側壁42の長さ(前後方向の長さ)よりも長い。
グロメット5はゴム製であり、略筒状をなす。詳しくは、グロメット5は、軸方向の一端部である第1端部51と、軸方向の他端部である第2端部52とを持つ。グロメット5には2つの引っ掛け溝53が形成されている。各引っ掛け溝53は、グロメット5の軸心を挟んで略対称に配置され、グロメット5の外周面(すなわち側面)における第1端部51側の部分に開口している。図3に示すように、引っ掛け溝53の溝壁は、ストッパ面54と外れ防止面55と連絡面56と押さえ面57とを持つ。
ストッパ面54は略扇面状をなしグロメット5の径方向に延びる平面である。外れ防止面55は、グロメット5の周方向に湾曲する湾曲面であり、ストッパ面54よりも第2端部52側に配置されている。詳しくは、外れ防止面55は、ストッパ面54の奥側端部(換言すると、ストッパ面54のなかでグロメット5の軸心側に位置する端部)に連続し、奥側かつ第2端部52側に向けて傾斜している。連絡面56は、外れ防止面55の奥側端部(第2端部52側の端部)に連続している。連絡面56は略扇面状をなしグロメット5の径方向に延びる平面である。押さえ面57は連絡面56の手前側端部に連続している。押さえ面57はグロメット5の周方向に湾曲する湾曲面であり、連絡面56よりも第2端部52側に配置されている。詳しくは、押さえ面57は、外れ防止面55と逆方向に傾斜している。
グロメット5の第1端部51には、リブ状をなす弾性変形部58が設けられている。弾性変形部58は、上方に向けて突出している。
グロメット5の内部には、グロメット5の軸方向に延び溝状をなす係合孔部59が形成されている。係合孔部59には、シリンダヘッドカバー9に形成されている取付突起90の頭部91が挿入される。
実施例1のカバー1におけるカバー部材2(詳しくは取付部4)にグロメット5を取り付ける手順は、以下の通りである。
成形時において、カバー部材2の係合部45は図1、2に示すように下方に突出している。カバー部材2にグロメット5を取り付けるには、先ず、この係合部45を、ソケット部40の内部に向けて折り返す。係合部45は第1側壁41よりも薄肉であるため、係合部45は第1側壁41との境界部分(境界部43)を中心として折り返される(図3)。このとき係合部45は、境界部43を中心として図2中矢印a方向に揺動する。
次いで、グロメット5を取付部4に取り付ける。詳しくは、引っ掛け溝53を係合部45に対面させつつ、グロメット5の第1端部51をソケット部40に差し込む。このとき係合部45の先端部がグロメット5の第1端部51によって押圧される。したがって係合部45は、第1側壁41に近接する方向にさらに折り返される。係合部45の先端部が引っ掛け溝53の内部に入ると、第1端部51による係合部45への押圧が解除される。すると、係合部45は自身の弾性により元の形状に戻ろうとする。詳しくは、各係合部45は境界部43を中心として、図3中矢印b方向に揺動する。押さえ面57に当接する位置にまで揺動した係合部45は、押さえ面57に干渉されて揺動を停止する。したがって係合部45と押さえ面57とは、係合部45の弾性によって弾接し係合する(図3)。
また、このときグロメット5のストッパ面54は係合部45の先端部よりも第1端部51側(上側)に位置している。さらに、グロメット5の外れ防止面55は、ストッパ面54に連続しストッパ面54よりも下方に向けて延びている。このため係合部45の先端部は、取付状態において、ストッパ面54および/または外れ防止面55と係合する。
取付状態において、グロメット5のストッパ面54は係合部45の先端部よりも上側に位置しているため、グロメット5が外れ方向(下方向)に移動すると、係合部45の先端部とグロメット5のストッパ面54とが干渉する。このため、取付部4からのグロメット5の脱落が抑制される。
また、取付状態において、係合部45の先端の戻り方向の移動軌跡(図3中二点鎖線cで示す)と、グロメット5の外れ防止面55とは、交差している。このため、係合部45が自身の弾性により、戻り方向bに揺動すると、係合部45の先端部は外れ防止面55を押圧する。外れ防止面55は傾斜面(所謂テーパ面)であるため、係合部45に外れ防止面55を押圧されたグロメット5は、カバー部3の裏面3Aに向けて(上方に向けて)移動しようとする。このことによっても、グロメット5は取付部4から脱落し難い。
さらに、図3に示す取付状態において、グロメット5の弾性変形部58は圧縮している。したがってグロメット5は、自身の弾性により係合部45を下方向に押圧する。換言すると、グロメット5の弾性変形部58は、係合部45の戻り方向bへの揺動を付勢する。しかし、上述したように係合部45が戻り方向bに揺動すると、係合部45の先端部は外れ防止面55を押圧する。このためグロメット5は、結果的に、カバー部3の裏面3Aに向けて移動しようとする。したがって、グロメット5の引っ掛け溝53と取付部4の係合部45とは強固に係合し、取付部4からのグロメット5の脱落がより信頼性高く抑制される。また、ソケット部40内部でのグロメット5のガタつきも抑制される。
参考例
参考例のカバーは、係合部の形状および引っ掛け溝の形状以外は実施例1のカバーと同じものである。参考例のカバーを模式的に表す要部拡大斜視図を図4に示す。参考例のカバーにおけるカバー部材を図2と同位置で切断した様子を模式的に表す要部拡大断面図を図5に示す。参考例のカバーを図2と同位置で切断した様子を模式的に表す要部拡大断面図を図6に示す。参考例のカバーを製造するための成形型を模式的に表す要部拡大断面図を図7に示す。本発明のカバーにおけるグロメットの他の形態を模式的に表す斜視図を図8に示す。なお、図4は成形時におけるカバーを表す。図5は成形時におけるカバー部材を表す。図6は取付状態におけるカバーを表す。
図4に示すように、参考例のカバー1における係合部45はコ字の枠状をなす。詳しくは、係合部45は、短冊状をなし第1側壁41の下端から下方に突出する2つの側枠部60と、左右方向に延びる短冊状をなし2つの側枠部60の下端部を連結する頂枠部61と、を持つ。図5に示すように、側枠部60の肉厚は、基端部側(第1側壁41側)から先端部側に向けて徐々に薄肉になっている。詳しくは、側枠部60の基端部の肉厚は第1側壁41の肉厚とほぼ同じであり、側枠部60の外壁面62は傾斜面である。頂枠部61の肉厚は、側枠部60における先端側部分の肉厚とほぼ同じである。側枠部60の基端部(すなわち境界部43)には、成形後に折り返し易いように、溝状の肉抜き部65が形成されている。
グロメット5の引っ掛け溝53は、係合部45に対応するコ字状に開口している。詳しくは、引っ掛け溝53は、上下方向に延びる2つの側溝部70と、側溝部70と直交する方向に延び2つの側溝部70の上端部を連結する頂溝部71と、を持つコ字の溝状をなす。
参考例のカバー1におけるカバー部材2(詳しくは取付部4)にグロメット5を取り付ける際には、先ず、境界部43を中心として係合部45を折り返す。そして、グロメット5の第1端部51を取付部4のソケット部40に差し込む。すると、取付部4の係合部45がグロメット5の引っ掛け溝53に入り込む(図3)。詳しくは、頂枠部61が頂溝部71に入り込み、一方の側枠部60における先端側部分が一方の側溝部70に入り込み、他方の側枠部60における先端側部分が他方の側溝部70に入り込む。グロメット5の側壁のなかで2つの側溝部70の間に位置する部分(中間凸部75)は、2つの側枠部60と頂枠部61とで区画された開口(係合開口68)に入り込む。このため、係合部45と引っ掛け溝53とは強固に係合する。従って、参考例のカバー1におけるグロメット5は、取付部4から脱離し難い。
なお、参考例のカバー1における係合部45は係合開口68を持つ枠状をなす。係合開口68の周壁のなかで、頂枠部61で区画されている面(開口頂壁69)は、係合部45の基端部側(図7中上側)かつソケット部40の内部側(図7中右側)から係合部45の先端部側(図7中下側)かつソケット部40の外部側(図7中左側)に向けて傾斜するテーパ面状をなす。カバー部材2を成形するための成形型8は、ソケット部40の外部側および係合開口68を成形するための分割型80と、ソケット部40の内部側を成型するための分割型81とに分割されている。成形型8は、分割型81→分割型80の順でタイミングをずらして開かれる。図7に示すように、分割型80(係合開口68を成形するための成形型8)は矢印d方向に無理抜き可能であるため、分割型80にはスライドコアは不要である。このため、参考例のカバー1におけるカバー部材2は、実施例1のカバー1におけるカバー部材2と同様に、安価に製造できる。
なお、実施例1および参考例のカバーにおけるグロメット5は円筒状であるが、本発明のカバー1におけるグロメット5は図8に示すように角筒状であっても良い。グロメット5を角筒状にすることにより、グロメット5と取付部4との係合代が大きくなる。このため、グロメット5は取付部4からさらに脱落し難くなる。
さらに、グロメット5の引っ掛け溝53は、グロメット5の周方向の一部にのみ形成しても良いが、図8に示すようにグロメット5の全周にわたって形成しても良い。この場合には、取付部4に対するグロメット5の向き(周方向の向き)が制限されないため、カバー部材2に対するグロメットの取付作業性が向上する利点がある。
また、ソケット部40の全ての側壁が平板状でなくても良い。例えば側壁の一部が湾曲板状であっても良い。この場合にも、係合部45の基端部側に位置する側壁が平板状であれば、係合部45を折り返すことができ、係合部45と引っ掛け溝53とによってグロメット5を取付部4に強固に固定できる。さらに、係合部45は一対に限らず、複数対であっても良いし、例えば3個以上の複数個の係合部45によってグロメット5を固定しても良い。
1:カバー 2:カバー部材 3:カバー部
3A:カバー部の裏面 4:取付部 5:グロメット
40:ソケット部 41:第1側壁 42:第2側壁
45:係合部 51:第1端部 52:第2端部
53:引っ掛け溝 54:ストッパ面 55:外れ防止面
58:弾性変形部 c:係合部の先端部の戻り方向の移動軌跡

Claims (3)

  1. カバー部と、該カバー部の裏面から突出形成されている取付部と、を持つカバー部材と、
    該取付部に取り付けられているグロメットと、を持ち、
    該取付部は、平板状をなす側壁を少なくとも一対持つ筒状のソケット部と、成形時において該側壁の先端部から外方に向けて突出している係合部と、を持ち、
    該グロメットは、弾性材料からなり、側面に開口する引っ掛け溝と、軸方向の一端部である第1端部と軸方向の他端部である第2端部と、を持ち、
    該引っ掛け溝の溝壁は、該グロメットを該取付部に取り付けた取付状態において該係合部の先端部よりも該第1端部側に位置するストッパ面と、該ストッパ面の奥側端部に連続する外れ防止面と、を持ち、
    該第1端部には、該取付状態において該取付部の内部で該カバー部の裏面に弾接する弾性変形部が設けられ、
    該取付状態において、
    該グロメットは、該第1端部を該カバー部の裏面に向け、
    該係合部は該ソケット部の内部に向けて折り返され、該係合部の先端部は該引っ掛け溝に係合し
    該外れ防止面は、前記係合部の先端部の戻り方向の移動軌跡と交差することを特徴とするカバー。
  2. 前記ソケット部は角筒状であり、互いに対面する一対の第1側壁と該第1側壁以外の一対の第2側壁を持ち、前記係合部は該第1側壁に一体化され、該第2側壁同士の間隔は該第1側壁同士の間隔よりも長い請求項1に記載のカバー。
  3. 前記グロメットは、軸方向の一端部である第1端部と軸方向の他端部である第2端部とを持ち、前記取付状態において該第1端部を前記カバー部の裏面に向け、
    該第1端部は、前記取付状態において、前記ソケット部の内部に配置されている請求項1または請求項2に記載のカバー。
JP2009250203A 2009-10-30 2009-10-30 カバー Expired - Fee Related JP5170574B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009250203A JP5170574B2 (ja) 2009-10-30 2009-10-30 カバー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009250203A JP5170574B2 (ja) 2009-10-30 2009-10-30 カバー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011094736A JP2011094736A (ja) 2011-05-12
JP5170574B2 true JP5170574B2 (ja) 2013-03-27

Family

ID=44111874

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009250203A Expired - Fee Related JP5170574B2 (ja) 2009-10-30 2009-10-30 カバー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5170574B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5876298B2 (ja) * 2012-01-17 2016-03-02 住友理工株式会社 エンジンカバー
CN109780026A (zh) * 2017-11-15 2019-05-21 青岛海尔洗衣机有限公司 一种连接结构、洗衣机面板锁紧装置及洗衣机
CN109837707B (zh) * 2017-11-27 2022-09-06 青岛海尔洗涤电器有限公司 一种洗衣机台面的固定结构及洗衣机

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6185706U (ja) * 1984-11-10 1986-06-05
JP4285227B2 (ja) * 2003-03-28 2009-06-24 豊田合成株式会社 エンジンカバーの取付構造
JP2005291318A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Mikimoto Soshingu:Kk 連結具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011094736A (ja) 2011-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5154459B2 (ja) クッションクリップ
JP6328476B2 (ja) クリップ
JP2011027209A (ja) クッションクリップ
JP2008074325A (ja) 物品のシール構造
CN102300429B (zh) 电子设备存放壳
KR20120112252A (ko) 쿠션 클립
JP2007225093A (ja) クッションクリップ
JP2014185656A (ja) ダストカバー
JP5170574B2 (ja) カバー
JP2010069854A (ja) 発泡体付き成形部材
JP2004281370A (ja) コネクタ
JP2014062560A (ja) 車両用ダストカバー組付体およびその製造方法
JP6088231B2 (ja) ホールプラグ
JP2013225957A (ja) グロメット
JP3570660B2 (ja) グロメット
JP5108491B2 (ja) 合成樹脂製部品のシール構造
JPH11287221A (ja) クリップ
JP5911023B2 (ja) 樹脂部材取付構造
JP2006112546A (ja) クリップ
JP2016011651A (ja) 車両用部品の取付構造
JP2000230674A (ja) パイプクランプ
JP4560476B2 (ja) 取付部材
JP4696982B2 (ja) 意匠カバー
JP4269791B2 (ja) フードストッパ
JP2010189787A (ja) ヘルメット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120925

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121113

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121219

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees