JP2014123446A - コネクタ - Google Patents

コネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2014123446A
JP2014123446A JP2012278107A JP2012278107A JP2014123446A JP 2014123446 A JP2014123446 A JP 2014123446A JP 2012278107 A JP2012278107 A JP 2012278107A JP 2012278107 A JP2012278107 A JP 2012278107A JP 2014123446 A JP2014123446 A JP 2014123446A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connector
housing
fitted
connector housing
seal ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012278107A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Sao
明 佐生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2012278107A priority Critical patent/JP2014123446A/ja
Publication of JP2014123446A publication Critical patent/JP2014123446A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】厳しい寸法管理を要せずに嵌合状態にあるコネクタの前後方向へのがた付きを抑える。
【解決手段】コネクタは、キャビティ32内に挿入された端子金具90を弾性的に抜け止めする撓み可能なランス34を有するコネクタハウジング20と、コネクタハウジング20に前方から装着され、正規装着時に、コネクタハウジング20の前面に対向する前壁部41を有するとともに、前壁部41から後方に突出する形態とされていてランス34の撓み空間37に進入する撓み規制片45を有するフロントリテーナ40と、コネクタハウジング20の前面と前壁部41との間に位置し、前方から嵌合される相手側コネクタ100によってコネクタハウジング20の前面と前壁部41との間に圧縮状態に挟持される弾性の前方ガタ詰め部64とを備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、コネクタに関する。
特許文献1に開示の防水コネクタは、ブロック状のハウジング本体と、ハウジング本体の外周面に嵌着される環状のシールリングと、ハウジング本体の周囲を取り囲む筒状の嵌合筒部とを備えている。防水コネクタが相手側コネクタに嵌合されると、ハウジング本体と嵌合筒部との間に相手側コネクタのフード部が進入し、フード部とハウジング本体との間にシールリングが弾性的に挟持されることにより、両コネクタ間が液密にシールされるようになっている。
また、ハウジング本体には前方からフロントリテーナが装着され、装着されたフロントリテーナの周壁がシールリングの前方に位置することにより、シールリングのハウジング本体からの抜けが防止される。さらに、押さえ部材の押し込みによって両コネクタが深く嵌合されることにより、フード部の奥側の内周面とフロントリテーナの周壁の外周面とが緊密に当接して、両コネクタの径方向(側方)へのがた付きが抑えられるようになっている。
特許第4461379号公報
ところで、上記の場合、押さえ部材の押し込みによって両コネクタの前後方向へのがた付きを抑えることも可能である。しかし、押さえ部材が別に必要とされるため、その分、全体の構成が複雑になるという事情がある。また、ハウジング本体の前面にフード部の奥面が当接することにより両コネクタの前後方向へのがた付きを抑える構成とした場合、ハウジング本体とフード部とがいずれも樹脂製であるため、両者が正確に当接する設定にしづらく、寸法管理が容易でないという事情がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、厳しい寸法管理を要せずに嵌合状態にあるコネクタの前後方向へのがた付きを抑えることを目的とする。
本発明は、端子金具を挿入可能なキャビティを有するとともに、前記キャビティの内面に、このキャビティ内に挿入された前記端子金具を弾性的に抜け止めする撓み可能なランスを有するコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングに前方から装着され、正規装着時に、前記コネクタハウジングの前面に対向する前壁部を有するとともに、前記前壁部から後方に突出する形態とされていて前記ランスの撓み空間に進入することによりこのランスの撓み動作を規制する撓み規制片を有するフロントリテーナと、前記コネクタハウジングの前面と前記前壁部との間に位置し、前方から嵌合される相手側コネクタによって前記コネクタハウジングの前面と前記前壁部との間に圧縮状態に挟持される弾性の前方ガタ詰め部とを備えているところに特徴を有する。
両コネクタの嵌合時に、前方ガタ詰め部がコネクタハウジングの前面と前壁部との間に圧縮状態に挟持されることにより、両コネクタ間の隙間が埋まり、両コネクタの前後方向へのがた付きが抑えられる。また、両コネクタの前後方向へのがた付きを抑える前方ガタ詰め部が弾性を有しているため、嵌合状態における両コネクタ同士のラップ代を大きく確保することができ、厳しい寸法管理を行う必要がない。
本発明の実施例1に係るコネクタの正面図である。 コネクタの平面図である。 コネクタの断面図である。 コネクタハウジングの正面図である。 フロントリテーナの正面図である。 フロントリテーナの平面図である。 シールリングの正面図である。 シールリングの平面図である。 シールリングの側面図である。 シールリングの背面図である。
本発明の好ましい形態を以下に示す。
前記コネクタハウジングが、前記キャビティ及び前記ランスを有するブロック状のハウジング本体と、前記ハウジング本体の周囲を取り囲む筒状の嵌合筒部とを有し、前記相手側コネクタが、前記ハウジング本体と前記嵌合筒部との間に進入するフード部を有し、前記ハウジング本体の外周面には、シールリングが嵌着され、前記シールリングが、前記相手側コネクタとの嵌合時に、前記フード部の開口側の内周面に弾性的に密着して圧潰されるシールリップを有し、且つ、前記前方ガタ詰め部が、前記シールリップよりも前方で前記シールリングに一体に連結されている。シール機能を有するシールリングに前方ガタ詰め部が一体に連結されているため、部品点数が削減され、全体の構成を簡素化することができる。
前記シールリングが、前記フード部の奥側の内周面に前後方向に沿って当接する側方ガタ詰め部を有し、前記側方ガタ詰め部が、周方向に間隔をあけて複数配置され、且つ、前記前方ガタ詰め部が、複数の前記側方ガタ詰め部の前端間に架設されている。側方ガタ詰め部によって両コネクタの側方へのがた付きも抑えられる。また、側方ガタ詰め部が周方向に複数配置されているため、フード部との接触抵抗が低減される。この場合、両コネクタの嵌合過程で、各側方ガタ詰め部がフード部に引きずられて巻かれる可能性があるものの、上記構成によれば、各側方ガタ詰め部の前端間が前方ガタ詰め部によって架設されているため、かかる事態を回避することができる。
前記前壁部の前面には、前方から嵌合される前記相手側コネクタに当接する突状の押し当て部が設けられている。押し当て部によって嵌合状態における両コネクタ間の隙間が確実に埋められるとともに相手コネクタの嵌合力が前方ガタ詰め部に確実に伝達される。
<実施例1>
本発明の実施例1を図1〜図10によって説明する。実施例1に係るコネクタ10は、相手側コネクタ100と嵌合可能とされ、コネクタハウジング20と、フロントリテーナ40と、シールリング60と、端子金具90とを備えている。なお、以下の説明において前後方向については、相手側コネクタ100との嵌合面側を前方とする。
図3に示すように、相手側コネクタ100は合成樹脂製のフード部110を有している。フード部110は略角筒状をなし、内部に、相手端子金具190の雄タブ191が突出して配置されている。
端子金具90は導電性の金属板を曲げ加工等して一体に成形され、図3に示すように、筒状の端子本体91と、端子本体91の後方に連なるオープンバレル状のワイヤバレル92と、ワイヤバレル92の後方に連なるオープンバレル状のインシュレーションバレル93とを有している。端子本体91内には弾性接触片94が撓み可能に形成されている。両コネクタ10、100が正規嵌合されると、相手端子金具190の雄タブ191が端子本体91内に進入して弾性接触片94と弾性的に接触し、これによって両端子金具90、190が電気的に接続されるようになっている。また、端子本体91の周壁には、後述するランスを受けるランス受け部95が形成されている。
ワイヤバレル92は、電線200の端末部(前端部)において被覆210の除去により露出する芯線220に圧着により接続されている。インシュレーションバレル93は、電線200の端末部における被覆210に嵌着されたゴム栓300に圧着により接続されている。
コネクタハウジング20は合成樹脂製であって、図3及び図4に示すように、略角ブロック状のハウジング本体21と、ハウジング本体21の周囲を取り囲む筒状の嵌合筒部22と、嵌合筒部22とハウジング本体21とをつなぐ径方向に沿った連結部23とを有している。嵌合筒部22とハウジング本体21との間で且つ連結部23の前方には、相手側コネクタ100が進入可能な嵌合空間24が開放されている。
ハウジング本体21の上面には、撓み可能なロックアーム25が連設されている。ロックアーム25は、図3に示すように、ハウジング本体21の上面の後端部から前方へ延出する形態とされ、図2に示すように、前端部に、ロック孔26が形成されている。嵌合筒部22の上壁には、開口窓27が切り欠いて形成され、開口窓27を通してロックアーム25が視認可能となっている。両コネクタ10、100の嵌合時には、ロックアーム25のロック孔26に相手側コネクタ100の図示しない係止部分が弾性的に嵌り、これによって両コネクタ10、100が離脱規制状態に保持されるようになっている。
また、図3に示すように、ハウジング本体21の外面には、連結部23の前方に段差28が形成され、段差28を境とする前方領域29が後方領域31よりも一段落ちた形態とされている。そして、ハウジング本体21には、複数のキャビティ32が前後方向に延出して形成されている。本実施例の場合、図4に示すように、各キャビティ32は、幅方向に一列となって配置されている。ハウジング本体21における各キャビティ32の前端下部は、断面略U字形のタワー部33によって区画されている。
また、ハウジング本体21における各キャビティ32の内壁上面には、ランス34が前方に突出して形成されている。各キャビティ32内には後方から端子金具90が挿入され、正規挿入された端子金具90はランス34によって弾性的に抜け止めされるようになっている。
フロントリテーナ40は合成樹脂製であって全体としてキャップ状をなし、図3に示すように、ハウジング本体21に前方から組み付けられる。具体的には、フロントリテーナ40は、図5に示すように、幅方向に長い平板状の前壁部41と、図6に示すように、前壁部41の外周縁から後方に突出する板筒状の周壁部42とを有している。前壁部41には、各キャビティ32と対向する位置に、図5に示すように、複数の窓孔43が形成され、且つ、各窓孔43の上方に、複数の透孔44が形成されている。フロントリテーナ40がハウジング本体21に正規装着されると、前壁部41の各窓孔43にタワー部33が嵌合して、各キャビティ32の前端がフロントリテーナ40の前面に臨むように配置される。また、各透孔44に前方から図示しない治具が挿入されてキャビティ32内に臨み、キャビティ32内に挿入された端子金具90に治具が当接することにより、端子金具90の導通状態を検査することが可能とされている。
図3に示すように、前壁部41の後面には、撓み規制片45が後方へ突出して形成されている。撓み規制片45は、各透孔44の後方で且つ各窓孔43の上縁に沿うように配置されている。フロントリテーナ40がハウジング本体21に正規装着されると、撓み規制片45がランス34の上方空間(以下、撓み空間37という)に進入してランス34の撓み動作が規制され、これによって端子金具90がキャビティ32内に確実に抜け止めされるようになっている。
また、図5に示すように、前壁部41の前面には、複数の押し当て部46が突設されている。押し当て部46は、リブ状の形態とされ、上部両側部に位置して幅方向に延びる一対の第1押し当て部47と、下部寄り両側部に位置して高さ方向に延びる一対の第2押し当て部48とにより構成されている。各押し当て部46は、両コネクタ10、100の正規嵌合時にフード部110の奥面に線状に押し当てられるようになっている。
周壁部42には、図6に示すように、逃がし部49が形成されている。逃がし部49は、前後方向に延びて周壁部42の後端に開口する溝状の形態とされ、周壁部42の高さ方向中央部及び高さ方向中央部にそれぞれ略90°の間隔をあけて4つ配置されている。また、周壁部42の外面には、図6に示すように、複数の押さえ部51が形成されている。各押さえ部51は、前後方向に延びる板片状をなし、逃がし部49の両側縁に沿い、且つ逃がし部49内の両側部を覆う庇状の部分を有している。ここで、逃がし部49には、シールリング60の後述する側方ガタ詰め部63が進入して逃がされ、押さえ部51は、シールリング60の後述する被押さえ部67が浮き上がろうとしたときにその被押さえ部67を押さえて側方ガタ詰め部63の浮き上がりを規制可能とされている。
シールリング60はシリコンゴム等のゴム製であって、図7及び図8に示すように、幅方向に長い略角筒状のシール本体61と、シール本体61の後端両側縁の高さ方向両端部から後方及び側方に突出する複数の張出部62と、シール本体61の前端から前方に延出する複数の側方ガタ詰め部63と、各側方ガタ詰め部63の前端間に架け渡される前方ガタ詰め部64とを有している。
シール本体61は、ハウジング本体21の外周面に嵌着され、ハウジング本体21の外周面に全周に亘って密着可能な凹凸の無い内周面を有している。シールリング60がハウジング本体21に装着された状態では、シール本体61が段差28の前方に位置し、段差28によってシールリング60の後方への抜けが防止されるようになっている。
また、シール本体61の外周面には、前後方向に複数並ぶシールリップ65が周回して形成されている。両コネクタ10、100の正規嵌合時に、コネクタハウジング20の嵌合空間24に相手側コネクタ100のフード部110が前方から挿入されると、フード部110の開口側の内周面にシールリップ65が弾性的に密着して圧潰され、これによって両コネクタ10、100間が液密にシールされるようになっている。また、両コネクタ10、100の正規嵌合時には、フード部110の開口縁が張出部62に弾性的に当接して保持される。
各側方ガタ詰め部63は、図7に示すように、周方向に関して各張出部62とは異なる位置に配置されている。そして、各側方ガタ詰め部63は、前後方向にほぼ真っ直ぐ延びる棒状の形態とされ、シール本体61の前端の高さ方向中央部及び幅方向中央部にそれぞれ略90度の間隔をあけて配置されている。具体的には、側方ガタ詰め部63は、図8に示すように、前後方向の全長に亘って延びる厚肉のガタ詰め本体66と、ガタ詰め本体66の両側縁に沿って延びる薄肉の被押さえ部67とからなる。
ガタ詰め本体66は、図8に示すように、シール本体61の前端から前方へ向けて次第に厚肉となる後端部71と、後端部71から前方へ向けてほぼ一定厚みを維持しつつ延びる中間部72と、中間部72から前方へ向けて次第に薄肉となる前端部73とで構成されている。このため、ガタ詰め本体66は、シール本体61側よりも高い剛性を有し、変形し難い構造となっている。
ガタ詰め本体66は、シール本体61の内周面に面一で連なる凹凸の無い内周面を有している。中間部72の外面は前後方向に沿った平坦な形態とされ、後端部71の外面は前方へ向けてテーパ状に拡径し、前端部73の外面は前方へ向けてテーパ状に縮径する形態とされている。そして、中間部72の外面は、シールリップ65の外端よりも外側に位置している。また、シール本体61の前端における幅方向両端側に位置するガタ詰め本体66の突出量は、高さ方向両側に位置するガタ詰め本体66の突出量よりも大きくされている。
被押さえ部67は、シール本体61及びガタ詰め本体66の内面に面一で連なる内面を有している。そして、被押さえ部67は、前後方向に細長く延びる帯板状の形態とされ、ガタ詰め本体66の両側縁に全長に亘って沿設されている。
さて、前方ガタ詰め部64は、高さ方向に延出して高さ方向で対向する一対の側方ガタ詰め部63の前端内縁同士をつなぐ第1前方ガタ詰め部68と、幅方向に長く延出したあと幅方向両端から高さ方向に短く延出して一対の側方ガタ詰め部63の前端内縁同士をつなぐ第2前方ガタ詰め部69とを有し、正面視略T字形で断面角柱状をなしている。
そして、前方ガタ詰め部64は、シールリング60がハウジング本体21に装着されたときに、ハウジング本体21の前面における各キャビティ32の開口周りに密着し、さらに、フロントリテーナ40がハウジング本体21に装着されたときに、前壁部41の後面における各窓孔43の開口周りに密着するようになっている(図3を参照)。
次に、本実施例に係るコネクタ10の作用を説明する。
組み付けに際し、ハウジング本体21に、前方から嵌合空間24を通してシールリング60が装着される。すると、各側方ガタ詰め部63がハウジング本体21の前方領域29の外周面に前後方向に沿って密着するとともに、前方ガタ詰め部64がハウジング本体21の前面に高さ方向及び幅方向に沿って密着して配置される。
また、ハウジング本体21の各キャビティ32内には後方から電線200付きの端子金具90が挿入される。各キャビティ32内に正規挿入された端子金具90はランス34によって一次的に抜け止めされる。
続いて、ハウジング本体21に前方からフロントリテーナ40が装着される。フロントリテーナ40がハウジング本体21に正規装着されると、撓み規制片45がランス34の撓み空間37に進入してランス34の撓み動作が規制され、これによって端子金具90が二次的に抜け止めされる。また、図3に示すように、前壁部41がハウジング本体21の前面側を覆い、前方ガタ詰め部64が前壁部41の後面に高さ方向及び幅方向に沿って密着する。さらに、フロントリテーナ40の周壁部42がシール本体61の前端に当接可能に配置され、これによってシールリング60の前方への抜けが防止される。この場合に、周壁部42の逃がし部49にガタ詰め本体66が進入して逃がされるとともに、周壁部42の押さえ部51が被押さえ部67に外側から覆い被さり、被押さえ部67の浮き上がりも規制される。
次いで、コネクタハウジング20が相手側コネクタ100に嵌合される。嵌合過程では、フード部110がコネクタハウジング20の嵌合空間24に進入し、ガタ詰め本体66を摺動することになるものの、被押さえ部67が押さえ部51に押さえ付けられることにより、側方ガタ詰め部63の位置変動が抑えられ、移動するフード部110に側方ガタ詰め部63が引っ張られて巻かれる事態が防止される。そして、コネクタハウジング20が相手側コネクタ100に正規嵌合されると、端子金具90が相手端子金具190の雄タブ191に正規状態に導通接続される。
正規嵌合状態では、フード部110の開口側の内周面に各シールリップ65が弾性的に密着して両コネクタ10、100間がシールされる。また、正規嵌合状態では、フード部110の奥側の内周面における周方向に間隔をあけた複数位置に側方ガタ詰め部63の中間部72の外面が前後方向に沿って当接する。これにより、両コネクタ10、100間の径方向(側方)へのがた付きが抑えられる。さらに、正規嵌合状態では、フード部110の奥面がフロントリテーナ40の前壁部41の前面を覆い、前壁部41の各押し当て部46がフード部110の奥面に押し当てられて、前壁部41がハウジング本体21側に押し込まれる。すると、前壁部41とハウジング本体21との間に前方ガタ詰め部64が圧縮状態で緊密に挟まれた状態となる。これにより、両コネクタ10、100間の嵌合方向(前後方向)へのがた付きも抑えられる。したがって、仮に、両コネクタ10、100が正規嵌合された状態で電線200が振動したり周囲が振動したりしても、その振動に追従してフード部110がハウジング本体21に対して傾動することはなく、両コネクタ10、100の嵌合状態が確実に維持される。
以上説明したように、本実施例によれば、両コネクタ10、100の嵌合時に、前方ガタ詰め部64がハウジング本体21と前壁部41との間に圧縮状態に挟持されることにより、両コネクタ10、100間の隙間が埋まり、両コネクタ10、100の前後方向へのがた付きが抑えられる。また、両コネクタ10、100の前後方向へのがた付きを抑える前方ガタ詰め部64が弾性のシールリング60に形成されているため、嵌合状態における両コネクタ10、100同士のラップ代を大きく確保することができ、厳しい寸法管理を行う必要がない。
また、両コネクタ10、100間をシールするシールリング60に前方ガタ詰め部64が一体に連結されているため、部品点数が削減され、全体の構成を簡素化することができる。
また、シールリング60の側方ガタ詰め部63によって両コネクタ10、100の側方へのがた付きも抑えられる。しかも、側方ガタ詰め部63が周方向に複数配置されているため、フード部110との接触抵抗が低減される。この場合、両コネクタ10、100の嵌合過程で、各側方ガタ詰め部63がフード部110に引っ張られて巻かれる可能性があるものの、本実施例によれば、各側方ガタ詰め部63の前端間が前方ガタ詰め部64によって架設されているため、かかる事態を回避することができる。
さらに、前壁部41の前面には前方から嵌合される相手側コネクタ100に当接する突状の押し当て部46が設けられているため、嵌合状態における両コネクタ10、100間の隙間が確実に埋められ、且つ、相手コネクタの嵌合力が前方ガタ詰め部64に確実に伝達される。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)前方ガタ詰め部は、各側方ガタ詰め部のうちの一部において対をなす側方ガタ詰め部の前端間に架設されるものであってもよい。
(2)前方ガタ詰め部は、シールリングに連結されず、シールリングとは別に設けられるものであってもよい。
(3)側方ガタ詰め部の形成位置は任意であり、また場合によってはシールリングから側方ガタ詰め部を省略してもよい。
(4)押し当て部46の形成位置は任意であり、また場合によってはフロントリテーナから押し当て部46を省略してもよい。
(5)本発明は、非防水タイプのコネクタにも適用可能である。
10…コネクタ
20…コネクタハウジング
21…ハウジング本体
22…嵌合筒部
32…キャビティ
34…ランス
40…フロントリテーナ
41…前壁部
45…撓み規制片
46…押し当て部
60…シールリング
61…シール本体
63…側方ガタ詰め部
64…前方ガタ詰め部
90…端子金具
100…相手側コネクタ
110…フード部

Claims (4)

  1. 端子金具を挿入可能なキャビティを有するとともに、前記キャビティの内面に、このキャビティ内に挿入された前記端子金具を弾性的に抜け止めする撓み可能なランスを有するコネクタハウジングと、
    前記コネクタハウジングに前方から装着され、正規装着時に、前記コネクタハウジングの前面に対向する前壁部を有するとともに、前記前壁部から後方に突出する形態とされていて前記ランスの撓み空間に進入することによりこのランスの撓み動作を規制する撓み規制片を有するフロントリテーナと、
    前記コネクタハウジングの前面と前記前壁部との間に位置し、前方から嵌合される相手側コネクタによって前記コネクタハウジングの前面と前記前壁部との間に圧縮状態に挟持される弾性の前方ガタ詰め部とを備えていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記コネクタハウジングが、前記キャビティ及び前記ランスを有するブロック状のハウジング本体と、前記ハウジング本体の周囲を取り囲む筒状の嵌合筒部とを有し、
    前記相手側コネクタが、前記ハウジング本体と前記嵌合筒部との間に進入するフード部を有し、
    前記ハウジング本体の外周面には、シールリングが嵌着され、
    前記シールリングが、前記相手側コネクタとの嵌合時に、前記フード部の開口側の内周面に弾性的に密着して圧潰されるシールリップを有し、且つ、
    前記前方ガタ詰め部が、前記シールリップよりも前方で前記シールリングに一体に連結されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記シールリングが、前記フード部の奥側の内周面に前後方向に沿って当接する側方ガタ詰め部を有し、前記側方ガタ詰め部が、周方向に間隔をあけて複数配置され、且つ、
    前記前方ガタ詰め部が、複数の前記側方ガタ詰め部の前端間に架設されていることを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記前壁部の前面には、前方から嵌合される前記相手側コネクタに当接する突状の押し当て部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載のコネクタ。
JP2012278107A 2012-12-20 2012-12-20 コネクタ Pending JP2014123446A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012278107A JP2014123446A (ja) 2012-12-20 2012-12-20 コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012278107A JP2014123446A (ja) 2012-12-20 2012-12-20 コネクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014123446A true JP2014123446A (ja) 2014-07-03

Family

ID=51403783

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012278107A Pending JP2014123446A (ja) 2012-12-20 2012-12-20 コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014123446A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018507518A (ja) * 2015-02-19 2018-03-15 ローゼンベルガー ホーフフレクベンツテクニーク ゲーエムベーハー ウント ツェーオー カーゲー 減衰要素を備えるプラグコネクタ
WO2023243439A1 (ja) * 2022-06-13 2023-12-21 株式会社オートネットワーク技術研究所 コネクタ
WO2024053355A1 (ja) * 2022-09-05 2024-03-14 住友電装株式会社 コネクタ
WO2024070330A1 (ja) * 2022-09-29 2024-04-04 住友電装株式会社 コネクタ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018507518A (ja) * 2015-02-19 2018-03-15 ローゼンベルガー ホーフフレクベンツテクニーク ゲーエムベーハー ウント ツェーオー カーゲー 減衰要素を備えるプラグコネクタ
US10305219B2 (en) 2015-02-19 2019-05-28 Rosenberger Hochfrequenztechnik Gmbh & Co. Kg Plug connector with damping element
WO2023243439A1 (ja) * 2022-06-13 2023-12-21 株式会社オートネットワーク技術研究所 コネクタ
WO2024053355A1 (ja) * 2022-09-05 2024-03-14 住友電装株式会社 コネクタ
WO2024070330A1 (ja) * 2022-09-29 2024-04-04 住友電装株式会社 コネクタ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5423233B2 (ja) コネクタ
JP5704021B2 (ja) ゴム栓及び防水コネクタ
US9022804B2 (en) Waterproof plug
JP3691300B2 (ja) 防水コネクタ
WO2014104122A1 (ja) 防水コネクタ
WO2019097349A1 (en) Electrical connector having a rear-seal and a rear-loaded cover/retainer member and method thereof
JP2014017119A (ja) 防水型コネクタ及びワイヤシール
US8142213B2 (en) Connector
JP2009004111A (ja) コネクタ
JP6856605B2 (ja) コネクタ
JP2014123446A (ja) コネクタ
JP5729350B2 (ja) 防水コネクタ
JP2009037843A (ja) コネクタ
JP2013098072A (ja) 防水コネクタ
JP2013239368A (ja) 防水コネクタ
JP4986807B2 (ja) コネクタ
WO2014119480A1 (ja) コネクタ
JP2007165191A (ja) コネクタ
JP6024611B2 (ja) コネクタ
WO2017086122A1 (ja) 弾性部材および防水コネクタ
JP5104639B2 (ja) コネクタ
JP2009259693A (ja) 防水コネクタ
JP2017016783A (ja) 防水コネクタ
JP2014120352A (ja) 防水コネクタ
JP2009181933A (ja) コネクタ