JP2005174813A - コネクタ - Google Patents

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JP2005174813A JP2003415048A JP2003415048A JP2005174813A JP 2005174813 A JP2005174813 A JP 2005174813A JP 2003415048 A JP2003415048 A JP 2003415048A JP 2003415048 A JP2003415048 A JP 2003415048A JP 2005174813 A JP2005174813 A JP 2005174813A
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Abstract

【課題】 ガタつきのないコネクタを提供する。
【解決手段】 対になる雄コネクタハウジング24と雌コネクタハウジング53のうち、雄コネクタハウジング24に弾性部材26を取り付け、その弾性部材26の密着部47が嵌合時にこれら雄コネクタハウジング24と雌コネクタハウジング53の水密性を確保する部分として機能するコネクタ21であって、弾性部材26の弾性変形を利用してハウジング間のガタつきを吸収するガタ止め機構を嵌合方向に少なくとも二カ所備える。コネクタ21のガタ止め機構としては、第一ガタ止め機構48と第二ガタ止め機構52とを備えて構成する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、相対向して嵌合し合うコネクタに関し、特に、弾性部材を用いて水密性を確保する防水タイプのコネクタであって耐高振動が必要な場合に好適なコネクタに関する。
防水タイプのコネクタとしては、下記特許文献1に開示された技術のものが知られている。そのコネクタは、図8に示される如く、相対向して嵌合しあう雄コネクタハウジング1と雌コネクタハウジング2とを有している。雄コネクタハウジング1及び雌コネクタハウジング2には、それぞれ複数の端子収容室3が形成されている。雄コネクタハウジング1の各端子収容室3には、防水栓を有する雌型の電線付き端子(不図示)が収容係止されている。また、雌コネクタハウジング2の各端子収容室3には、防水栓を有する雄型の電線付き端子(不図示)が収容係止されている。
雄コネクタハウジング1には、空所4が形成されている。その空所4には、環状の弾性部材5が取り付けられている。弾性部材5は、所謂パッキンであり、その端面6には環状の突起部7が連成されている。突起部7は、図9に示される如く、嵌合時において、雄コネクタハウジング1の立ち上がり後壁8と、雌コネクタハウジング2の套体部9の先端面10との間に挟まれて圧縮されるようになっている。
上記構成において、雄コネクタハウジング1及び雌コネクタハウジング2が嵌合しあうと、雄コネクタハウジング1のロッキングアーム11の先端部が雌コネクタハウジング2の係止突起12に係合してロックが完了する。この時、突起部7は、雄コネクタハウジング1の立ち上がり後壁8と、雌コネクタハウジング2の先端面10との間に挟まれて圧縮されることから、雄コネクタハウジング1及び雌コネクタハウジング2は、嵌合してロックされればその後、嵌合方向への摺動が妨げられる。
特公平5−50113号公報 (第2頁、第1−2図)
ところで、上記従来技術にあっては、弾性部材5を設けていることから、その弾性部材5の位置する部分における雄コネクタハウジング1及び雌コネクタハウジング2同士のガタつきを抑えることができるという利点を有している。しかしながら、雌雄両端子が接続される位置での雄コネクタハウジング1及び雌コネクタハウジング2同士のガタつきまでは抑えることができず、その結果、端子同士がガタついて、端子の摩耗や変形や接触不良等の幾つかの問題点が生じている。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされるもので、ガタつきのないコネクタ、言い換えれば耐高振動のコネクタを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためなされた請求項1記載の本発明のコネクタは、一対のコネクタハウジングの一方に弾性部材が取り付けられ、該弾性部材の密着部が前記一対のコネクタハウジングの嵌合時にこれらの水密性を確保する部分として機能するコネクタであって、前記弾性部材の弾性変形を利用してハウジング間のガタつきを吸収するガタ止め機構を、前記一対のコネクタハウジングの嵌合方向に少なくとも二カ所備えたことを特徴としている。このような特徴を有する本発明によれば、ハウジング間のガタつきが少なくとも嵌合方向の二カ所で吸収される構造になる。
請求項2記載の本発明のコネクタは、請求項1に記載のコネクタにおいて、前記ガタ止め機構を、前記一対のコネクタハウジングそれぞれに収容される接続端子同士の端子接触部分を挟んだ両側に位置するように配置したことを特徴としている。このような特徴を有する本発明によれば、ハウジング間のガタつきが吸収される部分の間に端子接触部分が位置する。言い換えれば、ガタつきのない部分に端子接触部分が位置する。
請求項3記載の本発明のコネクタは、請求項1に記載のコネクタにおいて、前記ガタ止め機構を、前記密着部を挟んだ両側に位置するように配置したことを特徴としている。このような特徴を有する本発明によれば、ハウジング間のガタつきが吸収される部分の間に密着部が位置する。言い換えれば、ガタつきのない部分で水密性の確保がなされる。
請求項4記載の本発明のコネクタは、請求項1ないし請求項3いずれか記載のコネクタにおいて、前記ガタ止め機構を、前記嵌合方向に直行方向の弾発力を生じさせる第一ガタ止め機構と、前記嵌合方向に平行方向の弾発力を生じさせる第二ガタ止め機構とを備える構成にしたことを特徴としている。このような特徴を有する本発明によれば、第一ガタ止め機構により上下左右方向のガタつきが吸収される。また、第二ガタ止め機構により嵌合方向のガタつきが吸収される。
請求項5記載の本発明のコネクタは、請求項1ないし請求項4いずれか記載のコネクタにおいて、前記弾性部材に、前記一方のコネクタハウジングに引っ掛かり、他方のコネクタハウジングの摺動によるめくれを防止することが可能な引っ掛かり部を形成したことを特徴としている。このような特徴を有する本発明によれば、嵌合時に他方のコネクタハウジングの摺動による弾性部材のめくれが阻止される。
請求項1に記載された本発明によれば、ガタつきをなくして接続端子相互の摺動を防止することができるという効果を奏する。従って、耐高振動のコネクタであって、接続端子の摩耗や変形や接触不良等を防止することができるという効果を奏する。
請求項2に記載された本発明によれば、ガタつきのない部分に端子接触部分を位置させることができるという効果を奏する。従って、より確実に接続端子相互の摺動を防止することができるという効果を奏する。
請求項3に記載された本発明によれば、ガタつきのない部分で水密性の確保を図ることができるという効果を奏する。従って、より確実に防水をすることができるという効果を奏する。
請求項4に記載された本発明によれば、嵌合方向に直行方向と平行方向の二つのガタつきを吸収することができるという効果を奏する。従って、より確実にガタつきをなくすことができるという効果を奏する。
請求項5に記載された本発明によれば、弾性部材のめくれを阻止することができるという効果を奏する。従って、より確実に防水をすることができるという効果を奏する。
以下、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明のコネクタの一実施の形態を示す分解斜視図である。また、図2は弾性部材の斜視図、図3は嵌合状態を示す断面図、図4は図3のC部分を拡大した断面図、図5は図4の要部のうちの一つをさらに拡大した断面図、図6は嵌合方向に直行方向の断面図である。
図1において、引用符号21は本発明のコネクタを示している。そのコネクタ21は、防水タイプのコネクタであって、相対向して嵌合し合う雄コネクタ22と雌コネクタ23とを備えて構成されている。本発明のコネクタ21は、ガタつきのないコネクタとして構成されていることが特徴になっている。以下、図1ないし図6を参照しながら各コネクタの構成について詳細に説明する。
上記雄コネクタ22は、合成樹脂製の雄コネクタハウジング24と、その雄コネクタハウジング24の内部に収容される複数の雌型接続端子25と、雄コネクタハウジング24の内部に取り付けられるゴム製の弾性部材26と、収容された雌型接続端子25の二重係止を行うための合成樹脂製のフロントホルダ27とを備えて構成されている。
雄コネクタハウジング24は、インナーハウジング28と、空所29を設けてインナーハウジング28の外側に位置するアウターハウジング30と、インナーハウジング28及びアウターハウジング30が一体化する部分の後方に位置するハウジング後部31とを有している。
インナーハウジング28は、その前面が解放されており、内部には複数の端子収容室32が形成されている。また、インナーハウジング28は、その前面を介してフロントホルダ27が差し込まれて嵌合することができるように形成されている。このようなインナーハウジング28の外面は、平坦な面となるように形成されている。すなわち、インナーハウジング28の外面は、弾性部材26に対する密着面として形成されている。端子収容室32には、雌型接続端子25の後述する電気接触部の後部に引っ掛かるランス33が形成されている。そのランス33は、可撓性を有するアーム状の部分であって、雌型接続端子25の後方側への抜けを防止するために形成されている。
アウターハウジング30は、インナーハウジング28の外面から立ち上がるフード底壁34と、そのフード底壁34の端部に連成され且つ雄コネクタハウジング24の軸方向に沿ってのびるフード部35とを有している。フード底壁34は、平坦な面となるように形成されている。すなわち、フード底壁34は、弾性部材26に対する密着面且つ押圧面として形成されている。
フード部35には、その上部にロック部36が形成されている。ロック部36は、既知の構造からなる部分であって、係止部37を有する可撓性のアーム38が形成されている。ロック部36には、雌コネクタ23側の後述する係止突起60が引っ掛かるようになっている。フード部35には、雌コネクタ23を案内するためのガイド溝39、40が形成されている。そのガイド溝39、40は、それぞれ雄コネクタハウジング24の軸方向に沿ってのびるように形成されており、ガイド溝39が雌コネクタ23の上部を案内するとともに、ガイド溝40が雌コネクタ23の側部を案内するようになっている。
ハウジング後部31には、各端子収容室32に連通する端子挿入部41が形成されている。その端子挿入部41は、断面視円形状の貫通孔であって、内周面が防水のためのシール面として形成されている。端子挿入部41は、端子収容室32に雌型接続端子25を収容するための挿入部分として形成されている。
雌型接続端子25は、導電性を有する金属板を加工することにより形成されている。また、雌型接続端子25は、箱形状の電気接触部と、その電気接触部の後部に連成される電線接続部とを有している。電気接触部の内部には、弾性接触片が設けられている。電線接続部には、ゴム栓42を取り付けた電線43の導体が接続されている。ゴム栓42は、端子挿入部41の内周面に密着するように形成されている。
弾性部材26は、弾性変形可能な所謂パッキンであって、環状筒部44と、その環状筒部44の前端に連成される引っ掛かり部45と、環状筒部44の後端に連成される環状突起部46とを有している。環状筒部44は、その内面がインナーハウジング28の外面に対して密着する部分として形成されるとともに、外面が雌コネクタ23との水密性を確保するための部分として形成されている。このような環状筒部44の中間には、水密性を確保するための密着部47が形成されている。密着部47は、複数(本形態においては三つ)の環状の山形部分が連続するように形成されている。密着部47は、本形態において、ランス33の先端部の位置に合わせて形成されている。
環状筒部44の前端は、本発明の要旨となるガタ止め機構(第一ガタ止め機構48)を構成する部分として設定されている。その第一ガタ止め機構48は、本形態において、雌コネクタ23の後述する雌コネクタハウジング53により押圧される部分(環状筒部44の前端)と、押圧する部分(後述する雌コネクタハウジング53の押圧突起63)とで構成されている。尚、第一ガタ止め機構48は、上記構成の重なり合いの部分がこれに相当するものとして図示されている(図3及び図4参照。あえて弾性変形させてない図にしてある)。第一ガタ止め機構48は、本形態において、雌コネクタ23の後述する雌コネクタハウジング53により環状筒部44の前端が押圧されると、コネクタ嵌合方向に直行方向の弾発力が生じて上下左右方向のガタつきが吸収されるようになっている。
引っ掛かり部45は、インナーハウジング28の前面に対して引っ掛かるカギ状の部分であって、環状筒部44の前端の全周にわたって形成されている(部分的に引っ掛かるようにしてもよいものとする)。引っ掛かり部45は、雌コネクタ23の後述する雌コネクタハウジング53の摺動によるめくれを防止するために形成されている。引っ掛かり部45は、インナーハウジング28の肉厚よりも短い長さで突出するように形成されている。
環状突起部46は、アウターハウジング30のフード底壁34とフード部35の基端部分とに密着する部分であって、環状筒部44の後端の全周にわたって形成されている。このような環状突起部46には、その全周方向に複数の突出片49が所定のピッチで形成されている。突出片49は、フード部35の基端部分に密着する水平面50と、その水平面50に直交する直交面51とを有する片状の部分であって、本発明の要旨となるガタ止め機構(第二ガタ止め機構52)を構成する部分として設定されている。
その第二ガタ止め機構52は、雌コネクタ23の後述する雌コネクタハウジング53により押圧される部分(直交面51)と、押圧する部分(後述する雌コネクタハウジング53の先端59)とで構成されている。尚、第二ガタ止め機構52は、上記構成の重なり合いの部分がこれに相当するものとして図示されている(図3及び図4参照。あえて弾性変形させてない図にしてある)。第二ガタ止め機構52は、本形態において、雌コネクタ23の後述する雌コネクタハウジング53により突出片49の直交面51が押圧されると、コネクタ嵌合方向に平行方向の弾発力が生じて嵌合方向のガタつきが吸収されるようになっている(弾発力により係止部37と係止突起60の間隙がなくなりガタつきが阻止される)。
フロントホルダ27は、インナーハウジング28の前面を介して内部に差し込まれる部分と、インナーハウジング28の前面を覆う部分とを有している。フロントホルダ27におけるインナーハウジング28の前面を覆う部分には、雌コネクタ23の後述する雄型接続端子54を差し込み可能とする端子挿入口と、雌コネクタ23の後述する押圧突起63に対しての逃がし部とが形成されている。尚、フロントホルダ27とインナーハウジング28の前面との間には、弾性部材26の引っ掛かり部45が介在するようになっている。フロントホルダ27は、雌型接続端子25の前方への抜けを防止するために設定されている。
上記雌コネクタ23は、合成樹脂製の雌コネクタハウジング53と、その雌コネクタハウジング53の内部に収容される複数の雄型接続端子54と、収容された雄型接続端子54の二重係止を行うための合成樹脂製のフロントホルダ55とを備えて構成されている。
雌コネクタハウジング53は、フード部56と、そのフード部56に連成されるハウジング中間部57と、ハウジング中間部57に連成されるハウジング後部58とを有している。また、雌コネクタハウジング53は、雄コネクタハウジング24に対して嵌合するように形成されている。
フード部56は、雄コネクタハウジング24の空所29に差し込むことができるように形成されている。このようなフード部56の先端59は、本発明の要旨となるガタ止め機構(第二ガタ止め機構52)を構成する部分として設定されている。フード部56の先端59は、弾性部材26の直交面51を押圧し易くするために、例えばR(アール)とテーパとを連続させた図示のような形状に形成されている。
フード部56の外面には、係止突起60と複数のガイド突起61、62とが形成されている。係止突起60は、本形態において、フード部56の先端59の近傍に形成されている。係止突起60は、雌コネクタ23側のロック部を構成する部分であって、雄コネクタハウジング24の係止部37に引っ掛かる爪状の突起として形成されている。ガイド突起61、62は、雌コネクタハウジング53の軸方向に沿ってのびるように形成されている。また、ガイド突起61は、雄コネクタハウジング24のガイド溝39に案内され、ガイド突起62は、雄コネクタハウジング24のガイド溝40に案内されるようになっている。
フード部56の内面は、弾性部材26の密着部47が密着する部分であって、水密性を確保することができるように形成されている。すなわち、フード部56の内面であって先端59の近傍は、シール面として形成されている。このようなフード部56の内面には、本発明の要旨となるガタ止め機構(第一ガタ止め機構48)を構成する押圧突起63が複数形成されている。
押圧突起63は、フード部56の内面であって奥壁側に形成されている。また、押圧突起63は、雌コネクタハウジング53の軸方向に沿ってのびるように形成されるとともに、所定のピッチで複数形成されている。このような押圧突起63は、コネクタ嵌合時に弾性部材26の環状筒部44の上記前端を押圧して弾性変形を生じさせることができるように形成されている。尚、押圧突起63は、コネクタ嵌合時の挿入抵抗を軽減するために、嵌合途中では弾性部材26に対して接触しないように配慮がなされている。すなわち、押圧突起63は、コネクタの完全嵌合時にのみ弾性部材26の環状筒部44の上記前端を押圧するようにその位置が設定されている。
ハウジング中間部57には、フード部56の上記奥壁に開口する端子収容室64が複数形成されている。また、ハウジング中間部57は、上記奥壁に開口する端子収容室64にフロントホルダ55を差し込んで係止させることができるように形成されている。端子収容室64には、雄型接続端子54の後述する電気接触部の後部に引っ掛かるランス65が形成されている。そのランス65は、可撓性を有するアーム状の部分であって、雄型接続端子54の後方側への抜けを防止するために形成されている。
ハウジング後部58には、各端子収容室64に連通する端子挿入部66が形成されている。その端子挿入部66は、断面視円形状の貫通孔であって、内周面が防水のためのシール面として形成されている。端子挿入部66は、端子収容室64に雄型接続端子54を収容するための挿入部分として形成されている。尚、引用符号67はハウジング後部58及びハウジング中間部57に跨って形成されるロック部を示している。そのロック部67は、例えばブラケット等に本発明のコネクタ21を固定するための部分として形成されている。
雄型接続端子54は、導電性を有する金属板を加工することにより形成されている。また、雄型接続端子54は、前方がタブ形状、後方が箱形状の電気接触部と、その電気接触部の後部に連成される電線接続部とを有している。電気接触部は、雌型接続端子25の上記弾性接触片に接触する部分であって電気的な接続がなされるように形成されている。電線接続部には、ゴム栓68を取り付けた電線69の導体が接続されている。ゴム栓68は、端子挿入部66の内周面に密着するように形成されている。
フロントホルダ55は、フード部56の上記奥壁を介してハウジング中間部57の内部に差し込まれるようになっている(構造は既知であるので省略する)。フロントホルダ55は、雄型接続端子54の前方への抜けを防止するために設定されている。
上記構成において、弾性部材26をインナーハウジング28の外面に密着させるように差し込み、弾性部材26の環状突起部46をアウターハウジング30のフード底壁34に当接させると、弾性部材26の雄コネクタハウジング24への取り付けが完了する。この時、インナーハウジング28の前面に弾性部材26の引っ掛かり部45が引っ掛かる。次に、端子挿入部41を介して電線43付きの雌型接続端子25を端子収容室32に収容すると、雌型接続端子25の雄コネクタハウジング24への取り付けが完了する。この時、雌型接続端子25に付属するゴム栓42が端子挿入部41の内周面に密着する。続いて、フロントホルダ27をインナーハウジング28の前面を介して内部に差し込むと、フロントホルダ27の雄コネクタハウジング24への取り付けと雌型接続端子25に対する二重係止とが完了する。以上により、雄コネクタ22の組み付けが完了する。
一方、雌コネクタ23の組み付けは、端子挿入部66を介して電線69付きの雄型接続端子54を端子収容室64に収容すると、雄型接続端子54の雌コネクタハウジング53への取り付けが完了する。この時、雄型接続端子54に付属するゴム栓68が端子挿入部66の内周面に密着する。次に、フロントホルダ55をフード部56の上記奥壁を介してハウジング中間部57の内部に差し込むと、フロントホルダ55の雌コネクタハウジング53への取り付けと雄型接続端子54に対する二重係止とが完了する。以上により、雌コネクタ23の組み付けが完了する。
本発明のコネクタ21の組み付けは、雄コネクタ22と雌コネクタ23とをその各前面が対向するように配置し、嵌合方向(図1の矢線P参照)に沿ってこれら二つのコネクタを近接させ、雌コネクタ23のフード部56を雄コネクタ22の弾性部材26とアウターハウジング30との間に差し込むと、雄コネクタ22と雌コネクタ23とのコネクタ嵌合が開始する。次に、雌コネクタハウジング53の先端59を弾性部材26の密着部47とアウターハウジング30との間に差し込んで通過させ、その雌コネクタハウジング53の先端59を弾性部材26の直交面51に押し付けるとともに、雌コネクタハウジング53の押圧突起63を弾性部材26の環状筒部44の上記前端に押し付けると、雌コネクタハウジング53の係止突起60と雄コネクタハウジング24の係止部37とが引っ掛かり合いコネクタの嵌合が完了する。
この時、弾性部材26の密着部47により水密性が確保され、また、第一ガタ止め機構48によりコネクタ嵌合方向に直行方向の弾発力が生じて上下左右方向のガタつきが吸収され、さらに、第二ガタ止め機構52によりコネクタ嵌合方向に平行方向の弾発力が生じて嵌合方向のガタつきが吸収される。以上により、本発明のコネクタ21の組み付けが完了する。
次に、図7を参照しながら本発明によるコネクタの他の一実施の形態を説明する。図7は他の一実施の形態の要部断面図である。尚、上述の形態の構成と基本的に同じ部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
図7において、弾性部材26の環状筒部44の前端には、雌コネクタハウジング53のフード部56の内面により押圧されて弾性変形する突起部70が形成されている。突起部70は、環状に形成、又は所定のピッチで環状筒部44の周方向に複数形成されている。このような突起部70とフード部56の内面とにより本発明の要旨となるガタ止め機構(第一ガタ止め機構71)が構成されている。第一ガタ止め機構71は、上述の第一ガタ止め機構48と同じ機能を有している。
以上、図1ないし図7を参照しながら説明してきたように、本発明のコネクタ21によれば、嵌合方向に第一ガタ止め機構48(71)と第二ガタ止め機構52とを備えていることから、コネクタ同士(コネクタハウジング同士)のガタつきをなくして接続端子相互の摺動を防止することができる。従って、本発明のコネクタ21は、耐高振動のコネクタであって、接続端子の摩耗や変形や接触不良等を防止することができる。
また、本発明のコネクタ21によれば、第一ガタ止め機構48と第二ガタ止め機構52とを備えていることから、嵌合方向に直行方向と平行方向の二つのガタつきを吸収することができる。従って、より確実にガタつきをなくすことができる。
さらに、本発明のコネクタ21によれば、図面からも分かるように、接続端子同士の端子接触部分を挟んだ両側に第一ガタ止め機構48と第二ガタ止め機構52とを配置していることから、ガタつきのない部分の間に端子接触部分を位置させることができる。従って、より確実に接続端子相互の摺動を防止することができる。
さらにまた、本発明のコネクタ21によれば、図面からも分かるように、密着部47を挟んだ両側に第一ガタ止め機構48と第二ガタ止め機構52とを配置していることから、ガタつきのない部分の間で水密性の確保を図ることができる。従って、より確実に防水をすることができる。
さらにまた、本発明のコネクタ21によれば、弾性部材26に引っ掛かり部45を形成していることから、弾性部材26のめくれを阻止することができる。従って、より確実に防水をすることができる。
その他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
すなわち、第一ガタ止め機構48と第二ガタ止め機構52とを備える代わりに、少なくとも二つの第一ガタ止め機構48を備えてもよいものとする。また、嵌合方向に第三のガタ止め機構を設けたり、二つの第一ガタ止め機構48と一つの第二ガタ止め機構52とを備えたりしてガタ止め機構を構成してもよいものとする。
本発明によるコネクタの一実施の形態を示す分解斜視図である。 弾性部材の斜視図である。 嵌合状態を示す断面図である。 図3のC部分を拡大した断面図である。 図4の要部のうちの一つをさらに拡大した断面図である。 嵌合方向に直行方向の断面図である。 本発明によるコネクタの他の一実施の形態を示す要部断面図である。 従来例のコネクタの嵌合状態を示す断面図である。 従来例のコネクタの要部を拡大した断面図である。
符号の説明
21 コネクタ
22 雄コネクタ
23 雌コネクタ
24 雄コネクタハウジング
25 雌型接続端子
26 弾性部材
27 フロントホルダ
28 インナーハウジング
29 空所
30 アウターハウジング
31 ハウジング後部
32 端子収容室
33 ランス
34 フード底壁
35 フード部
36 ロック部
37 係止部
38 アーム
39、40 ガイド溝
41 端子挿入部
42 ゴム栓
43 電線
44 環状筒部
45 引っ掛かり部
46 環状突起部
47 密着部
48 第一ガタ止め機構(ガタ止め機構)
49 突出片
50 水平面
51 直交面
52 第二ガタ止め機構(ガタ止め機構)
53 雌コネクタハウジング
54 雄型接続端子
55 フロントホルダ
56 フード部
57 ハウジング中間部
58 ハウジング後部
59 先端
60 係止突起
61、62 ガイド突起
63 押圧突起
64 端子収容室
65 ランス
66 端子挿入部
67 ロック部
68 ゴム栓
69 電線
70 突起部
71 第一ガタ止め機構(ガタ止め機構)

Claims (5)

  1. 一対のコネクタハウジングの一方に弾性部材が取り付けられ、該弾性部材の密着部が前記一対のコネクタハウジングの嵌合時にこれらの水密性を確保する部分として機能するコネクタであって、
    前記弾性部材の弾性変形を利用してハウジング間のガタつきを吸収するガタ止め機構を、前記一対のコネクタハウジングの嵌合方向に少なくとも二カ所備えた
    ことを特徴とするコネクタ。
  2. 請求項1に記載のコネクタにおいて、
    前記ガタ止め機構を、前記一対のコネクタハウジングそれぞれに収容される接続端子同士の端子接触部分を挟んだ両側に位置するように配置した
    ことを特徴とするコネクタ。
  3. 請求項1に記載のコネクタにおいて、
    前記ガタ止め機構を、前記密着部を挟んだ両側に位置するように配置した
    ことを特徴とするコネクタ。
  4. 請求項1ないし請求項3いずれか記載のコネクタにおいて、
    前記ガタ止め機構を、前記嵌合方向に直行方向の弾発力を生じさせる第一ガタ止め機構と、前記嵌合方向に平行方向の弾発力を生じさせる第二ガタ止め機構とを備える構成にした
    ことを特徴とするコネクタ。
  5. 請求項1ないし請求項4いずれか記載のコネクタにおいて、
    前記弾性部材に、前記一方のコネクタハウジングに引っ掛かり、他方のコネクタハウジングの摺動によるめくれを防止することが可能な引っ掛かり部を形成した
    ことを特徴とするコネクタ。

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