JP2009037843A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】良好ながたつき規制機能が得られるコネクタを提供する。
【解決手段】雄ハウジング30には、筒状部32が備えられる。雌ハウジング10には、筒状部32内に嵌合される嵌合部14が備えられる。嵌合部14には、筒状部32との対向周面間で圧縮されて両ハウジング10,30間のシールをとるためのシールリング18が装着される。嵌合部14には、筒状部32との対向周面間の隙間を埋めて両ハウジング10,30が径方向にがたつくのを規制するためのがたつき規制部19が設けられる。筒状部32は、嵌合部14との間にがたつき規制部19が介在される内筒部36と、内筒部36の径方向外側に配されその間に溝部38を保有するとともに、嵌合部14との間にシールリング18が介在される外筒部37とから構成される。
【選択図】図11

Description

本発明は、防水機能を備えたコネクタに関する。
従来、防水機能を備えたコネクタにおいて振動対策を施したものの一例として下記特許文献1に記載されたものが知られている。このものは、互いに嵌合可能な雄雌のハウジングのうち、雌ハウジングが雌端子金具を収容する端子収容部と、端子収容部の周りを取り囲む保護筒部とを繋げた構成とされるのに対し、雄ハウジングは雄端子金具のタブを取り囲む筒状部を有しており、嵌合時にはこの筒状部が端子収容部と保護筒部との間に嵌め込まれるようになっている。そして、端子収容部の外周面には、後端位置に防水のためのシールリングが装着されるとともに、そのシールリングの前側位置に両ハウジングをがたつき規制するためのがたつき規制部材が装着されている。がたつき規制部材によって端子収容部と筒状部との間の隙間が埋められることで、両ハウジングが径方向にがたつくのが規制されるようになっている。
特開2004−281370公報
しかし、上記したコネクタでは、シールリングとがたつき規制部材とが共に雄ハウジングの筒状部に対して当接される構造となっている。このため、筒状部には、常にシールリングにより外向きの応力が作用し、両ハウジングが嵌合された状態で長期間にわたって放置された場合、筒状部が外側に開くようにして変形させられる可能性がある。特に高温環境下に置かれた場合には変形が生じ易くなっている。そして、筒状部が外側に開くと、がたつき規制部材との間に隙間が生じるおそれがあり、そうなるとがたつき規制機能を十分に発揮できなくなるという問題が生じていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、良好ながたつき規制機能が得られるコネクタを提供することを目的とする。
本発明は、筒状部を備える一方のコネクタハウジングと、前記筒状部内に嵌合される部分を有する他方のコネクタハウジングと、前記筒状部と前記他方のコネクタハウジングとの対向周面間で圧縮されて両コネクタハウジング間のシールをとるためのシールリングと、前記筒状部と前記他方のコネクタハウジングとの対向周面間の隙間を埋めて前記両コネクタハウジングが径方向にがたつくのを規制するためのがたつき規制部と、前記筒状部を構成し、前記他方のコネクタハウジングとの間に前記シールリングと前記がたつき規制部とのいずれか一方が介在される内筒部と、前記筒状部を構成し、前記内筒部の径方向外側に配されその間に溝部を保有するとともに、前記他方のコネクタハウジングとの間に前記シールリングと前記がたつき規制部との他方側が介在される外筒部とを備える。
両コネクタハウジングを嵌合させると、筒状部と他方のコネクタハウジングとの対向周面間でシールリングが圧縮されることで両コネクタハウジング間のシールがとられるとともに、同対向周面間の隙間ががたつき規制部により埋められることで両コネクタハウジングが径方向にがたつくのが規制される。ここで、筒状部は、他方のコネクタハウジングとの間にシールリングとがたつき規制部とのいずれか一方が介在される内筒部と、他方側が介在される外筒部とから構成され、これら内筒部と外筒部との間に溝部が空けられているから、嵌合状態において圧縮されたシールリングから作用する応力が、内筒部と外筒部とのうちがたつき規制部を介在させる側に影響し難くなっている。これにより、がたつき規制機能が経時的に劣化するのを防ぐことができる。
本発明の実施態様として、次の構成が好ましい。
(1)前記溝部は、前記両コネクタハウジングを嵌合した状態で前記がたつき規制部及び前記シールリングよりも奥深くにまで形成される構成とする。このようにすれば、シールリングから作用する応力が、内筒部と外筒部とのうちがたつき規制部を介在させる側へ一層影響し難くなる。
(2)前記シールリングは、前記内筒部または前記外筒部の前端部によって圧縮される構成とする。このようにすれば、シールリングからの応力が内筒部または外筒部の前端部で受けられることになるので、それよりも根元側で受けた場合と比べると、内筒部と外筒部とのうちがたつき規制部を介在させる側への応力の影響を一層低減できる。
(3)前記他方のコネクタハウジングが前記筒状部内に嵌合される嵌合部を有しており、この嵌合部と前記内筒部との間に前記がたつき規制部が、前記嵌合部と前記外筒部との間に前記シールリングがそれぞれ介在される構成とする。このようにすれば、内筒部と外筒部との間に形成される溝部のスペースを利用してシールリングを設置することができるので、径方向について小型化を図ることができる。
(4)前記外筒部は、前記内筒部よりも前方へ突き出しており、前記外筒部のうち前記シールリングに当接される部分よりも後側の部分と前記内筒部とが補強部によって周方向について部分的に連結される構成とする。このようにすれば、がたつき規制部を介在させる内筒部の強度を高めることができ、がたつき規制機能を強化できる。一方、外筒部のうちシールリングに当接される部分は、補強部によって内筒部とは連結されないので、シールリングの応力の内筒部への影響は軽微なもので済む。
(5)前記補強部は、周方向についての配設位置が前記がたつき規制部と同じになっている構成とする。このようにすれば、がたつき規制機能を一層高くすることができる。
(6)前記外筒部は、前記内筒部よりも前方へ突き出しており、前記内筒部の奥壁からは、前記他方のコネクタハウジングが傾いた姿勢で嵌合されるのを規制するためのこじり防止部が前方へ突き出して形成され、このこじり防止部の前端位置が前記内筒部の前端位置と前記外筒部の前端位置との間に設定される構成とする。このようにすれば、こじり防止部が内筒部よりも前方へ突き出しているから、他方のコネクタハウジングが傾いた姿勢で嵌合されようとした場合でも他方のコネクタハウジングが内筒部に干渉するのを防ぐことができる。これにより、がたつき規制部を介在させる内筒部に変形が生じるのが防がれ、もってがたつき規制機能を良好に発揮することができる。また、こじり防止部が外筒部よりも後側に引っ込んでいるから、こじり防止部を外筒部によって保護できる。
(7)前記がたつき規制部は、前記両コネクタハウジングの少なくともいずれか一方に一体形成される構成とする。このようにすれば、仮にがたつき規制部を両コネクタハウジングとは別部品とした場合と比べると、組み付けに伴うがたつきや位置ずれが生じることがなく、もってがたつき規制機能を確実に発揮することができるとともに、部品点数の削減や組付工数の低減を図ることができる。
(8)前記他方のコネクタハウジングが前記筒状部内に嵌合される嵌合部を有しており、この嵌合部における前記筒状部との対向周面に前記シールリングが装着されるとともに前記がたつき規制部が設けられ、前記嵌合部における前記筒状部との対向周面のうち、前記シールリングが装着される部分には、曲面が形成され、この曲面の前方または後方にずれた位置には、前記がたつき規制部が一体形成される平坦面が形成される構成とする。このようにすれば、嵌合部における筒状部との対向周面のうち、シールリングが装着される部分に曲面が形成されているので、良好なシール性能を発揮することができる。一方、嵌合部における筒状部との対向周面のうち曲面の前方または後方にずれた位置に形成された平坦面にがたつき規制部が一体形成されているので、がたつき規制部の寸法管理が容易になる。これにより、がたつき規制機能を確実に発揮させることができる。
(9)前記嵌合部における前記平坦面よりも後側には、前記平坦面よりも径方向外側に張り出す張出部が形成され、この張出部に前記曲面が形成される構成とする。このようにすれば、がたつき規制部が形成された平坦面が曲面よりも径方向内側に引っ込んでいるから、嵌合部にシールリングを装着する際にがたつき規制部がシールリングに干渉するのを回避することができる。これにより、シールリングに傷が付くなどしてシール性能が劣化する事態が防がれる。
本発明によれば、良好ながたつき規制機能が得られるコネクタを提供することができる。
<実施形態>
本発明の一実施形態を図1ないし図11によって説明する。本実施形態では、互いに嵌合可能な雌コネクタハウジング10(以下、単に雌ハウジング10という)と、雄コネクタハウジング30(以下、単に雄ハウジング30という)とを有し、防水機能を備えるコネクタCについて例示する。なお、以下では、両ハウジング10,30における嵌合面側を前方、その逆側を後方とし、また上下方向については図1,図2,図4及び図7などを基準とする。
雌ハウジング10は、合成樹脂製とされ、図2,図4及び図5に示すように、電線の端末に接続された雌端子金具(電線共々図示は省略する)が収容される端子収容部11と、端子収容部11の前側部分(嵌合部14)の周りを取り囲む保護筒部12とが連結部13によって連結された構成とされる。これら端子収容部11と保護筒部12との間に確保された前方へ開口する空間内に雄ハウジング30の筒状部32が嵌合可能とされる。端子収容部11のうち保護筒部12によって取り囲まれる前側部分が雄ハウジング30の筒状部32内に嵌合される嵌合部14とされる。連結部13は、端子収容部11の外周面のうち嵌合部14の直後位置から径方向外側へ張り出す形態とされている。
端子収容部11は、横長な(高さ寸法よりも幅寸法の方が大きい)略ブロック状をなすとともに、後方から雌端子金が挿入可能とされるキャビティ15を備えている。キャビティ15は、端子収容部11を前後に貫通する形態とされるとともに端子収容部11において幅方向(横方向)に3室並んで配置されている。キャビティ15の内周面のうち下面側には、挿入された雌端子金具を抜け止め状態に保持するためのランス16が設けられている。ランス16は、片持ち状をなし上下に弾性変形可能とされる。また、キャビティ15のうち前半部分は雌端子金具の外形に合わせて断面四角形状とされるものの、後半部分は電線の周りに装着された防水ゴム栓(図示せず)の外形に合わせて断面円形状とされる。これにより、雌端子金具を周方向について位置決めできるとともに、防水ゴム栓をキャビティ15の内周面に良好に密着させることができる。
端子収容部11の前端面は、保護筒部12の前端面と略面一状をなしており、共に雌ハウジング10の前端面(嵌合面)を構成している。この端子収容部11の前端面には、雄ハウジング30側のこじり防止片42を受け入れ可能な受け入れ溝部17が前方へ開口して設けられている。受け入れ溝部17は、幅方向に並んだ各キャビティ15同士を仕切る仕切り壁にそれぞれ形成されている。受け入れ溝部17は、正面から見て縦長な矩形状をなし、その深さ寸法は、こじり防止片42の長さ寸法よりも大きく、仕切り壁の長さ寸法よりは小さく設定されている。
端子収容部11のうち保護筒部12に囲まれた嵌合部14の外周面(筒状部32との対向周面)には、両ハウジング10,30間をシールするためのシールリング18が装着されるとともに、両ハウジング10,30が径方向にがたつくのを規制するためのがたつき規制部19が設けられている。
シールリング18は、弾縮変形可能なゴム製とされ、図3〜図5に示すように、嵌合部14の周りを取り囲む環状のシール本体20と、シール本体20の両側部における後端部から側方へ張り出す一対の耳部21と、各耳部21の後端面から後方へ延出する抜け止め突部22とから構成される。抜け止め突部22は、各耳部21における上下に離間した位置に一対ずつ設置されている。
シールリング18は、雌ハウジング10に装着されると、図6〜図8に示すように、シール本体20が嵌合部14の外周面における後端部に嵌着されるとともに、両耳部21が連結部13の前面に形成された耳部受け凹部23内にそれぞれ嵌め込まれ、さらに各抜け止め突部22が耳部受け凹部23の底面に貫通形成された円形状をなす各抜け止め孔部24に貫通状態で圧入される。各抜け止め突部22に形成された拡径部が各抜け止め孔部24の孔縁後部に後側から引っ掛かることで、シールリング18の抜け止めが図られる。また、両ハウジング10,30の嵌合時には、シールリング18のシール本体20が嵌合部14と筒状部32との間で圧縮され、両者14,32の対向周面に密着されることで両ハウジング10,30間をシールできるようになっている(図9及び図10)。
嵌合部14のうちシールリング18が装着される後端部には、図2,図4及び図5に示すように、その前側部分よりも径方向外側に張り出す張出部25が設けられている。そして、この張出部25の外周面、つまりシールリング18の装着面には、シールリング18のシール性能を良好なものとするための曲面26が形成されている。曲面26は、張出部25の外周面のうち横長な上面及び下面にそれぞれ形成され、共に円弧状(R形状)とされる。この曲面26が形成されることで、張出部25は、幅方向中央部が最も高さ寸法が大きく、そこから両端に行くに連れて次第に高さ寸法が小さくなる形状となっている。また、張出部25における両側面は、上下方向に沿ってほぼ真っ直ぐに形成されているものの、上記両曲面26との接続箇所(張出部25の角位置)においては曲面26よりも曲率が小さなR形状が形成されている。なお、張出部25のうち上部は、他の部分(両側部及び下部)よりも張り出し量が大きくなっているので、ひけを防止するために前方へ開口する肉抜き部25aが幅方向に並んで3箇所に形成されている。
一方、がたつき規制部19は、嵌合部14のうち上記張出部25よりも前側の部分である前部14aの外周面に設置されており、その設置面である上記外周面には平坦面27が形成されている。平坦面27は、嵌合部14の前部14aにおける外周面のほぼ全域(角部分を除く)に形成されており、上面及び下面については幅方向に沿ってほぼ真っ直ぐに(フラットな)、両側面については上下方向に沿ってほぼ真っ直ぐに形成してなる。
がたつき規制部19は、平坦面27において周方向について部分的に(間欠的に)突出する形態とされており、平坦面27を構成する上面、下面、及び両側面にそれぞれ2つずつ、計8つ設置されている。詳しくは、平坦面27のうち上面及び下面においては、がたつき規制部19は、幅方向について両受け入れ溝部17と一致する位置にそれぞれ配置されている。一方、平坦面27のうち両側面においては、がたつき規制部19は、上下に所定高さ離間した位置に配置されている。
がたつき規制部19は、平坦面27から径方向外側へ突出するとともに前後方向に沿って延びるリブ状(突条状)をなしており、前後方向について平坦面27(嵌合部14の前部14a)の全長にわたる範囲に形成されている。がたつき規制部19の後端部は、張出部25の前端面に連結されている。がたつき規制部19は、突出端にかけて先細り状に形成されており、突出端に頂点を有する断面三角形状をなしている。がたつき規制部19の突出寸法は、前部14aの外周面からの張出部25の最小張出寸法(張出部25における両側部の張出寸法)よりも小さくなっているので、がたつき規制部19の突出端は、張出部25の外周面よりも径方向内側に引っ込んだ位置に配されている。これにより、シールリング18を装着するときにシールリング18ががたつき規制部19に干渉することが回避されるようになっている。両ハウジング10,30が嵌合されると、がたつき規制部19の突出端が筒状部32(内筒部36)に当接されることで、嵌合部14と筒状部32との対向周面間に生じる環状の隙間ががたつき規制部19によって周方向について部分的に埋められ、もって両ハウジング10,30が径方向にがたつくのが規制されるようになっている(図11)。
一方、保護筒部12は、図2,図4及び図5に示すように、前方へ開口する横長な略角筒状をなしており、端子収容部11における嵌合部14との間に、雄ハウジング30の筒状部32を受け入れる分の間隔を空けた位置に配されている。この保護筒部12によって、嵌合前の状態において、シールリング18のシール本体20の保護を図ることができる。
保護筒部12の上部には、両ハウジング10,30を嵌合状態に保持するためのロックアーム28が設けられている。保護筒部12の両側部及び下部には、部分的に外側に膨出する膨出部がそれぞれ設けられ、その内側に雄ハウジング30のガイドリブ40を受け入れるリブ受け入れ溝部29が設けられている。リブ受け入れ溝部29の内周面には、ガイドリブ40との間の隙間を埋めるがたつき規制突起29aが3つずつ設けられている。またがたつき規制突起29aは、保護筒部12の上部の内周面におけるロックアーム28の両側方位置にも一対ずつ設置されている。
続いて、雄ハウジング30について説明する。雄ハウジング30は、合成樹脂製とされ、図1,図7及び図8に示すように、電線の端末に接続された雄端子金具(電線共々図示せず)が収容されるハウジング本体31と、ハウジング本体31から前方へ突出する筒状部32とを備え、ハウジング本体31の下面には雄ハウジング30をブラケットに取り付けるためのブラケット取付部33が設けられている。
ハウジング本体31は、横長な略ブロック状をなすとともに、後方から雄端子金具が挿入可能とされるキャビティ34を備えている。キャビティ34は、ハウジング本体31を前後に貫通する形態とされるとともにハウジング本体31において幅方向(横方向)に3室並んで配置されている。キャビティ34の内周面の下面には、雄端子金具を抜け止め状態に保持するためのランス35が設けられている。なお、これらキャビティ34及びランス35の構造や機能は、雌ハウジング10側のキャビティ15及びランス16と同様であるため詳しい説明は省略する。また、雌側と同様にキャビティ34の内周面後部には、電線に嵌着された防水ゴム栓が密着される。
筒状部32は、ハウジング本体31における雌ハウジング10との嵌合面である前端面31aから前方へ突出して形成されており、前方へ開口する横長な略角筒状をなしている。筒状部32は、雄ハウジング30が雌ハウジング10に嵌合されたとき、保護筒部12と嵌合部14との対向周面間の空間に入り込むようになっており、言い換えると筒状部32の径方向外側に雌ハウジング10側の保護筒部12が外嵌されるとともに、筒状部32の径方向内側に嵌合部14が内嵌されるようになっている。なお、ハウジング本体31の前端面31aがハウジング本体31と筒状部32との境界位置となっている。
そして、この筒状部32は、ハウジング本体31の前端面31aから突き出した雄端子金具のタブを取り囲む内筒部36と、内筒部36の径方向外側に所定の間隔を空けた位置にて内筒部36を取り囲む外筒部37とに分けて形成され、全体として二重筒構造となっている。詳しくは、筒状部32は、前部よりも後部の方が段付き状に厚み寸法が大きくなっており、その後部に前方へ開口する環状の溝部38が形成されることで、比較的小径で且つ短尺な内筒部36と、比較的大径で且つ長尺な外筒部37とに径方向に分離して形成されている。
内筒部36には、雌ハウジング10側の嵌合部14の前部14aが内嵌可能とされている。内筒部36の長さ寸法は、嵌合部14の前部14aの長さ寸法(がたつき規制部19の長さ寸法)よりも短く設定され、且つハウジング本体31の前端面31aからの雄端子金具のタブの突出寸法よりも長く設定されている。内筒部36は、嵌合部14の前部14aの外形(平坦面27を含む外周面)に沿った形状とされている。そして、内筒部36の内径寸法(幅寸法及び高さ寸法)は、嵌合部14の前部14aの外径寸法(幅寸法及び高さ寸法)よりも少し大きく設定されている。この内筒部36の内径寸法と、嵌合部14の前部14aの外径寸法との差は、嵌合部14の前部14aの外周面からのがたつき規制部19の突出寸法よりも小さくなっている。従って、内筒部36内に嵌合部14の前部14aが嵌合されると、各がたつき規制部19が僅かに圧潰されるようになっており、それによって内筒部36と嵌合部14とが径方向にがたつくのが規制可能とされる。また、内筒部36の内径寸法は、張出部25の外径寸法よりは小さくなっている。
一方、外筒部37には、嵌合部14の後部、つまり張出部25が内嵌可能とされている。外筒部37の長さ寸法は、内筒部36の長さ寸法よりも長く設定され、その差は、張出部25の長さ寸法(シール本体20の長さ寸法)よりも大きく設定されている。外筒部37は、張出部25の外形(曲面26を含む外周面)に沿った形状とされている。そして、外筒部37の内径寸法は、内筒部36や張出部25の外径寸法よりも大きいものの、シールリング18におけるシール本体20の外径寸法よりは小さく設定されている。従って、外筒部37内に張出部25が嵌合されると、外筒部37の前端部によってシール本体20が圧縮され、それによって両ハウジング10,30間のシールがとられるようになっている。
また、外筒部37の外周面のうち上面の幅方向中央には、ロックアーム28が係止可能なロック突部39が設けられている。外筒部37の外周面の両側面及び下面には、雌ハウジング10側のリブ受け入れ溝部29内に進入可能なガイドリブ40がそれぞれ設けられている。また、外筒部37の外周面の上面におけるロック突部39の両側方位置にも同様のガイドリブ40が一対設けられている。
内筒部36と外筒部37との対向周面間に形成されている溝部38は、筒状部32を越えてハウジング本体31にまで至る深さに形成されている。詳しくは、溝部38は、筒状部32からハウジング本体31の前部にまで延長されており、これによりハウジング本体31の前部が筒状部32と同様の二重筒構造となっている。ハウジング本体31の前部は、内筒部36に連結された各キャビティ34の周壁と、外筒部37に連結された外周壁とに溝部38の後部(延長部分)によって分離されている。ハウジング本体31の前端位置からの溝部38の深さ寸法は、筒部の長さ寸法よりも大きくなっている。なお、雄ハウジング30の後面には、後方へ開口する肉抜き孔41が複数形成されているが(図7及び図8)、溝部38の深さ及び形状は、各肉抜き孔41や各キャビティ34との間の雄ハウジング30の肉厚ができるだけ均一になるように設定されている。
また、ハウジング本体31の前端面31aからは、雌ハウジング10側の受け入れ溝部17内に挿入可能なこじり防止片42が一対前方へ突き出して設けられている。こじり防止片42は、前方から見て縦長な板状に形成されており、各キャビティ34の間の位置に設置されている。こじり防止片42は、内筒部36及び外筒部37によって周りが取り囲まれており、その前端位置が内筒部36の前端位置よりも前側で且つ外筒部37の前端位置よりも後側に設定されている。つまり、こじり防止片42の長さ寸法は、内筒部36よりも長いが外筒部37よりは短く設定されている。これにより、雌ハウジング10が正規の嵌合姿勢よりも嵌合面を傾けた姿勢で嵌合されるのが規制され、内筒部36及び雄端子金具の保護を図ることができる。
内筒部36と外筒部37との対向周面は、補強部43によって周方向について部分的に(間欠的に)連結されている。詳しくは、補強部43は、内筒部36の外周面と外筒部37の内周面とを繋ぐよう径方向及び前後方向に沿って延びる板状をなしている。補強部43は、内筒部36及び外筒部37の上部と下部とに2つずつ、両側部に1つずつ、計6箇所に設置されている。これら補強部43のうち、内筒部36及び外筒部37の上部と下部とを繋ぐものは、幅方向についての設置位置が、こじり防止片42や雌ハウジング10側の上下の各がたつき規制部19と一致している。各補強部43の厚み寸法は、内筒部36よりは大きいものの、外筒部37よりは小さくなっている。
補強部43は、溝部38と同じ長さ範囲にわたって形成されており、雄ハウジング30のうち溝部38によって分離された部分同士を全長にわたって連結している。詳しくは、補強部43は、内筒部36が全長さ範囲にわたって外筒部37と連結されるとともに、ハウジング本体31のうち溝部38によって分離された各キャビティ34の周壁と外周壁とが全長にわたって連結されている。なお、外筒部37のうち内筒部36よりも前方へ突き出す部分(シールリング18に当接される前端部を含む)は、内筒部36に対して連結されることがない。
本実施形態は以上のような構造であり、続いてその作用を説明する。雄ハウジング30の各キャビティ34内にそれぞれ雄端子金具を挿入すると、ランス35によってその抜け止めが図られるとともに、内筒部36によって雄端子金具のタブが取り囲まれて保護が図られる。一方、雌ハウジング10の各キャビティ15内にそれぞれ雌端子金具を挿入するとランス16により抜け止めされ、シールリング18を保護筒部12内に入れて端子収容部11の嵌合部14に装着する。シールリング18は、図6に示すように、嵌合部14の後端に設けられた張出部25の外周面に嵌着されるのであるが、この張出部25の外周面には曲面26が形成されているので、その密着性が良好なものとなっている。この状態(嵌合前の状態)では、シールリング18は、保護筒部12によって取り囲まれて保護される。また、シールリング18は、図8に示すように、両耳部21が両耳部受け凹部23内に嵌め込まれるとともに各抜け止め突部22が各抜け止め孔部24を貫通し、その拡径部が孔縁後部に係止することで、抜け止め状態に保持される。
続いて、両ハウジング10,30を嵌合する作業を行う。図7及び図8に示すように、両ハウジング10,30を互いの嵌合面が平行になるような姿勢(正規な姿勢)としつつ、雄ハウジング30の筒状部32を雌ハウジング10の保護筒部12と嵌合部14との間の空間に前方から嵌め込む。ここで、仮に両ハウジング10,30の嵌合面が相対的に傾いた姿勢だった場合には、両こじり防止片42が両受け入れ溝部17と整合せず、嵌合部14の前端面に突き当たったり、外筒部37が保護筒部12に干渉することで、不正な(こじり)姿勢での嵌合動作が規制される。このとき、こじり防止片42が内筒部36よりも前方へ突出しているので、嵌合部14が内筒部36や雄端子金具のタブに干渉するのが防がれるようになっている。
両ハウジング10,30が正規な姿勢で嵌合されると、両こじり防止片42が対応する両受け入れ溝部17内に差し込まれるとともに、各ガイドリブ40が各リブ受け入れ溝部29内に進入されることで、嵌合動作が案内される。嵌合が進行すると、ロックアーム28がロック突部39に乗り上げることで一旦弾性変形するとともに、嵌合部14の前部14aが内筒部36内に進入する。このとき、嵌合部14の前部14aの平坦面27に形成された各がたつき規制部19が内筒部36の内周面に摺接されるとともに、各がたつき規制部19の突出端部が前端側から徐々に圧潰されていく。ここで、各がたつき規制部19は、突出端にかけて先細り状に形成されているので、各がたつき規制部19を圧潰するのに伴って増加する嵌合抵抗は僅かなものとなっている。さらに嵌合が進行すると、外筒部37の前端部の内周面がシールリング18のシール本体20の外周面に摺接されるとともに、シール本体20が径方向について圧縮されていく。
両ハウジング10,30が正規深さまで嵌合されると、図9及び図10に示すように、雄雌両端子金具が互いに導通接触されるとともに、ロックアーム28がロック突部39を乗り越えて復元し、ロック突部39の後面に係止することで、両ハウジング10,30が嵌合状態から離脱不能に保持される。
この嵌合状態では、図11に示すように、嵌合部14の前部14aにおいて周方向について間欠的に設置された各がたつき規制部19が、内筒部36の内周面の全長にわたって密着することで、両ハウジング10,30の径方向についてのがたつきが有効に規制される。しかも、各がたつき規制部19は、雌端子金具のうち雄端子金具のタブとの接続部位である前端部と前後方向について重なる位置にあり、且つ径方向についても雌端子金具の周りを取り囲む嵌合部14の前部14aのすぐ外側に位置しているから、外部からの振動が雄雌両端子金具の接続状態に影響するのを確実に防ぐことができる。さらには、各がたつき規制部19が各補強部43と周方向について一致する配置となっているから、内筒部36のうち各がたつき規制部19に密着する部分が効果的に補強されており、がたつき規制機能が極めて高くなっている。
嵌合状態では、図9及び図10に示すように、シールリング18のシール本体20が嵌合部14の張出部25と外筒部37の前端部との間で径方向について圧縮されることで、両ハウジング10,30間のシールがとられる。ここで、シール本体20が密着する張出部25の外周面には、曲面26が形成されているので高い密着性が確保され、もって良好なシール性能が得られる。
ところで、上記したように両ハウジング10,30が嵌合された状態では、シールリング18のシール本体20は、外筒部37と嵌合部14との間で圧縮されているため、外筒部37の前端部には、常にシール本体20から径方向外向きの応力が作用することになる。ところが、各がたつき規制部19が密着している内筒部36は、外筒部37との間に溝部38分の空間を空けて径方向内側に離間して配置されているから、仮に外筒部と内筒部との間に溝部が形成されず両筒部が一体化された場合と比較すると、外筒部37に作用する応力が内筒部36に影響し難くなっている。これにより、内筒部36を各がたつき規制部19に対して良好に密着状態に保つことができ、もってがたつき規制機能が経時的に劣化するのを極力防ぐことができる。なお、内筒部36は、外筒部37に対して補強部43によって周方向について部分的に(間欠的に)連結されているものの、外筒部37が内筒部36よりも前方へ延出し、その延出した前端部に対してシールリング18が密着しているので、応力が内筒部36に影響し難くなっている。
以上説明したように本実施形態によれば、雄ハウジング30の筒状部32が、雌ハウジング10の嵌合部14との間にがたつき規制部19が介在される内筒部36と、内筒部36の径方向外側に配されてその間に溝部38を保有するとともに嵌合部14との間にシールリング18が介在される外筒部37とから構成され、全体として二重筒構造となっているから、嵌合状態において圧縮されたシールリング18から外筒部37に作用する応力が、がたつき規制部19を介在させる内筒部36に影響し難くなっている。これにより、がたつき規制機能が経時的に劣化するのを防ぐことができ、もって良好ながたつき規制機能を得ることができる。しかも、内筒部36と外筒部37との間に形成される溝部38のスペースを利用してシールリング18を設置することができるから、径方向についてコネクタCを小型化することができる。
また、溝部38は、両ハウジング10,30を嵌合した状態でがたつき規制部19及びシールリング18(両ハウジング10,30の嵌合面)よりも奥深く形成されているから、シールリング18から作用する応力が内筒部36に一層影響し難くなっている。しかも、溝部38によって雄ハウジング30のハウジング本体31を肉抜きしているので、雄ハウジング30を樹脂成形する際にひけが生じ難くなる。これにより、筒状部32の寸法精度が高くなり、高いシール性能が得られる。
また、シールリング18は、外筒部37の前端部によって圧縮されるようになっているから、仮に外筒部37のうち前端部よりも根元側でシールリング18を圧縮した場合と比較すると、内筒部36への応力の影響を一層低減できる。
また、外筒部37が内筒部36よりも前方へ突き出しており、外筒部37のうちシールリング18に当接される前端部よりも後側の部分と内筒部36とが補強部43によって周方向について部分的に連結されているから、がたつき規制部19を介在させる内筒部36の強度を高めることができ、がたつき規制機能を強化できる。一方、外筒部37のうちシールリング18に当接される前端部は、補強部43によって内筒部36とは連結されないので、シールリング18の応力の内筒部36への影響は軽微なもので済む。しかも、補強部43の周方向についての配設位置ががたつき規制部19と同じになっているから、がたつき規制機能を一層高くすることができる。
また、内筒部36の奥壁から雌ハウジング10が傾いた姿勢で嵌合されるのを規制するためのこじり防止片42が前方へ突き出して形成され、このこじり防止片42の前端位置が内筒部36の前端位置と外筒部37の前端位置との間に設定されているから、こじり防止片42によって傾いた姿勢の雌ハウジング10が内筒部36に干渉するのが防がれるとともに、外筒部37によってこじり防止片42を保護することができる。内筒部36への雌ハウジング10の干渉を防ぐことで、がたつき規制部19を介在させる内筒部36に変形が生じるのが防がれ、もってがたつき規制機能を良好に発揮することができる。
また、がたつき規制部19が雌ハウジング10に一体形成されているから、仮にがたつき規制部19を別部品とした場合と比べると、組み付けに伴うがたつきや位置ずれが生じることがなく、もってがたつき規制機能を確実に発揮することができるとともに、部品点数の削減や組付工数の低減を図ることができる。
また、嵌合部14における筒状部32との対向周面のうち、シールリング18が装着される部分に曲面26が形成されるとともに、この曲面26の前方にずれた位置にがたつき規制部19が一体形成される平坦面27が形成されているから、曲面26によって良好なシール性能が得られるとともに、がたつき規制部19を一体形成する上での寸法管理が容易なものとなる。これにより、高いシール性能を得つつがたつき規制機能を確実に発揮させることができる。
また、嵌合部14における平坦面27よりも後側に平坦面27よりも径方向外側に張り出す張出部25が形成され、この張出部25に曲面26が形成されているから、平坦面27が曲面26よりも径方向内側に引っ込み、嵌合にシールリング18を装着する際にがたつき規制部19がシールリング18に干渉するのを回避することができる。これにより、シールリング18に傷が付くなどしてシール性能が劣化する事態が防がれる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記した実施形態では、溝部が嵌合面よりも奥深くにまで形成される場合を示したが、その深さは適宜に変更可能であり、溝部の後端位置を嵌合面と同じ位置としたり、嵌合面よりも前寄りの位置とすることも可能である。
(2)補強部の数・周方向及び前後方向の配設位置・形状・厚み寸法などは適宜に変更可能である。また、補強部を省略し、内筒部と外筒部とを互いの対向周面同士が繋がることなく独立させるようにしたものも本発明に含まれる。このようにすれば、シールリングの応力が内筒部に影響するのを確実に防ぐことができる。
(3)上記した実施形態では、がたつき規制部が雌ハウジング側に設置された場合を示したが、雄ハウジング側(内筒部の内周面)に設置するようにしてもよい。また両ハウジングにそれぞれがたつき規制部を設けるようにしてもよい。
(4)上記した実施形態では、シールリングが雌ハウジング側に装着された場合を示したが、雄ハウジング側(外筒部の内周面)に装着するようにしてもよい。
(5)上記した実施形態では、内筒部と嵌合部との間にがたつき規制部が介在し、外筒部と嵌合部との間にシールリングが介在する場合を示したが、逆に外筒部と嵌合部との間にシールリングが介在し、内筒部と嵌合部との間にがたつき規制部が介在する構成としたものも本発明に含まれる。
(6)上記した実施形態では、がたつき規制部が雌ハウジングに一体形成される場合を示したが、雌ハウジングとは別部品に設けるようにしたものも本発明に含まれる。別部品は、がたつき規制専用の部品であっても、端子金具の抜け止めを図るための部品(いわゆるフロントリテーナやサイドリテーナ)であってもよい。
(7)上記した実施形態では、外筒部の前端部がシールリングに密着される場合を示したが、前端部よりも根元側の部分をシールリングに密着させるようにしたものも本発明に含まれる。
(8)上記した実施形態では、外筒部が内筒部よりも前方へ突き出す形態とされる場合を示したが、外筒部と内筒部との前端位置が同じであってもよく、また逆に外筒部よりも内筒部の方が前方へ突き出す形態であってもよい。
(9)上記した実施形態では、雌ハウジングが嵌合部を取り囲む保護筒部を備えたものを示したが、保護筒部を省略したものも本発明に含まれる。
(10)上記した実施形態では、嵌合部の張出部における上面及び下面に曲面を形成した場合を示したが、曲面を張出部の全周にわたって形成することも勿論可能である。また、張出部を省略し、嵌合部が全長にわたって径寸法が変化しない柱状に形成されたものも本発明に含まれる。
(11)上記した実施形態では、嵌合部に平坦面が前側に、曲面が後側に互いにずれて設置された場合を示したが、前後逆の配置とすることも可能である。また、平坦面を省略し、嵌合部の外周面の全域を曲面としたものも本発明に含まれる。
(12)上記した実施形態では、雄ハウジングにブラケット取付部を設置した場合を示したが、ブラケット取付部を雌ハウジング側に設置することもできる。またブラケット取付部を省略することもできる。
(13)上記した実施形態では、雄ハウジング側に外筒部及び内筒部を設置した場合を示したが、雌ハウジング側に外筒部及び内筒部を設置してもよい。
(14)上記した実施形態では、雄雌の端子金具が電線の端末に接続された場合を示したが、端子金具がハウジング内にインサートされたものも本発明に含まれる。
本発明の一実施形態に係る雄ハウジングの正面図 雌ハウジングの正面図 シールリングの正面図 シールリングを雌ハウジングに装着する前の状態を示す図2及び図3のA−A線断面図 シールリングを雌ハウジングに装着する前の状態を示す図2及び図3のB−B線断面図 シールリングを装着した雌ハウジングの正面図 両ハウジングを嵌合する前の状態を示す図1及び図6のA−A線断面図 両ハウジングを嵌合する前の状態を示す図1及び図6のB−B線断面図 両ハウジングを嵌合した状態を示す図1及び図6のA−A線断面図 両ハウジングを嵌合した状態を示す図1及び図6のB−B線断面図 図9及び図10のC−C線断面図
符号の説明
10…雌ハウジング(他方のコネクタハウジング)
14…嵌合部
18…シールリング
19…がたつき規制部
25…張出部
26…曲面
27…平坦面
30…雄ハウジング(一方のコネクタハウジング)
32…筒状部
36…内筒部
37…外筒部
38…溝部
42…こじり防止片(こじり防止部)
43…補強部

Claims (10)

  1. 筒状部を備える一方のコネクタハウジングと、
    前記筒状部内に嵌合される部分を有する他方のコネクタハウジングと、
    前記筒状部と前記他方のコネクタハウジングとの対向周面間で圧縮されて両コネクタハウジング間のシールをとるためのシールリングと、
    前記筒状部と前記他方のコネクタハウジングとの対向周面間の隙間を埋めて前記両コネクタハウジングが径方向にがたつくのを規制するためのがたつき規制部と、
    前記筒状部を構成し、前記他方のコネクタハウジングとの間に前記シールリングと前記がたつき規制部とのいずれか一方が介在される内筒部と、
    前記筒状部を構成し、前記内筒部の径方向外側に配されその間に溝部を保有するとともに、前記他方のコネクタハウジングとの間に前記シールリングと前記がたつき規制部との他方側が介在される外筒部とを備えるコネクタ。
  2. 前記溝部は、前記両コネクタハウジングを嵌合した状態で前記がたつき規制部及び前記シールリングよりも奥深くにまで形成されている請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記シールリングは、前記内筒部または前記外筒部の前端部によって圧縮される請求項1または請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記他方のコネクタハウジングが前記筒状部内に嵌合される嵌合部を有しており、この嵌合部と前記内筒部との間に前記がたつき規制部が、前記嵌合部と前記外筒部との間に前記シールリングがそれぞれ介在されている請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のコネクタ。
  5. 前記外筒部は、前記内筒部よりも前方へ突き出しており、前記外筒部のうち前記シールリングに当接される部分よりも後側の部分と前記内筒部とが補強部によって周方向について部分的に連結されている請求項4記載のコネクタ。
  6. 前記補強部は、周方向についての配設位置が前記がたつき規制部と同じになっている請求項5記載のコネクタ。
  7. 前記外筒部は、前記内筒部よりも前方へ突き出しており、前記内筒部の奥壁からは、前記他方のコネクタハウジングが傾いた姿勢で嵌合されるのを規制するためのこじり防止部が前方へ突き出して形成され、このこじり防止部の前端位置が前記内筒部の前端位置と前記外筒部の前端位置との間に設定されている請求項4ないし請求項6のいずれか1項に記載のコネクタ。
  8. 前記がたつき規制部は、前記両コネクタハウジングの少なくともいずれか一方に一体形成されている請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のコネクタ。
  9. 前記他方のコネクタハウジングが前記筒状部内に嵌合される嵌合部を有しており、この嵌合部における前記筒状部との対向周面に前記シールリングが装着されるとともに前記がたつき規制部が設けられ、
    前記嵌合部における前記筒状部との対向周面のうち、前記シールリングが装着される部分には、曲面が形成され、この曲面の前方または後方にずれた位置には、前記がたつき規制部が一体形成される平坦面が形成されている請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載のコネクタ。
  10. 前記嵌合部における前記平坦面よりも後側には、前記平坦面よりも径方向外側に張り出す張出部が形成され、この張出部に前記曲面が形成されている請求項9記載のコネクタ。
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