JP2010080106A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】がたつきを長期に亘って防止する。
【解決手段】第1ハウジング20、20Bには、第1端子金具30が挿入されるハウジング本体21が設けられている。第2ハウジング90には、ハウジング本体21が内嵌されるフード部91が設けられている。ハウジング本体21とフード部91との間に構成される嵌合領域には、双方よりも弾性力の大きい弾性体60、60A、60B、60Cが配設されている。弾性体60は、両ハウジング20、20B、90が嵌合状態にあるときに、両ハウジング20、20B、90間のシールをとるシール部61と、シール部61よりも硬度が高く、両ハウジング20、20B、90間のがたつきを抑える振れ規制部62とを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、コネクタに関する。
特許文献1には、互いに嵌合可能な第1、第2ハウジングを備え、第1ハウジングには端子金具が挿入されるブロック状のハウジング本体が設けられ、第2ハウジングにはハウジング本体に内嵌される筒状のフード部が設けられ、ハウジング本体の外周面の奥側でかつフード部の内周面の開口側で覆われる隙間には双方(ハウジング本体及びフード部)よりも弾性力の大きいゴム製の弾性体が配設されている、コネクタの発明が開示されている。
ハウジング本体には第1ハウジングの嵌合方向前方からキャップ状のフロント部材が嵌着され、フロント部材の外周面にはがた詰め突部が設けられ、フード部の内周面にはがた詰め突部を受容するがた詰め受部が設けられている。両ハウジングが互いに嵌合されると、がた詰め突部の裾の部分と嵌合溝の対応する溝縁とが互いに潰れた状態となり、これによって振動が発生したときにもがたつきが抑えられ、両ハウジングに収容された端子金具同士が微摺動摩耗することのないように手当てされている。
特開2008−166046公報
ところで、がた詰め突部とがた詰め受部はいずれも合成樹脂製であるため、両ハウジングの嵌合後、長期間が経過すると、摩耗の度合いが顕著になり、双方の接触部位が大きく削られていることがあった。このため、上記のようながた詰め突部とがた詰め受部とによるがた詰め構造では、がたつきを長期に亘って防止することが難しいという事情があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、がたつきを長期に亘って防止することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、互いに嵌合される第1、第2ハウジングを備え、前記第1ハウジングには、端子金具が挿入されるハウジング本体が設けられ、前記第2ハウジングには、前記ハウジング本体が内嵌されるフード部が設けられ、前記ハウジング本体と前記フード部との間に構成される嵌合領域には、双方よりも弾性力の大きい弾性体が配設され、前記弾性体は、前記両ハウジングが嵌合状態にあるときに、前記両ハウジング間のシールをとるシール部と、前記シール部よりも硬度が高く、前記両ハウジング間のがたつきを抑える振れ規制部とを有している構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記シール部が前記フード部の開口側と対応する位置に設けられ、前記振れ規制部が前記フード部の奥側と対応する位置に設けられているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のものにおいて、前記ハウジング本体の外周面には突部が設けられ、前記振れ規制部には、前記突部に被着される部位に、前記突部の同方向に突出する振れ止めリップが設けられているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のものにおいて、前記弾性体は、全体として一体に形成され、前記シール部の領域と前記振れ規制部の領域とで硬度を異ならせてなるところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のものにおいて、前記端子金具には相手側端子金具に接続される接続部が設けられ、前記振れ規制部には外側に突出する振れ止めリップが設けられ、前記振れ止めリップが前記キャビティ内に正規挿入された前記端子金具における前記接続部の周囲と対応する位置に設けられているところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項5に記載のものにおいて、前記接続部内には前記相手側端子金具と接触する接点を有する弾性接触片が形成されており、前記振れ止めリップが前記第1ハウジングの嵌合方向に関して前記キャビティ内に正規挿入された前記端子金具における前記接点を挟んだ両側に設けられているところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項1ないし6のいずれか1項に記載のものにおいて、前記第1ハウジングには、前記ハウジング本体に対して前記第1ハウジングの嵌合方向前方から嵌着されるフロント部材が嵌着され、前記弾性体は、前記第1ハウジングの嵌合方向前方で前記フロント部材と当接可能に配されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
両ハウジングが嵌合状態にあるときに、弾性体のシール部によって両ハウジング間のシールがとられるとともに、弾性体の振れ規制部によって両ハウジング間のがたつきが抑えられる。この場合、コネクタが激しい振動の下で使用されても、振れ規制部はその弾性復元力によって経時的に磨り減ることが実質的にないため、がたつきが長期に亘って防止される。
<請求項2の発明>
シール部がフード部の開口側と対応する位置に設けられているから、フード部内への浸水をその入り口の部分で確実に食い止めることができる。また、振れ規制部がフード部の奥側と対応する位置に設けられているから、フード部の奥側でかたつきを確実に抑えることができるとともに、フード部の開口側が振れ規制部からの反力によって拡開するのを回避できる。
<請求項3の発明>
振れ止めリップが突部とフード部との間に強固に圧縮されることでその硬度が高められるため、突部への被着前は振れ規制部とシール部との硬度を例えば同一に揃えることができ、厳密な硬度管理が不要とされるとともに、弾性体の成形が容易となる。
<請求項4の発明>
弾性体が全体として一体に形成され、シール部の領域と振れ規制部の領域とで硬度を異ならせてなるから、シール部によるシール機能と振れ規制部による振れ止め機能の両機能の信頼性が高められる。また、シール部と振れ規制部とが別体とされるよりも部品点数が削減され、部品管理の煩わしさから解消される。
<請求項5の発明>
振れ止めリップが接続部の周囲と対応する位置に設けられ、これによって端子金具の接続位置から近い位置で振動防止が図られるから、端子金具と相手側端子金具との微摺動摩耗が効果的に防止される。
<請求項6の発明>
振れ止めリップが嵌合方向に関して接点を挟んだ両側に設けられているから、端子金具と相手側端子金具との微摺動摩耗がよりいっそう効果的に防止される。
<請求項7の発明>
弾性体は、第1ハウジングの嵌合方向前方でフロント部材と当接可能に配されているから、第1ハウジングに対して嵌合方向前方に位置ずれするのが防止される。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図8によって説明する。本実施形態に係るコネクタ10は、互いに嵌合可能な第1、第2ハウジング20、90と、両ハウジング20、90に装着される第1、第2端子金具30、80と、両ハウジング20、90間に配される弾性体60とを備えている。なお、以下の説明において前後方向については両ハウジング20、90の嵌合面側を前方とする。
第2ハウジング90は合成樹脂製であって、振動の影響を受ける機器に直結されている。第2ハウジング90には、図1に示すように、前方へ向けて突出する筒状のフード部91が設けられている。フード部91の上面には、ロック部92が突設されている。また、フード部91内には、第2端子金具80のタブ81が突出状態で配置されている。そして、フード部91の内周面の奥側は、開口側よりもやや窄まった狭窄領域93とされている。
第1ハウジング20は同じく合成樹脂製であって、第1端子金具30が挿入されるハウジング本体21と、ハウジング本体21の周囲を覆う嵌合筒部22と、ハウジング本体21の前面に被着されるフロント部材23とを有している。嵌合筒部22は、図4に示すように、ハウジング本体21の外周面の前後方向(嵌合方向)中間部に一体に接続され、嵌合筒部22とハウジング本体21との間には前方からフード部91が進入する嵌合空間24が保有されている。フロント部材23は嵌合筒部22及びハウジング本体21とは別体とされている。
嵌合筒部22の内周面には、図5に示すように、幅方向両側でかつ高さ方向中央よりも上方に、1対の案内溝部25が前後方向に延出して形成されている。両案内溝部25には両ハウジング20、90の嵌合時にフード部91の外周面に形成された図示しない案内突条が嵌合され、これにより両ハウジング20、90の嵌合動作が案内されるとともに、両ハウジング20、90の誤嵌合が防止されるようになっている。
ハウジング本体21には、第1端子金具30が収容される複数のキャビティ26が横一列で形成されている。ハウジング本体21のうち嵌合筒部22との接続部位よりも前方の領域には、キャビティ26毎に筒状をなすキャビティタワー27が横並びで設けられている。また、キャビティ26の内壁下面には、前方へ向けて片持ち状に延びる撓み可能なランス28が設けられている。そして、ランス28の上面の先端には抜止部29が突設されている。キャビティ26内に正規挿入された第1端子金具30はランス28の抜止部29によって弾性的に係止され、これによって第1端子金具30の後方への抜け止めがなされるようになっている。ランス28とキャビティ26の内壁下面との間には、ランス28の撓み空間39が保有されている。
第1端子金具30は導電性金属板を曲げ加工等して一体に形成され、図2に示すように、タブ81を受容する角筒状の接続部31と、接続部31よりも後方に位置して電線100の端末にて露出する芯線にかしめ付けられるワイヤバレル32と、ワイヤバレル32よりも後方に位置して電線100に嵌着されたゴム栓33にかしめ付けられるインシュレーションバレル34とを有している。接続部31内には撓み可能な弾性接触片35が後方へ向けて山型に折り返して設けられ、この弾性接触片35の頂部における接点36とこれに対向する接続部31の内壁との間にタブ81が挟持されることで、両端子金具30、80が導通接続されるようになっている。また、接続部31の後端は略垂直に切り立つ形態をなし、ここにランス28の抜止部29が対峙して係止可能とされている。
ハウジング本体21の上面には、この上面から立ち上がったあと前後両方向に延びるシーソ状のロックアーム41が一体に設けられている。ロックアーム41の略上半部は嵌合筒部22に切り欠かれた凹所42に進入して配されている。また、ロックアーム41の前端部にはロック受部43が貫設され、このロック受部43にロック部92が弾性的に嵌合することで、両ハウジング20、90が嵌合状態に保持されるようになっている。そして、ロックアーム41の後端部には、ロック部92との係止状態を解除する際に指押しされる操作部44が一段高くして設けられている。
フロント部材23は合成樹脂製であって、全体としてキャップ状をなし、図7及び図8に示すように、ハウジング本体21の前面を覆う前壁45と、前壁45の後面から後方へ一体に突出する規制片46と、規制片46と略直交する位置関係にあって、前壁45の後面から後方へ一体に突出するロック片47とを有している。ロック片47がキャビティタワー27に係止されることにより、フロント部材23がハウジング本体21に保持されるようになっている。規制片46は第1端子金具30と係止状態にあるランス28の撓み空間39に進入してランス28の撓み動作を規制するものであり、これによって第1端子金具30が二次的に抜け止め係止されるようになっている。前壁45には、ハウジング本体21との間にタブ81の誘い込み用の開口を構成する複数の窓48がキャビティ26毎に形成されている。また、前壁45の周縁には、ハウジング本体21の前端周りに嵌着される止め部49が張り出して形成されている。
続いて弾性体60について説明すると、弾性体60は、シリコン等のゴム製であってハウジング本体21の外周面に嵌着される4角が丸みをおびた4角筒状をなし、両ハウジング20、90よりも大きな弾性力をもってハウジング本体21とフード部91との間における嵌合領域に弾縮状態で配設されている。ハウジング本体21の外周面のうち弾性体60の嵌着される装着面50は、図4に示すように、周囲よりも一段落ちてキャビティタワー27の略全長に亘って形成されている。
詳しくは弾性体60は、図3に示すように、後側に位置して主として両ハウジング20、90間のシールをとるシール部61と、シール部61よりも硬度(剛性)が高く、前側に位置して主として両ハウジング20、90間のがたつきを抑える振れ規制部62とからなり、両者が弾性体60の前後方向略中央部を接合面63として2色成形により一体化されている。シール部61は、ハウジング本体21の装着面50の略後半部に装着され、その後端がランス28の根元の位置と対応する位置に配され、その前端がランス28の前端よりやや後退した位置と対応する位置で、かつキャビティ26内に正規挿入された第1端子金具30の接続部31の後端と対応する位置に配されるようになっている。一方、振れ規制部62は、ハウジング本体21の装着面50の略前半部に装着され、その後端が上記のシール部61の前端と同じ位置に配され、その前端がハウジング本体21の前端よりやや後退した位置と対応する位置で、かつキャビティ26内に正規挿入された第1端子金具30の接続部31の前端と対応する位置に配されるようになっている。これにより、振れ規制部62の前端は、ハウジング本体21に嵌着されたフロント部材23の止め部49の後端に当接可能とされている。
シール部61の両側面の後端には、図6に示すように、その4角寄りの位置に、一旦後方へ突出したあと両側外方へ張り出す1対ずつの翼部64が設けられている。両ハウジング20、90が嵌合状態にあるときに、各翼部64にフード部91の開口端縁が突き当たるようになっている。また、シール部61の外周面には、前後方向に複数条、詳細には2条のシールリップ65が周方向に突設され、シール部61の内周面には、両シールリップ65と前後方向で重なる位置に、前後2条の後方環状溝66が周方向に凹設されている。そして、シールリップ65及び後方環状溝66は、前後方向に関してランス28の抜止部29の形成範囲に配されている。
振れ規制部62の外周面には、前後方向に複数条、詳細には2条の振れ止めリップ67が周方向に突設され、振れ規制部62の内周面には、両振れ止めリップ67と前後方向で重なる位置に、前後2条の前方環状溝68が周方向に凹設されている。両振れ止めリップ67は、前後方向に関してキャビティ26内に正規挿入された第1端子金具30の接続部31の形成範囲で、かつ接点36(タブ81との接続部位)を挟んだ前後両側に配されている。また、後側の振れ止めリップ67及び接合面63は、前後方向に関して嵌合状態にあるフード部91のロック部92とほぼ同じ位置に配されている。さらに、振れ止めリップ67及びシールリップ65の各突出量は互いにほぼ同じとされている。そして、両振れ止めリップ67間の前後方向の離間距離は、両シールリップ65間の前後方向の離間距離よりも大きく設定されている。
次に、本実施形態に係るコネクタ10の組み付け手順及び作用効果について説明する。
まず、ハウジング本体21のキャビティ26内に後方からゴム栓33及び電線100付きの第1端子金具30を挿入し、もって正規挿入された第1端子金具30をランス28により一次的に係止する。このとき、キャビティ26の内周面の後端部にはゴム栓33が周方向に密着され、キャビティ26内のシールがとられるようになっている。続いて、ハウジング本体21(キャビティタワー27)の前端部にフロント部材23を正規深さで被せ付け、規制片46をランス28の撓み空間39に進入させることで第1端子金具30を二次的に係止する。これと前後して、ハウジング本体21の装着面50に前方から弾性体60を嵌着し、フロント部材23と装着面50の後端段差との間に、弾性体60を前後方向に位置決めした状態で保持させる(図2を参照)。
次いで、上記の第1ハウジング20を第2ハウジング90に正対させ、その状態で第2ハウジング90のフード部91内に第1ハウジング20のハウジング本体21を嵌合させる。両ハウジング20、90の嵌合過程では、フード部91の内周面に両振れ止めリップ67及び両シールリップ65が干渉することでその嵌合抵抗を増大させることになるが、フード部91の開口側は狭窄領域93側よりも嵌合抵抗が小さいため、両振れ止めリップ67が狭窄領域93と当接する嵌合終盤に至るまでは比較的楽に嵌合作業を行うことができる。
両ハウジング20、90が正規嵌合されると、ロックアーム41がロック部92を弾性的に係止して両ハウジング20、90が嵌合状態に保持される。また、第2端子金具80のタブ81が接続部31内に進入して接点36と弾性的に接触し、第1、第2端子金具30、80が正規深さで導通接続される。このとき、フード部91の内周面の開口側では、シール部61が対応位置して両シールリップ65が前後方向に間隔をあけて弾縮状態で密着され、フード部91の内周面の奥側(狭窄領域93)では、振れ規制部62が対応位置して両振れ止めリップ67が同じく前後方向に間隔をあけて弾縮状態で密着される(図1を参照)。両振れ止めリップ67がフード部91の内周面に作用する反力は、両シールリップ65がフード部91の内周面に作用する反力よりも大きくなっている。
上記によれば、両ハウジング20、90が嵌合状態にあるときに、弾性体60のシール部61によって両ハウジング20、90間のシールがとられるとともに、弾性体60の振れ規制部62によって両ハウジング20、90間のがたつきが抑えられる。この場合、コネクタ10が激しい振動下で使用されても、従来における合成樹脂製のがた詰め突部等と違って、振れ規制部62はその弾性復元力によって経時的に磨り減ることが実質的にないため、がたつきが長期に亘って防止されることとなる。
また、シール部61がフード部91の開口側と対応する位置に設けられているから、フード部91内への浸水をその入り口の部分で確実に食い止めることができる。また、振れ規制部62がフード部91の奥側と対応する位置に設けられているから、フード部91の奥側でかたつきを確実に抑えることができるとともに、フード部91の開口側が振れ規制部62からの反力によって拡開するのを回避できる。
さらに、弾性体60が2色成形によって全体として一体に形成され、シール部61の領域と振れ規制部62の領域とで硬度を異ならせてなるから、シール部61によるシール機能と振れ規制部62による振れ止め機能の両機能の信頼性が高められる。しかも、シール部61と振れ規制部62とが別体とされるよりも部品点数が削減され、部品管理の煩わしさから解消される。
さらにまた、振れ止めリップ67が接続部31の周囲と対応する位置に設けられ、これによって第1端子金具30の接続位置から近い位置で振動防止が図られるから、第1、第2端子金具30、80の微摺動摩耗が効果的に防止される。この場合、振れ止めリップ67が前後方向に関して接点36を挟んだ両側に設けられているから、第1、第2端子金具30、80の微摺動摩耗がよりいっそう効果的に防止される。
さらにまた、弾性体60は、その前方でフロント部材23と当接可能に配されているから、第1ハウジング20に対して前方へ位置ずれするのが防止される。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図9によって説明する。実施形態2では、弾性体60Aの形態が実施形態1とは異なっている。すなわち、この弾性体60Aは、シール部61と振れ規制部62とが互いに別体とされており、ハウジング本体21の装着面50に嵌着されたときに、シール部61の前端面と振れ規制部62の後端面とを互いに突き合せて使用されるようになっている。その他、シールリップ65、後方環状溝66、振れ止めリップ67及び前方環状溝68の各形態は実施形態1と同様であり、また第1、第2ハウジング20、90の各形態も実施形態1と同様であるため、重複する説明は省略する。
<実施形態3>
図10ないし図12は本発明の実施形態3を示す。実施形態3に係るコネクタ10Bは、第1ハウジング20B及び弾性体60Bの各形態が実施形態1とは若干異なっている。その他は、実施形態1とほぼ同様であり、実施形態1と同様の部分については同一符号を付し、重複する説明は省略する。
第1ハウジング20Bは、図10に示すように、実施形態1とほぼ同様の形態をなすハウジング本体21の装着面50に複数の突部55を付設して構成されている。この突部55は、周方向に間隔をあけて設けられ、詳細には、図12に示すように、幅方向の略中央部と高さ方向の略中央部とを含むように、周方向に90度の等間隔をあけて全部で4つ設けられている。また、この突部55は、キャビティ26内に正規挿入された第1端子金具30の接点36と前後方向に関してほぼ同じ位置に配されている。
弾性体60Bは、その全体に亘って同一の硬度を有しており、後側に位置して主として両ハウジング20、90間のシールをとる実施形態1と同形態をなすシール部61と、前側に位置して主として両ハウジング20、90間のがたつきを抑える振れ規制部62とから一体に構成されている。シール部61は、キャビティ26内に正規挿入された第1端子金具30の接続部31の後端より後方に配され、振れ規制部62は、同端子金具30の接続部31の後端より前方に配されている。そして、振れ規制部62の外周面には、突部55と対応する位置に、振れ止めリップ67Bが個別に突設されている。振れ止めリップ67Bは突部55と同じ外向きにほぼ同じ突出量をもって突出する形態とされている。
ここで、ハウジング本体21の装着面50に弾性体60Bが嵌着されると、弾性体60Bのうちの振れ止めリップ67Bと対応する部位が突部55に被着される。その状態で、ハウジング本体21がフード部91内に嵌合されると、振れ止めリップ67Bがフード部91の内周面の奥側(狭窄領域93)と突部55との狭い間隙で高さ方向に強固に圧縮されることとなり、もってシールリップ65よりも大きく、かつがたつきを抑えるのに十分な硬度を得る。
実施形態2によれば、振れ規制部62とシール部61との硬度を同一に揃えることができるため、厳密な硬度管理が不要とされるとともに、弾性体60Bの成形が容易となる。
<実施形態4>
図13は本発明の実施形態4を示す。実施形態4では、弾性体60Cの形態が実施形態1とは異なっているが、その他は実施形態1と同様であり、実施形態1と同様の部位には同一符号を付し、重複する説明は省略する。すなわち、この弾性体60Cは、実施形態3と同様、その全体に亘って同一の硬度を有しており、後側に位置して主として両ハウジング20、90間のシールをとる実施形態1と同形態をなすシール部61と、前側に位置して主として両ハウジング20、90間のがたつきを抑える振れ規制部62とから一体に構成されている。シール部61は、キャビティ26内に正規挿入された第1端子金具30の接続部31の後端より後方に配され、振れ規制部62は、同端子金具30の接続部31の後端より前方に配されている。そして、振れ規制部62の外周面には、キャビティ26内に正規挿入された第1端子金具30の接点36と前後方向に関してほぼ同じ位置とそれより前方の位置とに、2条の振れ止めリップ67が周方向に突設されている。両振れ止めリップ67間の前後方向の離間距離は、両シールリップ65間の前後方向の離間距離とほぼ同じに設定されている。
ここで、ハウジング本体21の装着面50に弾性体60Cが装着され、さらに両ハウジング20、90が正規嵌合されると、振れ止めリップ67は、フード部91の内周面の奥側に構成された狭窄領域(図示しないが、実施形態1の狭窄領域93よりも窄まった形状をなしている)によって強固に圧縮され、もってシールリップ65よりも大きく、かつがたつきを抑えるのに十分な硬度を得る。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)フロント部材は、第1端子金具を二次的に抜け止めするリテーナ機能を有しない構成であってもよい。
(2)実施形態2においては、弾性体がハウジング本体の装着面に嵌着されたときに、振れ規制部とシール部とが互いに間隔をあけて配されていてもよい。
(3)実施形態1ないし3においては、フード部の内周面の奥側が狭窄領域ではなく開口側とほぼ同じ径をもって開口する形態であってもよい。
(4)振れ止めリップの突出高さがシールリップの突出高さよりも大きく設定され、これによって振れ止めリップのほうがシールリップよりもフード部の内周面に大きく圧潰され、もって振れ規制部のほうがシール部よりも硬度が高くなる構成であってもよい。
本発明の実施形態1に係るコネクタにおいて、第1、第2ハウジングが正規嵌合された状態を示す側断面図である。 第1ハウジングのハウジング本体に弾性体が嵌着された状態を示す側断面図である。 弾性体の側断面図である。 第1ハウジング(フロント部材を除く)の側断面図である。 第1ハウジングの正面図である。 弾性体の正面図である。 フロント部材の側断面図である。 フロント部材の正面図である。 本発明の実施形態2に係るコネクタにおいて、弾性体の側断面図である。 本発明の実施形態3に係るコネクタにおいて、第1ハウジング(フロント部材を除く)の側断面図である。 第1、第2ハウジングが正規嵌合された状態を示す側断面図である。 第1、第2ハウジングが正規嵌合された状態を示す縦断面図である。 本発明の実施形態4に係るコネクタにおいて、第1ハウジングのハウジング本体に弾性体が嵌着された状態を示す側断面図である。
符号の説明
10…コネクタ
20、20B…第1ハウジング
21…ハウジング本体
23…フロント部材
30…第1端子金具(端子金具)
60、60A、60B、60C…弾性体
61…シール部
62…振れ規制部
65…シールリップ
67、67B…振れ止めリップ
80…第2端子金具(相手側端子金具)
90…第2ハウジング
91…フード部

Claims (7)

  1. 互いに嵌合される第1、第2ハウジングを備え、
    前記第1ハウジングには、端子金具が挿入されるハウジング本体が設けられ、
    前記第2ハウジングには、前記ハウジング本体が内嵌されるフード部が設けられ、
    前記ハウジング本体と前記フード部との間に構成される嵌合領域には、双方よりも弾性力の大きい弾性体が配設され、
    前記弾性体は、前記両ハウジングが嵌合状態にあるときに、前記両ハウジング間のシールをとるシール部と、前記シール部よりも硬度が高く、前記両ハウジング間のがたつきを抑える振れ規制部とを有していることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記シール部が前記フード部の開口側と対応する位置に設けられ、前記振れ規制部が前記フード部の奥側と対応する位置に設けられている請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記ハウジング本体の外周面には突部が設けられ、前記振れ規制部には、前記突部に被着される部位に、突部と同方向に突出する振れ止めリップが設けられている請求項1又は2記載のコネクタ。
  4. 前記弾性体は、全体として一体に形成され、前記シール部の領域と前記振れ規制部の領域とで硬度を異ならせてなる請求項1ないし3のいずれか1項記載のコネクタ。
  5. 前記端子金具には相手側端子金具に接続される接続部が設けられ、前記振れ規制部には外側に突出する振れ止めリップが設けられ、前記振れ止めリップが前記キャビティ内に正規挿入された前記端子金具における前記接続部の周囲と対応する位置に設けられている請求項1ないし4のいずれか1項記載のコネクタ。
  6. 前記接続部内には前記相手側端子金具と接触する接点を有する弾性接触片が形成されており、前記振れ止めリップが前記第1ハウジングの嵌合方向に関して前記キャビティ内に正規挿入された前記端子金具における前記接点を挟んだ両側に設けられている請求項5記載のコネクタ。
  7. 前記第1ハウジングには、前記ハウジング本体に対して前記第1ハウジングの嵌合方向前方から嵌着されるフロント部材が嵌着され、
    前記弾性体は、前記第1ハウジングの嵌合方向前方で前記フロント部材と当接可能に配されている請求項1ないし6のいずれか1項記載のコネクタ。
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