JP2016011651A - 車両用部品の取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】弾性部材を車両用部品に取り付けた状態で弾性部材が外れるのを抑制できるようにしながら、弾性部材の取付作業に要する力を小さくして取付作業性を良好にする。
【解決手段】弾性部材30は、柱状部材10の先端部が嵌入する嵌入孔を形成する筒状部31を有している。エンジンカバー20には、弾性部材30の筒状部31が挿入された状態で取り付けられる取付開口部26が形成されている。弾性部材30の筒状部31の外面には、取付開口部26の周縁部26aが入り込んだ状態で係合する係合溝Tと、取付開口部26の周縁部26aを係合溝Tに案内する案内面33d、33gとが形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車等の車両用部品の取付構造に関するものである。
従来より、例えば自動車のエンジンを構成する部材にエンジンカバーを取り付ける取付構造として、エンジンカバーを、エンジンの上面から上方へ突出する突出部材に対して弾性部材を介在させて取り付ける構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のエンジンカバーの角部には、下方へ突出するように取付座が一体成形されている。取付座には、弾性部材を挿入することによってエンジンカバーに取り付けるための取付孔が形成されている。この取付孔の周方向の一部は切り欠かれている。一方、弾性部材は、突出部材の先端部が嵌入する嵌入孔を有している。弾性部材は、エンジンカバーの取付座に対して取付孔の切欠部分から該取付孔に挿入することによって取り付けられ、この取付状態にある弾性部材の嵌入孔にエンジンの突出部材の先端部を嵌入してエンジンカバーをエンジンへ取り付けることができるようになっている。
また、車両部品の取付構造としては、エアクリーナ部品を、弾性部材を介して取り付ける構造として例えば特許文献2に開示されている構造も知られている。この特許文献2の取付孔は切り欠かれていない。
特開2011−47497号公報 特開2014−084787号公報
ところが、特許文献1のエンジンカバーの取付座に形成された切欠部分の幅は、一旦取り付けられた弾性部材が切欠部分から抜け出ないようにするために弾性部材の外径よりも小さく設定する必要がある。このため、弾性部材を取付座に取り付ける際には、弾性部材を切欠部分の周縁部に押し付けて弾性変形させながら取付開口部まで圧入していく必要がある。特に、エンジンを構成する部材のように振動する部材に弾性部材を介してエンジンカバーを取り付ける場合には、弾性部材が取付開口部から抜けるのを抑制するために切欠部分の幅をより一層狭くしなければならず、弾性部材を取り付けるのに要する力が大きくなり、ひいては弾性部材の取付作業性が悪化するという問題がある。
また、特許文献2のエアクリーナの取付座の取付孔に切欠部が設けられていないのは、エアクリーナが重量物でエンジンの振動によって強く振動しても弾性部材が取付座から外れないようにするためである。よって、取付孔に弾性部材を高圧で圧入しなければならなかった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、弾性部材を車両用部品に取り付けた状態で弾性部材が外れるのを抑制できるようにしながら、弾性部材の取付作業に要する力を小さくして取付作業性を良好にすることにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、
第1車両用部品を、所定方向に突出する部分を有する第2車両用部品に対して弾性部材を介在させて取り付ける車両用部品の取付構造において、
上記弾性部材は、上記第2車両用部品の先端部が嵌入する嵌入孔を形成する筒状部を有し、
上記第1車両用部品には、上記弾性部材の筒状部が挿入された状態で取り付けられる取付開口部が形成され、
上記弾性部材の筒状部の外面には、上記取付開口部の周縁部が入り込んだ状態で係合する係合溝と、上記取付開口部の周縁部を上記係合溝に案内するように該係合溝まで延びる案内面とが形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、弾性部材を第1車両用部品に取り付ける際、弾性部材の筒状部の外面に形成された案内面により、第1車両用部品の取付開口部の周縁部が弾性部材の係合溝まで案内される。従って、一旦取り付けた弾性部材が取付開口部から抜けるのを抑制するために取付開口部の内径を十分に小さくしても、第1車両用部品の取付開口部の周縁部を小さい力で弾性部材の係合溝に入り込ませて該係合溝に係合させることが可能になる。
第2の発明は、第1の発明において、
上記案内面は、上記弾性部材の筒状部の外面に形成された螺旋状突部と連続していることを特徴とする。
この構成によれば、弾性部材を第1車両用部品に取り付ける際、第1車両用部品の取付開口部の周縁部を弾性部材の螺旋状突部に接触させた状態で例えば弾性部材を筒状部の中心線周りに回転させることで取付開口部の周縁部が案内面によって係合溝まで案内される。
第3の発明は、第1または2の発明において、
上記弾性部材の筒状部の外面には、互いに中心線方向に離れた部位から径方向に突出する突出板部が設けられ、
上記係合溝は、上記突出板部の間に形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1車両用部品の取付開口部の周縁部が弾性部材の係合溝に入り込んだ状態で、取付開口部の周縁部が両突出板部に当接することになる。これにより、取付開口部の周縁部が係合溝からより一層抜けにくくなる。
第4の発明は、第1から3のいずれか1つの発明において、
上記弾性部材の筒状部における上記第2車両用部品を挿入する側には、工具が係合する凹部及び凸部の一方または両方が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、弾性部材を第1車両用部品に取り付ける際に工具を弾性部材に係合させて工具によって弾性部材を取り付けることが可能になる。
第5の発明は、第1から4のいずれか1つの発明において、
上記弾性部材の筒状部における上記第2車両用部品を挿入する側は、該筒状部の端部開口に近づくほど内径が大きくなるように形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、第2車両用部品の先端部を弾性部材の筒状部に容易に挿入することが可能になる。
第1の発明によれば、第1車両用部品と第2車両用部品との間に介在する弾性部材の外面に、第1車両用部品の取付開口部の周縁部が入り込んだ状態で係合する係合溝と、取付開口部の周縁部を係合溝に案内する案内面とを形成したので、弾性部材を第1及び第2車両用部品に取り付けた状態で弾性部材が外れるのを抑制しながら、弾性部材の取付作業に要する力を小さくして取付作業性を良好にすることができる。
第2の発明によれば、案内面が螺旋状突部と連続しているので、弾性部材の取付時に例えば弾性部材を筒状部の中心線周りに回転させることによってより一層小さな力で弾性部材を取り付けることができる。
第3の発明によれば、弾性部材の筒状部の外面に形成された突出板部の間に係合溝が形成されているので、係合溝に入り込んだ取付開口部の周縁部が係合溝からより一層抜けにくくなり、これにより、弾性部材が第1車両用部品から離脱するのを効果的に抑制できる。
第4の発明によれば、工具が係合する凹部及び凸部の一方または両方を弾性部材に形成したので、工具によって弾性部材を容易に取り付けることができる。
第5の発明によれば、第2車両用部品の先端部を弾性部材の筒状部に容易に挿入することができる。
実施形態1に係る車両用部品の取付構造の分解斜視図である。 弾性部材の正面図である。 弾性部材の背面図である。 弾性部材の平面図である。 図4におけるV−V線断面図である。 弾性部材を下方から見た斜視図である。 弾性部材の底面図である。 実施形態2に係る車両用部品の取付構造の分解斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る車両用部品の取付構造Aの分解斜視図である。この実施形態の説明では、車両用部品の取付構造Aを自動車のエンジンカバーの取付構造に適用した場合について説明する。すなわち、自動車に搭載されているエンジンの一部を構成するシリンダヘッドの上部には、上方へ突出するように形成された部分を有する柱状部材10が設けられている。樹脂製のエンジンカバー20を柱状部材10に対して弾性部材30を介在させて取り付けることができるようになっており、エンジンからエンジンカバー20に伝わる振動を弾性部材30によって吸収して減衰させるようにしている。本発明の第1車両用部品はエンジンカバー20であり、第2車両用部品は柱状部材10である。
尚、本発明はエンジンカバー20を取り付ける場合以外にも、例えばエンジンのエアクリーナ(第1車両用部品)や、ボックス部品や、タンク部品を、車体側から突出する部品(第2車両用部品)に取り付ける場合、車両用内装部品を車体に取り付ける場合、車両用外装部品を車体に取り付ける場合等、様々な車両用部品を取り付ける場合に適用することができる。
図1に示す柱状部材10は、基端部がシリンダヘッドにねじ込まれて固定されている。柱状部材10のシリンダヘッドよりも上方へ突出する部分には、上側へ近づくほど細くなるように形成された棒状部11が形成されている。棒状部11の下端部にはフランジ11aが形成されている。フランジ11aよりも下側に、シリンダヘッドにねじ込まれるねじ部(図示せず)が設けられている。尚、柱状部材10の突出方向は鉛直方向でなくてもよく、例えば鉛直線に対して傾斜する方向であってもよい。
棒状部11の上端部には、該棒状部11の上側の外径よりも大きな外径を有する球状部12が設けられている。この球状部12が弾性部材30に嵌入されるようになっている。尚、この実施形態では、柱状部材10の上端部に球状部12を設けているが、これに限らず、球状部12の代わりに例えば上下方向に長い楔型の部分を設けてもよい。
エンジンカバー20は、シリンダヘッドを上方から覆うように形成された上壁部21と上壁部21の周縁部から下方へ延びる周壁部22とを有している。上壁部21の裏面には、弾性部材30を取り付けるための取付座23が一体成形されている。取付座23は、図示しないが複数設けられている。取付座23は、エンジンカバー20の上壁部21の裏面から下方に湾曲して延びる縦板部25を有し、縦板部25には横方向に延びる横板部24が連なっている。縦板部25は、横板部24の上側へ突出していて、エンジンカバー20の上壁部21の裏面に連なっている。横板部24の略中央部には、弾性部材30を取り付けるための取付開口部26が形成されている。この取付開口部26は略円形である。取付開口部26の周縁部26aと縦板部25とは離れている。また、切欠部27が形成されている。
図2や図3に示すように、弾性部材30は、全体として上下方向に延びる筒状部31と、下端側突出板部32と、中間突出板部33と、螺旋状突部34とを有している。筒状部31の外面形状は上方へ向かって徐々に縮径する形状となっている。筒状部31の上側の外径は、エンジンカバー20の取付座23の取付開口部26の径よりも小さく設定されている。
図5〜図7に示すように、筒状部31の内側には、柱状部材10の球状部12が嵌入する嵌入孔35が形成されている。嵌入孔35の下端は筒状部31の下端面に開口しており、この下端開口35aは略円形である。嵌入孔35の内面における上下方向中間部は、筒状部31の中心線X(図5に示す)に最も近づくように膨出した膨出面35bで構成されている。膨出面35bが形成された部位の内径は、柱状部材10の球状部12の外径よりも小さく設定されている。図5に示すように、嵌入孔35の内面における膨出面35bよりも上側は、外側に拡径する第1上側テーパー面35fと、上端に近づくほど縮径するように形成された第2上側テーパー面35cとによって拡径部35gが形成されている。嵌入孔35の上端面は、上方へ湾曲する湾曲面35eで構成されている。柱状部材10の球状部12の上端部は、嵌入孔35に嵌入した状態で上側テーパー面35cによって形成された部位に達するようになっている。嵌入孔35の内面における膨出面35bよりも下側は、下端開口35aに近づくほど拡径するように形成された下側テーパー面35dで構成されている。下端開口35aの径は、柱状部材10の球状部12の外径よりも大きく設定されている。
図6や図7に示すように、弾性部材30の筒状部31における柱状部材10を挿入する側(下側)には、複数の凸部37が形成されている。この実施形態では、凸部37が4つ形成されている場合について説明するが、凸部37の数は3つ以下であってもよいし、5つ以上であってもよい。
凸部37は、下側テーパー面35dから突出する板状をなしており、筒状部31の周方向に略等間隔に配置されている。凸部37の上端部は膨出面35bに連なっており、凸部37は側面視で略三角に近い形状となっている。凸部37の突出方向先端部は、膨出面35bの中心線Xに最も近い部分よりも径方向外方に位置している。凸部37には、弾性部材30をエンジンカバー20に取り付ける際に、弾性部材30を回転させるための工具(図示せず)が係合するようになっている。工具には、凸部37が入る形状の凹部が形成されており、この工具の凹部に弾性部材30の凸部37を入れて嵌合させることで工具と弾性部材30とが筒状部31の中心線X周りに一体になって回転するようになる。
尚、この実施形態では、弾性部材30の筒状部31における柱状部材10を挿入する側に凸部37を形成しているが、これに限らず、例えば凹部を形成してもよい。この場合、工具には凸部を形成し、工具の凸部を弾性部材30の凹部に入れて嵌合させるようにすればよい。また、弾性部材30の筒状部31における柱状部材10を挿入する側に、凹部と凸部を形成してもよい。この場合、工具には凸部と凹部と形成し、工具の凸部を弾性部材30の凹部に入れて嵌合させ、工具の凹部を弾性部材30の凸部に入れて嵌合させるようにすればよい。
また、弾性部材30の筒状部31における柱状部材10を挿入する側に凸部37を形成しているが、下端側突出板部32の外周側に凸部と凹部の一方または両方が設けられていてもよい。
図2及び図3に示すように、筒状部31の外面の上端部には、上方へ膨出するように湾曲する上端湾曲面31aが形成されている。また、筒状部31の外面の下端部には下端側突出板部32が一体成形されている。下端側突出板部32は、筒状部31の外面から径方向に突出して周方向に連続して延びている。図5に示すように、下端側突出板部32の上面32aは、筒状部31の中心線Xに対して略直交する方向に延びている。下端側突出板部32の厚みは、中間突出板部33よりも厚く設定されている。
筒状部31の外面の上下方向中間部には、下端側突出板部32から上方に離れた部位に中間突出板部33が一体成形されている。従って、下端側突出板部32と中間突出板部33とは、互いに中心線X方向に離れた部位から突出している。中間突出板部33は、筒状部31の外面から径方向に突出して周方向に延びている。中間突出板部33は、筒状部31の周方向について連続しているが、図2または図5に示すように中間突出板部33の一端部33aと他端部33bとの間に一部隙間Sが形成されている。
また、図2及び図5に示すように、中心線Xの径方向について、下端側突出板部32の外縁部と、中間突出板部33の隙間Sが形成された部分との離間寸法Hは、後述するように、エンジンカバー20の取付開口部26の周縁部26aが係合溝Tに入り込み易いように設定されている。
図5に示すように、中間突出板部33の下面33cは、筒状部31の中心線Xに対して略直交する方向に延びている。中間突出板部33の下面33cと、下端側突出板部32の上面32aとは上下方向に離れている。中間突出板部33の下面33cと、下端側突出板部32の上面32aとの間には、エンジンカバー20の取付座23に形成された取付開口部26の周縁部26a(図5に仮想線で示す)が入り込んだ状態で係合する係合溝Tが形成されている。係合溝Tの底面は、筒状部31の周方向に連続して延びており、筒状部31の中心線Xと略平行である。
係合溝Tの幅(上下寸法)は、エンジンカバー20の取付座23の横板部24の厚みと同じか若干狭く設定されている。従って、取付開口部26の周縁部26aが係合溝Tに入り込んだ状態では、取付開口部26の周縁部26aの上部が中間突出板部33の下面33cに接触し、取付開口部26の周縁部26aの下部が下端側突出板部32の上面32aに接触する。これによって取付開口部26の周縁部26aが中間突出板部33の下面33cと、下端側突出板部32の上面32aとによって上下両側から挟まれた状態になって弾性部材30がエンジンカバー20の取付座23に対して上下方向には移動しなくなる。この状態が、取付開口部26の周縁部26aが係合溝Tに係合した状態である。尚、図5では、取付開口部26の周縁部26aが係合溝Tの底面に接触しないように取付開口部26の径を設定しているが、これに限らず、取付開口部26の周縁部26aが係合溝Tの底面に接触するように取付開口部26の径を設定してもよい。
図2に示すように、中間突出板部33の一端部33aには、案内面33dが形成されている。案内面33dは、エンジンカバー20の取付開口部26の周縁部26aを係合溝Tに案内するように、中間突出板部33の上面33fから係合溝Tまで延びる傾斜面で構成されている。この案内面33dの形成により、中間突出板部33の一端部33aは、側面視で先細形状となる。
また、中間突出板部33の他端部33bには、エンジンカバー20の取付開口部26の周縁部26aを係合溝Tに案内するように係合溝Tまで延びる案内面33gが形成されている。案内面33gは、案内面33dと同方向に傾斜しており、螺旋状突部34の下端部に連続して係合溝Tまで延びている。案内面33dと案内面33gとの間に隙間Sが形成され、この隙間Sは係合溝Tに連通している。案内面33dと案内面33gとの間隔は、後述する弾性部材30のエンジンカバー20への取付時にエンジンカバー20の取付開口部26の周縁部26aが係合溝Tに容易に入り込むことができるように設定されている。
螺旋状突部34は、筒状部31の外面から突出し、筒状部31の外面をその上部から中間突出板部33まで螺旋状に延びている。螺旋状突部34の突出高さは、螺旋状突部34の上面や下面がエンジンカバー20の取付開口部26の周縁部26aに接触するように設定されている。尚、螺旋状突部34の延びる方向は右ねじとなる方向であってもよいし、左ねじとなる方向であってもよい。
螺旋状突部34の上端部は、筒状部31の上端湾曲面31aの下縁部近傍に位置している。螺旋状突部34の下端部は、中間突出板部33の他端部33bに連なっている。螺旋状突部34の下端部の下面は、中間突出板部33の他端部33bの案内面33gの上縁部と連続した面を形成している。螺旋状突部34の下面は、中間突出板部33の上面33fから上方へ離れており、螺旋状突部34の下面と中間突出板部33の上面33fとの間には、エンジンカバー20の取付開口部26の周縁部26aが入るようになっている。螺旋状突部34の周方向の形成範囲は、筒状部31の全周よりも狭い範囲となっており、この実施形態では筒状部31の1/2周から3/4周の範囲に設定してある。
次に、エンジンカバー20を柱状部材10に取り付ける要領について説明する。これに先だって柱状部材10をエンジンに取り付けておく。そして、エンジンカバー20に弾性部材30を取り付ける。
すなわち、まず、弾性部材30の筒状部31の上端湾曲面31aをエンジンカバー20の取付座23の取付開口部26に挿入する。このとき、上端湾曲面31aの外径は取付開口部26の径よりも小さいので、筒状部31の上端部を取付開口部26に容易に挿入することができる。筒状部31を挿入した後、弾性部材30の凸部37に図示しない工具の凹部を嵌合させて工具と弾性部材30とを一体化するとともに、弾性部材30の筒状部31の上端部を取付開口部26の周縁部26aに押し付ける。この状態で工具を回転させる。このときの工具の回転方向は、弾性部材30の螺旋状突部34が取付開口部26の周縁部26aに螺合する方向である。すると、弾性部材30が回転して螺旋状突部34が取付開口部26の周縁部26aに螺合していき、弾性部材30の上側が取付開口部26から上方へ突出する。このとき、螺旋状突部34は若干弾性変形して取付開口部26の周縁部26aの形状に対応するようになる。
工具を回転させていくと、取付開口部26の周縁部26aが螺旋状突部34の下端部に達する。螺旋状突部34の下端部は、中間突出板部33の他端部33bに連続しているので、取付開口部26の周縁部26aは、中間突出板部33の他端部33bと一端部33aとの隙間Sに入っていく。このとき、中間突出板部33の他端部33bの案内面33gと、一端部33aの案内面33dとが傾斜しながら係合溝Tまで延びているので、これら案内面33g、33dによって取付開口部26の周縁部26aが係合溝Tに案内される。取付開口部26の周縁部26aは、案内面33g、33dによって案内されながら周方向の一部から徐々に係合溝Tに入り込んでいき、最後には取付開口部26の周縁部26aの全周が係合溝Tに入り込んで係合溝Tに係合する。螺旋状突部34が3/4周以下の範囲で形成されているので、弾性部材30の回転角度は360°よりも小さくなっており、作業を簡単に行うことができる。
次いで、弾性部材30が取り付けられたエンジンカバー20を柱状部材10に取り付ける。この場合、まず、弾性部材30の下方に柱状部材10を位置付けた後、柱状部材10の球状部12を弾性部材30の嵌入孔35に対し下端開口35aから嵌入していく。このとき、柱状部材10の球状部12が弾性部材30の凸部37を押して径方向外方へ向けて変形させるとともに、嵌入孔35の膨出面35bを押して拡径するように変形させる。これにより柱状部材10の球状部12の上端側が弾性部材30の膨出面35bを乗り越え、凸部37及び膨出面35bの形状が復元する。これにより、柱状部材10の球状部12が弾性部材30の嵌入孔35に嵌入した状態になって通常の使用時には球状部12が嵌入孔35から抜けなくなる。
柱状部材10の球状部12を弾性部材30の嵌入孔35に嵌入する際には弾性部材30が嵌入方向に押されることになるが、この実施形態では下端側突出板部32の厚みを、中間突出板部33や螺旋状突部34よりも厚くしているので、弾性部材30がエンジンカバー20の取付開口部26からその上方へ抜けることはない。
以上説明したように、この実施形態に係る車両用部品の取付構造Aによれば、弾性部材30をエンジンカバー20に取り付ける際、弾性部材30の筒状部31の外面に形成された案内面33d、33gにより、エンジンカバー20の取付開口部26の周縁部26aが弾性部材30の係合溝Tまで案内される。従って、一旦取り付けた弾性部材30が取付開口部26から抜けるのを抑制するために取付開口部26の内径を十分に小さくしても、エンジンカバー20の取付開口部26の周縁部26aを小さい力で弾性部材30の係合溝Tに入り込ませて該係合溝Tに係合させることができ、弾性部材30の取付作業性を良好にすることができる。
また、弾性部材30の案内面33gが螺旋状突部34と連続しているので、弾性部材30の取付時に例えば弾性部材30を筒状部31の中心線X周りに回転させることによってより一層小さな力で弾性部材30をエンジンカバー20に取り付けることができる。
また、係合溝Tが弾性部材30の筒状部31の外面に形成された下端側突出板部32と中間突出板部33との間に形成されているので、係合溝Tに入り込んだ取付開口部26の周縁部26aが係合溝Tからより一層抜けにくくなり、これにより、弾性部材30がエンジンカバー20から離脱するのを効果的に抑制できる。
また、工具が係合する凸部37を弾性部材30に形成したので、工具によって弾性部材30を回転させながら容易に取り付けることができる。
(実施形態2)
図8は本発明の実施形態2に係る分解斜視図である。実施形態2は、実施形態1のものに対して第1車両部品がエアクリーナ120であるという点が異なっているだけであり、他の部分は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分について詳細に説明する。
実施形態2のエアクリーナ120は、上壁部121と上壁部121の周縁部から下方へ延びる周壁部122とを有している。周壁部122の外面には、弾性部材30を取り付けるための取付座123が一体成形されている。取付座123は、図示しないが複数設けられている。取付座123は、エアクリーナ120の周壁部122から水平方向に延びる水平板部124と、水平板部124の周縁部に連なり、該水平板部124の周縁部に沿って湾曲して延びる縦板部125とを有している。縦板部125は、水平板部124の上下両側へ突出していて、エアクリーナ120の周壁部122に連なっている。水平板部124の略中央部には、弾性部材30を取り付けるための取付開口部126が形成されている。該取付開口部126には切欠部がない。符号126aは、取付開口部126の周縁部を示している。
この実施形態2の場合も、弾性部材30をエアクリーナ120に取り付ける際、弾性部材30の筒状部31の外面に形成された案内面33d、33gにより、エアクリーナ120の取付開口部126の周縁部126aが弾性部材30の係合溝Tまで案内される。従って、一旦取り付けた弾性部材30が取付開口部126から抜けるのを抑制するために取付開口部126の内径を十分に小さくしても、エアクリーナ120の取付開口部126の周縁部126aを小さい力で弾性部材30の係合溝Tに入り込ませて該係合溝Tに係合させることができ、弾性部材30の取付作業性を良好にすることができる。
また、図示しないが、実施形態1、2において弾性部材30の上端湾曲面31aが切り欠かれて貫通穴となっていてもよい。
また、弾性部材30は、エンジンカバー20、エアクリーナ120側に組み付けられていてもよいし、柱状部材10に組み付けられていてもよい。
また、図示しないが、本実施形態の別の例として、エンジンカバー20、エアクリーナ120に、上記柱状部材10のような所定方向に突出する部分を形成し、エンジン側の部品(例えばシリンダヘッド)に、上記取付座23、123のような取付開口部26、126を有する形状の取付部を設けて、該取付開口部26、126に弾性部材30を組み付けるようにしてもよい。この場合、本発明の第1車両用部品はエンジン側の部品となり、本発明の第2車両用部品はエンジンカバー20やエアクリーナ120となる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る車両用部品の取付構造は、例えばエンジンカバーをエンジンに取り付ける場合に適用することができる。
10 柱状部材(第2車両用部品)
12 球状部
20 エンジンカバー(第1車両用部品)
26 取付開口部
26a 周縁部
30 弾性部材
31 筒状部
32 下端側突出板部
33 中間突出板部
33d 案内面
33g 案内面
34 螺旋状突部
35 嵌入孔
37 凸部
120 エアクリーナ(第1車両用部品)
126 取付開口部
126a 周縁部
A 車両用部品の取付構造
S 隙間
T 係合溝

Claims (5)

  1. 第1車両用部品(20)を、所定方向に突出する部分を有する第2車両用部品(10)に対して弾性部材(30)を介在させて取り付ける車両用部品の取付構造(A)において、
    上記弾性部材(30)は、上記第2車両用部品(10)の先端部が嵌入する嵌入孔(35)を形成する筒状部(31)を有し、
    上記第1車両用部品(20)には、上記弾性部材(30)の筒状部(31)が挿入された状態で取り付けられる取付開口部(26)が形成され、
    上記弾性部材(30)の筒状部(31)の外面には、上記取付開口部(26)の周縁部(26a)が入り込んだ状態で係合する係合溝(T)と、上記取付開口部(26)の周縁部(26a)を上記係合溝(T)に案内するように該係合溝(T)まで延びる案内面(33d、33g)とが形成されていることを特徴とする車両用部品の取付構造(A)。
  2. 請求項1に記載の車両用部品の取付構造(A)において、
    上記案内面(33g)は、上記弾性部材(30)の筒状部(31)の外面に形成された螺旋状突部(34)と連続していることを特徴とする車両用部品の取付構造(A)。
  3. 請求項1または2に記載の車両用部品の取付構造(A)において、
    上記弾性部材(30)の筒状部(31)の外面には、互いに中心線方向に離れた部位から径方向に突出する突出板部(32、33)が設けられ、
    上記係合溝(T)は、上記突出板部(32、33)の間に形成されていることを特徴とする車両用部品の取付構造(A)。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の車両用部品の取付構造(A)において、
    上記弾性部材(30)の筒状部(31)における上記第2車両用部品(10)を挿入する側には、工具が係合する凹部及び凸部(37)の一方または両方が形成されていることを特徴とする車両用部品の取付構造(A)。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の車両用部品の取付構造(A)において、
    上記弾性部材(30)の筒状部(31)における上記第2車両用部品(10)を挿入する側は、該筒状部(31)の端部開口(35a)に近づくほど内径が大きくなるように形成されていることを特徴とする車両用部品の取付構造(A)。
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