JP2004281370A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】軸方向と径方向のガタを抑止して振動による端子相互の摩耗を防ぐ。
【解決手段】一方のコネクタハウジング4に、傾斜面8aを有するガタ規制部材10を設け、他方のコネクタハウジング7に、両コネクタハウジングの嵌合時に傾斜面に当接する傾斜部11を設けた耐震用のコネクタ1を採用する。ガタ規制部材10をコネクタ嵌合方向に移動自在とし、ガタ規制部材を移動に抗して弾性部材12で支持した。端子収容部であるインナハウジング2にガタ規制部材を設けた。フロントホルダでガタ規制部材10の抜け止めをした。傾斜面を有する複数の当接部8と連結部9とでガタ規制部材10を構成した。ガタ規制部材に当接する複数の突部を弾性部材12に設けたり、突部を各当接部8に対応させてもよい。コネクタハウジングにガタ規制部材を係止手段で係止させてもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、両コネクタハウジングの間にガタ規制部材を配置して両コネクタハウジングのコネクタ嵌合方向とコネクタ嵌合直交方向のガタ付きを防止し、両コネクタハウジング内の端子相互の摩耗を防止したコネクタに関するものである。
図21〜図22は従来のコネクタを示すものである(特許文献1参照)。
このコネクタ61は、雌端子62を収容する一方のコネクタ63と、雄端子64を収容する他方のコネクタ65とで成り、合成樹脂製の一方のコネクタハウジングの外側のフード部66の内面にガタ規制突部67を一体に形成し、他方のコネクタハウジング68の外壁面をガタ規制突部67の表面に隙間なく接触させて、両コネクタ63,65の嵌合直交方向のガタを防止したものである。
一方のコネクタハウジングは雄型のインナハウジング69とその外側の矩形筒状のフード部66とで成り、インナハウジング69内に雌端子62が収容されている。雌端子62は合成樹脂製のフロントホルダ70で二重係止されている。インナハウジング64の基部には防水パッキン71が装着されている。ガタ規制突部67は略長方形状を呈している。
フード部66とインナハウジング64との間に他方のコネクタハウジング68が挿入される。図22は嵌合直前の状態を示している。両コネクタハウジングの嵌合と同時に雄・雌両端子62,70が接続され、他方のコネクタハウジング68の先端部がパッキン71に密着し、フード部66のロックアーム72が他方のコネクタハウジング68の係合突起に係合して、両コネクタがロックされ、それらと同時に、一方のコネクタハウジングのフード部66と他方のコネクタハウジング68とのコネクタ嵌合直交方向のガタが規制突部67で防止され、車両走行時等の振動による雄・雌両端子62,70の摩耗の低減が図られる。
特開2002−198127(第3−4頁、図4,図6)
しかしながら、上記従来のコネクタにあっては、コネクタ嵌合直交方向のガタは防止されるものの、コネクタ嵌合方向のガタが防止されないため、車両走行中の振動や近接の機器やエンジン等の振動による雄・雌両端子62,70の摩耗等が完全には解消されないという問題があった。また、一方のコネクタハウジングのフード部66と他方のコネクタハウジング68とのガタは防止されるものの、一方のコネクタハウジングの肝心の端子収容部であるインナハウジング64と他方のコネクタハウジング68とのガタが直接的には防止されないため、雄・雌端子相互のガタを生じやすく、両端子62,70の摩耗が完全には解消されないという懸念があった。さらに、長期に渡って使用された場合に、ガタ規制突部67が車両走行時等の振動によって摩耗や圧縮変形を起こし、コネクタ嵌合直交方向のガタを生じかねないという懸念もあった。
本発明は、上記した点に鑑み、コネクタ嵌合直交方向のみならずコネクタ嵌合方向のガタをも防止でき、しかもコネクタハウジングの端子収容部であるインナハウジングのガタを防止し、加えて、長期間の使用によってもガタを生じることがなく、雄・雌両端子の摩耗等を確実に防止することができるコネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るコネクタは、一方のコネクタハウジングに、傾斜面を有するガタ規制部材を設け、他方のコネクタハウジングに、両コネクタハウジングの嵌合時に該傾斜面に当接する傾斜部を設けたことを特徴とする。
上記構成により、両コネクタハウジングの嵌合時に傾斜面と傾斜部とが当接することで、振動時にコネクタ嵌合方向と嵌合直交方向との二方向のガタ付きが防止される。これにより、両コネクタハウジング内の雄・雌端子の摩耗が確実に防止される。
請求項2に係るコネクタは、請求項1記載のコネクタにおいて、前記ガタ規制部材をコネクタ嵌合方向に移動自在とし、該ガタ規制部材を移動に抗して弾性部材で支持したことを特徴とする。
上記構成により、両コネクタハウジングの嵌合に伴ってガタ規制部材が傾斜面で押されてコネクタ嵌合反対方向に移動し、弾性部材に突き当たって弾性的に支持される。これにより、傾斜面と傾斜部とが隙間なく確実に当接する。
請求項3に係るコネクタは、請求項2記載のコネクタにおいて、前記弾性部材が前記一方のコネクタハウジング側の防水パッキン等であり、両コネクタハウジングの嵌合状態で前記ガタ規制部材が該弾性部材に弾性的に押接するようにしたことを特徴とする。
上記構成により、例えば防水パッキンでコネクタハウジング内の防水を行うと同時にガタ防止を行うことができる。
請求項4に係るコネクタは、請求項1〜3の何れか1項に記載のコネクタにおいて、前記一方のコネクタハウジングの端子収容部であるインナハウジングに前記ガタ規制部材を設けたことを特徴とする。
上記構成により、インナハウジング内の端子のガタを直接的に規制(防止)できる。
請求項5に係るコネクタは、請求項1〜4の何れか1項に記載のコネクタにおいて、前記一方のコネクタハウジングにフロントホルダを設け、該フロントホルダで前記ガタ規制部材の抜け止めをしたことを特徴とする。
上記構成により、端子を二重係止させるフロントホルダでガタ規制部材の前方への抜け出しが阻止される。
請求項6に係るコネクタは、請求項5記載のコネクタにおいて、前記ガタ規制部材が前記フロントホルダ及び/又は前記弾性部材と一体に形成されたことを特徴とする。
上記構成により、部品点数が削減され、部品コストや組付工数が低減される。
請求項7に係るコネクタは、請求項1〜6の何れか1項に記載のコネクタにおいて、前記ガタ規制部材が前記傾斜面を有する複数の当接部と、該複数の当接部を周方向に連結する連結部とで構成されることを特徴とする。
上記構成により、複数の当接部と連結部とでガタ規制部材が略環状に形成され、コネクタハウジングにガタ規制部材を組み付けやすくなり、且つ組付中の脱落等も防止される。また、コネクタハウジングの全周に渡って各当接部で均一にガタを規制することができる。
請求項8に係るコネクタは、請求項7記載のコネクタにおいて、前記連結部が可撓性を有することを特徴とする。
上記構成により、ガタ規制部材が径方向(コネクタ嵌合直交方向)に伸縮自在となり、両コネクタハウジングの寸法ばらつきを吸収して、傾斜面と傾斜部とを正確に当接させることができる。また、連結部が伸縮することで、ガタ規制部材をコネクタハウジングに容易に組み付けることができる。
請求項9に係るコネクタは、請求項8記載のコネクタにおいて、前記連結部が薄肉の連結片であることを特徴とする。
上記構成により、請求項8記載の作用が確実に行われると共に、ガタ規制部材が軽量化される。
請求項10に係るコネクタは、請求項8記載のコネクタにおいて、前記連結部が、前記当接部の間を軸方向又は径方向に貫通するスリットによって形成された薄肉部であることを特徴とする。
上記構成により、請求項8記載の作用が確実に行われると共に、ガタ規制部材を樹脂成形で容易に製造することができる。
請求項11に係るコネクタは、請求項7〜10の何れか1項に記載のコネクタにおいて、前記ガタ規制部材の当接部がばね性を有することを特徴とする。
上記構成により、傾斜面と傾斜部との傾斜角度のばらつきを吸収して、傾斜面と傾斜部とを常に隙間なく当接させることができる。また、振動を減衰させることができる。
請求項12に係るコネクタは、請求項1〜11の何れか1項に記載のコネクタにおいて、前記ガタ規制部材が軟質材又は弾性材で形成されたことを特徴とする。
上記構成により、傾斜面と傾斜部との傾斜角度のばらつきを吸収して、傾斜面と傾斜部とを常に隙間なく当接させることができる。また、弾性材によれば、振動を減衰させることができる。また、コネクタハウジングへの組付性も高まる。
請求項13に係るコネクタは、請求項2〜12の何れか1項に記載のコネクタにおいて、前記弾性部材が前記ガタ規制部材に当接する複数の突部を有することを特徴とする。
上記構成により、弾性部材の突部がガタ規制部材に弾性的に当接した際に、突部が潰れて隣接する凹部内に吸収され、潰れ変形が外側に膨出することがなくなる。これにより、膨出部がガタ規制部材や他方のコネクタハウジングといった本来接触しなくてよい部分に接触して摩擦抵抗を生じることが防止され、弾性部材の付勢力(押圧力)が確実にガタ規制部材に伝わり、ガタ規制部材が他方のコネクタハウジングの傾斜部に強く押接される。
請求項14に係るコネクタは、請求項13記載のコネクタにおいて、前記突部が前記ガタ規制部材の各当接部に対応して位置することを特徴とする。
上記構成により、各当接部に各突部が当接する(一つの当接部に一つの突部が当接する)から、ガタ規制部材が周方向で均一に押圧され、各当接部が傾き等なく他方のコネクタハウジングの傾斜部に確実に強く当接する。
請求項15に係るコネクタは、請求項1〜14の何れか1項に記載のコネクタにおいて、前記一方のコネクタハウジングに前記ガタ規制部材を係止手段で係止させたことを特徴とする。
上記構成により、ガタ規制部材がコネクタハウジングに固定され、例えばフロントホルダの装着前におけるコネクタハウジングからのガタ規制部材の脱落が防止される。また、フロントホルダの仮係止時(端子二重係止用のフロントホルダをコネクタハウジングに仮装着した状態で、コネクタハウジング内に端子が挿入される)におけるガタ規制部材のガタ付きが防止され、ガタ規制部材が安定して位置決めされる。
請求項16に係るコネクタは、請求項15記載のコネクタにおいて、前記係止手段が凸部と凹部で構成され、前記ガタ規制部材が前記弾性部材を圧縮する範囲で、該凸部が該凹部内を移動自在であることを特徴とする。
上記構成により、一方と他方のコネクタハウジングの嵌合時に、ガタ規制部材が他方のコネクタハウジングで押されて後退し、弾性部材を圧縮し、その反発力でガタ規制部材が他方のコネクタハウジングに強く密着するから、コネクタハウジング相互のガタ付きすなわちコネクタハウジング内の端子相互のガタが確実に防止される。凸部は、ガタ規制部材が弾性部材を圧縮し終えるまでの間で凹部内を自由に移動する。
請求項1記載の発明によれば、傾斜面と傾斜部との当接で振動時のコネクタ嵌合方向と嵌合直交方向との二方向のガタ付きが防止されるから、両コネクタハウジング内の雄・雌端子の摩耗が確実に防止され、電気的接続の信頼性が向上する。
請求項2記載の発明によれば、両コネクタハウジングの嵌合時にガタ規制部材が弾性部材に突き当たって弾性的に支持され、傾斜面と傾斜部とが隙間なく確実に当接するから、両コネクタハウジングのガタとそれに起因する端子の摩耗が一層確実に防止される。
請求項3記載の発明によれば、例えば防水パッキンで防水とガタ防止の両方を行わせることで、部品点数が削減され、コネクタの肥大化やコストアップが防止される。
請求項4記載の発明によれば、インナハウジング内の端子のガタを直接的に規制(防止)できるから、従来のコネクタハウジングの外側のフード部のガタを規制する構造に較べて振動による端子の摩耗が減少する。
請求項5記載の発明によれば、フロントホルダで端子の係止とガタ規制部材の抜け出し防止の両方を行うことができ、部品点数が削減され、構造の肥大化やコストアップが防止される。
請求項6記載の発明によれば、部品点数が削減され、部品コストや組付工数が低減されることで、コネクタのコストが低減される。
請求項7記載の発明によれば、コネクタハウジングに略環状のガタ規制部材を組み付けやすくなり、且つ組付中の脱落等も防止されるから、組付作業性が向上する。また、コネクタハウジングの全周に渡って均一にガタを規制でき、振動による端子の摩耗が一層確実に防止される。
請求項8記載の発明によれば、連結部で両コネクタハウジングの寸法ばらつきを吸収して、傾斜面と傾斜部とを正確に当接させることで、ガタとそれに起因する端子の摩耗を一層確実に防止できる。また、コネクタハウジングへのガタ規制部材の組付作業性も向上する。
請求項9記載の発明によれば、請求項8記載の効果が確実に奏されると共に、ガタ規制部材が軽量化され、コネクタの軽量化に寄与する。
請求項10記載の発明によれば、請求項8記載の効果が確実に奏されると共に、ガタ規制部材を樹脂成形で容易に製造でき、生産性が向上する。
請求項11記載の発明によれば、傾斜面と傾斜部との傾斜角度のばらつきを吸収したり、振動を減衰できるから、ガタとそれに伴う端子の摩耗が一層確実に防止される。
請求項12記載の発明によれば、傾斜面と傾斜部との傾斜角度のばらつきを吸収したり、振動を減衰できるから、ガタとそれに伴う端子の摩耗が一層確実に防止される。また、ガタ規制部材の組付作業性も向上する。
請求項13記載の発明によれば、弾性部材が変形して他部品との摩擦抵抗を生じることがないから、弾性部材の付勢力(押圧力)が確実にガタ規制部材に伝わり、ガタとそれに伴う端子の摩耗がより一層確実に防止される。
請求項14記載の発明によれば、各当接部に各突部が当接して、各当接部が傾き等なく均一に押圧されるから、ガタとそれに伴う端子の摩耗がより一層確実に防止される。
請求項15記載の発明によれば、コネクタハウジングからのガタ規制部材の脱落が防止されるから、コネクタやワイヤハーネスの組立性が向上する。また、ガタ規制部材の脱落を防止するためのフロントホルダやそれに代わる部材が不要となるから、コネクタの構造の簡素化と小型化と低コスト化が可能となる。
請求項16記載の発明によれば、コネクタ嵌合時に凸部が凹部内を移動することで、弾性部材の反力でガタ規制部材が他方のコネクタハウジングに強く押接するから、両コネクタハウジングのガタ付きすなわちコネクタハウジング内の端子相互のガタが確実に防止され、コネクタハウジングや端子の摩耗等が確実に防止される。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図2は、本発明に係るコネクタの一実施形態を示すものである。
このコネクタ(耐震コネクタ)1は、端子収容部であるインナハウジング2とその外側を覆うフード3とを有する合成樹脂製の一方のコネクタハウジング4と、インナハウジング2とフード部3との略矩形環状の隙間5に挿入される略矩形環状の周壁6を有する他方のコネクタハウジング7とを備え、インナハウジング2の外周に、断面略くさび状の複数の当接部8と、各当接部8をインナハウジング周方向に連結する薄肉の可撓性の連結部9とで成るガタ規制部材10を装着し、他方のコネクタハウジング7の周壁6の内面に、当接部8の外側の傾斜面8aに当接するテーパ状の内側の傾斜面11である被当接部(傾斜部)を形成したことを第一の特徴とするものである。
また、当接部8の後端8bに前端12aを当接させる弾性部材である合成ゴム製の防水パッキン(弾性部材)12をインナハウジング2の基部側に装着して、両コネクタハウジング4,7の完全嵌合時(ロック時)に、被当接部11が当接部8に押接し、当接部8が後退しつつ防水パッキン12の前端12aに押接して、当接部8が防水パッキン12で弾性的に支持されるようにしたことを第二の特徴とするものである。
インナハウジング2の周壁13は図2の如く断面略矩形状(正確にはやや湾曲した外周面と略円弧状の四つ角部を有する)に形成され、図1の如く周壁13が階段状に前半が薄肉に、中間が中肉に、後端側が厚肉にというように三段に形成されている。
そして、前半の周壁13aの外周面に沿って略矩形環状にガタ規制部材10が装着され、中間の周壁13bの外周面に沿って略矩形環状に防水パッキン12が装着されると共に、防水パッキン12の前端側の内向きに屈曲した環状で幅広の部分(肩部)12bが前半の周壁13aの外面に沿ってガタ規制部材10の後端8bと中間の周壁13bの前端の段部との間に挟まれて位置している。この幅広の前端部12bによって当接部8との接触面積が増大している。
ガタ規制部材10はハウジング周壁13に沿って前後に移動自在であり、ハウジング前端に装着された合成樹脂製のフロントホルダ14で防止パッキン12と共に前方への抜け出しを阻止されている。フロントホルダ14は雌型の端子15をインナハウジング2内に二重係止させている。一方のコネクタハウジング4と電線付きの雌型の端子15と端子後部の電線外周の防水ゴム栓16と防水パッキン12とガタ規制部材10とフロントホルダ14とで一方のコネクタ17が構成されている。
他方のコネクタ18は機器直付け式のものであり、機器(図示せず)に固定する又は機器と一体の後端のフランジ部19と、フランジ部19に続く端子固定部20と、端子固定部20に続く略矩形環状の周壁21とでコネクタハウジング7が構成され、周壁21の内側のコネクタ嵌合室22に突出した雄型(タブ状)の端子23とコネクタハウジング7とで他方のコネクタ18が構成されている。
周壁21の長さ方向中間部において内周面に環状の傾斜面11である被当接部が形成されている。傾斜面11はコネクタ嵌合室22の底部側の小径な内周面21aに続き、内周面21aにフロントホルダ14の基端部の外周面が接し、傾斜面11は当接部8の傾斜面8aより若干短く且つ同じ傾斜角度で形成され、傾斜面11の前端はコネクタ嵌合室22の前半の大径な内周面21bに段部を介して続いている。大径な内周面21bに防水パッキン12の外周のリップ部が密着している。大径な内周面21bは前端のテーパ状ガイド面21cに続いている。なお、本明細書で前後の定義は各コネクタ17,18の嵌合先端側を前、端子23又は電線24の導出側を後としている。
本実施形態のガタ規制部材10は図2の如く左右両側に各一つの当接部8を有し、上下にそれぞれ三つの当接部8を有して、各当接部8を帯状の連結部9で連結して成り、上下と左右を結ぶ角部の連結部9は図3(a)(b)に示す如く伸縮して当接部8の位置ずれを吸収する。
すなわち、図3(a)の如くインナハウジング2の外周長さに対してガタ規制部材10の周方向長さが長い場合は、隣り合う二つの当接部8,8が近づいて、二つの当接部8,8の間の連結部9が弛んで寸法誤差を吸収し、図3(b)の如くインナハウジング2の外周長さに対してガタ規制部材10の周方向長さが短い場合は、隣り合う二つの当接部8,8が離れて、二つの当接部8,8の間の連結部9が引っ張られて最短距離で真直に伸びて寸法誤差を吸収する。
図4は上記実施形態のガタ規制部材10を示すものである。略矩形環状に複数配置された各当接部8は外側の傾斜面8aと、傾斜面8aに続く後部の短い外周面8cと、両側面8dと、内側の内周面8eとを有し、傾斜面8aと内周面8eは被当接部である相手側の傾斜面11(図1)やインナハウジング2の外周面に沿って若干湾曲していることが好ましい。両側面8dに帯片状の薄肉の連結部(連結片)9が交差している。
上記ガタ規制部材10の材質は合成樹脂であるが、他の実施形態として図4と同様の形状でもって合成ゴムやエラストマ樹脂といった弾性の軟質材でガタ規制部材10を形成してもよい。その場合は、軟質(弾性)の当接部8が両傾斜面8a,11の傾斜角度のばらつきを吸収して相手側の傾斜面11に隙間なく密着する。また、雄・雌両端子15,23(図1)の心ずれがあった場合は、当接部8が径方向に撓んで心ずれを吸収しつつ被当接部11に密着する。また、周方向の寸法誤差も連結部9が弾性的に伸縮してスムーズに吸収する。また、当接部8が車両走行中の振動等を減衰、吸収して、当接部8や被当接部11の摩耗等を防止する。
図5〜図6はガタ規制部材の他の実施形態を示すものである。これらのガタ規制部材26,27は例えば合成樹脂を材料とし、周方向の各当接部28,29を略蛇腹状に連結させて、上記同様に両コネクタ間の寸法誤差を吸収可能としたものである。
すなわち、図5のガタ規制部材26は、各当接部28を軸(前後)方向のスリット30で周方向に分割し(スリット30は径方向に貫通している)、傾斜面28aを含む前端部28fと短い外周面28cを含む後端部28bとに交互に薄肉の連結部(薄肉部)31を形成して、拡径及び縮径自在としたものである。各連結部31は可撓性を有している。
図6のガタ規制部材27は、内径及び外径側の交互のスリット32で当接部29を周方向に分割し(スリット32は軸方向に貫通している)、内周部と外周部とに薄肉の連結部(薄肉部)33を交互に形成して、拡径及び縮径自在としたものである。各連結部は可撓性を有している。なお、図5〜図6のガタ規制部材26,27を前記合成ゴムやエラストマ樹脂といった弾性の軟質材で形成してもよい。
図7〜図8はガタ規制部材のその他の実施形態を示すものである。このガタ規制部材34は、図4の形態と外観はほぼ同じで、硬質の合成樹脂材で一体に形成され、例えば略くさび状の当接部35の内部が中空(37)に形成されることで、当接部35の上下左右の各壁部35a,35d,35e、特に傾斜面(符号35aで代用)を有する外側の壁部35aがばね性を有することを特徴とするものである。当接部35の後端は開口(37)されている。
図8は図7のC−C断面を示している。各当接部35は帯片状の連結部38で連結されている。当接部35の内側及び外側の壁部35a,35eはインナハウジング2(図1)と相手コネクタハウジング7の壁面形状に応じて幅方向に若干湾曲していてもよい。これらは前記実施形態と同様である。また、当接部35の内部を中空にすると共に、例えば側壁35dにスリットを入れる等して傾斜面35a側の壁部を弾性変形可能としてもよい。
傾斜面35aを有する壁部がばね性を有することで、図9〜図11の如く両コネクタ17,18を嵌合させた際に、当接部35の傾斜面35aと被当接部の傾斜面11との傾斜角度のばらつきを吸収して、両傾斜面35a,11が隙間なく密着すると共に、車両走行中等のコネクタの振動を減衰させる。
以下に図9〜図11を用いてコネクタ1の組立及び嵌合方法を順に説明する。ガタ規制部材34は図8,図9の実施形態を用いているが、他の形態のガタ規制部材10,26,27を用いた場合においても同様である。
先ず、図9の如く一方のコネクタハウジング4のインナハウジング2の外周に防水パッキン12とガタ規制部材34を順に装着する。防水パッキン12はコネクタハウジング4の樹脂成形時に二色成形等により固着させてもよい。ガタ規制部材34はインナハウジング2の外周面に沿ってスライド気味に挿通させる。
次いでインナハウジング2の前端側からフロントホルダ14を装着する。フロントホルダ14は二重係止用の長い突出部38と、ガタ規制部材34に対する抜止用の略矩形環状の壁部39を有している。二重係止用の突出部38は前端側の断面略コの字状の壁部40に続き、壁部40の折り返し部40aと、折り返し部40aと一体に周方向に続く部分40bとがガタ規制部材抜止用の環状の壁部39をなしている。壁部39は完全な環状ではなく部分的な壁部であってもよい。
フロントホルダ14の仮係止状態で突出部38はインナハウジング内の可撓性の端子係止ランス41の前方に位置し、その状態で雌端子15がインナハウジング2の端子収容室42内に挿入され、係止ランス41で係止される。
次いで、図10の如くフロントホルダ14を押し込んで本係止させる(フロントホルダ14の本係止部がインナハウジング2の係合部に係合する)と同時に、突出部38が係止ランス41の撓み空間に進入して端子15が二重係止され、それと同時にフロントホルダ14の前端側の環状の壁部39がガタ規制部材34の前端に当接ないし若干の隙間を存して近接して位置する。これにより、ガタ規制部材34の前方への抜け出しが阻止される。端子収容室42は後方のゴム栓16で防水される。
図10における他方のコネクタ18の構成は図1で説明した通りである。コネクタハウジング7は周壁21の内面の嵌合方向中間部に被当接部である傾斜面11を全周に渡って有している。なお、被当接部11を当接部35の位置に対応して部分的に形成することも可能である。
一方のコネクタハウジング4はフード部3に可撓性のロックアーム43を有し、ロックアーム43は前端側に下向きの略矩形状の突起43a、後端側にロック解除用の押圧操作部43bを有し、長手方向中間部を支持部でインナハウジング2の外壁面に連結されている。
他方のコネクタハウジング7はコネクタ嵌合室22をなす壁部21の外面に、ロックアーム43の突起43aを係合させる凹部44を有している。凹部44は、突起43aを乗り越えさせる前側のガイド突起45と、若干テーパ状の後側の停止突部46との間に形成されている。両コネクタ17,18の嵌合状態でロックアーム43の突起43aは凹部44に前後方向の隙間すなわちガタ付きなく係合する。
両コネクタ17,18の嵌合と同時に、図1(ガタ規制部材10,34の形態は異なるが)の如く、他方のコネクタ18の傾斜面11が一方のコネクタ17のガタ規制部材34の傾斜面35aを後方に押して、ガタ規制部材34を防水パッキン12の前端部12bに押し付ける。防水パッキン12の前端部12bは圧縮変形し、その反発力で弾性的にガタ規制部材34を前方に押して傾斜面11に押し付ける。これにより、両傾斜面11,35aの間の隙間が完全になくなり、ガタ付きが確実に防止される。これにより、雄・雌両端子15,23の接触部分の軸方向(コネクタ嵌合方向)及び径方向(コネクタ嵌合直交方向)のガタ付きが防止され、車両走行中等における振動による両端子15,23の接触部分の摩耗が確実に防止される。
特に図11(両コネクタの嵌合断面図)の如く、ばね性を有するガタ規制部材34を用いることで、前述の如く当接部35が弾性的に径方向に圧縮されて、弾性的に傾斜面11に隙間なく密着すると共に、振動を減衰させる作用を奏する。防水パッキン12はコネクタ17内への水の浸入を阻止する。
図12〜図16は、ガタ規制部材に押接する防水パッキンの形状を変えた実施形態を示すものである。
この防水パッキン79は、ガタ規制部材74(図15)の当接部75の後端75bに当接する防水パッキン(弾性部材)77の前端部77aの形状を当接部75に対して小さな面積で接触させるように図12の如く複数の略山形状の突部78とすることで、図15(b)の当接時における防水パッキン77の膨出(80)とそれに伴う不要部分への膨出部80の接触をなくして、ガタ規制部材74に対する防水パッキン77の押圧力(付勢力)を確実に発揮させるようにしたものである。
図12〜図13の如く、防水パッキン79は柔軟なゴム材等で略矩形環状に形成され、前後二条のリップ81を有する後半の大径側の周壁82と、周壁82に一体に続く前半の小径側の周壁83と、周壁83の前端部に一体に突出形成された略山形の突部78とで構成されている。後半の周壁82の内側には段差部84が形成され、段差部84は一例として図1のコネクタハウジング17のインナハウジング2の中間の周壁13bに嵌合する。前半の周壁83は図1の防水パッキン12の肩部12bに対応する部分である。
本形態の防水パッキン79は上下に各二つ、左右に各一つの突部78を有しており、同じく上下に各二つ、左右に各一つの当接部75を有するガタ規制部材74(図16)に対応したものである。図1の形態のガタ規制部材10は上下に各三つの当接部8を有する点でのみ相違する。突部78の数すなわち当接部75の数はコネクタ1(図1)の大きさ等に応じて適宜設定される。
突部78の形状は図14(a)のような山形状(略三角形状)781に限らず、図14(b)のような略台形状782であったり、図14(c)のような半円状(円弧状)783であったり、図14(d)のような矩形状784であってもよく、突部78の形状はガタ規制部材74(図16)に対する押圧力等に応じて適宜設定される。
図15(a)(b)は、突部78のない防水パッキン77でガタ規制部材74を押圧した状態を示すものであり、図15(b)の当接時に防水パッキン77の前端部77aの膨出部分(余肉部分)80がガタ規制部材74の各当接部75の間の隙間(連結部76の部分)に入り込み、当接部75の径方向(縮径及び拡径方向)の移動を阻止したり、当接部75の側面に接触して前向きの押圧力(付勢力)を低減させたり、最悪の場合は他方のコネクタハウジング(図1の符号18参照)の周壁6に接触して摩擦抵抗となって押圧力を低減させたりする懸念を孕んでいる。
これに対し、図12〜図14のような突部78を有する防水パッキン79を使用することで、図16(a)(b)の如く各突部78がガタ規制部材74の各当接部75の後端面75bに突き当たって潰れ変形しても、各突部78の間の凹部85内で変形部分が吸収されるから、外側に膨出することがなく(膨出部80が発生することがなく)、上記不具合(図15参照)が起こる心配がない。これにより、防水パッキン79の弾性力が確実にガタ規制部材74に伝わり、各当接部75の傾斜面75aが他方のコネクタハウジングの傾斜部11(図1参照)に強く押圧され、両コネクタハウジング間のガタ付きが確実に防止される。
ガタ規制部材74の各当接部75に防水パッキン79の各突部78が弾接することで、ガタ規制部材74が周方向で均一に押圧されて、傾き等なく各当接部75が均一な力で他方のコネクタハウジングの傾斜部11に当接する。突部78を有する防水パッキン79は上記図4〜図8の各形態のガタ規制部材に対応可能である。幅広の当接部75に対しては例えば二つの突部78を同時に当接させるようにしてもよい。突部78の形状は隣接する凹部85の形状によって決定される。突部78と凹部85は相対関係にある。
なお、上記各実施形態においては、他方のコネクタ18として機器直付けコネクタを用いたが、これに限らず通常のワイヤハーネスのコネクタを用いることも可能である。機器直付けコネクタ18の場合、図1で一方のコネクタ17が上側、他方のコネクタ18が下側に位置することも多い。この場合でもコネクタ嵌合先端側を前側と定義する。また、一方のコネクタ17としてフード付きのコネクタを用いたが、これに限らずフード3のないコネクタすなわちインナハウジング2のみの如くのコネクタを用いることも可能である。その場合、例えばロックアーム43は他方のコネクタに設けることも可能である。フロントホルダ14を用いずに、係止手段等でガタ規制部材10の抜け止めを行わせることも可能である(これについては後述する)。
また、フロントホルダ14とガタ規制部材10とを一体に形成したり、ガタ規制部材10と防水パッキン12とを一体に形成したり、フロントホルダ14とガタ規制部材10と防水パッキン12とを一体に形成することも可能である。また、防水パッキン12に代わる弾性部材として合成ゴム製等の部材やOリング等を設けることも可能である。また、弾性部材としてガタ規制部材10と一体のばね片等の弾性部を形成することも可能である。また、ガタ規制部材10を例えば薄肉のヒンジ(図示せず)を介してコネクタハウジング4と一体に形成することも可能である。但しこの場合もガタ規制部材10はコネクタハウジング4に沿ってスライド移動自在なものとする。
また、上記実施形態では一方のコネクタハウジング4に、外側の傾斜面8aを有するガタ規制部材10を装着したが、他方のコネクタハウジング7に、内側の傾斜面を有するガタ規制部材(図示せず)を装着し、一方のコネクタハウジング4に外側の傾斜面(傾斜部)を形成することも可能である。特許請求の範囲における一方のコネクタハウジングとはコネクタハウジング4又はコネクタハウジング7を指すものである。
図17〜図20は、ガタ規制部材88をコネクタハウジング89に係止手段90,91で係止させた実施形態を示すものである。上記実施形態においてガタ規制部材はフロントホルダで抜止めを行っていたが、この実施形態によれば、たとえフロントホルダを用いなくともガタ規制部材88の抜止めを行うことができる。図17の実施例ではフロントホルダを用いて端子の二重係止を行うが、図面上ではフロントホルダの図示を省略している。
図17,図19で示すコネクタハウジング89は前記実施形態とは異なり、フード部92の短辺側の壁部にロックアーム93を有し、インナハウジング94の長辺側の壁部に沿って二つの端子収容室95を並列に有している。ガタ規制部材88は前例同様に合成樹脂ないしエラストマを材料として、インナハウジング94の周壁96の外面に沿って略長方形状ないし略長円形状に複数の略くさび状の当接部98を連結片99でリング状に連結させている。
図17,図18の如く、ガタ規制部材88の当接部98の内面に係止部である係止突起(凸部)90が設けられている。係止突起90は短辺側の対向する二つの当接部98に設けられ、それぞれ前側の垂直な(当接部の内面に直交する)係止面90aと後側の傾斜状のガイド面90bとを有している。各当接部98の前端寄りに係止突起90が設けられている。当接部98の内面は平坦(本例の場合)又は若干湾曲状に形成されている。
インナハウジング94にはその前端部寄りにおいて、各係止突起90をコネクタ嵌合離脱方向に移動自在に係合(進入)させる係合部である各係合溝(凹部)91が対称に設けられている。係止突起90と係合溝91とで係止手段が構成されている。
係合溝91の深さは係止突起90の突出高さよりも深く、係合溝91の前後方向の長さは係止突起90の前後方向長さよりも十分に長く、係合溝91の左右方向の幅は図19に示す如く係止突起90の幅よりも少し大きい程度である。
係合溝91の前後方向長さは、図20の如く雄・雌両コネクタ(両コネクタハウジング89,100)の嵌合時に相手側コネクタハウジング100の内側の傾斜面(被当接部)101で当接部98が押されて後退した際に、後方の弾性の防水パッキン102を圧縮して、その反発力で当接部98の外側の傾斜面98aが相手側コネクタハウジング100の内側の傾斜面101に強く密着し得る長さに設定されている。
図18のガタ規制部材88はインナハウジング94の前端から後方にスライドさせて装着され、その際に係止突起90の傾斜状のガイド面90bがインナハウジング94の前端角部にスムーズに摺接してガタ規制部材88のスムーズな装着を可能とする。
図17の如く、コネクタ未嵌合時においてガタ規制部材88の当接部98の後端98bは防水パッキン102の前端102aに接し、係止突起90の前側の係止面90aが係合溝91の前端面91aに接して、ないしは若干の隙間を存して、当接部98すなわちガタ規制部材88が前方へ抜け出すことなく係止されている。当接部98はインナハウジング94の前端寄りに位置している。
図17の状態で合成樹脂製のフロントホルダ(図示せず)がインナハウジング94の前端側に仮係止され(例えば図9の状態)、インナハウジング94の前方に突出して位置する。その状態において既にガタ規制部材88がインナハウジング94に係止されているから、フロントホルダとの間でガタ規制部材88が前後方向に大きくガタ付いたりすることなく、あるいはフロントホルダを仮係止するまでの間においてガタ規制部材88が前方に抜け出したりすることなく、安定に位置決めされる。このように、フロントホルダの仮係止状態でガタ防止部材88の位置が安定するから、ワイヤハーネス製造過程におけるコネクタの取扱い性が向上する。
また、図9の実施形態と較べてフロントホルダに、ガタ規制部材に対する抜け止め用の壁部(図9の符号)39を設ける必要がないから、フロントホルダの構造が簡素化・小型化され、コネクタのコンパクト化が可能となる。
また、図9においてフロントホルダに代えて他の部品でガタ規制部材の抜け止めを行う場合には、図17の実施形態では抜止用の他の部品が不要となって、部品点数の削減により、コネクタ構造の簡素化・小型化・低コスト化が可能となる。
また、図9において防止パッキンの前方への抜け止めを例えばパッキン一体の頭部付き係止ピンや接着等で行う場合には、図17の実施形態によってガタ規制部材88が防水パッキン102の抜け出しを阻止するから、これらの防水パッキン固定手段が不要となり、コネクタ構造の簡素化・小型化・低コスト化が可能となる。
図17,図19のインナハウジング94の係合溝91は端子収容室95に貫通していないから、両コネクタ嵌合後の防水・防塵が確実に行われる。これらの必要のない部位でコネクタを使用する場合(防水パッキン102が必要ない場合)は係合溝91に代えて貫通した凹部である係合孔を設けることも可能である。
なお、図18のガタ規制部材88に代えて、図5〜図8の各ガタ規制部材に係止突起90を設けることも可能である。また、ガタ規制部材88に係合溝(91)を設け、コネクタハウジング89に係止突起(90)を設けることも可能である。
また、図12〜図16に記載の防水パッキンを図17のコネクタハウジング89に装着することも可能である。
本発明に係るコネクタの一実施形態を示す縦断面図である。 同じくコネクタを示す図1のA−A断面図である。 (a)(b)は図2のB部の作用を示す要部断面図である。 コネクタに用いるガタ規制部材の第一の実施形態を示す斜視図である。 ガタ規制部材の第二の実施形態を示す斜視図である。 ガタ規制部材の第三の実施形態を示す斜視図である。 ガタ規制部材の第四の実施形態を示す斜視図である。 同じく図7のガタ規制部材のC−C断面図である。 一方のコネクタを組み立てる状態を示す縦断面図である。 両コネクタを嵌合させる状態を示す縦断面図である。 両コネクタの嵌合状態(ガタ規制部材は第四の実施形態)を示す断面図である。 ガタ規制部材に当接する防水パッキン(弾性部材)の一実施形態を示す斜視図である。 (a)は図12のD−D断面図、(b)は図12のeE−E断面図である。 (a)〜(d)は防水パッキンの突部の各形態を示す説明図である。 (a)は突部のない防水パッキンをガタ規制部材に当接させる状態の平面図、(b)は同じくその場合の懸念点を示す断面図である。 (a)は突部のある防水パッキンをガタ規制部材に当接させる状態の平面図、(b)は同じく当接状態を示す断面図である。 ガタ規制部材をコネクタハウジングに係止させた実施形態を示す縦断面図である。 同じくガタ規制部材を示す斜視図である。 同じくコネクタハウジングを示す要部斜視図である。 同じくコネクタハウジング内でのガタ規制部材の作用を示す縦断面図である。 従来のコネクタの一形態を示す嵌合状態の断面図である。 同じく従来のコネクタを示す嵌合直前の状態の縦断面図である。
符号の説明
1 コネクタ
2,94 インナハウジング
4,7,89 コネクタハウジング
8,28,29,35,75,98 当接部
8a,98a 傾斜面
9,31,33,36,76,99 連結部
10,26,27,34,74,88 ガタ規制部材
11,101 傾斜面(傾斜部)
12,79,102 防水パッキン(弾性部材)
14 フロントホルダ
30,33 スリット
78 突部
90 係止突起(凸部)
91 係合溝(凹部)

Claims (16)

  1. 一方のコネクタハウジングに、傾斜面を有するガタ規制部材を設け、他方のコネクタハウジングに、両コネクタハウジングの嵌合時に該傾斜面に当接する傾斜部を設けたことを特徴とするコネクタ。
  2. 前記ガタ規制部材をコネクタ嵌合方向に移動自在とし、該ガタ規制部材を移動に抗して弾性部材で支持したことを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記弾性部材が前記一方のコネクタハウジング側の防水パッキン等であり、両コネクタハウジングの嵌合状態で前記ガタ規制部材が該弾性部材に弾性的に押接するようにしたことを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記一方のコネクタハウジングの端子収容部であるインナハウジングに前記ガタ規制部材を設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のコネクタ。
  5. 前記一方のコネクタハウジングにフロントホルダを設け、該フロントホルダで前記ガタ規制部材の抜け止めをしたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のコネクタ。
  6. 前記ガタ規制部材が前記フロントホルダ及び/又は前記弾性部材と一体に形成されたことを特徴とする請求項5記載のコネクタ。
  7. 前記ガタ規制部材が前記傾斜面を有する複数の当接部と、該複数の当接部を周方向に連結する連結部とで構成されることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のコネクタ。
  8. 前記連結部が可撓性を有することを特徴とする請求項7記載のコネクタ。
  9. 前記連結部が薄肉の連結片であることを特徴とする請求項8記載のコネクタ。
  10. 前記連結部が、前記当接部の間を軸方向又は径方向に貫通するスリットによって形成された薄肉部であることを特徴とする請求項8記載のコネクタ。
  11. 前記ガタ規制部材の当接部がばね性を有することを特徴とする請求項7〜10の何れか1項に記載のコネクタ。
  12. 前記ガタ規制部材が軟質材又は弾性材で形成されたことを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載のコネクタ。
  13. 前記弾性部材が前記ガタ規制部材に当接する複数の突部を有することを特徴とする請求項2〜12の何れか1項に記載のコネクタ。
  14. 前記突部が前記ガタ規制部材の各当接部に対応して位置することを特徴とする請求項13記載のコネクタ。
  15. 前記一方のコネクタハウジングに前記ガタ規制部材を係止手段で係止させたことを特徴とする請求項1〜14の何れか1項に記載のコネクタ。
  16. 前記係止手段が凸部と凹部で構成され、前記ガタ規制部材が前記弾性部材を圧縮する範囲において、該凸部が該凹部内を移動自在であることを特徴とする請求項15記載のコネクタ。
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